JP3746049B2 - レーザダイオード駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザダイオードの駆動回路に関し、特にプリンタ、光ディスク装置、光通信等に使用するレーザダイオードの駆動電流を精度よく制御することができるレーザダイオード駆動回路に関する。
半導体レーザは、小型でかつ安価であり、電流を流すだけで容易にレーザ光を得ることができるため、プリンタ、光ディスク装置、光通信等の分野で広く用いられている。
図12は、従来のレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。
図12において、レーザダイオード駆動回路100は、入力された制御信号SCaに応じて出力電流が変化する電流源101と、電流源101からの電流iaが入力されるNチャネル型MOSFET(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)102及び103で形成されたカレントミラー回路104とを備えている。更に、レーザダイオード駆動回路100は、該カレントミラー回路104の出力電流ibを入力電流とするPチャネル型MOSFET(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)105及び106で形成されたカレントミラー回路107とで構成されている。カレントミラー回路107のPMOSトランジスタ106のドレインと負側電源電圧Vssとの間にレーザダイオードLDが接続されている。
更に、カレントミラー回路104のNMOSトランジスタ103のドレインと、カレントミラー回路107のPMOSトランジスタ105のドレインとの間に、スイッチ108が設けられている。
制御信号SCaに応じて電流源101から出力された電流iaは、カレントミラー回路104で折り返されてカレントミラー回路107に入力され、カレントミラー回路107のPMOSトランジスタ106のドレイン電流となる。該ドレイン電流が駆動電流iLDとしてレーザダイオードLDに供給され、レーザダイオードLDが発光する。レーザダイオードLDの光出力の大きさは、制御信号SCaに応じて電流源101から出力される出力電流iaによって決定される。スイッチ108は、制御回路(図示せず)から出力された制御信号によって制御され、レーザダイオードLDの発光又は消灯の制御を行う。
また、従来のLD駆動回路として、LD駆動電流の電流制御を行うトランジスタに直列に挿入され、LD駆動電流を設定すると同時にLD駆動電流の変化を検出するための抵抗器をなくすことによって、光出力の安定化と同時に電源電圧の低電圧化を図ることができるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−270784号公報
しかし、通常、カレントミラー回路の入力電流と出力電流が同一になるようにするには、カレントミラー回路を構成しているMOSトランジスタのソース‐ゲート間電圧Vgsと、ソース‐ドレイン間Vdsが一致していなければならない。
図13はNMOSトランジスタのドレイン電流idとドレイン電圧Vdsとの特性例を、ゲート電圧Vgsをパラメータにして示した図である。
図13で示すように、飽和領域でゲート電圧Vgsが一定であっても、ドレイン電圧Vdsが大きくなるにつれて、ドレイン電流idが増加している。この現象は、チャネル長変調効果として知られている。
図12のカレントミラー回路107を例にして説明すると、カレントミラー回路107を構成しているPMOSトランジスタ105と106は、ソースが共に正側電源電圧Vddに接続され、ゲートがそれぞれ接続されてソース‐ゲート間電圧は同電圧である。しかし、ドレイン電圧Vbは、図14(a)に示すように、制御信号SCaに応じて、すなわち電流源101からの電流iaに応じて変化する。これは、MOSトランジスタでは、ドレイン電流が増加するとソース‐ゲート間の電圧も増加することから、PMOSトランジスタ105のドレイン電圧Vbが低下することと、レーザダイオードLDも駆動電流iLDが増加すると、レーザダイオードLDのアノード側の電圧VLDも増加するためである。
電流源101からの電流iaが小さい間、すなわち図14(a)のB領域では、PMOSトランジスタ105のドレイン電圧VbはPMOSトランジスタ106のドレイン電圧VLDより大きいが、電流iaが大きくなるにつれてPMOSトランジスタ105のドレイン電圧VbとPMOSトランジスタ106のドレイン電圧VLDの電圧差が小さくなりA点で逆転する。
図14(b)で示すように、チャネル長変調効果によって、従来回路では、電流源101からの電流iaがA点の電流値よりも小さいB領域では、レーザダイオードLDに供給される電流iLDは目標値より多くなり、電流iaがA点を超えてC領域に入ると、電流iLDが目標値より小さくなるという問題があった。また、電源電圧の変動によっても、レーザダイオードLDに供給する電流iLDが変動する。このようなチャネル長変調効果や電源電圧の変動による現象は、カレントミラー回路104でも同様に発生する。
図12の電流ia、ib及びiLDがどのように決まるかを図15及び図16を用いて説明する。
図15は、電流源101からの出力電流iaが小さい区間、すなわち図14のB領域の場合を示している。電流源101からの電流iaにより、NMOSトランジスタ102の動作点N1が決まる。NMOSトランジスタ103のゲート電圧は、NMOSトランジスタ102と同じであるが、NMOSトランジスタ103のドレイン電圧Vbはゲート電圧Vaよりも大きいため、NMOSトランジスタ103の動作点は、ゲート電圧Vaを右方向に移動したN2になる。該動作点N2の電流が、NMOSトランジスタ103のドレイン電流ibとなる。
また、動作点N2は、PMOSトランジスタ105の動作点でもある。PMOSトランジスタ106のゲート電圧Vbは、PMOSトランジスタ105と同じであるが、PMOSトランジスタ106のドレイン電圧VLDは、ゲート電圧Vbよりも小さいため、左に移動したP2が動作点となる。該動作点P2の電流が、レーザダイオードLDの駆動電流iLDとなる。図15より、駆動電流iLDは、電流源101からの電流iaと比較して増加していることが分かる。
次に、図16は、電流源101からの電流iaが大きい区間、すなわち図14のC領域の場合を示している。図16において、電流源101からの電流iaによって、NMOSトランジスタ102の動作点N1が決まる。NMOSトランジスタ103のゲート電圧VaはNMOSトランジスタ102と同じであるが、NMOSトランジスタ103のドレイン電圧Vbは、ゲート電圧Vaよりも小さい場合、NMOSトランジスタ103の動作点は、ゲート電圧Vaを左方向に移動したN2になる。該動作点N2の電流が、NMOSトランジスタ103のドレイン電流ibである。また、動作点N2は、PMOSトランジスタ105の動作点でもある。
PMOSトランジスタ106のゲート電圧Vbは、PMOSトランジスタ105のゲート電圧と同じであるが、PMOSトランジスタ106のドレイン電圧VLDは、ゲート電圧Vbよりも大きいので、右に移動したP2が動作点となる。該動作点P2の電流が、レーザダイオードLDの駆動電流iLDとなる。図16から、駆動電流iLDは、電流源101からの電流iaと比較して減少していることが分かる。このように、チャネル長変調効果の影響を受け、レーザダイオードLDを駆動する電流iLDは、制御信号SCaで与えた目標電流値に対してずれるという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、電源電圧の変動やチャネル長変調効果により発生した、目標電流値と実際にレーザダイオードに供給される電流値との差を補正することにより、目標値に近い電流をレーザダイオードに供給することができるレーザダイオード駆動回路を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザダイオード駆動回路は、外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性をそれぞれ備えた第1及び第2の各擬似レーザダイオードと、
入力された電流に応じた電流を生成して該第1の擬似レーザダイオードに供給する第1のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
前記電流源から供給される電流に応じた電流を前記第1から第3の各カレントミラー回路にそれぞれ出力する第4のカレントミラー回路と、
前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の入力端に電流をそれぞれ加算して補正する補正回路と、
を備え、
前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例し、前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の入力端に加算した電流に比例する電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に加算するものである。
また、前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有し、前記第1のカレントミラー回路は、第2のカレントミラー回路の出力電流よりも大きい電流を出力し、前記補正回路は、第1の擬似レーザダイオードに供給される電流と第2の擬似レーザダイオードに供給される電流の差分をなくすように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の入力端に電流を加算して補正するようにした。
また、前記補正回路は、前記第2のカレントミラー回路の入力端に加算する電流値と、前記第3のカレントミラー回路の入力端に加算する電流値との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにした。
具体的には、前記補正回路は、
前記第1のカレントミラー回路の出力端と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のトランジスタと、
前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のトランジスタと、
を備えるようにした。
また、この発明に係るレーザダイオード駆動回路は、外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性をそれぞれ備えた第1及び第2の各擬似レーザダイオードと、
入力された電流に応じた電流を生成して該第1の擬似レーザダイオードに供給する第1のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
前記電流源から供給される電流に応じた電流を前記第1から第3の各カレントミラー回路にそれぞれ出力する第4のカレントミラー回路と、
前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の出力端からの電流をそれぞれ減算して補正する補正回路と、
を備え、
前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例し、前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の出力端から減算した電流に比例する電流を前記第3のカレントミラー回路の出力端から減算するものである
また、前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有し、前記第1のカレントミラー回路は、第2のカレントミラー回路の出力電流よりも小さい電流を出力し、前記補正回路は、第1の擬似レーザダイオードに供給される電流と第2の擬似レーザダイオードに供給される電流の差分をなくすように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の出力端からの電流をそれぞれ減算して補正するようにした。
また、前記補正回路は、前記第2のカレントミラー回路の出力端から減算する電流値と、前記第3のカレントミラー回路の出力端から減算する電流値との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにした。
具体的には、前記補正回路は、
前記第1のカレントミラー回路の出力端と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の出力端から所定の電源電圧へバイパスする第1のトランジスタと、
前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の出力端から所定の電源電圧へバイパスする第2のトランジスタと、
を備えるようにした。
前記第1のカレントミラー回路は、入力電流に比例した電流を正確に生成して出力する高精度のカレントミラー回路、例えばスタック型カレントミラー回路や、2つのカレントミラー回路をカスコード接続して形成したものや、ウィルソン型カレントミラー回路で構成されるようにした。
また、この発明に係るレーザダイオード駆動回路は、外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
前記電流源からの電流が供給され、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第1の擬似レーザダイオードと、
前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第2の擬似レーザダイオードと、
入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第2及び第3の各カレントミラー回路の入力端にそれぞれ電流を供給して補正する補正回路と、
を備え、
前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例するものである
この場合、前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の入力端に供給する電流と第3のカレントミラー回路の入力端に供給する電流の比が、第2のカレントミラー回路の消費電流と第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにした。
具体的には、前記補正回路は、
前記電流源と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のトランジスタと、
前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のトランジスタと、
を備えるようにした。
また、前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有するようにした。
また、前記レーザダイオードと第2の擬似レーザダイオードの各電流‐電圧特性における電流の比が、第3のカレントミラー回路の消費電流と第2のカレントミラー回路の消費電流との比と同じになるようにしてもよい。
具体的には、前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、ゲートとドレインが接続されたMOSトランジスタでそれぞれ形成されるようにした。
前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、ゲートとドレインが接続された複数のMOSトランジスタが直列に接続されてそれぞれ形成されるようにしてもよい。
前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、定電圧電源回路と抵抗の直列回路でそれぞれ形成されるようにしてもよい。
また、この発明に係るレーザダイオード駆動回路は、外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
前記電流源からの電流が供給され、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第1の擬似レーザダイオードと、
前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第2の擬似レーザダイオードと、
入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を、前記第2及び第3の各カレントミラー回路の入力端にそれぞれ供給する電流供給回路と、
を備え、
前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、第1の擬似レーザダイオードが出力側のトランジスタをなし第2の擬似レーザダイオードが入力側のトランジスタをなす第4のカレントミラー回路を形成し、前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例するものである
具体的には、前記電流供給回路は、
前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のMOSトランジスタと、
前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のMOSトランジスタと、
を備え、
前記第1のMOSトランジスタにおけるドレイン電流‐ゲート電圧特性のドレイン電流と、前記第2のMOSトランジスタにおけるドレイン電流‐ゲート電圧特性のドレイン電流との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにした。
また、前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれMOSトランジスタからなり、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と、前記第2の擬似レーザダイオードをなすMOSトランジスタのドレイン電流‐ゲート電圧特性との電流の比が、前記第3のカレントミラー回路の消費電流と前記第2のカレントミラー回路の消費電流の比と同じなるようにした。
更に、外部から入力された制御信号に応じてスイッチングを行い、前記第3のカレントミラー回路の入力端への電流供給制御を行う第1のスイッチと、
外部から入力された制御信号に応じてスイッチングを行い、前記第2のカレントミラー回路の入力端への電流供給制御を行う第2のスイッチと、
を備えるようにした。
この場合、導通状態における前記第1のスイッチのインピーダンスと、導通状態における前記第2のスイッチのインピーダンスとの比は、前記第3のカレントミラー回路の消費電流と、前記第2のカレントミラー回路の消費電流との比の逆数になるようにした。
本発明のレーザダイオード駆動回路によれば、レーザダイオードの駆動電流が微少電流から大電流まで広範囲に渡っても、チャネル長変調効果によって目標駆動電流から外れていたレーザダイオードの駆動電流を、正確な目標電流で駆動することができる。更に、チャネル長変調効果をキャンセルすることができるため、電源電圧が変動しても、レーザダイオードの駆動電流の変動を抑えることができる。
また、レーザダイオードの特性に比例した擬似レーザダイオードに目標電流に比例した電流を供給し、その電流に逆比例する電流をレーザダイオードに供給するようにしたことから、レーザダイオードに目標電流を正確に供給することができる。
また、簡単な構成で擬似レーザダイオードを実現することができ、回路を簡略化することができることから、ICチップの小型化に伴うコストダウンを図ることができる。
一方、レーザダイオードの発光及び消灯を制御する第1のスイッチにおけるインピーダンスと等価の第2のスイッチを第2の擬似レーザダイオードに電流を供給する回路にも組み込んだことにより、第2の擬似レーザダイオードに供給される電流とレーザダイオードに供給される電流比をより正確にすることができ、レーザダイオードに目標電流をより正確に供給することができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。
図1において、レーザダイオード駆動回路1は、入力された制御信号SCに応じて出力電流i1が変化する電流源2と、レーザダイオードLDと、レーザダイオードLDに供給される電流iLDとレーザダイオードLDの順方向電圧であるアノード側の電圧VLDの特性とほぼ同様の特性又は比例関係にある特性を備えた第1の擬似レーザダイオードLD1及び第2の擬似レーザダイオードLD2とを備えている。
また、レーザダイオード駆動回路1は、第1の擬似レーザダイオードLD1に電流を供給する高精度な第1のカレントミラー回路3と、第2の擬似レーザダイオードLD2に電流を供給する第2のカレントミラー回路4と、レーザダイオードLDに電流を供給する第3のカレントミラー回路5と、電流源2からの出力電流i1を入力して、第1のカレントミラー回路3と第2のカレントミラー回路4及び第3のカレントミラー回路5に対応する入力電流i2,i4,i6をそれぞれ供給する第4のカレントミラー回路6とを備えている。
更に、レーザダイオード駆動回路1は、NMOSトランジスタN5及びN6、NMOSトランジスタN5及びN6の動作制御を行う演算増幅回路AMP並びに第1及び第2の各スイッチSW1,SW2を備えている。第1のスイッチSW1は、レーザダイオードLDの発光及び消灯の制御を行い、第2のスイッチSW2は、第1のスイッチSW1がオンしたときの第1のスイッチSW1のインピーダンスを補正するために使用される。なお、第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2、第1〜第4の各カレントミラー回路3〜6、NMOSトランジスタN5,N6、演算増幅回路AMP並びに第1及び第2の各スイッチSW1,SW2は補正回路部をなす。また、NMOSトランジスタN5,N6及び演算増幅回路AMPは補正回路をなし、NMOSトランジスタN5は第1のトランジスタを、NMOSトランジスタN6は第2のトランジスタをそれぞれなす。
また、第1のカレントミラー回路3は、スタック型カレントミラー回路をなしており、PMOSトランジスタP1〜P4で形成されている。第2のカレントミラー回路4は、PMOSトランジスタP5及びP6で形成され、第3のカレントミラー回路5は、PMOSトランジスタP7及びP8で形成されている。第4のカレントミラー回路6は、NMOSトランジスタN1〜N4で形成されている。
正側電源電圧Vddと負側電源電圧Vss(例えば、接地電圧)との間には、電流源2とNMOSトランジスタN1が直列に接続され、NMOSトランジスタN1において、ゲートはドレインに接続されている。また、NMOSトランジスタN1のゲートには、NMOSトランジスタN2〜N4の各ゲートがそれぞれ接続され、NMOSトランジスタN2〜N4の各ソースは負側電源電圧Vssにそれぞれ接続されている。
第1のカレントミラー回路3において、正側電源電圧VddとNMOSトランジスタN2のドレインとの間には、PMOSトランジスタP1及びP3が直列に接続され、正側電源電圧Vddと第1の擬似レーザダイオードLD1のアノードとの間にはPMOSトランジスタP2及びP4が直列に接続されている。第1の擬似レーザダイオードLD1のカソードは負側電源電圧Vssに接続されている。PMOSトランジスタP1及びP2の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタP2のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP3及びP4の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタP3のドレインに接続されている。
第2のカレントミラー回路4において、PMOSトランジスタP5及びP6における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP5のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP5のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW2とNMOSトランジスタN3が直列に接続され、PMOSトランジスタP6のドレインと負側電源電圧Vssとの間には第2の擬似レーザダイオードLD2が接続されている。
第3のカレントミラー回路5において、PMOSトランジスタP7及びP8における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP7のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP7のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW1とNMOSトランジスタN4が直列に接続され、PMOSトランジスタP8のドレインと負側電源電圧Vssとの間にはレーザダイオードLDが接続されている。
演算増幅回路AMPにおいて、非反転入力端は、PMOSトランジスタP4のドレインと第1の擬似レーザダイオードLD1のアノードとの接続部に接続され、反転入力端は、PMOSトランジスタP6のドレインと第2の擬似レーザダイオードLD2のアノードとの接続部に接続されている。演算増幅回路AMPの出力端は、NMOSトランジスタN5及びN6のゲートにそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタN5は、NMOSトランジスタN3と並列に接続され、NMOSトランジスタN6は、NMOSトランジスタN4と並列に接続されている。
第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2は、図2〜図4に示すような構成になっており、図2では定電圧電源回路11と抵抗12の直列回路で構成され、図3ではゲートとドレインが接続されたNMOSトランジスタ13で構成され、図4ではゲートとドレインがそれぞれ接続されたNMOSトランジスタ14及び15の直列回路で構成されている。第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2では、流れる電流とアノード‐カソード間の順方向電圧が、レーザダイオードLDと同じか又は比例するように設定されている。
第2のカレントミラー回路4は、第3のカレントミラー回路5と比較して、回路を構成しているMOSトランジスタの素子サイズを小さくしたものを使用しており、数十分の1から数百分の1の消費電流になるように設定されている。第2の擬似レーザダイオードLD2に供給される電流iLD2と第2の擬似レーザダイオードLD2の順方向電圧であるアノード側の電圧VLD2との特性であるiLD2‐VLD2特性と、レーザダイオードLDに供給される電流iLDとレーザダイオードLDのアノード側の電圧VLDとの特性であるiLD‐VLD特性との電流比は、第2のカレントミラー回路4の消費電流M2iと第3のカレントミラー回路5の消費電流M3iとの比と同じになるように設定されている。すなわち、iLD2/iLD=M2i/M3iになるように、第2のカレントミラー回路4及び第3のカレントミラー回路5の各MOSトランジスタのトランジスタサイズが設定されている。
また、第2のカレントミラー回路4に接続されている第2のスイッチSW2は常時オンしており、そのインピーダンスZ2は、第3のカレントミラー回路5に接続されている第1のスイッチSW1がオンしたときのインピーダンスZ1よりも大きく、そのインピーダンスの比Z2/Z1は、第2のカレントミラー回路4の消費電流M2iと、第3のカレントミラー回路5の消費電流M3iとの比の逆数に,すなわち、Z2/Z1=M3i/M2iになるように第1及び第2の各スイッチSW1,SW2のそれぞれのインピーダンスZ1,Z2が設定されている。
第1のカレントミラー回路3は、前記のようにカレントミラー回路を2段積み重ねた構成をなしているため、チャネル長変調効果による電流の非対称性を大幅に改善することができる。第1のカレントミラー回路3としては、図1で示したスタック型の他に、図5で示すようなPMOSトランジスタをカスコード接続したカスコード型カレントミラー回路や、図6で示すようなウイルソン型カレントミラー回路等も使用することができる。
第4のカレントミラー回路6において、NMOSトランジスタN1のドレインには、電流源2からの電流i1が供給され、該電流i1に応じた電流がNMOSトランジスタN2〜N4の各ドレイン電流として出力され、第1〜第3の各カレントミラー回路3〜5にそれぞれ入力される。
このような構成において、制御信号SCに応じた電流源2からの電流i1は、第4のカレントミラー回路6のNMOSトランジスタN1のドレイン電流となる。該電流は、NMOSトランジスタN2で折り返されて第1のカレントミラー回路3に入力され、更に第1のカレントミラー回路3の出力端に接続された第1の擬似レーザダイオードLD1に供給される。また、第4のカレントミラー回路6のNMOSトランジスタN1のドレイン電流i1は、NMOSトランジスタN3で折り返されて第2のカレントミラー回路4に入力され、更に、第2のカレントミラー回路4の出力端に接続された第2の擬似レーザダイオードLD2に供給される。
NMOSトランジスタN2の素子サイズはNMOSトランジスタN3の素子サイズより大きくして、同一ゲート電圧におけるNMOSトランジスタN2のドレイン電流i2を、NMOSトランジスタN3のドレイン電流i4よりも大きくなるようにしている。この結果、第1の擬似レーザダイオードLD1に流れる電流iLD1は、第2の擬似レーザダイオードLD2に流れる電流iLD2よりも大きくなる。第1の擬似レーザダイオードLD1と第2の擬似レーザダイオードLD2の電流‐電圧特性は同一になっているため、第2の擬似レーザダイオードLD2の電圧VLD2は第1の擬似レーザダイオードLD1の順方向電圧であるアノード側の電圧VLD1よりも小さくなる。
第1の擬似レーザダイオードLD1の電圧VLD1は、演算増幅回路AMPの非反転入力端に、第2の擬似レーザダイオードLD2の電圧VLD2は、演算増幅回路AMPの反転入力端にそれぞれ接続されているため、演算増幅回路AMPは、出力端に接続されたNMOSトランジスタN5のゲート電圧を制御し、第2の擬似レーザダイオードLD2の電圧VLD2が、第1の擬似レーザダイオードLD1の電圧VLD1と等しくなるように、第2のカレントミラー回路4の入力電流i4を増加させて第2のカレントミラー回路4の出力電流i5を増加させる。
更に、演算増幅回路AMPの出力端にはNMOSトランジスタN6のゲートが接続されていることから、第3のカレントミラー回路5の入力電流i6を増加させる。該電流i6の増加分は、NMOSトランジスタN5とNMOSトランジスタN6における同一ゲート電圧時のドレイン電流比で決まる。該ドレイン電流比を、第2のカレントミラー回路4の消費電流M2iと第3のカレントミラー回路5の消費電流M3iと同じになるようにして、レーザダイオードLDに供給される電流iLDを、第2の擬似レーザダイオードLD2に供給される電流iLD2に比例させることができる。
第2の擬似レーザダイオードLD2に供給される電流iLD2は、第1の擬似レーザダイオードLD1に供給される電流iLD1と同じであり、第1の擬似レーザダイオードLD1に供給される電流iLD1は、第1のカレントミラー回路3によって電流源2から出力された電流i1に比例していることから、レーザダイオードLDに供給される電流iLDは、電流源2から出力された電流i1に比例した電流となる。
なお、図1では、演算増幅回路AMP及びNMOSトランジスタN5,N6を使用して、第2及び第3の各カレントミラー回路の入力電流を調整するようにしたが、演算増幅回路AMP及びNMOSトランジスタN5,N6を使用して、第2の擬似レーザダイオードLD2及びレーザダイオードLDにそれぞれ供給される電流を調整するようにしてもよい。
このようにした場合のレーザダイオード駆動回路の回路例を図7に示す。なお、図7では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示すと共に、ここではその説明を省略して図1との相違点のみ説明する。
図7における図1との相違点は、図1の演算増幅回路AMPの反転入力端に電圧VLD1が、図1の演算増幅回路AMPの非反転入力端に電圧VLD2がそれぞれ入力され、NMOSトランジスタN5が第2の擬似レーザダイオードLD2に並列に接続されると共にNMOSトランジスタN6がレーザダイオードLDに並列に接続されるようにし、NMOSトランジスタN2の素子サイズをNMOSトランジスタN3の素子サイズと同じか又はやや小さくして、同一ゲート電圧におけるNMOSトランジスタN2のドレイン電流i2をNMOSトランジスタN3のドレイン電流i4よりも小さくなるようにしたことにある。
図7において、NMOSトランジスタN2のドレイン電流i2をNMOSトランジスタN3のドレイン電流i4よりも小さくなるようにしたことから、第2の擬似レーザダイオードLD2に流れる電流iLD2が第1の擬似レーザダイオードLD1に流れる電流iLD1よりも大きくなる。そこで、第2のカレントミラー回路4と第3のカレントミラー回路5の入力端に加えていた追加電流の代わりに、第2のカレントミラー回路4と第3のカレントミラー回路5の出力端から余分な電流を抜き取って減算するようにし、レーザダイオードLDに供給される電流を電流源2から出力される電流i1に比例するようにした。
このように、本第1の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路は、第4のカレントミラー回路6は、電流源2から出力された電流i1に応じた電流を第1〜第3の各カレントミラー回路3〜5にそれぞれ供給し、高精度の第1のカレントミラー回路3及び第1の擬似レーザダイオードLD1で、電流i1に応じたレーザダイオードLDの基準となる順方向電圧VLD1を発生させると共に第2のカレントミラー回路4及び第2の擬似レーザダイオードLD2で、電流i1に応じたレーザダイオードLDの実際の順方向電圧VLD2を発生させ、該順方向電圧VLD2が基準となる順方向電圧VLD1になるようにレーザダイオードLDに流れる電流iLDを制御するようにした。このことから、電源電圧の変動やチャネル長変調効果により発生した、目標電流値と実際にレーザダイオードLDに供給される電流値との差を補正することができ、目標値に近い電流をレーザダイオードLDに供給することができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、高精度な第1のカレントミラー回路3を使用するようにしたが、第1のカレントミラー回路3をなくして第1の擬似レーザダイオードLD1に電流源2からの出力電流i1を供給するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。なお、図8では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図8において、レーザダイオード駆動回路21は、電流源2と、レーザダイオードLDと、第1の擬似レーザダイオードLD1及び第2の擬似レーザダイオードLD2と、第2のカレントミラー回路4と、第3のカレントミラー回路5と、NMOSトランジスタN3及びN4と、NMOSトランジスタN3及びN4の動作制御を行う演算増幅回路AMPと、第1及び第2の各スイッチSW1,SW2とを備えている。なお、第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2、第2のカレントミラー回路4、第3のカレントミラー回路5、NMOSトランジスタN3,N4、演算増幅回路AMP、並びに第1及び第2の各スイッチSW1,SW2は補正回路部をなす。また、NMOSトランジスタN3,N4及び演算増幅回路AMPは補正回路をなし、NMOSトランジスタN3は第1のトランジスタを、NMOSトランジスタN4は第2のトランジスタをそれぞれなす。
正側電源電圧Vddと負側電源電圧Vssとの間には、電流源2と第1の擬似レーザダイオードLD1が直列に接続され、電流源2と第1の擬似レーザダイオードLD1のアノードとの接続部は、演算増幅回路AMPの非反転入力端に接続されている。
第2のカレントミラー回路4において、PMOSトランジスタP5及びP6における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP5のドレインに接続されている。
PMOSトランジスタP5のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW2とNMOSトランジスタN3が直列に接続され、NMOSトランジスタN3のゲートは演算増幅回路AMPの出力端に接続されている。PMOSトランジスタP6のドレインと負側電源電圧Vssとの間には第2の擬似レーザダイオードLD2が接続され、第2の擬似レーザダイオードLD2のアノードとPMOSトランジスタP6のドレインとの接続部は演算増幅回路AMPの反転入力端に接続されている。
第3のカレントミラー回路5において、PMOSトランジスタP7及びP8における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP7のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP7のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW1とNMOSトランジスタN4が直列に接続され、NMOSトランジスタN4のゲートは演算増幅回路AMPの出力端に接続されている。PMOSトランジスタP8のドレインと負側電源電圧Vssとの間にはレーザダイオードLDが接続されている。
このような構成において、制御信号SCに応じて電流源2から出力された電流i1は、第1の擬似レーザダイオードLD1に供給される。第1の擬似レーザダイオードLD1における順方向電圧であるアノードの電圧VLD1は、演算増幅回路AMPの非反転入力端に入力されている。また、第2の擬似レーザダイオードLD2の順方向電圧であるアノードの電圧VLD2は、演算増幅回路AMPの反転入力端に入力されている。このことから、演算増幅回路AMPは、第2の擬似レーザダイオードLD2のアノードの電圧VLD2が第1の擬似レーザダイオードLD1のアノードの電圧VLD1と等しくなるような電流を第2の擬似レーザダイオードLD2に供給するように、NMOSトランジスタN3のゲート電圧を制御する。
第2のカレントミラー回路4は、演算増幅回路AMPの帰還ループに入っているため、第2のカレントミラー回路4で発生するチャネル長変調効果による電流の非対称性は補正され、第2の擬似レーザダイオードLD2に流れる電流iLD2は、電流源2から出力された電流i1に比例した電流に正確になる。
第2のカレントミラー回路4と第3のカレントミラー回路5に流れる電流は完全に比例関係になるように作られているため、第2の擬似レーザダイオードLD2に比例した電流がレーザダイオードLDに流れる。すなわち、電流源2から出力された電流i1に比例した電流がレーザダイオードLDに流れることになる。なお、第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2については、前記第1の実施の形態の場合と同様であるのでその説明を省略する。
このように、本第2の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路は、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、前記第1の実施の形態では、レーザダイオードLDに流れる電流に対して追加か又は抜き取りのいずれかしかできなかったため、第1の擬似レーザダイオードLD1と第2の擬似レーザダイオードLD2に供給する電流に初期設定で差を持たせていたのに対して、レーザダイオードLDに流れる電流に対して追加と抜き取りの両方を行うことができ、しかも高精度カレントミラー回路及びNMOSトランジスタN1とNMOSトランジスタN2で構成された第4のカレントミラー回路6が不要となり、これらのカレントミラー回路で発生していたチャネル長変調効果による電流の非対称性も改善することができる。
第3の実施の形態.
前記第2の実施の形態では、演算増幅回路AMPを使用したが、演算増幅回路AMPを使用せずに第1のカレントミラー回路3をなくして第1の擬似レーザダイオードLD1に電流源2からの出力電流i1を供給するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。なお、図9では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図9において、レーザダイオード駆動回路31は、電流源2と、レーザダイオードLDと、第2のカレントミラー回路4と、第3のカレントミラー回路5と、NMOSトランジスタN1及びN2からなる第4のカレントミラー回路32と、NMOSトランジスタN3,N4と、第1及び第2の各スイッチSW1,SW2とを備えている。なお、第2のカレントミラー回路4、第3のカレントミラー回路5、第4のカレントミラー回路32、NMOSトランジスタN3,N4、並びに第1及び第2の各スイッチSW1,SW2は補正回路部をなす。また、NMOSトランジスタN3及びN4は電流供給回路をなし、NMOSトランジスタN3は第1のMOSトランジスタを、NMOSトランジスタN4は第2のMOSトランジスタをそれぞれなす。
正側電源電圧Vddと負側電源電圧Vssとの間には、電流源2とNMOSトランジスタN1が直列に接続され、電流源2とNMOSトランジスタN1との接続部は、NMOSトランジスタN3及びN4の各ゲートにそれぞれ接続されている。
第2のカレントミラー回路4において、PMOSトランジスタP5及びP6における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP5のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP5のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW2とNMOSトランジスタN3が直列に接続されている。
第3のカレントミラー回路5において、PMOSトランジスタP7及びP8における、各ソースは正側電源電圧Vddにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はPMOSトランジスタP7のドレインに接続されている。PMOSトランジスタP7のドレインと負側電源電圧Vssとの間には、スイッチSW1とNMOSトランジスタN4が直列に接続されている。
第4のカレントミラー回路32において、NMOSトランジスタN1及びN2における、各ソースは負側電源電圧Vssにそれぞれ接続され、各ゲートは接続されて該接続部はNMOSトランジスタN2のドレインに接続されている。NMOSトランジスタN1は、ドレインに電流源2からの電流i1が入力されて第1の擬似レーザダイオードLD1をなし、NMOSトランジスタN2は、ドレインにPMOSトランジスタP6からの電流i5が入力されて第2の擬似レーザダイオードLD2をなす。
このような構成において、制御信号SCに応じて電流源2から出力された電流i1は、第1の擬似レーザダイオードLD1をなすNMOSトランジスタN1のドレイン電流となる。NMOSトランジスタN1のドレイン電圧は第1の擬似レーザダイオードLD1の順方向電圧であるアノードの電圧VLD1となり、該電圧VLD1は第2のカレントミラー回路4の入力端に接続されているNMOSトランジスタN3のゲートにも入力されているため、帰還ループとなって、NMOSトランジスタN2のドレイン電流i5は、電流源2から出力された電流i1と等しくなる。NMOSトランジスタN1のドレイン電圧VLD1は、結果として、第2のカレントミラー回路4のPMOSトランジスタP6の出力電流i5が電流i1とほぼ一致するような、NMOSトランジスタN3のゲート電圧になる。
更に、NMOSトランジスタN1のドレイン電圧VLD1は、第3のカレントミラー回路5の入力端に接続されているNMOSトランジスタN4のゲートにも入力されているため、NMOSトランジスタN4のドレイン電流i6は、NMOSトランジスタN3のドレイン電流i4に比例した電流となる。
第2のカレントミラー回路4と第3のカレントミラー回路5は回路構成が同じあることから、PMOSトランジスタP6のドレイン電流i5とPMOSトランジスタP8のドレイン電流iLDは比例した電流となる。すなわち、PMOSトランジスタP8のドレイン電流iLDは、レーザダイオードLDに流れる電流であることから、電流源2から出力された電流i1に比例した電流がレーザダイオードLDに流れることになる。
なお、NMOSトランジスタN1のドレイン電圧VLD1とNMOSトランジスタN2のドレイン電圧VLD2が一致しないことから、第4のカレントミラー回路32は、チャネル長変調効果によって微小な誤差が生じることがある。このため、より良い特性が必要な場合は、NMOSトランジスタN1及びN2のゲートチャネル長を大きくするか、又は第4のカレントミラー回路32を図10で示すようなNMOSトランジスタをカスコード接続したカスコード型カレントミラー回路や、図11で示すようなウイルソン型カレントミラー回路といった高精度なカレントミラー回路を使用するとよい。
なお、図10の場合、NMOSトランジスタN11及びN12の直列回路が第1の擬似レーザダイオードLD1をなし、NMOSトランジスタN21及びN22の直列回路が第2の擬似レーザダイオードLD2をなす。また、図11の場合、NMOSトランジスタN13が第1の擬似レーザダイオードLD1をなし、NMOSトランジスタN23及びN24の直列回路が第2の擬似レーザダイオードLD2をなす。
このように、本第3の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路は、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、第2の実施の形態で必要であった、多くの素子を含みICチップ上では比較的大きな面積を要する演算増幅回路AMPをなくすことができ、ICチップの大幅な面積の縮小を図ることができる。
なお、前記第1〜第3の各実施の形態で使用されたPMOSトランジスタが行う動作をNMOSトランジスタで実現すると共に、前記第1〜第3の各実施の形態で使用されたNMOSトランジスタが行う動作をPMOSトランジスタで実現するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。 第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2の構成例を示した図である。 第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2の他の構成例を示した図である。 第1及び第2の各擬似レーザダイオードLD1,LD2の他の構成例を示した図である。 第1のカレントミラー回路3の他の回路例を示した図である。 第1のカレントミラー回路3の他の回路例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の他の回路例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。 図9における第4のカレントミラー回路32の他の回路例を示した図である。 図9における第4のカレントミラー回路32の他の回路例を示した図である。 従来のレーザダイオード駆動回路の回路例を示した図である。 NMOSトランジスタのドレイン電流idとドレイン電圧Vdsとの特性例を示した図である。 電流iaの変化に対する図12の各部の電圧及びレーザダイオードLDに流れる電流iLDとの関係例を示した図である。 図14のB領域における図12の各部の電圧及び電流の関係例を示した図である。 図14のC領域における図12の各部の電圧及び電流の関係例を示した図である。
符号の説明
1,21,31 レーザダイオード駆動回路
2 電流源
3 第1のカレントミラー回路
4 第2のカレントミラー回路
5 第3のカレントミラー回路
6,32 第4のカレントミラー回路
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
LD レーザダイオード
LD1 第1の擬似レーザダイオード
LD2 第2の擬似レーザダイオード
AMP 演算増幅回路
N5,N6 NMOSトランジスタ

Claims (25)

  1. 外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
    前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性をそれぞれ備えた第1及び第2の各擬似レーザダイオードと、
    入力された電流に応じた電流を生成して該第1の擬似レーザダイオードに供給する第1のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
    前記電流源から供給される電流に応じた電流を前記第1から第3の各カレントミラー回路にそれぞれ出力する第4のカレントミラー回路と、
    前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の入力端に電流をそれぞれ加算して補正する補正回路と、
    を備え、
    前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例し、前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の入力端に加算した電流に比例する電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に加算することを特徴とするレーザダイオード駆動回路。
  2. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有し、前記第1のカレントミラー回路は、第2のカレントミラー回路の出力電流よりも大きい電流を出力し、前記補正回路は、第1の擬似レーザダイオードに供給される電流と第2の擬似レーザダイオードに供給される電流の差分をなくすように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の入力端に電流を加算して補正することを特徴とする請求項1記載のレーザダイオード駆動回路。
  3. 前記補正回路は、前記第2のカレントミラー回路の入力端に加算する電流値と、前記第3のカレントミラー回路の入力端に加算する電流値との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにすることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザダイオード駆動回路。
  4. 前記補正回路は、
    前記第1のカレントミラー回路の出力端と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
    該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のトランジスタと、
    前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のトランジスタと、
    を備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載のレーザダイオード駆動回路。
  5. 外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
    前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性をそれぞれ備えた第1及び第2の各擬似レーザダイオードと、
    入力された電流に応じた電流を生成して該第1の擬似レーザダイオードに供給する第1のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
    前記電流源から供給される電流に応じた電流を前記第1から第3の各カレントミラー回路にそれぞれ出力する第4のカレントミラー回路と、
    前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の出力端からの電流をそれぞれ減算して補正する補正回路と、
    を備え、
    前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例し、前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の出力端から減算した電流に比例する電流を前記第3のカレントミラー回路の出力端から減算することを特徴とするレーザダイオード駆動回路。
  6. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有し、前記第1のカレントミラー回路は、第2のカレントミラー回路の出力電流よりも小さい電流を出力し、前記補正回路は、第1の擬似レーザダイオードに供給される電流と第2の擬似レーザダイオードに供給される電流の差分をなくすように、前記第1及び第2の各カレントミラー回路の出力端からの電流をそれぞれ減算して補正することを特徴とする請求項記載のレーザダイオード駆動回路。
  7. 前記補正回路は、前記第2のカレントミラー回路の出力端から減算する電流値と、前記第3のカレントミラー回路の出力端から減算する電流値との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になるようにすることを特徴とする請求項5又は6記載のレーザダイオード駆動回路。
  8. 前記補正回路は、
    前記第1のカレントミラー回路の出力端と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
    該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の出力端から所定の電源電圧へバイパスする第1のトランジスタと、
    前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の出力端から所定の電源電圧へバイパスする第2のトランジスタと、
    を備えることを特徴とする請求項5、6又は7記載のレーザダイオード駆動回路。
  9. 前記第1のカレントミラー回路は、入力電流に比例した電流を正確に生成して出力する高精度のカレントミラー回路で構成されることを特徴とする請求項又は記載のレーザダイオード駆動回路。
  10. 前記第1のカレントミラー回路は、スタック型カレントミラー回路で構成されることを特徴とする請求項9記載のレーザダイオード駆動回路。
  11. 前記第1のカレントミラー回路は、2つのカレントミラー回路をカスコード接続して形成されることを特徴とする請求項記載のレーザダイオード駆動回路。
  12. 前記第1のカレントミラー回路は、ウィルソン型カレントミラー回路で構成されることを特徴とする請求項記載のレーザダイオード駆動回路。
  13. 外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
    前記電流源からの電流が供給され、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第1の擬似レーザダイオードと、
    前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第2の擬似レーザダイオードと、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
    前記第1の擬似レーザダイオードの順方向電圧と、前記第2の擬似レーザダイオードの順方向電圧が同じになるように、前記第2及び第3の各カレントミラー回路の入力端にそれぞれ電流を供給して補正する補正回路と、
    を備え、
    前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例することを特徴とするレーザダイオード駆動回路。
  14. 前記補正回路は、第2のカレントミラー回路の入力端に供給する電流と第3のカレントミラー回路の入力端に供給する電流の比が、第2のカレントミラー回路の消費電流と第3のカレントミラー回路の消費電流との比になることを特徴とする請求項13記載のレーザダイオード駆動回路。
  15. 前記補正回路は、
    前記電流源と前記第1の擬似レーザダイオードとの接続部、及び前記第2のカレントミラー回路の出力端と前記第2の擬似レーザダイオードとの接続部が対応する入力端にそれぞれ接続された演算増幅回路と、
    該演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のトランジスタと、
    前記演算増幅回路の出力信号に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のトランジスタと、
    を備えることを特徴とする請求項13又は14記載のレーザダイオード駆動回路。
  16. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれ同じ電流‐電圧特性を有することを特徴とする請求項13、14又は15記載のレーザダイオード駆動回路。
  17. 前記レーザダイオードと第2の擬似レーザダイオードの各電流‐電圧特性における電流の比が、第3のカレントミラー回路の消費電流と第2のカレントミラー回路の消費電流との比と同じになることを特徴とする請求項1、5又は13記載のレーザダイオード駆動回路。
  18. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、ゲートとドレインが接続されたMOSトランジスタでそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1、5又は13記載のレーザダイオード駆動回路。
  19. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、ゲートとドレインが接続された複数のMOSトランジスタが直列に接続されてそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1、5又は13記載のレーザダイオード駆動回路。
  20. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、定電圧電源回路と抵抗の直列回路でそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1、5又は13記載のレーザダイオード駆動回路。
  21. 外部から入力された制御信号に応じて電流源の電流値を変化させ、該電流値と同じか又は比例した電流をレーザダイオードに供給して該レーザダイオードを発光させるレーザダイオード駆動回路において、
    前記電流源からの電流が供給され、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第1の擬似レーザダイオードと、
    前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と同一又は比例関係にある特性を備えた第2の擬似レーザダイオードと、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記第2の擬似レーザダイオードに供給する第2のカレントミラー回路と、
    入力された電流に応じた電流を生成して前記レーザダイオードに供給する第3のカレントミラー回路と、
    前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を、前記第2及び第3の各カレントミラー回路の入力端にそれぞれ供給する電流供給回路と、
    を備え、
    前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、第1の擬似レーザダイオードが出力側のトランジスタをなし第2の擬似レーザダイオードが入力側のトランジスタをなす第4のカレントミラー回路を形成し、前記第2のカレントミラー回路は、第3のカレントミラー回路と同じ回路構成をなすと共に消費電流が第3のカレントミラー回路の消費電流に比例することを特徴とするレーザダイオード駆動回路。
  22. 前記電流供給回路は、
    前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を前記第2のカレントミラー回路の入力端に供給する第1のMOSトランジスタと、
    前記電流源と第1の擬似レーザダイオードとの接続部の電圧に応じた電流を前記第3のカレントミラー回路の入力端に供給する第2のMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタにおけるドレイン電流‐ゲート電圧特性のドレイン電流と、前記第2のMOSトランジスタにおけるドレイン電流‐ゲート電圧特性のドレイン電流との比が、前記第2のカレントミラー回路の消費電流と前記第3のカレントミラー回路の消費電流との比になることを特徴とする請求項21記載のレーザダイオード駆動回路。
  23. 前記第1及び第2の各擬似レーザダイオードは、それぞれMOSトランジスタからなり、前記レーザダイオードの電流‐電圧特性と、前記第2の擬似レーザダイオードをなすMOSトランジスタのドレイン電流‐ゲート電圧特性との電流の比が、前記第3のカレントミラー回路の消費電流と前記第2のカレントミラー回路の消費電流の比と同じになることを特徴とする請求項21記載のレーザダイオード駆動回路。
  24. 外部から入力された制御信号に応じてスイッチングを行い、前記第3のカレントミラー回路の入力端への電流供給制御を行う第1のスイッチと、
    外部から入力された制御信号に応じてスイッチングを行い、前記第2のカレントミラー回路の入力端への電流供給制御を行う第2のスイッチと、
    を備えることを特徴とする請求項1、5、13又は21記載のレーザダイオード駆動回路。
  25. 導通状態における前記第1のスイッチのインピーダンスと、導通状態における前記第2のスイッチのインピーダンスとの比は、前記第3のカレントミラー回路の消費電流と、前記第2のカレントミラー回路の消費電流との比の逆数になることを特徴とする請求項24記載のレーザダイオード駆動回路。
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