JP3735637B2 - 適応型サービス提供システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

適応型サービス提供システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上もしくは相互接続された複数のネットワーク間で提供される多種多様のネットワークリソースを自由に組み合わせて、ユーザが要求するネットワークを利用したサービスを提供する適応型ネットワークサービス制御技術に係わり、特に、サービスの提供の効率化を図るのに好適な適応型サービス提供システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
「適応型ネットワーキングサービス環境DANSE(Dynamically Adaptive Networking Service Environment)」と呼ばれる、ネットワーク上もしくは相互接続された複数のネットワーク間を移動するユーザに対し、このユーザが希望するネットワークリソースで構成されるサービス環境を、ユーザの移動先で実現する技術が、例えば、特願平10−6359号明細書および図面、ならびに「板生知子、松尾真人著、“適応型ネットワーキングサービス環境DANSE”信学論(B-I),vol.J82-B,no.5,pp.730-739,May 1999.」に記載されている。
【0003】
この技術によれば、ユーザがマルチメディアネットワーク上のサービスを利用する際に必要となるハードウェアやソフトウェアおよびそれらを組み合わせたシステムなどの各ネットワークリソースから構成されるサービス環境を、ユーザの要求とユーザのおかれている位置を含む状況(コンテクスト)に応じて動的に構成することができる。
【0004】
詳細には、ネットワーク上あるいは相互接続された複数のネットワークを介して利用できるデバイス・装置・回線・端末等のハードウェアや、プログラム・情報・コンテンツ等のソフトウェア、および、それらを組み合わせて構成したシステムを「ネットワークリソース」とし、また、個々のネットワークリソースの機能や使用条件、使用権、使用方法、処理性能、コスト、稼働状況、位置のいずれか一つを少なくとも含むネットワークリソースに関する情報を「ネットワークリソース情報」とする。
【0005】
また、ユーザの識別子や目的、プロファイル、位置、状態、資格、権利、スケジュールのいずれか一つを少なくとも含むユーザに関する情報を「ユーザ情報」とし、そして、サービスを提供するために必要となるネットワークリソースに要求される条件とこの条件にあうネットワークリソースを接続制御してサービスを提供する手順を記述した情報を「サービス仕様」とする。
【0006】
さらに、このサービス仕様および上述のユーザ情報によって定まるネットワークリソースの探索範囲を「探索空間」とし、また、その時のネットワークリソースの探索のためのネットワークリソースごとの機能やネットワークリソース間の接続方法等を「探索条件」とし、選択されたネットワークリソースの組に関する情報を「ネットワークリソース組合せ情報」とする。
【0007】
そして、ネットワークが、サービス仕様に対して、ネットワークリソース情報およびユーザ情報に基づき、探索空間と探索条件を作成し、ネットワークリソース組合せ情報を生成し、ネットワークリソースを接続・制御することでサービスを実現する。
【0008】
また、このような適応型ネットワーキングサービス環境DANSEにおいて、ユーザの希望するサービス環境を構成するネットワークリソースを効率的に探索するための技術が、例えば、特願平10−8491号明細書および図面や、特願平11−169203号明細書および図面等に記載されている。
【0009】
特願平10−8491号明細書および図面に記載の技術は、ユーザに最適なサービス環境を構成するネットワークリソースを探索する際に、必要なネットワークリソースが揃わない場合に、ネットワークリソースの探索空間を空間的、時間的に拡張したり、探索条件を変更することで、ユーザの要求を可能なかぎり満足させるネットワークリソースの発見を行うものである。
【0010】
また、特願平11−169203号明細書および図面に記載の技術は、ユーザの状況の変化に応じてネットワークリソースの探索空間を変化させたり、ネットワークリソースの評価基準に優先度を付ける等して複数組用意してユーザの目的に応じて選択・設定することにより、さらには、類似性の高いネットワークリソースをグループに分類して管理することにより、ユーザの利便性の満足度を高めるネットワークリソースの探索空間の設定を可能とするものである。
【0011】
しかし、ユーザがこのような適応型サービスを受けるには、ユーザ自身がサービス仕様を選択しなければならず、そのため、この適応型サービスを利用するためのシステムを他のサービスの利用システムとは独立に構成しなければならない。また、あるサービス仕様からさらに間接的に他のサービス仕様を起動するような複雑なサービスは実現できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、▲1▼適応型サービスを受けるには、ユーザがサービス仕様を選択しなければならない点と、▲2▼そのため適応型サービスの利用システムを他のサービスの利用システムとは独立に構成しなければならない点、▲3▼あるサービス仕様からさらに間接的に他のサービス仕様を起動するような複雑なサービスは実現できない点である。
【0013】
本発明の目的は、これら従来技術の問題を解決し、ユーザが適応型サービスとその他のサービスの違いを意識せずに、同じように利用できる適応型サービス提供システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の適応型サービス提供システムと方法は、ユーザ端末からのアクセスを受け付けて所定のサービスをこのユーザ端末に提供するネットワークリソース(サービス提供装置)に、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(DANSE)を利用する機能を設ける。そして、このネットワークリソース(サービス提供装置)において、適応型ネットワーキングサービス環境構成システムから、当該サービスをユーザに提供する際に利用できるユーザ端末を含むネットワークリソースに関する情報を取得し、これらのネットワークリソースを用いてユーザに所定のサービスを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明に係る適応型サービス提供システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるサービス提供装置としてのネットワークリソースを構成するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0016】
図2において、21はCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置、22はキーボードやマウス等からなる入力装置、23はHDD(Hard Disk Drive)等からなる外部記憶装置、24はCPU(Central Processing Unit)24aや主メモリ24c等を具備してコンピュータ処理を行なう情報処理装置、25は本発明に係わるプログラムやデータを記録したCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)もしくはDVD(Digital Video Disc/Digital Versatile Disc)等からなる光ディスク、26は光ディスク25に記録されたプログラムおよびデータを読み出すための駆動装置、27はLAN(Local Area Network)カードやモデム等からなる通信装置である。
【0017】
光ディスク25に格納されたプログラムおよびデータを情報処理装置24により駆動装置26を介して外部記憶装置23内にインストールした後、外部記憶装置23から主メモリ24cに読み込みCPU24aで処理することにより、情報処理装置24内に図1に示すサービス提供装置としてのネットワークリソース3が構成される。
【0018】
図1において、1はネットワーク、2はネットワーク1の外部もしくは内部にあってユーザが使用する携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等のユーザ端末に設けられたユーザプログラム、3は本発明に係わるサービス提供装置としての機能を有するネットワークリソース、3aは複数のネットワークリソースからなるネットワークリソース群、4はネットワークリソース3がサービス提供装置として利用する多種多様のサービスを提供する適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(図中、「DANSE」と記載)、5はネットワークリソース3がサービス提供に用いる被制御ネットワークリソースである。
【0019】
ネットワークリソース3には、起動部11と、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12、サービス仕様管理部13、ネットワークリソース起動条件取得部14、およびネットワークリソース制御部15が設けられており、このような構成により、本例のネットワークリソース3は、サービス提供装置として、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4のユーザとして機能し、この適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を利用して、ユーザプログラム2からの要求に対応するサービスを、被制御ネットワークリソース5を介して提供する。
【0020】
以下、ネットワークリソース3がユーザとして利用する適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4の概要について、図3を用いて説明する。
【0021】
図3は、図1における適応型ネットワーキングサービス環境構成システムの構成例を示すブロック図である。
【0022】
図3において、1はネットワーク、2aはユーザが操作するネットワークリソース(図中、「NR」と記載)、4はネットワークリソース2aを介してユーザから要求されるネットワークを利用した多種多様のサービスを提供する適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(図中、「DANSE」と記載)である。
【0023】
ネットワーク1は、公衆網やLAN等の様々な規模かつ複数のネットワークから構成されるマルチネットワークであり、ネットワークリソース2aのユーザは、このネットワーク1を介して様々のマルチメディア通信サービスやサービス構成要素を利用できる。
【0024】
このようなネットワーク1を介して利用できるサービス構成要素、すなわち「ネットワークリソース」は、パーソナルコンピュータや、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、ファクシミリ、回線などのハードウェアや、プログラムや情報・コンテンツなどのソフトウェア、および、それらを組み合わせて構成したシステム等、多種多様である。
【0025】
このように、ネットワークリソースが多様化すると、ユーザは、数多くの中から、自分の目的や状況にあったものを適宜選択・組み合わせることで、より要求に合致したサービスの利用環境、すなわち「サービス環境」を構築してネットワークを利用することができる。
【0026】
このような「サービス環境」を構築する際、ユーザを取り巻く状況を示す情報、すなわち「コンテクスト」の中には、ユーザは特に意識しないが、より良いサービス環境を構成するために役に立つものが多数存在する。例えば、コンテクストとして、ユーザやユーザの周辺にあるネットワークリソースの位置情報が得られれば、ユーザの位置に最も近い利用可能なネットワークリソースを選択してサービス環境を構成することができる。
【0027】
しかし、ユーザ自身がコンテクストを完全に把握することは困難であり、コンテクストを意識してネットワークリソースを選択・組み合わせて接続することは、ユーザの負担を増大させる。また、ユーザの要求に、よりマッチしたネットワークリソースの組み合わせを認識できない場合もある。これは、ユーザ自身に不利益となるだけではなく、ネットワークリソースやサービスの提供者のビジネス機会を損なわせる。
【0028】
このようなユーザおよびネットワークリソース・サービス提供者の双方の不利益に対処するために、本例では、適応型ネットワーキングサービス環境システム4が設けられている。
【0029】
すなわち、本例の適応型ネットワーキングサービス環境システム4では、ネットワークリソース2aのユーザに対して、このユーザにサービスやネットワークリソースに関する十分な知識がなくても、ユーザ自身の目的や状況に応じた最善なサービス環境を利用できるようにするものである。
【0030】
このような機能を実現するために、適応型ネットワーキングサービス環境システム4には、ネットワーク1で利用可能な各ネットワークリソースの情報、例えば、ネットワークリソースの機能や使用条件、使用権、使用方法、処理性能、コスト、稼動状況、位置等のいずれか一つを少なくとも含む情報を図2の外部記憶装置23等に記録して管理するネットワークリソース情報管理部(図中、「NR情報管理部」と記載)4aと、ネットワークリソース2aを介して入力されたユーザ要求情報を取得して外部記憶装置23等に記録して管理するユーザ要求管理部4bと、ユーザの位置等のコンテクストやユーザの識別子や目的、プロファイル、状態、資格、権利、スケジュールのいずれか一つを少なくとも含むユーザ情報を外部記憶装置23等に記録して管理するユーザ情報管理部4c、サービスを提供するために必要となるネットワークリソースの条件と、この条件にあうネットワークリソースを接続制御してサービスを提供する手段・手順を記述したサービス仕様情報を外部記憶装置23等に記録して管理するサービス仕様管理部4dと、これらネットワークリソース情報管理部4aとユーザ要求管理部4b、ユーザ情報管理部4cおよびサービス仕様管理部4dで管理される情報に基づき、ユーザ要求に適応したサービス環境の構成に用いるネットワークリソースを探索するネットワークリソース探索システム(図中、「NR探索システム」と記載)4e、および、このネットワークリソース探索システム4eで探索されたネットワークリソースを組み合わせて最善なサービス環境を生成するネットワークリソース制御部(図中、「NR制御部」と記載)4fが設けられている。
【0031】
ネットワークリソース探索システム4eは、ユーザ要求理解部41と、ユーザ情報理解部42、サービス仕様分析部43、探索条件設定部44、および、探索空間生成部45からなり、ユーザ要求理解部41により、ユーザ要求管理部4bで管理しているユーザ要求情報を取得・判別し、ユーザ情報理解部42により、当該ユーザに関する位置情報や資格、権利、スケジュール情報等をユーザ情報管理部4cで管理している情報を検索して抽出する。
【0032】
さらに、サービス仕様分析部43により、当該ユーザから要求されたサービスを提供するのに必要となるネットワークリソースの条件などのサービス仕様情報を、サービス仕様管理部4dで管理されている情報を検索して抽出し、そして、探索条件設定部44により、ユーザ要求理解部41とユーザ情報理解部42およびサービス仕様分析部43でそれぞれ取得された情報に基づき、サービス環境の構成に必要なネットワークリソースに要求する品質や経済的なコストに対する制限、その他の属性の指定などをネットワークリソース探索条件として設定する。
【0033】
探索空間生成部45は、当該サービス環境の構成に用いるネットワークリソースの探索に係わるオーバヘッドを少なくするためのものであり、例えば、ネットワークリソース情報管理部4aでの管理情報に基づき、探索条件設定部44で設定された条件に対して探索空間を設定する。
【0034】
すなわち、ユーザ要求に適したサービス環境を構成する際、通常、サービスを利用するユーザの身近にあるネットワークリソースが利用される。従って、ネットワーク1全体を探索することは効率が悪い。このような探索の効率化のために、探索空間生成部45により、例えばユーザの位置に着目し、ユーザの位置を中心にネットワークリソース探索のための「探索空間」を設定する。
【0035】
探索条件設定部44では、このように探索空間生成部45において「探索空間」を設定した場合、ユーザ要求とコンテクストに関する残り(ユーザ位置以外)の条件を、その「探索空間」に対する「探索条件」として設定する。
【0036】
そして、このように探索条件設定部44で設定された「探索条件」に従って、ネットワークリソース制御部4fでは、ネットワークリソース情報管理部4aで管理しているネットワークリソース情報を検索して、ユーザ要求に適したサービス環境の構成に必要なネットワークリソースを特定するためのメタデータを取得し、このメタデータを基に当該ネットワークリソースを選択して組み合わせ、この組み合わせに基づくサービスを実施する。
【0037】
以下、このような構成の適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を、図1におけるネットワークリソース3で利用する際の具体的な例を説明する。
【0038】
図1において、ユーザプログラム2は、例えば、ユーザが操作する携帯電話に設けられたプログラムであり、インターネット上の様々な情報サイトにアクセスして所望のサービスを利用するためのものとする。
【0039】
また、ネットワークリソース3は、レストラン探索サービスプログラムを具備して、予め登録されているレストランの場所やメニューなどの情報を提供する情報サイト(サーバシステム)とする。
【0040】
そしてユーザが携帯電話で、ネットワークリソース3としての情報サイトにアクセスして、「レストラン探索」を要求すると、ネットワークリソース3は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を利用して、そのサービスを提供するために必要な被制御ネットワークリソース5に関しての情報(識別子や機能、性能、組合せ情報、接続条件等)を取得する。
【0041】
ネットワークリソース3では、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を利用して取得した情報、例えば「表示出力機能として携帯電話を使用する」、「印刷出力機能としてプリントサーバを使用する」などの組合せ情報に基づき、例えば「表示出力機能」として携帯電話をセットアップし、この携帯電話に、ユーザ近辺のレストランの情報を予め登録してあるレストラン情報から読み出して送信する。
【0042】
印刷したい場合には、プリントサーバに関してもセットアップがなされ、ネットワークリソース3から当該レストラン情報が、プリントサーバに送信される。これにより、ユーザは、紙面でレストラン情報を得ることができる。尚、プリントサーバが使用できない時には、出力機能として、例えば、ファクシミリが選択される。また、ユーザ要求時に表示出力として大きな画面を要求した場合には、携帯電話ではなく、例えば、ユーザの近くにあるテレビモニタが表示出力機能として選択され、それぞれセットアップされる。
【0043】
このように、従来は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4の使用において、ユーザ(ユーザプログラム2)が、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を意識して、ユーザ要求や組合せ情報の可否を判断していたのに対し、本例では、ユーザ(ユーザプログラム2)がアクセスして起動したネットワークリソース(「情報サイト」)3が行い、ユーザは、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を意識する必要がない。
【0044】
以下、このようなサービス提供装置としての処理動作に係わるネットワークリソース3における各構成要素(起動部11、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12、サービス仕様管理部13、ネットワークリソース起動条件取得部14、ネットワークリソース制御部15)の機能に関して説明する。
【0045】
図1において、ネットワークリソース3の起動部11は、ネットワーク1を介してユーザプログラム2からのネットワークリソースの起動を受け付け、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12は、ネットワーク1を介して適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を利用するための処理を行う。
【0046】
また、サービス仕様管理部13は、サービス仕様を保持または外部より取得して管理し、ネットワークリソース起動条件取得部14は、ネットワーク1を介して被制御ネットワークリソース5に対する起動条件を取得し、ネットワークリソース制御部15は、起動条件とサービス仕様を元に、当該被制御ネットワークリソース5を起動・制御する。
【0047】
このような各構成要素によるネットワークリソース3のサービス提供装置としての処理動作を、図4を用いて説明する。
【0048】
図4は、本発明に係わる適応型サービス提供方法の処理手順例を示すフローチャートである。
【0049】
図1におけるユーザプログラム2からのアクセスにより、ネットワークリソース3が起動し(ステップ1110)、起動部11が、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12を起動する。
【0050】
起動した適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12は、サービス仕様管理部13からサービス仕様を取得する(ステップ1120)。このサービス仕様管理部13は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12を介して、起動時の起動条件を取得し、予め保持しているサービス仕様の中から対応するサービス仕様を提供するか、もしくは起動条件を元に、外部からサービス仕様を取得する。この場合は、システム外部に存在するサービス仕様のレポジトリ(Repository)から取得する。
【0051】
適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12は、サービス仕様管理部13から取得したサービス仕様を入力に、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を起動し(ステップ1130)、そのサービス仕様に対応するネットワークリソース組合せ情報を取得し(ステップ1140)、ネットワークリソース起動条件取得部14を起動する。
【0052】
ネットワークリソース起動条件取得部14は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12からネットワークリソース組合せ情報を、またサービス仕様管理部13からサービス仕様を取得し、該当被制御ネットワークリソース5に関する起動条件を取得し(ステップ1150)、ネットワークリソース制御部15を起動する。
【0053】
ネットワークリソース制御部15は、ネットワークリソース起動条件取得部14から起動条件を、またサービス仕様管理部13からサービス仕様を取得し、被制御ネットワークリソース5を起動し(ステップ1160)、サービス制御を実行させる(ステップ1170)。
【0054】
サービス制御の終了はサービス仕様に記載されており、該当トリガをもとに終了処理を行い(ステップ1180)、処理を終了する。
【0055】
次に、このようなサービス提供装置としての処理動作をネットワークリソース3において実行する際にやりとりされる各情報に関して詳細に説明する。
【0056】
まず、サービス仕様は、▲1▼サービスを提供するために必要となるネットワークリソースの条件と、▲2▼この条件に合うネットワークリソースを接続制御してサービスを提供する手段・手順を記述した情報と共に、さらに、▲3▼サービスに関する全般的な利用条件(コストなど)から成り立つものであり、この内、▲1▼と▲3▼が、ネットワークリソース3から適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4に送付される。
【0057】
適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4からネットワークリソース3に返される「ネットワークリソース組合せ情報」は、▲1▼と▲3▼の内、▲1▼の個々の条件に対して、特定した被制御ネットワークリソース5の情報をセットしたものである。
【0058】
ユーザ要求は、(a)使用するネットワークリソースに関する情報、例えば、条件や品質、性能、およびコストなどに加えて、(b)サービスとしての費用や、準備完了までの速さ、あるいは必要とするネットワークリソースが取得できなかったときの代替案の構成内容・作成方法(例えば、希望するコストでサービスが得られなければコストの制限を外す、あるいは、動画でのサービスができなければ音声で良いものとする)などの情報があり、(a)は▲1▼にセットされ、また、(b)は▲3▼にセットされる。
【0059】
被制御ネットワークリソース5の制御については、ネットワークリソースの起動条件として、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4からネットワークリソース3に返されるネットワークリソース組合せ情報(▲1▼と▲3▼の内、▲1▼の個々の条件に対して、特定した被制御ネットワークリソース5の情報をセットしたもの)から、当該被制御ネットワークリソース5にアクセスするための識別名や、接続される他の被制御ネットワークリソースの識別名や各種パラメータなどを取得する。
【0060】
ネットワークリソース組合せ情報内の、被制御ネットワークリソース5がさらに、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を利用する構成になっている場合には、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4からネットワークリソース3に返されるネットワークリソース組合せ情報から取得する起動条件の他に、▲3▼に関する情報も、被制御ネットワークリソース5へ送付する。
【0061】
これにより、被制御ネットワークリソース5も、同じ条件で、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4を使用することができ、サービスに関する全体的な利用条件を全ての被制御ネットワークリソースに反映することができる。ただし、ネットワークリソース組合せ情報に、▲3▼に関する情報も入っていれば、このような処理は不要である。
【0062】
このように、本例では、▲1▼サービスを提供するために必要となるネットワークリソースに対する条件と、▲3▼サービスに関する全般的な利用条件をネットワークリソース組合せ条件とし、また、このネットワークリソース組合せ条件にあるネットワークリソースを接続制御してサービスを提供する手段・手順を記述した情報をサービス制御手順とし、これらのサービス制御手順とネットワークリソース組合せ条件とを「サービス仕様」とする。
【0063】
図1のネットワークリソース3は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4に、上述の「ネットワークリソース組合せ条件」を送付する。
【0064】
また、ネットワークリソース組合せ条件に対して、被制御ネットワークリソース5の情報をセットしたものをネットワークリソース組合せ情報とし、このネットワークリソース組合せ情報から取得した起動条件に加えて、上述のサービス制御手順を基に、当該ネットワークリソース(被制御ネットワークリソース5)を起動する。
【0065】
このようなサービスを適用するために必要となるネットワークリソースに対する条件(ネットワークリソースの条件)は例えば次のように構成される。
<番号,属性ユニット名,属性1,属性2,・・・,属性n,メタデータ>
【0066】
ここで、「番号」は、当該サービスが複数のネットワークリソースを使用するときに、その条件を区別するために使用する。尚、サービス制御手順の中でネットワークリソースを識別するためにも利用する。
【0067】
「属性ユニット名」は、ネットワークリソースをサービスの構成要素として表現するための属性の組に与えられた名前で、具体的には、属性i(i=1〜n)で構成される。「属性i(i=1〜n)」は当該機能で取り扱うデータの種別等の詳細条件であり、例えば、ディスプレイモニタに対しては、属性ユニット名としてロジックユニット、属性として機能タイプ、メディアタイプ、CRTサイズなどがあり、それぞれの属性に対して、機能タイプ=出力、メディアタイプ=動画像、CRTサイズ=21インチ以上などと属性値を与えることで、探索の条件となる。
【0068】
また、「メタデータ」は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4により、上記条件にマッチするように特定された被制御ネットワークリソースのメタデータである。このメタデータの中に、実際の被制御ネットワークリソースを識別する情報、例えば、「ルーム101のテレビ0001で,IP=208,・・・」といった情報が格納されている。
この情報と、接続する他の被制御ネットワークリソースの情報や、各種パラメータなどが起動条件となる。
【0069】
次に、図5および図6を用いて、本発明に係わるサービス提供装置としてのネットワークリソースの他の構成とその処理動作について説明する。
【0070】
図5は、図1のネットワークリソースにおける起動部の他の構成例を示すブロック図であり、図6は、図5における起動部による処理動作例を示すフローチャートである。
【0071】
図5に示す例では、起動部11に、起動条件取得部11aが設けられている。この起動条件取得部11aは、起動元のユーザプログラム2の起動要求に基づき、ネットワークリソース3の起動条件を取得する。尚、この際、起動要求とは別に、ユーザプログラム2とインタラクションすることで、条件取得のための処理を行っても良い。
【0072】
そして、起動条件取得部11aは、サービス仕様管理部13とコネクションを行い、取得した条件を基に、サービス仕様を更新する。
【0073】
図6に示す、起動部11での処理フローにおいては、図4におけるステップ1110とステップ1120の処理の間に、ステップ2010とステップ2020が追加されている。
【0074】
すなわち、図1のユーザプログラム2から、ネットワークリソース3が起動されると(ステップ1110)、図5における起動部11内の起動条件取得部11aが起動され、この起動条件取得部11aは、ユーザプログラム2から取得した情報を元に起動条件を獲得し(ステップ2010)、サービス仕様管理部13と連携してサービス仕様を更新し(ステップ2020)、ステップ1120へ進む。
【0075】
なお、起動条件の取得の際には、予めサービス仕様管理部13からサービス仕様を取得して、獲得すべき起動条件を特定することも可能である。
【0076】
次に、図7を用いて、図1のネットワークリソース起動条件取得部の図4におけるステップ1150での被制御ネットワークリソースの起動条件の取得処理に代わる処理例を説明する。
【0077】
図7は、図1におけるネットワークリソース起動条件取得部の他の処理動作例を示すフローチャートである。
【0078】
本例は、ネットワークリソースから適応型ネットワーキングサービス環境構成システムに送信する条件に「コストなどの▲3▼サービスに関する全体的な利用条件」が含まれない場合に有効であり、図4のステップ1150における処理を、ステップ3010,3020で置き換えたものである。
【0079】
図1の適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12は、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4から、サービス仕様に対応するネットワークリソース組合せ情報を取得すると(ステップ1140)、このネットワークリソース組合せ情報をサービス仕様管理部13に送付する。
【0080】
サービス仕様管理部13は、サービス仕様、特にその中の被制御ネットワークリソースに関する情報を更新する(ステップ3010)。その後、ネットワークリソース起動条件取得部14を起動する。
【0081】
ネットワークリソース起動条件取得部14は、サービス仕様管理部13から、被制御ネットワークリソース5に関する条件を取得し、起動条件に変換して(ステップ3020)、ネットワークリソース制御部15を起動する。このネットワークリソース制御部15は、ステップ1160において、被制御ネットワークリソース5を起動する。
【0082】
次に、図8と図9を用いて、図1におけるネットワークリソース制御部15の動作、すなわち、図4におけるステップ1160,1170での処理(被制御ネットワークリソースの起動条件に基づく当該被制御ネットワークリソースの制御)に代わる他の処理動作例を説明する。
【0083】
図8は、本発明に係る適応型サービス提供システムの他の構成例を示すブロック図であり、図9は、図8におけるネットワークリソース制御部の処理動作例を示すフローチャートである。
【0084】
図8におけるネットワークリソース群83に含まれる本発明のサービス提供装置としてのネットワークリソース83は、起動部811と、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部812、サービス仕様管理部813、ネットワークリソース起動条件取得部814、ネットワークリソース制御部815からなる。
【0085】
これらの各構成要素、および、被制御ネットワークリソース85は、それぞれ図1における起動部11、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部12、サービス仕様管理部13、ネットワークリソース起動条件取得部14、および、被制御ネットワークリソース5と同じ機能を有する。
【0086】
本図8においては、ネットワークリソース83や被制御ネットワークリソース85の他のネットワークリソースとして、制御用ネットワークリソース86を設けた構成とし、この制御用ネットワークリソース86で、被制御ネットワークリソース85を制御する。
【0087】
すなわち、この制御用ネットワークリソース86は、ネットワークリソース83のネットワークリソース制御部815からネットワークリソース組合せ情報とサービス制御情報を取得し、ネットワークリソース組合せ情報に格納された被制御ネットワークリソース85を制御する。
【0088】
この処理動作は、図9に示すように、図4のステップ1160,1170における処理を、ステップ4010の処理で置き換えたものであり、図8のネットワークリソース制御部815は、起動されると、ネットワークリソース組合せ情報とサービス制御情報もしくはネットワーク組合せ情報を反映させたサービス仕様を、外部に存在するネットワークリソース、すなわち、制御用ネットワークリソース86に提供する(ステップ4010)。そして、この外部の制御用ネットワークリソース86からの指示に基づき、ネットワークリソース制御部815は、終了処理を行う(ステップ1180)。
【0089】
この際、制御用ネットワークリソース86は、その終了を、ネットワークリソース83が起動部811で受け取った起動条件や、サービス仕様管理部813がサービス仕様からもしくはサービス仕様取得時に取得した情報、あるいは適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4から取得した情報を基に決定することができる。
【0090】
また、制御用ネットワークリソース86に関する情報は、ネットワークリソース83が起動部811で受け取った起動条件内に情報として与えられたり、予め、サービス仕様の中に、探索条件としてもしくは固定的に記載されているものとする。探索条件となる場合は、被制御ネットワークリソース85と同様に、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部812により、ネットワークリソース組合せ情報に格納される。
【0091】
以上、図1〜図9を用いて説明したように、本例の適応型サービス提供システムと方法では、ユーザからのアクセスを受け付けて所定のサービスをこのユーザに提供するネットワークリソースに、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(DANSE)を利用する機能を設ける。そして、このネットワークリソースにおいて、適応型ネットワーキングサービス環境構成システムから、当該サービスをユーザに提供する際に利用できるユーザがアクセスに使用した端末を含むネットワークリソースに関する情報を取得し、これらのネットワークリソースを用いてユーザに所定のサービスを提供する。
【0092】
すなわち、ネットワークリソース自身が適応型ネットワーキングサービス環境構成システムのユーザとなるために、自身のサービス仕様もしくは外部から取得したサービス仕様を実現する他のネットワークリソースの組合せを取得する機能と、その際に、自身のユーザの要求をサービス仕様に反映することで、ユーザの要求にあったネットワークリソースの組合せを獲得する機能、および、組合せの情報をもとに、当該ネットワークリソースに対して起動条件を取得する機能と、起動条件をもとに当該ネットワークリソースを起動する機能を設ける。
【0093】
これにより、ユーザは、サービス仕様をいちいち選択しなくても、ネットワークリソースを起動するだけで、適応型ネットワーキングサービス環境システムが間接的に利用できるようになる。その結果、適応型ネットワーキングサービス環境システムの利用については、ユーザは意識する必要がなくなる。
【0094】
また、ネットワークリソースのプロバイダは、自身のサービス(ネットワークリソース)を適応型ネットワーキングサービス環境システム以外のサービスシステムから利用してもらえるようになる。つまり適応型ネットワーキングサービス環境システムをサービス構成のための一機能として付加的に利用できるようになる。
【0095】
さらに、ネットワークリソースの組合せからくる条件を、自身のサービス仕様に反映する機能と、そのサービス仕様に基づいた条件を、起動するネットワークリソースへのユーザ要求(起動条件)とする機能とを設けることで、1つのサービス仕様を他のサービス仕様を用いて構成することが可能になり、複雑なサービスの提供が可能になる。また、その際、呼び出される全てのサービス仕様を、ユーザの要求に沿った形で起動することができるようになる。
【0096】
また、ネットワークリソース組合せ情報に格納されたネットワークリソースを起動する機能として、ネットワークリソース組合せ情報を取得したネットワークリソースが起動する技術以外に、その起動条件を含むサービス仕様を外部に提供することにより外部からの起動を可能にする機能を設けることで、用途に応じたネットワークリソースの起動方法の選択が可能になる。
【0097】
このように、本例の適応型サービス提供システムと方法によれば、ユーザがDANSEサービスを意識しなくてもサービスソフトウェア側にDANSEの利用機能を埋め込むことで、ユーザはDANSEの機能を多々存在するサービスのうちの一機能として扱うことができる。また、サービスの利用基盤を共有化できる。さらに、サービス構成者は、DANSEの機能をオプショナルに利用できる。
【0098】
尚、本発明は、図1〜図9を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム4における探索空間生成部45における「探索空間」の設定は、ユーザの位置に着目し、ユーザの位置を中心として行っているが、位置以外の例えばユーザの興味や慣れ、それらの組合せなど、ユーザの利便性の観点に基づいて「探索空間」の設定を行うことでも良い。
【0099】
また、本例では、光ディスク25を記録媒体として用いているが、FDを記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置27を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、適応型サービスを受けるのにユーザがサービス仕様を選択する必要がなくなり、適応型サービスを利用するシステムを他のサービスの利用システムと独立に構成する必要がなくなり、ユーザが適応型サービスとその他のサービスの違いを意識せずに、同じように利用することができる。すなわち、プログラムを含むユーザが、適応型ネットワーキングサービス環境構成システムを直接利用しなくても、その恩恵を受けることができる。
【0101】
また、ネットワークリソース自身がサービス仕様を保持し、他のネットワークリソースを使用することを可能にすることで、あるサービス仕様から間接的に他のサービス仕様を起動するような複雑なサービスの実現が可能となる。
【0102】
さらに、ユーザからの要求から取得する起動条件と、適応型ネットワーキングサービス環境構成システムで生成されたネットワークリソース組合せ情報を元に、自身のサービス仕様を更新するとともに、その内容を起動条件として、被制御ネットワークリソースに継続的に受け渡すことで、起動される全てのネットワークリソースにユーザ要求を反映させることが可能となる。
【0103】
また、被制御ネットワークリソースの起動を、外部からも可能にすることで、用途に応じた柔軟なサービス制御が可能になる。
これらのことにより、適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(DANSE)の利便性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る適応型サービス提供システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるサービス提供装置としてのネットワークリソースを構成するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】図1における適応型ネットワーキングサービス環境構成システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係わる適応型サービス提供方法の処理手順例を示すフローチャートである。
【図5】図1のネットワークリソースにおける起動部の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5における起動部による処理動作例を示すフローチャートである。
【図7】図1におけるネットワークリソース起動条件取得部の他の処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る適応型サービス提供システムの他の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8におけるネットワークリソース制御部の処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ネットワーク、2:ユーザプログラム、2a:ネットワークリソース(「NR」)、3:ネットワークリソース(「サービス提供装置」)、3a:ネットワークリソース群、4:適応型ネットワーキングサービス環境構成システム(「DANSE」)、4a:ネットワークリソース情報管理部(「NR情報管理部」)、4b:ユーザ要求管理部、4c:ユーザ情報管理部、4d:サービス仕様管理部、4e:ネットワークリソース探索システム(「NR探索システム」)、4f:ネットワークリソース制御部(「NR制御部」)、5:被制御ネットワークリソース、11:起動部、11a:起動条件取得部、12:適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部、13:サービス仕様管理部、14:ネットワークリソース起動条件取得部、15:ネットワークリソース制御部、21:表示装置、22:入力装置、23:外部記憶装置、24:情報処理装置、24a:CPU、24b:主メモリ、25:光ディスク、26:駆動装置、27:通信装置、41:ユーザ要求理解部、42:ユーザ情報理解部、43:サービス仕様分析部、44:探索条件設定部、45:探索空間生成部、
83:ネットワークリソース(「サービス提供装置」)、83a:ネットワークリソース群、85:被制御ネットワークリソース、86:制御用ネットワークリソース、811:起動部、812:適応型ネットワーキングサービス環境構成システム入出力部、813:サービス仕様管理部、815:ネットワークリソース制御部。

Claims (9)

  1. ユーザ端末がマルチメディアネットワーク上のサービスの利用に用いるネットワークリソースを、該ユーザ端末が要求するサービス内容とユーザのおかれている状況に応じて、予め登録されているネットワークリソース群を探索して選択するために、上記ネットワークリソース情報を第1の記憶装置に登録するネットワークリソース情報管理手段と、少なくともユーザの位置を示すユーザ情報を上記第1の記憶装置に登録するユーザ情報管理手段と、各サービスの利用に必要なネットワークリソースの条件記述した第1のサービス仕様情報を上記第1の記憶装置に登録するサービス仕様管理手段と、上記第1の記憶装置から上記ユーザ情報を読み出して該ユーザ情報から上記ネットワークリソースを探索する範囲を特定する探索空間特定手段と、上記第1の記憶装置から上記サービス仕様情報を読み出して該サービス仕様情報が含む上記ネットワークリソースの条件から上記ネットワークリソースの探索に用いる探索条件を生成する探索条件生成手段と、上記探索空間特定手段で特定した探索範囲で上記探索条件生成手段で生成した探索条件に基づき上記第1の記憶装置に登録されている上記ネットワークリソース情報を探索して上記探索条件に対応するネットワークリソースを選択し、上記ネットワークリソースの条件に対して上記選択したネットワークリソースの情報をセットして組み合わせ情報とする制御手段とを具備した適応型ネットワーキングサービス環境構成装置と、
    ネットワークを介して該ユーザ端末から要求されたサービスを提供するために、当該サービスを提供するために必要となるネットワークリソースの条件と該条件にあうネットワークリソースで当該サービスを提供するための各ネットワークリソースの起動制御手順とを第2の記憶装置に登録するサービス仕様管理手段と、提供するサービスに対応する上記ネットワークリソースの条件を上記第2の記憶装置から読み出して上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置に送出し、該適応型ネットワーキングサービス環境構成装置から該適応型ネットワーキングサービス環境構成装置で上記ネットワークリソースの条件に基づき選択されたネットワークリソースの組み合わせ情報を取得する入出力手段と、該入出力手段で取得した組み合わせ情報に対応する各ネットワークリソースの起動制御手順を上記第2の記憶装置から読み出す起動条件取得手段と、該起動条件取得手段で読み出した上記起動制御手順に基づき上記入出力手段で取得した組み合わせ情報に対応する各ネットワークリソースを起動制御するネットワークリソース制御手段とを具備したサービス提供装置と
    からなることを特徴とする適応型サービス提供システム。
  2. 請求項1に記載の適応型サービス提供システムにおいて、
    上記サービス提供装置は、ユーザ端末からの、サービス提供に用いるネットワークリソースに関する条件や品質、性能、サービスの費用、準備完了までの期間、代替案の構成内容のいずれか一つを少なくとも含む要求情報を、上記サービス仕様管理手段で上記第2の記憶装置に登録した上記ネットワークリソースの条件に付与する起動条件取得手段を有し、
    該ユーザ端末からの要求情報を付与した上記ネットワークリソースの条件を上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置に送出することを特徴とする適応型サービス提供システム。
  3. 請求項1または2に記載の適応型サービス提供システムにおいて、
    上記サービス提供装置の上記ネットワークリソース制御手段は、上記起動条件取得手段で読み出した上記起動制御手順と、上記入出力手段で取得した組み合わせ情報とを、外部の他のサービス提供装置に渡し、該外部の他のサービス提供装置を介して当該ネットワークリソースを起動制御させる手段を有することを特徴とする適応型サービス提供システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の適応型サービス提供システムにおいて、
    上記サービス提供装置は、上記ネットワークリソースの一つであることを特徴とする適応型サービス提供システム。
  5. ユーザ端末がマルチメディアネットワーク上のサービスの利用に用いるネットワークリソースを、該ユーザ端末が要求するサービス内容とユーザのおかれている状況に応じて、予め登録されているネットワークリソース群を探索して選択する適応型ネットワーキングサービス環境構成装置を利用した適応型サービス提供方法であって、
    上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置の処理として、
    上記ネットワークリソース情報と、少なくともユーザの位置を示すユーザ情報、および、各サービスの利用に必要なネットワークリソースの条件を記述した第1のサービス仕様情報を第1の記憶装置に登録する第1のステップと、
    上記第1の記憶装置から上記ユーザ情報を読み出して該ユーザ情報から上記ネットワークリソースを探索する範囲を特定する第2のステップと、
    上記第1の記憶装置から上記サービス仕様情報を読み出して該サービス仕様情報が含む上記ネットワークリソースの条件から、上記ネットワークリソースの探索に用いる探索条件を生成する第3のステップと、
    上記第2のステップで設定した探索範囲で上記第3のステップで生成した探索条件に基づき上記第1の記憶装置に登録されている上記ネットワークリソース情報を探索して上記探索条件に対応するネットワークリソースを選択する第4のステップとを有し、
    ネットワークを介してユーザから要求されたサービスを提供するサービス提供装置の処理として、
    当該サービスを提供するために必要となるネットワークリソースの条件と該条件にあうネットワークリソースで当該サービスを提供するための各ネットワークリソースの起動制御手順とを第2の記憶装置に登録する第5のステップと、
    提供するサービスに対応する上記ネットワークリソースの条件を上記第2の記憶装置から読み出して上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置に送出し、該適応型ネットワーキングサービス環境構成装置から該適応型ネットワーキングサービス環境構成装置で上記条件に基づき選択されたネットワークリソースの組み合わせ情報を取得する第6のステップと、
    該第6のステップで取得した組み合わせ情報に対応する各ネットワークリソースの起動制御手順を上記第2の記憶装置から読み出す第7のステップと、
    該第7のステップで読み出した上記起動制御手順に基づき上記第6のステップで取得した組み合わせ情報に対応する各ネットワークリソースを起動制御する第8のステップとを有することを特徴とする適応型サービス提供方法。
  6. 請求項5記載の適応型サービス提供方法において、
    上記サービス提供装置の処理として、上記第6のステップで上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置から取得した上記ネットワークリソースの組み合わせ情報に基づき、上記第2の記憶装置に登録した上記ネットワークリソースの条件を更新するステップを有し、
    該更新したネットワークリソースの条件に基づき上記第7のステップでの上記第6のステップで取得した組み合わせ情報に対応する各ネットワークリソースの起動制御手順の読み出しを行うことを特徴とする適応型サービス提供方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の適応型サービス提供方法において、
    上記サービス提供装置の処理として、ユーザ端末からの、サービス提供に用いるネットワークリソースに関する条件や品質、性能、サービスの費用、準備完了までの期間、代替案の構成内容のいずれか一つを少なくとも含む要求情報を、上記第5のステップで上記第2の記憶装置に登録した上記ネットワークリソースの条件に付与するステップを有し、
    該ユーザ端末からの要求情報を付与した上記ネットワークリソースの条件を上記第6のステップで上記適応型ネットワーキングサービス環境構成装置に送出することを特徴とする適応型サービス提供方法。
  8. 請求項5から請求項7のいずれかに記載の適応型サービス提供方法において、
    上記サービス提供装置の処理として、上記第8のステップの代わりに、上記第7のステップで読み出した上記起動制御手順と、上記第6のステップで取得した組み合わせ情報とを、外部の他のサービス提供装置に渡すステップを有し、該外部の他のサービス提供装置を介して当該ネットワークリソースを起動制御させる手段を有することを特徴とする適応型サービス提供方法。
  9. ユーザ端末がマルチメディアネットワーク上のサービスを利用するために用いるネットワークリソースを、該ユーザ端末が要求するサービス内容とユーザのおかれている状況に応じて、予め登録されているネットワークリソース群を探索して選択する適応型ネットワーキングサービス環境構成装置を利用して該ユーザ端末にサービスを提供する適応型サービス提供方法の処理手順を記述したプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する記録媒体であって、請求項5から請求項8のいずれかに記載の適応型サービス提供方法における各手順を上記コンピュータに実行させるための処理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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