JP2004513851A - 容器 - Google Patents

Abstract

ここで開示された容器（１）は，コイル状バネ（７）により原型を復元するために，容易に収縮及び弾力的に拡張される。かかる容器（１）は，可撓性の本体（３）と容量調整環（５）を具備する。かかる本体（３）は，物を収納するための円筒状の内部を有している。かかる容量調整環（５）は，かかる本体（３）の側壁の外表面の周囲に螺旋状に形成され，かかる本体（３）を垂直方向に収縮及び弾力的に拡張すること
を可能とし，かかる本体（３）の容量を調整する。

Description

【０００１】
技術分野
本発明は，概して容器に関し，とりわけ，畳んで容易に容量を収縮させ，及び弾性的に元の容量に復元が可能な容器に関する。
【０００２】
背景技術
一般的に，容器は消費しても外形が変わらない物，又は量が減少しない物を収納することもあるが，通常は消費されるにつれて，量が減少する物を収納する。容器内に液状食物を収納する場合，使用者が液体を飲むにつれて，容器内の食物の量が減少し，容器内の空きスペースが一層拡大する。このように容器内の空きスペースが増えると，容器は空間活用に関して非効率的となる。更に，好ましくないことに，空きスペースが拡大した容器が元の容積を保持したままであるので，使用者が容器を運ぶのに不都合である。
【０００３】
かかる上記の問題点を解決するため，図４に示すような，液体物を収納するための可撓性容器が提案され，広く使用されている。複数の環状の折り畳み線が，一定間隔で容器の周辺を取り巻く表面の周囲に形成される。かかる折り畳み線は，可撓性容器が適当に容器の容積を調整するために，ジグザグ形態の折り畳み線で拡張又は収縮させることが可能となるように設計されている。すなわち，容器に大量な物が収納される必要がある場合には，使用者は容積を拡大させるために容器を引っ張る。一方，内容物の量が減少した場合には，使用者は容積を縮小させるために容器を押し潰す。
【０００４】
かかる可撓性容器は，容積が調整可能な点では優れている。しかしながら，容器自体に本来の型への復元力がないので，必要時に，使用者が手で容器を引っ張ったり，押し潰したりしなければならないため，容積の容積を調整するのに面倒であった。更に，従来の可撓性容器は，容器内に何か収納している間に折り畳み線に沿った容器の内部に形成された溝内にゴミが溜まり，かかるゴミは可撓性容器がベローズ型であるために，容器からほとんど除去できないといった，衛生面において劣るという別の問題点がある。
【０００５】
発明の開示
従って，本発明は，先の技術で生じた上記問題を鑑みて作成された物であり，本発明の目的は，容易に拡張及び収縮され，及び汚れの除去が容易な容器を提供することである。
【０００６】
上記目的を達成するために，本発明の実施例により，物を収納するための円筒状の内部を有する本体と，かかる本体の側壁の外側表面，又は内側表面に沿って螺旋状に形成された容量調整環を具備し，かかる本体をその垂直方向に収縮及び拡張させることにより，本体の容量を調整する容器が提供される。
【０００７】
かかる容量調整環は，内部にかかる環に沿って形成された中空部と，かかる中空部に設けられ，本体の収縮及び拡張を可能にする弾力性をかかる本体に提供するコイル状バネを具備することが好ましい。また，上記容量調整環は硬質の環であることが好ましい。
【０００８】
更に，容量調整環の回転間で形成された螺旋状の凹路に沿って，螺旋状の可撓性の溝が本体の側壁に形成されていることが好ましい。
【０００９】
更に，本体の入口を遮断して，本体内部の空気を排出するための空気弁を備える蓋を具備することが好ましい。
【００１０】
上記目的を達成するために，本発明の他の実施例により，物を収納する円筒状の内部，かかる本体の側壁の周囲に螺旋状に形成された凹入溝，かかる凹入溝に沿って設けられたコイル状バネを具備した可撓性の本体を備え，かかる本体に本体の弾力的な収縮及び拡張を可能とする弾力性，容量調整環の回転間で形成された螺旋状の凸部に沿って，本体の側壁に沿って形成された螺旋状の可撓性の溝，及び本体の入口を遮断して，本体内部の空気を排出するための空気弁を備える蓋を備えた容器が提供される。
【００１１】
発明を実施するための最良の形態
同一の参照数字が各異なる図面を通して同一又は類似の構成要素を示す，図面で説明する。
【００１２】
本発明の第１実施例によると，図１及び図２に示すように，容器１は，本体３及びかかる本体３を気密に遮断する蓋１０を具備する。
【００１３】
本体３は円筒状に形成され，かかる本体の入口の縁に沿って複数個の固定突起４が正反対の位置で具備されている。かかる固定突起４は，本体３に蓋１０を固定するために使用され，更に容器の取っ手として機能する。容量調整環５は本体３の側壁の外側表面周囲に螺旋状に形成され，その上，本体３の頂部から底部まで展開されている。
【００１４】
容量調整環５は，本体３の側壁の外側表面から突出して，螺旋方向に形成されている。かかる容量調整環５は，半円の切断面を有し，内部に中空部６が備えられている。所定のスプリング力を有するコイル状バネ７は，通常かかる中空部６に収容される。
【００１５】
従って，本体３を垂直方向に収縮させれば，容積調整環５の回転間で形成された螺旋状の凹路が畳まれ，本体３の容積は収縮される。しかしながら，通常の条件では，コイル状バネ７のスプリング力は本体３に適用され，ゆえに本体３を垂直に展開された状態で保持される。
【００１６】
蓋１０は，本体３を閉めるために使用され，ドーム型の外観を有する。複数の固定環１１が，蓋１０の縁に沿って設けられている。かかる固定環１１は方形型を有し，及び固定突起４に向けて，各々固定される。かかる蓋１０の中央部には，出願された韓国の登録実用新案Ｎｏ．８８１００で公開され，本願発明の発明者に許可された空気弁１３が具備されている。
【００１７】
本発明の容器１に物を収納する方法は以下の通りである。まず，使用者は本体３に物を入れ，本体３の上に蓋１０を載せる。その後使用者は，固定環１１を固定突起４上にはめ込むことにより，蓋１０を本体３に固定する。容器１に収納される物の量が本体３の容量より小さい場合は，使用者は本体３を押し潰して本体を収縮させる。かかる動作により，本体３の容積は容器１の内容物の容量を満たすまで収縮する。
【００１８】
かかる方法で本体３を折り畳むと，蓋１０に具備された空気弁１３を通して，容器１の内部から空気が流出され，容器１の気密密閉が実現される。従って，物を収納できる適切な最小水準に，容器１の容量を調節できる。更に，容器１は，気密密閉状態で食物，飲料と言った内容物を長期間，新鮮に保存することが可能となる。
【００１９】
内容物を容器１から取り出す必要がある場合に，使用者は空気を容器１内に流し込むようにするために，空気弁１３を下に押す。容器１内に空気が流入している間に，本体３はコイル状バネ７のスプリング力によって垂直方向で伸縮自在に拡張される。本体３が完全に拡張され，原型を復元したとき，本体３から蓋１０を取り除いた後に，容器１から内容物を取り出すことが可能となる。
【００２０】
このように本発明に従って，可撓性のある本体３が容器１の容量を調整するために折り畳み可能に設計されている。本体３の容量を収縮させる必要があるときは，使用者は本体３を折り畳むために直接本体を押し潰す必要がある。しかし，本体３を原型に戻す必要があるときは，使用者は空気弁１３を通して本体３に空気を流入させるために空気弁１３を操作して，それにより手動で本体３を拡張することなく，本体３を容易に拡張させられる。ゆえに本体３の容量の調整がかなり容易に実現される。通常では，本体３は原型，すなわち拡張された型を維持しているので，容器１内に何か保存している間に畳まれた溝中に溜まったゴミを容易に除去でき，それゆえ衛生面において優れている。更に，空気弁１３を使用することにより，食物及び飲料は真空状態で長期間，新鮮に容量調整可能な容器１内で保存される。
【００２１】
本発明の他の実施例によれば，図３ａに示すように，可撓性のある溝９が容量調整環５の回転間に形成された螺旋状の凹路に沿って本体３の側壁の外表面を取り巻くように螺旋状に形成され，Ｖ字型の切断面を有するように刻まれている。かかる可撓性のある溝９は，螺旋状の凹路に沿って，本体３の頂部から底部まで形成されている。従って，本体３を押し潰したとき，本体３は可撓性のある溝９に沿って畳まれる。それゆえ，本体３は小さい力で畳むことが可能となり，使用者は容易に本体３を畳むことができるようになる。
【００２２】
上記の本発明の実施例において，コイル状バネ７は容量調整環５の中空部６内に収納される。しかしながら，図３ｂに示したように，容器１はコイル状バネ７を備えることなく，中空部６のみで形成されることも可能である。かかる場合，容量調整環５はコイル状バネとしての役目を果たし，上記コイル状バネ７を備えた実施例と同様にして，本体３は気密密閉された本体３中に空気を導入するだけで原型に拡張されるのと同様に収縮されることも可能となる。
【００２３】
更に，図３ｃに示すように，図３ｂで示した実施例と異なり，かかる中空部６を具備せずに固形環５を容器１に備えるように設計することも可能である。図３ｄに示したように，本発明の更に他の実施例によると，凹入溝１５が本体３の側壁の周囲に螺旋状に形成され，本体３の収縮及び弾力的な拡張がされるようにコイル状バネ１２を収容することによって，容器１を容易に製造できる。
【００２４】
産業上の利用可能性
上記で説明したように，本発明は，空気弁を具備した容器が提供され，それによって，容器の容量を調整するのに好適となり，容器の洗浄が容易となり，及び長期間食物及び飲料を新鮮に保存できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記及び他の目的，特徴，及び他の利点は，下記の添付図面と併せて以下の詳細な説明から，より明確に理解される。
【図１】本発明の第１実施例による容器の蓋が開いているときの容器の透視図である。
【図２】本発明の第１実施例による容器の蓋が閉じているときの容器の断面図である。
【図３】ａからｄは，本発明の他の実施例による容器の断面図である。
【図４】従来の可撓性のある容器の断面図である。

Claims (6)

1. 物を収納するための円筒状の内部を有する可撓性の本体と；
   前記本体の外側表面，又は内側表面に螺旋状に形成された容量調整環から構成され，
   前記本体を垂直方向に収縮及び拡張を可能とし，前記本体の容量を調整することを特徴とする，容器。
2. 前記容量調整環は：
   前記環に沿って形成された内部中空部と；
   前記中空部に設けられ，前記本体の収縮及び拡張を可能とする弾力性を提供するコイル状バネから構成されることを特徴とする，請求項１に記載の容器。
3. 前記容量調整環の回転間に形成された螺旋状の凹路に沿って前記本体の側壁の周囲に螺旋状に形成された可撓性の溝が形成されていることを特徴とする，請求項１に記載の容器。
4. 前記本体の入口を遮断し，前記本体内の空気を排出できるようにする空気弁を有する蓋を更に含有することを特徴とする，請求項１に記載の容器。
5. 前記容量調整環は硬質の環であることを特徴とする，請求項１に記載の容器。
6. 物を収納するための円筒状の内部を有する可撓性の本体と；
   前記本体の壁面を取り巻いて螺旋状に形成された凹入溝と；
   前記凹入溝に沿って設けられ，前記本体の収縮及び拡張を可能とするコイル状
   バネと；
   前記本体を容易に収縮及び拡張させるために前記凹入溝の回転間に形成された螺旋状の凸部に沿って，前記本体の側壁を取り巻くように螺旋状に形成された可撓性の溝と；
   前記本体の入口を遮断し，前記本体内の空気を排出できるようにする空気弁を有する蓋を含むことを特徴とする，請求項１に記載の容器。

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