JP3735548B2 - フライバックトランス - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機やカラーディスプレイのブラウン管に高電圧を供給するフライバックトランスに係り、特にブラウン管に給電する高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンとフライバックパルスを発生する低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の一体型コイルボビンの断面図、図6はそのコイルボビンの底面図である。図5に示すようにコイルボビン10に形成されたコイルボビン鍔4の間に低圧コイル9を巻回し、その低圧コイル9の端部9aを図6に示すように馬蹄形に配置した低圧コイル接続端子5に接続している。
【0003】
コイルボビン鍔4に絶縁フィルム8を層状に巻回して、その層間に高電圧を供給する高圧コイル7を巻回し、高圧コイル7の端部7aを高圧コイル接続端子12に接続している。
【0004】
コイルボビン10の金型構造は底面側方向の抜き型であり、図6に示すように高圧コイル接続端子12を保持する高圧用端子保持支柱6と低圧コイル接続端子5を保持する低圧用端子保持支柱11が互いに干渉しないように、櫛型で複雑な構造になっている。図中の符号1はコア、13は端子保持台座ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5において、低圧コイル9と高圧コイル7の沿面距離は、低圧コイル9の引き出し部から1層目の絶縁フィルム8の端部との間の距離Aであり、構造上耐圧に十分な沿面距離を確保することは難しく、沿面距離を確保するには壁を設けるなどの必要があり、そのためにコイルボビン10の構造が複雑になり、フライバックトランスが大型化する傾向にある。
【0006】
また図6において、コイルボビン10の金型構造は底面側方向の抜き型であり、高圧用端子保持支柱6と低圧用端子保持支柱11が干渉しないようにするため、櫛型で複雑な構造になる。そのため金型寿命が短く、かつ成形したコイルボビン10の金型合わせ箇所にバリが発生し易く、高圧コイル7及び低圧コイル9に傷をつける原因となり、製品の信頼性に問題がある。
【0007】
本発明の第1の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、コイルボビンの構造が簡単で、長寿命の金型構造にすることができる、安価で信頼性の高いフライバックトランスを提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、高圧・低圧コイル間の沿面距離を容易に確保できる、信頼性の高いフライバックトランスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、第1の本発明は、ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、そのコイルボビンに、前記低圧コイルを接続する低圧コイル接続端子を保持する端子保持台座と、その端子保持台座を保持する低圧用端子保持支柱と、前記高圧コイルを接続する高圧コイル接続端子を保持する高圧用端子保持支柱とを設けたフライバックトランスを対象とするものである。
【0010】
そして前記高圧用端子保持支柱が設けられている側に配置される前記端子保持台座は、前記低圧用端子保持支柱で保持しないで、連結部により互いに連結支持したことを特徴とする。
【0011】
前記第2の目的を達成するため、第2の本発明は、ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、そのコイルボビンに複数のコイルボビン鍔を設け、そのコイルボビン鍔の間に前記低圧コイルボビンを巻回し、前記コイルボビン鍔の外周に絶縁フィルムを介して前記高圧コイルを巻回したフライバックトランスを対象とするものである。
【0012】
そして前記高圧コイルを引き出す側の端にある前記コイルボビン鍔に、高圧コイルの引き出し方向にほぼ沿って延びる突出部を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。図1は第1実施形態に係るコイルボビンの底面図、図2は図1X−X線上の断面図である。
【0014】
一体型コイルボビン2は、ブラウン管に高電圧を供給する高圧コイル7を巻回する高圧コイルボビンとフライバックパルスを発生する低圧コイル9を巻回する低圧コイルボビンを一体化したものである。
【0015】
このコイルボビン2の穴部にコア1が挿入され、図1に示すように複数のピン状の低圧コイル接続端子5を馬蹄形状に配置している。
【0016】
図2に示すようにコイルボビン2に設けた複数のコイルボビン鍔4の間に低圧コイル9を巻回し、その低圧コイル9の端部9aを低圧コイル接続端子5に接続している。コイルボビン鍔4に絶縁フィルム8を層状に巻回して、その層間に高圧コイル7を巻回し、高圧コイル7の端部7aをピン状の高圧コイル接続端子12に接続している。またこの高圧コイル接続端子12にはコンデンサー15が接続されている。
【0017】
コイルボビン2の金型構造は底面側方向(紙面に向けて垂直方向)の抜き型であり、そため高圧用端子保持支柱6と低圧用端子保持支柱11が干渉しないように、低圧用端子保持支柱11の一部または全部を無くした構造にしている。
【0018】
すなわち本実施形態では、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の図1に向かって右側部分の端子保持台座13は、低圧用端子保持支柱11を設けないで、その代わりに連結部3で端子保持台座13を互いに連結している。高圧用端子保持支柱6が設けられていない側の図1に向かって左側部分の端子保持台座13は、高圧用端子保持支柱6と干渉することが無いから、個々に低圧用端子保持支柱11で支持されている。
【0019】
従って従来のように櫛型のような複雑な形状にする必要がなく、そのため金型構造が簡単になり、金型寿命が長くなる。また高圧コイル7と低圧コイル9を巻回する部分の金型合わせ箇所が少なくなり、簡易な金型構造であるため、バリの発生がほとんどなく、高圧コイル7および低圧コイル9に傷をつけることがなくなる。
【0020】
また、コイルボビン鍔4のうち高圧コイル7の端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aの一部または全体にわたって、端部7aの引き出し方向にほぼ沿った突出部14が設けられている。
【0021】
すなわち本実施形態では、端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aであって、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の図1に向かって右側部分には、コイルボビン鍔4aの上端から庇状に突出した突出部14が設けられている。
【0022】
このように高圧コイル7の端部7aの引き出し方向にほぼ沿った突出部14を設けることにより、低圧コイル9と高圧コイル7の沿面距離を、低圧コイル9の引き出し部から1枚目の絶縁フィルム8の端部との距離Bとすることができ、従来よりも沿面距離を約2倍伸ばすことができる。
【0023】
1層目の高圧コイル7と低圧コイル9の間の電位差は約6kVppで、従来のコイルボビンの形状では高圧コイル7と低圧コイル9の間の沿面距離Aは約6mmで、沿面耐圧が全く余裕の無い形状であった。これに対して本実施形態では、沿面距離Bは約12mm確保でき、フライバックの形状を大きくすることなく、十分な沿面距離が確保できる。
【0024】
図3は第2実施形態に係るコイルボビンの底面図、図4はそのコイルボビンの断面図である。本実施形態では図3に示すように、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の端子保持台座13を連結部3で互いにアーチ状に接続している。また高圧コイル7の端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aであって、高圧用端子保持支柱6が設けられている側のコイルボビン鍔4aの上端から庇状に突出した突出部14がアーチ状に設けられている。
【0025】
【発明の効果】
請求項1記載の第1の本発明は、高圧用端子保持支柱が設けられている側に配置される端子保持台座は、低圧用端子保持支柱で保持しないで、連結部により互いに連結支持したことを特徴とするものである。
【0026】
そのため従来の櫛型のような複雑な形状にする必要がなく、金型構造が簡単になり、金型寿命が長くなる。また高圧コイルと低圧コイルを巻回する部分の金型合わせ箇所が少なくなり、簡易な金型構造であるため、バリの発生がほとんどなく、高圧コイルおよび低圧コイルに傷をつけることがなく、安価で信頼性の高いフライバックトランスを提供することができる。
【0027】
請求項2記載の第2の本発明は、高圧コイルを引き出す側の端にあるコイルボビン鍔に、高圧コイルの引き出し方向にほぼ沿って延びる突出部を設けたことを特徴とするものである。
【0028】
そのため低圧コイルと高圧コイルの沿面距離を十分とることができ、信頼性の高いフライバックトランスの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【図2】図1X−X線上の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【図4】そのフライバックトランス用コイルボビンの断面図である。
【図5】従来のフライバックトランス用コイルボビンの断面図である。
【図6】そのフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【符号の説明】
1 コア
2 コイルボビン
3 連結部
4 コイルボビン鍔
4a 高圧コイルが引き出される側の端のコイルボビン鍔
5 低圧コイル接続端子
6 高圧用端子保持支柱
7 高圧コイル
7a 高圧コイルの端部
8 絶縁フィルム
9 低圧コイル
9a 低圧コイルの端部
11 低圧用端子保持支柱
12 高圧コイル接続端子
13 端子保持台座
14 突出部
15 コンデンサー
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機やカラーディスプレイのブラウン管に高電圧を供給するフライバックトランスに係り、特にブラウン管に給電する高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンとフライバックパルスを発生する低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の一体型コイルボビンの断面図、図6はそのコイルボビンの底面図である。図5に示すようにコイルボビン10に形成されたコイルボビン鍔4の間に低圧コイル9を巻回し、その低圧コイル9の端部9aを図6に示すように馬蹄形に配置した低圧コイル接続端子5に接続している。
【0003】
コイルボビン鍔4に絶縁フィルム8を層状に巻回して、その層間に高電圧を供給する高圧コイル7を巻回し、高圧コイル7の端部7aを高圧コイル接続端子12に接続している。
【0004】
コイルボビン10の金型構造は底面側方向の抜き型であり、図6に示すように高圧コイル接続端子12を保持する高圧用端子保持支柱6と低圧コイル接続端子5を保持する低圧用端子保持支柱11が互いに干渉しないように、櫛型で複雑な構造になっている。図中の符号1はコア、13は端子保持台座ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5において、低圧コイル9と高圧コイル7の沿面距離は、低圧コイル9の引き出し部から1層目の絶縁フィルム8の端部との間の距離Aであり、構造上耐圧に十分な沿面距離を確保することは難しく、沿面距離を確保するには壁を設けるなどの必要があり、そのためにコイルボビン10の構造が複雑になり、フライバックトランスが大型化する傾向にある。
【0006】
また図6において、コイルボビン10の金型構造は底面側方向の抜き型であり、高圧用端子保持支柱6と低圧用端子保持支柱11が干渉しないようにするため、櫛型で複雑な構造になる。そのため金型寿命が短く、かつ成形したコイルボビン10の金型合わせ箇所にバリが発生し易く、高圧コイル7及び低圧コイル9に傷をつける原因となり、製品の信頼性に問題がある。
【0007】
本発明の第1の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、コイルボビンの構造が簡単で、長寿命の金型構造にすることができる、安価で信頼性の高いフライバックトランスを提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、高圧・低圧コイル間の沿面距離を容易に確保できる、信頼性の高いフライバックトランスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、第1の本発明は、ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、そのコイルボビンに、前記低圧コイルを接続する低圧コイル接続端子を保持する端子保持台座と、その端子保持台座を保持する低圧用端子保持支柱と、前記高圧コイルを接続する高圧コイル接続端子を保持する高圧用端子保持支柱とを設けたフライバックトランスを対象とするものである。
【0010】
そして前記高圧用端子保持支柱が設けられている側に配置される前記端子保持台座は、前記低圧用端子保持支柱で保持しないで、連結部により互いに連結支持したことを特徴とする。
【0011】
前記第2の目的を達成するため、第2の本発明は、ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、そのコイルボビンに複数のコイルボビン鍔を設け、そのコイルボビン鍔の間に前記低圧コイルボビンを巻回し、前記コイルボビン鍔の外周に絶縁フィルムを介して前記高圧コイルを巻回したフライバックトランスを対象とするものである。
【0012】
そして前記高圧コイルを引き出す側の端にある前記コイルボビン鍔に、高圧コイルの引き出し方向にほぼ沿って延びる突出部を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。図1は第1実施形態に係るコイルボビンの底面図、図2は図1X−X線上の断面図である。
【0014】
一体型コイルボビン2は、ブラウン管に高電圧を供給する高圧コイル7を巻回する高圧コイルボビンとフライバックパルスを発生する低圧コイル9を巻回する低圧コイルボビンを一体化したものである。
【0015】
このコイルボビン2の穴部にコア1が挿入され、図1に示すように複数のピン状の低圧コイル接続端子5を馬蹄形状に配置している。
【0016】
図2に示すようにコイルボビン2に設けた複数のコイルボビン鍔4の間に低圧コイル9を巻回し、その低圧コイル9の端部9aを低圧コイル接続端子5に接続している。コイルボビン鍔4に絶縁フィルム8を層状に巻回して、その層間に高圧コイル7を巻回し、高圧コイル7の端部7aをピン状の高圧コイル接続端子12に接続している。またこの高圧コイル接続端子12にはコンデンサー15が接続されている。
【0017】
コイルボビン2の金型構造は底面側方向(紙面に向けて垂直方向)の抜き型であり、そため高圧用端子保持支柱6と低圧用端子保持支柱11が干渉しないように、低圧用端子保持支柱11の一部または全部を無くした構造にしている。
【0018】
すなわち本実施形態では、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の図1に向かって右側部分の端子保持台座13は、低圧用端子保持支柱11を設けないで、その代わりに連結部3で端子保持台座13を互いに連結している。高圧用端子保持支柱6が設けられていない側の図1に向かって左側部分の端子保持台座13は、高圧用端子保持支柱6と干渉することが無いから、個々に低圧用端子保持支柱11で支持されている。
【0019】
従って従来のように櫛型のような複雑な形状にする必要がなく、そのため金型構造が簡単になり、金型寿命が長くなる。また高圧コイル7と低圧コイル9を巻回する部分の金型合わせ箇所が少なくなり、簡易な金型構造であるため、バリの発生がほとんどなく、高圧コイル7および低圧コイル9に傷をつけることがなくなる。
【0020】
また、コイルボビン鍔4のうち高圧コイル7の端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aの一部または全体にわたって、端部7aの引き出し方向にほぼ沿った突出部14が設けられている。
【0021】
すなわち本実施形態では、端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aであって、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の図1に向かって右側部分には、コイルボビン鍔4aの上端から庇状に突出した突出部14が設けられている。
【0022】
このように高圧コイル7の端部7aの引き出し方向にほぼ沿った突出部14を設けることにより、低圧コイル9と高圧コイル7の沿面距離を、低圧コイル9の引き出し部から1枚目の絶縁フィルム8の端部との距離Bとすることができ、従来よりも沿面距離を約2倍伸ばすことができる。
【0023】
1層目の高圧コイル7と低圧コイル9の間の電位差は約6kVppで、従来のコイルボビンの形状では高圧コイル7と低圧コイル9の間の沿面距離Aは約6mmで、沿面耐圧が全く余裕の無い形状であった。これに対して本実施形態では、沿面距離Bは約12mm確保でき、フライバックの形状を大きくすることなく、十分な沿面距離が確保できる。
【0024】
図3は第2実施形態に係るコイルボビンの底面図、図4はそのコイルボビンの断面図である。本実施形態では図3に示すように、高圧用端子保持支柱6が設けられている側の端子保持台座13を連結部3で互いにアーチ状に接続している。また高圧コイル7の端部7aが引き出される側の端のコイルボビン鍔4aであって、高圧用端子保持支柱6が設けられている側のコイルボビン鍔4aの上端から庇状に突出した突出部14がアーチ状に設けられている。
【0025】
【発明の効果】
請求項1記載の第1の本発明は、高圧用端子保持支柱が設けられている側に配置される端子保持台座は、低圧用端子保持支柱で保持しないで、連結部により互いに連結支持したことを特徴とするものである。
【0026】
そのため従来の櫛型のような複雑な形状にする必要がなく、金型構造が簡単になり、金型寿命が長くなる。また高圧コイルと低圧コイルを巻回する部分の金型合わせ箇所が少なくなり、簡易な金型構造であるため、バリの発生がほとんどなく、高圧コイルおよび低圧コイルに傷をつけることがなく、安価で信頼性の高いフライバックトランスを提供することができる。
【0027】
請求項2記載の第2の本発明は、高圧コイルを引き出す側の端にあるコイルボビン鍔に、高圧コイルの引き出し方向にほぼ沿って延びる突出部を設けたことを特徴とするものである。
【0028】
そのため低圧コイルと高圧コイルの沿面距離を十分とることができ、信頼性の高いフライバックトランスの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【図2】図1X−X線上の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【図4】そのフライバックトランス用コイルボビンの断面図である。
【図5】従来のフライバックトランス用コイルボビンの断面図である。
【図6】そのフライバックトランス用コイルボビンの底面図である。
【符号の説明】
1 コア
2 コイルボビン
3 連結部
4 コイルボビン鍔
4a 高圧コイルが引き出される側の端のコイルボビン鍔
5 低圧コイル接続端子
6 高圧用端子保持支柱
7 高圧コイル
7a 高圧コイルの端部
8 絶縁フィルム
9 低圧コイル
9a 低圧コイルの端部
11 低圧用端子保持支柱
12 高圧コイル接続端子
13 端子保持台座
14 突出部
15 コンデンサー
Claims (2)
- ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、
そのコイルボビンに、前記低圧コイルを接続する低圧コイル接続端子を保持する端子保持台座と、その端子保持台座を保持する低圧用端子保持支柱と、前記高圧コイルを接続する高圧コイル接続端子を保持する高圧用端子保持支柱とを設けたフライバックトランスにおいて、 前記高圧用端子保持支柱が設けられている側に配置される前記端子保持台座は、前記低圧用端子保持支柱で保持しないで、連結部により互いに連結支持したことを特徴とするフライバックトランス。 - ブラウン管に高電圧を供給するための高圧コイルを巻回する高圧コイルボビンと、フライバックパルスを発生するための低圧コイルを巻回する低圧コイルボビンを一体にした一体型コイルボビンを備え、
そのコイルボビンに複数のコイルボビン鍔を設け、そのコイルボビン鍔の間に前記低圧コイルボビンを巻回し、前記コイルボビン鍔の外周に絶縁フィルムを介して前記高圧コイルを巻回したフライバックトランスにおいて、
前記高圧コイルを引き出す側の端にある前記コイルボビン鍔に、高圧コイルの引き出し方向にほぼ沿って延びる突出部を設けたことを特徴とするフライバックトランス。
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Legal Events
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