JP3735625B2 - 鳥害防止装置 - Google Patents

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本発明は高圧電線に鳥がとまるのを防止する鳥害防止装置に関する。
従来、糞公害を防止するために、電柱または高圧電線を取付ける腕金に鳥がとまれないように多数個のピンを突出させるように取付けている。
しかしながら、鳥は高圧電線にもとまれるため、該部位の糞公害は防止できないという欠点があった。
特になし
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、隣り合う電柱の腕金に取付けられた高圧電線に鳥がとまるのを確実に阻止して、該部位の糞公害を防止することができる鳥害防止装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は隣り合う電柱の高圧電線を取付ける腕金にそれぞれ取付けられた上部が高圧電線の上部に位置する一対の取付け金具と、この一対の取付け金具の上部に両端部が取付けられた、鳥がとまることができない太さの糸と、この糸を所定間隔で前記高圧電線に鳥がとまれない間隔に保つように支持する、該高圧電線に取付けられた多数個の支持具とで鳥害防止装置を 構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)隣り合う電柱の高圧電線を取付ける腕金に取付けられた一対の取付け金具と、この一対の取付金具に両端部が取付けられた高圧電線の上部に位置する、鳥がとまることができない太さの糸とを用いているので、高圧電線に鳥がとまろうとしても糸がじゃまして、とまるのを阻止することができる。
したがって、電柱間の高圧電線部位の糞公害を確実に防止することができる。
(2)高圧電線の上部に位置する糸は多数個の支持具で高圧電線に支持されているので、位置ずれしたりして高圧電線に鳥がとまれるようになるのを確実に防止できる。
(3)前記(1)、(2)によって、高圧電線の上部に糸を配置するだけであるので、構造が簡単で、容易に設置することができるとともに、見苦しくなるのを防止することができる。
(4)請求項2、3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
(5)請求4は高圧電線と糸との間の寸法を取付け金具によって調整することができる。
したがって、最適寸法で糸を設置することができる。
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態より、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図6に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は隣り合う電柱2、2間の高圧電線3、3、3部位の糞公害を防止することができる本発明の鳥害防止装置で、この鳥害防止装置1は隣り合う電柱2、2の高圧電線3、3、3を碍子4、4、4を介して取付ける腕金5、5にそれぞれ取付けられた上部が高圧電線3、3、3の上部に位置する3対の取付け金具6、6、6、6、6、6と、この3対の取付け金具6、6、6、6、6、6の上部に両端部が取付けられた、鳥がとまることができない太さのケプラロープやテグス等の糸7、7、7と、この糸7、7、7を所定間隔で前記高圧電線3、3、3に鳥がとまれない間隔に保つように支持する、該高圧電線3、3、3に取付けられた、鳥がとまることができない大きさの多数個の支持具8とで構成されている。
前記3対の取付け金具6、6、6、6、6、6は図3および図4に示すように、前記腕金5が内部に挿入されるコ字状の固定金具9、この固定金具9の両端部に形成されたボルト挿入孔10、10に挿入されるボルト11、このボルト11と螺合して前記固定金具9を腕金5に締付け固定させるナット12とからなる取付け具13と、この取付け具13の固定金具9の外側面に溶接等によって固定されたナット14、このナット14に螺合するねじ部15が下端部に形成された、高さ調整可能に取付けられた上部が平板状に形成された逆L字状のアーム16と、このアーム16の上部に形成された少なくとも1個以上、本発明の形態では3個の糸取付孔17、17、17と、前記ねじ部15に必要に応じて螺合され、前記ナット14を押し圧して前記アーム16を確実に固定するロックナット18とで構成されている。
なお、前記アーム16は上部先端部が上方へ傾斜するように形成したものを用いてもよい。
また、前記アーム16は絶縁材で形成したものを用いたり、上部寄りの部位を絶縁材でカバーしたものを用いてもよい。
前記支持具8は図5および図6に示すように、合成樹脂材でほぼU字状に形成された支持具本体19と、この支持具本体19の両端部と一体形成されたほぼ Ω 字状の高圧電線3を挟着する挟着部20、20、この挟着部20、20の遊端部を締付け固定する係止孔21、この係止孔21に押し込み挿入することにより係止する係止片22とからなる取付部23と、前記支持具本体19内に高さの異なる部位に一体形成された2個以上、本実施の形態では2個の糸挿入孔24、24が形成された糸ガイド部25、25とで構成されている。
上記構成の鳥害防止装置1は電柱2、2間の高圧電線3、3、3の上部に所定間隔で間隔を保つ多数個の支持具8で支持された糸7、7、7を配置しているため、鳥が高圧電線3、3、3にとまろうとしても、糸7、7、7がじゃましてとまることができないとともに、糸7、7、7や多数個の支持具8にもとまることができないので、確実に鳥がとまるのを阻止でき、糞公害を防止することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、取付け具13の固定金具9にアーム16を溶接等によって固定的に取付けた3対の取付け金具6A,6A,6A、6A、6A,6Aと、挟着部20、20の一方の遊端部に形成された係止片26、他方の遊端部に薄肉のヒンジ部27を介して一体形成された、該係止片26と係合される係合片28とからなる取付部23Aを形成した支持具8Aを用いた点で、このように形成された3対の取付け金具6A,6A,6A、6A、6A,6Aおよび多数個の支持具8Aを用いて構成した鳥害防止装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、3対の取付け金具6、6、6、6、6、6のアーム16、16、16、16、16、16の上部に高圧電線3、3、3の外周部に位置し、鳥がとまれないように回動する螺旋状のロープ29、29、29を取付けた点で、このような螺旋状のロープ29、29、29を用いて構成した鳥害防止装置1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図13ないし図16に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、螺旋状のロープ29、29、29の両端部を3対の取付け金具6、6、6、6、6、6の上部に取付けられたコ字状の支持体30、この支持体30の一側面に形成されたねじ孔31と螺合し、内部に挿入された螺旋状のロープ29の端部を係止する蝶ボルト32とからなるロープ固定具33を取付けた点で、このように構成した鳥害防止装置1Cにしても前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、前記本発明を実施するための、第3、第4の形態で使用する3対の取付け金具6、6、6、6、6、6の上部は高圧電線3、3、3の近傍に位置できればよく、必ずしも高圧電線の上部に位置しなくても同様な作用効果が得られる。
本発明は鳥害防止装置を製造する産業、およびこれを設置する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の説明図。 図1の2−2線に沿う拡大断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の取付け金具の正面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の取付け金具の側面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の支持具の正面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の支持具の側面図。 本発明を実施するための第2の形態の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の取付け金具の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の支持具の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の説明図。 図10の11−11線に沿う拡大断面図。 本発明を実施するための第3の形態の螺旋状のロープの説明図。 本発明を実施するための第4の形態の説明図。 本発明を実施するための第4の形態の取付け金具の正面図。 本発明を実施するための第4の形態の取付け金具の平面図。 本発明を実施するための第4の形態のロープの取付部の説明図。
符号の説明
1、1A、1B、1C:鳥害防止装置、
2:電柱、 3:高圧電線、
4:碍子、 5:腕金、
6、6A:取付け金具、 7:糸、
8、8A:支持具、 9:固定金具、
10:ボルト挿入孔、 11:ボルト、
12:ナット、 13:取付け具、
14:ナット、 15:ねじ部、
16:アーム、 17:糸取付孔、
18:ロックナット、 19:支持具本体、
20:挟着部、 21:係止孔、
22:係止片、 23、23A:取付部、
24:糸挿入孔、 25:糸ガイド部、
26:係止片、 27:ヒンジ部、
28:係合片、 29:螺旋状のロープ、
30:支持体、 31:ねじ孔、
32:蝶ボルト、 33:ロープ固定具。

Claims (4)

  1. 隣り合う電柱の高圧電線を取付ける腕金にそれぞれ取付けられた上部が高圧電線の上部に位置する一対の取付け金具と、この一対の取付け金具の上部に両端部が取付けられた、鳥がとまることができない太さの糸と、この糸を所定間隔で前記高圧電線に鳥がとまれない間隔に保つように支持する、該高圧電線に取付けられた多数個の支持具とからなることを特徴とする鳥害防止装置。
  2. 隣り合う電柱の高圧電線を取付ける腕金にそれぞれ取付けられた上部が高圧電線の上部に位置する一対の取付け金具と、この一対の取付け金具の上部に両端部が取付けられた、鳥がとまることができない太さの糸と、この糸を所定間隔で前記高圧電線に鳥がとまれない間隔に保つように支持する下端部に高圧電線に固定状態で取付ける取付部が形成され、上部に高さの異なる2個以上の糸ガイド部が形成された合成樹脂材製の多数個の支持具とからなることを特徴とする鳥害防止装置。
  3. 隣り合う電柱の高圧電線を取付ける腕金にそれぞれ取付けられた上部が高圧電線の近傍に位置する一対の取付け金具と、この一対の取付け金具に両端部が取付けられ、前記高圧電線の外周部に位置するように取付けられた、鳥がとまれないように回動する螺旋状のロープとからなることを特徴とする鳥害防止装置。
  4. 一対の取付け金具は腕金にボルト、ナットで取付けることができる取付け具と、この取付け具に高さ調整可能に取付けられた逆L字状のアームと、このアーム上部に形成された複数個の糸取付孔とで形成されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の鳥害防止装置。
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