JP3741851B2 - 印刷システムおよび印刷装置制御用記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、無版にて印刷を行う印刷システム、および無版にて印刷を行う印刷装置を制御するプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンフレット等の少部数の印刷物の印刷を目的として版を用いずに印刷を行う無版印刷装置が用いられている。無版印刷装置では、一般に印刷内容や印刷部数を示すデジタル情報(以下、「ジョブ情報」という。)が別途コンピュータ・システム(以下、「コンピュータ」という。)により作成された後、印刷装置に順次送られるようになっている。
【0003】
このような印刷装置の中には用紙を給紙するためのホッパーを複数有するものがあり、この場合、ジョブ情報中の印刷内容をコンピュータから受け取るとともに印刷物に使用される用紙を特定するためのホッパーの情報を印刷物単位で受け取るようになっている。そして、印刷装置は指定されたホッパーからの用紙に印刷を行って印刷物の印刷を実行する。
【0004】
また、印刷物とは大きさの異なる用紙や色違いの用紙(以下、「合紙」という。)をいずれかのホッパーに装填しておき、印刷物1部の印刷が完了するごとにこの合紙をホッパーから印刷物の排出位置に排出することで、排出位置に積み重ねられた用紙中の1部の印刷物に相当する用紙の束を容易に把握することができるようになっているものもある。この場合においても、コンピュータからは印刷物に関する情報とともに合紙が装填されているホッパーの情報が印刷物単位で印刷装置に渡されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷物の種類によっては1つの印刷物中に部分的にカラーページが挿入されていたり、表や図等が折り込みページとして挿入されていたりする。また、はがき等のように印刷物の他の用紙よりも小さくかつ紙質が異なる用紙が挿入されている場合もある。
【0006】
このような印刷物を上記従来の印刷装置にて印刷を行う場合には、1つのジョブ情報に1つのホッパーしか割り当てることができないため、用紙の種類ごとに個別に印刷を行っておいて、これらを印刷後の工程において手作業にて合わせていくとともに別途製本設備を使用して一つの印刷物に仕上げるという作業が不可欠となる。したがって、このような異種の用紙を含む印刷物では全て同種の用紙からなる印刷物に比べて作業量、費用の増大が生じる。特に、簡易製本機能を有する印刷装置においてはこのような異種の用紙を含む印刷物に対する簡易製本までの一連の工程を自動化することが不可能となってしまう。
【0007】
そこで、この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、異種の用紙を含む印刷物に対する作業量やコストを大幅に改善することができる印刷システムおよび印刷装置を制御するプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、無版にて印刷を行う印刷システムであって、印刷を行う用紙と印刷を行わない用紙とがそれぞれ装填される複数の給紙部を有する無版印刷装置と、前記無版印刷装置による印刷が行われる用紙単位ごとの情報である用紙単位情報を格納する用紙情報格納テーブルと、作業者による入力操作に応じて、前記用紙情報格納テーブルに格納された印刷が要求される前記用紙単位情報のそれぞれに用紙単位の印刷内容を関連づける手段と、作業者による入力操作に応じて、前記用紙情報格納テーブルに格納された用紙単位情報のそれぞれに前記複数の給紙部のいずれかを関連づける手段と、前記用紙情報格納テーブルを参照して前記無版印刷装置を制御することにより、前記印刷物における用紙順序に従いつつ、前記用紙単位情報に印刷内容が関連づけられている場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行う用紙が装填された給紙部からの用紙に前記用紙単位情報に関連づけられた印刷内容を印刷して所定の排出位置に排出し、前記用紙単位情報に印刷内容が実質的に関連づけられていない場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行わない用紙が装填された給紙部からの用紙を印刷せずに前記所定の排出位置に排出する手段とを備える。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の印刷システムであって、前記用紙情報格納テーブルに新たな用紙単位情報を加える手段をさらに備える。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の印刷システムであって、前記所定の排出位置に排出された複数の用紙が積み重なって蓄積され、前記無版印刷装置が、積み重なった前記複数の用紙の少なくとも一辺を揃える手段を有する。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷システムであって、前記無版印刷装置が、用紙の大きさを認識する認識手段と、前記認識手段による認識結果に応じて前記所定の排出位置への用紙の排出前に当該用紙に折り加工を施す手段とを有する。
【0014】
請求項5の発明は、印刷を行う用紙と印刷を行わない用紙とがそれぞれ装填された複数の給紙部を有する無版印刷装置をコンピュータによって制御することにより無版にて印刷を実行するプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、(a)作業者による入力操作に応じて、前記無版印刷装置による印刷が行われる用紙単位ごとの情報である用紙単位情報のうち印刷が要求されるもののそれぞれに用紙単位の印刷内容を関連づける工程と、(b)作業者による入力操作に応じて、前記用紙単位情報のそれぞれに前記複数の給紙部のいずれかを関連づける工程と、(c)前記工程(a)、(b)において用紙単位の印刷内容および給紙部が関連づけられた用紙単位情報を参照して、前記無版印刷装置を制御することにより、前記印刷物における用紙順序に従いつつ、前記用紙単位情報に印刷内容が関連づけられている場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行う用紙が装填された給紙部からの用紙に前記用紙単位情報に関連づけられた印刷内容を印刷して所定の排出位置に排出し、前記用紙単位情報に印刷内容が実質的に関連づけられていない場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行わない用紙が装填された給紙部からの用紙を印刷せずに前記所定の排出位置に排出する工程とを実行する。
【0015】
【発明の実施の形態】
<1. 第1の実施の形態>
図1はこの発明の第1の実施の形態である印刷システムPSの構成を説明するための図である。印刷システムPSは印刷を行う印刷装置1と印刷装置1を制御するための部分に大きく分けることができる。
【0016】
印刷システムPSでは印刷装置1を制御することにより、印刷物を構成する用紙を複数のホッパーから供給することができるようにされており、これにより、1つの印刷物中に異なった種類の用紙を含ませることができるようになっている。また、このような印刷動作は印刷装置1に用紙ごとの印刷内容を与える都度、印刷装置1に用紙を供給するホッパーを指定することで実現されている。
【0017】
なお、以下の説明ではこの発明の第1の実施の形態である印刷システムPSの構成および動作を簡単にするために、印刷システムPSにより印刷される印刷物は片面刷りの用紙により構成されるものとし、用紙1枚が印刷物における1ページに相当するものとして説明する。もちろん、この発明はこのような印刷物以外の印刷物、例えば用紙を両面刷りした印刷物や折り丁を重ね合わせた印刷物等の様々な態様の印刷物に対して利用可能である。
【0018】
印刷システムPSは、実際に印刷動作を行う印刷装置1と、印刷装置1の制御専用のコンピュータ(以下、「制御用コンピュータ」という。)2とを接続して有しており、さらに、この制御用コンピュータ2はLAN3に接続されている。LAN3には印刷内容や印刷部数を示すジョブ情報を入力するための専用のコンピュータ(以下、「入力用コンピュータ」という。)31が幾つか接続されている。また、ジョブ情報としての画像情報がスキャナ33等から入力されるようになっていてもよく、入力用コンピュータ32はスキャナ33による入力専用のコンピュータとして図1に示している。以上のように、この印刷システムPSは印刷装置1と制御用コンピュータ2により主として構成されており、入力用コンピュータ31、32が補助的に付加された形態となっている。
【0019】
なお、以下の説明における制御用コンピュータ2や入力用コンピュータ31、32の処理内容は、1つのコンピュータによってなされるようになっていてもよく、また、専用の電気的回路により構成されていてもよい。さらに、制御用コンピュータ2や入力用コンピュータ31、32の役割を果たす構成を印刷装置1内部に設けるようにしてもよい。この場合は1つの印刷装置において印刷システムPSが構築されることとなり、印刷装置内部の制御部が印刷システムPSの制御用コンピュータ2に相当し、その他の部分が印刷システムPSの印刷装置1に相当する。すなわち、図1に示す印刷システムPSの構成は作業者等の利便性、システム構成の容易さに鑑みて採用されている1つの形態にすぎない。
【0020】
印刷装置1は、図2のブロック図にて模式的に示すように、用紙が投入されて装填されるホッパー11a、11b、11c、無版印刷を行う印刷ユニット12、印刷された用紙に必要があれば折り加工を行う折りユニット13、印刷された用紙を印刷物単位で一時的に蓄え、各用紙の端部を揃えたり、ステープル留め加工を施したりするジョガーユニット14、ジョガーユニット14からの印刷物92に断裁を施す断裁ユニット15、および、簡易製本された印刷物92が排出されて積み重ねられるスタッカー16を有している。なお、ホッパー11aには印刷物92の大部分を構成する用紙91aが装填され、ホッパー11b、11cにはそれぞれ用紙91aよりもサイズが小さい用紙91b、サイズが大きい用紙91cが装填されるものとする。また、この印刷装置1では簡易製本を行うために折りユニット13、ジョガーユニット14および断裁ユニット15を有しているが、簡易製本を行わない印刷装置では印刷された用紙が直接スタッカーに排出されるようになっている。この印刷装置1ではジョガーユニット14が印刷ユニット12からの排出位置となっている。すなわち、ジョガーユニット14は中間排出位置の役割を果たしており、スタッカー16は最終排出位置の役割を果たしている。
【0021】
印刷装置1の印刷動作を制御する制御用コンピュータ2は図1に示すように本体部21に専用固定ディスク22が接続されるようにして構成されている。なお、以下の説明では、各種入出力部を含めて本体部21と呼ぶ。
【0022】
制御用コンピュータ2は印刷装置1の動作を制御する等の機能を有しており、具体的には、ジョブ情報の登録や変更、印刷ページの追加や削除、印刷や製本仕様の設定、ラスタライズ処理、電子丁合、見開き余白調整、印刷進行のモニタ、ジョブ情報の印刷装置1への転送、ホッパーやスタッカーの動作制御、さらにはセキュリティやサーバ環境の設定等を行う役割を担っている。
【0023】
図3は制御用コンピュータ2の本体部21の内部構成および他の構成との接続関係を示す図である。本体部21は、コンピュータの動作のための各種演算処理を行う演算部211、コンピュータの動作内容であるプログラムを記憶しておくプログラム記憶部212、印刷内容の情報をラスタライズするRIP処理部213、印刷装置1への制御内容を決定する出力制御部214、および、キーボード215a、マウス215b、ディスプレイ216、記録媒体読取部217等の各種入出力部を適宜インターフェイス(I/F)を介してバスライン218に接続するようにして有している。さらに、バスライン218にはインターフェイスを介してLAN3および専用固定ディスク22が接続されており、また、出力制御部214はインターフェイスを介して印刷装置1に接続されている。
【0024】
制御用コンピュータ2は通常のコンピュータと同様に、プログラム記憶部212に記憶されているプログラムに従って演算部211が演算を行うことで動作するようになっている。プログラムとしては制御用コンピュータ2の基本的動作を担う基本プログラムが予め記憶されており、印刷装置1を制御するための専用プログラムが記録媒体Rから記録媒体読取部217を介してインストールされる(取り込まれる)ようになっているが、基本プログラムおよび専用プログラムの双方の役割を担うプログラムが記録媒体Rからインストールされるようになっていてもよい。なお、プログラムはLAN3を介してプログラム記憶部212に記憶されるようになっていてもよい。
【0025】
RIP処理部213はLAN3を介して入力されるジョブ情報のうち、印刷内容の情報をラスタライズ(RIP処理)するものであり、印刷物のイメージ情報であるRIP処理後の情報は専用固定ディスク22に格納されるようになっている。
【0026】
出力制御部214は印刷装置1の制御内容を決定するものであり、インターフェイスを介して制御信号等を印刷装置1に送るようになっている。また、出力制御部214はジョブ情報を管理するジョブ情報テーブル214aを有しており、このジョブ情報テーブル214aには各ジョブ情報ごとに後述するページ丁合テーブル214bが設けられている。そして、出力制御部214がジョブ情報テーブル214aやページ丁合テーブル214bの内容を参照しながら制御信号等を印刷装置1に送り出すようになっている。なお、ジョブ情報テーブル214aやページ丁合テーブル214bはジョブ情報が制御用コンピュータ2に入力された際に生成されるようになっていてもよく、予め割り当てられてる所定の記憶領域がこれらのテーブルとなっていてもよい。
【0027】
また、上記RIP処理部213および出力制御部214の機能はソフトウェア的なプログラムとしてプログラム記憶部212に記憶されていてもよく、またハードウェア的に電気回路として構成されていてもよい。さらに、これらの構成の一部分のみが電気回路として構成されていてもよい。この制御用コンピュータ2ではRIP処理部213は主としてプログラムとして設けられており、出力制御部214は主として電気回路で構築されている。
【0028】
入力用コンピュータ31、32は制御用コンピュータ2にて処理されるジョブ情報を入力するための汎用コンピュータとなっている。入力用コンピュータ31にて実行される入力用プログラムは記録媒体を介して直接入力用コンピュータ31、32にインストールされるようになっていてもよく、記録媒体Rから一度制御用コンピュータ2にインストールされた後、LAN3を介して入力用コンピュータ31、32にインストールされるようになっていてもよい。
【0029】
以上、この発明に係る印刷システムPSの構成について説明してきたが、次に、印刷システムPSに対する作業者の作業内容および印刷システムPSの動作について図4および図5を参照しながら説明する。
【0030】
印刷作業では、まず作業者が入力用コンピュータ31からジョブ情報を入力する(図4:ステップS111)。ジョブ情報は入力用コンピュータ31から電子化された印刷内容が記録媒体を介して入力されるようになっている。このとき、ジョブ情報には印刷物の印刷内容や印刷部数等が含まれている。
【0031】
このようなジョブ情報の入力作業は直接制御用コンピュータ2で行われるようになっていてもよいが、この印刷システムPSでは複数の作業者が効率よく入力作業を行うことができるようにLAN3を介して行われるようになっている。
【0032】
入力用コンピュータ31にて入力されたジョブ情報はLAN3を介して制御用コンピュータ2に入力される。ジョブ情報のうち印刷内容の情報はRIP処理部213へと送られ、文書フォーマットの記述記号により表現されている文書データを印刷装置1が取り扱うことができるイメージデータ(ラスターデータ)へとRIP処理部213が変換する。また、印刷内容はこのときにページ単位に分割される(ステップS112)。変換された各ページの印刷内容は専用固定ディスク22にファイル(図3中符号Cにて概念的に例示)として格納される(ステップS113)。
【0033】
このとき、出力制御部214はジョブ情報中の印刷部数や用紙等の指定をジョブ情報テーブル214aに追加記入してジョブ情報テーブル214aを更新する。また、このジョブ情報に関するページ丁合テーブル214bを生成する(ステップS114)。
【0034】
図6はこのとき生成されるページ丁合テーブル214bの一例を示す図である。図6に示すように、ページ丁合テーブル214bではページごとの印刷内容が専用固定ディスク22内のフィアル名(「file_1」、「file_2」、・・・、はそれぞれ第1ページ目の印刷内容のファイル名、第2ページ目の印刷内容のファイル名、・・・、を示す)に関連づけらており、さらに、各ページはホッパー番号に関連づけられている。すなわち、出力制御部214はページ丁合テーブル214bを作成する工程(ステップS114)において、ページ丁合テーブル214bを利用して印刷物の各ページを印刷内容のファイルと関連づける処理とホッパーに関連づける処理とを行っている。このように各ページごとの印刷内容のファイル名やホッパー番号に関する情報を以下、「ページ単位情報214c」という。なお、ホッパー番号1は図2に示すホッパー11aを示している。また、ホッパーを指定する情報(以下、「ホッパー情報」という。)はジョブ情報とともに入力されるようになっていてもよく、入力用コンピュータ31や制御用コンピュータ2にて作業者が入力するようになっていてもよい。
【0035】
次に、作業者は入力用コンピュータ31から印刷物に挿入されるはがき用のページ(以下、「はがきページ」という。)に関するジョブ情報を入力する(ステップS121)。なお、この印刷物では第3ページ目がこのはがきページとなるものとし、はがきページ用の厚手のサイズの小さな用紙91bがホッパー11bに装填されるものとする。
【0036】
はがきページに関するジョブ情報もLAN3を介して制御用コンピュータ2に入力され、RIP処理部213にてイメージデータへと変換されて専用固定ディスク22にページ単位(この例では1ページのみ)で格納される(ステップS122、S123)。
【0037】
また、上記はがきページの作業とは別に、印刷物に挿入されるカラー印刷のページに(以下、「カラーページ」という。)に関する情報としてスキャナ33から入力用コンピュータ32へと画像を入力する(ステップS131)。なお、この印刷物では第4ページ目がこのカラーページとなるものとし、カラーページ用のサイズの大きな用紙91cがホッパー11cに装填されるものとする。また、このカラーページは印刷物において折り込みのページとなるものとする。
【0038】
カラーページ用の画像のイメージ情報は1ページ分の印刷内容として専用固定ディスク22に格納される。
【0039】
以上のようにしてはがきページやカラーページの印刷内容が専用固定ディスク22に格納されるが、これらの印刷内容の格納とともにページ丁合テーブル214bの更新が行われる。図7はこれらの更新が行われた後のページ丁合テーブル214bの内容を示す図である。
【0040】
図7に示すように、はがきページ用の印刷内容が専用固定ディスク22にファイル名「file_P」にて格納されると(ステップS123)、出力制御部214はページ丁合テーブル214bの第3ページ目にこのはがきページに関するページ単位情報214cを挿入してページ丁合テーブル214bを更新する(ステップS133)。すなわち、挿入前の第3ページ以降のページ単位情報214cを1ページずつ繰り下げ、第3ページ目のページ単位情報214cにファイル名「file_P」およびホッパー番号2を関連づける。なお、ホッパー番号2はホッパー11bを示している。
【0041】
さらに、同様にしてカラーページ用の印刷内容が専用固定ディスク22にファイル名「file_S」にて格納されると(ステップS132)、出力制御部214はページ丁合テーブル214bの第4ページ目にこのカラーページに関するページ単位情報214cを挿入してページ丁合テーブル214bを更新する(ステップS133)。これにより、第4ページ目の印刷内容のファイル名が「file_S」となってホッパー番号が3となり、更新前の第4ページ目以降のページ単位情報214cが1ページずつ繰り下がる。したがって、図7に示すようにステップS133によるページ丁合テーブル214bの更新前の第3ページ目の印刷内容のフィアル名「file_3」以降は2ページ分繰り下がって第5ページ目以降のページ単位情報214cとなる。なお、ホッパー番号3はホッパー11cを示している。
【0042】
はがきページおよびカラーページのホッパー番号の割り当ては、この印刷システムPSでは制御用コンピュータ2から作業者が入力するようになっているが、もちろん、入力用コンピュータ31、32から入力するようになっていてもよいし、印刷内容の情報とともに入力用コンピュータ31、32に入力されるようになっていてもよい。また、挿入される同種のページが複数ある場合は複数ページのジョブ情報として入力用コンピュータに入力されるようになっていてよい。この場合は制御用コンピュータ2内にて各ページの印刷内容に分割されて専用固定ディスク22に格納される。さらに、印刷装置1に多数のホッパーが設けられている場合には、このホッパーの数だけ異種の用紙をページ丁合テーブル214bに指定することができ、ページ丁合テーブル214bの更新作業がさらに多く繰り返されることになる。
【0043】
また、図4に示す作業例では一旦生成されたページ丁合テーブル214bが更新されていくようになっているが、最初に入力されるジョブ情報にて複数のホッパーが指定されていてもよい。この場合は、ジョブ情報から生成されるページ丁合テーブル214bがステップS133での更新後のページ丁合テーブル214bと同様になる。図4に示す作業例は、ページ丁合テーブル214bを更新することにより、作業者が印刷前に印刷内容を編集できる様子を示した例である。
【0044】
以上、ジョブ情報(画像情報を含む)が入力用コンピュータ31、32に入力されてからページ丁合テーブル214bが更新されるまでを説明してきたが、次に、このページ丁合テーブル214bを参照しながら出力制御部214が行う印刷装置1の動作制御の内容について説明する。
【0045】
印刷動作の開始条件として、制御用コンピュータ2から印刷装置1に印刷開始が通知される(図5:ステップS141)。この通知は作業者が入力用コンピュータ31や制御用コンピュータ2から入力するようになっていてもよく、制御用コンピュータ2がページ丁合テーブル214bの更新完了を認識してから自動的に印刷装置1に通知されるようになっていてもよい。
【0046】
続いて、制御用コンピュータ2の出力制御部214がページ丁合テーブル214bを参照しながら、最初の1ページ分の印刷内容を専用固定ディスク22から印刷装置1へと転送し、さらにホッパー情報を送信する(ステップS142)。これにより、印刷装置1は所定のホッパー(図2に示す例ではホッパー11a)から用紙を給紙して印刷ユニット12にて印刷を行ってジョガーユニット14へと排出する(図2参照、ステップS143)。
【0047】
次に、出力制御部214がページ丁合テーブル214bを参照しながら第2ページ目の印刷内容およびホッパー情報を印刷装置1へと転送し、用紙1枚分の印刷を行う(ステップS142、S143)。これにより、第2ページ目の用紙がジョガーユニット14に第1ページ目の用紙の上に積み重ねられるように排出される。
【0048】
その後、印刷内容とともにホッパー情報の印刷装置1への転送を順次繰り返し、印刷装置1による印刷を1部の印刷物の全ページについて繰り返し行う(ステップS144)。なお、1部の印刷物とは冊子等のような1または複数の用紙からなる印刷物をいう。
【0049】
ところで、図7に示したページ丁合テーブル214bの第3ページ目と第4ページ目のページ単位情報214cではそれぞれホッパー番号2、3が指定されている。したがって、出力制御部214から第3ページ目の印刷内容が転送される際にはホッパー番号2も送られ、印刷装置1はホッパー11bから小さいサイズの用紙91bを印刷ユニット12に給紙する。そして、この用紙91bは印刷ユニット12にて印刷されてジョガーユニット14へと排出される。ジョガーユニット14は傾いたトレイ14tを利用して用紙サイズにかかわらず排紙された各用紙の端部を揃える機能を有している。これにより、小さいサイズの用紙91bは先に排出されている用紙91aと所定の端部(少なくとも綴じ側の端部を含む端部)で揃えられる。
【0050】
また、第4ページ目についてもページ単位情報214cにて指定されているホッパー番号3のホッパー11cから用紙91cが給紙され、印刷ユニット12にてカラー印刷される。この用紙91cは用紙91aよりもサイズが大きく、予め設定されている用紙91aよりもサイズが大きいと印刷ユニット12のセンサ12aにて確認されると、印刷ユニット12から折りユニット13へと送られて折り加工が施され、その後ジョガーユニット14へと排出される(図2参照)。ジョガーユニット14では用紙91bと同様に折られた用紙91cが用紙91aと綴じ側で揃えられる。そして、第5ページ目以降はホッパー11aから用紙91aが給紙されて印刷後にジョガーユニット14へと排出される。図2中のジョガーユニット14においてこれらの用紙の重なった状態を例示する。
【0051】
以上のようしにて印刷物1部に相当する印刷が完了すると、全てのページが綴じ側で揃った状態でジョガーユニット14に蓄積される。ジョガーユニット14は1部の印刷物に相当する印刷が完了した旨の信号を受けてこの蓄積された用紙の綴じ側を図2中矢印14sにて示すようにステープル留めを行い、印刷物92の原形を作成する。綴じられた印刷物92は断裁ユニット15へと搬送され、所定の断裁加工が施された後(ステップS145)、スタッカー16上に積み重なるように排出される。
【0052】
このような印刷動作を印刷物の印刷部数分繰り返し行うことにより(ステップS146)、スタッカー16上には印刷物が積み上げられることとなる。
【0053】
以上、この発明の第1の実施の形態である印刷システムPSの構成および動作について説明してきたが、この印刷システムPSでは制御用コンピュータ2において各ページの印刷内容とホッパー番号とを関連づけるとともに、印刷装置1へ各ページの印刷内容とともにホッパー番号(ホッパー情報)を送信するので、1つの印刷物中に異なった種類の用紙を含ませることができる。これにより、従来のように、異種の用紙を別途印刷した後に手作業で組み合わせる必要がなく、作業量、コストを大幅に低減することができる。特に、この印刷システムPSのように印刷装置1に簡易製本の機能がある場合には、手作業を介在させることなく簡易製本を行うことができ、より一層の作業効率の向上を図ることができる。
【0054】
<2. 第2の実施の形態>
次に、この発明の第2の実施の形態である印刷システムについて説明する。なお、第2の実施の形態に係る印刷システムの構成は第1の実施の形態と同様であり、以下の説明では第1の実施の形態と同様の符号を付して説明する。
【0055】
第2の実施の形態では制御用コンピュータ2による印刷装置1の制御動作が第1の実施の形態と異なっており、ホッパーから印刷を行うことなく所定の排出位置であるジョガーユニット14に用紙を排出することができるようになっている。これにより、印刷装置1が印刷することができない印刷を施した用紙をホッパーに装填しておいて、印刷物に挿入することができるようにされている。例えば、印刷装置1が一色や二色のみの印刷しかできない場合に、コート紙等にカラー印刷されたカラーページを印刷物に設けたい場合が該当する。
【0056】
図8ないし図10は第2の実施の形態における印刷作業の内容を説明するための流れ図である。なお、この例における印刷物では、第3ないし第5ページ目がカラーページであるものとし、他のページは一色刷りのページとなっているものとする。そして、印刷済のカラーページの用紙は第3ないし第5ページ目を繰り返すように積み重ねられてホッパー11cに装填されているものとし、他の用紙はホッパー11aに装填されているものとする。また、第1の実施の形態と同様に各ページが片面刷りであり、1枚の用紙が1ページに相当するものとする。
【0057】
印刷作業では、まず第1の実施の形態と同様の作業により、一色刷のページのジョブ情報が作業者により入力用コンピュータ31から入力される(図8:ステップS211)。そして、ジョブ情報は制御用コンピュータ2へと送られてRIP処理部213が印刷内容にRIP処理を施し、各ページの印刷内容がそれぞれファイルとして専用固定ディスク22に格納される(ステップS212、S213)。また、出力制御部214がジョブ情報テーブル214aを更新するとともにこのジョブ情報のためのページ丁合テーブル214bを図6に示すように生成する(ステップS214)。
【0058】
一方、作業者は制御用コンピュータ2から印刷済の用紙が挿入されるページの番号および印刷済の用紙が装填されるホッパーの番号(以下、この情報を「挿入ページ情報」という。)を入力する(ステップS221)。この作業は入力用コンピュータ31等から行われてもよく、一色刷のページに関するジョブ情報に含まれていて制御用コンピュータ2が自動的に挿入ページ情報を生成するようになっていてもよい。
【0059】
制御用コンピュータ2では、挿入ページ情報に従って出力制御部214がページ丁合テーブル214bの更新を行う(ステップS222)。図11は更新後のページ丁合テーブル214bを示す図である。この更新作業により、各ページのページ単位情報214cのうち、挿入されるカラーページである第3ないし第5ページ目のページ単位情報214cでは、印刷済用紙のホッパー番号3(ホッパー11cを示す。)のみがこれらのページに関連づけられ、印刷内容のファイル名が関連づけられていない状態となる。
【0060】
以上の作業は制御用コンピュータ2における準備作業であるが、次に制御用コンピュータ2による印刷装置1の制御動作について説明する。
【0061】
印刷装置1に印刷動作を開始させるために、まず制御用コンピュータ2から印刷開始の指示が印刷装置1に通知される(図9:ステップS231)。次に、制御用コンピュータ2の出力制御部214にてページ単位情報214cに印刷内容のファイル名が関連づけられるようにして指定されているか否かが確認される(ステップS232)。ファイル名が指定されている場合には第1の実施の形態と同様に制御用コンピュータ2が専用固定ディスク22からこのページの印刷内容を読み出して印刷装置1に転送し、ホッパー番号であるホッパー情報も印刷装置1に送信する(ステップS233)。印刷装置1では制御用コンピュータ2からの制御信号に従って指定されたホッパーから用紙を給紙して印刷を行い、ジョガーユニット14へと排出する(ステップS234)。
【0062】
出力制御部214にてページ単位情報214cにファイル名が指定されていないと確認された場合には、制御用コンピュータ2からはホッパー情報のみがページ丁合テーブル214bから印刷装置1へと転送される(ステップS235)。印刷装置1ではこのホッパー情報を受けて所定のホッパーから用紙を給紙し、印刷することなくジョガーユニット14へと排出する(ステップS236)。
【0063】
以上の制御用コンピュータ2(出力制御部214)の制御内容について図11を用いて具体的に説明すると、印刷物の第1および第2ページ目の印刷ではページ単位情報214cに印刷内容のファイル名が指定されているので、1ページ分の印刷内容およびホッパー情報が印刷装置1へと送信され、ホッパー11a(ホッパー番号1)から一色刷り用の用紙91aが給紙されて印刷および排出が行われる。また、第3ないし第5ページ目のページ単位情報214cではファイル名が指定されていないのでホッパー情報のみが印刷装置1へ送られ、印刷装置1はホッパー11c(ホッパー番号3)からカラー印刷済の用紙91cを印刷することなくジョガーユニット14へと排出する。ホッパー11cには既述のように第3ないし第5ページ目の用紙が順番に繰り返し重ねられているので、これらのページは誤りなくジョガーユニット14に排出される。なお、用紙91cが印刷物の他の用紙91aよりもサイズが大きく、折り込みページとなる場合には折りユニット13にて折り加工が施された後、ジョガーユニット14へと排出される。その後、第6ページ目以降は第1ページと同様に1ページずつの印刷内容とともにホッパー情報が印刷装置1に転送され、ホッパー11aからの用紙に印刷ユニット12が印刷を行ってジョガーユニット14に積み重ねるように排出する。
【0064】
印刷物の全てのページについて処理が完了し、ジョガーユニット14に印刷物1部に相当する用紙が排出されると第1の実施の形態と同様にジョガーユニット14にてステープル留めが施されて断裁ユニット15にて所定の断裁が施され、スタッカー16上に排出される(図10:ステップS237、S238)。
【0065】
以上のような印刷動作が印刷部数分行われ(ステップS239)、スタッカーには印刷物が所望部数蓄積される。
【0066】
以上、この発明の第2の実施の形態について説明してきたが、この印刷システムPSではページ単位情報214cにファイル名を必要なだけ関連づけるとともに、全ページにホッパー番号を関連づけることにより、印刷物の印刷に際して必要なページだけ印刷を行うことができるようになっている。これにより、印刷装置1では印刷することができないページを印刷物に含ませることができる。その結果、作業者が別途手作業で別刷りの用紙を挿入するという作業を介在させる必要がなく、作業量およびコストの大幅な低減を図ることができる。特に、この印刷装置1のように印刷から簡易製本までを一貫して行うことができる装置を有効に稼働させることができる。
【0067】
なお、第2の実施の形態では印刷済の用紙91cをホッパー11cに装填するようにしているが、印刷していない用紙が印刷物に挿入される場合には(例えば、文書の章ごとに挿入される色紙等)、印刷されていない用紙がホッパーに装填されることとなる。また、印刷を行わずに用紙の排出のみを行うときは制御用コンピュータ2からホッパー情報のみが印刷装置1に送られると説明したが、印刷内容なしという印刷内容(ページ単位情報214cに印刷内容なしというファイル名が指定されていてもよい)が送られるようになっていてもよい。この場合には、第1の実施の形態と実質的に動作は同じであると捉えることができる。すなわち、第2の実施の形態は第1の実施の形態における印刷装置1の制御の一態様であり、実質的にページ単位情報214cに印刷内容が関連づけられていない場合も含むときの動作であるといえる。
【0068】
<3. 変形例>
以上、この発明に係る実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0069】
上記実施の形態では説明を簡単に行うために、印刷物の1ページが用紙1枚に対応するものとして説明してきたが、用紙1枚が印刷物の2ページ(用紙の表面と裏面のページ)に対応する場合にはホッパー情報とともに印刷装置1に転送される印刷内容は2ページ分の印刷内容となる。したがって、既述のページ単位情報214cは本来、用紙1枚分の情報である。上記実施の形態では1ページを用紙1枚としているのでページ単位情報と称したが、正確には用紙単位情報と称することができる。
【0070】
また、この発明は1枚の用紙に4ページ分(表面2ページ、裏面2ページ)の印刷を行う場合であっても同様に利用可能である。この場合には、簡易製本ユニットに折り丁を作成することができる機構を設けることで、折り丁の作成が可能となる。このように、用紙1枚のページ数はこの発明において限定されるものではない。
【0071】
また、図7に例示したページ単位情報を用紙単位情報と捉えた場合、図7に示すページ番号は用紙番号となり、ファイル名にはこの用紙に印刷される複数ページの印刷内容のファイル名が関連づけられ、あるいは各ページの印刷内容のファイル名が複数関連づけられることとなる。したがって、ページ丁合テーブル214bの内容は丁合作業後の用紙の印刷内容に関連づけられることとなる。この丁合作業は制御用コンピュータ2(入力用コンピュータ31、32であってもよい)により行われたり、作業者により行われるようになっていればよい。
【0072】
また、上記実施の形態では初めに作成されるページ丁合テーブル214bに図6に示すように一連のページ番号を付しているが、予め挿入されるページが判明している場合には、これらのページのページ単位情報214cを仮に作成しておいて、更新時に新たな挿入ページと差し替えるようにしてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態では、1種類の印刷物が印刷部数分印刷される場合について説明したが、もちろん、複数種類の印刷物が連続して印刷されるようになっていてもよい。この場合には、各印刷物のジョブ情報がジョブ情報テーブル214aに格納され、ジョブ情報テーブル214aにはジョブ情報の種類ごとにページ丁合テーブル214bが生成されることとなる。そして、出力制御部214はジョブ情報テーブル214aに従って、各印刷物の情報を印刷装置1に順番に送信することとなる。
【0074】
また、図7や図11ではページ丁合テーブル214bにページ単位情報214cをページの昇順に配列して示したが、降順であってもよい。また、1枚の用紙に複数ページの印刷が行われる場合には印刷される用紙順となる。
【0075】
また、上記印刷システムPSでは、印刷装置1に制御用コンピュータ2を接続し、さらにこの制御用コンピュータ2はLAN3に接続されるようになっているが、既述のように、入力用コンピュータ31の機能を全て制御用コンピュータ2が担うようになっていてもよく、入力用コンピュータ31や制御用コンピュータ2の機能を印刷装置1内部に設けるようにして印刷装置1内部にて印刷システムが構築されるようになっていてもよい。
【0076】
また、入力用コンピュータ31では印刷内容が記録媒体を介して入力されると説明したが、入力用コンピュータ31における文書作成ソフトや文書編集ソフトを用いて印刷内容が直接入力されるようになっていてもよい。さらに、発注者からネットワークを介してジョブ情報が直接入力されるようになっていてもよい。
【0077】
また、印刷装置1の動作状況が入力用コンピュータ31や制御用コンピュータ2においてモニタできるようにされていてもよい。
【0078】
また、上記印刷装置1では図2に示すように印刷物ごとに簡易製本を施すことができるようになっているが、これは印刷装置1の構成の一例を示したにすぎず、簡易製本機能はどのようなものであってもよい。また、簡易製本を全く行わない印刷装置1であってももちろん利用可能である。なお、図2中のセンサ12aは用紙のサイズを認識することができるのであればどのようなものであってもよく、折り加工前の工程に配置されていればよい。また、ホッパーへの用紙装填時に用紙サイズが認識されるようになっていてもよい。
【0079】
また、上記実施の形態では、挿入するジョブ情報や画像情報を入力用コンピュータ31、32から入力すると説明したが、例えばGUI(Graphical User Interface)を利用してマウス等により、挿入されるページ(用紙)単位情報214cを所望の挿入箇所に移動するだけで挿入位置が設定されるような工夫をすることでより作業効率を向上することができる。
【0080】
【発明の効果】
請求項1ないし7記載の発明では、複数の供給部から用紙を供給することにより印刷物の印刷を行うことができるので、1つの印刷物に異種の用紙を含めることができる。これにより、別刷りされた用紙を重ね合わせるという人手による作業が不要となり、作業量およびコストの大幅な低減を図ることができる。すなわち、印刷における作業効率を向上することができる。
【0081】
上記効果に加えて、請求項2および7記載の発明では、無版印刷装置が印刷することができない用紙に予め印刷を施して供給部に供給しておくことで、印刷物に含めることが可能となる。
【0082】
また、請求項3記載の発明では、印刷前に用紙単位情報を加えることができるので、印刷前に印刷物の編集が可能となる。
【0083】
また、請求項4記載の発明では、1つの印刷物に大きさの異なる用紙を含めることができる。
【0084】
さらに、請求項5記載の発明では、印刷物に折り込みの用紙を含めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である印刷システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す印刷システムにおける印刷装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す印刷システムにおける制御用コンピュータの構成を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における印刷作業を示す流れ図である。
【図5】第1の実施の形態における印刷作業を示す流れ図である。
【図6】更新前のページ丁合テーブルの一例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における更新後のページ丁合テーブルの一例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における印刷作業を示す流れ図である。
【図9】第2の実施の形態における印刷作業を示す流れ図である。
【図10】第2の実施の形態における印刷作業を示す流れ図である。
【図11】第2の実施の形態における更新後のページ丁合テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷装置
2 制御用コンピュータ
11a〜11c ホッパー
12a センサ
13 折りユニット
14 ジョガーユニット
91a〜91c 用紙
214 出力制御部
214b ページ丁合テーブル
214c ページ単位情報
PS 印刷システム
R 記録媒体
S114、S143、S214、S232、S234、S236 ステップ
Claims (5)
- 無版にて印刷を行う印刷システムであって、
印刷を行う用紙と印刷を行わない用紙とがそれぞれ装填される複数の給紙部を有する無版印刷装置と、
前記無版印刷装置による印刷が行われる用紙単位ごとの情報である用紙単位情報を格納する用紙情報格納テーブルと、
作業者による入力操作に応じて、前記用紙情報格納テーブルに格納された印刷が要求される前記用紙単位情報のそれぞれに用紙単位の印刷内容を関連づける手段と、
作業者による入力操作に応じて、前記用紙情報格納テーブルに格納された用紙単位情報のそれぞれに前記複数の給紙部のいずれかを関連づける手段と、
前記用紙情報格納テーブルを参照して前記無版印刷装置を制御することにより、前記印刷物における用紙順序に従いつつ、前記用紙単位情報に印刷内容が関連づけられている場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行う用紙が装填された給紙部からの用紙に前記用紙単位情報に関連づけられた印刷内容を印刷して所定の排出位置に排出し、前記用紙単位情報に印刷内容が実質的に関連づけられていない場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行わない用紙が装填された給紙部からの用紙を印刷せずに前記所定の排出位置に排出する手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1に記載の印刷システムであって、
前記用紙情報格納テーブルに新たな用紙単位情報を加える手段、
をさらに備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1または2に記載の印刷システムであって、
前記所定の排出位置に排出された複数の用紙が積み重なって蓄積され、
前記無版印刷装置が、
積み重なった前記複数の用紙の少なくとも一辺を揃える手段、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷システムであって、
前記無版印刷装置が、
用紙の大きさを認識する認識手段と、
前記認識手段による認識結果に応じて前記所定の排出位置への用紙の排出前に当該用紙に折り加工を施す手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 印刷を行う用紙と印刷を行わない用紙とがそれぞれ装填された複数の給紙部を有する無版印刷装置をコンピュータによって制御することにより無版にて印刷を実行するプログラムを記録した記録媒体であって、
前記プログラムは、
(a) 作業者による入力操作に応じて、前記無版印刷装置による印刷が行われる用紙単位ごとの情報である用紙単位情報のうち印刷が要求されるもののそれぞれに用紙単位の印刷内容を関連づける工程と、
(b) 作業者による入力操作に応じて、前記用紙単位情報のそれぞれに前記複数の給紙部のいずれかを関連づける工程と、
(c) 前記工程 (a) 、 (b) において用紙単位の印刷内容および給紙部が関連づけられた用紙単位情報を参照して、前記無版印刷装置を制御することにより、前記印刷物における用紙順序に従いつつ、前記用紙単位情報に印刷内容が関連づけられている場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行う用紙が装填された給紙部からの用紙に前記用紙単位情報に関連づけられた印刷内容を印刷して所定の排出位置に排出し、前記用紙単位情報に印刷内容が実質的に関連づけられていない場合には前記用紙単位情報に関連づけられた前記印刷を行わない用紙が装填された給紙部からの用紙を印刷せずに前記所定の排出位置に排出する工程と、
を実行することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JPH11198487A JPH11198487A (ja) | 1999-07-27 |
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