JP4734311B2 - 情報処理システム、秘匿データ管理装置、およびプログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の情報処理システムは、ユーザ端末10、データプロバイダ20、アプリケーションプロバイダ30を含んで構成される。ユーザ端末10、データプロバイダ20およびアプリケーションプロバイダ30はそれぞれ、通信ネットワーク40を介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワーク40は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)であり、イーサネット(登録商標)や電話回線網、無線回線網などにより構築される。本実施形態では、通信ネットワーク40上ではTCP/IPによる通信が行われるものとする。
図2は、本実施形態のユーザ端末10、データプロバイダ20、およびアプリケーションプロバイダ30に用いられる典型的なコンピュータのハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、これらに用いられるコンピュータは、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104を備えている。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えば、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ、CD−ROMドライブなどである。CPU101は記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより、各種の機能を提供する。通信インタフェース104は、通信ネットワーク40に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース104は、例えば、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタや、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行う無線通信機などである。
3.1 ユーザ端末10のソフトウェア構成
図3は、本実施形態の情報処理システムのソフトウェア構成を示す図である。
ユーザ端末10は、Webブラウザ11を備えている。Webブラウザ11は、ユーザの操作に応じて、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に従ったリクエストをデータプロバイダ20やアプリケーションプロバイダ30に送信することにより、公開データや秘匿データへのアクセスを行う。なお、ユーザ端末10で動作するWebブラウザ11は、一般的なブラウザを想定している。
データプロバイダ20は、Webサーバ201、参照処理ページ処理機能202、更新処理ページ処理機能203、データAPI機能204、秘匿データ記憶部205、およびスクリプト記憶部206を備えている。Webサーバ201、参照処理ページ処理機能202、更新処理ページ処理機能203、データAPI機能204はそれぞれ、データプロバイダ20が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現される。
アプリケーションプロバイダ30は、Webサーバ301、参照処理ページ処理機能302、更新処理ページ処理機能303、データAPI機能304、公開データ記憶部305、データ配置場所情報記憶部306、スクリプト記憶部307を備えている。Webサーバ301、参照処理ページ処理機能302、更新処理ページ処理機能303、およびデータAPI機能304は、アプリケーションプロバイダ30が備えるCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現される。
なお、上記スクリプトを実行した場合の処理の詳細については後述する。
4.1 秘匿対象の情報がない場合
まず、秘匿データがない場合、すなわちデータプロバイダ20を必要としない場合について説明する。この場合、スケジュール管理サービスを提供するWebアプリケーションは、アプリケーションプロバイダ30でのみ動作する、一般的なものとなる。
図11は、秘匿データがない場合の参照要求に対する処理の流れを示す図である。
まずユーザの操作に応じて、ユーザ端末10は、アプリケーションプロバイダ30に対して、スケジュールの参照を行うための参照要求を含むリクエストを送信する(ステップ2−101)。
ユーザ端末10はアプリケーションプロバイダ30から応答されたWebページを受信し(ステップ2−102)、受信したWebページを画面上に表示する(ステップ2−103)。
データを更新する場合、ユーザ端末10のブラウザにはデータを入力するためのWebページ(以下、更新用入力ページという。)が表示され、ユーザは更新用入力ページに必要な情報を入力し、ブラウザを操作してその情報をアプリケーションプロバイダ30に送信し、アプリケーションプロバイダ30からは更新処理の結果を示すWebページ(以下、更新処理結果ページという。)が応答され、更新処理結果ページがユーザ端末10に表示される。図12は、秘匿データが存在しない場合のデータの更新処理の流れを示す図である。
アプリケーションプロバイダ30は、リクエストを受信すると、更新処理ページ処理機能303により、リクエストに指定された更新用入力ページをリクエスト元のユーザ端末10に返信する(ステップ5−201)。
ユーザ端末10は更新処理結果ページを受信すると(ステップ5−104)、受信した更新処理結果ページを解釈して画面に表示する(ステップ5−105)。
次に秘匿データが存在する場合、すなわちデータプロバイダ20が情報処理システムに含まれている場合の処理手順について説明する。
まず、データプロバイダ20の準備について説明する。
データプロバイダ20の管理者は、アプリケーションプロバイダ30において取り扱われるデータのうち、秘匿データに該当するものを選ぶ。本実施形態では、usersテーブル4−20に格納されるデータとする。なお、アプリケーションプロバイダ30において既に使用されているデータがある場合には、管理者がアプリケーションプロバイダ30の公開データ記憶部305から秘匿データに該当するusersテーブル4−20の内容を取り出して、データプロバイダ20の秘匿データ記憶部205に移行する。管理者は、データプロバイダ20を所定の組織内のネットワークに接続させるように配備する。管理者は、アプリケーションプロバイダ30のデータ配置場所情報記憶部306を作成して、ユーザ組織をデータプロバイダ20が所属する組織を示す「A_COMPANY」、テーブル名を「schedules」、配置場所を「アプリケーションプロバイダ」として設定したレコードと、ユーザ組織を「A_COMPANY」、テーブル名を「users」、配置場所を「データプロバイダ」として設定したレコードとを登録する。
図13は、秘匿データが存在する場合の、参照要求に対する処理の流れを示す図である。
ユーザの操作を契機として、ユーザ端末10が参照要求を含むリクエストをデータプロバイダ20に送信する(ステップ7−101)。
データプロバイダ20はユーザ端末10からリクエストを受信すると、応答用スクリプト21をユーザ端末10に返信する(ステップ7−201)。
アプリケーションプロバイダ30はユーザ端末10からリクエストを受信すると、ページ生成スクリプト31およびデータアクセススクリプト32を実行する(ステップ7−301)。
なお、秘匿データが存在する場合の情報処理システムにおける更新処理では、秘匿データを更新する場合には、データプロバイダ20に対して更新要求が送信され、公開データを更新する場合には、アプリケーションプロバイダ30に対して更新要求が送信される。データプロバイダ20にも更新処理ページ処理機能203が配備されているので、上述した図12の更新処理と同様の処理によって、秘匿データ記憶部205に管理されている秘匿データが更新される。
以下、秘匿データの管理単位をレコード単位として、レコード単位にデータを秘匿化する変形例について説明する。
5.1.1 更新系処理手順
レコード単位でデータを秘匿化する場合でも、更新処理は上述した実施形態と同じく、公開データについては、ユーザ端末10はアプリケーションプロバイダ30にアクセスし、更新処理ページ処理機能303を利用してアプリケーションプロバイダ30が保持する公開データ記憶部305の情報を更新し、秘匿データについては、ユーザ端末10はデータプロバイダ20に接続し、更新処理ページ処理機能203を利用してデータプロバイダ20が保持する秘匿データ記憶部205の情報を更新する。
レコード単位でデータを秘匿する場合も、参照要求に対する処理の流れは上述の図13に示す処理の流れと同じである。ただし、ステップ7−302においてアプリケーションプロバイダ30が送信するキャッシュ付ページ生成スクリプトは、ページ生成スクリプト31に、キャッシュとブラウザ用アクセススクリプト33−1とを含ませたものであり、ステップ7−105において、ユーザ端末10が実行するスクリプトは、ページ生成スクリプト31およびブラウザ用アクセススクリプト33−1になる。
上記処理により、レコード単位にデータを秘匿化することも可能となる。
例えば、上記実施形態では秘匿データは、レコードごとデータプロバイダ20に管理されるものとしたが、例えば、割符方式によりレコードの一部をデータプロバイダ20に管理させるようにしてもよい。
20 データプロバイダ
30 アプリケーションプロバイダ
201 Webサーバ
202 参照処理ページ処理機能
203 更新処理ページ処理機能
204 データAPI機能
205 秘匿データ記憶部
206 スクリプト記憶部
301 Webサーバ
302 参照処理ページ処理機能
303 更新処理ページ処理機能
304 データAPI機能
305 公開データ記憶部
306 データ配置場所情報記憶部
307 スクリプト記憶部
31 ページ生成スクリプト
32 データアクセススクリプト
33 ブラウザ用データアクセススクリプト
33−1 ブラウザ用データアクセススクリプト
Claims (8)
- 秘匿データを管理する秘匿データ管理装置と、
前記秘匿データ以外のデータである公開データを管理する情報処理装置と、
前記秘匿データ管理装置および前記情報処理装置と通信可能に接続されたユーザ端末と、
を備えた情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記公開データを記憶する公開データ記憶部と、
前記公開データ記憶部から前記公開データを読み出す公開データ取得部と、
前記秘匿データ管理装置に記憶されている前記秘匿データを前記ユーザ端末に取得させるためのプログラムを記憶するプログラム記憶部と、
読み出した前記公開データおよび前記プログラムを前記ユーザ端末に送信するプログラム送信部と、
を備え、
前記ユーザ端末は、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、前記秘匿データ管理装置から、前記ユーザ端末がアクセスすべき前記情報処理装置を指定する情報を受信し、受信した前記情報に指定されている前記情報処理装置にアクセスし、
前記情報処理装置は、当該情報処理装置が保持する前記公開データのうち前記ユーザ端末から要求された公開データを取得し、前記要求された公開データと前記プログラムとを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記プログラムを実行することにより、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、
前記秘匿データ管理装置は、前記秘匿データ管理装置が保持する前記秘匿データのうち前記ユーザ端末から要求された秘匿データを取得して前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記秘匿データ管理装置から取得した秘匿データと前記情報処理装置から取得した公開データとを出力する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記ユーザ端末が前記情報処理装置にテーブルの名称を送信し、
前記公開データ取得部が、前記テーブルが前記公開データ記憶部に管理されているか否かを判定し、
管理されている場合には、前記テーブルに記憶されている公開データを前記ユーザ端末に送信し、
管理されていない場合には、前記プログラム送信部が前記プログラムを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記プログラム送信部から前記プログラムを受信すると、前記プログラムを実行して前記テーブルのデータを前記秘匿データ管理装置から取得する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、前記テーブルが、前記秘匿データ管理装置と前記公開データ記憶部のうちいずれに管理されているかを管理するデータ配置場所情報記憶部を備え、
前記公開データ取得部は、前記データ配置場所情報記憶部に基づき、前記ユーザ端末が指定したテーブルが前記公開データ記憶部に記憶されているか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムにおける秘匿データ管理装置であって、
前記ユーザ端末がアクセスすべき情報処理端末を指定する応答スクリプトを記憶したスクリプト記憶部を備え、
前記ユーザ端末からアクセスされたときに前記ユーザ端末に前記応答スクリプトを送信する
ことを特徴とする秘匿データ管理装置。 - 秘匿データを管理する秘匿データ管理装置と、
前記秘匿データ以外のデータである公開データを管理する情報処理装置と、
前記秘匿データ管理装置および前記情報処理装置と通信可能に接続されたユーザ端末と、
を備え、
前記情報処理装置が、
前記公開データを記憶する公開データ記憶部と、
前記公開データ記憶部から前記公開データを読み出す公開データ取得部と、
前記秘匿データ管理装置に記憶されている前記秘匿データを前記ユーザ端末に取得させるためのプログラムを記憶するプログラム記憶部と、
読み出した前記公開データおよび前記プログラムを前記ユーザ端末に送信するプログラム送信部と、
を備え、
前記ユーザ端末が、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、前記秘匿データ管理装置から、前記ユーザ端末がアクセスすべき前記情報処理装置を指定する情報を受信し、受信した前記情報に指定されている前記情報処理装置にアクセスし、
前記情報処理装置が、当該情報処理装置が保持する前記公開データのうち前記ユーザ端末から要求された公開データを取得し、前記要求された公開データと前記プログラムとを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、前記プログラムを実行することにより、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、
前記秘匿データ管理装置が、前記秘匿データ管理装置が保持する前記秘匿データのうち前記ユーザ端末から要求された秘匿データを取得して前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、前記秘匿データ管理装置から取得した秘匿データと前記情報処理装置から取得した公開データとを出力する
情報処理システムにおける前記秘匿データ管理装置に、
前記ユーザ端末からの前記アクセスに応じて、前記ユーザ端末がアクセスすべき前記情報処理装置を指定する情報を送信する機能と、
自身が保持する前記秘匿データのうち前記ユーザ端末から要求された秘匿データを取得して前記ユーザ端末に送信する機能と
を実現するためのプログラム。 - 秘匿データを管理する秘匿データ管理装置と、
秘匿データ以外のデータである公開データを管理する情報処理装置と、
前記秘匿データ管理装置および前記情報処理装置と通信可能に接続されたユーザ端末と、
を備え、
前記情報処理装置が、
前記公開データを記憶する公開データ記憶部と、
前記公開データ記憶部から前記公開データを読み出す公開データ取得部と、
前記秘匿データ管理装置に記憶されている前記秘匿データを前記ユーザ端末に取得させるためのプログラムを記憶するプログラム記憶部と、
読み出した前記公開データおよび前記プログラムを前記ユーザ端末に送信するプログラム送信部と、
を備え、
前記ユーザ端末が、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、前記秘匿データ管理装置から、前記ユーザ端末がアクセスすべき前記情報処理装置を指定する情報を受信し、受信した前記情報に指定されている前記情報処理装置にアクセスし、
前記情報処理装置が、当該情報処理装置が保持する前記公開データのうち前記ユーザ端末から要求された公開データを取得し、前記要求された公開データと前記プログラムとを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、前記プログラムを実行することにより、前記秘匿データ管理装置にアクセスし、
前記秘匿データ管理装置が、前記秘匿データ管理装置が保持する前記秘匿データのうち前記ユーザ端末から要求された秘匿データを取得して前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、前記秘匿データ管理装置から取得した秘匿データと前記情報処理装置から取得した公開データとを出力し、
前記ユーザ端末が前記情報処理装置にテーブルの名称を送信し、
前記公開データ取得部が、前記テーブルが前記公開データ記憶部に管理されているか否かを判定し、
管理されている場合には、前記テーブルに記憶されている公開データを前記ユーザ端末に送信し、
管理されていない場合には、前記プログラム送信部が前記プログラムを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記プログラム送信部から前記プログラムを受信すると、前記プログラムを実行して前記テーブルのデータを前記秘匿データ管理装置から取得する
情報処理システムにおける前記情報処理装置に、
前記テーブルが前記公開データ記憶部に管理されているか否かを判定する機能と、
管理されている場合には、前記テーブルに記憶されている公開データを前記ユーザ端末に送信する機能と、
管理されていない場合には、前記プログラムを前記ユーザ端末に送信する機能と
を実現するためのプログラム。 - 請求項6に記載の前記プログラムであって、
前記情報処理装置は、前記テーブルが、前記秘匿データ管理装置と前記公開データ記憶部のうちいずれに管理されているかを管理するデータ配置場所情報記憶部を備えており、
前記情報処理装置に、
前記データ配置場所情報記憶部に基づき、前記ユーザ端末が指定したテーブルが前記公開データ記憶部に管理されているか否かを判定する機能と、
管理されている場合に、前記テーブルに記憶されている公開データを前記ユーザ端末に送信する機能と、
管理されていない場合に、前記プログラムを前記ユーザ端末に送信する機能と
を実現するためのプログラム。 - 請求項5に記載の前記プログラムであって、
前記秘匿データ管理装置は、前記ユーザ端末がアクセスすべき情報処理端末を指定する応答スクリプトを記憶したスクリプト記憶部を備えており、
情報処理システムにおける前記秘匿データ管理装置に、
前記ユーザ端末からの前記アクセスに応じて、前記ユーザ端末がアクセスすべき前記情報処理装置を指定する情報を送信する機能と、
自身が保持する前記秘匿データのうち前記ユーザ端末から要求された秘匿データを取得して前記ユーザ端末に送信する機能と
前記ユーザ端末からアクセスされたときに前記ユーザ端末に前記応答スクリプトを送信する機能と
を実現するためのプログラム。
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