JP3736415B2 - 燃焼装置付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼装置付き内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気供給ファンによって空気が供給される燃焼式ヒータを具備し、機関排気通路内に触媒を配置し、触媒上流の機関排気通路内に燃焼式ヒータの排気通路を接続して燃焼式ヒータの排気ガスを触媒に供給するようにした燃焼式ヒータ付き内燃機関が公知である(特開2000−240437号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば機関負荷が高くなって燃焼式ヒータの排気通路が接続されている機関排気通路部分における圧力が高くなると、機関排気通路内の排気ガスが燃焼式ヒータ内に逆流し、燃焼式ヒータが失火する恐れがあるという問題点がある。失火しないとしても、触媒に実際に供給される燃焼式ヒータの排気ガスの量は燃焼式ヒータの排気通路が接続されている機関排気通路部分における圧力に応じて変動しうる。
【0004】
そこで本発明の目的は、燃焼装置の排気ガスを触媒に確実にかつ正確に供給することができる燃焼装置付き内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために1番目の発明によれば、空気供給ファンによって空気が供給される燃焼装置を具備し、機関排気通路内に触媒を配置し、該触媒上流の機関排気通路内に該燃焼装置の排気通路を接続して該燃焼装置の排気ガスを該触媒に供給するようにした燃焼装置付き内燃機関において、触媒に供給される燃焼装置の排気ガスの量の目標値を燃焼装置の排気ガスの供給目的に応じて設定する設定手段と、燃焼装置の排気通路が接続されている機関排気通路部分周りにおける圧力を検出する検出手段と、該検出された圧力と該目標値とに基づいて空気供給ファンの回転数を制御する制御手段とを具備している。
【0006】
また、2番目の発明によれば1番目の発明において、前記検出された圧力が高いときには低いときに比べて空気供給ファンの回転数を高くしている。
【0008】
また、上記課題を解決するために4番目の発明によれば、空気供給ファンによって空気が供給される燃焼装置を具備し、内燃機関の排気通路を分岐して形成される一対の分岐排気通路内に触媒をそれぞれ配置し、いずれか一方の触媒への内燃機関の排気ガス流れを選択的に遮断しながら該一方の触媒上流の分岐排気通路内に該燃焼装置の排気通路を接続して該燃焼装置の排気ガスを該一方の触媒に供給するようにした燃焼装置付き内燃機関において、前記一方の触媒に供給される燃焼装置の排気ガスの量の目標値を燃焼装置の排気ガスの供給目的に応じて設定する設定手段と、燃焼装置の排気通路が接続されている分岐排気通路部分周りにおける圧力を検出する検出手段と、該検出された圧力と該目標値とに基づいて空気供給ファンの回転数を制御する制御手段とを具備している。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を圧縮着火式内燃機関に適用した場合を示している。なお、本発明は火花点火式内燃機関にも適用することもできる。
【0011】
図1を参照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13を介して排気ターボチャージャ14のコンプレッサ15に連結される。吸気ダクト13内にはステップモータ16により駆動されるスロットル弁17が配置され、更に吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置18が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置18内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
【0012】
一方、排気ポート10は排気マニホルド19及び排気管20を介して排気ターボチャージャ14の排気タービン21に連結され、排気タービン21の出口は分岐管22を介して第1及び第2の上流側排気ダクトDU1,DU2に接続される。これら上流側排気ダクトDU1,DU2は第1及び第2のケーシングCA1,CA2にそれぞれ接続され、これらケーシングCA1,CA2は第1及び第2の下流側排気ダクトDL1,DL2に接続され、これら下流側排気ダクトDL1,DL2は共通の排気管23に接続される。
【0013】
分岐管22内には切替弁VSが配置され、第1及び第2の下流側排気ダクトDL1,DL2内には第1及び第2の下流側遮断弁VL1,VL2がそれぞれ配置される。これら切替弁及び遮断弁はそれぞれ対応するアクチュエータによりそれぞれ駆動される。また、第1及び第2のケーシングCA1,CA2内には第1及び第2の触媒がそれぞれ収容されている。
【0014】
触媒をどのような触媒から形成してもよいが、本発明による実施例では第1及び第2の触媒は第1及び第2のNO吸収剤NA1,NA2から形成される。
【0015】
排気マニホルド19とサージタンク12とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路24を介して互いに連結され、EGR通路24内には電気制御式EGR制御弁25が配置される。また、EGR通路24周りにはEGR通路24内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置26が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置26内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁6は燃料供給管6aを介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール27に連結される。このコモンレール27内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ28から燃料が供給され、コモンレール27内に供給された燃料は各燃料供給管6aを介して燃料噴射弁6に供給される。コモンレール27にはコモンレール27内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ29が取付けられ、燃料圧センサ29の出力信号に基づいてコモンレール27内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ28の吐出量が制御される。
【0016】
図1に示す内燃機関は燃焼式ヒータ30を具備している。図1及び図3を参照すると、この燃焼式ヒータ30の燃焼室31は空気室32を介して空気供給管33に接続され、この空気供給管33は例えば冷却装置18下流の吸気ダクト13内に接続される。空気室32内には回転数制御可能な電動モータ34によって駆動される空気供給ファン35が配置される。空気供給ファン35が作動されると燃焼室31内に空気が供給される。これに対し、燃焼室31内には燃焼供給管37から燃料が供給される。この燃料供給管37は図示しない追加の燃料ポンプを介して燃料タンクに接続される。一方、燃焼式ヒータ30の排気管36は分岐管22に接続される。
【0017】
更に、燃焼式ヒータ30は燃焼室31及び排気管35周りを囲む冷却水室38を備えており、この冷却水室38内に機関冷却水が導かれる。従って、燃焼式ヒータ30を作動させれば機関冷却水の温度を上昇させることができる。
【0018】
燃焼式ヒータ30を作動すべきときには空気供給ファン35が作動されて燃焼室31内に空気が供給され、追加の燃料ポンプが作動されて燃焼室31内に燃料が供給される。このときの燃焼式ヒータ30の排気ガスは排気管36から第1のNO吸収剤NA1又は第2のNO吸収剤NA2に供給される。
【0019】
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45及び出力ポート46を具備する。燃料圧センサ29の出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。また、第1及び第2の上流側排気ダクトDU1,DU2内には第1及び第2の上流側排気ダクトDU1,DU2内の圧力を検出するための第1及び第2の圧力センサSP1,SP2がそれぞれ取り付けられ、これら圧力センサSP1,SP2の出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。第1及び第2の下流側排気ダクトDL1,DL2内には第1及び第2のNO吸収剤NA1,NA2から流出した排気ガスの温度を検出するための第1及び第2の温度センサST1,ST2がそれぞれ取付けられ、これら温度センサST1,ST2の出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。第1及び第2の温度センサST1,ST2により検出される排気ガスの温度は第1及び第2のNO吸収剤NA1,NA2の温度をそれぞれ表している。
【0020】
一方、アクセルペダル50にはアクセルペダル50の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ51が接続され、負荷センサ51の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。更に入力ポート45にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ52が接続される。一方、出力ポート46は対応する駆動回路48を介して燃料噴射弁6、スロットル弁駆動用ステップモータ16、EGR制御弁25、燃料ポンプ28、切替弁VS及び遮断弁VL1,VL2の各アクチュエータ、燃焼式ヒータ30の電動モータ34、及び追加の燃料ポンプにそれぞれ接続される。
【0021】
各NO吸収剤NA1,NA2は例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRh、イリジウムIrのような貴金属とが担持されている。なお、排気ガス中に含まれる固体炭素からなる微粒子を捕集するためのパティキュレートフィルタにNO吸収剤NA1,NA2を担持させることもできる。
【0022】
このNO吸収剤は流入する排気ガスの平均空燃比がリーンのときにはNOを吸収し、流入する排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOを放出するNOの吸放出作用を行う。なお、本明細書では排気通路の或る位置よりも上流の排気通路、燃焼室5、及び吸気通路内に供給された空気と炭化水素HC及び一酸化炭素COとの比をその位置における排気ガスの空燃比と称している。
【0023】
NO吸収剤の詳細な吸放出メカニズムについては完全には明らかにされていない。しかしながら、現在考えられている吸放出メカニズムを、担体上に白金Pt及びバリウムBaを担持させた場合を例にとって簡単に説明すると次のようになる。
【0024】
即ち、NO吸収剤に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもかなりリーンになると流入する排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、酸素OがO 又はO2−の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入する排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO 又はO2−と反応し、NOとなる(2NO+O→2NO)。次いで生成されたNOの一部は白金Pt上でさらに酸化されつつ吸収剤内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、硝酸イオンNO の形で吸収剤内に拡散する。このようにしてNOがNO吸収剤内に吸収される。
【0025】
これに対し、NO吸収剤に流入する排気ガスの空燃比がリッチ又は理論空燃比になると、排気ガス中の酸素濃度が低下してNOの生成量が低下し、反応が逆方向(NO →NO)に進み、斯くして吸収剤内の硝酸イオンNO がNOの形で吸収剤から放出される。この放出されたNOは排気ガス中のHC,COと反応して還元せしめられる。このようにして白金Ptの表面上にNOが存在しなくなると吸収剤から次から次へとNOが放出され、還元される。
【0026】
切替弁VSは第1の位置と第2の位置とのうちいずれか一方に位置せしめられる。切替弁VSが第1の位置に位置せしめられると、図1に示されるように排気タービン21の出口は切替弁VSによって第2の上流側排気ダクトDU2との連通が遮断されながら、第1の上流側排気ダクトDU1に連通される。また、切替弁VSが第1の位置に位置せしめられると第1の下流側遮断弁VL1が全開され、第2の下流側遮断弁VL2が閉弁される。その結果、第2のNO吸収剤NA2への内燃機関の排気ガス流れが遮断され、内燃機関から排出された排気ガスが第1のNO吸収剤NA1内を流通することになる。
【0027】
このとき、燃焼式ヒータ30の排気管36は切替弁VSによって第1の上流側排気ダクトDU1との連通が遮断されながら第2の上流側排気ダクトDU2に連通され、従ってこのとき燃焼式ヒータ30が作動されると燃焼式ヒータ30の排気ガスが第2のNO吸収剤NA2に供給されることになる。
【0028】
これに対し、切替弁VSが第2の位置に位置せしめられると、図2に示されるように排気タービン21の出口は切替弁VSによって第1の上流側排気ダクトDU1との連通が遮断されながら、第2の上流側排気ダクトDU2に連通される。また、切替弁VSが第2の位置に位置せしめられると第2の下流側遮断弁VL2が全開され、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁される。その結果、第1のNO吸収剤NA1への内燃機関の排気ガス流れが遮断され、内燃機関から排出された排気ガスが第2のNO吸収剤NA2内を流通することになる。
【0029】
このとき、燃焼式ヒータ30の排気管36は切替弁VSによって第2の上流側排気ダクトDU2との連通が遮断されながら第1の上流側排気ダクトDU1に連通され、従ってこのとき燃焼式ヒータ30が作動されると燃焼式ヒータ30の排気ガスが第1のNO吸収剤NA1に供給されることになる。
【0030】
従って、いずれか一方のNO吸収剤NA1,NA2に内燃機関から排出された排気ガスの大部分が導かれ、他方のNO吸収剤NA1,NA2には内燃機関の排気ガスがほとんど導かれないということになる。或いは、概略的に言うと、切替弁VSが内燃機関の排気ガスをいずれか一方のNO吸収剤NA1,NA2に選択的に導いているという見方もできる。
【0031】
上述したように、内燃機関から排出された排気ガスが第1のNO吸収剤NA1内を流通するときには第2の下流側遮断弁VL2が閉弁され、内燃機関から排出された排気ガスが第2のNO吸収剤NA2内を流通するときには第1の下流側遮断弁VL1が閉弁される。このようにすると、一方のNO吸収剤内を流通した排気ガスが他方のNO吸収剤内に逆流するのが抑制される。
【0032】
なお、切替弁VSが第1の位置にあるときにはわずかばかりの量の内燃機関の排気ガスが第2のNO吸収剤NA2内に流入し、切替弁VSが第2の位置にあるときにはわずかばかりの量の内燃機関の排気ガスが第1のNO吸収剤NA1内に流入するように、切替弁VS、及び下流側遮断弁VL1,VL2の開度が予め設定されている。
【0033】
一方、燃焼式ヒータ30の排気管36は切替弁VSが第1の位置に位置せしめられると第2の上流側ダクトDU2に接続され、第2の位置に位置せしめられると第1の上流側ダクトDU1に接続される。従って、燃焼式ヒータ30の排気管36はいずれか一方の上流側排気ダクトDU1,DU2に選択的に接続されているということになる。ここで、燃焼式ヒータ30の排気管36が第1の上流側排気ダクトDU1に接続されているときに第1の圧力センサSP1により検出される圧力は燃焼式ヒータ30の排気管36が接続されている排気通路部分周りにおける圧力を表しており、燃焼式ヒータ30の排気管36が第2の上流側排気ダクトDU2に接続されているときに第2の圧力センサSP2により検出される圧力は燃焼式ヒータ30の排気管36が接続されている排気通路部分周りにおける圧力を表しているということになる。
【0034】
図1に示される内燃機関ではリーン空燃比のもとで燃焼が継続して行われる。従って、切替弁VSが第1の位置にある場合を例にとって説明すると、第1のNO吸収剤NA1に吸収されているNOの量、即ちNO吸収量が次第に増大する。次いで、NO吸収量が予め定められた上限量よりも多くなると切替弁VSが第2の位置に切り替えられ、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁され、第2の下流側遮断弁VL2が全開される。この状態で、第1のNO吸収剤NA1内に吸収されているNOを放出させ還元するために燃焼式ヒータ30が一時的に作動され、燃焼式ヒータ30の排気ガスが第1のNO吸収剤NA1に供給される。この場合、第1のNO吸収剤NA1に流入する排気ガスの平均空燃比がリッチになるように燃焼式ヒータ30の排気ガスが供給される。
【0035】
また、内燃機関から排出される排気ガス中にはイオウ分例えばSOも含まれており、第1のNO吸収剤NA1にはNOだけでなくSOも吸収される。従って、第1のNO吸収剤NA1に吸収されているSOの量、即ちSO吸収量が次第に増大する。次いで、SO吸収量が予め定められた上限量よりも多くなると切替弁VSが第2の位置に切り替えられ、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁され、第2の下流側遮断弁VL2が全開される。この状態で、第1のNO吸収剤NA1内に吸収されているSOを放出させ還元するために燃焼式ヒータ30が一時的に作動され、燃焼式ヒータ30の排気ガスが第1のNO吸収剤NA1に供給される。この場合、第1のNO吸収剤NA1に流入する排気ガスの平均空燃比がリッチになりかつ第1のNO吸収剤NA1の温度が予め定められた設定温度よりも高く維持されるように燃焼式ヒータ30の排気ガスが供給される。
【0036】
更に、図1に示される内燃機関では、第1のNO吸収剤NA1の温度を上昇させるべきときには切替弁VSが第2の位置に切り替えられ、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁され、第2の下流側遮断弁VL2が全開される。この状態で、第1のNO吸収剤NA1の温度を上昇させるために燃焼式ヒータ30が一時的に作動され、燃焼式ヒータ30の排気ガスが第1のNO吸収剤NA1に供給される。その結果、燃焼式ヒータ30の排気ガス中に含まれるHC,COは第1のNO吸収剤NA1において流入する内燃機関の排気ガス中の酸素と発熱反応し、斯くして第1のNO吸収剤NA1の温度が上昇せしめられる。この場合、第1のNO吸収剤NA1の温度が予め定められた目標温度に維持されるように燃焼式ヒータ30の排気ガスが供給される。
【0037】
なお、第2のNO吸収剤NA2に燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきときも同様であるので説明を省略する。
【0038】
いずれの場合でも、図1に示される内燃機関では、NO吸収剤NA1,NA2における排気ガスの空間速度を低下させながらNO吸収剤NA1,NA2に燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給しているということになる。このようにすると、NO吸収剤NA1,NA2に流入する排気ガスの平均空燃比をリーンからリッチに切り替え又はNO吸収剤NA1,NA2の温度を上昇させるのに燃焼式ヒータ30で必要な燃料の量を低減することができる。
【0039】
このように燃焼式ヒータ30の排気ガスは様々な目的のためにNO吸収剤NA1,NA2に供給され、当然のことながら、それぞれの目的を達成するのに必要な量の燃焼式ヒータ30の排気ガスがNO吸収剤NA1,NA2に供給されなければならない。ここで、NO吸収剤NA1,NA2に供給される燃焼式ヒータ30の排気ガスの量は燃焼式ヒータ30に供給される空気の量に等しく、燃焼式ヒータ30に供給される空気の量は燃焼式ヒータ30の空気供給ファン35の回転数に応じて定まる。
【0040】
そこで、本発明による実施例では、NO吸収剤NA1,NA2に燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給する目的に応じて燃焼式ヒータ30に供給される空気の量の目標値、即ち目標ヒータ空気量を予め定めておき、燃焼式ヒータ30に供給される空気の量が目標ヒータ空気量に一致するように空気供給ファン35の回転数を制御している。
【0041】
具体的に説明すると、まず本発明による第1実施例では、燃焼式ヒータ30に供給される空気の量を目標ヒータ空気量に一致させるために必要な空気供給ファン35の回転数の目標値、即ち目標ファン回転数を予め実験により求めておき、燃焼式ヒータ30の排気ガスをNO吸収剤NA1,NA2に供給すべきときには目標ファン回転数でもって空気供給ファン35を運転するようにしている。
【0042】
この目標ファン回転数HNTは図4(A)に示されるように目標ヒータ空気量HQATが多くなるにつれて高くなり、燃焼式ヒータ30の排気管36が接続されている方の上流側排気ダクトDU1,DU2内の圧力PEXが高くなるにつれて高くなる。目標ファン回転数HNTは図4(B)に示されるマップの形で目標ヒータ空気量HQAT及び排気圧力PEXの関数として予めROM42内に記憶されている。
【0043】
図5は本発明による第1実施例を実行するためのルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0044】
図5を参照すると、まず初めにステップ100では、現在内燃機関の排気ガスが導かれている方のNO吸収剤NA1,NA2に燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきか否かが判別される。燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきでないときには処理サイクルを終了し、燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきときには次いでステップ101に進み、切替弁VS及び下流側遮断弁VL1,VL2が制御される。即ち、現在内燃機関の排気ガスが例えば第1のNO吸収剤NA1に導かれている場合には、切替弁VSが第1の位置から第2の位置に切り替えられ、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁され、第2の下流側遮断弁VL2が全開にされる。続くステップ102では目標ヒータ空気量HQATが算出される。続くステップ103では目標ファン回転数HNTが図4(B)のマップから算出される。続くステップ104では燃焼式ヒータ30が作動され、このとき空気供給ファン35の回転数が目標ファン回転数HNTに制御される。続くステップ105では燃焼式ヒータ30を停止すべきか否か、即ちNO吸収剤NA1,NA2への燃焼式ヒータ30の排気ガスの供給を停止すべきか否かが判別される。燃焼式ヒータ30を停止すべきでないときにはステップ102に戻り、燃焼式ヒータ30を停止すべきときには次いでステップ106に進み、燃焼式ヒータ30を停止させる。次いで処理サイクルを終了する。
【0045】
次に、図6及び図7を参照して本発明による第2実施例を説明する。
【0046】
本発明による第2実施例では図6に示されるように、燃焼式ヒータ30に実際に供給される空気の量を検出するためのエアフローメータAMを燃焼式ヒータ30の空気供給管33内に配置し、エアフローメータAMにより検出された空気の量が目標ヒータ空気量に一致するように空気供給ファン35の回転数を制御している。なお、エアフローメータAMの出力信号は対応するAD変換器を介して電子制御ユニットの入力ポートに入力される。
【0047】
図7は本発明による第2実施例を実行するためのルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0048】
図7を参照すると、まず初めにステップ200では、現在内燃機関の排気ガスが導かれている方のNO吸収剤NA1,NA2に燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきか否かが判別される。燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきでないときには処理サイクルを終了し、燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきときには次いでステップ201に進み、切替弁VS及び下流側遮断弁VL1,VL2が制御される。即ち、現在内燃機関の排気ガスが例えば第1のNO吸収剤NA1に導かれている場合には、切替弁VSが第1の位置から第2の位置に切り替えられ、第1の下流側遮断弁VL1が閉弁され、第2の下流側遮断弁VL2が全開にされる。続くステップ202では目標ヒータ空気量HQATが算出される。続くステップ203ではエアフローメータAMにより検出された空気の量HQAAが読み込まれる。続くステップ204では燃焼式ヒータ30が作動され、このときエアフローメータAMにより検出された空気の量HQAAが目標ヒータ空気量HQATに一致するように空気供給ファン35の回転数がフィードバック制御される。続くステップ205では燃焼式ヒータ30を停止すべきか否か、即ちNO吸収剤NA1,NA2への燃焼式ヒータ30の排気ガスの供給を停止すべきか否かが判別される。燃焼式ヒータ30を停止すべきでないときにはステップ202に戻り、燃焼式ヒータ30を停止すべきときには次いでステップ206に進み、燃焼式ヒータ30を停止させる。次いで処理サイクルを終了する。
【0049】
図8は単一のNO吸収剤を備えた内燃機関に本発明を適用した場合を示している。
【0050】
図8を参照すると、排気タービン21の出口は分岐管22を介して上流側排気ダクトDUに接続され、上流側排気ダクトDUはケーシングCAに接続される。ケーシングCAは下流側排気ダクトDLに接続され、下流側排気ダクトDLは排気管23に接続される。ケーシングCA内にはNO吸収剤NAが収容されている。また、分岐管22からNO吸収剤NAを迂回して排気管23まで延びるバイパス管60が設けられる。
【0051】
分岐管22内には、内燃機関の排気ガス流れをNO吸収剤NAとバイパス管60とのうちいずれか一方に選択的に導くための切替弁VSが配置される。また、上流側排気ダクトDU内には燃焼式ヒータ30の排気管36が接続される。
【0052】
切替弁VSは通常、内燃機関から排出された排気ガスをNO吸収剤NAに導いており、NO吸収剤NAに燃焼式ヒータ30の排気ガスを供給すべきときに内燃機関から排出された排気ガスをバイパス管60内に導く。この状態で、燃焼式ヒータ30が作動され、このとき空気供給ファン35の回転数が予め記憶されている目標ファン回転数に一致せしめられ、又は燃焼式ヒータ30に実際に供給される空気の量が目標ヒータ空気量に一致するように空気供給ファン35の回転数が制御される。
【0053】
【発明の効果】
燃焼装置の排気ガスを触媒に確実にかつ正確に供給するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】切替弁が別の位置にある場合を示す内燃機関の部分図である。
【図3】燃焼式ヒータの拡大断面図である。
【図4】目標ヒータ回転数を示す線図である。
【図5】ヒータ制御を実行するためのフローチャートである。
【図6】第1実施例による内燃機関の部分図である。
【図7】第2実施例によるヒータ制御を実行するためのフローチャートである。
【図8】別の実施例による内燃機関の部分図である。
【符号の説明】
1…機関本体
30…燃焼式ヒータ(燃焼装置)
35…空気供給ファン
36…燃焼式ヒータの排気管
VS…切替弁
NA1,NA2,NA…NO吸収剤(触媒)
SP1,SP2,SP…圧力センサ
AM…エアフローメータ

Claims (3)

  1. 空気供給ファンによって空気が供給される燃焼装置を具備し、機関排気通路内に触媒を配置し、該触媒上流の機関排気通路内に該燃焼装置の排気通路を接続して該燃焼装置の排気ガスを該触媒に供給するようにした燃焼装置付き内燃機関において、触媒に供給される燃焼装置の排気ガスの量の目標値を燃焼装置の排気ガスの供給目的に応じて設定する設定手段と、燃焼装置の排気通路が接続されている機関排気通路部分周りにおける圧力を検出する検出手段と、該検出された圧力と該目標値とに基づいて空気供給ファンの回転数を制御する制御手段とを具備した制御装置。
  2. 前記検出された圧力が高いときには低いときに比べて空気供給ファンの回転数を高くする請求項1に記載の制御装置。
  3. 空気供給ファンによって空気が供給される燃焼装置を具備し、内燃機関の排気通路を分岐して形成される一対の分岐排気通路内に触媒をそれぞれ配置し、いずれか一方の触媒への内燃機関の排気ガス流れを選択的に遮断しながら該一方の触媒上流の分岐排気通路内に該燃焼装置の排気通路を接続して該燃焼装置の排気ガスを該一方の触媒に供給するようにした燃焼装置付き内燃機関において、前記一方の触媒に供給される燃焼装置の排気ガスの量の目標値を燃焼装置の排気ガスの供給目的に応じて設定する設定手段と、燃焼装置の排気通路が接続されている分岐排気通路部分周りにおける圧力を検出する検出手段と、該検出された圧力と該目標値とに基づいて空気供給ファンの回転数を制御する制御手段とを具備した制御装置。
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