JP3737857B2 - パウダー付着方法と装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート表面に印刷した可塑樹脂層に接着剤粉,顔料粉,ガラス粒などを適量付着させる方法と装置に関し、特殊印刷法として固体パウダーを含む樹脂層を形成できるパウダー付着方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特殊印刷法の一種である植毛印刷法では、ナイロン,ポリエステルなどの繊維を植毛するほかに、金銀粉,顔料粉などのパウダーを静電気によって付着させる場合がある。既存の植毛印刷法において、スクリーン印刷で紙や布地の表面に文字や図柄の模様を印刷し、次に静電気のプラスにつないだ電極板上に金銀粉,顔料粉,ガラス粉などを散布する。この電極板にスクリーン印刷済みの印刷面を接近させ、マイナス電極につなぐと、パウダーは印刷面に吸い付けられるので、これを乾燥してから印刷面以外の不要パウダーを払い落とす。
【0003】
この植毛印刷法は、金銀粉や顔料粉などのパウダーが微粉末で軽量であることを要し、しかも印刷面に吸着されるパウダー量は全体に均一であっても非常に少なく、印刷面との接着強度も十分とはいえない。このため、パール顔料を含む接着剤の塗布面にガラス小球を付着させる再帰反射シートでは、ガラス小球を上方から接着剤層の塗布面に散布し、所望に応じて上方からプレスしてガラス小球を十分に接着剤層の中へ押し込んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のパウダー散布法は、ガラス小球を接着剤の塗布面に散布するだけであると、ガラス小球と接着剤層との接着強度が十分でない。パウダー散布において、別個にプレス工程を加えると作業工程が増加するうえに、接着剤層が横方向へ流れたりガラス小球の上方に出てしまうようなトラブルが発生しやすい。
【0005】
本発明は、固体パウダーを含む樹脂層を形成する特殊印刷法における前記の問題点を改善するために提案されたものであり、接着剤粉,顔料粉,ガラス粒などを可塑樹脂層に適量固着させるパウダー付着方法を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、接着剤粉,顔料粉,ガラス粒などの固着を効率良く達成できるパウダー付着装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るパウダー付着方法では、まず水平の支持シート1(図1)の表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層2を形成する。支持シート1は、紙,布地,樹脂フィルム,皮革,ガラス板,木板などであればよく、転写ラベルの場合には剥離可能なベースシートを用いる。可塑樹脂層2は、一般にスクリーン印刷法でシート表面に形成するが、パウダー3(図3)が付着可能な層厚にできるならば他の印刷法も適用可能である。本発明で用いるパウダー3は、可塑樹脂層2に付着可能な小径物であればよく、一般的な粉末のほかにいわゆる粒状物やフレークなどを包含する。典型的なパウダー3として、接着剤粉,顔料粉,ガラス粒,活性炭粉,金銀粉などが例示できる。
【0007】
支持シート1は、樹脂層が可塑状態の間に裏返すことを要する。可塑状態の樹脂層とは、支持シートの表面に印刷した直後で粘着性を有する場合と、硬化後に加熱や溶媒で粘着性を付与する場合とを包含する。支持シート1の裏返しは、図4に例示するような回転ステージ10に取り付けて自動的に行い、該回転ステージの代わりに無端ベルト,八角ドラムや円筒ドラムに取り付けたり、手動によって裏返してもよい(図9参照)。
【0008】
図5に例示するように、支持シート1を裏返した後に、パウダー槽12を接近させる。この接近については、パウダー付着装置8のようにパウダー槽12が下方から上昇しても、固定したパウダー槽に向かって支持シート1が下降するような態様でもよい。パウダー槽12は、パウダー流動層14が保持可能なように、一般に広くて浅い形状であればよく、パウダー付着装置8において交換可能に設置すると好ましい。
【0009】
パウダー槽12内のパウダー3は、可塑樹脂層2に押付けて付着させる。可塑樹脂層2へのパウダー付着には、例えばスプリンクルバー16がパウダー流動層14中で水平移動することにより、適量のパウダー3を連続的に盛り上げて可塑樹脂層2の表面に接触させる。スプリンクルバー16は、図7に示すように近接した2本または3本以上の丸棒からなり、各丸棒が自転可能であってもよい。パウダー付着には、図9に示すように1本のスプリンクルバーを用い、1本のバーでパウダー槽内の下方に設置した平ベルトを押上げるような構成などでもよい。パウダー流動層14の表面を平らにならすために、パウダー槽12の横幅とほぼ等しい長さのスキージ(図示しない)を取り付け、該スキージをスプリンクルバー16の水平移動後に水平方向に作動してもよい。
【0010】
支持シート1について、パウダー3を付着した後に可塑樹脂層2を乾燥し、パウダー3を樹脂層の表面に固着する。図4のパウダー付着装置8では、パウダー3を付着してから回転ステージ10をさらに90度回転し、垂直位置の支持シート1の表面から不要パウダーを直ちに除去し、該装置から支持シート1を取り外した後に可塑樹脂層2の乾燥を行う。不要パウダーの除去工程は、可塑樹脂層の乾燥工程の次であってもよく、コンベヤや八角ドラムなどを適用することにより、可塑樹脂層の乾燥工程を不要パウダーの除去工程の前後に設定して連続的な作業工程を達成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のパウダー付着装置8は、図4に示すように、複数枚の支持シート1を吸着できる回転ステージ10と、該回転ステージの下方に配置するパウダー槽12と、パウダー槽内部で水平移動可能なスプリンクルバー16とを備える。また、図8に例示するように、回転ステージ10の側方には、上下方向に走行可能な回転ブラシ28と30およびブロー吸引機構32を配置する。回転ステージ10、パウダー槽12、2本のスプリンクルバー16、シート押え20と22、回転ブラシ28と30、ブロー吸引機構32は、シーケンサ(図示しない)などによって相互に同期作動し、回転ステージ10の回動時には他の部材は停止しており、該回転ステージが90度回動して停止すると他の部材が作動する。
【0012】
回転ステージ10は、図4および図6から明らかなように、通常、4側面にそれぞれ支持シート1を吸着できる正方形断面の直方体形状であり、各側面において多数の小貫通孔24を設けた吸引板26をそれぞれ取外し可能に固着する。各吸引板26の表面には、支持シート1の損傷や変形を防ぐために、ネジ孔やざぐり孔を形成しない。回転ステージ10の内部において、各々の吸引板26の吸引室(図示しない)は独立しており、吸引板26ごとにエアの吸引・吹出し操作が可能である。
【0013】
矩形のシート押え20または22は、回転ステージ10の下方位置においてパウダー槽12との間、および回転ステージ10の側方位置において回転ブラシ28,30との間に設置する。シート押え20,22は、吸引板26に対応する平面形状を有し、その内寸は支持シート1のそれよりのわずかに小さい。シート押え20,22の裏面にゴム板33を固着することにより、回転ステージ10の下方位置でパウダー槽12が接近する前、該ステージの側方位置で回転ブラシ28,30が走行する前に、支持シート1の周囲を吸引板26の表面に密着させることが可能である。
【0014】
パウダー槽12は、吸引板26の平面形状に対応する広さの浅い矩形平面形状であり、回転ステージ10の下側で水平に位置し、パウダー付着装置8に対して容易に着脱可能に設置する。パウダー槽12は、回転ステージ10が90度回動するごとに、下方に位置する水平吸引板26に向かって接近できるように昇降可能に設置する。パウダー槽12の前後部には、スプリンクルバー16が水平移動した際にパウダー3が外部へ流出するのを防ぐ垂直壁18 (図7)を設ける。
【0015】
2本の丸棒からなるスプリンクルバー16,16は、パウダー槽12の内部において相互に近接して水平に固定保持し、該パウダー槽とともに昇降作動させる。スプリンクルバー16,16は、両持ちまたは片持ち支持でその高さ位置を適宜に調整でき、パウダー槽12内のパウダー流動層14中に位置するように定める。スプリンクルバー16,16は、パウダー槽12の横幅とほぼ等しい長さであり、図7の矢印で示すようにパウダー槽12の縦幅のほぼ全域にわたって前方または後方へ水平移動する。
【0016】
回転ステージ10の側方には、図8に例示するように、上下方向に走行する回転ブラシ28と30およびブロー吸引機構32を配置し、これらは吸引板26の縦幅に相当する長さを有し、水平および上下方向に移動可能である。回転ブラシ28または回転ブラシ30とブロー吸引機構32は、それぞれ別個に作動し、回転ブラシ28が往復作動してから回転ブラシ30とブロー吸引機構32が往復作動する。
【0017】
回転ブラシ28,30は、図8の矢印方向に自転し、各ブラシに払い取り棒(図示しない)を取り付ける。回転ブラシ28で掻き落としたパウダーは、図8に示すようにガイド34によってパウダー槽12に戻しても、または別の回収槽(図示しない)に収納してもよい。一方、回転ブラシ30で掻き落としたパウダー残渣は、ブロー吸引機構32で吸い取り、集塵機36で一括してから廃棄する。
【0018】
パウダー付着装置8において、回転ステージ10は、90度回動するごとに停止するように設定する。上方に位置した吸引板26について、まずエアを吹き出してパウダー付着済みの支持シートを取り外し、次に可塑樹脂層2を形成した新たな支持シート1を載置して、該支持シートを内部エアを抜いて吸引板26に吸着・固定する。回転ステージ10が次に90度回動しても、支持シート1はそのままである。
【0019】
回転ステージ10が、さらに90度回動して支持シート1が下方に位置すると、シート押え20が上昇し、支持シート1の周囲を吸引板26の表面に密着させる。ついでパウダー槽12が上昇し、パウダー流動層14の表面が支持シート1と近接する(図5と図7参照)。この状態において、2本のスプリンクルバー16,16が水平移動することにより、適量のパウダー3を連続的に盛り上げて支持シート1の可塑樹脂層2に押付けて付着させる。パウダー付着が完了すれば、パウダー槽12およびシート押え20は下降する。
【0020】
回転ステージ10が、さらに90度回動して支持シート1が垂直に位置すると、側方からシート押え22が前進し、支持シート1の周囲を吸引板26の表面に密着させる。ついで回転ブラシ28が前進し、支持シート1と接触してからシート下端まで下降し、再びシート上端まで上昇してから後退して不要パウダーを掻き取る。さらに回転ブラシ30とブロー吸引機構32が前進し、回転ブラシ30が支持シート1と接触してからシート下端まで下降し、再びシート上端まで上昇してから後退してパウダー残渣を除去する。
【0021】
回転ステージ10が、最後に90度回動して支持シート1が再び上方に位置すると、吸引板内部のエアを吹き出して支持シート1を取り外し、パウダー付着作業を繰り返す。可塑樹脂層2にパウダー3が付着した支持シート1は、適宜の加熱炉または自然乾燥によって可塑樹脂層2を硬化させ、パウダー3を樹脂層の表面に固着する。
【0022】
図9は本発明の変形例を示し、支持シート40の表面に可塑樹脂層2を形成し、該支持シートを無端ベルト42上に順次取り付けていく。各支持シート40は、屈曲可能な矩形の押え枠44によってベルト42に固定し、磁性材を含む支持シート40を帯磁性のベルト42に接着させてもよい。ベルト42の下方には、パウダー槽46,ヒータおよび回転ブラシと吸引機構(いずれも図示しない)を所定間隔をおいて配置する。パウダー槽46では、下方に張設した平ベルト48の上にパウダー流動層50を載置し、1本のスプリンクルバー52の水平移動によって平ベルト48を押上げるような構成である。
【0023】
可塑樹脂層2を形成した支持シート40は、無端ベルト42の上方において取り外しついで取り付けを順次行われ、該ベルトの走行によって裏返しになる。各支持シート40がパウダー槽46の上方で一旦停止するならば、該パウダー槽が上昇してパウダー流動層50が接近し、ついでスプリンクルバー52が水平移動して平ベルト48を押上げ、適量のパウダー3を連続的に盛り上げて可塑樹脂層2に付着させる。また、ベルト42が連続走行して支持シート40がパウダー槽46の上方で停止しないならば、パウダー槽46が上昇・接近してからシート40の間隔だけベルト42と水平方向に並走し、この際にスプリンクルバー52は平ベルト48を押上げるだけで停止している。
【0024】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明すると、図4および図6において正方形断面の回転ステージ10を示す。回転ステージ10の4側面には、寸法500×600mmである吸引板26を固着し、該吸引板に直径1mmの貫通孔24を300個以上設ける。回転ステージ10の1/4回転時間は2秒以内であり、シート1枚当りのパウダー付着時間は約10秒である。シート押え20,22は、支持シート1の外周5mm以内を押え、シート押え20は環状平面であり、シート押え22は逆U字形平面を有する。
【0025】
パウダー槽12およびスプリンクルバー16,16は、1ブロックとして構成し、ブロック全体の昇降距離は50mmである。パウダー槽12は、深さ35mmのステンレス鋼製バットである。スプリンクルバー16,16は、直径10mm,長さ800mmのクロムめっきの鉄棒製であり、両持ち支持で2本同時に、バットを基準して高さ±10mm調整可能である。両スプリンクルバーは、1行程が800mmであって、100〜500mm/秒の調整可能な速度で水平方向に往復作動する。
【0026】
回転ブラシ28と30およびブロー吸引機構32は、1ブロックとして構成し、回転ブラシ28または回転ブラシ30とブロー吸引機構32は別個に作動し、ブロック全体の水平および昇降速度は100〜500mm/秒で調整可能である。回転ブラシ28,30には、長さ40mmの羊毛が放射状に植設され、その回転数は100〜500rpmで個別に調整可能である。
【0027】
パウダー付着装置8によって転写ラベルを製造する場合、支持シート1として、セルロース系樹脂で表面の剥離処理をしたポリエステルフィルムを用い、該フィルムは厚さ50μmで寸法500×600mmである。支持シート1の表面には、スクリーン印刷によって経時架橋性のポリウレタン樹脂の図柄模様を印刷し、厚さ80μmの可塑樹脂層2を形成する。
【0028】
支持シート1は、取入れシートガイド38の吸引パッド39に吸着され、該ガイドによって搬送する。支持シート1は、回転ステージ10において上方に位置した吸引板26上に載置し、吸引室の内部エアを抜いて吸引板26に吸着・固定する。パウダー付着装置8において、回転ステージ10が90度さらに90度回動すると、支持プレート1は下方に位置して裏返しになる。
【0029】
パウダー槽12に収納するパウダー3は、粒径50〜300μmのポリアミド樹脂の接着剤粉末である。この樹脂粉末を収納したパウダー槽12は、支持シート1が下方に位置すると、シート押え20の上昇についで上昇し、この状態において、2本のスプリンクルバー16,16が水平移動する。スプリンクルバー16,16により、適量のパウダー3を連続的に盛り上げて支持シート1の可塑樹脂層2に押付けて付着させる。
【0030】
回転ステージ10が、さらに90度回動して支持シート1が垂直に位置すると、まず回転ブラシ28によって不要パウダーを掻き取り、これをガイド34を経てパウダー槽12に戻す。ついで回転ブラシ30でパウダー残渣を掻き落とし、ブロー吸引機構32で吸い取って集塵機36に集める。
【0031】
支持シート1は、回転ステージ10の次の90度回動で再び上方に位置すると、吸引室からエアを吹出して吸引板26から取り外す。支持シート1は、別の取出しシートガイド(図示しない)の吸引パッドに吸着され、該ガイドによって搬出する。得た支持シート1は、最後に120℃で70秒加熱処理をして、可塑樹脂層2を硬化させる。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るパウダー付着方法は、スクリーン印刷法と比較して、支持シートの可塑樹脂層を裏返してパウダーを付着させることにより、必要な量のパウダーだけが可塑樹脂層に付着し、不要なパウダーは大部分直ちに重力で落下してしまうので作業効率がすぐれている。本発明方法は、パウダーの飛散が少なくなり、工場内において周囲への飛散が減って作業環境の悪化が少ない。
【0033】
本発明のパウダー付着方法は、植毛印刷法に比べて、付着すべきパウダーの形状や重量で影響を受けることが少なく、樹脂層に付着するパウダー量は全体に均一であるうえに、その付着量の調整も容易である。本発明方法は、スプリンクルバーでパウダーを盛り上げて付着させるので、支持シートの可塑樹脂層における凹凸の影響を受けることが少なく、多少の凹凸があってもパウダーの付着が可能である。しかも、パウダー流動層の盛り上げで可塑樹脂層の表面へパウダーを食い込ませるため、樹脂層との接着強度が十分であって安定した接着力を得ることができる。
【0034】
本発明のパウダー付着装置は、パウダー槽の交換だけで使用パウダーを変更でき、スクリーン印刷装置と比較して顔料系のパウダーを使用しても段取り時間が短くなる。本発明装置では、パウダー付着と掻き取り工程を別個にすることにより、全体のパウダー付着時間を短縮することができる。
【0035】
本発明の付着装置では、支持シートを垂直に立てた状態で不要パウダーを除去するため、掻き取られたパウダーが支持シートに再付着することは少ない。掻き取ったパウダーは、元のパウダー槽へ戻すため、パウダーの使用効率が高くなる。また、回転ブラシによって比較的小さい力で掻き取るため、可塑樹脂層であるデザイン部の損傷を低く押えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可塑樹脂層を形成した支持シートの一例の概略断面図である。
【図2】 図1の支持シートの平面図である。
【図3】 図1の支持シートにおいてパウダーを可塑樹脂層に付着させた状態を示す概略断面図である。
【図4】 本発明に係るパウダー付着装置を示す概略横断面図である。
【図5】 回転ステージの吸引板に吸着・固定された支持シートに対して、パウダー槽が接近した状態を示す部分横断面図である。
【図6】 図3のパウダー付着装置を示す概略縦断面図である。
【図7】 図5のパウダー槽の接近状態を示す部分縦断面図である。
【図8】 パウダー付着装置における回転ブラシおよびブロー吸引機構を概略的に示す部分横断面図である。
【図9】 裏返した支持シートに対して、パウダーを可塑樹脂層に押付けて付着させる他の例を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持シート
2 可塑樹脂層
3 パウダー
8 パウダー付着装置
10 回転ステージ
12 パウダー槽
14 パウダー流動層
16,16 スプリンクルバー
18 垂直壁
20,22 シート押え
26 吸引板
28,30 回転ブラシ

Claims (6)

  1. 水平の支持シートの表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層を形成し、この樹脂層が可塑状態である間に支持シートを裏返し、ついで下方からパウダー槽を近づけ、このパウダー流動層中で1本または2本以上のスプリンクルバーを水平移動することにより、適量のパウダーを連続的に盛り上げて可塑樹脂層に押付けて付着させ、この後に可塑樹脂層を乾燥してパウダーを樹脂層の表面に固着するパウダー付着方法。
  2. 表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層を形成した支持シートを用い、該支持シートを四角形断面の回転ステージの上方吸引板に吸着・固定し、支持シートの樹脂層が可塑状態である間に、回転ステージを180度回転して支持シートを裏返し、ついで下方からパウダー槽を上昇させ、このパウダー流動層中で1本または2本以上のスプリンクルバーを水平移動することにより、適量のパウダーを連続的に盛り上げて可塑樹脂層に押付けて付着させ、この後に回転ステージをさらに90度回転し、垂直位置の支持シートの表面をブラシで払い、且つブロー吸引によって不要パウダーを除去するパウダー付着方法。
  3. 複数枚の支持シートを吸着できる回転ステージと、回転ステージの下方に配置するパウダー槽と、パウダー槽内部で水平移動可能なスプリンクルバーとを備え、表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層を形成した支持シートを用い、該支持シートを回転ステージの上方面に順次吸着・固定するとともに、回転ステージが回動するごとに、下方に位置する支持シートに向かってパウダー槽が接近し、スプリンクルバーがパウダー流動層中で水平移動して適量のパウダーを可塑樹脂層に付着させるパウダー付着装置。
  4. 4面にそれぞれ吸引板を取り付けた正方形断面の回転ステージと、回転ステージの下方に配置するパウダー槽と、パウダー槽内部で水平移動可能な1本または2本以上のスプリンクルバーとを備え、表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層を形成した支持シートを用い、該支持シートを回転ステージの上方で吸引板に順次吸着・固定するとともに、回転ステージが90度回動するごとに、下方に位置する水平吸引板に向かってパウダー槽が接近し、1本または2本以上のスプリンクルバーがパウダー流動層中で水平移動して適量のパウダーを可塑樹脂層に付着させる際に、残りのパウダーが外側へ流出するのを防ぐ垂直壁をパウダー槽に設けているパウダー付着装置。
  5. 4面にそれぞれ吸引板を取り付けた正方形断面の回転ステージと、回転ステージの下方に配置するパウダー槽と、パウダー槽内部で水平移動可能な1本または2本以上のスプリンクルバーと、回転ステージの側方に配置する上下動可能なブロー吸引機構と、ブロー吸引機構の前面に配置する回転ブラシとを備え、表面に図柄模様状または全面に可塑樹脂層を形成した支持シートを用い、該支持シートを回転ステージの上方で吸引板に吸着・固定するとともに、回転ステージが90度回動するごとに、下方に位置する水平吸引板に向かってパウダー槽が接近し、1本または2本以上のスプリンクルバーがパウダー流動層中で水平移動して適量のパウダーを可塑樹脂層に付着させ、一方、側方に位置する垂直吸引板の表面を回転ブラシが垂直方向に走行し、不要パウダーをブロー吸引機構によって除去するパウダー付着装置。
  6. 四角形断面の回転ステージにおいて、下方位置でパウダー槽が接近する前に、矩形のシート押えによって支持シートの周囲を吸引板の表面に密着させる請求項3から5のいずれかに記載の装置。
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