JP3742795B2 - 容器 - Google Patents

Description

【０００１】
技術分野
本発明は，概して容器に関し，とりわけ，畳んで容易に容量を収縮させ，及び弾性的に元の容量に復元が可能な容器に関する。
【０００２】
背景技術
一般的に，容器は消費しても外形が変わらない物，又は量が減少しない物を収納することもあるが，通常は消費されるにつれて，量が減少する物を収納する。容器内に液状食物を収納する場合，使用者が液体を飲むにつれて，容器内の食物の量が減少し，容器内の空きスペースが一層拡大する。このように容器内の空きスペースが増えると，容器は空間活用に関して非効率的となる。更に，好ましくないことに，空きスペースが拡大した容器が元の容積を保持したままであるので，使用者が容器を運ぶのに不都合である。
【０００３】
かかる上記の問題点を解決するため，図４に示すような，液体物を収納するための可撓性容器が提案され，広く使用されている。複数の環状の折り畳み線が，長手方向に沿って一定間隔で容器の周辺を取り巻く表面の周囲に形成される。かかる折り畳み線は，可撓性容器が適当に容器の容積を調整するために，ジグザグ形態の折り畳み線で拡張又は収縮させることが可能となるように設計されている。すなわち，容器に大量な物が収納される必要がある場合には，使用者は容積を拡大させるために容器を引っ張る。一方，内容物の量が減少した場合には，使用者は容積を縮小させるために容器を押し潰す。
【０００４】
かかる可撓性容器は，容積が調整可能な点では優れている。しかしながら，容器自体に本来の型への復元力がないので，必要時に，使用者が手で容器を引っ張ったり，押し潰したりしなければならないため，容積の容積を調整するのに面倒であった。更に，従来の可撓性容器は，容器内に何か収納している間に折り畳み線に沿った容器の内部に形成された溝内にゴミが溜まり，かかるゴミは可撓性容器がベローズ型であるために，容器からほとんど除去できないといった，衛生面において劣るという別の問題点がある。
【０００５】
発明の開示
従って，本発明は，先の技術で生じた上記問題を鑑みて作成された物であり，本発明の目的は，容易に拡張及び収縮され，及び汚れの除去が容易な容器を提供することである。
【０００６】
上記課題を解決するために，本発明のある観点によれば，円筒状の内部を有し，垂直方向に伸縮自在な可撓性の容器本体と；容器本体の外側表面に容器本体の底部から頂部にわたり螺旋状に展開するように形成され，前記容器本体を垂直方向に伸縮させる，容量調整環と；前記容器本体の入口を遮断する蓋と；通常状態では，密閉状態を保持するが，前記容器本体の収縮時には空気の排出を許可し，押下状態では，空気の流入排出を許可する空気弁と；容量調整環に備えられ，空気弁が押下されて空気が流入している間に，容器を垂直方向に拡張させるコイル状バネと；を備えたことを特徴とする，容器が提供される。
【０００７】
かかる容積調節螺旋枠は，その内部に螺旋方向に沿って形成された中空部と，かかる中空部に設けられ，本体の収縮及び拡張を可能にする弾力性をかかる本体に提供するばねを具備することが好ましい。また，上記容積調節螺旋枠は，中実型に形成されていることが好ましい。
【０００８】
更に，容量調整環によって形成される螺旋状凹路に沿って，容器本体の側壁周囲に螺旋状溝が形成されていることが好ましい。更に，螺旋状溝はＶ字断面に形成されていることが好ましい。
【０００９】
更に，容器本体の入口を遮断して，容器本体内部の空気を排出するための空気流出入バルブを備える蓋を具備することが好ましい。
【００１０】
上記目的を達成するために，本発明の他の実施例により，円筒状の収容スペースを有する可撓性の容器本体と，かかる容器本体の壁面から凹入され、容器本体を囲むよう螺旋方向に沿って形成された凹入溝と，かかる凹入溝に噛合され，収容スペースの収縮と膨張のための弾性力を提供するばねと，容器本体の長手方向に沿って相互隣り合う容積調節螺旋枠に形成され，膨張と収縮を導く板面から取り切られた切欠溝と，上記容器本体の入口を遮断し，容器本体内の空気を排出できるようにする空気流出入バルブを有する蓋を含む容器が提供される。
【００１１】
発明を実施するための最良の形態
同一の参照数字が各異なる図面を通して同一又は類似の構成要素を示す，図面で説明する。
【００１２】
本発明の第1実施例によると，図１及び図２に示すように，容器１は，容器本体３及びかかる容器本体３を気密に遮断する蓋１０を具備する。
【００１３】
容器本体３は，円筒状に形成され，かかる容器本体の入口の縁に沿って複数個の取っ手兼用係顎４が正反対の位置で具備されている。かかる取っ手兼用係顎４は，容器本体３に蓋１０を固定するために使用され，更に容器１の取っ手として機能する。容積調節螺旋枠５は，容器本体３の側壁の外側表面周囲に螺旋状に形成され，その上，容器本体３の頂部から底部まで展開されている。
【００１４】
容積調節螺旋枠５は，本体３の側壁の外側表面から突出して，螺旋方向に形成されている。かかる容積調節螺旋枠５は，半円の切断面を有し，内部に中空部６が備えられている。所定のスプリング力を有するばね７は，通常かかる中空部６に収容される。
【００１５】
従って，容器本体３を長手方向に収縮させれば，容積調節螺旋枠５の回転間で形成された螺旋状の凹路が畳まれ，容器本体３の容積は収縮される。しかしながら，通常の条件では，ばね７のスプリング力は，容器本体３に適用され，ゆえに容器本体３を長手方向に展開された状態で保持される。
【００１６】
蓋１０は，容器本体３を閉めるために使用され，中央領域に行くほど緩慢に突出された半球状に形成されている。また，複数の結合口１１が，蓋１０の縁に沿って設けられている。かかる結合口１１は方形型を有し，及び取っ手兼用係顎４に向けて，各々固定される。かかる蓋１０の中央部には，出願された韓国の登録実用新案No.88100で公開され，本願発明の発明者に許可された空気流出入バルブ１３が具備されている。
【００１７】
本発明の容器１に物を収納する方法は以下の通りである。まず，使用者は容器本体３に物を入れ，容器本体３の上に蓋１０を載せる。その後使用者は，結合口１１を取っ手兼用係顎４上にはめ込むことにより，蓋１０を容器本体３に固定する。容器１に収納される物の量が容器本体３の容量より小さい場合は，使用者は容器本体３を押し潰して容器本体３を収縮させる。かかる動作により，容器本体３の容積は容器1の内容物の容量を満たすまで収縮する。
【００１８】
かかる方法で容器本体３を折り畳むと，蓋１０に具備された空気流出入バルブ１３を通して，容器１の内部から空気が流出され，容器１の気密密閉が実現される。従って，物を収納できる適切な最小水準に，容器１の容量を調節できる。更に，容器１は，気密密閉状態で食物，飲料と言った内容物を長期間，新鮮に保存することが可能となる。
【００１９】
内容物を容器１から取り出す必要がある場合に，使用者は空気を容器１内に流し込むようにするために，空気流出入バルブ１３を下に押す。容器１内に空気が流入している間に，容器本体３はばね７のスプリング力によって長手方向で伸縮自在に拡張される。容器本体３が完全に拡張され，原型を復元したとき，容器本体３から蓋１０を取り除いた後に，容器１から内容物を取り出すことが可能となる。
【００２０】
このように本発明に従って，可撓性のある容器本体３が容器１の容量を調整するために折り畳み可能に設計されている。容器本体３の容量を収縮させる必要があるときは，使用者は容器本体３を折り畳むために直接本体を押し潰す必要がある。しかし，容器本体３を原型に戻す必要があるときは，使用者は空気流出入バルブ１３を通して容器本体３に空気を流入させるために空気流出入バルブ１３を操作して，それにより手動で容器本体３を拡張することなく，容器本体３を容易に拡張させられる。ゆえに容器本体３の容量の調整がかなり容易に実現される。通常では，容器本体３は原型，すなわち拡張された型を維持しているので，容器１内に何か保存している間に畳まれた溝中に溜まったゴミを容易に除去でき，それゆえ衛生面において優れている。更に，空気流出入バルブ１３を使用することにより，食物及び飲料は真空状態で長期間，新鮮に容量調整可能な容器１内で保存される。
【００２１】
本発明の他の実施例によれば，図３ａに示すように，収縮案内切欠部として可撓性のある溝９が容積調節螺旋枠５の回転間に形成された螺旋状の凹路に沿って容器本体３の側壁の外表面を取り巻くように螺旋状に形成され，Ｖ字型の切断面を有するように刻まれている。かかる可撓性のある溝９は，螺旋状の凹路に沿って，容器本体３の頂部から底部まで形成されている。従って，容器本体３を押し潰したとき，容器本体３は可撓性のある溝９に沿って畳まれる。それゆえ，容器本体３は小さい力で畳むことが可能となり，使用者は容易に容器本体３を畳むことができるようになる。
【００２２】
上記の本発明の実施例において，ばね７は容積調節螺旋枠５の中空部６内に収納される。しかしながら，図３ｂに示したように，容器１はばね７を備えることなく，中空部６のみで形成されることも可能である。かかる場合，容積調節螺旋枠５は引張ばねとしての役目を果たし，上記ばね７を備えた実施例と同様にして，容器本体３は気密密閉された容器本体３中に空気を導入するだけで原型に拡張されるのと同様に収縮されることも可能となる。
【００２３】
更に，図３ｃに示すように，図３ｂで示した実施例と異なり，かかる中空部６を具備せずに螺旋枠５を容器１に備えるように設計することも可能である。図３ｄに示したように，本発明の更に他の実施例によると，凹入溝１５が容器本体３の側壁の周囲に螺旋状に形成され，容器本体３の収縮及び弾力的な拡張がされるように容器折り畳み用ばね１２を収容することによって，容器１を容易に製造できる。
【００２４】
産業上の利用可能性
上記で説明したように，本発明は，空気流出入バルブを設けた蓋を具備した容器が提供され，それによって，容器の容量を調整するのに好適となり，容器の洗浄が容易となり，及び長期間食物及び飲料を新鮮に保存できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記及び他の目的，特徴，及び他の利点は，下記の添付図面と併せて以下の詳細な説明から，より明確に理解される。
【図１】 本発明の第１実施例による容器の蓋が開いているときの容器の透視図である。
【図２】 本発明の第１実施例による容器の蓋が閉じているときの容器の断面図である。
【図３】 ａからｄは，本発明の他の実施例による容器の断面図である。
【図４】 従来の可撓性のある容器の断面図である。

Claims (5)

1. 円筒状の内部を有し，垂直方向に伸縮自在な可撓性の容器本体と；
   容器本体の外側表面に容器本体の底部から頂部にわたり螺旋状に展開するように形成され，前記容器本体を垂直方向に伸縮させる，容量調整環と；
   前記容器本体の入口を遮断する蓋と；
   通常状態では，密閉状態を保持するが，前記容器本体の収縮時には空気の排出を許可し，押下状態では，空気の流入排出を許可する空気弁と；
   前記容量調整環に備えられ，前記空気弁が押下されて空気が流入している間に，前記容器を垂直方向に拡張させるコイル状バネと；
   を備えたことを特徴とする，容器。
2. 前記容量調整環は：
   前記環に沿って形成された内部中空部と前記コイル状バネとから構成され，
   前記コイル状バネは，前記内部中空部に設けられ，前記本体の収縮及び拡張を可能とする弾力性を提供することを特徴とする，請求項１に記載の容器。
3. 前記容量調整環によって形成される螺旋状凹路に沿って，前記容器本体の側壁周囲に螺旋状溝が形成されていることを特徴とする，請求項１に記載の容器。
4. 前記容量調整環は硬質の環であることを特徴とする，請求項１に記載の容器。
5. 前記螺旋状溝はＶ字断面に形成されることを特徴とする，請求項３に記載の容器。

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