JP3739465B2 - 紙幣鑑別装置及び紙幣引抜手段検出方法 - Google Patents

紙幣鑑別装置及び紙幣引抜手段検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、紙幣取扱装置、特に紙幣鑑別装置内に搬送された紙幣に接続された紐、テープ等の引抜手段による紙幣の不正抜取りを防止する紙幣鑑別装置及び引抜手段を検出できる紙幣引抜手段検出方法及び紙幣鑑別装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開昭63−89181号公報には紙幣識別機の紙幣引き抜き防止装置が開示されている。この引き抜き防止装置は図9及び図10に示すように、挿入口207からフレーム201の起立部202、203間に挿入された紙幣はベルト211及びローラ212により搬送され、更に紙幣はフレーム201に設けられた舌片209とプレート205に設けられた舌片210の間を通過する。舌片209と210とを通過するとき、紙幣は若干屈曲するが移送に支障を生じない。紙幣が排出口208を通過した後に、紙幣に結合した釣糸等を手繰って紙幣を挿入口207から外に不正に引き出そうとすると、紙幣が舌片209、210に係合して不正引き抜きが防止される。
また、実開平4−36677号公報には紙幣鑑別装置の紙幣通路内に突出するストッパを設け、紙幣鑑別装置の鑑別信号に基づいて紙幣通路外に回動させる紙幣抜取り防止装置が開示されている。この紙幣抜取り防止装置では真紙幣が通過しない限り、ストッパが紙幣通路外に回動されず、抜取り防止効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9及び図10に示す紙幣引き抜き防止装置では、紙幣に接続された紐又はテープ等の引抜手段を検出することはできない。また、舌片209及び210の突出量を大きくすると、ベルト211による紙幣の搬送中に紙幣が舌片209又は210に係止して紙幣の搬送が困難となるため、舌片209及び210の大きな突出量を確保できない。このため、紙幣に付けた釣糸等の引抜手段を強く引くと、紙幣の不正引き抜きが可能となり、抜取りを阻止できても舌片209、210により紙幣を損傷する危険がある。実開平4−36677号公報に示される抜取り防止装置でも紙幣の不正抜取りを検出することはできない。
そこで、この発明は、搬送通路に回転体を回転可能に取り付けて、引抜手段を回転体に巻き付けることにより紙幣の不正抜取りを防止する紙幣鑑別装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、紙幣受取後に回転体を回転して回転体の回転速度を測定することにより、紙幣鑑別装置内に搬送された紙幣に接続された引抜手段を検出して、紙幣の不正抜取りを防止する紙幣引抜手段検出方法及び紙幣鑑別装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明による紙幣鑑別装置は、ケース(2)と、ケース(2)内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路(3)と、搬送通路(3)の一端に設けられた入口(4)から挿入された紙幣を搬送通路(3)に沿って搬送通路(3)の他端に設けられた出口(5)に搬送する搬送装置(6)と、搬送通路(3)に隣接して配置された鑑別センサ(34,35)とを有する。この紙幣鑑別装置(1)は、整合位置において搬送通路(3)と一致するスリット(41)を備えかつ回転可能に取付けられた回転体(40)と、回転体(40)を回転させる回転体駆動装置(70)と、鑑別センサ(34,35)の出力により紙幣の真贋を判断すると共に、回転体駆動装置(70)を制御する鑑別制御回路(50)と、回転体(40)の外周部に形成された切欠部(65)に係合して、回転体(40)を整合位置に位置決めするレバー(60)とを備えている。鑑別制御回路(50)は、紙幣が回転体(40)のスリット(41)を通過した後、回転体駆動装置(70)により回転体(40)を回転させて、紙幣に接続された引抜手段を回転体(40)の外周に巻き付ける。
【0005】
この発明の実施の形態では、レバー(60)は、回転体(40)を一方向にのみ回転させ、回転体(40)に対するレバー(60)の係合を検出する位置センサ(66)が設けられる。
【0006】
この発明による紙幣引抜手段検出方法は、搬送通路(3)に回転可能に配置された回転体(40)のスリット(41)が搬送通路(3)と一致する整合位置において、回転体(40)の外周部に形成された切欠部(65)にレバー(60)を係合させて、回転体(40)を整合位置に位置決めする過程と、入口(4)に挿入された紙幣を搬送装置(6)により搬送通路(3)に沿って移動し、搬送通路(3)に沿って取付けた鑑別センサ(34,35)により紙幣から鑑別出力を取り出すと共に、搬送通路(3)に回転可能に配置した回転体(40)のスリット(41)を通過させて紙幣を移動する過程と、紙幣鑑別装置(1)により紙幣の真贋を判定し、真紙幣と判断したとき紙幣を紙幣搬送装置(1)から紙幣を収納するスタッカ装置に送る過程と、紙幣が搬送通路(3)を通過した後に、スリット(41)が搬送通路(3)に対して一致する整合位置から一定角度回転体(40)を回転して、回転体(40)の回転速度又は回転時間を測定する過程と、回転体(40)の通常の回転速度又は回転時間と比較して、回転体(40)の回転速度が遅いとき又は回転時間が長いとき、引抜手段の存在を検出する過程とを含む。
【0007】
この発明の実施の形態では、回転体(40)の切欠部(65)へのレバー(60)の係合を位置センサ(66)により検出した後に、回転体(40)を整合位置に位置決めする過程、回転体(40)の切欠部(65)へのレバー(60)の係合を位置センサ(66)により検出した後に、回転体(40)を回転する回転体駆動装置(70)の作動を停止し、更に、回転体駆動装置(70)によりオーバーランした回転体(40)を逆転して整合位置に正確に位置決めする過程、紙幣が入口(4)に挿入されたとき、搬送通路(3)にスリット(41)が一致する整合位置に回転体(40)を回転させて、回転体(40)の切欠部(65)にレバー(60)を係合させる過程、紙幣が搬送されない状態の所定の角度範囲への回転体(40)の回転時間又は回転速度を予め記憶する過程を含んでもよい。
【0008】
また、この発明の実施の形態では、搬送通路(3)に回転可能に配置された回転体(40)のスリット(41)が搬送通路(3)と一致する整合位置において、回転体(40)の外周部に形成された切欠部(65)にレバー(60)を係合させて、回転体(40)を整合位置に位置決めする過程と、紙幣を搬送する前に、所定角度だけ回転体(40)を回転させる回転体モータ(71)に連結されたエンコーダ(77)から発生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して回転体(40)の回転速度又は回転時間を予め測定する過程と、予め測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間を記憶する過程と、入口(4)に挿入された紙幣を搬送通路(3)に沿って移動し、移動中に紙幣の鑑別を行うと共に、回転体(40)のスリット(41)を通過させて搬送通路(3)の出口(5)から紙幣を排出する過程と、紙幣を出口(5)から排出した後に、所定角度だけ回転体(40)を回転させて、回転体モータ(71)に連結されたエンコーダ(77)から発生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して回転体(40)の回転速度又は回転時間を後に測定する過程と、後に測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間を記憶する過程と、予め測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間を後に測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間と比較して、後に測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間が予め測定した回転体(40)の回転速度又は回転時間より一定範囲以上大きいときに引抜手段の存在を検出する過程とを含む。
【0009】
後に回転体(40)が1回転するのに要する時間が、先に回転体(40)が1回転するのに要する時間より一定時間以上長いとき、引抜手段の存在を検出してもよい。また、後に回転体(40)が1.25回転するのに要する時間が、先に回転体(40)が1.25回転するのに要する時間より一定時間以上長いとき、引抜手段の存在を検出してもよい。
【0010】
この発明による紙幣鑑別装置は、整合位置において搬送通路(3)と一致するスリット(41)を備えかつ回転可能に取付けられた回転体(40)と、回転体(40)を回転させる回転体駆動装置(70)と、鑑別センサ(34,35)の出力により紙幣の真贋を判断すると共に、回転体駆動装置(70)を制御する鑑別制御回路(50)と、回転体駆動装置(70)に作動連結されかつ回転体(40)の回転速度を検出するエンコーダ(77)と、回転体(40)を包囲して取付けられたカバー部材(47)と、回転体(40)の外周部に形成された切欠部(65)に係合して、回転体(40)を整合位置に位置決めするレバー(60)とを備えている。
【0011】
搬送装置(6)により紙幣を鑑別センサ(34,35)及び回転体(40)のスリット(41)を通過させた後、回転体(40)を回転させると、紙幣に接続された紐、糸、テープ等の引抜手段を回転体(40)の周囲に巻き付けて紙幣の不正引抜を阻止することができる。また、回転体(40)の回転により、回転体(40)とガイド部材との極めて僅かな間隙に引抜手段が強制的に入り込むため、回転体(40)の回転が妨害され、回転体(40)の回転速度が低下する。従って、引抜手段のない正規の状態での回転速度又は所定角度への回転に要する回転時間と、引抜手段が接続された状態での回転体(40)の回転速度又は所定角度への回転に要する回転時間とを比較して、回転体(40)の回転速度が遅いか又は回転時間が長いと、引抜手段が回転体(40)の周囲に存在することを検出することができる。回転体(40)の外周部に形成された切欠部(65)に嵌合するレバー(60)によって回転体(40)は回転体(40)のスリット(41)が搬送通路(3)に整合する整合位置に位置決めされると共に、回転体(40)は一方向にのみ回転するので、整合位置にある回転体(40)を強制的に回転して引抜手段を回転体(40)から除去することができない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による紙幣鑑別装置の実施の形態を図1〜図8について説明する。
図1に示すように、紙幣鑑別装置1は、ケース2と、ケース2内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路3とを備えている。搬送通路3はケース2の一端に設けられた入口4と、他端に設けられた出口5との間に形成される。搬送通路3に沿って紙幣を搬送する搬送装置6は、搬送モータ7と、搬送モータ7の出力軸8に取り付けられたピニオン9と、ピニオン9に接続された中間大歯車10と、中間大歯車10の軸11に接続された中間小歯車12と、中間小歯車12に接続された駆動歯車13と、駆動歯車13の軸14に接続された駆動プーリ15とを備えている。駆動プーリ15に捲回された駆動ベルト16は、3個のローラ17、18及び19のプーリ部並びにプーリ20にも捲回される。プーリ20に駆動ベルト16を捲回させて、駆動ベルト16が部分的に下方に迂回される。また、駆動ベルト16は緊張プーリ21により押圧される。支持レバー22の一端は軸22aによりフレーム2に回転可能に取り付けられ、緊張プーリ21は支持レバー22の他端に回転可能に取り付けられる。軸22aに捲回されたトーションスプリング23の一端は支持レバー22に係止され、トーションスプリング23の他端はピン24に係止される。支持レバー22はトーションスプリング23により付勢され、緊張プーリ21は駆動ベルト16を内側に押圧して緊張力を付与する。各ローラ17〜19に対向して押圧ローラ25〜27が回転可能に配置され、搬送すべき紙幣をローラ17、18、19と押圧ローラ25〜27との間に挟持して確実に出口5に向かって搬送通路3に沿い搬送する。
【0013】
搬送モータ7の出力軸8に取り付けられる搬送エンコーダ30は、周方向に一定角度間隔で複数の切欠部32が形成されたディスク31を備えている。搬送エンコーダ30は、図示しないホトカプラを備え、ホトカプラから生ずる光が切欠部32により透過されることを検出して、マイクロコンピュータにより構成された図5に示す鑑別制御回路50に出力を送出する。鑑別制御回路50は単位時間当たりのホトカプラの出力を計数して、搬送モータ7の回転数及び回転速度を検出することができる。
【0014】
鑑別制御回路50は、図示しないが、光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力を受信して真紙幣か否か判断し、真紙幣と判断したとき、出口センサ36の出力を受信した後、回転体モータ71を駆動すると共に、真紙幣と判断しないとき、搬送モータ7を逆転して紙幣を入口4に返却する判別手段と、基準パルスを発生するパルス発生手段と、回転体40の回転中にパルス発生手段の基準パルス数を計数して、紙幣を搬送する前後での回転体40の回転時間及び回転速度を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されかつ紙幣を搬送する前後での回転体40の回転時間及び回転速度を比較して紙幣の搬送後の回転体40の回転時間又は回転速度が紙幣の搬送前の回転時間又は回転速度に比較して基準範囲外にあるとき警報出力を発生する比較手段とを備えている。
【0015】
図1に示すように、入口4から投入される紙幣を検出する入口センサ33が入口4の近傍で搬送通路3に隣接して取り付けられる。また、例えば実開平4−36677号公報に示されるように、入口センサ33の奥に光鑑別センサ34と磁気鑑別センサ35が取り付けられ、搬送通路3の出口近傍には出口センサ36が取り付けられる。入口センサ33は例えば発光ダイオードと受光トランジスタからなるホトカプラにより構成される。光鑑別センサ34は発光部から生じた赤外線を紙幣の表面で反射させ又は紙幣を透過させた後、受光して紙幣の光学的パターン(光学的特徴)を認識することができるホトカプラである。磁気鑑別センサ35は紙幣に印刷されたインキの磁気成分(磁気的特徴)を検出する磁気ヘッド又はホールセンサである。光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力はそれぞれ鑑別制御回路50に送出される。出口センサ36は回転可能に軸着されたベンドレバー37と、ベンドレバー37に隣接して取り付けられたホトカプラ38とを備えている。搬送通路3内の紙幣がベンドレバー37の一端に当接するとベンドレバー37は紙幣により回転され、これによりベンドレバー37の他端がホトカプラ38の光を遮断又は透過する。従って、出口センサ36のホトカプラ38は紙幣の先端と後端の通過を検出して、鑑別制御回路50に出力を送出することができる。出口5に隣接して配置される図示しないスタッカ装置は、出口5から排出される紙幣を積層状態で順次収容する。
【0016】
ローラ18と出口センサ36との間には回転体40が回転可能にかつ搬送通路3の長さ方向に対してほぼ直角に取り付けられる。図1及び図3に示すように、回転体40はほぼ円柱形に形成され、円柱の長さ方向に沿うスリット41と、両端部に形成された一対の突起部42、43と、外周部に形成された複数の段部44とを備えている。スリット41は搬送通路3と整合したときに、搬送通路3及びスリット41を通り紙幣を出口5に向かって搬送することができる。スリット41は、搬送方向に向かって狭くなるテーパ部46を有する。テーパ部46により、スリット41を通過した紙幣を出口5に向かって搬送通路3に円滑に案内し、ジャミングの発生を防止して紙幣を確実に搬送すると共に、樹脂により成形される回転体40の製造時の型抜きを容易にすることができる。突起部42、43は回転可能に各軸受部42a、43aに支持される。回転体40には突起部43に隣接して歯車45が取り付けられる。回転体40の周囲には回転体40の段部44と相補的形状を有する一対のカバー部材47が回転体40の外側を包囲して設けられる。一対のカバー部材47は搬送通路3を形成して一定間隔離間して配置される。回転体40とカバー部材47との間には0.5mm程度の小さな間隙47aが形成され、紙幣が搬送通路3を通過するときに間隙47aに侵入してジャミングが発生するのを防止するため段部44が形成される。図2に示すように、回転体40が初期位置にあるとき、回転体40の外周の一部に形成された切欠部65には、軸62により回動自在に支持されたレバー60の爪部61が係合する。このため、回転体40は、回転体駆動装置70によって爪部61と切欠部65との係合が解除される図2における時計方向にのみ回転され、爪部61と切欠部65とが係止するとき、回転体40は反時計方向には回転されない。レバー60は、爪部61が切欠部65に常時係合するように、一端60aに接続されたスプリング63の弾力により支軸62を介して反時計方向に付勢される。爪部61が切欠部65に係合する回転体40の初期位置では回転体40のスリット41が搬送通路3に整合する。爪部61が切欠部65に係止した状態を検出するため、レバー60の位置を検出する位置センサ66がレバー60の下部に取り付けられる。レバー60の他端には突起64が設けられ、突起64に指等により外力を加えて図2における時計方向にレバー60を傾動して、切欠部65と爪部61の係合を解除できる。紙幣に接続された引抜手段が回転体40の周囲に巻き付いたときは、突起64により切欠部65と爪部61の係合を解除し、回転体40を回転させて引抜手段を取り除くことができる。
【0017】
回転体40を初期位置で停止させる場合、回転体40が回転体駆動装置70により時計方向に回転され、レバー60の爪部61が切欠部65に係合すると、この係合状態は位置センサ66により検出され、回転体駆動装置70の作動が停止される。このとき、回転体40は初期位置からオーバーランした位置で停止する。爪部61を切欠部65に係止した初期位置に回転体40を確実に配置するため、回転体駆動装置70により回転体40は短時間逆転され、切欠部65が爪部61と係合した初期位置において正確に停止される。従って、初期位置では回転体40を逆転することはできない。
【0018】
回転体40を回転する図2に示す回転体駆動装置70は、回転体モータ71と、回転体モータ71の出力軸に取り付けられたピニオン72と、ピニオン72に噛合する大歯車73と、大歯車73の軸74に固定される小歯車75と、小歯車75と回転体40の歯車45とに噛合する中間歯車76とを備えている。回転体モータ71を駆動すると、回転体40の切欠部65に嵌合したレバー60の爪部61が回転体40の回転に伴って切欠部65に押し出される。これにより、切欠部65と爪部61の係合が解除されレバー60がスプリング63の弾力に抗して図2における時計方向に回動するので、回転体40は時計方向に回転する。回転体40が1回転すると、スプリング63の弾力により切欠部65に爪部61が係合し、回転体40のスリット41が搬送通路3に整合する初期位置に回転体40を位置決めする。回転体モータ71が停止すると、回転体40はその慣性力により正回転を続けるため、回転体モータ71を逆回転駆動させて切欠部65とレバー60の爪部61を確実に係合する。これにより、回転体40を初期位置に正確に復帰できるので、位置センサ66はレバー60の位置を正確に検出することができる。回転体モータ71の出力軸に取り付けられる回転体エンコーダ77は、周方向に一定角度間隔で複数の切欠部79が形成されたディスク78を備えている。回転体エンコーダ77は、図示しないホトカプラを備え、ホトカプラから生ずる光が切欠部79により遮断されることを検出して、鑑別制御回路50に出力を送出する。鑑別制御回路50は単位時間当たりのホトカプラの出力を計数して、回転体モータ71の回転数及び回転速度を検出することができる。
【0019】
次に、図5に示す鑑別制御回路50の動作を図6について説明する。
ステップ100からステップ101に進み、鑑別制御回路50は入口4に紙幣が投入されるか否かを検出するために待機している。搬送通路3の一端に設けられた入口4に紙幣を投入すると、入口センサ33が紙幣の挿入を検出して鑑別制御回路50に出力を送出する。次に、ステップ102において鑑別制御回路50は回転体モータ71に出力を送出して回転体40を360度の角度で1回転させると共に、ステップ103において回転体エンコーダ77を駆動する。続いて、ステップ104において回転体40が1回転したか否か判断する。回転体40が1回転すると、スプリング63の弾力によりレバー60の爪部61が回転体40の切欠部65に係合し、位置センサ66により爪部61の切欠部65への係合を検出し、鑑別制御回路50に出力を送出する。従って、鑑別制御回路50はステップ105において回転体モータ71の駆動を停止すると同時に、ステップ106において回転体エンコーダ77の作動を停止する。ステップ107において回転体40の回転体エンコーダ77から送出された1回転に要する回転時間及び回転速度を記憶手段に記憶する。続いて、ステップ108において鑑別制御回路50は搬送モータ7を駆動して搬送通路3に沿って紙幣を搬送すると共に、ステップ109において搬送エンコーダ30を作動させる。このとき、紙幣は搬送通路3及び回転体40のスリット41を通過して出口5に向かって移動される。
【0020】
搬送通路3に沿って移動する紙幣が光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ35を通過するとき、鑑別制御回路50は光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力を受信して、搬送される紙幣が真紙幣か否か紙幣の真贋を判断する(ステップ110)。紙幣の光学的特徴及び磁気的特徴から鑑別制御回路50が真紙幣を判断すると、ステップ111において出口センサ36が紙幣の通過を検出したか否かを検出する。搬送される紙幣の先端が出口センサ36のベンドレバー37を通過するとき、紙幣の先端はベンドレバー37を回転させて、出口センサ36のホトカプラ38は紙幣の先端を検出した検出出力を発生する。また、紙幣の後端がベンドレバー37を通過すると、ベンドレバー37は自重により初期の位置に復帰するので、ホトカプラ38は紙幣の後端の通過を検出した検出出力を発生する。ステップ111において出口センサ36が紙幣の通過を検出したことを検出すると、紙幣は出口センサ36及び出口5を完全に通過し、スタッカ装置内に移動したことを意味する。
【0021】
鑑別制御回路50が紙幣の後端の検出信号を出口センサ36から受信すると、ステップ111から112に進み、紙幣が出口5を通過した後、回転体モータ71に出力を送出して回転体40を1回転させる。その後、判別制御回路50はステップ113において回転体40が1回転したか否か判断し、1回転して位置センサ66がレバー60の位置を検出すると、ステップ114において回転体モータ71の作動を停止する。続いて、鑑別制御回路50は回転体エンコーダ77のパルス幅が所定の時間間隔であるか否か(ステップ115)及び回転体40の1回転に要する時間がステップ107において記憶した回転時間と比較して基準範囲内にあるか否か(ステップ116)判断する。
【0022】
出口5を通過した紙幣に紐、糸、テープ等の引抜手段が接続されていると、図4に示すように、紙幣に接続された引抜手段は搬送通路3及び回転体40のスリット41内に延びるので、ステップ112において回転体40を1回転すると、引抜手段は回転体40とカバー部材47との間の小さな間隙内に挟持されかつ回転体40の外周に巻き付く。引抜手段が回転体40とカバー部材47との間に挟持されるとき、引抜手段によって回転体40の回転を妨害するため、回転体エンコーダ77のパルスに異常が発生するか又は紙幣搬送前の回転速度に比べて、回転体40の回転速度が低下する。従って、ステップ115において回転体エンコーダ77のパルス幅が所定の時間間隔でないとき、及びステップ116において回転体40の1回転に要する時間がステップ107において記憶した回転時間と比較して基準範囲内にないときは、鑑別制御回路50は引抜手段が紙幣に接続されたものと判断して、ステップ123において、警報機80に警報信号を送出して警報機80を作動した後、ステップ124に進む。回転体40の外周に巻き付いた引抜手段は、レバー60の突起64を図2における時計方向に回動して回転体40の切欠部65とレバー60の爪部61の係合を解除し、回転体40を回転させて取り除くことができる。ステップ115において回転体エンコーダ77のパルス幅が所定の時間間隔のとき及び回転体40の1回転に要する時間がステップ107において記憶した回転時間と比較して基準範囲内にあるときは、鑑別制御回路50は引抜手段が紙幣に接続されないものと判断して、ステップ117においてスタッカ装置内に紙幣を収納した後、ステップ124に進む。
【0023】
ステップ110において、鑑別制御回路50が真紙幣を判断しないとき、ステップ118及び119において搬送モータ7を停止かつ逆転し、紙幣を入口4に向かって返却する。ステップ120において入口センサ33がオフとなったとき、鑑別制御回路50は搬送モータ7の駆動を停止(ステップ121)して、紙幣の排出を完了(ステップ122)し、ステップ124に進む。
【0024】
図7は判別制御回路50をディスクリート回路により構成した形態を示す。図7において、入口センサ33が紙幣の挿入を検出すると、ワンショットマルチバイブレータ等のパルス成形回路130はR/Sフリップフロップ131をセット状態に切換え、オアゲート132を通じて回転体モータ71を駆動する。回転体モータ71の駆動中はアンドゲート140に回転体エンコーダ77のパルスが付与されるから、回転体エンコーダ77のパルスがオン状態のとき、パルス発生器141のパルス数が第1のカウンタ142により計数される。第1のカウンタ142はパルス発生器141が発生する各パルスのパルス幅を計数することにより、パルス発生器の基準パルスを計数して、回転体40の回転速度の変化をリアルタイムで測定する。また、第1のカウンタ142は回転体40が1回転するまで回転体モータ71の回転に要する全時間を計数する。判別回路143は光鑑別センサ34及び磁気鑑別センサ35の出力を受信して、紙幣が所定の光学的特徴又は磁気的特徴を備えているか否か判断する。判別回路143は真紙幣と判断すると、OK端子から出力を発生し、パルス成形回路144を介して出口センサ36が出力を発生したときに、アンドゲート145がオンとなり、R/Sフリップフロップ146がセットされる。回転体エンコーダ77のパルスがオン状態のとき、R/Sフリップフロップ146の出力により、第2のカウンタ148はアンドゲート147を通じてパルス発生器141のパルス数は第2のカウンタ148により計数される。第2のカウンタ148は、紙幣がスリット41を通過した後に、パルス発生器141が発生する各パルスのパルス幅を計数することにより、単位時間当たりのパルス発生器の基準パルスを計数して、回転体40の回転速度の変化をリアルタイムで測定する。また、紙幣がスリット41を通過した後の、第2のカウンタ148は回転体40が1回転するまで回転体モータ71の回転に要する全時間を計数する。回転体40が1回転すると、位置センサ66が出力を発生してパルス成形回路133のパルスによりR/Sフリップフロップ146がリセットされ、回転体モータ71の駆動が停止される。比較手段150は第1のカウンタ142に記憶された紙幣搬送前の回転体40の回転速度及び全回転時間と第2のカウンタ148に記憶された紙幣搬送後の回転体40の回転速度及び全回転時間とを比較する。比較手段150は、第2のカウンタ148に記憶された回転体40の回転速度及び全回転時間が第1のカウンタ142に記憶された回転体40の回転速度及び全回転時間に比べて、所定の回転時間の基準内にないとき、警報機80を作動する。判別回路143から真紙幣と判断されないとき、NG端子から出力を発生し、R/Sフリップフロップ149をセットして、搬送モータ7を逆転する。入口4に紙幣が戻され、入口センサ33から出力が生ずると、R/Sフリップフロップ149はリセットされる。
【0025】
次に、この発明による紙幣鑑別装置の他の実施の形態の動作を図8について説明する。
ステップ100からステップ101に進み、鑑別制御回路50が紙幣の投入を検出するために待機しているとき、入口4に紙幣を投入すると紙幣の挿入を入口センサ33が検出し、ステップ102において回転体モータ71を作動して回転体40を630度の角度で1.75回転(1回転と3/4回転)させると共に、ステップ103において回転体エンコーダ77を駆動する。続いて、ステップ104において、回転体40のスリット41が搬送通路3と一致する整合位置に回転体40が回転され、回転体40が初期位置に復帰したか否か判断する。回転体40が初期位置に復帰すると、位置センサ66がレバー60の位置を検出し、鑑別制御回路50は回転体モータ71の駆動を停止(ステップ105)し、回転体エンコーダ77の作動を停止する(ステップ106)。続いてステップ107において、鑑別制御回路50は、回転体エンコーダ77から送出された出力に基づいて、回転体40の1.25回転(1回転と1/4回転)に要する回転時間及び回転速度を計数して記憶手段に記憶する。
【0026】
次に、鑑別制御回路50は搬送モータ7を駆動(ステップ108)し、搬送エンコーダ30を作動(ステップ109)して、ステップ110において搬送通路3を出口5に向かって移動する紙幣の真贋を判断する。真紙幣と判断されると、紙幣は回転体40のスリット41を通過して出口5に向かって搬送される。真紙幣と判断されないと、搬送モータ7を停止(ステップ118)した後逆転(ステップ119)して、紙幣は入口4に返却される。ステップ120において入口センサ33がオフとなったとき、鑑別制御回路50は搬送モータ7の駆動を停止(ステップ121)して、紙幣の排出を完了する(ステップ122)。その後、ステップ123において回転体40を450度の角度で1.25回転(1回転と1/4回転)して停止した後、ステップ125に進む。回転体40のスリット41は搬送通路3に整合しない垂直状態となり、紙幣が入口4に投入されない待機時に工具を不正にスリット41内に挿入することを阻止することができる。
【0027】
ステップ111において出口センサ36が紙幣の通過を検出すると、回転体モータ71を駆動(ステップ112)して回転体40を1.25回転させる。回転体40のスリット41は垂直状態となり、紙幣が回転体40のスリット41を通過後に工具を不正にスリット41内に挿入することを阻止することができる。その後、ステップ113において、鑑別制御回路50が回転体エンコーダ77の出力に基づいて回転体40が1.25回転したと判断すると、回転体モータ71の作動が停止される(ステップ114)。続いて、ステップ115及びステップ116において、鑑別制御回路50はステップ107において記憶した回転体40の1.25回転に要する回転時間及び回転速度とステップ112において測定した回転体40の1.25回転に要する回転時間及び回転速度とを比較する。回転時間及び回転速度が基準範囲内であると、ステップ117において紙幣をスタッカ装置内に収容後ステップ125に進み、基準範囲内にないとき、紙幣に引抜手段が接続されたものと判断して警報信号を発生(ステップ124)した後ステップ125に進む。次の紙幣が入口4に投入されて回転体40が整合位置に回転するまでの待機時に、回転体40のスリット41は搬送通路3と整合しない垂直状態にあるので、工具を不正にスリット41内に挿入することを阻止できる。
【0028】
この発明の実施の形態は前記の例に限定されず、変更が可能である。例えば、回転体40を1回転又は1.25回転する回転時間又は回転速度を計数したが、半回転又は1.25回転を越える所定の回転角度で回転体40を回転させて引抜手段を検出するように検出してもよい。また、紙幣が入口に挿入されたときに回転体を予備回転させずに、予め所定の回転時間又は回転速度を記憶した記憶手段を第2のカウンタとして使用し、記憶手段に記憶された回転時間又は回転速度と第1のカウンタに記憶された回転時間又は回転速度と比較してもよい。
【0029】
【発明の効果】
前記のように、この発明では紙幣に連結された引抜手段を回転体に巻き付け又は引抜手段の存在を検出でき、紙幣の不正抜取及び紙幣鑑別装置の不正使用を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3のI−I線に沿う断面図
【図2】 図3のII−II線に沿う断面図
【図3】 この発明による紙幣鑑別装置の平面の断面図
【図4】 図1の部分拡大図
【図5】 マイクロコンピュータにより構成したこの発明による紙幣鑑別装置のブロック図
【図6】 図5の鑑別制御回路の動作シーケンスを表すフローチャート
【図7】 ディスクリート回路により構成したこの発明による紙幣鑑別装置の回路図
【図8】 この発明による紙幣鑑別装置の他の実施の形態の動作シーケンスを表すフローチャート
【図9】 従来の紙幣識別機の斜視図
【図10】 図9の側面図
1・・紙幣鑑別装置、 2・・ケース、 3・・搬送通路、 4・・入口、 5・・出口、 6・・搬送装置、 34・・光鑑別センサ、 35・・磁気鑑別センサ、 40・・回転体、 41・・スリット、 44・・段部、 46・・テーパ部、 47・・カバー部材、 50・・鑑別制御回路、 60・・レバー、

Claims (13)

  1. ケースと、ケース内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路と、搬送通路の一端に設けられた入口から挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送通路の他端に設けられた出口に搬送する搬送装置と、搬送通路に隣接して配置された鑑別センサとを有する紙幣鑑別装置において、
    整合位置において搬送通路と一致するスリットを備えかつ回転可能に取付けられた回転体と、
    回転体を回転させる回転体駆動装置と、
    鑑別センサの出力により紙幣の真贋を判断すると共に、回転体駆動装置を制御する鑑別制御回路と、
    回転体の外周部に形成された切欠部に係合して、回転体を整合位置に位置決めするレバーとを備え、
    鑑別制御回路は、紙幣が回転体のスリットを通過した後、回転体駆動装置により回転体を回転させて、紙幣に接続された引抜手段を回転体の外周に巻き付けることを特徴とする紙幣鑑別装置。
  2. レバーは、回転体を一方向にのみ回転させる請求項1に記載の紙幣鑑別装置。
  3. 回転体に対するレバーの係合を検出する位置センサを備えた請求項1又は2に記載の紙幣鑑別装置。
  4. 搬送通路に回転可能に配置された回転体のスリットが搬送通路と一致する整合位置において、回転体の外周部に形成された切欠部にレバーを係合させて、回転体を整合位置に位置決めする過程と、
    入口に挿入された紙幣を搬送装置により搬送通路に沿って移動し、搬送通路に沿って取付けた鑑別センサにより紙幣から鑑別出力を取り出すと共に、搬送通路に回転可能に配置した回転体のスリットを通過させて紙幣を移動する過程と、
    紙幣鑑別装置により紙幣の真贋を判定し、真紙幣と判断したとき紙幣を紙幣搬送装置から紙幣を収納するスタッカ装置に送る過程と、
    紙幣が搬送通路を通過した後に、スリットが搬送通路に対して一致する整合位置から一定角度回転体を回転して、回転体の回転速度又は回転時間を測定する過程と、
    回転体の通常の回転速度又は回転時間と比較して、回転体の回転速度が遅いとき又は回転時間が長いとき、引抜手段の存在を検出する過程とを含むことを特徴とする紙幣引抜手段検出方法。
  5. 回転体の切欠部へのレバーの係合を位置センサにより検出した後に、回転体を整合位置に位置決めする過程を含む請求項4に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  6. 回転体の切欠部へのレバーの係合を位置センサにより検出した後に、回転体を回転する回転体駆動装置の作動を停止し、更に、回転体駆動装置によりオーバーランした回転体を逆転して整合位置に正確に位置決めする過程を含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  7. 紙幣が入口に挿入されたとき、搬送通路にスリットが一致する整合位置に回転体を回転させて、回転体の切欠部にレバーを係合させる過程を含む請求項4又は5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  8. 紙幣が搬送されない状態の所定の角度範囲への回転体の回転時間又は回転速度を予め記憶する過程を含む請求項4〜7に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  9. 搬送通路に回転可能に配置された回転体のスリットが搬送通路と一致する整合位置において、回転体の外周部に形成された切欠部にレバーを係合させて、回転体を整合位置に位置決めする過程と、
    紙幣を搬送する前に、所定角度だけ回転体を回転させる回転体モータに連結されたエンコーダから発生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して回転体の回転速度又は回転時間を予め測定する過程と、
    予め測定した回転体の回転速度又は回転時間を記憶する過程と、
    入口に挿入された紙幣を搬送通路に沿って移動し、移動中に紙幣の鑑別を行うと共に、回転体のスリットを通過させて搬送通路の出口から紙幣を排出する過程と、
    紙幣を出口から排出した後に、所定角度だけ回転体を回転させて、回転体モータに連結されたエンコーダから発生するパルスのパルス幅及び時間間隔を計数して回転体の回転速度又は回転時間を後に測定する過程と、
    後に測定した回転体の回転速度又は回転時間を記憶する過程と、
    予め測定した回転体の回転速度又は回転時間を後に測定した回転体の回転速度又は回転時間と比較して、後に測定した回転体の回転速度又は回転時間が予め測定した回転体の回転速度又は回転時間より一定範囲以上大きいときに引抜手段の存在を検出する過程とを含む請求項5に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  10. 後に回転体が1回転するのに要する時間が、先に回転体が1回転するのに要する時間より一定時間以上長いとき、引抜手段の存在を検出する過程と含む請求項9に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  11. 後に回転体が1.25回転するのに要する時間が、先に回転体が1.25回転するのに要する時間より一定時間以上長いとき、引抜手段の存在を検出する過程を含む請求項10に記載の紙幣引抜手段検出方法。
  12. ケースと、ケース内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路と、搬送通路の一端に設けられた入口から挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送通路の他端に設けられた出口に搬送する搬送装置と、搬送通路に隣接して配置された鑑別センサとを有する紙幣鑑別装置において、
    整合位置において搬送通路と一致するスリットを備えかつ回転可能に取付けられた回転体と、
    回転体を回転させる回転体駆動装置と、
    鑑別センサの出力により紙幣の真贋を判断すると共に、回転体駆動装置を制御する鑑別制御回路と、
    回転体駆動装置に作動連結されかつ回転体の回転速度を検出するエンコーダと、
    回転体を包囲して取付けられたカバー部材と、
    回転体の外周部に形成された切欠部に係合して、回転体を整合位置に位置決めするレバーとを備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  13. レバーは、回転体を一方向にのみ回転させる請求項12に記載の紙幣鑑別装置。
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