JP3733637B2 - 吸着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分を吸着する吸着剤を用いた吸着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものは、実開昭57−9322号公報に示すようなものが一般的であった。以下、その装置について図19を参照しながら説明する。図19に示すように、この装置は多孔セラミックロータに吸着剤を含浸させた通風性を有する吸着体21に処理空気22を直接送風し、処理空気22が吸着体を通過する際に被吸着物質が吸着剤に吸着されるようになっている。また、吸着した吸着体21に高温に加熱した脱着用高温空気23を送風し、脱着用高温空気23が吸着体21を通過する際に吸着剤は加熱され、被吸着物質が吸着剤から脱着する。吸着体21には、多孔セラミックロータに吸着剤を含浸させたものの他に、繊維紙状の担体に吸着剤を担持し通風路を有するようにコルゲートやハニカム状に成形したもの、吸着剤とバインダを混練し通風路を有するように押し出し成形したもの、ペレット状の吸着剤を充填したものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吸着装置は、吸着剤を担体に担持させたり、あるいはバインダでペレット状に成形したりしているため、吸着剤粒子の全表面積に対して、処理流体と接する表面積が少なく、また吸着剤が固定しているため流動する処理流体と接する表面積はさらに少ない。吸着は吸着剤表面を通して行われ、吸着剤表面の境膜の拡散はレイノルズ数に依存することから、流体と接する表面積は広い方がよく、従来の方法では吸着剤への吸着速度が低下してしまうという欠点を有していた。ここで、吸着速度とは単位時間当たりの吸着剤への吸着量を示す。
【0004】
また、上記理由と同様に、脱着においても脱着速度が低下するという欠点を有していた。ここで、脱着速度とは単位時間当たりの吸着剤からの脱着量を示す。
【0005】
さらに、吸着剤には吸着剤以外の担体やバインダ等を含むため、吸着剤の加熱効率が悪く、吸着剤の温度上昇速度が遅くなり、脱着速度が遅くなるという課題も有していた。
【0006】
また、加熱した脱着用流体を外部へ放出するため、熱的損失が大きいという課題も有していた。
【0007】
また、吸着剤粒子や粒径の細かいペレットを充填した吸着剤を用いると、圧損が大きくなり装置が大型化したり、充填物の飛散防止の対策をとる必要があるといった課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸着装置は、上記課題を解決するために、空気中の水蒸気を吸着する吸着剤と、一部壁面に前記吸着剤の粒径よりも小さい孔径を有する透湿膜を用いた閉路とを有し、前記閉路内において前記吸着剤を送風機またはポンプにより循環させ、前記閉路外部の空気中の水蒸気を前記透湿膜を通して前記吸着剤に吸着させる吸着装置とする。
【0009】
本発明の吸着装置および脱着装置は上記した構成から明らかなように、吸着剤を担体に担持したりせず、粒子のままで扱うため吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、吸着あるいは脱着速度が増大するものである。また、吸着剤が閉路内に封入されているため、吸着剤の劣化や破損等により外部の環境中に流失することがないものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の吸着装置は、空気中の水蒸気を吸着する吸着剤と、一部壁面に前記吸着剤の粒径よりも小さい孔径を有する透湿膜を用いた閉路とを有し、前記閉路内において前記吸着剤を送風機またはポンプにより循環させ、前記閉路外部の空気中の水蒸気を前記透湿膜を通して前記吸着剤に吸着させる吸着装置としてあり、吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、吸着速度が増大する。また、吸着剤が閉路内に封入されているため、吸着剤の劣化や破損等により外部の環境中に流失することがない。
【0011】
また、閉路内において吸着剤と閉路内の空気とを送風機またはポンプにより循環し、閉路外部の空気中の水蒸気を透湿膜を通して吸着剤に吸着するようにしているので水蒸気の吸着速度が増大する。
【0012】
請求項2記載の発明は、透湿膜は、水蒸気のみを透過するようにした請求項1記載の吸着装置としているので、他の物質の吸着材への吸着が行われず、特定の吸着速度をより増加させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、透湿膜の部分を複数に分岐して構成しているので閉路内外の物質移動の面積が増大し、物質移動量が増大する。
【0014】
請求項4記載の発明は、透湿膜の表面に付着した吸着剤を脱落させる脱落手段を設けることにより、吸着剤粒子が多孔質材表面に付着し目詰まりの状態、すなわち多孔質材あるいは透湿膜を通しての被吸着物質の移動速度の低下を防ぐことができる。
【0015】
さらに、請求項5記載の発明は、閉路内部の壁面に付着した吸着剤を脱落させる脱落手段を設けているので、吸着剤が壁面に付着して閉路内を循環しなくなることを防ぐことができる。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、加熱装置により吸着剤を加熱して、前記吸着剤から脱着した水蒸気を透湿膜を通して閉路外部へ放出するので、吸着剤からの水蒸気の脱着速度が増大する。
【0017】
また、請求項7記載の発明は、多孔質材の部分に、閉路の外側から流体を強制的に通過させるようにしているので、多孔質材と閉路外部の流体との被吸着物質の物質移動が促進され、閉路内部の被吸着物質濃度が低くなり、脱着速度がさらに増大する。
【0018】
また、請求項8記載の発明は、多孔質材の部分に、閉路の外側から補助加熱装置で加熱した流体を強制的に通過させるようにしているので、多孔質材と閉路外部の流体との被吸着物質の物質移動が補助加熱しない場合よりも促進されるとともに、閉路内流体および吸着剤の温度低下を防ぎ、脱着速度がさらに増大する。
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、処理流体は空気で、被吸着物質が水蒸気の場合について例示する。
【0020】
(実施例1)
図1(a)(b)(c)は、本発明の実施例1を示す。粒径が0.5〜10μmのゼオライト粒子である吸着剤1は、一部壁面に孔径が0.01μmで水蒸気を透過する多孔質材2を用いた閉路3の中に封入されている。また、閉路3内には例えば送風機などの吸着剤輸送装置4,6,7が設置されている。
【0021】
上記構成において、吸着剤輸送装置4によって吸着剤1は閉路3内を移動、循環し、吸着剤1は閉路3内の空気中の水蒸気を吸着する。これによって、閉路内外で水蒸気の濃度差を生じると、多孔質材2を通して閉路外部の空気中の水蒸気5が閉路内に移動するため、吸着剤1は閉路3の外部の水蒸気を吸着することができる。また、吸着剤1の粒子は担体等に担持されることなく粒子そのものとして扱われているため、吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、吸着速度を増大する。
【0022】
なお、閉路3の形状は、吸着剤が移動、循環するならば、図1(b),(c)に示したように、明確に流路が形成されている必要はない。また、吸着剤輸送装置4,6,7は送風機の他に、ポンプや噴粒機、あるいはベルトコンベアのようなものでもよい。
【0023】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2を示す。図1(a)(b)(c)に示した実施例1において、多孔質材2のかわりに孔径が0.01μmで水蒸気のみを選択的に透過する多孔質材8を設置した構成である。
【0024】
上記構成において、動作および効果は実施例1と同様であるが、被吸着物質である水蒸気のみを選択的に透過するため水蒸気のみが閉路内に移動し、他の物質が吸着剤1に吸着されていることを抑え、実施例1の場合よりも水蒸気の吸着速度を上げることが出来る。
【0025】
(実施例3)
次に、実施例3を図3により説明する。図1(a)に示した実施例1において、吸着剤輸送装置4のかわりに吸着剤1と閉路内の空気を循環する送風機9を設置した構成である。
【0026】
上記構成において、送風機9によって吸着剤1と閉路内空気とは閉路3内を移動、循環し、吸着剤1は閉路3内の空気中の水蒸気を吸着する。閉路内外で水蒸気の濃度差を生じると、多孔質材2を通して閉路外部の空気中の水蒸気5が閉路内に移動するため、吸着剤1は閉路3の外部の水蒸気を吸着することができる。吸着剤1の粒子は担体等に担持されること無く粒子そのものとして扱われているため、吸着剤1と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、吸着速度を増大する。また、閉路3内の空気が多孔質材2の表面を流動しているため、多孔質材2から閉路3内部への水蒸気の拡散が促進され、吸着速度の向上に寄与する。
【0027】
(実施例4)
次に、実施例4を図4により説明する。図3に示した実施例3において、多孔質材2の部分に送風手段となる外部送風機10により空気を送風する構成である。
【0028】
上記構成により、実施例3の動作に加え、外部送風機10は多孔質材2の部分に閉路3の外側より空気を送風する。これにより、実施例3の効果に加え、閉路3の外部の空気と多孔質材2との間の水蒸気の物質移動が促進され、さらに吸着速度は増加する。
【0029】
(実施例5)
図5は、本発明の実施例5を示すが、実施例3と同様の構成、動作、効果である。ただし、多孔質材2のかわりに透湿膜11とした。
【0030】
(実施例6)
次に、実施例6を図6により説明する。実施例3と同様の構成であるが、多孔質材2の部分を複数に分岐した構成である。動作は実施例3と同様であるが、効果は実施例3の動作に加え、閉路3の内部の空気と多孔質材2、および多孔質材2と閉路3の外部の空気との接触面積を有効的に大きくでき、閉路3の内外の空気の水蒸気の物質移動が促進され、さらに吸着速度は増加する。
【0031】
(実施例7)
次に、実施例7を図7により説明する。実施例3と同様の構成であるが、振動により多孔質材2に付着した吸着剤1を脱落させる振動装置12が設置されている。動作は実施例3と同様であるが、振動装置12は振動して、多孔質材2の表面に付着した吸着剤粒子を脱落させる。吸着剤1の粒子が多孔質材2の表面に付着し、多孔質材2が目詰まりの状態になり水蒸気の拡散が阻害されるのを防ぐ効果がある。
【0032】
(実施例8)
次に、実施例8を図8により説明する。実施例3と同様の構成であるが、振動により閉路3に付着した吸着剤1を脱落させる振動装置13が設置されている。動作は実施例3と同様であるが、振動装置13は振動して、閉路3の表面に付着した吸着剤粒子を脱落させる。吸着剤1の粒子が閉路3の表面に付着し、付着した吸着剤が閉路内を循環せず、有効的に吸着が行われなくなることを防ぐものである。また、多孔質材2に付着した吸着剤をも脱落させ、多孔質材2が目詰まりの状態になり水蒸気の拡散が阻害されることを防ぐ効果もある。
【0033】
(実施例9)
図9(a)(b)(c)は、本発明の実施例9を示す。粒径が0.5〜10μmのゼオライト粒子である吸着剤1は、一部壁面に孔径が0.01μmで水蒸気を透過する多孔質材2を用いた閉路3の中に封入されている。また、閉路3内には例えば送風機などの吸着剤輸送装置4,6,7と電気ヒータ等の加熱装置14が設置されている。
【0034】
上記構成において、加熱装置14により閉路3内および吸着剤1は加熱され、吸着剤輸送装置4によって加熱された吸着剤1は閉路3内を移動、循環する。この際に、吸着剤1は加熱されたため脱着し、閉路3内の空気中に水蒸気を放出する。これによって、閉路内外で水蒸気の濃度差を生じると、多孔質材2を通して閉路内の水蒸気15は閉路外部の空気中へ移動するため、吸着剤1は閉路3の外部へ水蒸気を脱着、放出することができる。吸着剤1の粒子は担体等に担持されること無く粒子そのものとして扱われているため、吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、脱着速度を増大する。また、担体やバインダ等を用いないため、吸着剤のみを加熱すればよく、省エネルギ化を図ることができる。また、多孔質材を用いた閉路内で加熱されるため熱の流れによる流失が少なく、従来のような開放型と比べて、さらに省エネルギ化を図ることができる。
【0035】
なお、閉路3の形状は、吸着剤が移動、循環するならば、図9(b),(c)に示したように、明確に流路が形成されている必要はない。また、吸着剤輸送装置4,6,7は送風機の他に、ポンプや噴粒機、あるいはベルトコンベアのようなものでもよい。
【0036】
(実施例10)
次に、本発明の実施例10を図10に示す。粒径が0.5〜10μmのゼオライト粒子である吸着剤1は、一部壁面に孔径が0.01μmで水蒸気を透過する多孔質材2を用いた閉路3の中に封入されている。また、閉路3内には例えば送風機などの吸着剤輸送装置4が設置され、閉路3全体を減圧する真空ポンプ等の減圧装置16が設置されている。
【0037】
上記構成において、減圧装置16により閉路3内外の空気は減圧され、吸着剤1は水蒸気を脱着する。この時、吸着剤輸送装置4によって吸着剤1は閉路3内を移動、循環しており、また吸着剤1の粒子は担体等に担持されること無く粒子そのものとして扱われているため、吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、水蒸気の脱着、拡散が容易となり脱着速度は増加する。
【0038】
(実施例11)
次に、実施例11を図11により説明する。図10に示した実施例10の構成に加え、電気ヒータ等の加熱装置14を設置してある。実施例10の動作に加え、加熱装置14により加熱を行う。これにより、実施例10の場合よりも、吸着剤の脱着が容易になり、より脱着速度を向上させることができる。また、実施例10の場合より圧力を高くでき、装置の小型化も図れる。
【0039】
(実施例12)
次に実施例12を図12により説明する。図9(a)に示した実施例9において、吸着剤輸送装置4のかわりに吸着剤1と閉路内の空気を循環する送風機9を設置した構成である。
【0040】
上記構成において、加熱装置14により閉路3内および吸着剤1は加熱され、送風機9によって加熱された吸着剤1は閉路3内を移動、循環する。この際に、吸着剤1は加熱されたため脱着し、閉路3内の空気中に水蒸気を放出する。閉路内外で水蒸気の濃度差を生じると、多孔質材2を通して閉路内の水蒸気15は閉路外部の空気中へ路内に移動するため、吸着剤1は閉路3の外部へ水蒸気を脱着、放出することができる。実施例9の効果に加え、閉路3内の空気が多孔質材2の表面を流動しているため、閉路3内部から多孔質材2への水蒸気の拡散が促進され、閉路内の空気の水蒸気濃度が下がることから脱着速度は向上する。
【0041】
(実施例13)
次に、実施例13を図13により説明する。図12に示した実施例12において、多孔質材2の部分に外部送風機10により空気を送風する構成である。
【0042】
上記構成により、実施例12の動作に加え、外部送風機10は多孔質材2の部分に閉路3の外側より空気を送風する。これにより、実施例12の効果に加え、多孔質材2と閉路3の外側空気と間の水蒸気の物質移動が促進され、さらに脱着速度は増加する。
【0043】
(実施例14)
次に実施例14を図14により説明する。図13に示した実施例13において、補助加熱装置17を設置し、加熱させた温風を外部送風機10により多孔質材2の部分に送風する構成である。
【0044】
上記構成により、実施例13の動作に加え、外部送風機10は多孔質材2の部分に閉路3の外側より空気を送風する。これにより、実施例13の効果に加え、多孔質材2の外部の空気の飽和吸着量が増大することから多孔質材2と閉路3の外側空気と間の水蒸気の物質移動が促進され、さらに脱着速度は増加する。
【0045】
(実施例15)
図15は、本発明の実施例15を示すが、実施例13と同様の構成、動作、効果である。ただし、多孔質材2のかわりに透湿膜18とした。
【0046】
(実施例16)
次に、実施例16を図16により説明する。実施例13と同様の構成であるが、多孔質材2の部分を複数に分岐した構成である。動作は実施例3と同様であるが、効果は実施例3の動作に加え、閉路3の内部の空気と多孔質材2、および多孔質材2と閉路3の外部の空気との接触面積を有効的に大きくでき、閉路3の内外の空気の水蒸気の物質移動が促進され、さらに脱着速度は増加する。
【0047】
(実施例17)
次に、実施例17を図17により説明する。実施例13と同様の構成であるが、振動により多孔質材2に付着した吸着剤1を脱落させる振動装置12が設置されている。動作は実施例3と同様であるが、振動装置12は振動して、多孔質材2の表面に付着した吸着剤粒子を脱落させる。吸着剤1の粒子が多孔質材2の表面に付着し、多孔質材2が目詰まりの状態になり水蒸気の拡散が阻害されるのを防ぐ効果がある。
【0048】
(実施例18)
次に、実施例18を図18により説明する。実施例13と同様の構成であるが、振動により閉路3に付着した吸着剤1を脱落させる振動装置13が設置されている。動作は実施例13と同様であるが、振動装置13は振動して、閉路3の表面に付着した吸着剤粒子を脱落させる。吸着剤1の粒子が閉路3の表面に付着し、付着した吸着剤が閉路内を循環せず、有効的に吸着剤の加熱および脱着が行われなくなることを防ぐものである。また、多孔質材2に付着した吸着剤をも脱落させ、多孔質材2が目詰まりの状態になり水蒸気の拡散が阻害されることを防ぐ効果もある。
【0049】
なお、上記の各実施例では加熱装置として電気ヒータを用い、これを閉路内に設置しているが、閉路壁面を加熱する方式ででもよい。また、他の加熱源でもよく、たとえばマイクロ波で加熱することもできる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の吸着装置および脱着装置によれば、吸着剤と処理流体の接触面積が拡大し、またほとんど全ての粒子が処理流体と相互運動することから、吸着あるいは脱着速度が増大する。また、吸着剤が閉路内に封入されているため、吸着剤の劣化や破損等により外部の環境中に流失することがない。また、多孔質材を用いた閉路内で加熱されるため熱の流れによる流失が少なく、従来のような開放型と比べて、さらに省エネルギ化を図ることができる。また、吸着剤が閉路内に封入されているため、吸着剤の劣化や破損等により外部の環境中に流失することがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)(c)は本発明の吸着装置の実施例1を示す断面図
【図2】 本発明の吸着装置の実施例2を示す断面図
【図3】 本発明の吸着装置の実施例3を示す断面図
【図4】 本発明の吸着装置の実施例4を示す断面図
【図5】 本発明の吸着装置の実施例5を示す断面図
【図6】 本発明の吸着装置の実施例6を示す断面図
【図7】 本発明の吸着装置の実施例7を示す断面図
【図8】 本発明の吸着装置の実施例8を示す断面図
【図9】 (a)(b)(c)は本発明の脱着装置を示し実施例9を示す断面図
【図10】 本発明の脱着装置を示し実施例10を示す断面図
【図11】 本発明の脱着装置を示し実施例11を示す断面図
【図12】 本発明の脱着装置を示し実施例12を示す断面図
【図13】 本発明の脱着装置を示し実施例13を示す断面図
【図14】 本発明の脱着装置を示し実施例14を示す断面図
【図15】 本発明の脱着装置を示し実施例15を示す断面図
【図16】 本発明の脱着装置を示し実施例16を示す断面図
【図17】 本発明の脱着装置を示し実施例17を示す断面図
【図18】 本発明の脱着装置を示し実施例18を示す断面図
【図19】 従来例の吸着あるいは脱着装置における原理図
【符号の説明】
1 吸着剤
2,18 多孔質材
3 閉路
4,6,7 吸着剤輸送装置
5,15 水蒸気
9 送風機
10 補助送風機
11,18 透湿膜
12,13 振動装置
14 加熱装置
16 減圧装置
17 補助加熱装置

Claims (8)

  1. 空気中の水蒸気を吸着する吸着剤と、一部壁面に前記吸着剤の粒径よりも小さい孔径を有する透湿膜を用いた閉路とを有し、前記閉路内において前記吸着剤を送風機またはポンプにより循環させ、前記閉路外部の空気中の水蒸気を前記透湿膜を通して前記吸着剤に吸着させる吸着装置。
  2. 透湿膜は、水蒸気のみを透過するようにした請求項1記載の吸着装置。
  3. 透湿膜の部分を複数に分岐してなる請求項1または2記載の吸着装置。
  4. 透湿膜の表面に付着した吸着剤を脱落させる脱落手段を備えた請求項1または2記載の吸着装置。
  5. 閉路内部の壁面に付着した吸着剤を脱落させる脱落手段を備えた請求項1または2記載の吸着装置。
  6. 加熱装置により吸着剤を加熱して、前記吸着剤から脱着した水蒸気を透湿膜を通して閉路外部へ放出するようにした請求項1〜5のいずれか1項記載の吸着装置。
  7. 閉路の外側から流体を強制的に通過させてなる請求項記載の吸着装置。
  8. 閉路の外側から補助加熱装置で加熱した流体を強制的に通過させてなる請求項記載の吸着装置。
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