JP3738457B2 - 干渉測定装置及び干渉測定方法 - Google Patents

干渉測定装置及び干渉測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被検面の形状や透過波面等を測定する干渉測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、被検面(例えば、レンズ等)の形状や透過波面の測定には干渉法を用いた干渉測定装置が用いられている。このような干渉測定装置は非常に高精度な測定をすることができるため、広く利用されている。
図8は、特開平2−132310号公報に開示されている従来の干渉測定装置の一例を示す概略構成図である。図8の装置はマッハツェンダタイプの干渉測定装置である。この装置は、レーザ光源101と3つのビームスプリッタ102、103、108とミラー104と圧電素子105とスライド機構106と平行平面板107と受光素子109(例えば、CCD等のエリアセンサ)と被検面110とからなる。レーザ光源101を出射した光はレンズL1、L2、ビームスプリッタ102、103、レンズL3を通過した後、被検面110で反射する。被検面で反射した光はレンズL3を通過した後、ビームスプリッタ103によって2つの光に分割される。ビームスプリッタ103で分割された一方の光Bはビームスプリッタ102、108を通過した後、レンズL4によって受光素子109上に照射される。また、ビームスプリッタ103で分割された他方の光Aはミラー104で反射した後、平行平面板107、ビームスプリッタ108を通過し、レンズL4によって受光素子109上に照射される。ミラー104は圧電素子105を介してスライド機構106に接合されているため、図8の矢印Cの方向に微動させることができる。従って、光Aの位相はミラー104で反射する際に変化させることができる。また、ミラー104で反射した光Aは平行平面板107を通過することにより一定量シアされる。従って、受光素子109上に照射される光Aと光Bは平行平面板107によって一定量横ズレが生じているため干渉を起こし、受光素子109上では干渉縞ができる。そして、ミラー104を微動させることによって光Aの位相を0、λ/4、λ/2、3λ/4(光源から出射する光の波長をλとする)と変化させて受光素子109上で変化する干渉縞の明暗を観察し、被検面の形状等を測定していた。このように、光Aと光Bとの相対的な位相を変化させながら、前記光Aと光Bとの干渉光を測定することをフリンジスキャンと呼ぶ。
【0003】
このような装置では、例えば被検レンズ(被検面110)の反射率が異なる事等により受光素子109に入射する光の強度が変化する。このとき、干渉縞の明暗(光の強度)はCCD等のエリアセンサで観察するが、CCD等のエリアセンサは入射する光の強度が一定の値よりも弱いと感度が悪くなり、強すぎるとサチレーションを起こし、測定精度が低くなる。従って、従来の装置は、レーザ光源101のパワーを増減させたり、ND(neutral density)フィルタを挿入することによる光量の調整などで、受光素子109に入射する干渉像の明るさを調整していた。
【0004】
しかしながら、干渉像が非常に暗い画像となるような被検物を測定するような場合、レーザ光源のパワー増減やNDフィルタによる光量の調整だけでは、画像読み取りに十分な明るさの干渉像が得られず、結果として画像のSNが悪化し、干渉測定装置の精度が落ちる問題があった。
上記のように、干渉像が非常に暗い画像となるような測定には、以下のような場合がある。▲1▼反射防止コートを施したレンズを反射型干渉計で計測した場合、▲2▼紫外線や赤外線のように、画像読み取り部に用いられるイメージセンサの波長感度特性の低い波長の光源を使用した場合、▲3▼作業者の安全性確保の為に、意図的にレーザ光源の出力を下げる場合等である。
【0005】
そのため、例えば特開平4−297808号公報で開示されていく干渉測定装置では、測定精度向上のために、2回のフリンジスキャン(縞走査)を行ない、各フリンジスキャン毎に位相計算をし、これらを平均する事で、位相計算に含まれる誤差を補正する方法が行われている。また、参照面(参照光束)と被検面(被検光束)との距離(位相差)が増大する方向と、減少する方向の、両方向のフリンジスキャン(縞走査)で画像を読み取り、2つの方向毎に位相計算した結果の平均位相を計算する事により、位相計算の誤差を補正する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の干渉測定装置では測定精度向上の為にフリンジスキャン(縞走査)の回数と同じ回数の位相計算が必要である。
従来の干渉測定装置で用いられている位相計算は、三角関数を用いた演算である。しかしながら、一般に画像読み取り部(例えば、CCD等のエリアセンサ)で読み取られる画像データは、データ数(ポイント数)も多く、三角関数を用いた演算はその演算に要する時間が長いため、この演算を数多く繰り返す従来の方法では、計算に非常に時間が掛かり、一回の干渉測定に長時間を必要とするという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決し、干渉像が非常に暗い画像となるような被検物を測定する場合においても、十分な測定精度が得られ、また位相計算の誤差の低減を、高速に行なうことの可能な干渉測定装置を提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
そのため、本発明は、光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算部を有し、前記位相可変部は少なくとも一回のフリンジスキャンを行い、前記フリンジスキャンの速度を整数分の1とし、前記画像読み取り部の読み取り速度は変えずに読み取られる複数の画像信号から、前記フリンジスキャン速度の逆整数となり、かつ、少なくとも2以上の連続する前記画像読み取り部からの画像信号を、前記加算部で加算した画像信号を基に前記演算部で位相を測定する(請求項1)。
また、本発明は、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光速分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉光学工程によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、前記画像読み取り工程からの画像信号を加算する加算工程を有し、
前記位相可変工程は少なくとも一回のフリンジスキャンを行い、前記フリンジスキャンの速度を整数分の1とし、前記画像読み取り工程の読み取り速度は変えずに読み取られる複数の画像信号から、前記フリンジスキャン速度の逆整数となり、かつ、少なくとも2以上の連続する前記画像読み取り工程からの画像信号を、前記加算工程で加算した画像信号を基に前記演算工程で位相を測定する(請求項2)。
【0009】
また、本発明は、光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算部を有し、前記位相可変部は前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一な位置から少なくとも2回のフリンジスキャンを行い、前記画像読み取り部で読み取られる複数の画像信号のうち、前記位相可変部によって変化する前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一で、かつ、前記読み取り部での測定時間が異なる画像信号を前記加算部で加算した画像信号を基に前記演算部で位相を測定する(請求項3)。
また、本発明は、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光束分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉工程によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算工程を有し、前記位相可変工程は前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一な位置から少なくとも2回のフリンジスキャンを行い、前記画像読み取り工程で読み取られる複数の画像信号のうち、前記位相可変工程によって変化する前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一で、かつ、前記読み取り工程での測定時間が異なる画像信号を前記加算工程で加算した画像信号を基に前記演算工程で位相を測定する(請求項4)
【0010】
ならびに、本発明は、光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作りだす光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、前記位相可変部は前記参照光束と前記被検光束との位相差が増大する方向のフリンジスキャンと、前記参照光束と前記被検光束との位相差が減少する方向のフリンジスキャンを行い、前記位相差が増大する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り部で読み取られる画像信号と、前記位相差が減少する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り部で読み取られる画像信号と、の2種類の画像信号のうち、前記位相可変部によって変化する前記参照光束と前記被検光束との間の位相差が略同一な画像信号同士を加算する加算部を有し、前記演算部は、前記加算部で加算された画像信号を基に位相を測定する(請求項5)。
【0011】
さらに、本発明は、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作りだす光束分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、前記位相可変工程は前記参照光束と前記被検光束との位相差が増大する方向のフリンジスキャンと、前記参照光束と前記被検光束との位相差が減少する方向のフリンジスキャンを行い、前記位相差が増大する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り工程で読み取られる画像信号と、前記位相差が減少する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り工程で読み取られる画像信号と、の2種類の画像信号のうち、前記位相可変工程によって変化する前記参照光束と前記被検光束との間の位相差が略同一な画像信号同士を加算する加算工程を有し、前記演算工程は、前記加算工程で加算された画像信号を基に位相を測定する(請求項6)。
【0012】
【作用】
本発明の第1の形態による干渉測定装置では、画像読み取り部で読み取った画像のうち、時間的に連続する複数の画像を加算し、これを1つの画像とすることで、位相計算前の画像の誤差修正を行なう。例えば、反射型干渉計で、位相計算を4分割法で計算し、平均回数を2回とするためには、本発明による位相計算では、図2のように求められ、従来の位相計算では、図9のように求められる。図2及び図9の下側に記載されている式は、それぞれの方法で位相計算を行う式である。図2、9から明らかなように、本発明の画像の加算による平均化は、三角関数を一回しか使用しないのに対して、従来の方法では三角関数を用いた演算を2回使用する。従って、本発明の装置によれば演算に時間のかかる三角関数の演算回数を低減でき、非常に高速な演算が可能である。また、測定精度向上の為に位相計算を何度も行って平均化する程この位相計算時間の短縮は顕著になる。
【0013】
本発明の第2の形態による干渉測定装置では、画像読み取りに十分な明るさの干渉像が得られない場合に、画像読み取り部に使用するイメージセンサの画像読み取り時間(露光時間)を、必要な出力が得られるだけの露光時間まで長くし、十分な露光量を得ることができる。つまり、十分な露光量を得ることができるということは、フリンジスキャンを一回行う際の測定精度が向上するため位相計算を何度も行うことをしないで済む。従って、本発明の装置によれば、位相計算における三角関数を用いた演算の回数を減らすことができる。従って、この方法においても測定精度を向上しながら位相計算時間の短縮を行うことができる。
【0014】
本発明の第3の形態による干渉測定装置では、例えば反射型干渉計で、位相計算を4分割法で計算し、平均回数が2回とする場合に位相計算は、図5のように求められる。また、従来の装置による位相計算は、図9のように求められる。本発明による画像の加算による平均化は、図5から明らかなように、三角関数を用いた位相計算を行う前に、各フリンジスキャンにおける参照光束と被検光束との位相関係が同じ画像を加算した後に、三角関数を用いて位相計算を行うため、三角関数を一回しか使用しないで済む。従って、本発明の装置によれば演算に時間のかかる三角関数の演算回数を低減でき、非常に高速な演算が可能である。また、測定精度向上の為に位相計算を何度も行って平均化する程この位相計算時間の短縮は顕著になる。
【0015】
本発明の第4の形態による干渉測定装置では、例えば反射型干渉計で、位相計算を4分割法で計算し、平均回数が2回の場合に位相計算は、図7のように求められる。また、従来の位相計算は、図9のように求められる。本発明の装置では参照光束と被検光束との相対的な位相差を変化させてフリンジスキャンを行う際に、参照光束と被検光束との位相差が増大する方向のフリンジスキャンと参照光束と被検光束との位相差が減少する方向のフリンジスキャンを行い、各フリンジスキャンにおける位相差が同じ画像を加算し、その後、三角関数を用いて位相計算を行う。従って、本発明の装置では三角関数を用いた位相計算を一回だけ行えば良いので、位相計算に必要な三角関数の演算回数が低減され、位相計算時間が短縮される。
【0016】
図2、5、7、9のフリンジスキャン波形(参照面と被検面との距離の波形)は一例であり、例えば、実用においては参照面と被検面との距離を必要以上に駆動し(参照光束と被検光束との位相差を必要以上に大きくし)、参照面もしくは被検面を移動させるアクチュエータの、リニアリティ補正を行なうことが多い。
【0017】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれに限るものではない。
図1は、本発明の第1実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。尚、第1実施例では位相計算を4分割法で計算し、位相計算の平均回数を2回とした。
【0018】
レーザ光源1から射出した光は、PBS(偏光ビームスプリッタ)2を透過し、測定光学系へ向かう。測定光学系において、PBS2を透過した光は、フィゾーレンズ3に達する。フィゾーレンズ3に達した光の一部はフィゾーレンズ3の参照面3’で反射され、その他の光はフィゾーレンズ3を透過した後、被検レンズ4の被検面4’で反射される。第1実施例では、参照面3’で反射される光を参照光束と呼び、被検面4’で反射される光を被検光束と呼ぶ。前記被検光束はフィゾーレンズ3を透過した後、参照光束と再び重ね合わされて、干渉光束となる。この干渉光束は、再び光路を逆進してPBS2に向かうが、今度はPBS2で反射され、CCDカメラ6に向かう。尚、第1実施例では、PBS2とフィゾーレンズ3との間の偏光素子や集光光学系等の光学系は一部省略している。
【0019】
尚、第1実施例では、画像読み取り部であるイメージセンサにCCDカメラ6を使用し、画像データの残像や、像の歪みをなくし、画像の品質向上を行なっているが、撮像管を使用したカメラを使用してもよい。また、第1実施例で用いたCCDカメラ6は、欧州のTV信号規格であるCCIR映像信号を出力するカメラであるため、500×500ドット以上の解像度が得られた。また、CCDカメラ6で1枚の画像を読み取る時間は1/25秒である。また、モニタへ画像信号を出力したい場合も、CCIR専用のモニタTVを使用すれば、CCDカメラ6の解像度に対応した出力信号をモニタに出力することができる。
【0020】
次に、第1実施例の干渉測定装置における干渉光束の測定方法について説明する。
まず、参照面3’と被検面4’との間の距離が所定の位置となるようにフィゾーレンズ3及び被検レンズ4を配置する。
CPU11から出力される信号24及びトリガ信号25がフリンジスキャン制御回路13に入力されるとフリンジスキャン制御回路13から所定の電圧26がピエゾ素子5に印加され、フリンジスキャンが開始される。尚、信号24は位相計算の平均回数の値とフリンジスキャン開始信号である。また、信号24の平均回数の値は外部入力装置からCPU11に入力しても良い。尚、トリガ信号25はCCDカメラ6から出力される信号14(画像信号とクロック信号)を同期信号分離回路12に入力し、信号14からクロック信号のみを取り出されたものである。従って、トリガ信号25に基づいてCCDカメラ6の画像読み取りの開始に同期させてフリンジスキャンを開始することができる。図2に参照面3’と被検面4’との距離と時間との関係及びCCD6のある一画素で読み取られる干渉光束の強度と時間との関係を示す。レーザ光源1から射出する光の波長をλとすると、従来のフリンジスキャンでは参照面3’と被検面4’との間の距離が最初の所定の位置からλ/8離れるまで(参照光束と被検光束との位相差がλ/4となるまで)にCCDカメラ6で1つの画像を読み取っていたのに対して、第1実施例ではλ/8離れるまでに2つの画像を読み取るようにピエゾ素子5に電圧26を印加する。つまり、図2の画像B1〜B8の8枚の画像をCCDカメラ6で読み取る間に参照面3’と被検面4’との間の距離はλ/2離れ、1枚の画像を読み取る間に参照面3’と被検面4’との間の距離は1/16λ離れる。
【0021】
同期信号分離回路12は信号14を入力し、変換クロック信号15をA/Dコンバータ7に出力する。上記したように、CCDカメラ6からの信号14は、画像信号とクロック信号である。従って、A/Dコンバータ7は、同期信号分離回路12で生成された変換クロック信号15に同期してCCDカメラ6からの画像信号をデジタル画像信号16に変換する。
【0022】
A/Dコンバータ7でデジタル変換されたデジタル画像信号16は、加算回路8に入力される。加算回路8は、FIFOメモリ9から出力されるメモリ信号20とデジタル画像信号16とを加算し、その加算された加算信号17をFIFOメモリ9に書き込む。FIFOメモリ9から出力されるメモリ信号20は加算制御回路10から出力されるメモリ制御信号21によって制御される。加算制御回路10はCPU11からの制御信号22が入力される。この制御信号22は上記した位相計算の平均回数の値を含んでいる。従って、加算制御回路10は図2の画像B1に相当するデジタル画像信号16が加算回路8に入力する際にはメモリ信号20を0とし、画像B2に相当するデジタル画像信号16が加算回路8に入力する際にはFIFOメモリ9にメモリされている画像B1に相当する信号がメモリ信号20として加算回路8に入力するようにメモリ制御信号20を出力する。以下、同様にして、画像B3とB4、B5とB6、B7とB8をそれぞれ加算した。尚、2つの画像が加算された4つの加算信号はFIFOメモリ9に書き込まれた後、加算制御回路10からのメモリ制御信号21によって、出力データ信号18としてCPU21にそれぞれ出力される。CPU21では、CCDカメラ6で読み取られた各画素ごとの位相を以下の数式を用いて計算する。
【0023】
【数1】
Figure 0003738457
【0024】
その後、ある1つの画素における位相を基準としてその画素に対して他の画素のどれだけ位相がずれているかを計算し、その結果を信号23としてモニタ19に出力する。尚、モニタ19に出力されるデータは光源1の波長λを考慮して被検面4’の凹凸の絶対的な値にすることも可能である。
上記のようにして、第1実施例では三角関数を用いた演算を一回用いるだけで、位相の平均化を2回行うことができた。尚、位相の平均化を複数回行う場合には、フリンジスキャン制御回路によって、フィゾーレンズ3を移動させる距離を制御し(例えば、第1実施例では参照面3’がλ/8移動するまでの距離を2分割にしているが、平均回数の分だけ分割する)、加算制御回路によって画像信号の加算を複数回行うことによって、簡単に達成することができる。
【0025】
また、第1実施例ではハードウェアを用いて画像読み取りと同時に画像を加算したため高速な演算を行うことができたが、全てをコンピュータを用いて行うことも可能である。
また、第1実施例では、加算回路は非同期型とし、FIFOメモリを使用したことで、メモリのアドレス発生回路や画像データの読み出しと書き込みが、1クロックで同時に行なえた。尚、FIFOメモリの変わりに、通常のRAM(randam access memory)を使用しても、実現は可能である。
【0026】
また、画像の加算による平均化処理を行うことによって、干渉像が非常に暗い画像となるような測定において、画像のSN比を向上させ、測定精度を向上させることができた(当然ながら明るい画像となる干渉像でも、画像のSN比は向上する)。
ところで、フリンジスキャンを行って位相計算を行う干渉測定装置においては、フリンジスキャンを行い複数の画像を読み取るが、画像読み取り部(CCD6)で読み取られる画像の、どの部分に干渉像が映されているか探し、位相計算を実施する範囲(背景を取り除いた部分)を決定する処理(アパーチャ決定処理)を行うことがある。このアパーチャ決定処理は、画像読み取り部の、各画素の信号の変化量が一定以上の部分を探すことで行なわれる。このアパーチャ決定が正確に行なわれないと、干渉像のない背景部分まで干渉測定してしまい、これが測定装置の精度を下げる原因にもなる。従って、第1実施例による干渉測定装置を用いれば画像のSN比を向上させるので、アパーチャ決定精度を向上させ干渉測定装置の精度を向上させることができる。
【0027】
図3は、本発明の第2実施例による画像読み取り部の画像読み取り時間(露光時間)を変化させることが可能な干渉測定装置を示す概略構成図である。
第2実施例の干渉測定装置における干渉計の構成は第1実施例とほぼ同じである。そのため第1実施例と同様なものについては、同じ符号を付して説明を省略する。尚、第1実施例と同様に第2実施例でも4分割法を用いて位相計算を行った。
【0028】
CPU29から出力される蓄積時間指示信号35及び発振回路31から出力される一定の周波数を持つ信号36が周波数可変回路32に入力される。周波数可変回路32は、蓄積時間指示信号35に基づいて信号36の周波数を変化させてクロック信号と同期信号を生成する。CCD制御回路27は周波数可変回路32から出力されるクロック信号37を入力し、そのクロック信号37に基づいてCCDカメラ6の画像を読み取る時間を変化させるための露光制御信号38を出力する。CCDカメラ6は露光制御信号38に基づいて画像を読み取る時間を変化する。尚、第2実施例ではこの画像読み取り時間を1/10秒とした。つまり、フィゾーレンズ3が最初の所定の位置からλ/8移動する時間が1/10秒となる。また、カウンタ及びD/A変換回路33は同期信号41とクロック信号40を入力し、同期信号41を基にカウンタでクロック信号40のパルスを数え、D/A変換回路でカウンタに入力されたパルスの数に応じた信号を電圧指示信号34としてフリンジスキャン制御回路34に出力する。フリンジスキャン制御回路34はカウンタ及びD/A変換回路からの電圧指示信号42とCCD制御回路27からのトリガ信号25を入力する。トリガ信号25は、CCD制御回路27に含まれる同期信号分離回路によってCCDカメラ6から出力される信号39からクロック信号のみを取り出した信号である。フリンジスキャン制御回路34はトリガ信号25によってピエゾ素子5に印加する電圧のタイミングを制御し、電圧指示信号42によってピエゾ素子5に印加する電圧値を制御する。尚、第2実施例では、フィゾーレンズ3を移動させる距離は1/10秒毎にλ/8であり、一回のフリンジスキャンでλ/2である。CCD6からの信号39は画像信号とクロック信号とを含むものであり、CCD制御回路35内に含まれる同期信号分離回路によって信号39からクロック信号が生成される。このクロック信号と画像信号は信号43としてA/D変換回路28に入力される。A/D変換回路28では信号43のクロック信号に基づいて画像信号をデジタル信号44としてCPU30に出力する。その後、CPU30ではフリンジスキャンをすることによって得られた4つの画像信号B1、B2、B3、B4を以下の数式
【0029】
【数2】
Figure 0003738457
【0030】
を用いて位相を計算する。その後は第1実施例と同様にして得られた位相の信号処理を行う。
第2実施例ではCCD6で画像を読み取る時間(露光時間)を可変にすることによって、CCD6に入射する干渉光の強度が十分ではない場合であっても十分光の強度が得られるまで画像を読み取る時間(露光時間)を長くすることができるため、位相の測定に十分な干渉光の強度が得られる。従って、位相の平均を何度も行うことをせずに画像のSN比を向上し、精度の良い測定結果が得られる。また、CCDカメラ6に入射する光の強度が強すぎる場合には、画像読み取り時間(露光時間)を短くすることによって精度の良い測定を行うことができる。 また、第1実施例と同様に、画像のSN比を向上させるので、アパーチャ決定精度を向上させ、干渉測定装置の精度を向上させることができる。
【0031】
図4は、本発明の第3実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。
第3実施例の干渉測定装置における干渉計の構成は第1実施例とほぼ同じである。そのため第1実施例と同様なものについては、同じ符号を付して説明を省略する。尚、第1実施例と同様に第3実施例でも位相計算を4分割法で計算し、位相計算の平均回数を2回とした。
【0032】
CPU48から出力される信号62及び同期信号分離回路12から出力されるトリガ信号25はフリンジスキャン制御回路46に入力される。フリンジスキャン制御回路46はトリガ信号25に基づいてCCDカメラの画像読み取り開始に同期してピエゾ素子5に所定の電圧を印加する。尚、第3実施例では、第1実施例と異なり、フィゾーレンズ3の位置は、CCDカメラ6で一枚の画像が読み取られる時間である1/25秒でλ/8移動する。そして、フィゾーレンズ3は1/25秒毎にλ/8、2λ/8、3λ/8、4λ/8と移動していく。そして各位置においてCCD6で読み取られた画像は、第1実施例と同様にA/D変換回路7を通り、デジタル信号16に変換され、加算回路8を通り、それぞれFIFOメモリ9にメモリされる。このときの、参照面3’と被検面4’との距離の関係とそのときCCD6で読み取られる画像の関係を図5に示す。図5で示される画像B1、B2、B3、B4は、それぞれフィゾーレンズ3が最初の位置からλ/8、2λ/8、3λ/8、4λ/8の位置に移動した時にCCD6で読み取られる画像である。CCD6で読み取られた4つの画像B1、B2、B3、B4はそれぞれA/D変換器7でデジタル信号に変換された後、加算回路8を通り、FIFOメモリ9にメモリされる。この際、FIFOメモリから出力されるメモリ信号50は加算制御回路47から出力されるメモリ制御信号51に従って、常に0となる。つまり、画像B1、B2、B3、B4に相当する信号がそのままFIFOメモリ9にメモリされる。このようにして、一回目のフリンジスキャンが終了すると、フリンジスキャン制御回路から出力されている電圧26は一旦、0になり、フィゾーレンズ3は最初の所定の位置に戻る。そして、再度上記と同じ様にして、2回目のフリンジスキャンが開始される。2回目のフリンジスキャンの時も1回目のフリンジスキャンの時と同様にして4つの画像が得られる。この時の、参照面3’と被検面4’との距離の関係とそのときCCD6で読み取られる画像の関係を図5に示す。しかし、今度は、加算制御回路47からのメモリ制御信号51の指示に従って、画像B5がデジタル信号16として加算回路8に入力する際に、FIFOメモリ9からメモリされている画像B1に相当するメモリ信号50が加算回路8に入力され加算信号17は画像B1と画像B5とを加算した信号となり、その加算された加算信号17がFIFOメモリ9にメモリされる。以下、同様に画像B2とB6、画像B3とB7、画像B4とB8がそれぞれ加算され、FIFOメモリ9にメモリされる。そして、2回目のフリンジスキャンが終了すると、FIFOメモリにメモリされている2つの画像を加算した4つの信号がデータ信号18としてCPU48に出力される。CPU48は以下の数式
【0033】
【数3】
Figure 0003738457
【0034】
を用いて位相を計算する。以後の計算された位相の処理は第1実施例と同様である。
尚、第3実施例では位相の平均を2回する場合について説明したが、フリンジスキャンを3回おこなって、各フリンジスキャンでそれぞれ読み取られた4つの画像をそれぞれ加算すれば位相の平均を3回行うことができることは言うまでもなく、位相の平均は何回でも行うことができる。また、位相の平均を何回行っても、最終的に三角関数を一回だけ用いて位相を計算するため、位相を計算する処理時間が早い。
【0035】
また、第3実施例では、従来のように、フリンジスキャンをするたびに位相の平均を行わないで済むので、フリンジスキャンを一回行った後に、すぐに次のフリンジスキャンを行うことができる。干渉測定に与える各種の外乱がある場合であっても、各フリンジスキャンの間の時間を短くした状態で、位相計算時間を短くできる。つまり、測定時間を外乱の周期に対して十分短くすることで、外乱の影響を排除し、高精度な干渉測定が可能となる。尚、外乱には、空気の擾乱、空気の温度むら、振動、温度変化等がある。
【0036】
また、第3実施例ではハードウェアを用いて画像読み取りと同時に画像を加算したため高速な演算を行うことができたが、全てをコンピュータを用いて行うことも可能である。
尚、第3実施例の装置においても画像のSN比を向上させるので、アパーチャ決定精度を向上させ、干渉測定装置の精度を向上させることができる。
【0037】
図6は、本発明の第4の実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。
第4実施例の干渉測定装置における干渉計の構成は第1実施例とほぼ同じである。そのため第1実施例と同様なものについては、同じ符号を付して説明を省略する。尚、第1実施例と同様に第4実施例でも位相計算を4分割法で計算し、位相計算の平均回数を2回とした。
【0038】
CPU56から出力される信号63及び同期信号分離回路12から出力されるトリガ信号25はフリンジスキャン制御回路54に入力される。フリンジスキャン制御回路54はトリガ信号25に基づいてCCDカメラ6の画像読み取り開始に同期してピエゾ素子5に所定の電圧を印加する。尚、第4実施例では、第1実施例と異なり、フィゾーレンズ3の位置は、CCDカメラ6で一枚の画像が読み取られる時間である1/25秒でλ/8移動する。そして、フィゾーレンズ3は1/25秒毎にλ/8、2λ/8、3λ/8、4λ/8と移動していく。そして各位置においてCCD6で読み取られた画像は、第1実施例と同様にA/D変換回路7を通り、デジタル信号16に変換され、加算回路8を通り、それぞれFIFOメモリ9にメモリされる。このときの、参照面3’と被検面4’との距離の関係とそのときCCD6で読み取られる画像の関係を図7に示す。図7で示される画像B1、B2、B3、B4は、それぞれフィゾーレンズ3が最初の位置から参照面3’と被検面4’とが離れる方向にλ/8、2λ/8、3λ/8、4λ/8の位置に移動した時にCCD6で読み取られる画像である。CCD6で読み取られた4つの画像B1、B2、B3、B4はそれぞれA/D変換器7でデジタル信号に変換された後、加算回路8を通り、FIFOメモリ9にメモリされる。この際、FIFOメモリから出力されるメモリ信号58は加算制御回路55から出力されるメモリ制御信号59に従って、常に0となる。つまり、画像B1、B2、B3、B4に相当する信号がそのままFIFOメモリ9にメモリされる。このようにして、一回目のフリンジスキャンが終了すると、被検面3’と被検面4’とが最初の位置から4λ/8離れた位置から被検面3’と被検面4’とが近づく方向に2回目のフリンジスキャンが開始される。このときのフィゾーレンズ3の移動は1回目のフリンジスキャンと同様に1/25秒毎にλ/8である。2回目のフリンジスキャンの時も1回目のフリンジスキャンの時と同様にして4つの画像(B5、B6、B7、B8)が得られる。この時の、参照面3’と被検面4’との距離の関係とそのときCCD6で読み取られる画像の関係を図7に示す。しかし、今度は、加算制御回路47からのメモリ制御信号51の指示に従って、画像B5がデジタル信号16として加算回路8に入力する際に、FIFOメモリ9からメモリされている画像B4に相当するメモリ信号50が加算回路8に入力され加算信号17は画像B4と画像B5とを加算した信号となり、その加算された加算信号17がFIFOメモリ9にメモリされる。以下、同様に、参照面3’と被検面4’との距離が同一な画像B3とB6、画像B2とB7、画像B1とB8がそれぞれ加算され、FIFOメモリ9にメモリされる。そして、2回目のフリンジスキャンが終了すると、FIFOメモリ9にメモリされている2つの画像を加算した4つの信号がデータ信号18としてCPU48に出力される。CPU48は以下の数式
【0039】
【数4】
Figure 0003738457
【0040】
を用いて位相を計算する。以後の計算された位相の処理は第1実施例と同様である。
また、第4実施例による装置では、干渉測定に与える各種の外乱がある場合、第3実施例の測定装置にも増して、フリンジスキャンを行った後に次のフリンジスキャンを行うまでの時間を短くでき、高精度な干渉測定が可能となる。
【0041】
さらに、参照面3’と被検面4’との距離が増大する方向と、減少する方向との両方向のフリンジスキャンを行うため、フィゾーレンズ3を波長オーダで移動させるピエゾ素子5(アクチュエータ)の往復動作の軌跡誤差を補正できる。尚、アクチュエータはピエゾ素子が一般的であるが、ボイスコイルモータ、リニアモータなども使用可能である。
【0042】
また、第4実施例の装置においても画像のSN比を向上させるので、結果としてアパーチャ決定精度を向上させ、干渉測定装置の精度を向上させることができる。
尚、上記した4つの実施例の装置はそれぞれ組み合わせて用いることができ、例えば、第1実施例のように連続する2つの画像を加算しながら、第2実施例のように画像読み取り時間を変化させることもできる。また、第1〜4実施例ではフリンジスキャンを行う際にピエゾ素子に印加する電圧は時間に比例する値としているが、CCDカメラで画像を読み取る際にフィゾーレンズ3が所定の位置で停止するようにしても良い。
【0043】
また、第1〜3実施例では参照面3’と被検面4’との距離が増大する方向にフリンジスキャンを行ったが、参照面3’と被検面4’との距離が減少する方向にフリンジスキャンを行っても良い。また、参照面3’と被検面4’との距離が増大する方向と減少する方向の2種類のフリンジスキャンを併用しても良い。
また、第1、2、3、4実施例では4分割法を用いて位相計算を行ったが、位相計算を6分割、8分割、など任意の分割数による方法に有効である。
【0044】
尚、第1、2、3、4実施例においては、フィゾー型干渉計を例に示したが、本発明はこれに限らず、トワイマン・グリーン型干渉計、シアリング干渉計、マッハツェンダー型干渉計等に代表される各種干渉計においても同様に実施可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、干渉像が非常に暗い画像となるような被検物を測定する場合においても、十分な測定精度が得られ、かつ、干渉測定における位相計算に用いる三角関数の演算回数を低減することができるため、位相計算の誤差の低減を、高速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の装置による、画像読み取りのタイミングを示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例による画像読み取り時間を変化させることの可能な干渉測定装置を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3実施例の装置による画像読み取りタイミングを示す説明図である。
【図6】本発明の第4実施例による画像の加算機能を有する干渉測定装置を示す概略構成図である。
【図7】本発明の第4実施例の装置による画像読み取りタイミングを示す説明図である。
【図8】従来の干渉測定装置を示す概略構成図である。
【図9】従来の干渉測定装置による画像読み取りタイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・レーザ光源
2・・・PBS(偏光ビームスプリッタ)
3・・・フィゾーレンズ(参照レンズ)
4・・・被検レンズ
5・・・ピエゾ素子
6・・・CCDカメラ
7、28・・・A/Dコンバータ
8・・・加算回路
9・・・FIFOメモリ
10、47、55・・・加算制御回路
1129、48、56・・・CPU
12・・・同期信号分離回路
13、34、46、54・・・フリンジスキャン(縞走査)制御回路
19、30、49、57・・・モニタ
27・・・CCD制御回路
31・・・発振回路
32・・・周波数可変回路
33・・・カウンタ及びD/A変換回路

Claims (6)

  1. 光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、
    前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算部を有し、
    前記位相可変部は少なくとも一回のフリンジスキャンを行い、前記フリンジスキャンの速度を整数分の1とし、前記画像読み取り部の読み取り速度は変えずに読み取られる複数の画像信号から、前記フリンジスキャン速度の逆整数となり、かつ、少なくとも2以上の連続する前記画像読み取り部からの画像信号を、前記加算部で加算した画像信号を基に前記演算部で位相を測定することを特徴とする面もしくは波面の干渉測定装置。
  2. 光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光束分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉工程によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、
    前記画像読み取り工程からの画像信号を加算する加算工程を有し、
    前記位相可変工程は少なくとも一回のフリンジスキャンを行い、前記フリンジスキャンの速度を整数分の1とし、前記画像読み取り工程の読み取り速度は変えずに読み取られる複数の画像信号から、前記フリンジスキャン速度の逆整数となり、かつ、少なくとも2以上の連続する前記画像読み取り工程からの画像信号を、前記加算工程で加算した画像信号を基に前記演算工程で位相を測定することを特徴とする面もしくは波面の干渉計測方法。
  3. 光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、
    前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算部を有し、
    前記位相可変部は前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一な位置から少なくとも2回のフリンジスキャンを行い、前記画像読み取り部で読み取られる複数の画像信号のうち、前記位相可変部によって変化する前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一で、かつ、前記読み取り部での測定時間が異なる画像信号を前記加算部で加算した画像信号を基に前記演算部で位相を測定することを特徴とする面もしくは波面の干渉測定装置。
  4. 光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作り出す光束分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉工程によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、
    前記画像読み取り部からの画像信号を加算する加算工程を有し、
    前記位相可変工程は前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一な位置から少なくとも2回のフリンジスキャンを行い、前記画像読み取り工程で読み取られる複数の画像信号のうち、前記位相可変工程によって変化する前記参照光束と前記被検光束との位相差が略同一で、かつ、前記読み取り工程での測定時間が異なる画像信号を前記加算工程で加算した画像信号を基に前記演算工程で位相を測定することを特徴とする面もしくは波面の干渉計測方法。
  5. 光源と、光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作りだす光学系と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変部と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉光学系と、前記干渉光学系によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り部と、前記画像読み取り部からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算部と、を有する干渉測定装置において、
    前記位相可変部は前記参照光束と前記被検光束との位相差が増大する方向のフリンジスキャンと、前記参照光束と前記被検光束との位相差が減少する方向のフリンジスキャンを行い、
    前記位相差が増大する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り部で読み取られる画像信号と、前記位相差が減少する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り部で読み取られる画像信号と、の2種類の画像信号のうち、前記位相可変部によって変化する前記参照光束と前記被検光束との間の位相差が略同一な画像信号同士を加算する加算部を有し、
    前記演算部は、前記加算部で加算された画像信号を基に位相を測定することを
    特徴とする干渉測定装置。
  6. 光源から射出する光から参照光束と被検光束とを作りだす光束分割工程と、前記参照光束と前記被検光束との位相を相対的に変化させる位相可変工程と、前記参照光束と前記被検光束とを干渉させる干渉工程と、前記干渉工程によって干渉された干渉光束を観察する画像読み取り工程と、前記画像読み取り工程からの画像信号を入力し、該画像信号を基に位相を測定する演算工程と、を有する干渉測定方法において、
    前記位相可変工程は前記参照光束と前記被検光束との位相差が増大する方向のフリンジスキャンと、前記参照光束と前記被検光束との位相差が減少する方向のフリンジスキャンを行い、
    前記位相差が増大する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り工程で読み取られる画像信号と、前記位相差が減少する方向のフリンジスキャンによって、前記画像読み取り工程で読み取られる画像信号と、の2種類の画像信号のうち、前記位相可変工程によって変化する前記参照光束と前記被検光束との間の位相差が略同一な画像信号同士を加算する加算工程を有し、
    前記演算工程は、前記加算工程で加算された画像信号を基に位相を測定することを
    特徴とする干渉測定方法。
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