JP3740715B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は少なくとも抗菌性、抗かび性、防臭性、防虫性のいずれか1種を有する薬剤を気化させて衣類に抗菌、抗かび、防臭、防虫処理を行う衣類乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる除湿式衣類乾燥機の構成は、衣類を収容し転動攪拌する回転ドラムと、衣類乾燥用の加熱空気を発生する加熱体と、加熱空気を回転ドラム内へ送り込む送風装置と、回転ドラムから出た湿気を含んだ空気を除湿する熱交換器を備えたものが一般的である。
【0003】
このような構成によって、回転ドラム内に衣類を入れ、衣類の攪拌を行いつつ温風を衣類内に通すことによって、洗濯などによって湿った衣類を乾燥することができる。
【0004】
近年、このような衣類乾燥機において、殺菌および殺ダニ機能を有するものがある。これは、乾燥行程における恒率乾燥期間に回転ドラム内を所定の温度以上に維持する湿熱乾燥によって、殺菌および殺ダニ効果を発揮している。
【0005】
つぎに、抗菌、抗かび、抗ダニ作用を有する薬剤を吸着処理した衣類について説明する。市販の抗菌処理衣料は、その購入前に抗菌剤によって処理されたものであり、洗濯を繰り返すとその機械力によって抗菌剤が洗い落とされ、抗菌効果が徐徐に低下するものが多く、洗濯方法として手洗い表示となっている。さらに市販の抗菌処理衣料は、シミ状の汚れが付着しても、漂白剤が抗菌剤を分解するため禁止事項となっている。
【0006】
中でも抗菌性を有する天然系植物精油を利用した抗菌処理衣料では、天然系植物精油が気化することでその抗菌作用を発揮するものであるから、衣類上の天然系植物精油は徐々に少なくなる。このことから明らかなように、初期性能を長期的に維持することはきわめて困難である。このため大変高価なものとなるが、抗菌剤をマイクロカプセル化し、着用時に摩擦などによる物理作用によってマイクロカプセルが徐々に壊れ、気化する構成としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の殺菌および殺ダニ効果がある衣類乾燥機では、衣類は衛生的に乾燥できるが、乾燥を終了した後、箪笥などに収納している期間中に、または着用中にダニや菌の汚染を受ける。つまり、せっかく衛生的に乾燥ができても、その状態を継続的に維持できない一過性の効果である。
【0008】
また、市販の抗菌衣料においては、一般的に洗濯を繰り返すと徐々に抗菌性が低下するという耐久性の問題を有している。抗菌作用を長期にわたって発揮するためには、初期に薬剤を大量に吸着させておかなければならないため、抗菌処理衣料を着用したときに、有益な皮膚常在菌まで殺菌してしまう恐れがある。また、薬剤として天然系植物精油を利用したものについては、一定期間効果を持続させるために天然系植物精油をマイクロカプセル化するなど高度の技術手段がとられ、抗菌処理衣料が高価な衣類となっている。
【0009】
しかしながら、シミ汚れを落とす漂白はできないという問題は解決されていない。その一方で、このような抗菌作用を有する衣類の購入者は、当然抗菌処理をした衣類を数日着つづけるのではなく、ほぼ毎日交換するわけで、着替えるためには当然複数枚所持することが必要となってくる。また、季節によっても着る衣類が違うため、多くの枚数が必要となる。
【0010】
さらに、小児のアトピー性皮膚炎などを対象とした天然系の抗菌剤で抗菌処理した衣類では、成長の早い小児の成長に合わせて抗菌処理衣類を新しく購入する必要がある。抗菌剤をスプレーなどによって直接衣類に振りかけて抗菌作用を発揮する方法も考えられるが、安全性と効果の点から適量を付着させなければならないが、衣類に必要量だけ均一に抗菌剤を吸着させることはきわめて困難である。また、抗菌剤を吸い込んだり、他のものに抗菌剤をつけてしまったりする危険性もある。
【0011】
なお、近年アトピー性皮膚炎が小児を中心に患者数が増加の傾向にあり、その根本原因は、多くの学説があり、いまだに特定には至っていない上に、決定的な治療方法も確立されていない。しかし、ダニがアトピー性皮膚炎にとって外的増悪因子であることは学術的に見てもほぼ間違いなく、また、皮膚表面の菌、特にカンジタ菌や、黄色ブドウ状球菌などは、痒みを生じさせて睡眠を妨害したり症状を悪化させたりすることがわかっている。また、ダニはアレルギー性ぜんそくのアレルゲンであること、汗の臭気は雑菌が汗を分解することによるものであることも周知の事実である。
【0012】
また、高齢社会を迎えようとしているが、老人の弱い肌(乾燥肌)や寝たきり老人の増加、そして老人ホームなどを背景として、快適で衛生的な衣生活をするために、抗菌防臭処理した寝装、寝具は期待されるところである。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するもので、一般家庭において、通常の衣料に所望する抗菌、抗かび、防臭、防虫などの処理を一般使用者でも簡単な操作で行える使用勝手のよい衣類乾燥機を安価に提供することにある。すなわち、衣類を乾燥するという衣類乾燥機の本来機能を損なうことなく、処理したい衣類の量に対して適量の薬剤を使用者が容易に供給でき、かつむらなく確実に衣類に付着処理することができるようにするとともに、蓋体全体の組立作業の作業性を向上させることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、衣類を転動攪拌する回転ドラムと、この回転ドラム内の衣類投入口を開閉する蓋体と、この蓋体の内面を構成し開口部を有する内面部材と、抗菌、抗かび、防臭、防虫の少なくとも1種の性状を有する薬剤が担持された担持体と、前記担持体を加熱する加熱手段と、前記担持体が装着されるベース部とを備え、前記加熱手段は、ヒータ支持部材とヒータカバーとで挟持された状態で前記ベース部の裏面に固定され、前記ベース部は、前記内面部材の開口部に対応して前記内面部材の裏面に固定され、前記担持体は、前記ベース部に一体に形成され貫通孔を有するカバー部と前記加熱手段の加熱面との隙間に挿入され装着されるようにしたことを第1の課題解決手段としている。
【0015】
また、上記第1の課題解決手段に加えて、蓋体と内面部材との間に熱遮断部材を介在したことを第2の課題解決手段としている。
【0016】
【作用】
本発明は上記した第1の課題解決手段により、衣類を回転ドラム内で転動攪拌しながら、薬剤を予め一定量担持した担持体を加熱手段により加熱し、担持体に含まれる薬剤成分を気化して蒸気状態で回転ドラム内へ供給することができ、衣類に所望する抗菌、抗かび、防臭、防虫などの処理を行うことができ、薬剤供給装置は開閉自在の蓋体の内面に位置するため、蒸気状態の薬剤成分が衣類と接触する機会を多くでき、結果的に一定量の薬剤を均一に衣類に付着することができるとともに、担持体の装着位置が蓋体内面のため、装着操作が簡単で使い勝手をよくすることができる。
【0017】
また、担持体が装着され加熱手段が裏面に固定されるベース部を独立した装置として製作組み立てることができるため、蓋体全体を組み立てるときに、ベース部と内面部材を分割して取り扱うことができる。このため、蓋体全体の組立作業としては、まず蓋体を基準にとして、前述のように一体となったベース部を蓋体に置くと同時に、このベース部に取り付けられた加熱手段を動作するために必要な電源供給用のリード線を蓋体側で固定するなどの処理することができる。すなわち、この蓋体全体の組立作業において、このリード線の処理を目視で確認しながら確実にできる。その後、内面部材で薬剤供給装置を覆い、ビスなどで蓋体に固定すればよく、この結果、組立作業性を向上することができる。
【0018】
また、ベース部は担持体を介して加熱手段からの熱が伝わり、高温となるため、ベース部はこの高温に耐えうる材料を使用する必要があるが、ベース部と内面部材は分割、別部品で構成できるため、ベース部のみを耐熱材料で構成し、内面部材は一般的な乾燥機に使用している材料で構成し、蓋体全体の材料費を低く抑えることができる。
【0019】
また、第2の課題解決手段により、薬剤供給装置内の加熱手段から蓋体への熱伝導を防止し、蓋体表面の温度上昇を低く抑えることができる。また、加熱手段と蓋体間の距離を小さく蓋全体の厚みを薄くできる。また、衣類の乾燥運転時においては、回転ドラム内からの熱の放出を防止することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1から図3を参照しながら説明する。
【0021】
図3に示すように、回転ドラム1は、乾燥機本体2内の後面で回転自在に軸支され、前面で円環状のドラム前支持板3の外周フランジ部で摺動支持され、モータ4とドラムベルト5によって回転駆動される。蓋体6は、乾燥機本体2の前面に設けた衣類投入口を開閉自在に覆っている。ヒータ7は、回転ドラム1内に流入する乾燥用空気を加熱する。熱交換型ファン8は、回転ドラム1の後部に回転自在に配設され、モータ4とファンベルト9によって回転駆動され、この熱交換型ファン8は乾燥機本体2内における加熱循環空気の送風機能を有し、かつ乾燥機本体2内外の熱交換機能を有している。
【0022】
ファンケーシング10は、熱交換型ファン8の表裏両面から排出される空気の流れの循環経路と冷却経路を形成している。フィルター11は回転ドラム1の後面に設け、糸屑などを除去する。乾燥機本体2の後面は裏板12で覆っている。循環ダクト13は、ファンケーシング10の循環側排気をヒータ7に導く通風路を構成し、この循環ダクト13の一部に排水口14を形成し、熱交換型ファン8の熱交換作用によって生じた凝縮水を排出するようにしている。
【0023】
担持体15は、薬剤供給手段を構成するもので、パルプ材、発泡合成樹脂、金属焼結体などの多孔質体に、ヒノキチオール、ハッカ油、塩化ベンザルコニウムなどの抗菌、抗黴、防臭、防虫の少なくともいずれか1種の性状を有する薬剤を適量担持したものである。
【0024】
ヒータ(加熱手段)16は、この担持体15を加熱し、含浸された薬剤を気化し、蒸気状態にするもので、図1および図2に示すように、このヒータ16の前後をヒータ支持部材17とヒータカバー18とで挟持し、これら3部品によって加熱手段を構成している。内面部材19は、衣類投入口を開閉する蓋体6の内面を構成するもので、略中央部に回転ドラム1側に膨出し担持体15を装着するためのベース部20を一体に設けている。
【0025】
蓋体6全体の組立手順としては、まずヒータ16をヒータ支持部材17とヒータカバー18で挟持し、ビス21でベース部20の裏面に固定する。つぎに、担持体加熱手段と一体になったベース部20、すなわち内面部材19全体を、蓋体6に内面部材19側からビス22などで固定する。この際、ヒータ16への電源供給のためのリード線は、内面部材19の蓋体側で予め固定などの処理を行っておく。
【0026】
つぎに、上記各部品が組み立てられた状態の詳細の構成を説明する。ヒータ16はPTC素子などを内蔵した小型のヒータで、通電することで発熱面16aが発熱する。ヒータ16は、前面はパッキング23を介してヒータ支持部材17により、後面はヒータ16への通電を行うための電気端子16bを覆うように設けたヒータカバー18によって挟持された状態で、ビス21によってベース部20にパッキン24を介して固定されている。
【0027】
担持体15はヒータ16の発熱面16aと、ベース部20の一部からなり、複数の貫通孔20bを備えたカバー部20aとの隙間で挟持されている。ベース部20は内面部材19と一体で構成し、この内面部材19は、蓋体6の裏面に設けた複数の取り付けボス6aにビス22によって、固定している。
【0028】
上記構成において、衣類に薬剤を付着するときの動作を説明する。使用者はまず、担持体15をベース部20の一部に形成された凹状部20cから、ヒータ16の発熱面16aとカバー部20aの隙間に挿入、装着する。その後、ヒータ16を通電すると、担持体15はヒータ16で加熱され、その薬剤成分を気化し、貫通孔20bから蒸気状態となって、蓋内面側すなわち回転ドラム1内に拡散供給することができる。この発熱面16aの温度は使用する薬剤を十分に気化する温度で、薬剤の種類に応じておおよそ160から200℃前後の温度としている。
【0029】
そして、このとき同時に衣類を回転ドラム1で攪拌することで、高温となった薬剤の蒸気は回転ドラム1内で衣類とむらなく接触し、その際に生じる温度差によって、薬剤蒸気は衣類表面で結露し付着する。この結果、使用者にとっては、担持体15をセットし、運転を開始するだけの簡単な操作で、投入された衣類表面にむらなく、抗菌、抗かび、防臭、防虫機能を付与することができる。
【0030】
また、担持体15はカバー部20aにより覆われており、回転ドラム1内の衣類に直接接触することはない、したがって、気化する直前の液状の薬剤が衣類に接触することがなく、薬剤をむらなく蒸気状態にて衣類に付着することができる。また、内面部材19とベース部20を一体に形成するため、継ぎ目もなく回転ドラム1内で攪拌する衣類についたボタン、ホック類の引っかかりを防止できる。
【0031】
つぎに、本発明の第2の実施例を図4および図5を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
上記第1の実施例と異なる点は、ベース部25を内面部材19と分割した点である。すなわち、ヒータ16をヒータ支持部材17とヒータカバー18で挟持した状態で、ビス21によって、ベース部25の裏面に固定する。組立の作業としては、上述のように、ヒータ16と一体となったベース部25を、蓋体6の蓋裏面6bに置くとともに、ヒータ端子16bからのリード線16cを蓋裏面6bに設けたガイドリブ6cに沿って固定し、蓋体6の裏面に設け内面部材19の外周と嵌合するリブ6dの一部切り欠き部から、リード線16cを出す。その後、内面部材19を蓋体6を覆うようにかぶせ、ビス22で蓋体6のボス部6aおよびビス26でベース部25のボス部25aに固定する。内面部材19の略中央には、ベース部25と嵌合する開口部19aを設けている。
【0033】
つぎに、上記各部品が組み立てられた状態の詳細の構成を、図5を参照しながら説明する。上記したように、ヒータ16はヒータ支持部材17とヒータカバー18とともに、ベース部25に固定した構成になっている。これら部品全体を蓋体6の裏面に設けたリブ6eに置いて、上記したようにヒータ16からのリード線16cを蓋体6の裏面で固定処理する。その後、内面部材19の開口部19aとベース部25が嵌合するように置き、ビスによって蓋体6とベース部25に固定する。この組立作業において、最後の内面部材19を固定する前までは、作業者はヒータ16からのリード線16cの処理を目視で確認しながら行えるため、蓋体6の外周リブ6dにリード線16cをかみ込むようなことのない正確な作業を実現できる。
【0034】
また、上記第1の実施例と異なり、ヒータ16を内面部材19に固定する際、比較的大きな部材である内面部材19をひっくり返して固定する必要がなく、ビスで固定する方向が一方向からですむため、作業を容易にすることができる。
【0035】
また、ヒータ16からの熱伝導のために耐熱性の必要な材料はベース部25のみでよく、内面部材19は、従来からの材料を使用することができる。この結果、ベース部25と内面部材19を分割することで、材料費を抑えることができる。
【0036】
つぎに、本発明の第3の実施例を図6および図7を参照しながら説明する。なお、上記第1または第2の実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
図6に示すように、第1または第2の実施例に加え、蓋体6と内面部材19の間に熱遮断部材27を設けている。他の構成は上記第1または第2の実施例と同じである。
【0038】
上記構成において、担持体15を加熱するヒータ16は、前述したように、薬剤を気化するために、相当な高温になる。したがって、この熱を熱遮断部材27を設けることで、蓋体6の表面側6fの温度上昇を抑えることができる。または、ヒータ16と蓋体6との距離を少なくでき、その結果、蓋体全体の厚みを薄くすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明は、衣類を転動攪拌する回転ドラムと、この回転ドラム内の衣類投入口を開閉する蓋体と、この蓋体の内面を構成し開口部を有する内面部材と、抗菌、抗かび、防臭、防虫の少なくとも1種の性状を有する薬剤が担持された担持体と、前記担持体を加熱する加熱手段と、前記担持体が装着されるベース部とを備え、前記加熱手段は、ヒータ支持部材とヒータカバーとで挟持された状態で前記ベース部の裏面に固定され、前記ベース部は、前記内面部材の開口部に対応して前記内面部材の裏面に固定され、前記担持体は、前記ベース部に一体に形成され貫通孔を有するカバー部と前記加熱手段の加熱面との隙間に挿入され装着されるようにしたから、一般家庭で衣類や寝装、寝具に抗菌効果、抗かび効果、防臭効果、防虫効果などを有する薬剤を簡単に吸着させることができ、従来の乾燥機能で得られる一過性の殺菌、殺ダニ効果だけでなく、持続性のある抗菌、抗かび、防臭、防虫などの衛生加工を安価に提供することができる。すなわち、衣類表面にアトピー性皮膚炎の外的増悪因子であるカンジダ菌や黄色ブドウ状球菌の増殖を抑制する機能やダニを忌避する機能を簡単かつ安価に付与できる。なお、洗濯で容易に除去できる薬剤を選択することにより、洗濯と衛生加工の繰り返しでいつも一定の性能を確保できることはゆうまでもない。
【0040】
また、担持体の装着部分を蓋体内面に設けたから、衣類を回転ドラム内に投入すると同時に開閉する蓋体内面に、担持体を挿入セットする簡単な操作で、衣類などに対して、持続性のある抗菌、抗かび、防臭、防虫などの衛生加工を安価に提供することができる。
【0041】
また、担持体を加熱する加熱体を備えたから、高温の薬剤蒸気を短時間に多量に揮発させることができ、衣類との温度差により衣類へ直接吸着させることとなり、短時間に衣類表面に高濃度の薬剤を吸着させることができ、アトピー性皮膚炎の外的増悪因子である黄色ブドウ状球菌やカンジダ菌をより積極的に殺菌する効果やダニを忌避する効果を付与することができる。
【0042】
また、担持体が装着され加熱手段が裏面に固定されるベース部を独立した装置として、製作組み立てることができるため、蓋体全体を組み立てるときに、ベース部と内面部材を分割して取り扱うことができる。このため、蓋体全体の組立作業としては、まず蓋体を基準に置きこれに対して、一体となったベース部を蓋体に置くと同時に、ベース部に取り付けられた加熱手段を動作するために必要な電源供給用のリード線を蓋体側で固定などの処理をすることができ、組立作業性を向上することができる。
【0043】
また、ベース部と内面部材を分割した構成のため、担持体を介して加熱手段からの熱伝導によりベース部は、この高温に耐えうる材料を使用する必要があるが、ベース部と内面部材は分割、別部品で構成したため、ベース部のみを高価な耐熱材料で構成しすればよく、結果蓋体全体の材料費を低く抑えることができる。
【0044】
また、蓋体と内面部材の間に熱遮断部材を設けたから、加熱手段から蓋表面側に伝わる熱を低く抑えることができて、蓋体の表面側の温度上昇を抑えることができ、また、ヒータと蓋体との距離を少なくでき、その結果、蓋体全体の厚みを薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の衣類乾燥機の要部分解斜視図
【図2】 同衣類乾燥機の一部切欠した要部拡大断面図
【図3】 同衣類乾燥機の断面図
【図4】 本発明の第2の実施例の衣類乾燥機の要部分解斜視図
【図5】 同衣類乾燥機の一部切欠した要部拡大断面図
【図6】 本発明の第3の実施例の衣類乾燥機の要部分解斜視図
【図7】 同衣類乾燥機の一部切欠した要部拡大断面図
【符号の説明】
1 回転ドラム
6 蓋体
15 担持体
16 ヒータ(加熱手段)
19 内面部材
20 ベース部
Claims (2)
- 衣類を転動攪拌する回転ドラムと、この回転ドラム内の衣類投入口を開閉する蓋体と、この蓋体の内面を構成し開口部を有する内面部材と、抗菌、抗かび、防臭、防虫の少なくとも1種の性状を有する薬剤が担持された担持体と、前記担持体を加熱する加熱手段と、前記担持体が装着されるベース部とを備え、前記加熱手段は、ヒータ支持部材とヒータカバーとで挟持された状態で前記ベース部の裏面に固定され、前記ベース部は、前記内面部材の開口部に対応して前記内面部材の裏面に固定され、前記担持体は、前記ベース部に一体に形成され貫通孔を有するカバー部と前記加熱手段の加熱面との隙間に挿入され装着されるようにした衣類乾燥機。
- 蓋体と内面部材との間に熱遮断部材を介在した請求項1記載の衣類乾燥機。
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