JP3741524B2 - ナレーション作成収録支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン放送局やビデオプロダクションにおいてビデオ番組作成時に、すでに収録済みの映像情報に効率的にナレーションを入れられるようにするためのナレーション作成収録支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のテレビジョン番組制作の過程においては、完成番組を作成するために、映像の撮影、編集を行った後、番組内容を効果的に説明する文章をナレーターと呼ばれる人に読み上げて貰い、ナレーションを映像情報に付加している。現在、ナレーションの文章の作成収録作業は、以下のような方法で行われている。
【0003】
まず、ナレーション台本の作成に関し、番組制作者は、番組を補足する説明をナレーションの文章として作成する。しかし、演出効果上ナレーションは、特定の映像情報に合わせて読まれる必要があるために、ナレーションの文章量(文字数)には制限を生じる。この制限の中で効果的かつ、分りやすいナレーションにするために文章の修正や文章量の調整を細かく行う必要がある。また、番組演出上、最も効果的なタイミングにナレーションを挿入するために、読み始めるタイミングを決める必要がある。
このようにして決められたナレーションの文章は、映像情報とのつながりを文字で記述した文章に対応させた文書の形で記述される。この文書をナレーション台本と呼び、現在ではワードプロセッサーなどを使って作成されることが多い。
【0004】
次に、ナレーションの収録に関しては、ナレーション台本の文章を映像情報の決められた時点からナレーターが読みあげ、マイクロホンで取り込んだ音声信号(ナレーション信号)を番組の映像および音声信号が記録されているVTRテープの音声トラックにもう1つの番組の音声情報として付加して記録する。この際、ナレーション台本を作成した番組制作者はVTR再生されている映像情報を見ながら、ナレーションの読み上げを始めるタイミングをナレーターに指示する。この指示は一般的にランプの点灯により行なわれている。ナレーターは同じくVTR再生されている映像情報と印刷された紙の台本、さらに番組制作者からのランプの点灯など合図を見ながらナレーションを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題には大別して以下の3つがある。
(1)ナレーション時間長決定の問題
番組内容をわかりやすく伝えるため、また、演出効果上ナレーションは、映像情報のある時点から始まり、ある時点までに終わる必要がある。ナレーションが長すぎてナレーションの内容と違う映像情報に重なってはいけない。このため、ナレーションは演出効果上必要な時間内に収まるようにナレーションの文章量(文字数)を調整しなければならない。現在、台本を読み上げる時間の長さの調整は、制作者自身が再生されている映像情報に合わせて読み上げ時間を確認したり、文字数から読み上げ時間への換算を行ったりしている。
【0006】
(2)読み上げを始めるタイミングの問題
ナレーターに映像情報に対応する特定の時刻からナレーションの読み上げを始めて貰うために番組制作者は、例えば、ランプの点灯などキューと呼ばれる合図をナレーターに与える。このキューのタイミングは、ナレーション台本作成時にどの映像情報にどのナレーションが対応するかを決める。このとき、番組制作者は、ナレーション台本に番組全体の映像情報を文章により記述し、対応するナレーションを書くという形でおおまかなタイミングを記述しておく。
実際にキューを出すタイミングは、番組制作者が繰り返し映像情報を見ながら“ここだ”というタイミングの映像を記憶し、そのときのおおまかな時刻を、例えば紙などにメモしておく必要がある。
【0007】
(3)ナレーション収録時の問題
ナレーション収録時にも、上述したナレーション台本作成時と同様、番組制作者が映像情報と台本を見ながらここで読み始めるという合図(キュー)をナレーターに提示し、読み上げを開始して貰う。しかし、キューのタイミングは台本に記述された映像との対応と時間のメモや制作者の記憶に頼っており、キューの出し忘れや、出し遅れ、見落としなどが起こり、ナレーション収録のやり直しなどが必要になる。また、長時間の番組になると、ナレーション台本はかなりのページ数となり、ページめくりの音が収録されたり、ページを間違えたりするという問題も発生する。
【0008】
本発明の目的は、上述した3つの問題が発生しない電子化されたナレーション作成収録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明ナレーション作成収録支援装置は、制御手段と、ナレーション収録機能を有し、映像情報とナレーションの開始タイミングを示すタイムコード情報を蓄積し、前記制御手段からの指示により前記蓄積された映像情報とタイムコード情報が取り出される映像蓄積手段と、ナレーション文章および該ナレーション文章が取り出れる時刻を示すキュー情報が蓄積され、該蓄積されているキュー情報と前記映像蓄積手段から取り出されたタイムコード情報のそれぞれが示す時刻の一致を前記制御手段が検出したとき、前記ナレーション文章が取り出される台本情報蓄積手段と、該台本情報蓄積手段から取り出されたナレーション文章が、ナレーション収録を行う電子台本モードにおいては供給されず、ナレーションの適否を判断する試写モードにおいてのみ供給され、前記ナレーション文章を合成音声信号として出力させる音声合成手段と、前記映像情報および前記ナレーション文章を表示する表示手段と、前記台本情報蓄積手段に前記ナレーション文章を入力し、前記映像蓄積手段を操作し、前記制御手段に指示を出して前記キュー情報を前記台本情報蓄積手段に入力させる入力手段とを具えて構成したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明ナレーション作成収録支援装置は、前記映像情報および前記ナレーション文章に加えて、前記キュー情報と前記タイムコード情報のそれぞれが示す時刻が一致したことを示すマークを前記表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明ナレーション作成収録支援装置は、前記制御手段でナレーション文章の読み上げ開始時刻であると判断された場合に、ナレーターへの読み上げ開始の提示を前記制御手段からの制御により点灯されるランプにより行うようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明ナレーション作成収録支援装置は、前記制御手段でナレーション文章の読み上げ開始時刻であると判断された場合に、ナレーターへの読み上げ開始の提示をナレーターが装着したイヤホンまたはヘッドホンへの音響信号により行うようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明ナレーション作成収録支援装置は、前記映像蓄積手段が、順次蓄積型の蓄積手段で構成され、ナレーション収録時には該ナレーションを前記蓄積手段の音声トラックに記憶させるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明ナレーション作成収録支援装置は、前記映像蓄積手段が、ランダムアクセス型の蓄積手段で構成され、前記キュー情報に映像情報のカットの識別番号を含ませることにより、前記映像情報のカットの順番の入れ替えに対し即応性を持たせるようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明ナレーション作成収録支援装置の全体構成を示すブロック図である。
本発明装置は、このような全体構成を採ることにより、ナレーション台本の作成とナレーション収録の両作業がより効率的に行えるように、作業の支援を可能にするものであるが、ここではまず、図1に示す各ブロックがそれぞれどのような機能を有しているかについて説明する。
【0016】
図1に、符号1で示す制御装置は、台本情報蓄積装置の制御、同装置に関する情報の入出力制御、取り出した台本情報の表示装置への表示、ならびに映像蓄積装置の制御、同装置からタイムコード情報の取り出しを行う。また、この制御装置1は、ナレーション台本へのキュー情報設定時の各装置およびデータの制御機能を有し、映像蓄積装置から取り出したタイムコード情報とナレーション台本に蓄積されているキュー情報とを比較し、一致した場合、ナレーション文章を音声合成器に送る機能を有している。
【0017】
符号2で示す映像蓄積装置は、映像情報を蓄積し、その蓄積された映像情報を上述した制御装置1からの制御により取り出して再生することができる。また、これと同時に、再生時の映像タイムコード情報を取り出すことができる。さらに、映像蓄積装置2は、音声信号収録用のトラック(映像蓄積装置がラダムアクセス型の蓄積手段(メモリもしくはディスク等)で構成されている場合には、音声信号収録用のトラックは、時間的に映像と1対1に対応する音声信号収録用のメモリもしくはディスク等になる)を有していて、ここにナレーションを収録するように構成されている。
【0018】
符号3で示す台本情報蓄積手段は、映像情報に付加して使用するナレーションの文章をコード化された文字情報の形で蓄積することができる。蓄積は、ナレーターが読み上げる文章の単位毎に蓄積するものとし、それぞれのナレーション文章に、映像情報蓄積装置に蓄積されている映像情報の如何なるシーンまたはカット時にそのナレーション文章の読み上げを始めるかのキュー情報を付加情報としてもたせることができる。
【0019】
符号4で示す音声合成装置は、台本情報蓄積装置3から制御装置1を通して送られてきたナレーション文章を合成音声に変換する装置である。ナレーション文章の読み上げ速度は可変にできるものとし、映像情報の内容や、想定するナレーターの読み上げ速度に適応した速度にすることができる。
【0020】
符号5で示す表示装置は、映像蓄積装置2および台本情報蓄積装置3から取り出されたそれぞれ映像情報、ナレーション文章の表示および映像情報とナレーション文章とを結び付ける際に映像の時間軸を基準としてナレーション文章と映像情報との結合操作(例えば、ナレーション時間長や読み上げ開始のタイミング決定)を行うためのデータ表示を行う(ナレーション台本作成時)。また、ナレーション収録時には電子的な台本とキューを同時に表示することができる。また、表示装置5は、台本編集画面に映像情報の時間長の表示と合わせて文字数から換算されるおおよそのナレーション時間長を、例えば、グラフィカルに表示することができる。これにより、ナレーションと映像情報との時間対応を把握することができる。
【0021】
符号6で示す入力装置は、台本情報蓄積装置3へのナレーション文章の入力機能や、ナレーション文章にキュー情報を付加するため、映像蓄積装置2から取り出される映像情報の停止、再生、巻き戻し、早送り、コマ送り、コマ戻し(以上、映像蓄積装置2がVTRで構成されていると仮定したとき)などを指示する機能を有している。
【0022】
以上の1から6までの構成ブロックにおいて、本発明装置では、台本情報蓄積装置3に蓄積される台本情報は、図1に示すように、ナレーション文章とそのナレーション文章の読み上げを始める時刻を示すキュー情報とから構成されている。このように、ナレーション文章の文字情報に、読み上げを始める時点の映像情報の時刻情報(キュー情報)を付加して台本情報蓄積装置3に記憶させることで、映像情報とナレーション文章と結び付け、キュー情報を使って統一的に扱えるようにしている。
【0023】
上述したような各構成ブロック(1から6までの)の配置と台本情報の準備のもとに、ナレーション台本の作成作業においては、映像情報蓄積装置2から取り出される映像情報のタイムコードにより、指定されたタイミングでナレーション文章の文字情報を音声合成装置に送り読み上げさせることにより、ナレーション文章の読み上げにかかる時間長の把握が簡単にできるようにしてナレーション文章の作成、ナレーション挿入タイミングの決定を行うとともに、ナレーターへナレーション文章とキュー(タイムコード情報とキュー情報の両時刻が一致したという合図)を同時に表示する電子的な台本として提示する(すなわち、ナレーションの支援)ことができるようにする。
【0024】
また、これらの作業中、表示装置5においては、キュー情報をナレーション文章に付け加えて入力装置6から入力する場合には、ナレーション文章の文字情報と映像情報を表示装置5に同時に表示し、読み上げを始めたい時点の特定のフレームを指し示す時刻情報をキュー情報としてナレーション文章へ付加する。
【0025】
ここで、図2を参照してナレーション台本(電子台本)作成の前半の過程(この過程を、入力モードと呼ぶ)を順に追って説明する。
1.表示装置5と入力装置6を使用して台本情報蓄積装置3にナレーション文章を入力蓄積する。
2.ナレーション文章を台本情報蓄積装置3から読みだして表示装置5上に表示し、それぞれ分離したナレーション文章として読み上げる単位に分割する。
3.映像蓄積装置2を入力装置6を使用して操作し、映像蓄積装置2に蓄積された映像情報を再生(停止、再生、巻き戻し、早送り、コマ送り、コマ戻しを含む)し、再生映像情報を表示装置5上に表示し、読み上げを開始しようとする映像情報(シーン、またはカット)のところで停止させる。
4.入力装置6からの指示により制御装置1が、表示装置5上に現在表示されている映像情報のタイムコードを取り出し、対応するナレーション文章の付属情報として台本情報蓄積装置3に記録する。この操作はナレーション文章にキュー情報を設定することである。
【0026】
同じく、ナレーション台本(電子台本)作成の過程で、上述の入力モードに引き続き、入力モードで設定したキュー情報により音声合成装置4を使ってナレーション文章を読み上げさせ、制作者の希望する読み上げ開始のタイミングや、読み上げ時間長になっているか確認して最終的に制作者の意図するものになるようにする過程(この過程を、試写モードと呼ぶ)を、図3を参照して順を追って説明する。
1.制御装置1のモードを、入力モードから試写モードに切り替え、映像情報を再生する。
2.台本蓄積装置3で設定されたキュー情報のうち時刻の早いものから順に取り出し、取り出したキュー情報と再生中の映像情報のタイムコード情報とを比較する。
3.両者の時刻が一致したとき、ナレーション文章の文字情報を音声合成器4に送りスピーカー7から音声を発生させる。
4.映像情報の再生中は、表示装置5上に映像情報とナレーション文章の文字情報を表示し、キュー情報が設定された時刻になったときには、キューのタイミングである故を表示するマークを表示する。
5.入力モードと試写モードを随時切り替え、読み上げを始める時刻やナレーション長が制作者の意図するものになるように設定し直す。
【0027】
このように、試写モードにおいては、制作者の希望する読み上げ開始のタイミング、読み上げ時間長でナレーションの文章が設定されているか確認するために、ナレーション文章は、まず付加された時刻情報の早い順に並べられる。次に、キュー情報のタイミングとナレーション文章の長さの確認操作のために映像情報を再生すると、映像情報のタイムコード情報の時刻とナレーション文章に付加情報として登録されているキュー情報の時刻とを比較し、両者の時刻が一致したとき、そのナレーション文章の文字情報を音声合成装置4に送り読み上げさせるようにしている。この出力を再生中の映像情報に付属した音声情報(映像蓄積装置に映像情報とともに始めから蓄積されている音声情報)と同時にスピーカ7から発生させることで、ナレーション文章の長さやタイミングを確認することができる。
【0028】
以上により、スピーカ7を通して得られた音声合成装置4からの合成音声が、上記ナレーション文章の長さや読み上げ開始のタイミングが制作者の意図したものとなったとき、制御装置1を試写モードから、ナレーターが実際に、映像蓄積装置2の音声トラックにナレーションを収録する電子台本モード(電子台本モードについても図3参照)に切り替える。
【0029】
電子台本モードにおいては、音声合成装置4の入力側に設けられた、電子台本モードと試写モードとの切替えスイッチSW(図1〜3参照)の可動片が電子台本モード側に倒され、従って、合成音声の発生は停止される。このとき、表示装置5上には、映像情報、ナレーション文章およびキュー情報とタイムコード情報の時刻が一致したことを示すマークが表示され、これを電子台本として利用できることになる。
【0030】
ナレーターは、これら表示された映像情報、ナレーション文章および上述の時刻の一致を示すマークを見ながら、マークの提出とともにナレーション文章の読み上げを開始することにより、映像蓄積装置2の音声トラックにナレーションを収録することができる。このような形態の電子台本によれば、従来技術において問題となったページめくりの音が収録されることやページ間違い、あるいはキューの出し忘れ、出し間違いなどを防ぐことが可能になる。
【0031】
以上説明した実施形態では電子台本モードで、ナレーターがナレーション文章を読み上げるその読み上げ開始時刻は、表示装置上に表示され、キュー情報とタイムコード情報のそれぞれが示す時刻が一致したことを示すマークによって行ったが、これは、制御装置からの制御に基づいて点灯されるランプによって行ってもよい。
また、これは、ナレーターが装着したイヤホンやヘッドホンへの音響信号によってナレーション文章の読み上げ開始を知らせるようにしてもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、映像蓄積装置は、VTRなど情報を順次蓄積するタイプのものであると想定し、従って、ナレーションの収録もその音声トラックに行うものとしたが、これに代えて、映像蓄積装置をランダムアクセス可能でカット映像の順番の入れ換え可能に構成するとともに、キュー情報にカットの映像情報の識別番号をも含ませるようにすれば、対応する映像情報と関係付けられたカットの順番が入れ換えられた場合に、これに合わせてナレーション文章も同時に移動することとなり、キュー情報の再設定などの作業が不要になるという利点が得られる。
【0033】
この場合、映像情報とキュー(タイムコード情報とキュー情報の両時刻が一致したという合図)、およびナレーションとの関係は図4に示すような関係になり、対象の映像情報が、例えば、編集作業により番組全体の中で移動することを考慮し、キューおよびその対象となるナレーションが開始される時刻に対応するカットの映像情報の先頭からの時間的位置に結び付けられるものとする。
【0034】
【発明の効果】
本発明ナレーション作成収録支援装置によれば、現在、制作者が自分で読み上げたり、文字数でおおよその時間を計算して行っているナレーション文章の文字数の調整が、音声合成装置を用いたことによってナレーション文章の入力時にナレーションを読み上げるのに必要な時間の把握(見積り)が可能になる。
【0035】
また、本発明装置によれば、ナレーションの読み上げ開始を指示するキューの指定は、対応する映像情報の特定のフレームのタイムコード情報をナレーション文章への付加情報として本発明装置が記憶するので、キューの出し忘れ、出し遅れなどを防ぎ、毎回、正確なタイミングで提示することができる。
【0036】
さらにまた、本発明装置は、音声合成装置によるナレーションで番組イメージを制作者に提示することができるため、ナレーションの文章内容やタイミングが演出上適当かについて具体的なイメージを得ることができ、より質の高い番組を制作するために効果的である。
【0037】
これに加え、ナレーション収録時に番組の映像をナレーターに提出すとともに、あらかじめ指定されたキュー情報をもとに、映像情報に同期したナレーション文章の文字情報とキュー情報の自動提示を行うことで、キューの打ち間違い、出し遅れなど防ぐことができる。また、紙の台本で生じていた紙のめくり音、ページ飛ばしを防ぐことができる。さらにまた、電子台本として作成したデータを、文字放送などの経路を使用し放送することで、字幕放送などのデータとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ナレーション作成収録支援装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明装置が、その入力モードにおいて、どのような動作をしているかを説明する図である。
【図3】本発明装置が、その試写・電子台本モードにおいて、どのような動作をしているかを説明する図である。
【図4】本発明装置で使用する映像蓄積装置にランダムアクセスタイプのものを使用したときの、映像情報とキュー、およびナレーションの各時間的位置を示す図である。
【符号の説明】
1 制御装置
2 映像蓄積装置
3 台本情報蓄積装置
4 音声合成装置
5 表示装置
6 入力装置
7 スピーカ
SW 切替えスイッチ
Claims (6)
- 制御手段と、ナレーション収録機能を有し、映像情報とナレーションの開始タイミングを示すタイムコード情報を蓄積し、前記制御手段からの指示により前記蓄積された映像情報とタイムコード情報が取り出される映像蓄積手段と、ナレーション文章および該ナレーション文章が取り出れる時刻を示すキュー情報が蓄積され、該蓄積されているキュー情報と前記映像蓄積手段から取り出されたタイムコード情報のそれぞれが示す時刻の一致を前記制御手段が検出したとき、前記ナレーション文章が取り出される台本情報蓄積手段と、該台本情報蓄積手段から取り出されたナレーション文章が、ナレーション収録を行う電子台本モードにおいては供給されず、ナレーションの適否を判断する試写モードにおいてのみ供給され、前記ナレーション文章を合成音声信号として出力させる音声合成手段と、前記映像情報および前記ナレーション文章を表示する表示手段と、前記台本情報蓄積手段に前記ナレーション文章を入力し、前記映像蓄積手段を操作し、前記制御手段に指示を出して前記キュー情報を前記台本情報蓄積手段に入力させる入力手段とを具えて構成したことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
- 請求項1記載のナレーション作成収録支援装置において、前記映像情報および前記ナレーション文章に加えて、前記キュー情報と前記タイムコード情報のそれぞれが示す時刻が一致したことを示すマークを前記表示手段に表示するようにしたことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
- 請求項1記載のナレーション作成収録支援装置において、前記制御手段でナレーション文章の読み上げ開始時刻であると判断された場合に、ナレーターへの読み上げ開始の提示を前記制御手段からの制御により点灯されるランプにより行うようにしたことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
- 請求項1記載のナレーション作成収録支援装置において、前記制御手段でナレーション文章の読み上げ開始時刻であると判断された場合に、ナレーターへの読み上げ開始の提示をナレーターが装着したイヤホンまたはヘッドホンへの音響信号により行うようにしたことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載のナレーション作成収録支援装置において、前記映像蓄積手段は、順次蓄積型の蓄積手段で構成され、ナレーション収録時には該ナレーションを前記蓄積手段の音声トラックに記憶させるようにしたことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載のナレーション作成収録支援装置において、前記映像蓄積手段は、ランダムアクセス型の蓄積手段で構成され、前記キュー情報に映像情報のカットの識別番号を含ませることにより、前記映像情報のカットの順番の入れ替えに対し即応性を持たせるようにしたことを特徴とするナレーション作成収録支援装置。
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