JP3737999B2 - クローズドデッキ型シリンダブロックおよびその製造方法 - Google Patents

クローズドデッキ型シリンダブロックおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロック本体とシリンダスリーブとを互いに接合することによって構成されるクローズドデッキ型シリンダブロックおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の内燃機関を構成するシリンダブロックの1種として、図18に示すように、ウォータジャケット部1のガスケット面2側が閉塞されているクローズドデッキ型シリンダブロック3が挙げられる。クローズドデッキ型シリンダブロック3には、ブロック本体4の肉厚が同一であれば、ウォータジャケット部のガスケット面側が開放されているオープンデッキ型シリンダブロックに比して剛性が高いという利点がある。
【0003】
クローズドデッキ型シリンダブロック3の場合、ウォータジャケット部1は、容易に崩壊させることが可能な中子、いわゆる崩壊性中子を用いて、重力鋳造(GDC)や低圧鋳造(LPDC)にて形成される。
【0004】
内燃機関においては、シリンダボア5の内部でピストン(図示せず)が往復動作する。このため、シリンダボア5には、耐摩耗性に優れる素材からなるシリンダスリーブ6、例えば、いわゆるFCスリーブやメッキスリーブ、MMCスリーブ等を挿入し、該シリンダスリーブ6の側周壁部にピストンの側周壁部を摺接させるようにしている。耐摩耗性に優れる他の素材としては、いわゆるハイシリコン系アルミニウムが例示される。
【0005】
このように、シリンダスリーブ6をブロック本体4と別素材とする理由は、ブロック本体4をハイシリコン系アルミニウムで鋳造成形した場合、シリンダボア5に巣穴が形成されるために品質不良の製品が多くなるからである。さらに、ハイシリコン系アルミニウムは切削加工し難いので、機械加工コストが高騰するという不具合を招く。
【0006】
そこで、クローズドデッキ型シリンダブロック3を製造する場合、まず、鋳造用金型によって形成されるキャビティに崩壊性中子やシリンダスリーブ6等を配置しておき、この状態で溶湯をキャビティに注湯して、該溶湯で崩壊性中子やシリンダスリーブ6等を囲繞する。
【0007】
次に、溶湯を冷却固化することによってブロック本体4を設ける。この冷却固化に伴って、シリンダスリーブ6が鋳ぐるまれる。
【0008】
その後、前記崩壊性中子を崩壊させる。この崩壊によって得られた中空部が、ウォータジャケット部1となる。すなわち、この場合、ウォータジャケット部1は、ブロック本体4に設けられる。
【0009】
さて、近年では、地球温暖化を防止するために、省エネルギの観点から自動車等の燃費を向上させることが希求されている。その方策として、内燃機関等を軽量化することにより、最終製品である自動車を軽量化することが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開昭59−3142号公報
【特許文献2】
特開昭58−74850号公報
【特許文献3】
特開昭59−79056号公報
【特許文献4】
特開昭60−94230号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
クローズドデッキ型シリンダブロック3を軽量化するためには、該クローズドデッキ型シリンダブロック3の体積を小さくすればよい。しかしながら、上記のようにシリンダボア5同士の間にウォータジャケット部1を設けた場合、シリンダボア5同士の間の肉厚を大きくする必要があるので、クローズドデッキ型シリンダブロック3の体積を小さくすることは困難である。この不都合は、シリンダが複数個設けられた多気筒型のものにおいて特に顕著となる。
【0012】
肉厚の小さいブロック本体4を得ることが可能な方法としては、高圧鋳造(HPDC)や精密鋳造等が挙げられる。しかしながら、HPDCでは中子を使用するのが著しく困難であるため、クローズドデッキ型シリンダブロック3を鋳造成形することが困難である。このため、HPDCは、専らオープンデッキ型シリンダブロックを製造するのに採用されている。
【0013】
一方、精密鋳造においては、ウォータジャケット部1の間隔を狭小化しようとすると、高強度かつ排出性が良好な崩壊性中子を使用しなければならないが、このような崩壊性中子は作製することが困難であるという不具合がある。
【0014】
そこで、ブロック本体4を鋳造成形した後、該ブロック本体4のシリンダボア5にシリンダスリーブ6を挿入し、両者を溶接することが想起される。しかしながら、この場合、溶接時の熱によってブロック本体4ないしシリンダスリーブ6に歪が生じることがある。また、ブロック本体4がHPDCによって作製されたものであると、シリンダスリーブ6を溶接すること自体が困難である。
【0015】
このように、体積が小さいクローズドデッキ型シリンダブロックを製造することには様々な不具合を伴うため、結局、そのようなクローズドデッキ型シリンダブロックはこれまでのところ知られていない。
【0016】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、小型かつ軽量でありながら実用上充分な剛性を有し、しかも、冷却媒体にてシリンダスリーブを直接的に冷却することができるので冷却効率にも優れ、その上、製造時に崩壊性中子を使用する必要がないので製造コストを低廉化することも可能なクローズドデッキ型シリンダブロックおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、ブロック本体と、前記ブロック本体に設けられたシリンダボア内に挿入されて前記ブロック本体に接合されたシリンダスリーブと、前記ブロック本体と前記シリンダスリーブとの間に形成されたウォータジャケット部とを備え、前記ウォータジャケット部の前記ブロック本体におけるガスケット面側が閉塞されているクローズドデッキ型シリンダブロックであって、
前記シリンダスリーブは、円筒体部と、該円筒体部の一端部に設けられて該円筒体部に比して直径が大きい大径部とを有し、
前記大径部の下方に環状段部が設けられており、
前記大径部は、前記シリンダボアのガスケット面側開口部に設けられた大径部載置部に載置され、かつ前記ブロック本体のガスケット面に接合され
前記環状段部の側周壁部は、シリンダボアの内周壁部に当接していることを特徴とする。
【0018】
このような構成とすることにより、ブロック本体とシリンダスリーブとの間のクリアランスをウォータジャケット部として機能させることができる。したがって、ウォータジャケット部をブロック本体の中空部として設ける必要がない。このため、ブロック本体の肉厚を小さくすることができ、体積が小さくかつ軽量のクローズドデッキ型シリンダブロックを構成することができる。
【0019】
しかも、この場合、シリンダスリーブを直接的に冷却媒体に接触させることができる。このため、シリンダスリーブを効率よく冷却することもできる。
【0020】
本発明に係るクローズドデッキ型シリンダブロックは、多気筒型のものであってもよい。この場合、シリンダスリーブを、複数個の円筒体部を有するものとして、該円筒体部の大径部同士を連設して構成すればよい。なお、この場合、円筒体部同士の間のクリアランスをウォータジャケット部としてもよい。
【0021】
この場合においても、ウォータジャケット部をブロック本体の中空部として設ける必要がない。したがって、シリンダボア同士の間の肉厚を小さくすることもできる。
【0022】
さらに、シリンダスリーブを構成する前記円筒体部の外周壁部とシリンダボアの内周壁部とが互いに接合されていることが好ましい。これにより、シリンダスリーブがブロック本体に一層堅牢に連結されるので、耐久性の高いクローズドデッキ型シリンダブロックを構成することができる。
【0023】
そして、シリンダボア内に載置部を設け、該載置部にシリンダスリーブを載置することが好ましい。この載置によってシリンダスリーブが下端部から支持されるので、シリンダスリーブを確実に位置決め固定することができる。なお、この載置部は、ジャーナル部であってもよい。
【0024】
さらにまた、シリンダスリーブにおける前記大径部に環状段部を設け、該環状段部の側周壁部をシリンダボアの内周壁部に当接させることにより、摩擦撹拌接合を遂行する際にシリンダスリーブとブロック本体とが離間し難くなる。また、軟化した肉がウォータジャケット部に流入することを阻止することもできる。
【0025】
なお、ブロック本体と各シリンダスリーブの大径部、および大径部同士が継目なく接合されていることが好ましい。この場合、接合強度が高いので、剛性に優れるクローズドデッキ型シリンダブロックを構成することができるからである。部材同士を継目なく接合する手法の好適な例としては、摩擦撹拌接合が挙げられる。
【0026】
また、本発明は、ブロック本体に設けられたシリンダボアに、一端部に大径部が設けられかつ前記大径部の下方に環状段部が設けられたシリンダスリーブを挿入することによって、前記ブロック本体と前記シリンダスリーブとの間にウォータジャケット部を形成するとともに、前記ブロック本体のガスケット面側開口部に設けられた大径部載置部に前記大径部を載置する一方、前記環状段部の側周壁部をシリンダボアの内周壁部に当接させる工程と、
前記シリンダスリーブの大径部と前記ブロック本体のガスケット面とを摩擦撹拌接合にて接合し、前記ウォータジャケット部の前記ガスケット面側を封止する工程と、
を有することを特徴とする。
【0027】
すなわち、本発明によれば、鋳造成形されたブロック本体にシリンダスリーブを挿入し、その後、該シリンダスリーブの大径部とブロック本体とを摩擦撹拌接合にて接合するようにしている。このため、ウォータジャケット部を設けるための崩壊性中子を使用する必要がないので、崩壊性中子を作製するという煩雑な作業が不要となる。しかも、崩壊性中子の材料費等が不要となるので、クローズドデッキ型シリンダブロックの製造コストを低廉化することもできる。
【0028】
その上、摩擦撹拌接合においては、部材同士を継目なく一体的に接合することができる。このため、剛性に優れたクローズドデッキ型シリンダブロックを得ることができる。
【0029】
さらに、シリンダスリーブの外周壁部とシリンダボアの内周壁部とを摩擦撹拌接合にて互いに接合することにより、クローズドデッキ型シリンダブロックの剛性を一層向上させることができる。
【0030】
そして、シリンダボア内に載置部を設け、該シリンダボア内にシリンダスリーブを挿入した際、該シリンダスリーブを載置部に載置することが好ましい。これにより、摩擦撹拌接合用工具を摺接させる際においてもシリンダスリーブが堅牢に支持されるので、摩擦撹拌接合が容易となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクローズドデッキ型シリンダブロックおよびその製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
本実施の形態に係るクローズドデッキ型シリンダブロック(以下、単にシリンダブロックともいう)10の要部概略縦断面図を図1に示すとともに、上端面であるガスケット面12側の平面図を図2に示す。このシリンダブロック10は、シリンダボアとしてのボア穴14が設けられたアルミニウムからなるブロック本体16と、該ボア穴14に挿入されてブロック本体16に接合されたシリンダスリーブ18と、該シリンダスリーブ18を冷却する冷却水が導入されるウォータジャケット部20とを有する。なお、図2における参照符号22a〜22hは、シリンダブロック10を他の部材と組み合わせて内燃機関を構成する際に使用されるボルトを通すためのボルト穴を示す。
【0033】
ここで、シリンダブロック10として構成される前のブロック本体16の要部概略縦断面図を図3に示す。この図3から諒解されるように、ブロック本体16のボア穴14内には、2本の壁部24a、24bが突出形成されている。これら壁部24a、24bは、ボア穴14の内周壁部に連設されている。
【0034】
図3、および該図3のガスケット面12側からの平面図である図4に示すように、ボア穴14の内周壁部および壁部24a、24bには、環状段部26a〜26cが設けられている。一方、シリンダスリーブ18は、図5に示すように円筒体部28a〜28cを有し、これら円筒体部28a〜28cは、環状段部26a〜26cにそれぞれ載置される(図1参照)。この載置により、シリンダスリーブ18がブロック本体16に支持される。
【0035】
ボア穴14の内周壁部において、環状段部26a〜26cよりもガスケット面12に近接する部位には、該内周壁部の一部が環状に切り欠かれることによって環状切欠部30が設けられている。さらに、ボア穴14のガスケット面12側開口部には、3個の環状段部がその外周部で逐次的に連結した形状の凹部32が設けられている。
【0036】
なお、図4から諒解されるように、シリンダスリーブ18a〜18cが挿入されないこの時点では、ボルト穴22a〜22hはブロック本体16に設けられていない。
【0037】
シリンダスリーブ18は、ハイシリコン系アルミニウムからなり、図5および図6から諒解されるように、互いに離間した3個の円筒体部28a〜28cと、これら円筒体部28a〜28cが共有する大径部34とを有する。すなわち、シリンダスリーブ18は、円筒体部28a〜28cが大径部34を介して一体的かつ直線的に連設された形態として構成されている。
【0038】
また、大径部34の側周壁部下方には、該側周壁部の一部が切り欠かれることにより、環状段部36が設けられている。この環状段部36の側周壁部は、環状切欠部30、すなわち、ボア穴14の内周壁部に当接している(図1参照)。
【0039】
このような形状のシリンダスリーブは、押し出し成形や鋳造成形等の公知の成形法によって作製される。
【0040】
シリンダスリーブ18がボア穴14に挿入された際、上記したように円筒体部28a〜28cの下端部が環状段部26a〜26cにそれぞれ載置されるとともに、大径部34が前記凹部32上に載置される(図1参照)。
【0041】
そして、この場合、環状切欠部30とシリンダスリーブ18との間のクリアランスがウォータジャケット部20となる。同時に、隣接する円筒体部28a、28b同士の間、および円筒体部28b、28c同士の間に形成されたクリアランスもウォータジャケット部20として機能する。このため、本実施の形態においては、ウォータジャケット部20に導入される冷却水がシリンダスリーブ18に直接的に接触する。
【0042】
なお、ウォータジャケット部20のガスケット面12側は、シリンダスリーブ18の大径部34によって閉塞される。
【0043】
シリンダスリーブ18を構成する円筒体部28a〜28cの外周壁部は、ボア穴14の内周壁部および壁部24a、24bに接合されている。その一方で、凹部32上に載置された大径部34の外縁部がブロック本体16のガスケット面12と接合されている。以上の接合は、後述するように、摩擦撹拌接合にて行われている。
【0044】
内燃機関を構成する図示しないピストンの側周壁部は、円筒体部28a〜28cの内周壁部に摺接する。
【0045】
なお、図1および図2においては、便宜上、ブロック本体16とシリンダスリーブ18の大径部34とを境界線にて明示しているが、実際には、両部材16、34は摩擦撹拌接合によって継目なく接合されている。すなわち、両部材16、34は一体的に接合されており、明確な境界線は存在しない。
【0046】
本実施の形態に係るシリンダブロック10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
【0047】
上記したように、本実施の形態においては、ウォータジャケット部20が、ブロック本体16とシリンダスリーブ18との間、および円筒体部28a〜28cの隣接するもの同士の間に設けられる。すなわち、一般的なシリンダブロック3のように、ウォータジャケット部1をブロック本体4の中空部として設ける必要はない。このため、ブロック本体16の肉厚を小さくすることができるので、シリンダブロック10の体積を小さくすることができる。換言すれば、シリンダブロック10を小型化することができるとともに、軽量化することができる。
【0048】
そして、このシリンダブロック10を組み込んで構成された内燃機関を運転する際には、シリンダスリーブ18を構成する円筒体部28a〜28c内で図示しないピストンが往復動作し、この際に該ピストンの側周壁部が円筒体部28a〜28cの内周壁部に摺接する。この摺接に起因する摩擦熱、および内燃機関に導入された燃料と空気との混合ガスが爆発することに伴って発生する熱によって、シリンダスリーブ18の温度が上昇する。
【0049】
ここで、上記したように、シリンダスリーブ18には、ウォータジャケット部20に流通された冷却水が直接的に接触する。このため、シリンダスリーブ18を効率的に冷却することができるので、シリンダスリーブ18の温度が過度に上昇することを抑制することができる。
【0050】
また、シリンダスリーブ18とブロック本体16とが摩擦撹拌接合によって一体的に接合されているので、内燃機関を運転する間にシリンダスリーブ18がボア穴14から離脱することもない。換言すれば、シリンダスリーブ18とブロック本体16とが強固に接合されているため、剛性に優れたシリンダブロック10を構成することができる。
【0051】
さらに、耐摩耗性に優れるハイシリコン系アルミニウムからなるシリンダスリーブ18を使用しているので、シリンダブロック10の耐久性を確保することもできる。しかも、この場合、ブロック本体16を安価なアルミニウムから構成するようにしているので、シリンダブロック10の製造コストが上昇することもない。
【0052】
シリンダブロック10は、以下のようにして製造することができる。
【0053】
まず、鋳造作業によって、図3および図4に示すブロック本体16を鋳造成形する。この際、ブロック本体16にウォータジャケット部20を設ける必要がないため、鋳造用金型のキャビティに崩壊性中子を配置する必要はない。すなわち、本実施形態によれば、崩壊性中子を作製する煩雑な作業が不要となるとともに、崩壊性中子の作製コストを削減することができるのでシリンダブロック10の製造コストを低廉化することができるという利点がある。
【0054】
その一方で、図7に示すように、テーパ状に膨出した膨出部40a〜40cが内周壁部に設けられ、かつ円筒体部28a〜28cが大径部34を介して連設された形態のシリンダスリーブ18を押し出し成形や鋳造成形等によって作製する。なお、膨出部40a〜40cのテーパ面42は、大径部34から離間するにつれて円筒体部28a〜28cの内周が縮径するように設ける。
【0055】
次いで、ブロック本体16のボア穴14にシリンダスリーブ18を挿入する。挿入されたシリンダスリーブ18を構成する円筒体部28a〜28cの各下端部が環状段部26a〜26cに載置され、一方、大径部34が凹部32に載置される。さらに、環状段部36の側周壁部がボア穴14の内周壁部に当接する。
【0056】
この挿入に伴いボア穴14に離隔壁が設けられるとともに、環状切欠部30とシリンダスリーブ18との間、円筒体部28a、28bの間、円筒体部28b、28cの間に連通するウォータジャケット部20が形成される。
【0057】
次いで、ボア穴14の内周壁部および壁部24a、24bと、円筒体部28a〜28cの各外周壁部とを摩擦撹拌接合にて互いに接合する。
【0058】
図8に示すように、摩擦撹拌接合用工具50は、円柱状の回転体52と、該回転体52に比して小径でかつ先端が円錐状のプローブ54を備える。本実施の形態においては、円筒体部28aの長手軸方向に対して傾斜した状態で摩擦撹拌接合用工具50をシリンダボア内に挿入し、プローブ54をテーパ面42に当接させる。
【0059】
この状態で回転体52を回転付勢すると、プローブ54がテーパ面42に摺接することに伴って摩擦熱が発生し、テーパ面42におけるプローブ54の当接箇所が軟化する。その結果、プローブ54の先端部が円筒体部28aとボア穴14の内周壁部との当接箇所に到達し、該当接箇所においても、円筒体部28aの外周壁部とボア穴14の内周壁部とが摩擦熱によって軟化する。
【0060】
そして、摩擦撹拌接合用工具50をテーパ面42に沿って旋回動作させると、軟化した肉は、プローブ54にて撹拌されることに伴って塑性流動した後、プローブ54が離間することに伴って固相接合する。これにより、円筒体部28aの外周壁部とボア穴14の内周壁部とが一体的に固相接合される。
【0061】
摩擦撹拌接合用工具50が旋回動作されることに追従してこの現象が逐次的に繰り返されることにより、円筒体部28aの外周壁部と、ボア穴14の内周壁部または壁部24aとが一体的に接合されるに至る。勿論、残余の円筒体部28b、28cにおいても同様の作業が営まれる。
【0062】
次に、シリンダスリーブ18の大径部34とブロック本体16とを接合する。この接合も、摩擦撹拌接合にて行われる。すなわち、摩擦撹拌接合用工具50の回転体52を回転付勢し、プローブ54を摺接させながら大径部34およびブロック本体16の肉を摩擦撹拌接合する。この場合、図9の矢印Aに沿って摩擦撹拌接合用工具50を変位させることによって大径部34とブロック本体16とを接合すればよい。
【0063】
この際、図10に拡大して示すように、大径部34は、凹部32に載置されていることによって堅牢に支持されている。また、環状段部36の側周壁部がボア穴14の内周壁部に当接しているので、該環状段部36の楔作用によって、大径部34がブロック本体16から離間し難くなる。このため、ブロック本体16と大径部34とが離間することを防止するためのクランプ用治具を特に使用することなく、摩擦撹拌接合を容易に遂行することができる。
【0064】
しかも、この場合、ウォータジャケット部20を閉塞する環状段部36が軟化しないので、軟化した肉がウォータジャケット部20に流動することを回避することもできる。
【0065】
以上の作業によって、シリンダスリーブ18とブロック本体16とを一体的に接合することができる。
【0066】
次いで、円筒体部28a〜28c内の膨出部40a〜40cを除去する。すなわち、ドリルによって研削加工を行う等して、円筒体部28a〜28cの内周を等径とする。これにより、該円筒体部28a〜28c内でピストンが往復動作することが可能となる。
【0067】
このように、本実施の形態においては、シリンダスリーブ18とブロック本体16とを接合する手段として、摩擦撹拌接合を採用している。このため、両部材16、18を一体的に接合することができるので、剛性に優れたシリンダブロック10を構成することができる。
【0068】
しかも、摩擦撹拌接合によれば、溶接し難い素材からなる部材同士であっても比較的容易に接合することができる。したがって、例えば、ブロック本体16がHPDCによって作製されたものであっても、シリンダスリーブ18を容易に接合することができる。このため、肉厚の一層小さいシリンダブロック10を構成することができる。
【0069】
プローブ54を挿入または離脱させることに伴って形成された挿入穴または離脱穴は、ボルト穴22a〜22fのいずれかとして加工するようにすればよい。すなわち、例えば、挿入穴をボルト穴22a、離脱穴をボルト穴22eとなるようにすればよい。これにより、プローブ54の挿入穴または離脱穴が残留することを回避することができる。
【0070】
なお、上記した実施の形態においては、3気筒のシリンダブロック10を例示して説明したが、気筒数は特にこれに限定されるものではない。例えば、単気筒のシリンダブロックであってもよいし、4気筒のシリンダブロックであってもよい。
【0071】
また、図11に示すように、シリンダスリーブ18に大径部34のみを設けるようにしてもよい。この場合においても、図12に拡大して示すように、大径部34がブロック本体16の凹部32に載置・支持されているので、摩擦撹拌接合を容易に遂行することができる。
【0072】
さらに、円筒体部28a〜28cの内周壁部に膨出部40a〜40cを設けることなく、円筒体部28a〜28cの外周壁部とボア穴14の内周壁部とを接合するようにしてもよい。この場合、図13に示すように、第1回転体60と、該第1回転体60の側周壁部に設けられて第1回転体60とは独立して回転可能な第2回転体62と、該第2回転体62の先端部に設けられたプローブ64とを有する摩擦撹拌接合用工具66を使用すればよい。第1回転体60および第2回転体62を同時に回転付勢することによって、シリンダスリーブ18の外周壁部とボア穴14の内周壁部とを接合することができる。
【0073】
さらに、ウォータジャケット部20に、円筒体部28a、28bの間、および円筒体部28b、28cの間の連通路を設ける必要は特になく、シリンダスリーブ18の外周壁部のみを冷却するようにしてもよい。この場合、図14および図15に示すように、円筒体部28a、28bの外周壁部同士、および円筒体部28b、28cの外周壁部同士が連接されたシリンダスリーブ68をボア穴14に挿入するようにすればよい。
【0074】
さらにまた、図16および図17に示すように、シリンダスリーブ18a〜18cを載置する載置部として、ブロック本体16に設けられたジャーナル部70を使用してもよい。
【0075】
そして、シリンダスリーブ18a〜18cは、ハイシリコン系アルミニウムからなるものに特に限定されるものではない。例えば、その他のアルミニウム合金からなるものであってもよいし、アルミニウムからなるものであってもよい。別の好適な例としては、マグネシウムまたはマグネシウム合金からなるシリンダスリーブや、MMCスリーブ等を挙げることができる。
【0076】
一方、ブロック本体16は、アルミニウムからなるものに限定されるものではなく、マグネシウムまたはマグネシウム合金等、他の素材からなるものであってもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るクローズドデッキ型シリンダブロックによれば、シリンダスリーブに大径部を設け、該大径部とブロック本体とを接合するようにしている。このため、ウォータジャケット部をブロック本体とシリンダスリーブとの間、必要であればシリンダスリーブ同士の間に設けることができる。したがって、ウォータジャケット部をブロック本体の中空部として設ける必要がないので、ブロック本体の肉厚を小さくすることができ、結局、体積が小さくかつ軽量のクローズドデッキ型シリンダブロックを構成することができる。
【0078】
しかも、この場合、シリンダスリーブを直接的に冷却媒体に接触させることができるので、シリンダスリーブを効率よく冷却することができる。
【0079】
また、本発明に係るクローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法によれば、鋳造成形されたブロック本体にシリンダスリーブを挿入した後、該シリンダスリーブの大径部とブロック本体とを摩擦撹拌接合にて接合するようにしている。したがって、ウォータジャケット部を設けるための崩壊性中子を使用する必要がないので、クローズドデッキ型シリンダブロックの製造コストを低廉化することができる。
【0080】
その上、この製造方法では、シリンダスリーブとブロック本体とを継目なく接合することができる。すなわち、両部材を一体的に接合することができるので、剛性に優れたクローズドデッキ型シリンダブロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るシリンダブロックの要部概略縦断面図である。
【図2】図1のシリンダブロックにおけるガスケット面側からの平面図である。
【図3】図1のシリンダブロックを構成するブロック本体の要部概略縦断面図である。
【図4】図3のブロック本体におけるガスケット面側からの平面図である。
【図5】図1のシリンダブロックを構成するシリンダスリーブの概略全体一部切欠斜視図である。
【図6】図5のシリンダスリーブの正面図である。
【図7】外周壁部に大径部を有し、内周壁部に膨出部を有するシリンダスリーブの概略縦断面図である。
【図8】図5および図6のシリンダスリーブの外周壁部をボア穴の内周壁部に摩擦撹拌接合にて接合する状態を示す要部概略縦断面図である。
【図9】大径部をブロック本体に接合する際の摩擦撹拌接合用工具の変位方向を説明するガスケット面側からの平面説明図である。
【図10】大径部とブロック本体とを摩擦撹拌接合している状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図11】別の実施の形態に係るシリンダブロックの要部概略縦断面図である。
【図12】図11のシリンダブロックにおいて、大径部とブロック本体とを摩擦撹拌接合している状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図13】膨出部が設けられていないシリンダスリーブの外周壁部をボア穴の内周壁部に摩擦撹拌接合にて接合する状態を示す要部概略縦断面図である。
【図14】また別の実施の形態に係るシリンダブロックの要部概略縦断面図である。
【図15】図14のシリンダブロックを構成するシリンダスリーブの正面図である。
【図16】ジャーナル部にシリンダスリーブが載置されたシリンダブロックのガスケット面側側からの平面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線矢視断面図である。
【図18】一般的なクローズドデッキ型シリンダブロックの要部概略縦断面図である。
【符号の説明】
1、20…ウォータジャケット部 2、12…ガスケット面
3、10…クローズドデッキ型シリンダブロック(シリンダブロック)
4、16…ブロック本体 6、18、68…シリンダスリーブ
14…ボア穴(シリンダボア) 24a、24b…壁部
26a〜26c…環状段部 28a〜28c…円筒体部
30…環状切欠部 32…凹部
34…大径部 36…環状段部
40a〜40c…膨出部 42…テーパ面
50、66…摩擦撹拌接合用工具 52、60、62…回転体
54、64…プローブ 70…ジャーナル部

Claims (8)

  1. ブロック本体と、前記ブロック本体に設けられたシリンダボア内に挿入されて前記ブロック本体に接合されたシリンダスリーブと、前記ブロック本体と前記シリンダスリーブとの間に形成されたウォータジャケット部とを備え、前記ウォータジャケット部の前記ブロック本体におけるガスケット面側が閉塞されているクローズドデッキ型シリンダブロックであって、
    前記シリンダスリーブは、円筒体部と、該円筒体部の一端部に設けられて該円筒体部に比して直径が大きい大径部とを有し、
    前記大径部の下方に環状段部が設けられており、
    前記大径部は、前記シリンダボアのガスケット面側開口部に設けられた大径部載置部に載置され、かつ前記ブロック本体のガスケット面に接合され
    前記環状段部の側周壁部は、シリンダボアの内周壁部に当接していることを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロック。
  2. 請求項1記載のクローズドデッキ型シリンダブロックにおいて、前記シリンダスリーブは、前記円筒体部を複数個有し、かつ該円筒体部の大径部同士が連設されていることを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロック。
  3. 請求項1または2記載のクローズドデッキ型シリンダブロックにおいて、前記シリンダスリーブを構成する前記円筒体部の外周壁部と前記シリンダボアの内周壁部とが互いに接合されていることを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリンダブロックにおいて、前記シリンダスリーブは、前記シリンダボア内に設けられた載置部に載置されていることを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロック。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のシリンダブロックにおいて、ブロック本体と前記シリンダスリーブの前記大径部が継目なく接合されていることを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロック。
  6. ブロック本体に設けられたシリンダボアに、一端部に大径部が設けられかつ前記大径部の下方に環状段部が設けられたシリンダスリーブを挿入することによって、前記ブロック本体と前記シリンダスリーブとの間にウォータジャケット部を形成するとともに、前記ブロック本体のガスケット面側開口部に設けられた大径部載置部に前記大径部を載置する一方、前記環状段部の側周壁部をシリンダボアの内周壁部に当接させる工程と、
    前記シリンダスリーブの大径部と前記ブロック本体のガスケット面とを摩擦撹拌接合にて接合し、前記ウォータジャケット部の前記ガスケット面側を封止する工程と、
    を有することを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法。
  7. 請求項記載の製造方法において、前記シリンダスリーブの外周壁部と前記シリンダボアの内周壁部とを摩擦撹拌接合にて互いに接合する工程をさらに有することを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法。
  8. 請求項または記載の製造方法において、前記シリンダボア内に載置部を設け、該シリンダボア内に前記シリンダスリーブを挿入した際に前記載置部に載置することを特徴とするクローズドデッキ型シリンダブロックの製造方法。
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