JP3738697B2 - クロック再生方法とクロック再生装置および送信方法と送信装置 - Google Patents

クロック再生方法とクロック再生装置および送信方法と送信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM伝送系などにおけるクロック再生方法とクロック再生装置および送信方法と送信装置に関するものである。
【0002】
特に、本発明はATM伝送系などで、所定期間毎に発生する固定量のデータを所定のペイロード長を有するセル化(パケット化)して伝送する場合において、受信側においてアダプティブクロック法により受信側のクロックを再生するクロック再生方法とクロック再生装置に関し、さらに送信側において定間隔でセルの送出を行うセル送信方法と送信装置に関し、さらに送信側において定間隔で主セルおよび付加情報セルの送出を行うセル送信方法と送信装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
まず、受信側の従来技術について説明する。ATM伝送系で送信側のソースクロックを受信側で再生する方式としてアダプティブクロック方式がITU-T Recommendation I363.1 2.5.2.2.1 に規定されている。アダプティブクロック方式とは、伝送データ量がソース周波数を表示することに基づいており、一定時間での受信データ量を平均化し受信側クロックの制御を行う方式である。この方式の実装は標準化されていないが、例えば受信データを格納するバッファメモリの充填量を使用する。
【0004】
アダプティブクロック方式の処理の一例を説明する。受信側では受信セルをバッファメモリに書き込み、書き込み量が所定の値(以下、センター値)に達した後に、受信側のローカル発信のクロックに基づき読み出す。バッファメモリの充填量は常時監視されローカルクロックを生成するフェーズ・ロックド・ループ(PLL)の動作に使用される。バッファメモリの充填量はアンダーフローおよびオーバーフローを避けるために上限値および下限値の2つの制限値の間で維持される。すなわちバッファメモリの充填量が下限値に達した場合は、受信側のローカルクロック周波数は送信側のソースクロックに対して高すぎるため、ローカル周波数を下げるようにPLLを制御する。またバッファメモリの充填量が上限値に達した場合は受信側のローカルクロック周波数は送信側のソースクロックに対して低すぎるため、ローカル周波数をあげるようにPLLを制御する。
【0005】
アダプティブクロック方式を使用した従来例としては、特開平10−271122号公報に記載されたものが知られている。同広報図1に従来のアダプティブクロック方式の構造を示しており、セル遅延揺らぎ吸収バッファ(バッファメモリ)、クロック生成回路、およびセル遅延揺らぎ吸収バッファの蓄積セル数を基準にクロック生成回路の発信周波数を制御する構成となっている。
【0006】
次に、送信側の従来技術について説明する。送信側の処理として、網に送出するセルがトラフィック契約に適合するように、セルの送出間隔の制御を行う、いわゆるシェイピング技術がある。トラフィック契約では、送信帯域を契約し、所定時間あたり送信帯域内で送信可能なセルから計算した平均送信間隔を守らなければならない。平均送信間隔は、一定の揺らぎを許容しているが契約に違反したセルは網で強制的に廃棄され、結果的に通信品質が悪くなる。このセルの送信間隔の契約を遵守するための仕組みがシェイピング技術である。
【0007】
シェイピングの方式としては、セルを一時的にバッファに蓄え、リーキーバケットアルゴリズムによって送出セルをトラフィック契約に違反しないように送出する方式が当業者にはよく知られている。リーキーバケットはセルの送出間隔の時間を常に検出することにより送出セルの違反をなくす方式である。
【0008】
また、伝送網からクロックを検出しそれに同期したタイミングでセルを送出する方法も提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
送信側のアダプティブクロック方式は、送信側で固定的に発生するデータ(CBR : Constant Bit Rate)の伝送に使用される。本方式は受信側でのバッファメモリの充填量が基準となるために送信側ではCBRのデータのセルの送信間隔を一定にすることが要求され、受信側ではバッファメモリからのセルの読み出しは一定間隔で読み出すことが要求さる。
【0010】
しかしながら、ITU-T Recommendation I363.1 2.5.2.2.1 にも具体的な実装方法は規定されておらず、前述の特開平10−271122号公報の図1の説明においても、バッファメモリからの読み出しは読出しクロックRCLKに従って読み出されるということしか記述がなく、具体的な方法は開示されていない。特に処理基準とする時間単位でデータ量が整数でない場合やセルのペイロードの倍数でない場合の処理は困難であった。また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合の処理も困難であった。
【0011】
例えば、ビデオフレームあたりのデータ量から1000セルが生成され、そのビデオフレームを処理するクロックがビデオフレーム当たり、100000クロックで構成される場合は、100クロックに一回、セルを読み出すことによりバッファメモリから一定間隔で読み出しを行うことが可能であるが、一般的には各ビデオフレームで生成されるデータ量がセルのペイロードの整数とはならないため、単純にはクロック数が割り切れず、単純なクロックの分周ではアダプティブクロックを実現できなかった。
【0012】
上記問題点を換言すると、セル単位でアダプティブクロックを処理する場合は、セルが等間隔(等クロック数)で処理されるような特殊なインターフェース点を持たなければアダプティブクロックを実現できないということである。この場合、例えば伝送するアプリケーションとして、ビデオ信号のようなネットワーククロックとは無関係なクロックで処理される信号を扱う場合にも、アダプティブクロック用に特殊なインターフェース点を具備しなければならず、処理回路が複雑かつ大きなものになるという問題点も有していた。
【0013】
一方、送信側のシェイピングに関しては、リーキーバケットアルゴリズムによる方式では、常にセル送出間隔の時間を監視する回路が必要なので、構成が複雑であるという問題点があった。また、網からのクロックに同期させる方式では、網クロックにシェイピング回路を同期させなければならないため構成が複雑であるという問題点があった。また、特に処理基準とする時間単位でデータ量が整数でない場合やセルのペイロード長の倍数でない場合の処理は、セルが等間隔(等クロック数)で処理されるような特殊なインターフェース点を持たなければ困難であった。また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合の処理も困難であった。
【0014】
本発明は、ATM伝送系などで、処理基準とする時間単位でデータ量が整数でない場合やセルのペイロード長の倍数でない場合、また処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、所定期間毎に発生する固定量のデータを所定のペイロード長を有するセル化して伝送する場合において、受信側において特殊なクロックで処理するインターフェース点を設けず、アプリケーションを処理するクロックを用いて、アダプティブクロック法により受信側のクロックを再生するクロック再生方法とクロック再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、処理基準とする時間単位でデータ量が整数でない場合やセルのペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、簡易な構成で所定期間毎に発生する固定量のデータ(セル)を時間的に一定間隔で送信するシェイピングを行う送信方法と送信装置、さらに、管理・保守用を行うOAM(Operation Administration and Maintenance)セルあるいは様々な制御セルなどを同時に送信する場合にもシェイピング可能な送信方法と送信端末を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、所定クロック数で構成される第1の所定期間毎に発生する固定量のデータを所定のペイロード長のセルで伝送する際、第1の所定期間を整数倍した総データ量がペイロード長の倍数となる第2の所定期間を設定し、第2の所定期間における各第1の所定期間に割り当てる平均セル数(実数)に最も近い第一のセル分配数(整数)、第二のセル分配数(整数)のいずれかを割り当て、各第1の所定期間では、セル読み出し間隔の平均クロック数(実数)に最も近い第一のクロック分配数(整数)、第二のクロック分配数(整数)のいずれかの間隔でバッファメモリからのセル読み出しを行う。
【0017】
また、第2の所定期間あるいは第2の所定期間を構成するクロック数と第2の所定期間に処理される総セル数の公約数で第2の所定期間を除した期間において、セル読み出し間隔の平均クロック数(実数)に最も近い第一のクロック分配数(整数)、第二のクロック分配数(整数)のいずれかの間隔でバッファメモリからのセル読み出しを行う。
【0018】
これらのセル読み出しの方式はセル送出にも使用可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
また、本発明の第一の発明は、アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、クロックを発生するクロック生成手段と、前記格納セル数情報より前記メモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、前記クロックを基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を時間的に均等に発生させるセル読み出し要求生成手段とを備え、所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、前記セル読み出し要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、前記第一の所定期間T内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C/r(C/rは次数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Cのいずれかを平均クロック数として前記セル読み出し要求信号を発生させることを特徴とするクロック再生装置であり、システムクロックからセル読み出し要求信号を時間的に均等に発生させることができる。
【0020】
また、本発明の第二の発明は、アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、少なくとも2つ以上の伝送フォーマットを受信対象とし、自動的に前記伝送フォーマットに対応したクロック再生を行う場合において、受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、クロックを発生するクロック生成手段と、前記格納セル数情報から前記メモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロッククロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、前記クロックを基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を発生させるセル読み出し要求生成手段と、前記バッファメモリから出力される前記受信セルから伝送フォーマット情報を抽出して前記伝送フォーマットを判定する伝送フォーマット判定手段とを備え、前記セル読み出し要求生成手段は、前記伝送フォーマット判定手段より前記伝送フォーマットが確定する以前は、入力された前記受信セル書き込み基準信号を前記セル読み出し要求信号として出力し、前記伝送フォーマットが確定した後には前記クロックを基準に生成される前記セル読み出し要求信号を生成することを特徴とするクロック再生装置であり、複数の伝送フォーマットを受信対象とした場合でも、伝送フォーマットの自動判別を容易にし、判別した伝送フォーマットに対応したアダプティブクロック方式に自動切り替えを行うクロック再生が可能となる。
【0021】
また、本発明の第三の発明は、所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信装置であって、送信セルを格納するバッファメモリと、前記バッファメモリからのセルの送出タイミング基準信号であるセル送出要求信号を生成して前記バッファメモリからセルを読み出すセル送出要求生成手段とを備え、前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sを平均クロック数とすることを特徴とする送信装置であり、セル読み出し要求信号をセル送出のタイミング信号として使用することでシェイピング効果を得ることが出来る。
【0022】
また、本発明の第四の発明は、所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータと制御情報などの付加情報を、それぞれ所定のペイロード長n(nは自然数)を有する主セル、付加情報セルとして伝送する送信装置であって、前記主セルを格納するバッファメモリと、前記付加情報セルを格納する付加情報用バッファメモリと、前記バッファメモリからの前記主セルの送出タイミング基準信号である主セル送出要求信号および前記付加情報用バッファメモリからの前記付加情報セルの送出タイミング基準信号である付加情報セル送出要求信号を生成して前記バッファメモリから主セルを、前記付加情報用バッファメモリからは付加情報を読み出すセル送出要求生成手段とを備え、前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均主セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第1のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均主セル数とし、前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sのいずれかを平均クロック数とし、前記第一の所定期間Tに前記第一のセル分配数qが割り当てられている場合にはq個の前記主セル送出要求信号を発生させ、前記第二のセル分配数rが割り当てられている場合にはq個の前記主セル送出要求信号および0又は1個の前記付加情報セル送出要求信号を発生させることを特徴とする送信装置であり、フレームの最後の1セルに付加情報セルを付加することで、本来の映像・音声信号のセルと付加信号のセルを含めてシェイピングを行うことができる。
【0023】
また、本願第五の発明は、アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、クロックを発生するクロック生成手段と、前記格納セル数情報より前記メモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、前記クロックを基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を時間的に均等に発生させるセル読み出し要求生成手段とを備え、所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、前記セル読み出し要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)とし、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)として、前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル読み出しの平均クロック数として前記セル読み出し要求信号を発生させることを特徴とするクロック再生装置であり、システムクロックからセル読み出し要求信号を均等に発生させることができる。
【0024】
また、本願第六の発明は、所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信装置であって、前記バッファメモリからのセルの送出タイミング基準信号であるセル送出要求信号を生成して前記バッファメモリからセルを読み出すセル送出要求生成手段とを備え、前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)とし、前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル送出の平均クロック数として前記セル送出要求信号を発生させることを特徴とする送信装置であって、セル読み出し要求信号をセル送出のタイミング信号として使用することでシェイピング効果を得ることができる。
【0025】
本発明は、映像・音声など、所定の時間内に定常的なデータが生じるいわゆるConstant Bit Rate(CBR)のデータに好適な発明である。
【0026】
本発明の実施の形態では、映像信号の圧縮方式と音声信号が重畳された、SMPTE 314M-1999 for Television - Data Structure for DV-Based Audio, Data and Compressed Video - 25 and 50 Mb/s(bit per second)で規定されているビデオ圧縮方式(以下、本規格のビデオデータの圧縮後のデータレートが25Mb/sの圧縮方式をDVCPRO 25と称し、50Mb/sの圧縮方式をDVCPRO 50と称す)を例として用いる。また、HDビデオ信号を100Mb/sに圧縮した圧縮方式(以下、DVCPRO HD)を映像・音声信号の例とする。
【0027】
さらに、上記信号のトランスポートデータとする、Proposed SMPTE STANDARD SMPTE xxx for Television - Object Data Format for the Exchange of DV-based Audio, Data and Compressed Video using ATM Common Layer Over Asynchronous Transfer mode(ATM) AAL type 1 : 3rd Draft March xx,1999、SMPTE 354M - for Television ATM Common Layer for Transport of Packetized Audio, Video and Data over Asynchronous Transfer Mode (ATM) using ATM Adaptation Layer Type 1 (AAL1)、および SMPTE 345M - For Television Mapping format of SYNC Stream Block (SSB) in ATM Common Layer to ATM adaptation layer type 1 (AAL1)を適応したCBRのデータを例として実施例で説明する。
【0028】
SMPTE 345Mでは、ATM通信のアダプテーションレイヤプロトコル(AAL)としてITU-T Recommendation I363.1 に規定されているAAL TYPE1を用い、伝送エラーを補償する方式として、同規格2.5.2.4.2に規定されているロングインターリーバマトリックスによる誤り訂正方式を採用している。従って本発明でもロングインターリーバマトリックスを使用する場合を例とする。
【0029】
図16はロングインターリーバマトリックスの説明図である。送信側で伝送データを行方向に124バイトを書き込み(1601)、前方誤り訂正符号(FEC)を4バイト付加する。この手順を47回繰り返し、読み出しは列方向47バイトを読み出し(1602)、さらにシーケンス番号等を含んだ1バイトを付加して(図示せず)、ATMセルのペイロードの48バイトとし、さらに5バイトのATMヘッダを付加して(図示せず)ATMセルとして伝送する。受信側では逆動作を行う。つまり、ロングインターリーバマトリックスにより伝送データ量は128/124=32/31倍され、1セルのペイロード長nは47バイトとして伝送される。以下、上記規格に基づいて生成されたトランスポートストリームをATM Wrapper方式と称す。
【0030】
また、本発明においてはCBRのデータ発生量のみが重要であるので、以下の説明においては、上記規格の詳細は説明せず、データレートのみに着目して説明する。
【0031】
また、以下の説明において、送信装置あるいは受信装置は27MHzのシステムクロックでの動作を例とする。また、第一の所定期間Tをビデオフレームの1フレーム期間とし、1フレーム期間は所定クロック数Cの900,900クロックで構成される場合を例とする。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の第一の発明のクロック再生装置を説明する。
【0033】
図1はアダプティブクロック方式を用いた本発明の実施の形態1におけるクロック再生方法およびクロック再生装置の構成図を示している。
【0034】
図1において、100は受信セル書き込み基準信号101を基にバッファメモリ102に書き込まれる受信セル入力、102はセル読み出し要求信号108を受けると受信セル出力109を出力し、現在の格納セル数情報103を出力するバッファメモリ、104は格納セル数情報103を基に受信側のシステムクロック106が送信側システムクロックに対して遅れているのか進んでいるのかを検知し、システムクロック106の周波数を上げるべきか下げるべきかを判断するクロック生成手段105の電圧を制御して発信クロックの周波数制御を行うクロック制御手段、105は受信側のシステムクロック106を生成するクロック生成手段、107はクロック生成手段105から供給されるクロックから、セル読み出し要求信号108を発生するセル読み出し要求生成手段、109はセル読み出し要求信号108に応じてバッファメモリ102より出力された受信セル出力である。
【0035】
クロック生成手段105は、発信周波数が制御できるものであればどのようなものでもよいが、本実施の形態では電圧制御発信器(VCO)を例とする。また、クロック生成制御手段104は格納セル数情報103を所定期間で平均化して判定するのでローパスフィルタ等で構成してもよいが、本実施例ではマイコンを用いる。さらに、クロック制御手段104の判定方法に関しては従来技術で説明した方式を用いてもよい。
【0036】
以下、本発明の実施の形態1のクロック再生方法およびクロック再生装置の動作について説明する。
【0037】
バッファメモリ102には受信セル100が受信セル書き込み基準信号101に基づきセル単位で書き込まれ、所定値のセル数が充填された後に、セル読み出し要求信号108によりバッファメモリ102からセル単位でデータの読み出しが開始される。つまり受信セル書き込み基準信号101とセル読み出し要求信号108の差分が格納セル数情報103である。バッファメモリ102から読み出されたセルは受信セル出力109として出力される。本発明において重要な部分は、セル読み出し要求生成手段107において、システムクロック106からセル読み出し要求信号108を時間的に均等に発生させる方式である。
【0038】
アダプティブクロック方式においては、送信側において送信セルを時間的定間隔に網に送出するいわゆるシェイピングが行われていることが前提であり、網においてセルは揺らぎの影響を受けるために受信セル100は完全な定間隔で受信はされないが、一定時間の平均を行えば受信セル数はほぼ均等になる。従って、バッファメモリ102からのセル読み出しを時間的に均等に行い、格納セル数情報103を平均化することにより受信側のシステムクロックが送信側システムクロックに対して遅れているのか進んでいるのかを正確に検知することができる。本実施の形態では格納セル数の情報の平均化はクロック制御手段104のマイコンで行う。
【0039】
還元すると、送信側クロックと受信側クロックの差を正確に知り、アダプティブクロックを行うためには、バッファメモリ102からのセルの読み出しは時間的に均等に読み出すことが要求される。具体的な処理としては、セル読み出し要求信号108を時間的に均等に発生させなければならない。仮に、バッファメモリ102からの読み出しに時間的なムラ、例えば一定時間に連続的にセルを読み出し、その後しばらくは読み出さない期間を発生させるなどとすると、バッファメモリの102充填量(格納セル数情報103)が激しく変動し、システムクロック制御のための正確な情報を得られない。
【0040】
図2はセル読み出し要求生成手段107の内部構造である。図2において、システムクロック106およびセル読み出し要求信号108は図1と同じである。
【0041】
図2において、200はシステムクロック106をカウントしてフレーム情報204よりフレームを生成するフレームシーケンスカウンタ、201はフレームシーケンスカウンタ200の出力に応じてセル読み出し要求生成個数情報205を出力するフレームシーケンスデコード手段、202はフレーム情報204よりフレーム内シーケンスであるクロック数とフレーム内シーケンスの回数をカウントするフレーム内シーケンスカウンタ、203はセル読み出し要求信号の発生ポイントをデコードしてセル読み出し要求信号108を発生させるセル読み出し要求信号生成ポイントデコード手段である。
【0042】
以下、本発明の特徴である、バッファメモリからの時間的に均等な読み出し方法について説明を行う。
【0043】
アダプティブクロックを行うためには、所定時間に送信されたデータと同じデータ量をバッファメモリ102から読み出すことが必要である。本実施の形態では、送信側では、フレーム単位でCBRのデータが発生するので、受信側でも第一の所定期間Tとして1ビデオフレーム期間(フレーム期間)を基準としてCBRのデータの読み出し処理を行うのが適当である。しかしながら、フレームを構成するクロック数Cと、発生データ量の関係から、全セルを均等なクロック周期で読み出す一般解を求めることは困難である。その主な原因を以下に述べる。
【0044】
(1)フレームを構成するクロック数と、発生するデータ量は無関係である(フレーム期間で一定である、とういう規則があるだけである)。
【0045】
(2)ロングインターリーバマトリックスでフレームデータ量が128/124倍(整数ではない)されるため、1フレーム期間に発生するデータはほとんどの場合整数とはならない。
【0046】
(3)セルのペイロード長nは47バイトであるので、セル単位で処理を完結させなければならない。
【0047】
また、ハードウェアの制限として、以下のようなものがある。
【0048】
(4)受信側のセル読み出し要求信号は供給されるシステムクロックのみから生成しなければならない。
【0049】
(5)長期のシーケンスを発生させる方式はハードウェア規模が大きくなるので、可能な限り短期のシーケンスを基本として設計する。
【0050】
以上の理由から、本発明の第一の発明および第二の発明では、セル読み出し要求信号108はある程度の揺らぎを許容し、第一の所定期間Tであるフレーム期間を基準としてその倍数である第二の所定期間でセル単位の処理を完結する。
【0051】
まず、処理を完結させるフレーム数(第二の所定期間)を算出する方法を説明する。
【0052】
1フレーム期間のデータのバイト数はロングインターリーブ後には、128/124倍となり、これを整数にするためには、
128/124=32/31
であるので、31フレーム期間で整数となる。ここで、1フレーム期間のデータのバイト数が31の倍数である場合は、単一フレームで整数となる。その場合は、1フレームを基準としてもよいが、本実施の形態ではより一般解に近い方式とするために31フレーム期間を基準とする。さらに、データ量をセル単位で完結させようとすると、セルのペイロードは47バイト(素数)なので、47を掛けなければならない。ここでも、31フレーム期間の総データバイト数が47の倍数であれば47倍しなくてもセルで完結する。その場合は、31フレーム期間を基準としてもよいが、本実施の形態ではより一般解に近い形として47倍した例を説明する。すなわち、一般解として1457フレーム(=31×47)でフレームの境界とセル単位の境界が一致する。従って、本実施の形態では、第一の所定期間Tの整数倍Fを1457として、1457フレームを第二の所定期間とし、セル読み出し要求信号を1457フレームにわたって均等に発生させるものとする。
【0053】
以下に、DVCPRO-HDのATM Wrapperによる伝送方式の場合を、具体的な数値を用いて説明を行う。DVCPRO-HDのATM Wrapperによる伝送方式では毎フレーム(30フレーム/秒)480,185バイトのデータがCBRで発生する。前述のように本願発明においてはCBRのデータ量のみが重要である。従って、ロングインターリーバマトリックスを用いて1457フレームでは、固定量mのデータは、
m = 480,185× 128/124 = 495,674.83… バイト
第二の所定期間(1457フレーム)に発生するデータ量pは、
p = m × F = (480,185 × 128/124) × 1457 = 722,198,240 バイト
となる。
【0054】
ここで、ATMセルの所定のペイロード長nは47バイトであるので
p / n = 722,198,240 / 47 = 15,365,920 セル
に相当し、これを、1457フレームに分配する。上記のp/nを整数倍Fで割ると、
(p / n) / F = 15,365,920 / 1457 ≒ 10,546.27
となり、この値の整数部分10,546を第一のセル分配数qとして、それより1大きい10,547を第二のセル分配数rとする。つまり各フレームに分配される平均セル数は10,546又は10,547となる。ここで、1457フレームでの第一のセル分配数と第二のセル分配数分配比率は
10,546 × 1,059 + 10,547 × 398 = 15,365,920
より、10,546セルのフレームは1059フレーム、10,547セルのフレームは398フレームとなる。
【0055】
バッファメモリからの読み出しの揺らぎ(ジッタ)を少なくするためには、第一のセル分配数qと、第二のセル分配数rをフレーム単位の時間軸方向に均等にばらまく必要がある。つまり、1457フレーム内で平均化される必要がある。ここで、1059フレームの1457フレーム内での比率を計算すると
1457 / 1059 ≒ 1.376
であり、さらに上記値を整数倍して商が整数に近い値を見つける。
【0056】
1.376 × 8 = 11.008 (≒ 11)
が整数に近いことから、連続する11フレーム中、8フレームを10,546セル、3フレームを10,547セルで構成するシーケンスを基本として処理を行い、フレーム方向のシーケンス(11フレーム)をフレームシーケンスと称す。なお、上記の計算において、倍数が小さいほどフレーム方向のシーケンスが短くなり、セル読み出し要求生成手段107において使用するカウンタが小さくなり、より簡易な回路となる。また、商は整数ではないので上記で設定したシーケンスのみでは1457フレームで第一のセル分配数qと、第二のセル分配数rの分配の誤差が生じる場合もあるが、その場合第一のセル分配数qと、第二のセル分配数rの入れ替えを1457フレームで時間的に均等になるように行えばアダプティブクロックの性能に影響を与えずに調整可能である。
【0057】
上記の入れ替えが発生しないように、あるいは少なくなるようにするためには、商はより整数に近いほどよい。従って、フレームシーケンスの設定には、より少ない倍数で、商の小数値の整数との誤差が理想的には0.1以下となるのが望ましい。全1457フレームは、
1457 = 132 × 11 + 5
であることから、11フレームが132シーケンスあり、10,546セルのフレームは1,056フレーム(132×8)、10,547セルのフレームは396フレーム(132×3)とする。残りの5フレームは、3フレームが10,546セル、2フレームが10,547セルで構成すれば、10,546セルのフレームは1059フレーム、10,547セルのフレームは398フレームとなる。
【0058】
具体的には、フレームシーケンスは、フレーム方向に、[0,1,2,3,….10]のシーケンスを構成し、1,2,3,5,6,7,9,10フレームを10,546バイトで構成し、0,4,8のフレームを10,547バイトで構成して132回繰り返し、残りの5フレームは1,2,3フレームが10,546バイト、0,4フレームが10,547バイトで、1457フレームのシーケンスで完結する。1457フレームが完結するとフレーム方向のリセットを行い、同じ処理を繰り返す。
【0059】
図3はフレーム方向のセル分配の概念図である。11フレームで構成されるフレームシーケンスを132回繰り返し、残りを5フレームで構成することにより全1457を構成する。フレームシーケンスは1,2,3,5,6,7,9,10のフレームを10,546セルで構成し(図3のハッチングがないフレーム)、0,4,8のフレームを10,547セルで構成する(図3のハッチングで示すフレーム)。残りの5フレームは0,1,2,3,4のフレームとなるので、1,2,3のフレームは14,546セルで構成され、0,4のフレームは14,547セルで構成される。
【0060】
以下にフレームシーケンスの処理を説明する。セル読み出し要求生成手段107はフレームシーケンスカウンタ200において900,900個のシステムクロックをカウントしてフレームを生成する。さらに、フレーム毎にカウントアップする0〜10のカウンタを備え、1457フレーム中0から10のカウントのシーケンスを繰り返す。フレームシーケンスデコード手段201はフレームカウンタの出力が、1,2,3,5,6,7,9,10のフレームを10,546バイトで構成、また0,4,8のフレームを10,547バイトで構成することを判定して、セル読み出し要求生成個数情報205として出力する。これらの回路はカウンタと小規模なデコーダで容易に実現可能である。
【0061】
なお、フレームの判定は後述するフレーム内シーケンスカウンタ202内部で、フレーム内シーケンスのカウントとその回数のカウントで判定してもよい。この場合、900,900までシステムクロックをカウントするよりカウンタのビット数をより少なくすることができ、かつ後述するフレーム内シーケンスのカウンタと共用が可能であるので、より簡易な構成で実現可能である。いずれかの方法で生成されたフレーム境界の情報(フレーム情報204)はフレームシーケンスカウンタ200とフレーム内シーケンスカウンタ202で情報が伝達されフレーム境界で同期して動作する。なお、1457フレームの境界はフレームシーケンスカウンタ200がカウントしており、その境界で2つのカウンタにリセットをかけることにより1457フレームのシーケンスを繰り返す。
【0062】
次にフレーム内でのセル読み出し要求の発生方法を説明する。1フレームは10,546セルのフレームと10,547セルのフレームから成る。そこで、1フレームを基本的に10,547セルで構成し、10,546セルのフレームは最後の1セルのセル読み出し要求信号を発生させないようにする。
【0063】
1フレームは900,900クロックから成り、
900,900 / 10,547 ≒ 85.41…
なので、平均クロック数は、第一のクロック分配数Dとして、上記値の整数部分である85クロックとし、第二のクロック分配数Sとしてさらに1大きい86クロックとする。従ってフレーム内では85クロックまたは86クロック間隔でセル読み出し要求信号を発生させる。
【0064】
86 × 4405 + 85 × 6142 = 900,900
より、86クロック間隔で発生させるセルは4405セル。85クロックで発生させるセルは6142セルとするのが理想的な配分である。ただし、この値は最終的な配分ではなく、本発明においては、ハードウェアで構成する場合の構成を簡易にするために、フレーム内にシーケンスを構成してセル読み出し要求を発生させ、フレームの最後にセル読み出し要求信号を発生させない残クロックを設けて微調整を行うため、最終的な割合は必ずしも理想的な配分とならなくてもよい。
【0065】
次に、
10,547 / 4,405 ≒ 2.394…
であり、フレームシーケンスを求めたのと同様に、この値を数倍して整数に近い値を求める。上記値を5倍すると11.96(≒12)となるので、12セル中5セルを86クロック、7セルを85クロック間隔で読み出し信号を発生させる。なお、本実施の形態では5倍としたが、必ずしもこの倍数でなくてもよく、他の倍数でもよいが、一般的に、倍数を小さくして整数値との誤差が大きいとフレーム最後の誤差が累積することにより理想的な配分とは誤差が大きくなり、倍数を大きくするとハードウェアのデコード回路が大きくなるなど回路構成が若干大きくなる。したがって、本発明では残クロックが第一のクロック分配数D以下であればアダプティブクロックに影響を与えない誤差として許容する。
【0066】
フレーム内シーケンスの総クロック数は、
86 × 5 + 85 × 7 = 1,025
となり、1フレーム中には
INT(900,900 / 1,025) = 878 ユニット
生成される。ここで、INTは計算値の整数部分を示す。その中のセル数は、
878 × 12 = 10,536
なので、フレーム内に発生させるべき残りのセル数およびフレーム内に残されたクロック数はそれぞれ、
10,547 − 10,536 = 11 セル
900,900 − 878 × 1,025 = 950 クロック
である。
【0067】
フレーム内シーケンスは12セルで構成され、最終のフレーム内シーケンスで11セルを発生させるので86クロックを多数使用して、後述する残クロックを少なくするために、残りのクロックの内、5セルを86クロックで生成し、残り6セルを85クロックで発生させる。フレーム最後の部分では、
950−86 × 5− 85 × 6 = 10 クロック
の残クロック発生するが、ここではマスクをしてセル読み出し要求を発生させない。残クロックは第一のクロック分配数D(=85クロック)以下であるので誤差許容範囲内である。したがって、フレーム内シーケンスを、86クロック間隔でのセル読み出し要求信号の発生は、1、3、5、7、9とし、85クロック間隔でのセル読み出し要求信号の発生は0、2、4、6、8、10、11、とすることにより、基本的にはフレーム内シーケンスの12セル中、5セルが86クロック間隔、7セルが85クロック間隔で発生し、フレーム末尾の11セル中、5セルが86クロック間隔、6セルが85クロック間隔で発生し、残りのクロックはマスクする。
【0068】
最終的には、86クロック間隔での発生は4395セル(878 × 5 + 5)。85クロック間隔での発生は6152セル(878 × 7 + 6)となる。
【0069】
図4はフレーム内でのセル読み出し要求発生の概念図である。図4の黒枠はビデオフレームの模式図であり、その中の数字はセル読み出し要求発生間隔のクロック数を示す。
【0070】
図4に示すようにフレーム内で、12個のセルを発生する1,025クロックからなるフレーム内シーケンスを878回繰り返す。879回目は、フレーム内の残りの950クロックで、第一のセル分配数qを割り当てられた10,546セル/フレームでは10セルを発生させ、第二のセル分配数rを割り当てられた10,547セル/フレームでは11セルを発生させ、発生させない部分はマスクする。
【0071】
上記処理は、フレーム内シーケンスカウンタ202においてフレーム内シーケンスである1025クロックをカウントする(0〜1024をカウント)。さらに、フレーム内シーケンスの回数をカウントするカウンタを備え、0〜878のフレーム内シーケンスの個数をカウントし、フレーム内シーケンスの回数が878の時に、フレーム内シーケンスをカウントするカウンタが949(0からカウント)となればフレーム境界(残クロック終了)としてリセットする。
【0072】
セル読み出し要求生成ポイントデコード手段203では、セル読み出し要求信号の発生ポイントをデコードすることによりセル読み出し要求信号108を発生させる。
【0073】
図5にフレーム内シーケンスでのセル読み出し要求生成ポイントデコード手段203におけるデコードポイントを示す。セル読み出し要求はフレーム内シーケンスにおいて、セル読み出し要求信号発生順に示すように0〜11の12個が発生する。セル読み出し要求信号発生間隔は、当該デコードポイントにおいて発生したセル読み出し要求信号から次のセル読み出し要求信号が発生するまでのクロック数である。セル読み出し要求生成ポイントデコード手段203はフレーム内シーケンスカウンタデコードポイントで、セル読み出し要求信号108を発生させることを878回繰り返し、879回目の最終フレーム内シーケンスでは、セル読み出し要求生成個数情報205の情報を基に、10,546セル/フレームではセル読み出し要求信号発生順の9が発生した直後にマスク信号を発生させ、以降のセル読み出し要求信号は発生させない。また、10,547セル/フレームではセル読み出し要求信号発生順の10が発生した直後にマスク信号を発生させ、以降のセル読み出し要求信号は発生させない。フレーム内シーケンスカウンタ202とセル読み出し要求生成ポイントデコード手段203は、カウンタと小規模なデコーダで容易に実現可能である。
【0074】
なお、本実施の形態では、フレーム内シーケンスカウンタ202は、0から1024までカウントするカウンタとしたが、85クロックと86クロックをカウントするカウンタを85クロック間隔と86クロック間隔のセル読み出し要求の発生順序にあわせて使用する方式でもよい。
【0075】
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1のクロック再生装置において、CBRのデータ量が実施の形態1とは異なる場合について説明する。具体的には、DVCPRO 50のATM Wrapper方式による伝送方式の場合について説明を行う。その場合のCBRのデータ量は毎フレーム240,185バイトである。従ってロングインターリーバマトリックスを用いて1457フレームでは、固定量mのデータは、
m = 240,185 × 128/124 = 24,965.16… バイト
第二の所定期間(1457フレーム)に発生するデータ量pは、
p = (240,185 × 128/124) × 1457 = 361,238,240 バイト
となる。
【0076】
ここで、ATMセルのペイロード長nは47バイトであるので、
p / n = 361,238,240 / 47 = 7,685,920 セル
に相当し、これを、1457フレームに分配する。
【0077】
上記のp/nを整数倍Fで割ると、
(p / n) / F = 7,685,920 / 1457 ≒ 5,275.16
なので、平均セル数である第一のセル分配数qを5,275、第二のセル分配数rを5,276とする。ここで1457フレームでの分配比率は、
5,275 × 1212 + 5,276 × 245 = 7,685,920
より、5,275セルのフレームは1212フレーム、5,276セルのフレームは245フレームとなる。これをフレーム方向に均等にばらまくためには、
1457 / 1212 ≒ 1.202
であり、さらに整数倍して商が整数に近い値を見つけると、
1.202 × 5 = 6.010 (≒ 6)
が整数に近いことから、連続する6フレーム中、5フレームを5,275セル、1フレームを5,276セルで構成するシーケンスをフレームシーケンスとする。全1457フレームは、
1457 = 242 × 6 + 5
であることから、6フレームが242シーケンスで、5,275セルのフレームは1,210フレーム(242×5)、5,276セルのフレームは242フレーム(242×1)となり、残りは5フレームである。
【0078】
フレームシーケンスは、フレーム方向に、0,1,2,3,4,5のシーケンスを構成し、1,2,3,4,5フレームを5,275バイトで構成し、0のフレームを5,276バイトで構成して242回繰り返し、243回目は5フレームで終了する。243回目の残りフレームは5フレームであるので、上記のフレームシーケンスをそのまま適応すると、5,275セルのフレームは1,214フレーム(242×5+4)、5,276セルのフレームは243フレーム(242×1+1)となり、2フレーム分5,276セルのフレームが少なくなる。そこで、5,275セルのフレームに割り当てられたフレームを2フレーム分を5,276セルのフレームとして調整する。
【0079】
本実施の形態では、242回のシーケンス中で上記の入れ替えがなるべく時間的に離れた位置で行われるように、0,121回目は3フレームを5,276セルのフレームとして調整する。この調整はフレームシーケンスカウンタ200が1457フレームを管理しているので、フレームシーケンスデコード手段201でのセル読み出し要求生成個数情報205のデコードを調整することにより容易に実現可能である。
【0080】
次にフレーム内でのセル読み出し要求の発生方法を説明する。1フレームは5,275セルのフレームと5,276セルのフレームから成る。そこで、1フレームを基本的に5,276セルで構成し、5,275セルのフレームは最後の1セルの読み出し要求信号を発生させないようにする。
【0081】
1フレームは900,900クロック(C=900,900)から成り、
900,900 / 5,276 ≒ 170.75…
なので、セル読み出し要求信号は平均クロック数を第一のクロック分配数Dとして170クロック、第二のクロック分配数Sとして171クロック間隔でセル読み出し要求を発生させる。
【0082】
171 × 3,980 + 170 × 1,296= 900,900
から、171クロック間隔で発生させるセルを3980セル、170クロック間隔で発生させるセルは1296セルとするのが理想的な配分である。
つぎに、
5276 / 3980 ≒ 1.325…
であり、これを3倍すると3.976(≒4)となるので、4セル中3セルを171クロック、1セルを170クロックとするフレーム内シーケンスを構成する。フレーム内シーケンスのクロック数は、
171 × 3 + 170 × 1 = 683
であり、1フレーム中には
INT(900,900 / 683) = 1319 ユニット
生成される。その中のセル数は、
1319 × 4 = 5276
なので、フレーム内に発生させるべき、残りのセル数およびフレーム内に残されたクロック数はそれぞれ、
5,276 − 5,276 = 0 セル
900,900 − 683 × 1,319 = 23 クロック
である。したがって残りの23クロックではフレーム内シーケンスをマスクしてセル読み出し要求を生成させない。フレーム内シーケンスは0,1,2,3で構成し、0を170クロック間隔、1,2,3を171クロック間隔でセル読み出し要求信号を発生させる。
【0083】
以上の処理により、本実施の形態では理想的な配分で完結する。前述のように1フレームが5,276セルで構成されるフレームは最後のセル読み出し要求信号をマスクする。
【0084】
以上の処理は、実施の形態1で説明したセル読み出し要求生成手段107のカウンタのシーケンス値とデコード値、およびマスク値を変更することにより容易に実現可能となる。
【0085】
(実施の形態3)
本実施の形態では、CBRのデータ量が実施の形態1および2とは異なる場合について説明する。具体的には、DVCPRO 25のATM Wrapper方式による伝送方式の場合について説明を行う。その場合のCBRのデータ量は毎フレーム120,185バイトである。
【0086】
従って、ロングインターリーバマトリックスを用いて1457フレームでは、固定量mのデータは、
m = 120,185 × 128 / 124 = 124,061.93…バイト
第二の所定期間(1457フレーム)に発生するデータ量(p)は、
p = (120,185 × 128/124) × 1457 = 180,758,240 バイト
となる。ここで、ATMセルのペイロード長nは47バイトであるので、
p / n = 180,758,240 / 47 =3,845,920 セル
これを、1457フレームに分配する。
【0087】
上記の値p/nを整数倍Fで割ると、
(p / n) / F = 3,845,920 / 1457 ≒ 2,639.61…
なので、平均セル数となる第一のセル分配数qを2,639、第二のセル分配数rを2,640とする。ここで、1457フレームでの分配比率は
2,639 × 560 + 2,640 × 897 = 3,845,920
より、2,639セルのフレームは560フレーム、2,640セルのフレームは897フレームとなる。これをフレーム方向に均等にばらまくためには、
1457 / 560 ≒ 2.601..
であり、さらに整数倍して商が整数に近い値を見つけると、
2.601 × 5 = 13.0089 (≒ 13)
が整数に近いことから、連続する13フレーム中、5フレームを2,639セル、8フレームを2,640セルで構成するシーケンスをフレームシーケンスとする。
【0088】
全1457フレームは、
1457 = 112 × 13 + 1
であることから、13フレームが112シーケンスで、2,639セルのフレームは560フレーム(112×5)、2,640セルのフレームは896フレーム(112×8)となる。したがって、残りの1フレームは2,640セルのフレームとすることにより、上記配分を実現できる。フレームシーケンスは、フレーム方向に、0,1,2,3,…,12のシーケンスを構成し、1,3,6,8,11フレームを2,639バイトで構成し、0,2,4,5,7,9,10,12のフレームを2,640バイトで構成して112回繰り返し、113回目は0フレームで終了する。113回目の残りフレームは2,640のフレームであるので、2,639セルのフレームは560フレーム、2,640セルのフレームは897フレームとなる。
【0089】
次にフレーム内でのセル読み出し要求の発生方法を説明する。1フレームは2,639セルのフレームと2,640セルのフレームから成る。そこで、1フレームを基本的に2,640セルで構成し、2,639セルのフレームは最後の1セルの読み出し要求信号を発生させないようにする。
【0090】
1フレームは900,900クロック(C=900,900)から成り、
900,900 / 2,640 ≒ 341.25
なので、セル読み出し要求信号は平均クロック数となる第一のクロック分配数Dとして341クロック、第二のクロック分配数として342クロックの間隔でセル読み出し要求を発生させる。
【0091】
342 × 660 + 341 × 1980 = 900,900
から、341クロック間隔で発生させるセルは1980セル、342クロック間隔で発生させるセルは660セルとする。
【0092】
2640 / 1980 ≒ 1.333…
であり、これを3倍すると3.999(≒4)となるので、4セル中3セルを341クロック、1セルを342クロックとするフレーム内シーケンスを構成する。
フレーム内シーケンスのクロック数は、
341× 3 + 342 × 1 = 1,365
であり、1フレーム中には
INT(900,900 / 1,365) = 660 ユニット
生成される。その中のセル数は、
660 × 4 = 2,640
なので、残りのセル数および残りのクロック数は
2,640 − 2,640 = 0 セル
900,900 − 660 × 1,635 = 0 クロック
となり、フレーム最後で完結する。フレーム内シーケンスは、0、1、2、3で構成し、0、1、2を341クロック間隔、3を342クロック間隔でセル読み出し要求を発生させる。1フレームが2,639セルで構成されるフレームは最後のセル読み出し要求信号をマスクする。
【0093】
以上の処理は、実施の形態1で説明したセル読み出し要求信号生成手段107のカウンタシーケンス値とデコード値、およびマスク値を変更することにより容易に実現可能となる。
【0094】
(実施の形態4)
本実施の形態では、CBRのデータ量が実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3とは異なる場合について説明する。具体的には、DVCPRO 25の4倍速転送(以下、DVCPRO 25x4と称す)をATM Wrapper方式で伝送を行う場合について説明を行う。なお、4倍速転送とは通常のフレーム速度の4倍の速度で伝送する方式であり、1フレーム期間に転送される映像・音声のデータ量は4倍となる。本発明においては、データ量のみが重要であり、そのCBRのデータ量は毎フレーム480,662バイトである。
【0095】
従って、ロングインターリーバマトリックスを用いて1457フレームでは、固定量mのデータは、
m = 480,662 × 128/124 = 496,167.22… バイト
第二の所定期間(1457フレーム)に発生するデータ量pは、
p = (480,662 × 128/124) × 1457 = 722,915,648 バイト
となる。
【0096】
ここで、ATMセルのペイロード長nは47バイトであるので、
p / n = 722,915,648 / 47 = 15,381,184 セル
に相当し、これを1457フレームに分配する。
【0097】
上記のp/nを整数倍Fで割ると、
(p / n) / F = 15,381,184 / 1457 ≒ 10,556.74..
なので第一のセル分配数qを10,556、第二のセル分配数rを10,557とする。
【0098】
ここで、1457フレーム中の分配比率は、
10,556 × 365 + 10,557 × 1,092 = 15,381,184
より、10,556セルのフレームは365フレーム、10,557セルのフレームは1092フレームとなる。
【0099】
これをフレーム方向に均等にばらまくためには、
1457 / 365 ≒ 3.99..
であり、整数に近いので、連続する4フレーム中、1フレームを10,556セル、3フレームを10,557セルで構成するシーケンスをフレームシーケンスとする。
【0100】
全1457フレームは、
1457 = 4 × 364 + 1
であることから、4フレームが364シーケンスで、10,556セルのフレームは364フレーム(364 ×1)、10,557セルのフレームは1,092フレーム(364 ×3)となる。したがって、残りの1フレームは10,556セルのフレームとすることにより、上記配分を実現できる。フレームシーケンスは、フレーム方向に、[0,1,2,3]のシーケンスを構成し、0フレームを10,556バイトで構成し、残りのフレームを10,557バイトで構成して364回繰り返し、365回目は0フレームで終了する。
【0101】
次にフレーム内でのセル読み出し要求の発生方法を説明する。1フレームは10,556セルのフレームと10,557セルのフレームから成る。そこで、1フレームを基本的に10,557セルで構成し、10,556セルのフレームは最後の1セルの読み出し要求信号を発生させないようにする。1フレームは900,900クロックから成り、
900,900 / 10,557 ≒ 85.33..
なので、セル読み出し要求信号は第一のクロック分配数Dとして85クロックと第二のクロック分配数Sとして86クロック間隔でセル読み出し要求信号を発生させる。
【0102】
85 × 7002 + 86 × 3555= 900,900
から、85クロック間隔で発生させるセルは7002セル、86クロック間隔で発生させるセルは3555セルとするのが理想的な配分である。
【0103】
次に、
10,557 / 7,002 ≒ 1.507…
であり、これを4倍すると6.03…(≒6)となるので、6セル中4セルを85クロック、2セルを86クロックとするフレーム内シーケンスを構成する。この場合、2倍でも10,557/ 7,002 = 3.015となり整数に近くなるが、フレーム最後の誤差を小さくするためには倍数を大きくした方が有利であるので4倍とする。
フレーム内シーケンスのクロック数は、
85× 4 + 86 × 2 = 512
したがって、1フレーム中には、
INT(900,900 / 512) = 1,759 ユニット
生成される。その中のセル数は、
1,759 × 6 = 10,554
なので、フレーム内に発生させるべき残りのセル数およびフレーム内に残されたクロック数はそれぞれ、
10,557 − 10,554 = 3 セル
900,900 − 512 × 1,759 = 292 クロック
である。従って、フレーム内の残クロック数をなるべく少なくするために、フレーム内シーケンスの最初のほうに86クロック間隔のセルを配置する。具体的には0,1,2,3,4,5のシーケンスの内、0,1を86クロック間隔、2,3,4,5を85クロック間隔とする。最終のフレーム内シーケンスでは86クロック間隔で2セルを生成し、85クロックで1セル生成する。残クロックはマスクする。
【0104】
最終的には、85クロック間隔で発生させるセルは7037(1,759 × 4 + 1)セル、86クロック間隔で発生させるセルは3520(1,759 × 2 +2)セルとなる。フレーム内の残クロックは、
292 − 86 × 2 − 85 × 1 = 35
となり1セル分以下となる。この部分は前述のように、マスクしてセル読み出し要求信号を発生させない。また1フレームが10,556セルで構成されるフレームは最後のセル読み出し要求信号をマスクする。
【0105】
以上の処理は実施の形態1で説明した、セル読み出し要求生成手段107のカウンタシーケンス値とデコード値、およびマスク値を変更することにより容易に実現可能である。
【0106】
以上に説明した、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3および実施の形態4で説明した方法では、アプリケーションであるビデオフレームを基準に処理を行うのでビデオ処理を行う周波数とは異なる新たなインターフェース点を設けることなく簡易にアダプティブクロックの実現が可能であり、さらにビデオフレーム単位で処理を行うことが可能であるので、ビデオ信号の他の処理とも完全に同期を取りながら処理を行うことが可能である。
【0107】
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の第二の発明のクロック再生装置を説明する。本実施の形態では、複数の伝送フォーマットを受信対象としたクロック再生装置において、伝送フォーマットを自動判別し、判別した当該伝送フォーマットに対応したアダプティブクロック方式に自動切り替えを行うクロック再生装置を提供する。
【0108】
図6は、アダプティブクロック方式を用いた、本実施の形態のクロック再生装置の一実施例を示している。図6において600は受信セル書き込み基準信号601を基にバッファメモリ602に書き込まれる受信セル入力、602はセル読み出し要求信号608を受けると受信セル出力609を出力し、格納セル数情報603を出力するバッファメモリ、604は格納セル数情報603を基に受信側のシステムクロック606が送信側システムクロックに対して遅れているのか進んでいるのかを検知し、システムクロック606の周波数を上げるべきか下げるべきかを判断するクロック生成手段605の電圧を制御して発信クロックの周波数制御を行うクロック制御手段、605は受信側のシステムクロック606を生成するクロック生成手段、607はクロック生成手段605から供給されるクロック、伝送フォーマット判定手段より出力される伝送フォーマット情報611、受信セル書き込み基準信号601から、セル読み出し要求信号608を発生するセル読み出し要求生成手段、610は伝送フォーマットを判定し、伝送フォーマット情報611を出力する伝送フォーマット判定手段である。
【0109】
本実施の形態の複数の伝送フォーマットの例として、実施の形態1で説明したDCVPRO HDのATM Wrapperによる伝送フォーマットと、実施の形態3で説明したDCVPRO 25のATM Wrapperによる伝送フォーマットを例に説明を行う。これらの伝送フォーマットを判定する方法の一例としては、伝送データの中の定位置に伝送フォーマット情報を重畳して伝送し、伝送フォーマットがフレーム単位でCBRであることから、受信側では一定間隔で伝送フォーマット情報が受信されることを利用し、多くの場合は複数回伝送フォーマット情報を検知するなどの保護をして、伝送フォーマットを確定するが一般的である。また、受信されたデータから伝送フォーマット情報を検出して確定する処理は、アダプテーションレイヤ(本実施の形態ではAAL Type1)より上位レイヤの処理となるので。バッファメモリ602以降の伝送フォーマット判定手段610で行う。
【0110】
以下に、受信開始からの処理手順を説明する。
【0111】
受信当初は伝送フォーマットが確定していないが、バッファメモリ602からセルを読み出さなければ伝送フォーマット判定手段610にデータが入力されず伝送フォーマットの判定ができない。しかしながら例えば、DCVPROHDのATM Wrapperによる伝送フォーマットが受信されている場合に、DCVPRO 25のATM Wrapperによる伝送フォーマットに基づくタイミングでセル読み出し要求信号608を発生させると、受信セル入力600の受信間隔に対してセル読み出し要求信号608の発生間隔が長く、バッファメモリ602がオーバーフローしてしまう。オーバーフローしたデータは実質的にセル廃棄されるために、伝送フォーマット情報そのものが廃棄されたり、伝送フォーマット情報の受信間隔が一定間隔にならないなどの原因で、伝送フォーマット判定手段610での伝送フォーマット判定が困難となる。逆にDCVPRO 25のATM Wrapperによる伝送フォーマットが受信されている場合に、DCVPRO HDのATM Wrapperによる伝送フォーマットに基づくタイミングでセル読み出し要求信号608を発生させると、バッファメモリ602がアンダーフローし、セル読み出し要求信号608が発生しても読み出すべきデータがない状態が発生するので、伝送フォーマット情報の受信間隔が一定間隔にならないなどの原因で、伝送フォーマット判定手段610での伝送フォーマット判定が困難となる。つまり、バッファメモリ602からの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号608は伝送フォーマット確定以前から、受信した伝送フォーマットに対応したものである必要がある。
【0112】
本実施の形態では、セル読み出し要求生成手段607は、まず伝送フォーマット判定手段610で伝送フォーマットが確定する以前は、入力された受信セル書き込み基準信号601をそのままセル読み出し要求信号608として発生させる。ここで、送信側のシステムクロックと受信側のシステムクロックはアダプティブクロックが有効となる以前は同期していないので、長期的にはバッファメモリ602のデータはアンダーフローあるいはオーバーフローに向かって充填量が動く。しかしながら送信側のシステムクロックと受信側のシステムクロックはほぼ同じ周波数であり、バッファメモリ602から受信セルを出力し、伝送フォーマット判定手段610で伝送フォーマットが確定するまでの間にはアンダーフローあるいはオーバーフローは起こらず、時間的に十分余裕がある。
【0113】
上記の方法でバッファメモリ602から読み出された受信セルを入力とし、伝送フォーマット判定手段610は受信されたデータの伝送フォーマットを確定して伝送フォーマット情報611を出力する。セル読み出し要求生成手段607は伝送フォーマット情報が確定すると、セル読み出し要求信号608を、システムクロック606に基づき生成される当該伝送フォーマットの本来のセル読み出し要求信号に切り替える。つまり、DCVPRO HDのATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合は、実施の形態1で説明した方法、DCVPRO 25のATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合は実施の形態3で説明した方法によりセル読み出し要求信号608に切り替える。
【0114】
以上の処理により、複数の伝送フォーマットを受信対象とした場合でも、伝送フォーマットの自動判別を容易にし、判別した当該伝送フォーマットに対応したアダプティブクロック方式に自動切り替えを行うクロック再生が可能となる。
【0115】
伝送フォーマット判定手段610は、受信セル出力から伝送フォーマット情報を抽出して判定するだけなので非常に簡易な回路で構成可能である。さらに、セル読み出し要求生成手段607は図1のセル読み出し要求生成手段107に受信セル書き込み基準信号との選択回路を付加しただけであるので簡易な構成で実現可能である。また、その他の回路は本発明の第二の発明と同じ構成であるので本発明の第三の発明の構成は、本発明の第二の発明同様、簡易な構成で実現できる。
【0116】
なお、伝送フォーマット確定後にバッファメモリ602をリセットして、再度所定量までバッファメモリを充填し、所定量充填後にセル読み出し要求信号608の発生を再開してもよい。
【0117】
また、本実施の形態では伝送フォーマットの例として、DCVPRO HDのATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合、および、DCVPRO 25のATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合を例としたが、実施の形態2で説明した、DCVPRO 50のATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合、あるいは、実施の形態4で説明したDCVPRO 25の4倍速転送のATM Wrapperによる伝送フォーマットの場合、あるいはその他の伝送フォーマットの場合でも本発明が有効であることは言うまでもない。
【0118】
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の第三の発明の送信装置を説明する。本実施の形態の送信装置は本発明の第一の発明のセル読み出し要求信号が定間隔で発生するので、セル読み出し要求信号をセル送出のタイミング信号として使用すればシェイピング効果が得られることに着目したものである。
【0119】
したがって、本発明の第三の発明の送信装置は、本発明の第二の発明のセル読み出し要求信号をそのままセル送出タイミング信号であるセル送出要求信号として適応したものである。
【0120】
図7は本発明の第三の発明の送信装置の構成図である。図7において、701は入力された送信セル入力700を一時的に格納し、セル送出要求信号704のタイミングで送信セル出力705を出力するバッファメモリ、703はシステムクロック702からセル送出要求信号704を生成するセル送出要求生成手段である。
【0121】
図8は、セル送出要求生成手段703の内部構成を示す図である。図8において、800はシステムクロック702をカウントしてフレーム情報804よりフレームを生成するフレームシーケンスカウンタ、801はフレームシーケンスカウンタ800の出力に応じてセル読み出し要求生成個数情報805を出力するフレームシーケンスデコード手段、802はフレーム情報804よりフレーム内シーケンスであるクロック数とフレーム内シーケンスの回数をカウントするフレーム内シーケンスカウンタ、803はセル読み出し要求信号の発生ポイントをデコードしてセル送出要求信号704を発生させるセル送出要求ポイントデコード手段、702は図7に示した送信側のシステムクロックであり、704は同じく図7に示したセル送出要求信号である。
【0122】
図8に示したセル送出要求生成手段703の構成および処理は、全て図2で説明したセル読み出し要求生成手段107と同じである。すなわち、フレームシーケンスカウンタ800はフレームシーケンスカウンタ200、フレームシーケンスデコード手段801はフレームシーケンスデコード手段201、フレーム内シーケンスカウンタ802はフレーム内シーケンスカウンタ202、セル送出要求ポイントデコード手段803はセル読み出し要求生成ポイントデコード手段203と同じ処理を行う。以上の構成でセル送出要求生成手段703は送信装置のシステムクロック702を基準にセル送出要求信号704を生成する。なお、図7、図8で説明した本実施の形態の送信装置の構成は非常に簡易であることは言うまでもない。
【0123】
DVCPRO HDのATM Wrapperによる伝送の場合を例にとると、実施の形態1における図3、図4および図5に示したタイミングでセルがシェイピングされて送出される。
【0124】
以上のように、本発明の第四の発明および第五の発明によれば、非常に簡易な構成で、送信セルはトラフィック契約を満足し、網で強制的に廃棄されることなく高品質な通信が可能となる。
【0125】
また、アプリケーションであるビデオフレームを基準に処理を行うのでビデオ処理を行う周波数とは異なる新たなインターフェース点を設けることなく簡易にアダプティブクロックの実現が可能であり、さらにビデオフレーム単位で処理を行うことが可能であるので、ビデオ信号の他の処理とも完全に同期を取りながら処理を行うことが可能である。
【0126】
なお、本実施の形態ではDVCPRO HDの場合を例としたが、CBRのデータであれば、DVCPRO 50、DVCPRO 25、DVCPRO 25の4倍速転送、およびその他のCBRの伝送データの場合でも本発明を容易に実現でき、効果を得られるので、本願発明の範囲から排除するものではない。
【0127】
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の第四の発明の送信装置を説明する。実施の形態6ではシェイピング方法に関して説明を行ったが、本実施の形態では、保守運用管理用のOAM(Operation Administration and Maintenance)セル、あるいは伝送するビデオ信号を発生するVTRの制御信号などの付加情報を伝送する付加情報セルを伝送すると共に、本来の映像・音声信号のセル(本実施の形態ではDVCPRO HDのデータが格納されたセル)と上記付加情報セルを含めてシェイピングを行う送信方法および送信装置を説明する。以下の説明においてはDVCPRO HDのATM Wrapper方式による伝送のセルを主セル、付加情報を格納したセルを付加情報セルと称す。
【0128】
図9は本発明の第四の発明の送信装置の構成図である。
【0129】
図9において901は入力された送信主セル入力900であるDVCPRO HDのセルを一時的に格納し、主セル送出要求信号906が入力されるタイミングで送信主セル出力908を出力するバッファメモリ、903は付加情報セル入力902を一時的に格納し、付加情報セル送出要求信号907が入力されるタイミングで付加情報セル出力909を出力する付加情報用バッファメモリ、905はシステムクロック904から、主セル送出要求信号906および付加情報セル送出要求信号907を生成するセル送出要求生成手段である。
【0130】
図10はセル送出要求生成手段905の内部構成を示す図である。
【0131】
図10において、1000はシステムクロック904をカウントしてフレーム情報1004よりフレームを生成するフレームシーケンスカウンタ、1001はフレームシーケンスカウンタ1000の出力に応じてセル読み出し要求生成個数情報1005を出力するフレームシーケンスデコード手段、1002はフレーム情報1004よりフレーム内シーケンスであるクロック数とフレーム内シーケンスの回数をカウントするフレーム内シーケンスカウンタ、1003はセル読み出し要求信号の発生ポイントをデコードして、主セル送出要求信号906、付加情報セル送出要求信号907を発生させるセル送出要求生成ポイントデコード手段である。図10に示したセル送出要求生成手段906の構成および処理は、セル送出要求生成ポイントデコード手段1003以外は、図8で説明したセル送出要求生成手段703と同じである。すなわち、フレームシーケンスカウンタ1000はフレームシーケンスカウンタ800、フレームシーケンスデコード手段1001はフレームシーケンスデコード手段801、フレーム内シーケンスカウンタ1002はフレーム内シーケンスカウンタ802と同じ処理を行う。
【0132】
次にセル送出要求生成ポイントデコード手段1003について説明する。セル送出要求生成ポイントデコード手段1003から出力される主セル送出要求信号906は、図7のセル送出要求信号704と同じものであり、同じタイミングで発生する。本発明の特徴である、付加情報セル送出要求信号907は、主セル送出要求信号906の発生個数が1個少ないフレーム、すなわちセル分配数rが割り当てられた第一の所定期間Tでマスクされた最後の1セルの部分に付加情報セルの送出要求信号907を発生させる。図10の構成は基本的に図8の構成と同じであり、セル送出要求生成ポイントデコード手段1003のセル分配数rが割り当てられた第一の所定期間Tのマスクをなくし、その部分を主セル送出要求信号906とするだけであるので簡易な構成で実現できる。
【0133】
図11に主セル送出要求信号906と付加情報セル送出要求信号907発生の概念図を示す。
【0134】
図11の要求信号の発生間隔は図4と同じである。図4と異なる点はフレーム最後の1セルの部分をマスクするのではなく、付加情報セル送出要求信号907とする点である。つまり、フレームの先頭から主セル送出要求信号906を発生させ、セル分配数rが割り当てられた第一の所定期間Tのフレーム最後の1セルの部分に付加情報セル送出要求信号907を発生させる。
【0135】
以上の構成で、セル送出要求生成手段906は送信装置のシステムクロック904を基準に、主セル送出要求信号906および付加情報セル送出要求信号907を生成し、バッファメモリ901からはDVCPRO HDの主セル、付加情報用バッファメモリ903からは付加情報セルがシェイピングされて送出される。送出された送信主セル出力908および付加情報セル909は最終的に1本となり網に出力される。
【0136】
以上、本実施の形態では、網クロック基準ではなく、送信側のシステムクロックを基準に簡易な回路で付加情報を含めたセルのトラフィック契約を満足するシェイピングを実現し、高品質な通信が可能となる。
【0137】
なお、本実施の形態ではDVCPRO HDの場合を例としたが、CBRのデータであれば、DVCPRO 50、DVCPRO 25、DVCPRO 25の4倍速転送、およびその他のCBRの伝送データの場合でも本発明を容易に実現でき、効果を得られるので、本願発明の範囲から排除するものではない。
【0138】
また、本実施の形態においては主セル送出要求信号906と付加情報セル送出要求信号907を別の信号としたが、これらを一つの信号としてまとめ、第二のセル分配数r(r=q+1)のセルを割り当てられたフレームのみ付加情報を伝送する方法でも本願発明の範囲から排除するものではない。
【0139】
また、バッファメモリ901と付加情報用バッファメモリ903は別構成としたが、1つのバッファメモリで構成しても本願発明が容易に実現でき、発明の範囲から排除するものではない。
【0140】
また、本実施の形態では付加情報セル送出要求信号はフレームの最後としたが、フレームのどの部分で発生させても本願発明の効果が得られるので、発明の範囲から排除するものではない。
【0141】
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の第五の発明の送信装置を説明する。なお、本発明の第五の発明はアダプティブクロック方式に関する。本願第一の発明とは、読み出し要求信号の生成方法が異なり、よりジッタの低減を目的としたものである。本願第五の発明の基本構成は本願第一の発明(図1)と同じであり、セル読み出し要求生成手段107の内部構成のみが異なる。
【0142】
図12はセル読み出し要求生成手段107の内部構成を示す図である。図12において、1200は第二の所定期間あるいはその約数期間に発生する総セル数をカウントするシーケンスカウンタ、1201はシーケンスカウンタ1200がカウントした値をデコードして、第1のセル読み出し間隔を判定するセル読み出し間隔判定手段、1202はセル読み出し間隔判定手段1201が判定した間隔でセル読み出し要求を発生させるセル読み出し間隔制御手段である。
【0143】
以下にDVCPRO HDのATM Wrapper方式による伝送方式の場合、DVCPRO 50のATM Wrapper方式による伝送方式の場合、DVCPRO 25のATM Wrapper方式による伝送方式の場合、DVCPRO 25x4をATM Wrapper方式で伝送を行う場合それぞれについて動作原理を説明する。以下、これらを伝送フォーマットと称し、ATM Wrapper方式を省略して、単にDVCPRO HD、DVCPRO 50、DVCPRO 25あるいはDVCPRO 25x4と称す。
【0144】
また、DVCPRO HDのデータ量は実施の形態1と同じであり、DVCPRO 50のデータ量は実施の形態2と同じであり、DVCPRO 25のデータ量は実施の形態3と同じであり、DVCPRO 25x4のデータ量は実施の形態4と同じである。
【0145】
図13は1457フレーム期間のセル読み出し要求の発生割合を示す図である。図13を用いて動作原理を説明する。図13において、「総セル数」は1457フレーム期間(Tは1ビデオフレーム、Fは1457)のそれぞれの伝送フォーマットの総セル数(p/n)である。「総クロック数」は1457フレームの総クロック数であり、1フレームは900900クロックで構成されるので、各フォーマットに共通で、C×F=900900×1457=1312611300、である。
【0146】
DVCPRO HDの場合、セル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)は、
1312611300/15365920=85.4235…
である。したがってこの整数部分が第一のクロック分配数L=85、これより1大きい数の第二のクロック分配数M=86となる。DVCPRO 25x4の場合、セル読み出し間隔の平均クロック数は、
1312611300/15381184=85.3387…
である。したがって、この整数部分が第一のクロック分配数L=85、これより1大きい数の第二のクロック分配数M=86となる。
【0147】
DVCPRO 50の場合、セル読み出し間隔の平均クロック数は、
1312611300/7685920=170.7812…
である。したがって、この整数部分が第一のクロック分配数L=170、これより1大きい数の第二のクロック分配数M=171となる。
【0148】
DVCPRO 25の場合、セル読み出し間隔の平均クロック数は、
1312611300/3845920=341.2996…
である。したがって、この整数部分が第一のクロック分配数L=341、これより1大きい数の第二のクロック分配数M=342となる。
【0149】
それぞれの伝送フォーマットでの1457フレーム内での第一のクロック分配数Lの個数を「85/170/341間隔セル数」に、第二のクロック分配数Mの個数を「86/171/342間隔セル数」に示している。
【0150】
以下、DVCPRO HDの場合を例として説明を行う。第一のクロック分配数L(85クロック間隔)で発生される読み出し要求信号は8857820個、第二のクロック分配数M(86クロック間隔)で発生される読み出し要求信号は6508100個である。したがって、1457フレーム内でこれらの個数分配を満足し、かつできるだけランダムに第一のクロック分配数Lと、第二のクロック分配数Mを配置することによりジッタの低減が可能となる。
【0151】
図13において、
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx1 (SHORT#1)
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx10 (SHORT#2)
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx100 (SHORT#3)
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx1000 (SHORT#4)
xxxxxxxxxxxxxxxxxxx10000 (SHORT#5)
xxxxxxxxxxxxxxxxxx100000 (SHORT#6)
xxxxxxxxxxxxxxxxx1000000 (SHORT#7)
xxxxxxxxxxxxxxxx10000000 (SHORT#8)
xxxxxxxxxxxxxxx100000000 (SHORT#9)
xxxxxxxxxxxxxx1000000000 (SHORT#10)
xxxxxxxxxxxxx10000000000 (SHORT#11)
xxxxxxxxxxxx100000000000 (SHORT#12)
xxxxxxxxxxx1000000000000 (SHORT#13)
xxxxxxxxxx10000000000000 (SHORT#14)
xxxxxxxxx100000000000000 (SHORT#15)
xxxxxxxx1000000000000000 (SHORT#16)
xxxxxxx10000000000000000 (SHORT#17)
xxxxxx100000000000000000 (SHORT#18)
xxxxx1000000000000000000 (SHORT#19)
xxxx10000000000000000000 (SHORT#20)
xxx100000000000000000000 (SHORT#21)
xx1000000000000000000000 (SHORT#22)
x10000000000000000000000 (SHORT#23)
100000000000000000000000 (SHORT#24)
は、シーケンスカウンタ1200に具備される、24ビットカウンタのデコード値を示している(xは1/0どちらでもよい)。
【0152】
シーケンスカウンタ1200は1から総セル数の15365920までのセル数のカウントを行い、15365920の次は1に戻りシーケンスを繰り返す。各デコード値には便宜上SHORT#xxの記号を付している。
【0153】
例えばSHORT#1では、カウンタの最下位ビットが1の場合であり(その他のビットは考慮しない)、SHORT#2では、カウンタの最下位ビットは0、それより一つ上位ビットは1の場合であり(その他のビットは考慮しない)、表の下に行くにしたがってデコード値が大きくなる。
【0154】
これらのデコード値となる個数が表中に示している。例えばSHORT#1は7682960回、SHORT#2は3841480である。表に示したSHORT#1からSHORT#24は排他的に発生する。
【0155】
表中の発生個数の左に記した黒丸(●)は第一のクロック分配数Lの間隔でセル読み出し要求を発生させるデコード値を示している。黒丸が記されていないデコード値は第二のクロック分配数Mの間隔でセル読み出し要求を発生させるデコード値である。
【0156】
SHORT#1、SHORT#4、SHORT#7、SHORT#8、SHORT#9、SHORT#12、SHORT#15、SHORT#17、SHORT#18、SHORT#21、SHORT#22、SHORT#23、のデコード値では、第一のクロック分配数Lの間隔でセル読み出し要求を発生させる。これらの発生個数の合計は8857820であり、85間隔セル数の個数と一致する。残りは第二のクロック分配数Mとすることにより、個数割合の条件を満足することができる。つまり、各デコード値の個数の組み合わせにより、第一のクロック分配数Lおよび第二のクロック分配数Mの条件を満足させる。
【0157】
カウンタのデコード値は、カウンタ値が1(000000000000000000000001)の場合はSHORT#1で第一のクロック分配数L、2(000000000000000000000010)の場合はSHORT#2で第二のクロック分配数M、3(000000000000000000000011)の場合はSHORT#1で第一のクロック分配数L、4(000000000000000000000100)の場合はSHORT#3で第二のクロック分配数M、5(00000000000000000000101)の場合はSHORT#1で第一のクロック分配数L、6(000000000000000000000110)の場合はSHORT#2で第二のクロック分配数Mというように、第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mが擬似的にランダムに発生することで、1から15365920までカウンタ値の一部分に局所的に第一のクロック分配数Lあるいは第二のクロック分配数Mが固まることがないのでジッタを低減が可能となる。
【0158】
つまり、本願第五の発明が、第一の発明と異なる点は、第一の発明がフレーム境界を基準としてセル読み出し要求を発生するのに対して、本願第五の発明および第九の発明ではフレーム境界の概念を排除し、1457フレーム全体で第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mを分配することで、フレーム境界で生じるセル読み出し要求信号のマスクあるいは残クロックによるジッタをなくし、1457フレーム全体でのジッタの低減を可能としている。
【0159】
図12での上記図13の動作原理の実現方法を具体的に説明する。シーケンスカウンタ1200は、セル発生毎にインクリメントするカウンタであり、1から総セル数の15365920までカウントする。セル読み出し間隔判定手段1201はシーケンスカウンタの値を図13にしたがってデコードして第一のクロック分配数L(85クロック間隔)、第二のクロック分配数M(86クロック間隔)のどちらの間隔でセル読み出し要求信号108を発生させるかを決定して、セル読み出し間隔制御手段1202に通知する。セル読み出し間隔制御手段1202はカウンタを具備し、第一のクロック分配数Lでセル読み出し要求信号108を発生させる場合は0から84をカウントし、第二のクロック分配数Mでセル読み出し要求信号108を発生させる場合は0から85をカウントし、例えばカウンタ値が0の時にセル読み出し要求信号108を発生させる。つまりカウンタの0へのリセット値(84あるいは85)を変更することにより、セル読み出し間隔判定手段1201で指定されたセル発生間隔でのセル読み出し要求信号108の発生を実現する。セル読み出し要求信号108が発生されると、同時にシーケンスカウンタ1200に通知され内部のカウンタがインクリメントする。
【0160】
以上、DVCPRO HDの場合を例として説明を行ったが、他の伝送フォーマットの場合も図13の分配に従い、シーケンスカウンタ1200のカウンタシーケンス長(総セル数)、セル読み出し間隔判定回路1201における、第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mの判定(黒丸が第一のクロック分配数L、それ以外が第二のクロック分配数M)、セル読み出し間隔制御手段1202のカウンタリセット値、すなわちDVCPRO25x4の場合は85あるいは86、DVCPRO 50の場合は170あるいは171、DVCPRO 25の場合は341あるいは342、とすることにより各伝送フォーマットに対応可能である。
【0161】
以上の構成により本願発明はカウンタとデコード回路の簡易な構成で実現され、ジッタの少ないセル読み出し要求信号108を発生させることでアダプティブクロック方式を実現し、高精度な送受信間同期が可能となる。
【0162】
なお、図13における第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mの割り当ては一例であり、その他の組み合わせが存在しその組み合わせで実現する場合でも本発明の範囲から排除するものではない。
【0163】
(実施の形態9)
本実施の形態は実施の形態8で説明した動作原理の変形であり、より簡易な回路での実現を目的としている。
【0164】
本実施の形態のクロック再生装置では1457フレームを基準としているが、フレーム境界の概念をなくしたために、クロック単位で1457フレームを分割可能である。本実施の形態は上記点に着目したものであり、1457フレーム期間内の総クロック数と同期間内に処理する総セル数との公約数である4を例として、1457フレームを4分の1とした期間(約数期間)で処理を行う実施の形態を説明する。
【0165】
本実施の形態のクロック再生装置は、図1および図12の構成で実現でき図12のカウンタ値およびデコード値を若干変更することにより容易に実現可能である。
【0166】
図15は1457フレームの4分の1のセル読み出し要求の発生割合を示す図である。図15では実施の形態8で説明した全ての伝送フォーマットの場合を示しているが、以下にDVCPRO HDの場合を例として説明を行う。
【0167】
既に説明の通り1457フレームでの「総クロック数」C×Fは、1312611300であり、これは4で割ることができ、「1/4総クロック数」は328152825である。また1457フレームの「総セル数」p/nは15365920であり、その4分の1である「1/4セル数」は3841480である。
【0168】
平均セル間隔は、1312611300/15365920=85.42…
であり、第一のクロック分配数Lは85、第二のクロック分配数Mは86となる。
【0169】
「85間隔セル数」は2214455となり、「86間隔セル数」は1627025となる。セル数が4分の1となったことによりカウンタは22ビットカウンタとなり、より簡易な回路で構成可能である。
【0170】
図15にはSHORT#1からSHORT#22までのデコード値とそのデコード値の発生個数を示している。黒丸で示したSHORT#1、SHORT#4、SHORT#7、SHORT#8、SHORT#9、SHORT#12、SHORT#15、SHORT#17、SHORT#18、SHORT#21で85クロック間隔での第一のクロック分配数Lでのセル読み出し要求信号発生させ、それ以外では86クロック間隔での第二のクロック分配数Mでのセル読み出し要求信号を発生させることにより、それぞれの読み出し個数割合を実現する。その他の伝送フォーマットにおいても黒丸が第一のクロック分配数L、それ以外が第二のクロック分配数Mである。
【0171】
図12での上記図15の動作原理の実現方法を具体的に説明する。シーケンスカウンタ1200は、1から「1/4セル数」の33841480までカウントする。セル読み出し間隔判定手段1201はシーケンスカウンタの値を図15にしたがってデコードして第一のクロック分配数L(85クロック間隔)、第二のクロック分配数M(86クロック間隔)のどちらの間隔でセル読み出し要求信号108を発生させるかを決定して、セル読み出し間隔制御手段1202に通知する。
【0172】
セル読み出し間隔制御手段1202はカウンタを具備し、第一のクロック分配数Lでセル読み出し要求信号108を発生させる場合は0から84をカウントし、第二のクロック分配数Mでセル読み出し要求信号108を発生させる場合は0から85をカウントし、例えばカウンタ値が0の時にセル読み出し要求信号108を発生させる。つまりカウンタの0へのリセット値(84あるいは85)を変更することにより、セル読み出し間隔判定手段1201で指定されたセル発生間隔でのセル読み出し要求信号108の発生を実現する。
【0173】
セル読み出し要求信号108が発生されると、同時にシーケンスカウンタ1200に通知され内部のカウンタがインクリメントする。
【0174】
本実施の形態ではシーケンスカウンタ1200のビット数およびセル読み出し間隔判定手段1201のデコードのビット数が削減でき、より簡易な回路で実現可能である。
【0175】
他の伝送フォーマットの場合も図15にしたがってカウンタのデコード値を変更することにより容易に実現可能である。
【0176】
以上説明したように、より簡易な構成で実施の形態8で説明した効果を有する。
【0177】
なお、本実施の形態では、1457フレームの4分の1を実施例としたが、1457フレームを構成するクロック数および1457フレームを構成する総セル数の公約数で割る場合であれば、これ以外の値でも本発明の範囲から除外するものではない。
【0178】
(実施の形態10)
本実施の形態では、本発明の第六の発明の送信装置を説明する。本実施の形態の送信装置は本発明の第五の発明のセル読み出し要求信号が定間隔で発生するので、セル読み出し要求信号をセル送出のタイミング信号として使用すればシェイピング効果が得られることに着目したものである。
【0179】
したがって、本発明の第六の発明の送信装置は、本発明の第五の発明のセル読み出し要求信号のタイミングの生成方法をそのままセル送出タイミング信号であるセル送出要求信号として適応したものである。
【0180】
第六の発明の送信装置は図7の構成で実現できる。図14は、セル送出要求生成手段703の内部構成を示す図である。図14において、1300はシーケンスカウンタ、1301はセル送出間隔判定手段、1302はセル送出間隔制御手段である。シーケンスカウンタ1300はシーケンスカウンタ1200と同じ構成であり、セル送出間隔判定手段1301はセル読み出し間隔判定手段1201と同じ構成であり、セル送出間隔制御手段1302はセル読み出し間隔制御手段1202と同じ構成である。したがって、セル送出要求信号704はセル読み出し要求信号108の発生タイミングと同じになる。
【0181】
以上の構成により、実施の形態8で説明した図14による第一のクロック分配数Lあるいは、第二のクロック分配数Mの発生方法、あるいは実施の形態9で説明した図15による第一のクロック分配数Lあるいは、第二のクロック分配数Mの発生方法によってセル送出要求信号を発生させることにより、より精密なシェイピングを実現できる。
【0182】
以上のように、本実施の形態によれば、非常に簡易な構成で、より精密なシェイピングを実現可能であり、送信セルはトラフィック契約を満足し、網で強制的に廃棄されることなく高品質な通信が可能となる。
【0183】
以上説明したように本願第一から第六の発明は実現される。
【0184】
なお、本発明ではCBRのデータとして所定期間をフレーム期間としたが、これに限るものではなく、フィールド期間や、例えばシャフリングを行う単位などサンプリングの区切りの区間でも本願発明の範囲から排除するものではない。
【0185】
また、本発明の第一の発明において、セル読み出し要求信号が1セル少ないフレームが発生し、さらに残クロックが発生するので、セル読み出し要求信号が発生しない最大期間は2セル未満となる。これはセル読み出しの揺らぎに相当するが、1フレーム期間はこれに対して十分長い(実施の形態1から4では900,900クロック)のでこの程度の揺らぎであれば、アダプティブクロックの実現に何ら影響を及ぼさないことは言うまでもない。本発明の第八および第九の発明ではさらなる信頼性の向上のためにジッタの低減を実現している。
【0186】
同様に、本発明の第三、第四の発明のシェイピングについても十分にシェイピング効果が得られることは言うまでもない。本発明の第六の発明ではさらなる信頼性の向上のためにより精密なシェイピングを実現している。
【0187】
また、本発明の第一、三、四の発明において、残クロックをフレームの最後としたが、例えばフレーム期間内にばらまく、あるいは別の場所に配置する場合でも、発明の効果を失するものではなく、発明の範囲から排除するものではない。
【0188】
また、本発明の第一、三、四の発明において、第二の所定期間中に発生する総セル数p/nを整数倍Fで除した値が整数となる場合は、第一のセル分配数qのみを用い、第二のセル分配数r(r=q+1)を用いない場合でも本願発明の範囲から除外するものではない。その場合、第一の所定期間T内において、所定クロック数Cを第一のセル分配数qで除した値が整数である場合は、第一のクロック分配数D(D=(C/r)の整数部分)のみを用い、第二のクロック分配数S(S=D+1)を用いない場合でも本発明の範囲から排除するものではない。
【0189】
また、本発明の第一、二、四、五、六、および七の発明において、第一の所定期間T内において、所定クロック数Cを第二のセル分配数rで除した値が整数である場合は、第一のクロック分配数D(D=(C/r)の整数部分)のみを用い、第二のクロック分配数S(S=D+1)を用いない場合でも本願発明の範囲から排除するものではない。
【0190】
また、本発明の第五および六の発明において、前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)が整数となる場合は第一のクロック分配数Lのみを使用し第二のクロック分配数Mを用いない場合でも本願発明の範囲から排除するものではない。
【0191】
また、本発明の第一、三、四の発明において、第一の所定期間T内において、所定クロック数Cを第二のセル分配数rで除した値が整数でなく、所定クロック数Cを第一のセル分配数qで除した値が整数である場合は、第一のセル分配数qが割り当てられた第一の所定期間Tのみ、その値の間隔でセルを読み出しあるいは発生させる場合でも本願発明の範囲から排除するものではない。
【0192】
また、本発明では、所定クロック数Cを900,900クロック、第1の所定期間Tをビデオフレーム、所定のペイロード長nを47、整数倍Fを1457としたが、これに限定するものではない。
【0193】
また、本願第一、二、三の発明において、残クロックは1セル以下としたが、生成したフレーム内シーケンスの処理で、残クロックが1セル以下にならない場合は、毎フレームで複数回繰り返されるフレーム内シーケンスの一部において、第一のクロック分配数Dを第二のクロック分配数Sに置き換える処理を行うことにより、残クロックが1セル以下になるように調整を行ってもよい。
【0194】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、本発明の第一の発明によれば、所定期間内に発生する固定量のデータがセル(パケット)のペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、特殊なインターフェースクロックを設けずに、アプリケーションレイヤの処理クロックを用いて、簡易な構成でアダプティブクロックを実現可能である。
【0195】
また、アダプティブクロックに使用するバッファメモリからの読み出しタイミングの揺らぎ(ジッタ)が少ないために送信側のクロックと受信側のクロックを正確に同期させることが可能となる。
【0196】
本願第二の発明によれば、簡易な構成で、複数の伝送フォーマットを受信対象とした場合でも、伝送フォーマットを自動判別を容易にし、判別した当該伝送フォーマットに対応したアダプティブクロック方式に自動切り替えを行うクロック再生が可能となる。
【0197】
本願第三の発明では、所定期間内に発生する固定量のデータがセル(パケット)のペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、網クロック基準ではなく、特殊なインターフェースクロックを設けずに、送信側のシステムクロックを基準に簡易な回路でトラフィック契約を満足するシェイピングを実現し高品質な通信が可能となる。
【0198】
本願第四の発明では、所定期間内に発生する固定量のデータがセル(パケット)のペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、網クロック基準ではなく、送信側のシステムクロックを基準に簡易な回路で付加情報を含めたセルのシェイピングを実現し、高品質な通信が可能となる。
【0199】
また、本願第一、三、四の発明においてはビデオフレーム等のアプリケーションレイヤの処理単位でシェイピングあるいはアダプティブクロックの処理を行うのアプリケーションレイヤの処理と完全に同期を取った処理が可能である。また、アプリケーションレイヤの処理回路と共用化が可能であり、簡易な構成で実現可能である。
【0200】
本願第五の発明では、特殊なインターフェースクロックを設けずに、カウンタとデコード回路の簡易な構成で、所定期間内に発生する固定量のデータがセル(パケット)のペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、特殊なインターフェースクロックを設けずに、アプリケーションレイヤの処理クロックを用いて、ジッタの少ないアダプティブクロック方式を実現し、高精度な送受信間同期が可能となる。
【0201】
本願第六の発明では、特殊なインターフェースクロックを設けずに、カウンタとデコード回路の簡易な構成で、所定期間内に発生する固定量のデータがセル(パケット)のペイロード長の倍数でない場合、また、処理基準とする時間単位を構成するクロック数がセル数の倍数でない場合でも、特殊なインターフェースクロックを設けずに、アプリケーションレイヤの処理クロックを用いて、高精度なシェイピングが可能となり、送信端末に直接接続された交換機でのシェイピング違反に起因するセル廃棄をなくし高品質な伝送を保証できる。
【0202】
なお、本願第五、第六の発明において、第二の所定期間の総セル数分のカウンタ値のデコードにより第一の第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mとを擬似的にランダムに配置したが、例えばM系列データのようなランダムデータに第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mを割り付ける方法等、ランダムにデータが発生する方法に第一のクロック分配数Lと第二のクロック分配数Mを割り付ける方法であれば、本願発明の範囲から排除するものではない。
【0203】
なお、本願の全ての発明は、処理基準とする時間単位でデータ量が整数でない場合やセルのペイロード長の倍数でない場合でも、発明が容易に実現でき、効果を有することは言うまでもない。
【0204】
また、本願の実施の形態では、1457フレームを例として説明を行ったが、本願発明の本質は、所定クロック数Cで構成される第一の所定期間Tの倍数で、データ量が所定のペイロード長nの倍数となる期間を第二の所定期間として処理を行う場合であれば、1457フレームに限らずその他の場合でも本発明の範囲から排除するものではない。また基準期間はビデオフレームに限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるクロック再生装置の構成を示すブロック図
【図2】セル読み出し要求生成手段107の内部構造を示すブロック図
【図3】フレーム方向のセル分配の概念図
【図4】フレーム内でのセル読み出し要求発生の概念図
【図5】フレーム内シーケンスでのセル読み出し要求生成ポイントデコード手段203のデコードポイントを示す図
【図6】本発明の実施の形態5におけるクロック再生装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態6における送信装置の構成を示すブロック図
【図8】セル送出要求生成手段703の内部構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態9における送信装置の構成を示すブロック図
【図10】セル送出要求生成手段905の内部構成を示す図
【図11】セル送出要求信号704と付加情報セル送出要求信号907発生の概念図
【図12】セル読み出し要求生成手段107の内部構成を示すブロック図
【図13】セル読み出し要求の発生割合を示す図
【図14】セル送出要求生成手段703の内部構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態9におけるセル読み出し要求の発生割合を示す図
【図16】ロングインターリーバマトリックスの説明図
【符号の説明】
102,602,901 バッファメモリ
104,604 クロック制御手段
105,605 クロック生成手段
107,607 セル読み出し要求生成手段
610 伝送フォーマット判定手段
200,800,1000 フレームシーケンスカウンタ
201,801,1001 フレームシーケンスデコード手段
202,802,1002 フレーム内シーケンスカウンタ
203 セル読み出し要求生成ポイントデコード手段
703,905 セル送出要求生成手段
803,1003 セル送出要求生成ポイントデコード手段
903 付加情報用バッファメモリ
1200,1300 シーケンスカウンタ
1201 セル読み出し間隔判定手段
1202 セル読み出し間隔制御手段
1301 セル送出間隔判定手段
1302 セル送出間隔制御手段

Claims (54)

  1. アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生方法であって、
    所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、
    前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第1のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sのいずれかを前記セル読み出し間隔の平均クロック数とすることを特徴とするクロック再生方法。
  2. 前記所定クロック数Cが900900であることを特徴とする請求項1記載のクロック再生方法。
  3. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項1記載のクロック再生方法。
  4. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項1記載のクロック再生方法。
  5. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項1記載のクロック再生方法。
  6. アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、
    受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、
    クロックを発生するクロック生成手段と、
    前記格納セル数情報より前記メモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、
    前記クロックを基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を時間的に均等に発生させるセル読み出し要求生成手段とを備え、
    所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、
    前記セル読み出し要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C/r(C/rは次数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Cのいずれかを平均クロック数として前記セル読み出し要求信号を発生させることを特徴とするクロック再生装置。
  7. 前記所定クロック数Cが900900あることを特徴とする請求項6記載のクロック再生装置。
  8. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項6記載のクロック再生装置。
  9. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項6記載のクロック再生装置。
  10. 前記整数倍(F:Fは正の整数)が1457であることを特徴とする請求項6記載のクロック再生装置。
  11. アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、
    少なくとも2つ以上の伝送フォーマットを受信対象とし、自動的に前記伝送フォーマットに対応したクロック再生を行う場合において、
    受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、
    クロックを発生するクロック生成手段と、
    前記格納セル数情報から前記メモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロッククロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、
    前記クロックを基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を発生させるセル読み出し要求生成手段と、
    前記バッファメモリから出力される前記受信セルから伝送フォーマット情報を抽出して前記伝送フォーマットを判定する伝送フォーマット判定手段とを備え、前記セル読み出し要求生成手段は、前記伝送フォーマット判定手段より前記伝送フォーマットが確定する以前は、入力された前記受信セル書き込み基準信号を前記セル読み出し要求信号として出力し、前記伝送フォーマットが確定した後には前記クロックを基準に生成される前記セル読み出し要求信号を生成することを特徴とするクロック再生装置。
  12. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信方法であって、
    前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数p/n/Fp/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sを平均クロック数とすることを特徴とする送信方法。
  13. 前記所定クロック数Cが900900あることを特徴とする請求項12記載の送信方法。
  14. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項12記載の送信方法。
  15. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項12記載の送信方法。
  16. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項12記載の送信方法。
  17. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信装置であって、送信セルを格納するバッファメモリと、
    前記バッファメモリからのセルの送出タイミング基準信号であるセル送出要求信号を生成して前記バッファメモリからセルを読み出すセル送出要求生成手段とを備え、
    前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均セル数セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sを前記セル送出間隔の平均クロック数とすることを特徴とする送信装置。
  18. 前記所定クロック数Cが900900あることを特徴とする請求項17記載の送信装置。
  19. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項17記載の送信装置。
  20. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項17記載の送信装置。
  21. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項17記載の送信装置。
  22. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータと制御信号などの付加情報を、それぞれ所定のペイロード長n(nは自然数)を有する主セル、付加情報セルとして伝送する送信方法であって、
    前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均主セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第一のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均主セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sのいずれかを平均クロック数とし、
    前記第一の所定期間Tに前記第一のセル分配数qが割り当てられている場合はq個の前記セルを送信し、前記第二のセル分配数rが割り当てられている場合はq個の前記セルおよび0又は1個の前記付加情報セルを送信することを特徴とする送信方法。
  23. 前記所定クロック数Cが900900あることを特徴とする請求項22記載の送信方法。
  24. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項22記載の送信方法。
  25. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項22記載の送信方法。
  26. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項22記載の送信方法。
  27. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータと制御情報などの付加情報を、それぞれ所定のペイロード長n(nは自然数)を有する主セル、付加情報セルとして伝送する送信装置であって、
    前記主セルを格納するバッファメモリと、
    前記付加情報セルを格納する付加情報用バッファメモリと、
    前記バッファメモリからの前記主セルの送出タイミング基準信号である主セル送出要求信号および前記付加情報用バッファメモリからの前記付加情報セルの送出タイミング基準信号である付加情報セル送出要求信号を生成して前記バッファメモリから主セルを、前記付加情報用バッファメモリからは付加情報を読み出すセル送出要求生成手段とを備え、
    前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間における前記第一の所定期間T毎に割り当てる平均主セル数p/n/F(p/n/Fは実数)の整数部分を第一のセル分配数q(q=p/n/Fの整数部分)、前記第一のセル分配数qより1大きい数を第二のセル分配数r(r=q+1)とし、前記第1のセル分配数qまたは前記第二のセル分配数rのいずれかを平均主セル数とし、
    前記第一の所定期間T内におけるセルの送出間隔の平均クロック数C/r(C/rは実数)の整数部分を第一のクロック分配数D(D=C/rの整数部分)、前記第一のクロック分配数Dより1大きい数を第二のクロック分配数S(S=D+1)とし、前記第一のクロック分配数Dまたは前記第二のクロック分配数Sのいずれかを平均クロック数とし、
    前記第一の所定期間Tに前記第一のセル分配数qが割り当てられている場合にはq個の前記主セル送出要求信号を発生させ、前記第二のセル分配数rが割り当てられている場合にはq個の前記主セル送出要求信号および0又は1個の前記付加情報セル送出要求信号を発生させることを特徴とする送信装置。
  28. 前記所定クロック数Cが900900あることを特徴とする請求項27記載の送信装置。
  29. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項27記載の送信装置。
  30. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項27記載の送信装置。
  31. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項27記載の送信装置。
  32. アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生方法であって、
    所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、
    前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間(T×F)を設定し、
    前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)とし、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)として、
    前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル読み出し間隔のクロック数とすることを特徴とするクロック再生方法。
  33. 前記第二の所定期間内あるいはその約数期間内で発生する総セル数をカウントするカウンタに複数のデコード値を設定し、各デコード値の組み合わせにより前記第一のクロック分配数Lおよび前記第二のクロック分配数Mの発生パターンを確定する請求項32記載のクロック再生方法。
  34. 前記所定クロック数Cが900900であることを特徴とする請求項32記載のクロック再生方法。
  35. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項32記載のクロック再生方法。
  36. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項32記載のクロック再生方法。
  37. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項32記載のクロック再生方法。
  38. アダプティブクロック方式に用いられるクロック再生装置であって、
    受信セル書き込み基準信号を基準信号として受信セルを格納し、セル読み出し要求に応じて前記受信セルを出力し、メモリ上に残っている前記受信セル数を示す格納セル数情報を出力するバッファメモリと、
    クロックを発生するクロック生成手段と、
    前記格納セル数情報より前記バッファメモリに対する前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数の相対差を検知し、前記受信セルの書き込みと読み出しのクロック周波数が同期するように前記クロック生成手段の発信周波数を制御するクロック制御手段と、
    前記クロック制御手段が発生するクロック周波数を基準に前記バッファメモリからのセルの読み出しタイミングであるセル読み出し要求信号を時間的に均等に発生させるセル読み出し要求生成手段とを備え、
    所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する場合、
    前記セル読み出し要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)とし、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)として、
    前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル読み出しの平均クロック数として前記セル読み出し要求信号を発生させることを特徴とするクロック再生装置。
  39. 前記セル読み出し要求生成手段は前記第二の所定期間あるいはその約数期間に発生する総セル数をカウントするシーケンスカウンタと前記シーケンスカウンタの値をデコードして第一のクロック分配数Lあるいは第二のクロック分配数Mのどちらかを選択するセル読み出し間隔判定手段と、前記セル読み出し間隔判定手段で判定された間隔で前記セル読み出し要求を発生させるセル読み出し間隔制御手段とを備えることを特徴とする請求項38記載のクロック再生装置。
  40. 前記所定クロック数Cが900900であることを特徴とする請求項38記載のクロック再生装置。
  41. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項38記載のクロック再生装置。
  42. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項38記載のクロック再生装置。
  43. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項38記載のクロック再生装置。
  44. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信方法であって、
    前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間(T×F)を設定し、
    前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)とし、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)として、
    前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル送出間隔とすることを特徴とする送信方法。
  45. 前記第二の所定期間内あるいはその約数期間内で発生する総セル数をカウントするカウンタに複数のデコード値を設定し、各デコード値の組み合わせにより前記第一のクロック分配数Lおよび前記第二のクロック分配数Mの発生パターンを確定する請求項44記載の送信方法。
  46. 前記所定クロック数Cが900900であることを特徴とする請求項44記載の送信方法。
  47. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項44記載の送信方法。
  48. 前記整数倍(F)が1457であることを特徴とする請求項44記載の送信方法。
  49. 所定クロック数C(Cは自然数)で構成される第一の所定期間T(Tは自然数)毎に発生する固定量m(mは自然数)のデータを、所定のペイロード長n(nは自然数)を有するセルで伝送する送信装置であって、
    前記バッファメモリからのセルの送出タイミング基準信号であるセル送出要求信号を生成して前記バッファメモリからセルを読み出すセル送出要求生成手段とを備え、
    前記セル送出要求生成手段は、前記第一の所定期間Tを整数倍(F:Fは正の整数)し、期間中に発生する総データ量p(p=m×F)が前記ペイロード長nの倍数となる第二の所定期間を設定し、
    前記第二の所定期間内におけるセル読み出し間隔の平均クロック数C×F/(p/n)(C×F/(p/n)は実数)の整数部分を第一のクロック分配数L(L=C×F/(p/n)の整数部分)、前記第一のクロック分配数Lより1大きい数を第二のクロック分配数M(M=L+1)とし、
    前記第一のクロック分配数Lまたは前記第二のクロック分配数Mのいずれかをセル送出の平均クロック数として前記セル送出要求信号を発生させることを特徴とする送信装置。
  50. 前記セル送出要求生成手段は、前記第二の所定期間あるいはその約数期間に送出する総セル数をカウントするシーケンスカウンタと前記シーケンスカウンタの値をデコードして第一のクロック分配数Lあるいは第二のクロック分配数Mのどちらかを選択するセル送出間隔判定手段と、前記セル送出間隔判定手段で判定された間隔で前記セル送出要求信号を発生させるセル送出間隔制御手段とを備えることを特徴とする請求項49記載の送信装置。
  51. 前記所定クロック数Cが900900であることを特徴とする請求項49記載の送信装置。
  52. 前記第一の所定期間Tがビデオフレームであることを特徴とする請求項49記載の送信装置。
  53. 前記第一の所定のペイロード長nが47であることを特徴とする請求項49記載の送信装置。
  54. 前記整数倍(F:Fは正の整数)が1457であることを特徴とする請求項49記載の送信装置。
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