JP3739283B2

JP3739283B2 - 磁気共振治療器

Info

Publication number: JP3739283B2
Application number: JP2000583593A
Authority: JP
Inventors: 清佐藤; 數仁坂野
Original assignee: 清佐藤; 數仁坂野
Priority date: 1998-11-20
Filing date: 1998-11-20
Publication date: 2006-01-25
Anticipated expiration: 2018-11-20
Also published as: US6468199B1; AU1175599A; WO2000030713A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体に磁気を当てることにより疾患の治療を行ったり、健康増進する磁気共振治療器に関するものである。また、磁気共振治療器を含む磁気発生装置により発生させる磁気を制御する磁気変化制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、肩こりや腰痛等の身体の疾患を緩和するため又は治療するために外部から身体に刺激を与えて治療等する治療器として、低周波治療器、赤外線治療器、磁気治療器等がある。
これらのうち、低周波治療器及び赤外線治療器は治療の際に電気又は熱等による身体的ショックを伴う場合があり、また、コードを有する電極等を直接患部にあてがう必要があるので、衣服を着たまま治療を行うことができず不便な場合がある。
この点、磁気治療器は上記のような身体的ショックを伴わず、また、衣服を着たまま治療を行うことができるため、近年では永久磁石を使用した磁気バンド、磁気腹巻等の磁気治療器が多く使用されている。また、小型の永久磁石を患部に貼り付けるようにしたものはよく知られている。
一方、このような永久磁石を使用したものは、通常その磁力の強さを変化させることができないため、従来から治療院等では、例えばプローブに内蔵する磁気発生体のコイルに流れる電流を周期的に逆転させることによって、そのプローブのＮ極とＳ極とを周期的に切り替え、磁力の強さを変化させる形態の臨床磁気治療器が使用されている。
【０００３】
ところで、本出願人はこの種の磁気治療器として、特開平８−２５２３３１号の磁気治療器を提案している。かかる磁気治療器は第８図及び第９図に示すように、鉄などから形成される棒状のコア１に導線２を巻き付けてなる磁気発生手段３を合成樹脂等のフレーム４に内蔵したエヌプローブ５及びエスプローブ６と、エヌプローブ５及びエスプローブ６が発生する磁気を制御する制御部７とから構成される。
エヌプローブ５とエスプローブ６とでは、磁気発生手段３の導線２の巻き方向が逆になっており、エヌプローブ５は先端部がＮ極となり、エスプローブ６は先端部がＳ極となる。
エヌプローブ５とエスプローブ６は、その先端部からコア１の一部が円錐状に突出した点圧部８を有し、それによって身体のツボ等を指圧できるようにされている。また、エヌプローブ５、エスプローブ６と制御部７とはスパイラルコード９、ピンジャック１０を介して接続される。
制御部７はエヌプローブ５、エスプローブ６が発生する磁気の強度を調整する磁気調節手段と、磁気をパルス状に発生させ周期を可変するスイッチング手段と、パルス状の磁気のデューティー比を変化させるデューティー比調節手段を具備し、多様なパルス電流（直流電流を含む）を供給できるようにされている。
【０００４】
以上の構成による特開平８−２５２３３１号の磁気治療器の使用態様としては、地肌とプローブとの距離を変える、プローブを身体に近接させた状態でエヌプローブ５とエスプローブ６との距離を変化させる、エヌプローブ５とエスプローブ６を所定の位置に当てて少なくとも一方の磁気の強さ、周波数、デューティー比を変化させる、点圧部８をツボに当てて刺激する等がある。
このように特開平８−２５２３３１号の磁気治療器は、エヌプローブ５とエスプローブ６の磁力の強度を調整することによって、体内の磁気的バランスを補ったり、逆に体内の磁気的バランスを意図的にくずすことによって人間のバランス能力を誘発させる治療を従来の治療法に加えて効果的に行うことができ、体内における微小電流の流通を促し神経機能を活性化することができるという利点を有している。また、電磁力や電磁誘導作用あるいは電流力に最適なパルス状の磁気によるマッサージ効果も加わって血行が促進され、さらには点圧部によりツボや筋肉を適当に刺激することにより身体のこりもほぐすことができるという利点を有している。
しかしながら、特開平８−２５２３３１号の磁気治療器においては、身体に作用する磁気を変化させる制御手段についてさらなる改善の余地が認められた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本出願人は本願発明に至ったのであり、本発明は身体に作用する磁気をさらに多様に変化させることにより、体内の磁気的バランスを多様に変化させ、また、体内における微小電流の流通をさらに促すことで神経機能を活性化させる等、多様な磁気治療を可能とする磁気治療器を提供することを目的とする。
また、これら磁気治療器を含む磁気発生装置により発生させる多様な磁気を制御する磁気変化制御方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため提供する本願発明は、棒状のコアに導線を巻き付けてなる２個の磁気発生装置を一対として内蔵した導子と、この導子に接続され、前記磁気発生装置によって発生する磁力の強弱及び磁力の向きを個々に調整する磁気調整装置とを有し、前記２個の磁気発生装置のうち、一方の磁気発生装置のコアが円筒形状であり、その中空部内に他方の磁気発生装置を配置してなることを特徴とする磁気共振治療器である。
かかる構成とすることにより、円筒形状の一方の磁気発生装置と他方の磁気発生装置とのうち、一の磁気発生装置のコア先端部がＮ極となるように導線に電流を流し、他の磁気発生装置のコア先端部が周期的にＮ極及びＳ極の状態となる（位相変換）ように導線に電流を流すことで、導子内の一対の磁気発生装置を共振させることができるため、一対の磁気発生装置により発生する磁場を変化させることができる。従って、多様な磁気治療が可能となる。また、この一対の磁気発生装置の共振による磁場の変化と、同じく一対の磁気発生装置の磁力の強弱の変化とを重畳させることができるので、３次元的な磁気変化を含めたさらに多様な磁気治療が可能となる。
【０００７】
また、本願発明は、前記２個の磁気発生装置のコア先端部を互いに微小距離だけ離して配置してなることを特徴とする磁気共振治療器である。
かかる構成とすることにより、導子内の一対の磁気発生装置のコア先端部を共振させることができるため、一対の磁気発生装置により発生する磁場を変化させることができる。従って、多様な磁気治療が可能となる。また、この一対の磁気発生装置の共振による磁場の変化と、同じく一対の磁気発生装置の磁力の強弱の変化とを重畳させることができるので、３次元的な磁気変化を含めたさらに多様な磁気治療が可能となる。
【０００８】
また、本願発明は、複数の棒状のコアに導線を巻き付けてなる複数の磁気発生装置を円環状に配置して内蔵した導子と、この導子に接続され、前記磁気発生装置によって発生する磁力の強弱及び磁力の向きを個々に調整する磁気調整装置と、からなることを特徴とする磁気共振治療器である。
かかる構成とすることにより、例えば、導子内の円環状に配置した磁気発生装置の磁力の大きさを順次変えていくことで、体内に浸透させる磁気に回転ゆらぎを生じさせることができる。従って、多様な磁気治療が可能となる。
【０００９】
また、本願発明は、永久磁石を前記磁気発生装置のコア先端部近傍に配置してなることを特徴とする磁気共振治療器である。
かかる構成とすることにより、前記永久磁石を患部にあてがうことで、この永久磁石の磁力をも変化させることができる。従って、一対の磁気発生装置の共振による磁場の変化及び一対の磁気発生装置の磁力の強弱の変化と相まって、さらなる多様な磁気治療が可能となる。
【００１０】
また、本願発明は、棒状のコアに導線を巻き付けてなる２個の磁気発生装置を一対として内蔵した導子と、この導子に接続され、前記磁気発生装置によって発生する磁力の強弱及び磁場の向きを個々に調整する磁気調整装置と、コア先端部とコア先端部近傍に配置した永久磁石とを一体に把持する磁石ホルダーと、からなることを特徴とする磁気共振治療器である。
かかる構成とすることにより、患部にあてがう永久磁石をコア先端部近傍に固定することができ、かつ、導子内の一対の磁気発生装置を共振させることができるため、永久磁石の磁力及び一対の磁気発生装置により発生する磁場を変化させることができる。従って、多様な磁気治療が可能となる。また、一対の磁気発生装置の共振による磁場の変化及び一対の磁気発生装置の磁力の強弱の変化と相まって、さらなる多様な磁気治療が可能となる。
【００１１】
また、本願発明は、前記磁石ホルダーが、弾性部材からなることを特徴とする。ここで、磁石ホルダーに使用される弾性部材としては、例えば、ゴム等の弾性を有する樹脂が挙げられる。
かかる構成とすることにより、一対の磁気発生装置が共振する際の微振動を磁石ホルダーの弾性部材が吸収することができるので、患部にあてがう永久磁石をコア先端部近傍に容易に固定することができる。また、磁石ホルダーに弾性部材として樹脂を使用した場合には、人体に対する安全性も確保される。
【００１２】
また、本願発明は、前記磁石ホルダーが、非磁性体からなることを特徴とする。ここで、磁石ホルダーに使用される非磁性体としては、例えばアルミ合金、樹脂等が挙げられる。
かかる構成とすることにより、磁石ホルダーのコア先端部に対する着脱及び永久磁石の磁石ホルダーに対する着脱を容易に行うことができる。さらにアルミ合金を使用した場合には装飾性の向上も図ることができる。
【００１３】
また、本願発明は、前記磁気発生装置により発生する共振磁気の共振周波数を制御する制御部とを有し、前記共振周波数を１／ｆゆらぎ周期による周波数としたことを特徴とする磁気共振発生装置である。
ここで、１／ｆゆらぎ周期とは人にやすらぎ、安心感を与える周期として一般的に知られている。例えば、クラシック音楽、快く感じるそよ風、波打ち際の潮騒などに１／ｆゆらぎがあり、また、生体においては瞑想状態時の脳波（α波）あるいは安静時の心拍周期も１／ｆゆらぎをしている事が知られている。
かかる構成とすることにより、例えば磁気治療器等において、磁気発生装置の共振方向と同じ方向の磁気変化を身体に与えることができるため、患者の症状に応じて多様な磁気治療を行うことができる。
また、例えば磁気治療器等において、磁気発生装置の共振方向と同じ方向の１／ｆゆらぎ周期による磁気変化を身体に与えることができる。従って、特に血行作用に１／ｆゆらぎを誘発させる等、人間の生理に近い、自然で快適な磁気変化を患者に与えることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の一実施の形態にかかる磁気共振治療器は第１図及び第２図に示すように、磁気発生装置１１を内蔵して、使用者が手に持って患部等にあてがう導子１２と、導子１２が発生する磁気を制御する制御装置１３とから構成される。
【００１５】
導子１２は第２図に示すように、合成樹脂等からなる円筒形状のフレーム１４と、鉄などから形成される２個の棒状のコア１５にそれぞれ導線１６を巻き付けてなる磁気発生装置１１とから構成される。円筒形状のフレーム１４は第１図に示すように、その一方の端部が開口しており、この開口部からコア１５の屈折した先端部１７が突出している。また、２個の磁気発生装置１１はフレーム１４内部にそれぞれのコア１５が平行になるよう配置され、固定されている。ここで、磁気発生装置１１はフレーム１４に対してコア１５の他端部１８にて固定されているので、後述するようにコア１５の先端部１７は微振動することができる。
また、導子１２と制御装置１３とはスパイラルコード１９を介して接続される。
【００１６】
制御装置１３は第１図に示すように、上面にはシートスイッチパネル２０と、磁気の出力を表示する出力表示器２１と、時間等を表示する液晶表示器２２と、電源のＯＮ、ＯＦＦ及び稼動状態を表示する表示ランプ２３を有し、側面には電源コード２４と、導子１２を接続するための導子接続コネクタ２５とが設けられている。
【００１７】
シートスイッチパネル２０には電源スイッチ２６と、スタートスイッチ２７及びストップスイッチ２８と、モード選択スイッチ２９と、磁気出力調整スイッチ３０と、タイマースイッチ３１とが設けられており、これらのスイッチにより使用者からの命令伝達が行われる。また、磁気出力表示器２１は、治療中に刻々と変化する磁気の出力をバーＬＥＤにより使用者が視覚的に認識することができるように設けられている。液晶表示器２２は治療の残り時間、磁気の出力変化を表した波形等を表示する。表示ランプ２３は電源スイッチ２６、スタートスイッチ２７及びストップスイッチ２８に連動して点灯する。
【００１８】
次に、第３図に記載したブロック図を参照して、制御装置１３の内部コントローラ及び使用者からの命令伝達機構を説明する。
制御装置１３の内部コントローラは、制御装置１３の上面に設けられたシートスイッチパネル２０、磁気出力表示器２１、液晶表示器２２、表示ランプ２３にそれぞれ接続された入出力回路３２と、入出力回路３２に接続され内部コントローラ全体を制御するマイクロコンピュータ３３と、マイクロコンピュータ３３にそれぞれ接続され磁気出力を調整する周波数変換回路３４、位相変換回路３５、デューティー比調整回路３６と、導子１２内のそれぞれの導線１６（コイル）に接続されたドライブＩＣ３７と、導子１２内のそれぞれのコア１５に取り付けられたサーマルプロテクタ３８に接続された入力回路３９とから構成される。
【００１９】
入出力回路３２はシートスイッチパネル２０上の電源スイッチ２６、スタートスイッチ２７及びストップスイッチ２８、モード選択スイッチ２９、磁気出力調整スイッチ３０、タイマースイッチ３１からの命令を信号としてマイクロコンピュータ３３に伝達する。
マイクロコンピュータ３３は入出力回路３２及び入力回路３９からの信号をプログラム処理して周波数変換回路３４、位相変換回路３５、デューティー比調整回路３６に命令信号を送る。
【００２０】
周波数変換回路３４はマイクロコンピュータ３３内のプログラムに従い、導子１２が発生する磁気の周波数を導線１６に流す電流量を調整することにより制御する。位相変換回路３５はマイクロコンピュータ３３内のプログラムに従い、導線１６に流す電流の方向を変化させる。このように導線１６に流す電流の方向を変化させることにより、例えば一方の磁気発生装置１１のコア１５先端部１７がＮ極となるように導線１６に電流を流し、他方の磁気発生装置１１のコア先端部１７が周期的にＮ極及びＳ極の状態となる（位相変換）ように導線１６に電流を流すことで、導子１６内の一対の磁気発生装置１１を共振させることができる。また、デューティー比調整回路３６はマイクロコンピュータ３３内のプログラムに従い、導子１２が発生する磁気のデューティー比を調整する。
【００２１】
ドライブＩＣ３７は周波数変換回路３４、位相変換回路３５、デューティー比調整回路３６からの信号を導線１６に伝達する。ここで、周波数変換回路３４、位相変換回路３５、デューティー比調整回路３６とドライブＩＣ３７との間には、フォトカプラ４０が設置されている。一般にコイルに対して電流をＯＮ、ＯＦＦした場合、誘導起電力により大きなノイズが発生し、マイクロコンピュータ等の電子機器が誤作動する可能性があるが、本実施の形態においては上記のようにフォトカプラ４０を設置して信号経路を光で遮断することにより、ノイズの侵入を防止している。
【００２２】
一方、入力回路３９はサーマルプロテクタ３８からの信号をマイクロコンピュータ３３に伝達する。サーマルプロテクタ３８と入力回路３９との間にもフォトカプラ４０が設置され、ノイズの侵入を防止している。
また、上記のように導子１２内のそれぞれのコア１５にサーマルプロテクタ３８を設けることにより、コイルに電流を流した場合のコイルの過剰発熱を防止している。すなわち、サーマルプロテクタ３８が設定温度に達すると入力回路３９からマイクロコンピュータ３３に信号が伝達され、コイルに流れる電流を遮断する。このようにして、患部に近づけるコア１５の先端部１７は安全温度に保たれる。
【００２３】
以上の構成による本実施の形態にかかる磁気共振治療器は、以下のように使用される。
すなわち、本実施の形態にかかる磁気共振治療器を使用する場合にはまず、シートスイッチパネル２０の電源スイッチ２６を入れ、液晶表示器２２及び磁気出力表示器２１を参照しながら適宜モード選択スイッチ２９、磁気出力調整スイッチ３０、タイマースイッチ３１を押して最適な設定を行う。
【００２４】
次に、患部に導子１２のコア１５先端部１７をあてがい、スタートスイッチ２７を押して治療を開始する。治療中においても適宜モード選択スイッチ２９、磁気出力調整スイッチ３０を押して、コア１５先端部１７の共振による磁場と、コア１５の発生する磁力とをそれぞれ調整することができる。
【００２５】
ここで、第１図に示すモード選択スイッチ２９により選択されるモードの一例を以下に示す。「モードＡ」は第４図に示すように、周期をａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｃ、ｂ、ａと変化させ、この周期変化にデューティー比の変化を重畳させたパルス信号を用いるモードである。この「モードＡ」によれば、実効電流値Ｉrmsが第４図に示すように緩やかな変化を伴うので、コア１５の発生する磁力は緩やかな変化を伴った「うなり」波動を生じる。なお、以上の周期変化及びデューティー比の変化は１／ｆゆらぎ周期とすれば、磁力の変化方向、すなわち磁束密度の変化方向と同じ方向の１／ｆゆらぎ周期による磁気変化を身体に与えることができる。これにより、体内磁気浸透深さに１／ｆゆらぎ周期による変化を与えることができる。従って、特に血行作用に１／ｆゆらぎを誘発させる等、人間の生理に近い、自然で快適な磁気変化を患者に与えることができる。
【００２６】
また、「モードＢ」は、上記「モードＡ」にコア１５の先端部１７の共振による磁場変化をさらに重畳させたものである。このコア１５の先端部１７の共振による磁場変化も１／ｆゆらぎ周期とすれば、共振方向と同じ方向の１／ｆゆらぎ周期による磁気変化をも身体に与えることができる。従って、特に血行作用に１／ｆゆらぎを誘発させる等、人間の生理に近い、自然で快適な磁気変化を患者に与えることができ、さらなる快適な磁気変化を患者に与えることができる。
以上述べたように、本実施の形態にかかる磁気共振治療器は使用者の状態に応じた多様な磁気治療が可能である。
【００２７】
ところで、本実施の形態にかかる磁気共振治療器の使用態様としては、以上に示したものの他に、例えば患部に小型の永久磁石を貼付して、この永久磁石にコア１５の先端部１７を接近させるという使用態様もある。かかる使用態様においては、永久磁石の磁力をも変化させることができるので、さらなる多様な磁気治療が可能となる。
【００２８】
なお、永久磁石を利用する磁気共振治療器の使用態様としては、第５図に示すように、コア１５の先端部１７と永久磁石４１とを一体に把持する磁石ホルダー４２を利用した使用態様もある。磁石ホルダー４２は第５図に示すように、永久磁石を収納するホルダー部４３と、ホルダー部４３の左右に設けられた把持部４４とを有し、ホルダー部４３と把持部４４とは連結されている。磁石ホルダー４２の素材としてはゴムのような弾性体で、かつ非磁性体のものが好ましい。使用時にはホルダー部４３に永久磁石４１を入れて、また把持部４４の孔４５にコア１５の先端部１７を挿入して、永久磁石４１を患部に近づける。
このような磁石ホルダー４２を利用すれば、永久磁石４１を患部に直接貼付する必要がないので、衣服の上からも効果的な磁気治療が可能となる。
【００２９】
また、本実施の形態にかかる磁気共振治療器においては、第６図に示すように、導子１２内の２個の磁気発生装置１１のうち、一方の磁気発生装置のコア１５を円筒形状として、その内空部内に他方の磁気発生装置１１を配置したものとしてもよい。
このような円筒形状のコア１５を使用することにより、コア１５の多様な共振状態を実現することができ、さらに多様な磁気治療が可能となる。
【００３０】
さらに、本実施の形態にかかる磁気共振治療器においては、第７図に示すように、複数の磁気発生装置１１を導子１２内に円環状に配置して内蔵してもよい。
かかる構成とすることにより、導子１２内の円環状に配置した磁気発生装置１１の磁力の大きさを順次変えていくことで、体内に浸透させる磁気に例えば、らせん状の回転ゆらぎを生じさせることができる。従って、多様な磁気治療が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる磁気共振治療器を示す斜視図である。
【図２】本発明にかかる磁気共振治療器の導子を示す断面図である。
【図３】本発明にかかる磁気共振治療器の内部コントローラを示すブロック図である。
【図４】本発明にかかる磁気共振治療器の使用態様におけるパルス信号を示すタイムチャートである。
【図５】本発明にかかる磁石ホルダーを示す斜視図である。
【図６】本発明にかかる磁気共振治療器の他の実施形態における導子を示す斜視図及び断面図である。
【図７】本発明にかかる磁気共振治療器の他の実施形態における導子を示す斜視図である。
【図８】従来の磁気治療器を示す斜視図である。
【図９】従来の磁気治療器のプローブを示す断面図である。
【符号の説明】
１１・・・磁気発生装置
１２・・・導子
１３・・・制御装置
１５・・・コア
１７・・・先端部
２０・・・シートスイッチパネル
２１・・・磁気出力表示器
２２・・・液晶表示器
３３・・・マイクロコンピュータ
３４・・・周波数変換回路
３５・・・位相変換回路
３６・・・デューティー比調整回路
４２・・・磁石ホルダー

Claims

棒状のコアに導線を巻き付けてなる２個の磁気発生装置を一対として内蔵した導子と、この導子に接続され、前記磁気発生装置によって発生する磁力の強弱及び磁力の向きを個々に調整する磁気調整装置とを有し、前記２個の磁気発生装置のうち、一方の磁気発生装置のコアが円筒形状であり、その中空部内に他方の磁気発生装置を配置してなることを特徴とする磁気共振治療器。
永久磁石を前記磁気発生装置のコア先端部近傍に配置してなることを特徴とする請求項１に記載の磁気共振治療器。
前記磁気発生装置により発生する共振磁気の共振周波数を制御する制御部を有し、前記共振周波数を１／ｆゆらぎ周期による周波数としたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の磁気共振治療器。