JP3741632B2 - ディスクローディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや光磁気ディスクのような情報記録媒体としてのディスクを、ディスク再生装置にローディングするディスクローディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスクや光磁気ディスクのような情報記録媒体としてのディスクの普及に伴い、複数のディスクをまとめて容易に取り扱うために、これら複数のディスクを一度に収納し、これらのディスクの中から選択的に再生を行うディスクローディング装置が提案されている。図29は、このような従来のディスクローディング装置の一例における、トレイ及び再生機構ユニットの移動を模式的に示す基本動作図である。
【0003】
本例では、同図に示すように、筐体1前部の下部には、トレイ動作を駆動する駆動カム17と、駆動カム17と噛み合う中間ギヤ38と、中間ギヤ38と係合して回転するトレイ駆動ギヤ39が設けられている。トレイ駆動ギヤ39は、図示しないトレイ駆動ギヤ昇降機構によって昇降移動し、各トレイに設けられたラックと選択的に噛み合うことによって、トレイを収納位置と再生位置との間で移動させる。
【0004】
この装置において、上部のトレイを収納位置から再生位置へと移動し、下部のトレイを再生位置から収納位置へと移動する場合を説明する。まず、同図(d)に示すように再生位置にある再生機構ユニット20が、同図(c)に示すように待機位置へと下降する。次に、駆動カム17の一方向への回転によって、トレイ駆動ギヤ39を駆動し、同図(b)に示すように、下部トレイ5を再生位置から収納位置へと移動させる。
【0005】
その後、同図(e)に示すように、トレイ駆動ギヤ39を上部トレイ4側面のラックと噛み合うように上昇移動させ、駆動カム17を逆方向へと回転させて、同図(f)に示すように、上部トレイ4を収納位置から再生位置へと搬送する。また、上部のトレイを再生位置から収納位置へと移動し、下部のトレイを収納位置から再生位置へと移動する場合は、上述の場合と逆の手順を行う。なお、同図(a)は、装置の筐体1外側前方(図中右側)のディスク着脱位置に上部トレイ4が位置した状態を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のディスクローディング装置では、再生位置にあるトレイを別のトレイと入れ替えるという一連の動作を行うにあたって、トレイ駆動のためのカムギヤを逆回転させる必要があるので、複雑な制御機構が必要となる。また、再生位置のトレイを収納位置へと移動させた後、別のトレイを収納位置より再生位置へと移動させるので、トレイの移動時間が長くなる。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑み、トレイの動作機構及び制御機構を簡素化するとともに、再生位置のトレイを入れ替えるための所要時間を短縮したディスクローディング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、ディスクが着脱可能な第1着脱位置と、ディスクを収納して待機する第1収納位置と、ディスクが再生可能な第1再生位置との間を移動可能な第1トレイと、ディスクが着脱可能な第2着脱位置と、ディスクを収納して待機する第2収納位置と、ディスクが再生可能な第2再生位置との間を移動可能な第2トレイと、を備えたディスクローディング装置において、外周部に歯部及び欠歯部が設けられたカムギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、その第1トレイを第1着脱位置と第1収納位置との間で駆動する第1ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、その第1トレイを第1収納位置と第1再生位置との間で駆動する第2ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、その第2トレイを第2着脱位置と第2収納位置との間で駆動する第3ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、その第2トレイを第2収納位置と第2再生位置との間で駆動する第4ギヤと、を設け、前記第1トレイを第1再生位置から第1収納位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2収納位置から第2再生位置へと移動させる時、及び前記第1トレイを第1収納位置から第1再生位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2再生位置から第2収納位置へと移動させる時において、前記第2ギヤ及び前記第4ギヤは、前記カムギヤの欠歯部に対向することなく歯部に噛み合っていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るディスクローディング装置の外観を示す斜視図である。また図2は、本実施形態に係るディスクローディング装置の内部構造を示す斜視図である。これらの図に示すように、本ディスクローディング装置は筐体1を備えており、この筐体1に、上部トレイ収納部2,下部トレイ収納部3,上部トレイ4,下部トレイ5,及びディスク押さえ8等が組み込まれて構成されている。
【0010】
図3は、筐体周辺の各部の構造を示す分解斜視図である。同図に示すように、筐体1後部左右には、上部トレイ4の上下方向動作に規制を与えるトレイガイド1k、下部トレイ5の左右方向動作に規制を与えるトレイガイド1L、及びこのトレイガイド1Lと連続的に設けられ、装置奥部側で上方へと傾斜して下部トレイ5を傾けるように案内するトレイガイド1dが配設されている。その他、筐体1下面には、再生機構ユニット20やモーター13等が取り付けられている。詳しくは後述する。
【0011】
図4は、下部トレイ収納部の構造を示す斜視図である。下部トレイ収納部3は、筐体1前方部分に取り付けられている。同図に示すように、下部トレイ収納部3には、下部トレイ5の上下方向動作に規制を与えるトレイガイド3aが、左右両端より内方に突設している。また、下部トレイ5の左右方向動作に規制を与えるトレイガイド3bが、底面左右両端付近より上方に突設している。
【0012】
図5は、上部トレイ収納部の構造を示す斜視図である。上部トレイ収納部2は、下部トレイ収納部3の上側に取り付けられている。同図に示すように、上部トレイ収納部2には、上部トレイ4の上下方向動作に規制を与えるトレイガイド2aが、左右両端より内方に突設している。また、上部トレイ4の左右方向動作に規制を与えるトレイガイド2bが、底面左右両端付近より上方に突設している。
【0013】
図6は、本実施形態に係るディスクローディング装置に装着される2種類のディスクを示す平面図である。同図(a)は大径のディスク9、同図(b)は小径のディスク10を示している。上部トレイ4は、上部トレイ収納部2において、筐体1の略水平前後方向(図1中の矢印A方向)に摺動自在に取り付けられており、情報記録媒体としてのディスク9又はディスク10を、筐体1外部前方のディスク着脱位置と筐体1の奥部に位置する第1トレイディスク再生位置との間で搬送する。
【0014】
一方、下部トレイ5は、下部トレイ収納部3において、上部トレイ4と略平行に摺動自在に取り付けられており、情報記録媒体としてのディスク9又はディスク10を、筐体1外部前方のディスク着脱位置と下部トレイ収納部3上のトレイ保持位置との間で搬送するとともに、前記第1トレイディスク再生位置の近傍となる第2トレイディスク再生位置と下部トレイ収納部3との間で搬送する。
【0015】
図7は、上部トレイの構造を示す斜視図である。同図に示すように、上部トレイ4は、その上面に径の異なる略円形の凹部4a及び4bを同心状に有している。凹部4aは、大径のディスク9を収納し得るように形成されており、凹部4bは、小径のディスク10を収納し得るように形成されている。
【0016】
上部トレイ4は、上記凹部の中心部に穴部4dを有しており、その後方に連設して穴部4eを有している。穴部4dは、図3に示した再生機構ユニット20上のターンテーブル21を導入するものであり、穴部4eは、同じく再生機構ユニット20上のピックアップ22を導入するものである。また上部トレイ4には、凹部4bの内側右端に、位置決め用穴4fが設けられている。これは、後述するように、再生位置T3において、再生ユニットホルダー7に一体的に設けられた位置決めボス7cが嵌入するものである。
【0017】
さらに上部トレイ4は、両側面部に移動方向に沿ってガイド溝4gが設けられており、両側縁部の下面側に移動方向に沿ってガイド溝4hが設けられている。ガイド溝4gは、図5に示した上部トレイ収納部2に一体的に設けられるトレイガイド2aと係合して、上部トレイ4の動作を案内する。またガイド溝4hは、上部トレイ収納部2に一体的に設けられるトレイガイド2bと係合して、上部トレイ4の動作を案内する。
【0018】
図8は、下部トレイの構造を示す斜視図である。同図に示すように、下部トレイ5は、その上面に径の異なる略円形の凹部5a及び5bを同心状に有している。凹部5aは、大径のディスク9を収納し得るように形成されており、凹部5bは、小径のディスク10を収納し得るように形成されている。
【0019】
下部トレイ5は、上記凹部の中心部に穴部5dを有しており、その後方に連設して穴部5eを有している。穴部5dは、図3に示した再生機構ユニット20上のターンテーブル21を導入するものであり、穴部5eは、同じく再生機構ユニット20上のピックアップ22を導入するものである。また下部トレイ5には、凹部5bの内側右端に、位置決め用穴5fが設けられている。これは、後述するように、再生位置T6において、再生ユニットホルダー7に一体的に設けられた位置決めボス7cが嵌入するものである。
【0020】
さらに下部トレイ5は、両側面部に移動方向に沿ってガイド溝5gが設けられており、両側縁部の下面側に移動方向に沿ってガイド溝5hが設けられている。ガイド溝5gは、図4に示した下部トレイ収納部3に一体的に設けられるトレイガイド3aと係合して、下部トレイ5の動作を案内する。またガイド溝5hは、下部トレイ収納部3に一体的に設けられるトレイガイド3bと係合して、下部トレイ5の動作を案内する。
【0021】
なお、これより以降の説明においては、ディスク9或いはディスク10のいずれかに特化した特徴を述べる場合を除いて、便宜上ディスク9のみを用いる。
【0022】
図9は、本実施形態に係るディスクローディング装置におけるトレイ及び再生機構ユニットの移動を模式的に示す基本動作図である。同図に示すように、本装置において、上部トレイ4はディスク9を着脱位置T1,収納位置T2,及び再生位置T3に搬送し、下部トレイ5はディスク9を着脱位置T4,収納位置T5,及び再生位置T6に搬送するよう構成されている。
【0023】
同図(a)に示す着脱位置T1は、筐体1の外部前方で上部トレイ4に対してディスク9の着脱を行う位置である。同図(b)に示す収納位置T2は、上部トレイ4が、装置前部に位置する上部トレイ収納部2にて、後述のディスク保持機構によって保持される位置である。同図(d)に示す再生位置T3は、上部トレイ4上のディスク9を、筐体1奥側に位置する再生機構ユニット20で再生可能な位置に搬送完了させた位置である。
【0024】
同図(f)に示す着脱位置T4は、筐体1の外部前方で下部トレイ5に対してディスク9の着脱を行う位置である。同図(e)に示す収納位置T5は、下部トレイ5が、装置前部に位置する下部トレイ収納部3にて、後述のディスク保持機構によって保持される位置である。同図(a)に示す再生位置T6は、下部トレイ5上のディスク9を、筐体1奥側に位置する再生機構ユニット20で再生可能な位置に搬送完了させた位置である。
【0025】
上記図7に示したように、上部トレイ4の一側面(正面より見て左側)には、移動方向のほぼ全長に渡ってラック4cが形成されている。ラック4cは、装置前側において後述する第1トレイ駆動ギヤ26と噛み合い、上部トレイ4を着脱位置T1と収納位置T2との間で移動させる。また、ラック4cは、収納位置T2と再生位置T3との間において、後述する第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合い、上部トレイ4を移動させる。
【0026】
また、図8に示したように、下部トレイ5の一側面(正面より見て右側)には、移動方向のほぼ全長に渡ってラック5cが形成されている。ラック5cは、装置前側において後述する第3トレイ駆動ギヤ30と噛み合い、下部トレイ5を着脱位置T4と収納位置T5との間で移動させる。また、ラック5cは、収納位置T5と再生位置T6との間において、後述する第4トレイ駆動ギヤ32と噛み合い、上部トレイ4を移動させる。
【0027】
ところで、図3に示したように、立て板状の昇降用ラック部材18の正面下部には、ラック部18aが設けられており、これが筐体1の中央付近に設けられたガイド溝1bに嵌入され、装置左右方向に摺動自在に配設されている。また、この昇降用ラック部材18には、傾斜したガイド溝18bが左右に設けられている。これは再生機構ユニット20を図9(a)に示した再生位置P1と図9(c)に示した非再生位置P2との間で移動させるものである。
【0028】
また、略平板状の再生機構ユニット20の後部は、その左右端に設けられた防振ゴム23を介して筐体1下面後部に螺着されており、再生機構ユニット20の前部には、その左右端に設けられた図示しない防振ゴム23を介して、略箱状の再生ユニットホルダー7が螺着されている。再生ユニットホルダー7の前面には、左右の昇降用ボス7aがそれぞれ前方に突設しており、これが上記昇降用ラック部材18のガイド溝18bに嵌入されている。
【0029】
また、再生ユニットホルダー7の両側面には、回動案内用凸部7bが各側方に突出して一体的に設けられており、筐体1中央付近に設けられた回動ガイド溝1aに係合している。これにより、再生機構ユニット20の再生位置P1と非再生位置P2との間での移動を案内する。さらに、再生ユニットホルダー7の上面には、位置決めボス7cが上方に突出して一体的に設けられている。これは、再生位置T3にある上部トレイ4或いは再生位置T6にある下部トレイ5の位置決めを行うためのものである。
【0030】
ここで、図9の基本動作図を用いて、本ディスクローディング装置における基本動作の概要を説明しておく。まず、同図(b)には待機状態が示されている。待機状態は、上部トレイ4が収納位置T2にあり、下部トレイ5が再生位置T6にあり、また再生機構ユニット20が再生位置P1となっている状態である。次に、待機状態より、上部トレイ4に対してディスクの着脱を行う場合、同図(a)に示すように、第1トレイ駆動ギヤ26の駆動によって、上部トレイ4を着脱位置T1へと移動させる。ここでディスク9が載置された上部トレイ4は、第1トレイ駆動ギヤ26の駆動によって、収納位置T2へと戻される。
【0031】
引き続き、上部トレイ4上のディスク9を再生する場合、同図(b)の状態から、まず、同図(c)に示すように、再生機構ユニット20が非再生位置へと移動し、下部トレイ5は移動可能な状態となる。そして、同図(d)に示すように、第2トレイ駆動ギヤ28の駆動によって、上部トレイ4を再生位置T3へと移動し、第4トレイ駆動ギヤ32の駆動によって、下部トレイ5を収納位置T5へと移動する。
【0032】
その後、同図(e)に示すように、再生機構ユニット20が再生位置P1へと移動して、上部トレイ4上のディスク9の再生が行われる。さらに、下部トレイ5に対してディスクの着脱を行う場合は、同図(f)に示すように、第3トレイ駆動ギヤ30の駆動によって、下部トレイ5を着脱位置T4へと移動する。以上が、本ディスクローディング装置における基本動作の概要である。
【0033】
次に、駆動力伝達機構各部の構成について説明する。これは、駆動源となるモーターより、上述した上部トレイ4,下部トレイ5,及び再生機構ユニット20へと駆動力を伝達する機構である。図3に示したように、筐体1前部中央付近下面側には、駆動源となるモーター13が取り付けられており、その回転軸にはピニオンギヤ14が取り付けられている。
【0034】
ここで図10は、本ディスクローディング装置における、トレイ及び再生機構ユニットに関連する部分の内部構成を示す平面図である。また図11は、本ディスクローディング装置における、トレイ及び再生機構ユニットに関連する部分の構造を示す分解斜視図である。これらの図に示すように、モーター13の駆動力は、ピニオンギヤ14より、中間ギヤ15及び中間ギヤ16の減速機構を介して、駆動カム17へと伝達される。
【0035】
駆動カム17は、トレイ収納部の下部に位置し、筐体1に回動自在に取り付けられた回転体である。また、前記モーター13と、中間ギヤ15の回転軸部、及び中間ギヤ16の回転軸部は、駆動カム17の回転軸部1jの内側に配設されるように構成されている。そして、駆動カム17の内側面部には、中間ギヤ16と噛み合うギヤ部17aが設けられており、これにより駆動カム17へと駆動力が伝達される。さらに、駆動カム17の外側面部にはギヤが設けてあり、上部トレイ4及び下部トレイ5を移動させるための中間ギヤ、及び再生機構ユニット20を昇降移動させる昇降用ラック部材18へと駆動力を伝達する中間ギヤ群と噛み合って、駆動力を伝達している。詳しくは後述する。
【0036】
図12は、本ディスクローディング装置における、駆動カムに関連する部分の構成を示す図である。同図(a)は斜視図、同図(b)は外側面ギヤ部の展開図を示している。同図では、駆動カム17の中心Oから見た或る方位(ここでは装置前方)を0゜とし、側面を360゜まで展開している。そして、各ギヤ部の噛み合い状態を示している。
【0037】
同図に示すように、駆動カム17の側面周囲には、最上段にギヤ部17bが設けられている。これは、上部トレイ4を駆動するための駆動力を伝達する中間ギヤ25及び中間ギヤ27と噛み合うものである。ギヤ部17bは、中間ギヤ25のギヤ部25a及び中間ギヤ27のギヤ部27aと噛み合う複数の歯からなる歯部17b1と、歯部17b1のピッチ円直径を径とする円弧状の欠歯部17b2とが、連続して設けられるギヤ群として構成されている。
【0038】
そして、駆動カム17の側面で、ギヤ部17bの下側には、ギヤ部17dが設けられている。これは、下部トレイ5を駆動するための駆動力を伝達する中間ギヤ29及び中間ギヤ31と噛み合うものである。ギヤ部17dは、中間ギヤ29のギヤ部29a及び中間ギヤ31のギヤ部31aと噛み合う複数の歯からなる歯部17d1と、歯部17d1のピッチ円直径を径とする円弧状の欠歯部17d2とが、連続して設けられるギヤ群として構成されている。
【0039】
また、駆動カム17の側面で、ギヤ部17bと17dとの間には、回転保持部17cが設けられている。回転保持部17cは、外径の大きい保持部17c1と、外径の小さい離間部17c2とから構成されている。なお、本実施形態では、離間部17c2は、ギヤ部17bの欠歯部17b2及びギヤ部17dの欠歯部17d2と同径としている。
【0040】
ところで、第1トレイ駆動ギヤ26と中間ギヤ25は、ともに筐体1の左側前部に回動自在に配設された中間伝達部材である。後述する中間ギヤ27と同様にして、駆動カム17のギヤ部17bと噛み合う中間ギヤ25のギヤ部25aには、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17bの欠歯部17b2において、回転位置を保持するように予め設定されている。
【0041】
また、第1トレイ駆動ギヤ26のギヤ部26aは、中間ギヤ25のギヤ部25bと噛み合っており、またギヤ部26bは上部トレイ4の一側面に設けられたラック部4cと噛み合うことによって、中間ギヤ25の駆動力を上部トレイ4に伝達している。これにより、上部トレイ4を着脱位置T1と収納位置T2との間で移動させる。
【0042】
一方、第2トレイ駆動ギヤ28と中間ギヤ27は、ともに筐体1の左側中央部に回動自在に配設された中間伝達部材である。ここで、図13は本ディスクローディング装置における上部トレイの保持機構に関連する部分の構成を示す平面図である。同図(a)に示すように、駆動カム17のギヤ部17bと噛み合う中間ギヤ27のギヤ部27aには、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17bの欠歯部17b2において、回転位置を保持するように予め設定されている。
【0043】
また、同図(b)に示すように、中間ギヤ27に設けられて径方向に突出する被保持部27cが、欠歯部17b2よりも径の大きい保持部17c1と接触して、回転位置を保持するよう構成されている。また、ここでは図示しないが、第2トレイ駆動ギヤ28のギヤ部28aは、中間ギヤ27のギヤ部27bと噛み合っており、またギヤ部28bは上部トレイ4の一側面に設けられたラック部4cと噛み合うことによって、中間ギヤ27の駆動力を上部トレイ4に伝達している。これにより、上部トレイ4を収納位置T2と再生位置T3との間で移動させる。
【0044】
さらに、第3トレイ駆動ギヤ30と中間ギヤ29は、ともに筐体1の右側前部に回動自在に配設された中間伝達部材である。後述する中間ギヤ31と同様にして、駆動カム17のギヤ部17dと噛み合う中間ギヤ29のギヤ部29aには、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17dの欠歯部17d2において、回転位置を保持するように予め設定されている。
【0045】
また、第3トレイ駆動ギヤ30のギヤ部30aは、中間ギヤ29のギヤ部29bと噛み合っており、またギヤ部30bは下部トレイ5の一側面に設けられたラック部5cと噛み合うことによって、中間ギヤ29の駆動力を下部トレイ5に伝達している。これにより、下部トレイ5を着脱位置T4と収納位置T5との間で移動させる。
【0046】
一方、第4トレイ駆動ギヤ32と中間ギヤ31は、ともに筐体1の右側中央部に回動自在に配設された中間伝達部材である。ここで、図14は本ディスクローディング装置における下部トレイの保持機構に関連する部分の構成を示す平面図である。同図(a)に示すように、駆動カム17のギヤ部17dと噛み合う中間ギヤ31のギヤ部31aには、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17dの欠歯部17d2において、回転位置を保持するように予め設定されている。
【0047】
また、同図(b)に示すように、中間ギヤ31に設けられて径方向に突出する被保持部31cが、欠歯部17d2よりも径の大きい保持部17c1と接触して、回転位置を保持するよう構成されている。また、第4トレイ駆動ギヤ32のギヤ部32aは、中間ギヤ31のギヤ部31bと噛み合っており、またギヤ部32bは下部トレイ5の一側面に設けられたラック部5cと噛み合うことによって、中間ギヤ31の駆動力を下部トレイ5に伝達している。これにより、下部トレイ5を収納位置T5と再生位置T6との間で移動させる。
【0048】
図15は、本ディスクローディング装置における再生機構ユニットの昇降駆動に関連する部分の構成を示す平面図である。同図及び図11,図12に示すように、駆動カム17の外側でギヤ部17dの下側には、ギヤ部17eが設けられている。これは、再生機構ユニット20を移動させるための駆動力を伝達する第1再生ユニット駆動ギヤ33と噛み合うものである。ギヤ部17eは、第1再生ユニット駆動ギヤ33のギヤ部33aと噛み合う複数の歯からなる歯部17e1と、歯部17e1のピッチ円直径を径とする円弧状の欠歯部17e2と、が連続して設けられるギヤ群と、ギヤ部33aと接触しないギヤ離間部17e3とから構成されている。
【0049】
また、駆動カム17の側面で最下段には、ギヤ部17fが設けられている。これは、再生機構ユニット20を移動させるための駆動力を伝達する第2再生ユニット駆動ギヤ34と噛み合うものである。ギヤ部17fは、駆動カム17の外側面にあって、第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aと噛み合う複数の歯からなる歯部17f1と、歯部17f1のピッチ円直径を径とする円弧状の欠歯部17f2と、が連続して設けられるギヤ群と、ギヤ部34aと接触しないギヤ離間部17f3とから構成されている。
【0050】
第1再生ユニット駆動ギヤ33及び第2再生ユニット駆動ギヤ34は、筐体1に回動自在に取り付けられた中間伝達部材であって、第1再生ユニット駆動ギヤ33のギヤ部33bは、第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aと噛み合うように配設されている。
【0051】
図15(c)に示すように、ギヤ部33aとギヤ部17eとが噛み合って、駆動カム17からの駆動力が、第1再生ユニット駆動ギヤ33を介して第2再生ユニット駆動ギヤ34へと伝達される状態においては、ギヤ部17fが離間部17f3となっており、ギヤ部17fとギヤ部34aとは接触しないように予め設定されている。また、図15(b)に示すように、ギヤ部34aとギヤ部17fとが噛み合って、駆動カム17からの駆動力が第2再生ユニット駆動ギヤ34へと伝達される状態においては、ギヤ部17eが離間部17e3となっており、ギヤ部17eとギヤ部33aとは接触しないように予め設定されている。
【0052】
図15(a)には、第1再生ユニット駆動ギヤ33及び第2再生ユニット駆動ギヤ34の、回転位置保持の状態が示されている。上記中間ギヤ27と同様にして、ギヤ部33aには、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17eの欠歯部17e2において、回転位置を保持するように予め設定されている。さらに、ギヤ部33aにも同様に、そのピッチ円直径に沿って歯の先端部分を切り落とした形状の歯が複数箇所設けてあり、上述したギヤ部17fの欠歯部17f2において、回転位置を保持するように予め設定されている。
【0053】
第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34bは、上述した昇降用ラック部材18のラック部18aと噛み合うように構成されており、駆動カム17からの駆動力が、第2再生ユニット駆動ギヤ34、若しくは第1再生ユニット駆動ギヤ33及び第2再生ユニット駆動ギヤ34を介して、昇降用ラック部材18へと伝達される。
【0054】
以下、具体的な装置の動作について、順を追って説明する。本ディスクローディング装置は、図9(b)に示したように、通常は上部トレイ4が収納位置T2にあり、下部トレイ5が再生位置T6にあり、再生機構ユニット20はディスク再生位置P1となっている待機状態である。
【0055】
上部トレイ4は、収納位置T2において、第1トレイ駆動ギヤ26及び第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合っている。第1トレイ駆動ギヤ26と噛み合う中間ギヤ25のギヤ部25aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17bの欠歯部17b2との接触によって、回転位置を保持している。第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合う中間ギヤ27のギヤ部27aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17bの欠歯部17b2と接触するとともに、被保持部27cは、欠歯部17b2より径の大きい保持部17c1と接触することによって、中間ギヤ27の回転位置を保持している。このような中間ギヤ25及び中間ギヤ27の回転位置保持によって、上部トレイ4は収納位置T2に保持されている。
【0056】
図16は、本ディスクローディング装置におけるトレイの動作案内機構の構成を示す側面図である。同図(e)〜同図(a)にかけて示すように、下部トレイ5は、上記第4トレイ駆動ギヤ32の駆動によって、収納位置T5と再生位置T6との間で移動される。一方、上部トレイ4は、上記第2トレイ駆動ギヤ28の駆動によって、再生位置T3と収納位置T2との間で移動される。
【0057】
下部トレイ5は、収納位置T5より再生位置T6への移動において、下部トレイ収納部3に設けられたトレイガイド3aによって上下方向に動作規制を受けるとともに、下部トレイ収納部3に設けられたトレイガイド3b及び筐体1に設けられたトレイガイド1Lによって左右方向に動作規制を受けながら、装置奥部側へと移動する。
【0058】
トレイガイド1Lは、装置奥部において、装置上方に向かって傾斜するトレイガイド1dへとつながっている。下部トレイ5の移動が進んでその後端部がトレイガイド1dに達すると、そのトレイガイド1dの傾斜に従って、下部トレイ5はその後部が装置上方へと傾けられながら、更に装置奥部側へと移動する。これにより下部トレイ5は、図9(b)に示したように、上部トレイ4の再生位置T3近傍である再生位置T6に位置することとなる。
【0059】
下部トレイ5は、再生位置T6において、ディスク再生位置P1にある上記再生ユニットホルダー7に一体的に設けられた位置決めボス7cが、下部トレイ5に設けられた位置決め穴5fに嵌入して保持されている。ここで図17は、本ディスクローディング装置における駆動カムに関連する部分の構成を示す平面図である。下部トレイ5が再生位置T6にある状態において、駆動カム17の回転位置は、同図に示したように、黒丸印の部分がTp1で示された装置前面側の位置にある状態である。この状態を、以後Tp1位置と呼ぶ。他の位置も同様の呼び名とする。
【0060】
図18〜図23は、本ディスクローディング装置における駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図である。また図24〜図28は、本ディスクローディング装置における駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図である。ここでの各図(a)は全体図、(b),(c),(d)はそれぞれB部,C部,D部の詳細図である。
【0061】
さて、Tp1位置となっている図9(b)及び図19の状態から、上部トレイ4上のディスクを交換可能な状態とするには、駆動モーター13の回転によって、駆動カム17が図17に示すTp1位置からTp2位置へと時計方向に回動する。このとき、図24に示すように、駆動カム17に設けられたギヤ部17bの歯部17b1と、中間ギヤ25のギヤ部25aとが噛み合って、中間ギヤ25が回転駆動される。
【0062】
そして、中間ギヤ25のギヤ部25bと第1トレイ駆動ギヤ26のギヤ部26aとの噛み合い及び、第1トレイ駆動ギヤ26のギヤ部26bと上部トレイ側面に設けられたラック4cとの噛み合いによって、上部トレイ4が駆動される。駆動カム17がTp2位置に達したとき、上部トレイ4は図9(a)及び図18で示される着脱位置T1となり、ディスクの交換を行うことができる。また、以上と逆の手順によって、上部トレイ4を着脱位置T1から収納位置T2へと移動させることができる。
【0063】
この間、駆動カム17に設けられ、中間ギヤ31と噛み合うギヤ部17dは、欠歯部17d2となっており、下部トレイ5がディスク再生位置T6に保持されている。これとともに、図15(a)に示したように、第1再生ユニット駆動ギヤ33のギヤ部33aと噛み合うギヤ部17eは、欠歯部17e2となっており、また第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aと噛み合うギヤ部17fは、欠歯部17f2となっており、再生機構ユニット20は再生位置P1に保持されている。
【0064】
次に、図9(b)及び図19に示した状態から、上部トレイ4を再生位置へ移動する場合について説明する。まず、駆動カム17が図17に示したTp1位置からTp3位置へと反時計方向に回動する間の状態について示す。ここでは図15(b)に示すように、第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aと、駆動カム17に設けられたギヤ部17fの歯部17f1とが噛み合うとともに、ギヤ部34bと昇降用ラック部材18のラック18aとが噛み合って、昇降用ラック部材18を筐体1のガイド溝1bに沿って装置右側方向へと移動させる。この間では、第1再生ユニット駆動ギヤ33と噛み合う駆動カム17のギヤ部17eは、離間部17e3となっており、第1再生ユニット駆動ギヤ33は、第2再生ユニット駆動ギヤ34の駆動に伴って回転するのみである。
【0065】
図25に示すように、上部トレイ4は、収納位置T2において、第1トレイ駆動ギヤ26及び第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合っている。このとき、第1トレイ駆動ギヤ26と噛み合う中間ギヤ25のギヤ部25aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17bの欠歯部17b2との接触を維持することによって、回転位置を保持している。
【0066】
また、第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合う中間ギヤ27のギヤ部27aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17bの欠歯部17b2との接触を維持するとともに、被保持部27cは、欠歯部17b2より径の大きい保持部17c1との接触を維持することによって、中間ギヤ27の回転位置を保持している。これにより、上部トレイ4は収納位置T2に保持される。
【0067】
また、下部トレイ5は、再生位置T6において、第4トレイ駆動ギヤ32と噛み合っている。第4トレイ駆動ギヤ32と噛み合う中間ギヤ31のギヤ部31aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17dの欠歯部17d2との接触を維持することによって、回転位置を保持している。これにより、下部トレイ5は再生位置T6に保持される。
【0068】
昇降用ラック部材18が装置右側へと移動すると、ガイド溝18bと昇降用ボス7aとが係合していることにより、再生ユニットホルダー7及び再生機構ユニット20は、筐体1に設けられた回動ガイド溝1aの案内に従って、装置下方へと回動する。再生ユニットホルダー7が下方へ回動するに従って、再生ユニットホルダー7に一体的に設けられた位置決めボス7cは、下部トレイ5の位置決め穴5fより外れるので、下部トレイ5は移動可能な状態となる。そして、駆動カム17の回転位置がTp3に達した時、再生機構ユニット20は図7(c)に示す非再生位置P2の状態となる。このときの昇降用ラック部材18並びに上部トレイ4及び下部トレイ5の位置関係は、図20に示した状態となる。
【0069】
続いて、駆動カム17が図17に示したTp3位置からTp4位置へと反時計方向に回動する間の状態について示す。ここでは図26に示すように、中間ギヤ27のギヤ部27aと駆動カム17に設けられたギヤ部17bの歯部17b1とが噛み合って、第2トレイ駆動ギヤ28を介して、上部トレイ4を収納位置T2から再生位置T3へと移動させる。また、中間ギヤ31のギヤ部31aと駆動カム17に設けられたギヤ部17dの歯部17d1とが噛み合って、第4トレイ駆動ギヤ32を介して、下部トレイ5を再生位置T6から収納位置T5へと移動させる。
【0070】
ここで、上述した図16により、両トレイの移動動作を説明する。同図(a)には上記Tp3位置における両トレイの位置が示してある。この状態より、上部トレイ4は、両側面部のガイド溝4gと上部トレイ収納部2に設けられたトレイガイド2aとの係合、及び下面部のガイド溝4hと上部トレイ収納部2に設けられたトレイガイド2bとの係合によって案内され、装置奥部へと装置上面或いは下面に対して略平行に移動する。一方、下部トレイ5は、同図(b)に示すように、下面の後端部が、筐体1後部に設けられた傾斜を持つトレイガイド1dによって案内され、装置前面側へと移動するに従い、上部トレイ4に対して略平行となる。
【0071】
同図(c)に示した状態においては、上記両トレイは互いに略平行となっており、上部トレイ4の側面部における案内は、上部トレイ収納部2のトレイガイド2aと、筐体1に設けられたトレイガイド1kとによって行われている。一方、下部トレイ5は、両側面部のガイド溝5gと下部トレイ収納部3に設けられたトレイガイド3aとの係合、及び下面部のガイド溝5hと下部トレイ収納部3に設けられたトレイガイド3bとの係合によって案内されている。
【0072】
上述した各案内部の働きにより、両トレイは同図(d)の状態を経て、同図(e)の状態に達する。即ち、駆動カム17の回転位置がTp4へと達した時、図9(d)及び図21に示すように、上部トレイ4が再生位置T3に位置する状態となり、また下部トレイ5が収納位置T5に位置する状態となる。この間では、第2再生ユニット駆動ギヤ34と噛み合う駆動カム17のギヤ17fは、欠歯部17f2となっており、再生機構ユニット20は非再生位置P2に保持されている。
【0073】
ここで、本ディスクローディング装置では、上記図26で説明したように、中間ギヤ27及び第2トレイ駆動ギヤ28と、中間ギヤ31及び第4トレイ駆動ギヤ32とが、筐体1の左右にそれぞれ配置されている。これにより、駆動カム17の一方向への回動から中間ギヤ27と中間ギヤ31が同時に駆動力を伝達されるので、上部トレイ4と下部トレイ5の双方を、所望の方向へ移動させることが可能となっている。
【0074】
つまり、従来の装置のように、一方のトレイの移動を完了させ、駆動力伝達の切り替えを行った後に、駆動カム17を逆回転駆動して、もう一方のトレイを移動させる等の操作を行う必要がなく、両トレイを同時に駆動することによって、トレイの動作時間を短縮することが可能となっている。
【0075】
さらに、駆動カム17が図17に示したTp4位置からTp5位置へと反時計方向に回動する間の状態について示す。ここでは図15(c)に示すように、第1再生ユニット駆動ギヤ33のギヤ部33aと、駆動カム17に設けられたギヤ部17eの歯部17e1とが噛み合うとともに、ギヤ部33bと第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aとが噛み合って回転駆動する。
【0076】
ここでは第2再生ユニット駆動ギヤ34は、上述した駆動カム17のTp1位置からTp3位置への回動の場合と逆方向の回転となっており、昇降用ラック部材18を、筐体1のガイド溝1bに沿って装置左側方向へと移動させる。この間では、第2再生ユニット駆動ギヤ34と噛み合う駆動カム17のギヤ部17fは、離間部17f3となっており、第2再生ユニット駆動ギヤ34は、第1再生ユニット駆動ギヤ33の回動に従って、昇降用ラック部材18へと駆動力を伝達するのみである。
【0077】
図27に示すように、上部トレイ4は、再生位置T3において、第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合っている。このとき、第2トレイ駆動ギヤ28と噛み合う中間ギヤ27のギヤ部27aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17bの欠歯部17b2との接触を維持することによって、回転位置を保持している。これによって、上部トレイ4は再生位置T3に保持されている。
【0078】
また、下部トレイ5は、収納位置T5において、第3トレイ駆動ギヤ30及び第4トレイ駆動ギヤ32と噛み合っている。第3トレイ駆動ギヤ30と噛み合う中間ギヤ29のギヤ部29aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17dの欠歯部17d2との接触を維持することによって、回転位置を保持している。第4トレイ駆動ギヤ32と噛み合う中間ギヤ31のギヤ部31aは、駆動カム17の外周部に設けられたギヤ部17dの欠歯部17d2との接触を維持するとともに、被保持部31cは、欠歯部17d2より径の大きい保持部17c1との接触を維持することによって、中間ギヤ31の回転位置を保持している。これにより、下部トレイ5は収納位置T5に保持される。
【0079】
昇降用ラック部材18が装置左側へと移動すると、ガイド溝18bと昇降用ボス7aとが係合していることにより、再生ユニットホルダー7及び再生機構ユニット20は、筐体1に設けられた回動ガイド溝1aの案内に従って、装置上方へと回動する。再生ユニットホルダー7が上方へ回動するに従って、再生ユニットホルダー7に一体的に設けられた位置決めボス7cは、上部トレイ4の位置決め穴4へと嵌入し、上部トレイ4は再生位置T3に保持される。そして、駆動カム17の回転位置がTp5に達した時、再生機構ユニット20は図9(e)に示す再生位置P1の状態となり、上部トレイ4上に載置されたディスク9が再生可能な状態となる。このときの昇降用ラック部材18並びに上部トレイ4及び下部トレイ5の位置関係は、図22に示した状態となる。
【0080】
上記の状態から、下部トレイ5上のディスクを交換する場合には、駆動モーター13の回転によって、駆動カム17が図17に示すTp5位置からTp6位置へと反時計方向に回動する。このとき、図28に示すように、駆動カム17に設けられたギヤ部17dの歯部17d1と、中間ギヤ29のギヤ部29aとが噛み合って、中間ギヤ29が回転駆動される。
【0081】
そして、中間ギヤ29のギヤ部29bと第3トレイ駆動ギヤ30のギヤ部30aとの噛み合い及び、第3トレイ駆動ギヤ30のギヤ部30bと下部トレイ5側面に設けられたラック5cとの噛み合いによって、下部トレイ5が駆動される。駆動カム17がTp6位置に達したとき、下部トレイ5は図9(f)及び図23で示される着脱位置T4となり、ディスクの交換を行うことができる。また、以上と逆の手順によって、下部トレイ5を着脱位置T4から収納位置T5へと移動させることができる。
【0082】
この間、駆動カム17に設けられ、中間ギヤ27と噛み合うギヤ部17bは、欠歯部17b2となっており、上部トレイ4がディスク再生位置T3に保持されている。これとともに、第1再生ユニット駆動ギヤ33のギヤ部33aと噛み合うギヤ部17eは、欠歯部17e2となっており、また第2再生ユニット駆動ギヤ34のギヤ部34aと噛み合うギヤ部17fは、欠歯部17f2となっており、再生機構ユニット20は再生位置P1に保持されている。
【0083】
以上のようにして、本ディスクローディング装置では、上部トレイを再生位置より収納位置へと移動させ且つ下部トレイを収納位置より再生位置へと移動させる時、及び上部トレイを収納位置より再生位置へと移動させ且つ下部トレイを再生位置より収納位置へと移動させる時において、両トレイを駆動する中間ギヤが、駆動源となる駆動カムと同時に噛み合って両トレイを移動させるように、中間ギヤをそれぞれ駆動カムに対して装置の左右方向に配置している。これにより、トレイ移動時間の短縮が可能となっている。
【0084】
なお、請求項1で言うカムギヤは、実施形態における駆動カム17に対応している。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トレイの動作機構及び制御機構を簡素化するとともに、再生位置のトレイを入れ替えるための所要時間を短縮したディスクローディング装置を提供することができる。
【0086】
具体的には、ディスクが着脱可能な第1着脱位置と、ディスクを収納して待機する第1収納位置と、ディスクが再生可能な第1再生位置との間を移動可能な第1トレイと、ディスクが着脱可能な第2着脱位置と、ディスクを収納して待機する第2収納位置と、ディスクが再生可能な第2再生位置との間を移動可能な第2トレイと、を備えたディスクローディング装置において、外周部に歯部及び欠歯部が設けられたカムギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、その第1トレイを第1着脱位置と第1収納位置との間で駆動する第1ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、その第1トレイを第1収納位置と第1再生位置との間で駆動する第2ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、その第2トレイを第2着脱位置と第2収納位置との間で駆動する第3ギヤと、そのカムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、その第2トレイを第2収納位置と第2再生位置との間で駆動する第4ギヤと、を設け、前記第1トレイを第1再生位置から第1収納位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2収納位置から第2再生位置へと移動させる時、及び前記第1トレイを第1収納位置から第1再生位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2再生位置から第2収納位置へと移動させる時において、前記第2ギヤ及び前記第4ギヤは、前記カムギヤの欠歯部に対向することなく歯部に噛み合っている構成としている。
【0087】
これにより、前記カムギヤを一方向に回転させることで、装置奥側方向と装置前部方向との異なる方向へのトレイの移動が、簡単な装置構成によって実現できる。また、上述した一つのトレイの収納位置より再生位置への移動と、他のトレイの再生位置より収納位置への移動とを同時に行うことができる。従って、トレイの動作機構と制御機構を簡素化し、それに伴うコスト低減が可能になるとともに、再生位置にあるトレイの入れ替え動作に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスクローディング装置の外観を示す斜視図。
【図2】本ディスクローディング装置の内部構造を示す斜視図。
【図3】筐体周辺の各部の構造を示す分解斜視図。
【図4】下部トレイ収納部の構造を示す斜視図。
【図5】上部トレイ収納部の構造を示す斜視図。
【図6】本装置に装着される2種類のディスクを示す平面図。
【図7】上部トレイの構造を示す斜視図。
【図8】下部トレイの構造を示す斜視図。
【図9】トレイ及び再生機構ユニットの移動を模式的に示す基本動作図。
【図10】トレイ及び再生機構ユニットに関する部分の内部構成を示す図。
【図11】トレイ及び再生機構ユニットに関する部分の構造を示す分解図。
【図12】駆動カムに関連する部分の構成を示す図。
【図13】上部トレイの保持機構に関連する部分の構成を示す平面図。
【図14】下部トレイの保持機構に関連する部分の構成を示す平面図。
【図15】再生機構ユニットの昇降駆動に関連する部分の構成を示す図。
【図16】トレイの動作案内機構の構成を示す側面図。
【図17】駆動カムに関連する部分の構成を示す平面図。
【図18】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図19】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図20】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図21】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図22】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図23】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置を示す平面図。
【図24】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図。
【図25】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図。
【図26】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図。
【図27】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図。
【図28】駆動カムの回転位置及び、各トレイ,昇降用ラック部材等の位置関係と、各部ギヤの噛み合い状態を示す平面図。
【図29】従来のディスクローディング装置の一例におけるトレイ及び再生機構ユニットの移動を模式的に示す基本動作図。
【符号の説明】
1 筐体
2 上部トレイ収納部
3 下部トレイ収納部
4 上部トレイ
5 下部トレイ
7 再生ユニットホルダー
8 ディスク押さえ
9,10 ディスク
13 モーター
14 ピニオンギヤ
15 中間ギヤ
16 中間ギヤ
17 駆動カム
18 昇降用ラック部材
20 再生機構ユニット
21 ターンテーブル
22 ピックアップ
23 防振ゴム
25,27,29,31 中間ギヤ
26 第1トレイ駆動ギヤ
28 第2トレイ駆動ギヤ
30 第3トレイ駆動ギヤ
32 第4トレイ駆動ギヤ
33 第1再生ユニット駆動ギヤ
34 第2再生ユニット駆動ギヤ

Claims (1)

  1. ディスクが着脱可能な第1着脱位置と、ディスクを収納して待機する第1収納位置と、ディスクが再生可能な第1再生位置との間を移動可能な第1トレイと、
    ディスクが着脱可能な第2着脱位置と、ディスクを収納して待機する第2収納位置と、ディスクが再生可能な第2再生位置との間を移動可能な第2トレイと、を備えたディスクローディング装置において、
    外周部に歯部及び欠歯部が設けられたカムギヤと、
    該カムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、該第1トレイを第1着脱位置と第1収納位置との間で駆動する第1ギヤと、
    該カムギヤ外周部の歯部及び前記第1トレイに設けられたラックに噛み合い、該第1トレイを第1収納位置と第1再生位置との間で駆動する第2ギヤと、
    該カムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、該第2トレイを第2着脱位置と第2収納位置との間で駆動する第3ギヤと、
    該カムギヤ外周部の歯部及び前記第2トレイに設けられたラックに噛み合い、該第2トレイを第2収納位置と第2再生位置との間で駆動する第4ギヤと、
    を設け、
    前記第1トレイを第1再生位置から第1収納位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2収納位置から第2再生位置へと移動させる時、及び前記第1トレイを第1収納位置から第1再生位置へと移動させ且つ前記第2トレイを第2再生位置から第2収納位置へと移動させる時において、
    前記第2ギヤ及び前記第4ギヤは、前記カムギヤの欠歯部に対向することなく歯部に噛み合っていることを特徴とするディスクローディング装置。
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