JP3746054B2 - 自転車用リム - Google Patents
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Description
本発明は、自転車リム、特に、複数の強化部材を備えた自転車用リム及びそのようなリムを製造する方法に関する。
サイクリングは、交通の手段としてだけでなく、レクリエーションとしてもますます普及している。さらに、自転車競技は、アマ/プロの両方の分野で非常に人気の高い競技スポーツになった。自転車がレクリエーション、交通、競技のいずれに使われる場合でも、自転車業界は自転車の様々な部品や自転車のフレームに絶えず改良を重ねてきている。特に自転車の車輪は、ここ数年にわたり、広範囲にわたって設計し直されてきている。車輪は、製造及び組立てが簡単なだけでなく、耐久性、軽量且つ空力性に優れた設計に絶えず設計し直されている。
現在の市場では、様々な種類の自転車用車輪が入手可能である。大半の車輪は、ハブ部分と、複数のスポークと、環状リムとを備えている。ハブ部分は、自転車フレーム対して回転するように、フレームの一部に装着されている。スポークの内端は、ハブに連結され、ハブからリムへと外向きに延びている。環状リムは、スポークの外端に連結され、空気タイヤを上部に支持するための外側部分を備えている。自転車車輪のスポークは、典型的に、金属製の細い針金スポークである。ハブの各端部は、スポークをハブに連結するために使用されるフランジを備えている。ハブフランジは、特に、孔を備えている。針金スポークは、通常、内端で曲げられ、ネールヘッドの形状に形成されたフランジを備えている。内端は、ハブフランジにある孔の中に支持される。スポークの外端は、典型的に、スポークニップルに噛み合うネジを備え、これによって針金スポークの外端はリムの孔に固定される。
前述の種類の車輪は、チューブ式タイヤまたはチューブレスタイヤと使用するように設計されている。チューブレスタイヤ用車輪は、典型的に、リムのスポーク装着孔を密封するための環状シールを有している。いずれにしろ、これらの一般的な種類の車輪は、製造及び組立てが複雑であり、かつ高価格になることがある。また、これらの一般的な車輪は、希望どおりに頑丈かつ軽量であるとは限らない。さらに、これらの一般的な車輪は、スポークの交換が困難であったり、あるいは複雑になったりする場合もある。
上記の視点から、従来の技術での前述の問題を克服する、自転車用リムが必要になっている。本発明では、本技術における上記の必要性ならびにその他の必要性を示し、本開示によって、当業者はそれを明確に理解することができる。
米国特許公報第5651591号
米国特許公報第5806935号
米国特許公報第6216344号
米国特許公報第6378953号
本発明の目的は、比較的頑丈でありながら、比較的軽量の自転車車輪用リムを提供することにある。
本発明の別の目的は、製造及び組立てが比較的簡単かつ低価格な自転車車輪用リムを提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、比較的頑丈でありながら、比較的軽量のリムの構築方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、製造及び組立てが比較的簡単かつ低価格なリムの構築方法を提供することにある。
前記の目的は、基本的に、外側環状部分と、内側環状部分と、複数の管形強化部材とから成る自転車用リムを提供することによって達成できる。外側環状部分は、タイヤが上部に装着されるように準備され、円周方向に互いに間隔をおいて配置された複数の外側装着孔を備えている。内側環状部分は、外側環状部分の内周側に固定されて、外側環状部分との間に環状中空領域を形成している。内側環状部分は、外側装着孔から間隔を置いて配置され、円周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の内側装着孔を有している。複数の強化部材は、内側装着孔及び外側装着孔に連結される。強化部材は、内端と、外端と、内端及び外端の間に延びる内部通路とを備えている。内端は、内側装着孔に固定されて、リムの内側環状部分に対する内端の内周側及び外周側方向への移動を規制する内側接続部を形成している。外端は、外側装着孔に固定されて、リムの外側環状部分に対する外端の内周側及び外周側方向への移動を規制する外側接続部を形成している。内部通路は、内管形部と、内管形部の外周側に配置された外管形部とを有し、内管形部は、第1最大幅を備え、外管形部は、当接面を形成するように、第1最大幅よりも広い第2最大幅を有している。
前記の目的は、基本的に、外側環状部分と、内側環状部分と、複数の管形強化部材とから成る自転車用リムを提供することによっても達成できる。外側環状部分は、タイヤが上部に装着されるように準備され、円周方向に互いに間隔をおいて配置された複数の外側装着孔を備えている。内側環状部分は、外側環状部分の内周側に固定連結されて、環状中空領域を形成している。内側環状部分は、外側装着孔から間隔を置いて配置され、円周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の内側装着孔を有している。複数の強化部材は、内側装着孔及び外側装着孔に連結される。強化部材は、内端と、外端とを備えている。内端は、内側装着孔に固定されて、内側接続部を形成している。内側連結部は、実質的にリム半径方向外側に面する内側環状部分の第1内側リム面に接触する第1内部保持面と、実質的にリム半径方向内側に面する内側環状部分の第2内側リム面に接触する第2内部保持面を有している。外端は、外側装着孔に固定されて、外側接続部を形成している。外側接続部は、実質的にリム半径方向外側に面する外側環状部分の第1外側リム面に接触する第1外部保持面と、実質的にリム半径方向内側に面する外側環状部分の第2外側リム面に接触する第2外部保持面とを有している。
前記の目的は、基本的に、自転車用リムの構築方法を提供することによっても達成できる。この方法は、環状中空領域を持つ環状リムの形成工程と、環状リムの外壁における複数の外側装着孔の形成工程と、環状リムの外壁に実質的に対向する環状リム内壁における複数の内側装着孔の形成工程とを含んでいる。この方法は、内端と、外端と、内端及び外端の間に延びる内部通路とを備えた複数の強化部材の形成工程をさらに含み、各々の内部通路は、当接面を形成するように内管形部と、内管形部の最大幅よりも大きい最大幅を備えた外管形部とを有している。この方法は、内側装着孔に対して強化部材の内端が内周側及び外周側方向へ移動するのを規制するように強化部材の内端を内側装着孔に固定する工程と、外側装着孔に対して強化部材の外端が内周側及び外周側方向へ移動するのを規制するように強化部材の外端を外側装着孔に固定する工程とをさらに含んでいる。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、様相、利点は、当業者にとって、添付された図面と共に、本発明の実施形態を開示する以下の詳細な説明から明らかになる。
[第1実施形態]
図1及び図2に、本発明によるフロントリム16及びリアリム18を各々備えた、自転車前輪10及び自転車後輪12を示している。各々のリム16及び18は、これらに連結された複数の強化部材13を有している。この強化部材13は、外側に向かって延びる複数の引張スポーク14を車輪10及び12の各々の環状リム16及び18に連結するように利用される。強化部材13は、以下に詳しく説明するように、変形されることによって、リム16及び18に固定連結されるのが望ましい。リム16及び18は、従来の方法で空気タイヤ19が連結されるように各々設計されている。以下に詳細に説明するように、各タイヤ19は、チューブ(図示せず)と別個のタイヤとを備えても、あるいはチューブレス式タイヤであってもよい。
図1及び図2に、本発明によるフロントリム16及びリアリム18を各々備えた、自転車前輪10及び自転車後輪12を示している。各々のリム16及び18は、これらに連結された複数の強化部材13を有している。この強化部材13は、外側に向かって延びる複数の引張スポーク14を車輪10及び12の各々の環状リム16及び18に連結するように利用される。強化部材13は、以下に詳しく説明するように、変形されることによって、リム16及び18に固定連結されるのが望ましい。リム16及び18は、従来の方法で空気タイヤ19が連結されるように各々設計されている。以下に詳細に説明するように、各タイヤ19は、チューブ(図示せず)と別個のタイヤとを備えても、あるいはチューブレス式タイヤであってもよい。
車輪10のスポーク14は、リム16をフロントハブ20に接続し、車輪12のスポーク14は、リム18をリアハブ22に接続する。図の実施形態による前輪10は、図1に示すように、リムの周上に等間隔で配置された位置でリム16に連結された16本の半径方向スポーク14を備えている。一方、後輪12は、リム18に連結された8本の半径方向スポーク14の第1組と、8本の接線方向スポーク14の第2組とを備えている。図2に示すように、スポーク14は、リムの周上に等間隔で配置された位置でリム18に連結されている。このように、リム16及び18は、同一であるのが望ましい。従って、ここではリム16についてのみ詳細に説明または図示(あるいは両方)している。ただし、リム16に関する説明または図(あるいはその両方)は、リム18にも適用可能である。
勿論、必要または希望に応じて、異なるスポーク配置を採用するように、車輪10,12に改造型リムまたはハブ、あるいはその両方を使用してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。さらに、必要または希望に応じて、より少数または多数のスポーク14を採用するように、自転車車輪10または12、あるいはその両方に改造型リムまたはハブ、あるいはその両方を使用してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。いずれにしろ、スポーク14は、リム周上に互いに間隔をおいた配置で、環状リム16及び18に連結されるのが望ましい。
前述のように、リム16及び18は同一であるのが望ましい。したがって、ここではリム16についてのみ説明、図示している。リム16は、中心軸芯Xの回りに回転するように設計され、当該技術では周知の材料を含む、剛性材料で構築されるのが望ましい。例えば、メッキ鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、チタンなどの適切な金属材料や、炭素繊維強化合成材料などの非金属材料でリム16を構築してもよい。リム16の構築方法について、以下に詳細に説明する。
図1、図3、図25を参照すると、側面図(図1)に示すように、リム16は、実質的に円形であり、外側環状部分24と、内側環状部分26と、複数の強化部材13とを基本的に備えている。内側環状部分26は、外側環状部分24に固定連結されて、環状中空領域Aを形成している。内側環状部分26は、特に、U字形断面を有し、U字形の内側環状部分26の端部は、外側環状部分24の軸対称の反対側に連結されて、環状中空領域Aを形成するのが望ましい。外側環状部分24と、内側環状部分26とは、一体形成されて、リム16の周全体にわたって一定の断面形状を形成するのが望ましい。強化部材13は、従来の金属加工手法により変形されることで、リム16の内側及び外側環状部分24,26に固定連結された別個の部材に形成されるのが望ましい。リム16は、車輪10の中心軸芯Xに垂直な中心平面Pに対して対称であるのが望ましい。
図3及び図25を再び参照すると、外側環状部分24は、基本的に、1対の環状横部分28と、複数の外側装着孔33を備えた環状アウターブリッジまたは環状接続部30とを備えている。断面図(図3)に示すように、環状接続部30は、両側の環状横部分28の間に延びて、実質的にU字形のタイヤ受取溝を形成している。より具体的には、環状接続部30は、環状横部分28の内端及び外端の間の径方向位置で環状横部分28に固定連結される。
環状横部分28は、環状タイヤ支持面と、環状制動面とを備えた、環状板形部材である。タイヤ支持面は、従来の方法でタイヤ19のビードを保持するように、中心平面Pに向かって互いに対向する環状リブを備えた、対向環状面である。環状制動面は、従来のリムブレーキに係合するように中心平面Pから外向きに面している。環状横部分28は、以下に説明するように、内側環状部分26に固定連結される。
環状接続部30は、1対の環状傾斜脚32と、1対の環状平行脚34と、外部環状装着要素36とを備えた段状管形部材である。環状傾斜脚32は、軸方向に向かって延び、脚32が中心平面Pに向かって延びるにしたがい、中心軸芯Xに向かって半径内方向へ傾斜している。平行脚34は、中心平面Pと、制動面とに平行である。外部環状装着要素36は円筒形であるのが望ましい。平行脚34は、傾斜脚32と、外部環状装着要素36との間に延びて、実質的にU字形の環状装着溝を形成するのが望ましい。特に、平行脚34の外端は傾斜脚32に固定連結され、平行脚34の内端は外部環状装着要素36に固定連結されるのが望ましい。外部環状装着要素36には、外側装着孔33が形成されるのが望ましい。図1及び図25に示すように、外部環状装着要素36は、内部に弁38を連結するための、1つの弁用開口35を備えるのが望ましい。
弁用開口35及び弁38は、従来の方法によるチューブレスタイヤ用に設計することも、従来の方法によるチューブ式タイヤ用に設計することも可能である。いずれにしろ、弁38は従来型の弁であるので、弁38に関して、詳細な説明または図示は省略する。
外部環状装着要素36には、16個の外側装着孔33が形成されるのが望ましい。外側装着孔33は、16本のスポーク14が、ハブ20とリム16との間に延びるように、フロントハブ20に対応して周方向に等間隔で配置されるのが望ましい。外側装着孔33は、円筒形の外部環状装着要素36の環状外向き面36aと、環状内向き面36bとの間に延びている。各々の外側装着孔33は、リムの半径方向(以下、単に半径方向と記す)に延びて、強化部材13の1つを内部に受け取るように寸法決めされるのが望ましい。以下に説明するように、強化部材13が外側装着孔33の内部に固定連結される際、環状外向き面36a及び環状内向き面36bは強化部材13と係合する。環状外向き面36a及び環状内向き面36bは、各々第1及び第2外側リム面と見なすことができる。
図3を再び参照すると、内側環状部分26は、実質的にU字形の管形部材である。内側環状部分26は、基本的に、1対の傾斜部40と、傾斜部40に固定連結された内側装着要素部分42と、複数の内側装着孔43とを備えている。傾斜部40は、軸方向に互いに近付く方向に延び、中心平面Pに向かって延びるにしたがい、中心軸芯Xに向かって半径方向に傾斜している。傾斜部40の外端は、外側環状部分24の環状横部分28の内端に固定連結される。傾斜部40の内端は、内側装着要素42の径方向外端に固定連結される。内側装着要素42は、リム16の湾曲した内周を形成している。内側装着要素42には、複数の内側装着孔43が形成されるのが望ましい。また、内側装着要素42には、図1及び図25に示すように、内部に弁38を連結するための、1つの弁用開口45が形成されるのが望ましい。
内側装着要素42には、16個の内側装着孔43が形成されるのが望ましい。内側装着孔43は、周方向に等間隔で配置され、スポーク14によってフロント中心ハブ20に連結されるように、外側装着孔33と半径方向に整列される。内側装着孔43は、内側装着要素42の環状外向き面42aと、環状内向き面42bとの間に延びている。各々の内側装着孔43は、半径方向に延びて、強化部材13の1つを内部に受け取るように寸法決めされるのが望ましい。さらに、内側装着孔43は、外側装着孔33の1つに対して、間隔を置いて、半径方向に整列されるのが望ましい。以下に詳細に説明するように、内側装着孔43は、外側装着孔33よりも小さい寸法を有するのが望ましい。強化部材13が内側装着孔43の内部に固定連結される際、環状外向き面42a及び環状内向き面42bは、以下に説明するように、強化部材と係合する。環状外向き面42a及び環状内向き面42bは、各々第1及び第2内側リム面と見なすことができる。
ここで、図3から図11を参照して、強化部材13について詳細に説明する。前述のように、複数の強化部材13は、リムに永久的に固定されるように変形された、すべて同一の部材であるのが望ましい。各々の強化部材13は、軽量、剛性かつ可鍛の金属材料で一体の部材に構築されるのが望ましい。すなわち、強化部材13は、リム16に固定される際に変形可能であり、リム16を強固にする役割を果たす。本実施形態による各強化部材13は、図4、図5、図8〜図10に示すような、成形前の元の形状と、図3、図6、図7、図11に示すような成形後の形状とを有している。すべての強化部材13は、互いに同一であるのが望ましい。したがって、ここでは1つの強化部材13についてのみ説明、図示している。
最初に、図4、図5、図8〜図10に示す強化部材13の成形前の形状について説明する。各々の強化部材13は、リム16に固定連結されるように変形される前に、内側または第1管形部分50と、外側または第2管形部分52と、段状内部通路54とを備えた管形段状部材であるのが望ましい。各々の強化部材13は、縦方向(図9)に示すように、円形であるのが望ましい。さらに、第1管形部分50及び第2管形部分52は、変形前に一定の円形断面を有するのが望ましい。
第1管形部分50は、第1自由端50aと、第2管形部分52に固定連結された第1装着端50bとを備えている。第1自由端50aは、各強化部材13の第1または内端の一部を形成している。第2管形部分52は、第2自由端52aと、第1装着端50bに固定連結された第2装着端52bとを備えている。内部通路54は、第1管形部分50の内部に形成された内管形部54aと、第2管形部分52の内部に形成された外管形部54bとを備えるのが望ましい。図10に示すように、内管形部54aは、第1最大幅W1を有し、外管形部54bは、第1最大幅W1よりも大きい第2最大幅W2を有している。強化部材13は円形であるのが望ましいので、最大幅W1及びW2は最大直径であるのが望ましい。
内管形部54aと、外管形部54bと、内部通路54との構成により、環状内部当接面56は、内部通路54内で第1管形部分50と第2管形部分52との間(内管形部54aと外管形部54bとの間)に予め形成されるのが望ましい。以下に説明するように、環状内部当接面56は、スポーク14の一本の拡大ヘッドと係合するように設計される。同様に、環状外部当接面または保持面58は、第1管形部分50と第2管形部分52との間に予め形成されるのが望ましい。外部保持面58は、リム16の内側装着要素部42と係合するように設計される。
外部保持面58は、特に、リム16の内側装着要素部42の環状外向き面42aに接触、係合するように設計されている。図4及び図5に示すように、第1管形部分50は、内側装着孔43の1つにスライド自在に受け取られるように寸法決めされ、第2管形部分52は、外側装着孔33の1つにスライド自在に受け取られるように寸法決めされている。第1管形部分50は、第2管形部分52よりも小さいので、外側装着孔33の1つに容易に挿入可能である。第1管形部分50及び保持面58は強化部材13の内端を形成し、第2管形部分52の第2自由端52aは強化部材13の外端を形成する。
図3、図6、図7、図11に示すように、各々の強化部材13が外部及び内側装着孔33及び43(図5)に配置された後、強化部材13はリム16に永久的に固定されるように変形される。ここで、強化部材13の変形後の構造について詳細に説明する。
変形後の強化部材13は、基本的に、依然として第1管形部分50と、第2管形部分52と、段状内部通路54とを備えるが、改造または変形された形状を有している。特に、変形後の第1及び第2管形部分50,52は、もはや一定の断面を有していない。ただし、第1及び第2管形部分50,52は、変形後も依然として円形形状である。強化部材13が、図3、図6、図7、図11に示す形状に変形されるように、特に、内部通路54の一部は、マンドレルを使用して拡張、拡大され、第1及び第2自由端50a,52aは、リベット締めによって変形されるのが望ましい。
より具体的には、内部通路54の外管形部54bは、追加の内部当接面54cを形成するように、第2自由端52aに隣接する位置で拡張、拡大されるのが望ましい。以下に説明し、図3に示すように、追加の環状内部当接面は、オプションのシール部材60に係合するように設計される。このように、チューブレスタイヤ19が使用される場合は、シール部材60が各々の強化部材13に取り付けられる。チューブ式タイヤが用いられる場合、シール部材60は不要である。変形中、第1及び第2管形部分50,52の装着端50b,52bの形状は変化しない。したがって、内部当接面56及び保持面58は、強化部材13の変形の前後で同一の大きさ及び形状を有するのが望ましい。さらに、内部通路54の大部分も、強化部材13の変形の前後で同一の大きさ及び形状を有するのが望ましい。
図11から最も明らかなように、各々の強化部材13は、変形後に複数の余分な外部当接面または保持面を備えるようになる。具体的には、各々の強化部材13は、内部保持面62aと、1対の外部保持面62b及び62cとを備えている。保持面62a,62b,62cは、リム16上での強化部材13の変形時に形成されたので、変形面と考えられる。各々の強化部材13は、リム16上での変形時に形成されたのではない予備成形保持面58も備えている。ここで用いる用語「予備成形」とは、強化部材13をリム16に固定する装着過程前に起こった変形のことである。ここで用いる用語「変形」とは、強化部材13をリム16に固定する装着過程中に起こった変形のことである。各強化部材13の保持面58,62a,62b,62cは、強化部材13の変形後に、半径内方向または外方向への移動に対し、強化部材13の内端及び外端を固定または保持する役割を果たしている。
保持面58は、内側装着要素42の環状外向き面42aに当接するよう半径内方向に面し、保持面62aは、内側装着要素42の環状内向き面42bに当接するよう半径外方向に面している。保持面58を第1内部保持面と見なし、保持面62aを第2内部保持面と見なすことができる。同様に、保持面62cは、外部装着要素36の外向き面36aに当接するよう半径内方向に面し、保持面62bは、外側装着要素36の内向き面36bに当接するよう半径外方向に面している。保持面62cを第1外部保持面と見なし、保持面62bを第2外部保持面と見なすことができる。
本実施形態による保持面58と、内側装着要素42の外向き面42aと、内部保持面62aと、内側装着要素42の内向き面42bとは、各強化部材13と、リム16との間の内側接続部を形成している。内側接続部は、各強化部材の内端が、リム16の内側環状部分26に対して、内方向または外方向に移動するのを防いでいる。同様に、保持面62cと、外側装着要素36の外向き面36aと、保持面62bと、外側装着要素36の内向き面36bとは、各強化部材13と、リム16との間の外側接続部を形成している。外側接続部は、各強化部材の外端が、リム16の外側環状部分24に対して、内方向または外方向に移動するのを防いでいる。
各々の強化部材13の、内部当接面56を備えた内部通路54は、1本のスポーク14の外端部を内部に保持するように設計されている。各々の内部通路54は、半径方向に延びる一方、内部に取り付けられたスポーク14が中心平面Pに対してわずかに斜角を成す、すなわちハブ20の片側に延びることができるよう、十分な大きさを備えるのが望ましい。
ここで、図1、図3、図7、図18、図19を参照して、スポーク14について詳細に説明する。すべてのスポーク14は、互いに同一であるのが望ましい。各々のスポークは、基本的に、外端部分64と、中央または中間部分66と、内端部分68と、スポークニップル70とを備えている。各スポーク14の外端部分64と、中央部分66と、内端部分68とは、一体の部材に形成されるのが望ましい。スポークニップル70は、別個の部材に形成されるのが望ましい。
各スポーク14の外端部分64は、1つの強化部材13の内部当接面56の1つに係合するよう設計された拡大ヘッド72を有し、各スポーク14の内端部分68は、スポークニップル70の1つがねじ込み連結されるように、外ねじを有するのが望ましい。従来の方法でスポークニップルを回転させることによって、スポーク14は、ハブ20と、環状リム16との間に引張力を持たせて配置される。スポーク14は、従来の針金式スポークであるのが望ましい。したがって、スポーク14に関しては、本発明によるリム16に関連する事柄を除き、ここでは詳細に説明または図示しないものとする。
ここで、スポーク14のハブ20及び22への接続について詳細に説明する。スポーク14のハブ20及び22への接続は、以下に説明するものを除き、基本的に、U.S. Patent No. 5,900,705 に開示されている接続と同一である。特に、ハブ20及び22は、リム周上に等間隔に配置されたスポーク装着点を有するリム16及び18と共用するように設計された、U.S. Patent No. 5,900,705 に開示のフロントハブ及びリアハブをわずかに改造したバージョンである。
ここで、図1、図12〜図19を参照して、スポーク14及びリム16のフロントハブ20への接続について詳細に説明する。フロントハブ20は、基本的に、管形ハブ本体部分84と、第1及び第2軸受アセンブリ85a,85bと、軸受アセンブリ85a,85bによって管形本体部分84に回転自在に支持されたハブ軸芯86とを備えている。フロントハブ20の部品は、比較的従来どおりであるので、フロントハブ20についてここでは詳細には説明しない。
管形本体部分84は、管形中央部分87と、スポーク14を取り付けるように、管形中央部分87の両端に互いに対向して配置された1対の管形取付部分88a及び88bとを有している。管形取付部分88a及び88bは、各々、スポーク14を内部に連結させるための、複数のスポーク孔89a及び89bを備えている。取付部分88a及び88bには、各々8個のスポーク孔89a及び89bが形成されるのが望ましい。
第2取付部分88bは、第1取付部分88aのオフセットされた鏡像であるのが望ましい。したがって、スポーク孔89bは、スポーク14の外端部分64がリム16において周方向に互いに等間隔に配置されるように、スポーク孔89aから周方向にオフセットされるのが望ましい。管形取付部分88a及び88bは、スポークニップル70によって、スポーク14をスポーク孔89a及び89bの中に支持している。
ここで、図2、図20〜図24を参照して、スポーク14及びリム18のリアハブ22への接続について詳細に説明する。リアハブ22は、基本的に、管形ハブ本体部分92と、軸受支持スリーブ93と、第1軸受アセンブリ94aと、第2軸受アセンブリ94bと、フリーホイール取付部分95と、ハブ軸芯96とを備えている。ハブ軸芯96は、軸受アセンブリ94a及び94bによって、管形本体部分92の内部に回転自在に支持される。フリーホイール取付部分95は、従来の方法で本体部分92に連結され、フリーホイール(図示せず)を受け取るための複数のスプラインを備えている。リアハブ22の部品は、比較的従来どおりであるので、リアハブ22についてここでは詳細には説明しない。
管形本体部分92は、管形中央部分97と、スポーク14を取り付けるように、中央部分97の両端に互いに対向して固定連結された1対の管形取付部分98a及び98bとを有している。第2取付部分98bは、フリーホイール(図示せず)がリアハブ22に連結可能なように、第1取付部分98aとは異なっている。管形取付部分98a及び98bは、各々、スポーク14を連結させるための、複数のスポーク孔99a及び99bを備えている。取付部分98a及び98bには、各々8個のスポーク孔99a及び99bが形成されるのが望ましい。管形取付部分98a及び98bは、スポークニップル70によって、スポーク14をスポーク孔99a及び99bの中に支持している。第1取付部分98aは、フロントハブ20の第1取付部分88aよりも大きい内径及び外径を有することを除き、第1取付部分88aと同一である。取付部分98bは、複数のスポーク装着突起100と、テーパ部分とに成形されている。第2取付部分98bは、中央部分97を挟んで第1取付部分98aの反対側に配置される。取付部分98bは、8本のスポークを装着するための、1対の対向する閉鎖スポーク孔99bが各々形成された4つのスポーク装着突起100を有するのが望ましい。スポークが正しく配置されるように、スポーク装着突起100は、第1取付部分98aの1つ置きのスポーク孔99aと周方向に整列されるのが望ましい。
前述のように、後輪12のスポーク14のいくつかは、前輪10のスポーク14とはわずかに異なる角度で配置されるが、後輪12のリム18は、前輪10のリム16と同一である。すなわち、各強化部材13の構成によって、スポーク14がハブ20または22の反対側に接線方向または半径方向に装着されるように、スポーク14にわずかな角度を持たせることが可能である。
ここで、リム16の構築方法について詳細に説明する。リム18の構築方法は、リム16の構築方法と同じであることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。
リム16を構築する際、従来の製造技法を用いて、外側環状部分24及び内側環状部分26の材料は、リム材料が長い帯状を形成するように、ダイから押し出されるのが望ましい。リム材料は、外側環状部分24及び内側環状部分26の全体的な断面形状に押出し加工されるのが望ましい。次に、長い帯状のリム材料は、希望の長さに切断されて、環状に成形される。帯状リムの切断端は、連続環状リムが形成されるように、溶接またはその他の適切な製造技法によって一緒に結合される。外側装着孔33及び内側装着孔43は、穴開け加工または打抜き加工によってリムに形成されるのが望ましい。リム材料の押し出し後、必要または希望に応じて、これらの孔をいつでも形成することができる。
強化部材13は、鋳造またはその他の適切な製造技法を用いて別個に形成されるのが望ましい。強化部材13は、帯状リム材料の両端が結合された後に、装着孔33及び43に取り付けられるのが望ましい。次に、強化部材13は、外側環状部分24及び内側環状部分26に永久的に固定されるように変形される。前述のように、強化部材13は、マンドレル及びリベット締めを使用して変形されるのが望ましい。リム18は、リム16と同一の方法で構築される。強化部材に加える力の好ましい方向を矢印で図示している。
勿論、リム16の構築時に追加の手順を実行してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、必要または希望に応じて、リム16構築時の手順をいかなる順序で実行してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。
[第2実施形態]
図26〜図30に、本発明の第2実施形態による改造型自転車用リム216の部分を示している。リム216は、複数の改造型強化部材213(1つのみ図示)を利用する点を除き、第1実施形態のリム16と同一である。特に、各々の強化部材213は、変形前に改造型形状を有している。ただし、リム216は、第1実施形態と同一の方法で構築され、強化部材213は、第1実施形態の強化部材13の変形後形状と同一の変形後形状を有している。これらの類似点を考慮して、リム216及びリム216の構築方法に関する詳細は、ここでは説明、図示しない。むしろ、以下の説明では、主として相違点にのみに注目している。
図26〜図30に、本発明の第2実施形態による改造型自転車用リム216の部分を示している。リム216は、複数の改造型強化部材213(1つのみ図示)を利用する点を除き、第1実施形態のリム16と同一である。特に、各々の強化部材213は、変形前に改造型形状を有している。ただし、リム216は、第1実施形態と同一の方法で構築され、強化部材213は、第1実施形態の強化部材13の変形後形状と同一の変形後形状を有している。これらの類似点を考慮して、リム216及びリム216の構築方法に関する詳細は、ここでは説明、図示しない。むしろ、以下の説明では、主として相違点にのみに注目している。
ここでは、1個の強化部材213についてのみ説明、図示しているが、リム216は複数の強化部材213を備えることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、第1実施形態による強化部材13を備えたリム16についての説明または図(あるいは両方)は、以下に説明するものを除き、第2実施形態にも適用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。チューブレスタイヤの使用を希望する場合には、本実施形態と共にオプションのシール部材60を使用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。リム216は、ハブ20または22のいずれとも使用できるように設計されている。
各強化部材213は、変形後に第1実施形態による強化部材13と同一になる。したがって、変形後の強化部材13に関する説明及び図は、第2実施形態による強化部材213にも適用される。それゆえ、変形後の強化部材213に関する詳細は、ここでは説明、図示しない。ただし、前述のように、強化部材213は、変形前に改造された形状を有している。
具体的には、変形される前の、各々の強化部材213は、1対の第1管形部分250と、第2管形部分252と、第1及び第2管形部分250及び252に渡って延びる段状内部通路254とを備えた管形段状部材であるのが望ましい。各第1管形部分250は、第1実施形態による第1(内部)管形部分50と同一である。第2管形部分252は、第1管形部分250が2箇所に存在することから、第1実施形態の第2(外部)管形部分52よりも短い点を除き、第2管形部分52と同一である。したがって、内部通路254には、1対の第1管形部254aと、第2管形部254bとの間に2つの内部当接面256が形成される。また、変形前に、第1管形部分250と、第2管形部分252との間に2つの外部保持面258が形成される。
内部当接面256は、第1実施形態による内部当接面56と同一である。また、外部当接面258も、第1実施形態による外部当接面58と同一である。すなわち、変形前の第1管形部分250は、その端部のいずれが半径方向の内端でも構わないように、強化部材213の内端または外端を形成している。各々の強化部材213は円形形状であるのが望ましい。また、各々の第1管形部分250及び第2管形部分252は、変形前に一定の円形断面を有するのが望ましい。
[第3実施形態]
図31〜図38に、本発明の第3実施形態による改造型自転車用リム316の部分を示している。リム316は、改造型外側環状部分324と、ねじ付き外端を備えた複数の改造型強化部材313(1つのみ図示)を利用する点を除き、第1実施形態のリム16と同一である。このように、各々の強化部材313は、変形前に改造された形状を有している。また、リム316は、第1実施形態のリム16を構築する方法を改良した方法を用いて構築される。したがって、強化部材313は、変形後にも改造型の形状を有している。ただし、強化部材313は、第1実施形態による強化部材13と非常に類似した方法で機能する。これらの類似点を考慮して、リム316及びリム316の構築方法に関する詳細は、ここでは説明、図示しない。むしろ、以下の説明では、主として相違点にのみに注目している。
図31〜図38に、本発明の第3実施形態による改造型自転車用リム316の部分を示している。リム316は、改造型外側環状部分324と、ねじ付き外端を備えた複数の改造型強化部材313(1つのみ図示)を利用する点を除き、第1実施形態のリム16と同一である。このように、各々の強化部材313は、変形前に改造された形状を有している。また、リム316は、第1実施形態のリム16を構築する方法を改良した方法を用いて構築される。したがって、強化部材313は、変形後にも改造型の形状を有している。ただし、強化部材313は、第1実施形態による強化部材13と非常に類似した方法で機能する。これらの類似点を考慮して、リム316及びリム316の構築方法に関する詳細は、ここでは説明、図示しない。むしろ、以下の説明では、主として相違点にのみに注目している。
ここでは、1個の強化部材313についてのみ説明、図示しているが、リム316は複数の強化部材313を備えることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、第1実施形態による強化部材13を備えたリム16についての説明または図(あるいは両方)は、以下に説明するものを除き、第3実施形態にも適用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。チューブレスタイヤの使用を希望する場合には、本実施形態と共にオプションのシール部材60を使用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。リム316は、ハブ20または22のいずれとも使用できるように設計されている。
変形される前の、各々の強化部材313は、第1管形部分350と、第2管形部分352と、第1及び第2管形部分350及び352に渡って延びる段状内部通路354とを備えた管形段状部材であるのが望ましい。第1管形部分350は、第1実施形態による第1(内部)管形部分50と同一である。第2管形部分352は、外ねじ353と、自由端352aに形成された1対の横溝355とを備えている点を除き、第2管形部分52と同一である。また、第2管形部分352は、第1実施形態による第2管形部分52よりもわずかに短い。
各強化部材313の横溝355は、各々の強化部材313を回転するように、従来のマイナスドライバに合致するように設計されている。前述のように、リム316の外側環状部分324は、第1実施形態による外側環状部分24の改造型である。したがって、リム316は、基本的に、改造型外側環状部分324と、内側環状部分326と、複数の強化部材313とを備えている。内側環状部分326は、第1実施形態による内側環状部分26と同一である。外側環状部分324は、強化部材の外ねじ353がねじ込み連結されるように設計された、複数の改造型外部接続孔333を備えている。その点を除くと、外側環状部分324は、第1実施形態による外側環状部分24と同一である。したがって、外側装着孔333は、ねじ付きである点を除き、第1実施形態による外側装着孔33と同一である。すなわち、外側装着孔333は、周方向に互いに等間隔で配置されるのが望ましい。
リム316は、強化部材313が回転されることによって、ねじ付き外部接続部を介して外側環状部分324に固定連結される点を除き、第1実施形態と同一の方法で構築される。第3実施形態によるリム316を構築する際、強化部材313の外端は変形されない。
[代替スポーク配置]
図39を参照すると、本発明による代替の逆スポーク配置を備えたリム16を示している。特に、図39に示されたスポーク14は、ハブ20及び22とは異なるフロントハブまたはリアハブ(あるいは両方)(図示せず)に対応するように逆向きにされている。この配置によるスポークニップル70は、強化部材13に連結される。勿論、使用するハブの種類にしたがい、必要または希望に応じて、逆スポーク14を修正できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。チューブレスタイヤの使用を希望する場合には、本実施形態と共にオプションのシール部材60を使用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。
図39を参照すると、本発明による代替の逆スポーク配置を備えたリム16を示している。特に、図39に示されたスポーク14は、ハブ20及び22とは異なるフロントハブまたはリアハブ(あるいは両方)(図示せず)に対応するように逆向きにされている。この配置によるスポークニップル70は、強化部材13に連結される。勿論、使用するハブの種類にしたがい、必要または希望に応じて、逆スポーク14を修正できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。チューブレスタイヤの使用を希望する場合には、本実施形態と共にオプションのシール部材60を使用可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。
ここで使用されている「実質的に」、「約」、「おおよそ」などの程度を表す用語は、最終結果が著しく変化しないような、妥当な量の変化を意味する修正用語である。これらの用語は、修正対象の用語の意味を否定しない場合は、±5%の偏差を含むものと解釈される。
ここでは、本発明の選択された実施形態を説明、図示しているが、本開示から本技術に精通するものには明らかであるが、以下の請求事項で定義された本発明の意図又は範囲から離れることなく、様々な修正、変更を加えることができる。さらに、本発明による複数の実施形態の説明は、図示のみを目的とし、附随する請求事項や同等の請求による定義によって本発明を制限するものではない。
13,213,313 強化部材
14 スポーク
16,216,316 フロントリム
18 リアリム
19 タイヤ
24,324 外側環状部分
26,326 内側環状部分
33,333 外側装着孔
43 内側装着孔
50,250,350 内側又は第1管形部分
52,252,352 外側又は第2管形部分
54,254 段状内部通路
56,256 環状内部当接面
58,258 環状外部当接面又は保持面
60 シール部材
62a 内部保持面
62b,62c 外部保持面
72 拡大ヘッド
353 外ねじ
355 横溝
14 スポーク
16,216,316 フロントリム
18 リアリム
19 タイヤ
24,324 外側環状部分
26,326 内側環状部分
33,333 外側装着孔
43 内側装着孔
50,250,350 内側又は第1管形部分
52,252,352 外側又は第2管形部分
54,254 段状内部通路
56,256 環状内部当接面
58,258 環状外部当接面又は保持面
60 シール部材
62a 内部保持面
62b,62c 外部保持面
72 拡大ヘッド
353 外ねじ
355 横溝
Claims (22)
- 自転車のタイヤが装着される環状の自転車用リムであって、
タイヤが上部に装着されるように準備され、円周方向に互いに間隔をおいて配置された複数の外側装着孔(33,333)を備えている外側環状部分(24,324)と、
前記外側環状部分(24,324)の内周側に固定されて、前記外側環状部分(24,324)との間に環状中空領域(A)を形成し、前記外側装着孔(33,333)から間隔を置いて配置され、円周方向に互いに間隔を置いて配置された、複数の内側装着孔(43)を有する内側環状部分(26,326)と、
前記内側装着孔(43)及び外側装着孔(33,333)に連結された複数の管形強化部材(13,213,313)とを備え、
前記強化部材(13,213,313)は、
前記内側装着孔(43)の1つに固定されて、前記内側環状部分(26,326)に対する内端の内周側及び外周側方向への移動を規制する内側接続部(58,62a)を形成している内端(50a)と、
前記外側装着孔(33,333)の1つに固定されて、前記外側環状部分(24,324)に対する外端の内周側及び外周側方向への移動を規制する外側接続部(62b,62c,353)を形成している外端(52a)と、
前記内端(50a)と前記外端(52a,352a)との間に延び、内側管形部(50,250,350)と、前記内側管形部(50,250,350)の外周側に配置された外側管形部(52,252,352)とを有し、前記内側管形部(50,250,350)は第1最大幅を有し、前記外側管形部(52,252,352)は当接面(56,256)を形成するように前記第1最大幅よりも広い第2最大幅を有している、内部通路(54,254,354)とを備えている、
自転車用リム。 - 前記強化部材の内部通路(54,254,354)は、前記強化部材の外端(52a)と内端(50a)との間に実質的にリムの半径方向に延びる、請求項1に記載の自転車用リム。
- 前記強化部材の内側接続部(58,62a)は、実質的にリム半径方向外側に面する前記内側環状部分(26,326)の第1内側リム面(42a)に接触する第1内部保持面(58)と、実質的にリム半径方向内側に面する前記内側環状部分(26,326)の第2内側リム面(42b)に接触する第2内部保持面(62a)とを備えている、請求項1又は2に記載の自転車用リム。
- 前記内側接続部の第1内部保持面(58)は固定する装着過程前に成形された面であり、
前記内側接続部の前記第2内部保持面(62a)は固定する装着過程中に変形された面である、
請求項3に記載の自転車用リム。 - 前記強化部材の外側接続部(62b,62c)は、実質的にリム半径方向外側に面する前記リムの外側環状部分(24,324)の第1外側リム面(36a)に接触する第1外部保持面(62c)と、実質的にリム半径方向内側に面する前記リムの前記外側環状部分の第2外側リム面(36b)に接触する第2外部保持面(62b)とを備えている、請求項3に記載の自転車用リム。
- 前記内側接続部の前記第1内部保持面(58)は固定する装着過程前に成形された面であり、
前記内側接続部の前記第2内部保持面(62a)は固定する装着過程中に変形された面であり、
前記外側接続部の前記第1外部保持面(62c)は固定する装着過程中に変形された面であり、
前記外側接続部の前記第2外部保持面(62b)は固定する装着過程中に変形された面である、
請求項5に記載の自転車用リム。 - 前記外側接続部はねじ(353)による接続である、請求項3に記載の自転車用リム。
- 前記内側接続部の前記第1内部保持面(58)は固定する装着過程前に成形された面であり、
前記内側接続部の前記第2内部保持面(62a)は固定する装着過程中に変形された面である、
請求項7に記載の自転車用リム。 - 前記強化部材(313)の前記外端(352a)は、自由端に形成された横溝(355)を備えている、請求項7に記載の自転車用リム。
- 前記内側環状部分(26,326)は実質的にU字形の断面を有し、その自由端は前記外側環状部分(24,324)に連結されて前記環状中空領域(A)を形成している、請求項1から9のいずれかに記載の自転車用リム。
- 前記強化部材の内部通路(54,254,354)はその内部に設けられたシール部材(60)を備えている、請求項1から10のいずれかに記載の自転車用リム。
- 前記強化部材の前記当接面(56,256)は、前記外側環状部分(24,324)よりも前記内側環状部分(26,326)に近い位置にある、請求項1から11のいずれかに記載の自転車用リム。
- 前記強化部材の内部通路の外側管形部(52,252,352)は、前記内側環状部分(26,326)よりも前記外側環状部分(24,324)に近い位置にある追加当接面(54c)を形成する段状面である、請求項12に記載の自転車用リム。
- 前記強化部材は一体に形成された1つの部材である、請求項1から13のいずれかに記載の自転車用リム。
- 環状中空領域(A)を備えた環状リムを形成する工程と、
前記環状リムの外壁に複数の外側装着孔(33,333)を形成する工程と、
前記環状リムの外壁に実質的に対向する前記環状リムの内壁に複数の内側装着孔(43)を形成する工程と、
内端(50a)と、前記内端(50a)の外周側の外端(52a,352a)と、前記内端(50a)と外端(52a,352a)の間に延びる内部通路(54,254,354)とを有し、前記内部通路(54,254,354)は、当接面(56,256)を形成するように、内側管形部(50,250,350)と、前記内側管形部の最大幅よりも大きい最大幅を持つ外側管形部(52,252,352)とを有する、複数の強化部材(13,213,313)を形成する工程と、
前記内側装着孔(43)に対して前記強化部材の内端(50a)が内周側及び外周側方向へ移動するのを規制するように前記強化部材の内端(50a)を前記内側装着孔(43)に固定する工程と、
前記外側装着孔(33,333)に対して前記強化部材の外端(52a,352a)が内周側及び外周側方向へ移動するのを規制するように前記強化部材の外端(52a,352a)を前記外側装着孔(33,333)に固定する工程と、
を含む自転車用リムの製造方法。 - 前記強化部材の内端(50a)の前記内側装着孔(43)への固定は、最初に前記強化部材の第1内部保持面(58)を予め成形し、前記第1内部保持面(58)が、実質的にリム半径方向外向きに面する内壁の第1内側リム面(42a)に接触するように、前記強化部材を前記内側装着孔(43)に設置し、さらに実質的にリム半径方向内向きに面する内壁の第2内側リム面(42b)に接触するように第2内部保持面(62a)を作成するように、前記強化部材の内端(50a)を固定する装着過程中に変形することで達成される、請求項15に記載の方法。
- 前記強化部材の外端(52a)の前記外側装着孔(33)への固定は、実質的にリム半径方向外向きに面する外壁の第1外側リム面(36a)に接触する第1外部保持面(62c)を作成するように、かつ実質的にリム半径方向内向きに面する外壁の第2外側リム面(36b)に接触する第2外部保持面(62b)を作成するように、前記強化部材の外端(52a)を固定する装着過程中に変形することで達成される、請求項15又は16に記載の方法。
- 前記強化部材の外端(352a)の前記外側装着孔(333)への固定は、各々の外端を前記外側装着孔(333)の1つにねじ込むことで達成される、請求項15又は16に記載の方法。
- 各々拡大ヘッド(72)から延びる軸芯を有した複数のスポーク(14)を提供する工程と、
前記スポーク(14)の拡大ヘッド(72)を前記強化部材(13,213,313)の1つの当接面(56)上に保持するよう、前記スポーク(14)の軸芯を内部通路(54,254,354)の1つに挿入することで、前記スポーク(14)を前記強化部材の内部通路(54,254,354)内に設置する工程と、
をさらに含んでいる、請求項15から18のいずれかに記載の自転車用リムの製造方法。 - 前記拡大ヘッド(72)の提供は、前記拡大ヘッドを1本の軸芯と一体で形成することで達成される、請求項19に記載の方法。
- 前記拡大ヘッド(72)の提供は、拡大部を備えたスポークニップルを1本の軸芯にねじ込むことによって達成される、請求項19に記載の方法。
- タイヤが上部に装着されるように準備され、円周方向に互いに間隔をおいて配置された複数の外側装着孔(33,333)を備えている外側環状部分(24,324)と、
前記外側環状部分(24,324)に固定されて、前記外側環状部分(24,324)との間に環状中空領域(A)を形成し、前記外側装着孔(33,333)から間隔を置いて配置され、円周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の内側装着孔(43)を有している内側環状部分(26,326)と、
前記内側装着孔(43)と前記外側装着孔(33,333)とに連結された複数の管形強化部材(13,213,313)とを備え、
前記強化部材(13,213,313)は、
前記内側装着孔(43)の1つに固定されて、実質的にリム半径方向外向きに面する前記内側環状部分(26,326)の第1内側リム面(42a)に接触する第1内部保持面(58)と、実質的にリム半径方向内向きに面する前記内側環状部分(26,326)の第2内側リム面(42b)に接触する第2内部保持面(62a)とを有した内側接続部(58,62a)を形成する内端(50a)と、
前記外側装着孔(33,333)の1つに固定されて、実質的にリム半径方向外向きに面する前記外側環状部分(24,324)の第1外側リム面(36a)に接触する第1外部保持面(62c)と、実質的にリム半径方向内向きに面する前記外側環状部分(24,324)の第2外側リム面(36b)に接触する第2外部保持面(62b)とを有した外側接続部を形成する外端(52a)とを備えている、
自転車用リム。
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