JP3731032B2 - 再生処理の容易な吸収体製品とその処理方法 - Google Patents

再生処理の容易な吸収体製品とその処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、子供用おむつ、大人用おむつ、女性用生理用品、失禁用品等の吸収体製品に関し、特に、大部分の再生使用部分と一部の使い捨て部分から構成される再生型おむつ、およびその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
おむつとして、古くは布製カバーと布製吸収体の組み合せが主として用いられてきたが、現在は、利便性の重視から、カバー部を含めた全体を1回の使用で廃棄する、使い捨て型の製品に移行している。このような全体を使い捨てする製品については、地球資源の浪費はもちろん、バイオハザードの原因となる危険性もあることから、廃棄処理費用等の環境負荷が特に大きく、大きな社会問題となりつつある。
【0003】
こうした環境問題の広がりに対して、当事者である吸収体商品業界も手をこまねいていたわけではなく、P&G、K−C両社を中心に数々のリサイクルやコンポスト化の提案、試みがなされ、現在も続いている。その中でよく知られているのは、1987〜1988年にかけてオレゴン州とワシントン州でウェアハウザー社によって行われたDiaper Express(おむつ宅急便(登録商標))と称するプロジェクトである。これは、ウェアハウザー社が家庭や施設と契約して専用車でおむつを宅配するとともに、使用済みのおむつを専用容器で回収、処理して、有用なパルプとSAPを回収利用とする試みであった。回収おむつの処理は、折から廃業の危機にあったレンタル布おむつ業者の巨大な洗濯設備を利用し、おむつを温水中で分解処理し、再利用成分、廃棄成分とを分離した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のプロジェクトは採算が合わず、約1.5年で中断したが、その問題点は以下のとりである。
【0005】
(1)おむつは大量のホットメルトで吸収体内も成分相互も固定されているので、おむつの分解処理がうまくいかないこと、
(2)パルプとSAPの混入系で、SAPが水膨潤し、乾燥コストが高くついたこと
(3)回収された資源が着色すること等の問題で利用が難しかった。
【0006】
このことは吸収体製品を再生利用可能な状態にするには、吸収体製品の設計からそれにあった処理方法という一連のシステムを構築する必要のあることを示唆している。本発明はこのようなシステムの提案に関するものである。
【0007】
このような観点から、再生使用可能部分を増やし、使い捨て部分を必要最小限までにすることは、上記のような諸事情から極めて合理的であり、時代の要請に応えることになる。
【0008】
このような観点から、従来、洗濯により再生可能な布製カバーと、使い捨ての吸収体の二つのユニットから構成され、吸収体のみを交換して使用する、2ピースタイプの製品も存在している。
【0009】
しかしながら、このような従来の再生型おむつは、その着脱の操作が煩雑であること、着用状態によっては漏れを生じ易いこと、現在の吸収体では製品自体が非常にかさばること、などの理由から、未だ消費者の支持を得るには至っていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、防漏性シート、表面シートおよびその間に介在させた吸収体が感温性結合材を用いて一体化した吸収体製品であって、前記防漏性シート、表面シートおよび吸収体の少なくとも一部が洗滌処理によって再生使用可能な耐久性材料からなり、残りの部分が1回の使用で処理、廃棄される使い捨て材料からなる吸収体製品において、
前記耐久性材料の成分と、前記使い捨て材料の成分とが、前記感温性結合材により、使用後に排泄物を含んだままで一体化した状態を保持できるように、かつ前記使用後の一体化した状態で、減菌作用を得るのに十分な加温状態にある水性媒体中に浸漬することにより分離されるように結合されており、これにより前記耐久性材料の成分と前記使い捨て材料の成分とを分離し、前記耐久性材料の成分は回収再使用し、使い捨て材料の成分は廃棄処理を可能にするように構成されている、ことを特徴とする再生処理の容易な吸収体製品を提供する。
【0011】
これにより本発明の再生型おむつは、使用後の吸収体製品の処理の煩わしさを施設や、家庭の現場から駆逐し、しかも大部分の成分は再生使用なものに再生され、経済性を高めることができる。その上、その処理過程において、大量に付着している大腸菌等は減菌、殺菌、滅菌され、極めて衛生的に処理される。
【0012】
本発明は、このような吸収体製品を効果的に再生するための処理方法をも提供する。この処理方法は、防漏性シート、表面シートおよびその間に介在させた吸収体が感温性結合材を用いて一体化した吸収体製品であって、前記防漏性シート、表面シートおよび吸収体の少なくとも一部が洗滌処理によって再生使用可能な耐久性材料からなり、残りの部分が1回の使用で処理、廃棄される使い捨て材料からなる吸収体製品において、
前記耐久性材料の成分と、前記使い捨て材料の成分とが、前記感温性結合材により、使用後に排泄物を含んだままで一体化した状態を保持できるように、かつ前記使用後の一体化した状態で、減菌作用を得るのに十分な加温状態にある水性媒体中に浸漬することにより分離されるように結合されている再生処理の容易な吸収体製品の処理方法であって、
排泄物を含んだ使用後の前記吸収体製品を、一体化したままの状態で前記結合成分がその結合状態を解放し、かつ減菌状態を得るのに十分な加温状態の水性媒体で処理することにより、再生使用可能な前記耐久性材料の成分と前記使い捨て材料の成分とを分別する工程と、
分別された前記耐久性材料の成分は洗滌、減菌状態で回収再使用し、前記使い捨て材料の成分は減菌状態で廃棄処理する工程と、
を備えていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の再生処理の容易な吸収体製品の一実施の形態を具体的に説明する。
【0014】
<吸収体の仕様設計における耐久性材料成分と使い捨て材料成分>
本発明における吸収体製品とは、図1、図2、図3にそれぞれ例示するような、平面シート状おむつ、サイドギャザー付失禁パッド、そしてプルオン型のパンツ等の多種類に渡るものであって、その構成、成分のどれを再生使用部分とし、どれを使い捨て部分にするかについては、商品設計の重要なスタートである。図1〜図3において、符号11は防漏性シート、12は表面シート、13は吸収体、14はアクイジションシート、15は立体ギャザー、21はパンツ生地(綿100%)、22,23はゴム紐のような弾性体である。
【0015】
表1は、これらの吸収体製品の構成成分と、耐久性材料成分または使い捨て材料成分との組み合せ例を示し、図1〜3は、その製品例に応じて示したものである。なお、使い捨て部分を構成する素材や成分については殆どが公知であるので割愛する。
【0016】
【表1】
Figure 0003731032
ここで、各構成成分について、再生使用を可能にするにはどのような配慮が必要かについて説明する。
【0017】
<再生使用可能な防漏性シート>
防漏性シートは、身体表面から見て最外層に位置し、吸収体全体を包んで、排泄された体液が外へ漏れるのを防ぐ役割を演じ、通常「バックシート」と呼称される。本発明に使用される防漏性シートは、耐洗濯堅牢度の高いものであって、ゴム引き布、PEフィルム、あるいはPPフィルムと織布のラミネート品などの、防水シートと織布の複合シートが一般的である。塩化ビニルフィルムと織布との複合シートは、ダイオキシン発生の懸念があるので避けるべきである。
【0018】
本発明にとって望ましいのは、スポーツ用の蒸れない防水衣料等に使用されている織物の他、編み物にテフロン(登録商標)樹脂加工、ポリウレタン加工等を施し、耐水性を賦与すると同時にミクロポーラスな表面構造に基づく通気性を与えた素材である。これらは「ゴアテックス」、「ミクロテックス」、「エントラント」等の商品名で呼ばれるものである。また「エスポアール」、「ポーラム」という商品名で知られる通気性PEフィルムを耐久性不織布や織布に複合したものも使用可能である。これらは100回以上の洗濯を行っても、耐水性も通気性も安定に維持し、吸収体製品に使用されると体表面の水蒸気を放散させ、湿分を下げると同時に温度を下げ、体表面をドライな状態に保ち、これによって吸収体製品を蒸れカブレが生じない使用環境に維持することができる。
【0019】
このような防漏シートは、吸収体製品の全体にわたって使用する必要はなく、特にパンツタイプの製品の場合には、液に接触する可能性のある部分のみでよく、他のバックシートの部分は、ニット、メリヤスのような身体の動きにフレキシブルに追従するような素材で構成するのがよい。
【0020】
<再生使用可能な表面シート>
表面シートとは、吸収体製品の最上面、即ち着用者の肌と接するシートとして用意されるもので、スキンコンタクトシートとも称せられる。
【0021】
表面シートには
(1)着用者から排泄された体液がスムースにアクイジション層、吸収体層に移行するような液の透過性
(2)皮膚表面の水分の付着を少なくするための拭い取り性および水分含有量を下げるための疎水性能(これはステインフリー性とも表現される)
(3)皮膚に刺激を与えないための表面の平滑性と変形性
等が基本要件であり、これらの要件を満足するためには、組織の粗な構造が必要であり、好ましくは水性液体が自由に透過できるような開口をもったフィラメントのメッシュ状ネットが望ましい。
【0022】
短繊維デニールは、細いものほどしなやかでよく、好ましくは5d以下であり、メッシュは30mesh以下、さらに好ましくは20〜5meshである。立体的な、例えばバスケットメッシュといわれるものが特に好ましい。材質としては、PE繊維、PP繊維、PET繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等が用いられるが、キトサン等を糸に練り込んだ、肌に優しい抗菌加工を施したものがより好ましい。疎水性繊維を用いる場合、ノニオン性界面活性剤により表面の濡れ性を改良して、浸透性を良くすることも行われる。レーヨン、コットン等の親水性繊維からなるメッシュを使用する場合には、逆に表面に撥水性加工を施す場合もある。
【0023】
<吸収体>
吸収体は、基材となる成分と、水分吸収の主体となる吸収成分とから構成される。
【0024】
一般の使い捨て製品では、吸収成分は高吸水性樹脂/木材パルプ(SAP/pulp)の混合体であり、それを基材あるいはコアラッピングと称するティッシュで包んだ形態をなしている。本発明においても、この吸収体の形態をそのまま使い捨て部分として適用することができる。しかし従来の吸収体は嵩、重量が大きく、製品全体の70%以上の容積、重量を占めることから、省資源化、コストダウンを考える場合、最重要なターゲットになる。
【0025】
本発明において、望ましい一つの吸収体の形態は、再生使用可能な基材に粒子状のSAPを担持させたものである。しかしSAP粒子がそのままでは、移動、集合して使用に耐えないものとなるので、基材に工夫が必要になる。このような基材の例としては、凹凸の組織を有し、その凹部にSAP粒子を安定に担持させたもの(特開平11−47192号公報)、例えばパイル状の起毛をもった織物組織の中にSAPを埋没させて安定化したものが挙げられる(例えば米国特許第6,258,196号のp22〜27、およびFig.31参照)。
【0026】
図4の(A)は、パイル状起毛基材31の片側のパイル面にSAP32を担持させ、その上面を拡散シート33で被覆して構成した吸収体13の模式図を示したものである。拡散シート33の代わりに、1〜2g/m2程度の少量のネット状ホットメルトで表面を被覆安定化したもの(特開2001−96654参照)も適用できる。
【0027】
図4の(B)は、2枚のパイル状起毛基材31をパイル面が互いに向き合うように重ね合わせ、その間にSAP32をサンドイッチ状に担持した形態の吸収体13を示している。
【0028】
本発明において、望ましいさらに他の吸収体の形態は、SAPを固定安定化させたシート状吸収体を使用することである。このようなシート状吸収体としては、SAP/pulp系を構造化した、いわゆるエアレイド法によるものと、「メガシン」(日本吸収体技術研究所の登録商標)という、不織布基材にSAPスラリーをライン状あるいは全面にコーティングしたものがある。
【0029】
図4の(C)は、簡単に離解処理ができるように、ティッシュを基材35として、これにSAP全面コート36を設けたものと、別のティッシュの基材37にSAPラインコート38を設けたものとを重ね合わせ、全体をセルローススパンボンド不織布であるTCF34(二村化学製)で被覆して吸収体としている例を示している。このシート状吸収体を、図3のようなパンツタイプの製品に組み合せると、パンツのポケットに吸収体を挿入するだけで済むので、再生使用も極めて簡単になり、家庭でも再生使用ができる。
【0030】
<構成要素の一体化および吸収体内のSAPの固定に用いられる結合材>
本発明の特徴の一つは、使用後の吸収体製品の処理システムにあり、吸収体製品を分解することなく一体化の状態で、しかも尿、便、月経血等が付着した状態で、再生回収処理される。したがって、使用された結合材は、水性媒体中で洗濯機などによる攪拌シェアや加温で簡単に分離されるような性質、構造を持つものであることが必要である。
【0031】
結合材は、表面シート、吸収体および防漏シートの各要素間を結合、一体化する要素間結合の役割と、吸収体内でSAPの固定、安定化に寄与する要素内結合の役割の二つの機能を有する。この結合が強固であれば、吸収体は安定したものになるが、その反面、攪拌や離解は難しくなる。したがって、使用される結合材と、離解する分散媒体の種類およびその温度との組み合せを適切に選択することが重要である。
【0032】
表2は、本発明に使用される結合材と水系媒体の組み合せを説明するものである。しかし一般的には、吸収体製品における要素間結合は、自着よりはむしろ界面的な接合であり、水系媒体が結合材の界面に浸透すれば、多くの接合は比較的容易に解除することができる。したがって、融着やホットメルトによる結合でも、例えば80℃前後の熱水雰囲気中で攪拌すれば、結合は簡単に解除でき、それに浸透剤として例えば少量の界面活性剤を共存させることにより、解除スピードは増進する。なお界面活性剤としてカチオン系の界面活性剤を採用することによって殺菌性を増進することも可能である。さらに、ここに熱流動性、膨潤、あるいは溶解現象の少なくとも一つが加われば、ほぼ瞬間的と言えるほどの短時間で結合は解除される。こうした意味から、より望ましい組み合せを求めれば、熱水系では水溶性や熱水易溶性の結合材を選択し、アルコール系であればEVA系のホットメルトを選択するということになる。
【0033】
【表2】
Figure 0003731032
結合材による結合の解除と、分離再生された構成要素を用いての再構成を考えると、全ての構成要素を結合材で結合するのではなく、商品寿命に対応できる耐久性のある結合、例えば縫製、あるいはベルクロジッパーによる着脱等と組み合せて一体化することが望ましい場合もある。例えばパンツタイプの吸収体製品の場合には、全ての結合が縫製によって行われているので、結合材の解除対象になる結合材は吸収体要素内に使用されているのみである。
【0034】
図5に、平板状シートおむつを例に本発明による結合一体化の形態を示す。
【0035】
図5の(A)は縫製とベルクロ着脱の組み合せ、図5の(B)はベルクロ着脱とホットメルト接合の組み合せ、図6は部分架橋PVA系の熱水溶性結合材での固定例を例示した。これらの図において、符号41は防漏性シート、42はメッシュ状表面シート、43はホットメルトによる接着、44は縫製による縫いつけ、45はベルクロファスナーによる連結、46は熱水溶性結合材を示す。
【0036】
<離解、分別に使用される媒体と減菌、殺菌、滅菌処理>
吸収体製品は体液の処理に使用されるものであり、健康人の排出する便からも、大腸菌はもとより、尿や血液系の弱アルカリ媒体で増殖する細菌が存在し、また施設、病院から排出される感染症患者の使用したものも混ざる危険性があり、実体的には人々の感染抵抗力の弱くなった現在社会においては大変危険な潜在的バイオハザードになっているといわざるを得ない。
【0037】
したがって、できるだけクローズドシステムの中で処理されるべきものであって、現在の処理方法としては焼却しかない。しかし、充分水分を吸収したおむつはなかなか固形燃料化も難しく、焼却の際の大きな障害の一つとなっている。また焼却であれば、再生利用も不可能であり、処理コストも高い。したがって、無害化をしつつ再使用可能な素材を回収できれば、それは極めて望ましい方法であるといえよう。
【0038】
使用後の吸収体製品の無害化とは、細菌類を殺菌することである。それには第一に、どのような殺菌媒体を選ぶかが重要である。一般的には沸騰状態の熱水、あるいは60〜70%以上のエチルアルコールを含有する熱アルコール水であれば、殺菌効果は万全であるが、コスト的に問題である。
【0039】
第二には、どの程度まで殺菌するか、という問題である。完全な滅菌状態が最も望ましいが、その後の加工での常在菌による汚染は避けることはできない。したがって本発明による殺菌無害化とは、病原菌は滅菌状態にするが、常在菌については使用上、健康上、問題の発生する懸念のないレベルまで減少させることを意味し、ここでは「減菌処理」という。
【0040】
このような無害化の一つは、第一段処理として吸収体製品が未だ一体化したままの状態にあるときに殺菌処理を行い、細菌の大部分を除去した後、第二段階として離解、分別処理を行うことである。
【0041】
表3は、前殺菌処理工程として採用される媒体と、攪拌・離解処理工程で使用される媒体との比較例を示したものである。
【0042】
【表3】
Figure 0003731032
第一段の殺菌処理工程として採用しやすい方法の一つは、スチーム処理である。スチームの温度および圧力が高ければ高いほど殺菌効果は大きいが、安全性と装置コストから、100〜160℃程度が望ましい。
【0043】
第二段の殺菌状態を保ちながら攪拌、離解処理する工程には、70〜90℃程度の熱水を使用する方法が推奨される。
【0044】
第二段処理に熱アルコールを使用する方法は、エチルアルコールのコストが高いが、後述する分離SAPの再生回収とエチルアルコールの蒸留回収を組み合せることによって経済性を追求できる方法であり、これについては別に詳述する。
【0045】
第二段処理により各成分が分離された系は、再使用成分と使い捨て成分とに分別され、再使用成分はさらにクリーンな液で洗滌して清浄化され、乾燥して再使用される。使い捨て成分は、そのまま、あるいは必要に応じて分離、濃縮されてから廃棄処理される。
【0046】
<SAPの分離、分別法>
使い捨て成分に区分される主な成分は、吸収体の吸収成分に関わるものであり、残りは少量の結合材残査である。
【0047】
吸収成分は、パルプまたはSAPと、それをカバーするティッシュである。ティッシュは、離解工程で既にパルプに変化しているので、そのまま分離し、簡単に廃棄処理できる。
【0048】
問題となるのはSAPの存在である。SAPは大量に吸液する。即ち、尿であれば自由膨潤で60倍程度であるが、水道水であれば少なくとも300倍は吸水し、多い場合には600倍程度まで吸水する。そうなれば、容積も5〜10倍に増大するわけであり、その処理および取り扱いが極めて困難になる。したがって本発明のようにSAPを多用する系では、このSAPの問題を避けて通るわけには行かない。
【0049】
SAPの分子は、水素結合による架橋が主体であるため、金属イオンの存在によってH+がそれに置換され、急激に吸水力を失う。尿や生理食塩水中で吸水能が低下するのはこのためである。このような金属イオン効果は、1価より2価、さらに3価の方が高くなる。しかし、金属イオンの健康環境への影響を考慮すると、使用できる金属イオンは制限されてくる。
【0050】
表4に、使用対象となるような金属種をリストアップする。
【0051】
【表4】
SAP の膨潤抑制処理剤の特性比較
・対象となる金属イオン源(500ppm以上、好ましくは1,000ppm以上)
1価イオン:Na+、K+
2価イオン:Ca++、Mg++、Fe++、Zn++
3価イオン:Fe+++
・膨潤抑制に利用される水溶性有機媒体(30%以上、好ましくは50%以上)
メチルアルコール、エチルアルコール、イソフロピルアルコール、プロピレングライコール
【0052】
実際工程として採用し得るイオン種はCa++、Mg++、Na++等であり、より具体的にはCaCl2、MgCl2、NaCl、そしてそれらの混合系としての海水の添加である。クロール化合物を積極的に添加するのは、焼却時に炉の腐食や、場合によってはダイオキシンの原因成分にもなりかねないので避けるべきである。したがって金属イオン源として、しかもコスト上のメリットとして経済的に採用できる方法は海水の利用である。
【0053】
金属イオンとは別のグループでのSAPの膨潤抑制剤は、有機溶媒である。表4に、代表的な有機溶媒としてアルコール類を挙げたが、最も安全性が高く、しかも前述した殺菌剤として用い得るのはエチルアルコールである。エチルアルコールが膨潤抑制剤として働く濃度は30%以上である(「紙パ技協誌」第52巻第8号、pp77〜87、1998)。したがって、SAPの処理にエチルアルコールを使用する場合には、エチルアルコールの回収が前提になる。
【0054】
表5に、代表的処理剤とその特性比較を挙げる。
【0055】
【表5】
Figure 0003731032
このような海水やエチルアルコールの抑制剤をどの段階で使用するのが最も効果的であるかについて考察する。
【0056】
一つの方法は、熱水により攪拌、離解した後でSAPを分離した後で行う方法である。この方法では、攪拌、離解段階でSAPはその全能力まで吸水・膨潤する。したがってこの方法では、吸水、膨潤したSAPを分離した後に海水やエチルアルコールを添加して、脱水、濃縮するという2工程をとらざるを得ないことになる。
【0057】
本発明者が提案する方法は、これを一段で行う方法である。即ちスチーム処理により殺菌処理した吸収体製品を、加熱した海水添加水、あるいはエチルアルコール添加水に投入して攪拌し、離解処理を行う方法である。これによりSAPは吸水、膨潤を抑制された状態で、攪拌・離解処理を受け、分離分別が大幅に簡略化される。前述のような理由から導かれる本発明の望ましいプロセスフローを図7および図8に示した。
【0058】
図7は、海水を利用し、SAPは使い捨てされるケースである。分離されたSAPは海水中のイオンを濃縮した形で含んでいるが、焼却しても支障のない程度である。埋め立てとして廃棄するためには、原料SAPとして生分解性のあるものを使用するものが望ましい。それらは、例えばカルボキシルメチルセルロースの部分架橋体、ポリアスパラギン酸架橋体、そして可溶性デンプンのアクリル酸グラフト重合体などが代表的である。
【0059】
図8は、エチルアルコールを利用して、乾燥SAPとして再使用されるケースのフローシートである。このプロセスではエチルアルコール含有水が攪拌、離解媒体としても、また分離されたSAPの洗滌生成にも使用されるのでエチルアルコールの蒸留回収は必須であり、99%以上の回収率を得ることもさほど難しくない。これにより、いわゆるクローズドシステムが達成されると言えよう。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の吸収体製品は、防漏性シート、表面シートおよびその間に介在させた吸収体が感温性結合材を用いて一体化した吸収体製品であって、該防漏性シート、表面シートおよび吸収体の少なくとも一部が洗滌処理によって再生使用可能な耐久性材料からなり、残りの部分が1回の使用で処理、廃棄される使い捨て材料からなる吸収体製品において、該耐久性材料の成分と、該使い捨て材料の成分とが、該感温性結合材により、使用後に排泄物を含んだままで一体化した状態を保持できるように、かつ使用後の一体化した状態で、減菌作用を得るのに十分な加温状態にある水性媒体中に浸漬することにより分離されるように結合されている。
【0061】
これにより該耐久性材料の成分と該使い捨て材料の成分とを分離し、該耐久性材料の成分は回収再使用し、該使い捨て材料の成分は廃棄処理を可能にするという、自然環境に対する悪影響を最小限にまで低下させた、きわめて有益な効果を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明にしたがって構成された再生処理の容易な吸収体製品の一例である平面シート状おむつを示す斜視図であり、(B)は線A−Aにおける断面図である。
【図2】(A)は、本発明にしたがって構成された再生処理の容易な吸収体製品の一例であるサイドギャザー付失禁パッドを示す斜視図であり、(B)は線A−Aにおける断面図である。
【図3】(A)は、本発明にしたがって構成された再生処理の容易な吸収体製品の一例であるプルオン型のパンツを示す斜視図であり、(B)は線A−A’における断面図である。
【図4】(A)は、本発明の吸収体製品に適用される、パイル状起毛基材とSAPを含む吸収体を模式的に示す断面図、(B)は、パイル状起毛基材とSAPを含む他の吸収体を模式的に示す断面図、(C)はシート状吸収体を用いた吸収体を模式的に示す断面図である。
【図5】(A)および(B)は、本発明の吸収体製品を平板状シートおむつに適用した例をそれぞれ示す概略的平面図である。
【図6】本発明の吸収体製品を平板状シートおむつに適用したさらに異なる例を示す概略的平面図である。
【図7】本発明の処理方法にしたがって、再生処理の容易な吸収体製品を処理する工程を示すプロセスフロー図である。
【図8】本発明の処理方法にしたがって、再生処理の容易な吸収体製品を処理する他の工程を示すプロセスフロー図である。
【符号の説明】
11 防漏性シート
12 表面シート
13 吸収体
14 アクイジションシート
15 立体ギャザー
21 パンツ生地
22,23 弾性体
31 パイル状起毛基材
32 SAP
33 拡散シート
34 TCF
35 基材
36 SAP全面コート
37 基材
38 SAPラインコート
41 防漏性シート
42 メッシュ状表面シート
43 ホットメルトによる接着
44 縫製による縫いつけ
45 ベルクロファスナーによる連結
46 熱水溶性結合材

Claims (20)

  1. 防漏性シート、表面シートおよびその間に介在させた吸収体が感温性結合材を用いて一体化した吸収体製品であって、前記防漏性シート、表面シートおよび吸収体の少なくとも一部が洗滌処理によって再生使用可能な耐久性材料からなり、残りの部分が1回の使用で処理、廃棄される使い捨て材料からなる吸収体製品において、
    前記耐久性材料の成分と、前記使い捨て材料の成分とが、前記感温性結合材により、使用後に排泄物を含んだままで一体化した状態を保持できるように、かつ前記使用後の一体化した状態で、減菌作用を得るのに十分な加温状態にある水性媒体中に浸漬することにより分離されるように結合されており、
    これにより前記耐久性材料の成分と前記使い捨て材料の成分とを分離し、前記耐久性材料の成分は回収再使用し、前記使い捨て材料の成分は廃棄処理を可能にするように構成されている、
    ことを特徴とする再生処理の容易な吸収体製品。
  2. 前記防漏性シートが、再生使用可能な通気性を有する耐久性材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収体製品。
  3. 前記防漏性シートが、再生使用可能な織物、編み物または不織布を防水加工したものである請求項2に記載の吸収体製品。
  4. 前記表面シートが、再生使用可能な透水性耐久性材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸収体製品。
  5. 前記表面シートが、網目状もしくはネット状の開口組織をもつ織物、編み物または不織布から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸収体製品。
  6. 前記吸収体が、再生使用可能な基材とその基材に担持された、使い捨てされる高吸水性樹脂を主成分とする吸収成分とからなる請求項1に記載の吸収体製品。
  7. 前記高吸水性樹脂を担持する前記基材が、その担持させる上面あるいは下面に起毛状の凹凸組織をもつ基材であり、これにより前記高吸水性樹脂の移動を防ぎ、安定して把持されている請求項6に記載された吸収体製品。
  8. 前記吸収体が、再生使用可能な基材と、この基材に担持された、使い捨てされる高吸水性樹脂を主成分とする吸収成分と、前記高吸水性樹脂を被覆する拡散シートとからなる請求項6に記載の吸収体製品。
  9. 前記吸収体が不織布とそれに担持された高吸水性樹脂とからなる使い捨てのシート状吸収体であるクレーム1、2、および4のいずれかに記載の吸収体製品。
  10. 前記高吸水性樹脂およびその基材が生分解性をもつものである請求項6〜9のいずれかに記載の吸収体製品。
  11. 前記感温性結合材が、加温された含水媒体中で流動、膨潤、離解、あるいは溶解するホットメルト樹脂、合成糊剤、天然糊剤、エマルジョンバインダーの中から選択されたものである請求項1に記載の吸収体製品。
  12. 前記感温性結合材が、40〜90℃の水、あるいは界面活性剤を含有する水の存在下でその結合状態を解放するような選択的膨潤性、溶解性をもったものである請求項11に記載の吸収体製品。
  13. 前記感温性結合材が、エタノールを30〜80%含有する加温された水の存在下で、その結合状態を解放するような選択的膨潤性、溶解性をもつものであるクレーム11の吸収体製品。
  14. 防漏性シート、表面シートおよびその間に介在させた吸収体が感温性結合材を用いて一体化した吸収体製品であって、前記防漏性シート、表面シートおよび吸収体の少なくとも一部が洗滌処理によって再生使用可能な耐久性材料からなり、残りの部分が1回の使用で処理、廃棄される使い捨て材料からなる吸収体製品において、
    前記耐久性材料の成分と、前記使い捨て材料の成分とが、前記感温性結合材により、使用後に排泄物を含んだままで一体化した状態を保持できるように、かつ前記使用後の一体化した状態で、減菌作用を得るのに十分な加温状態にある水性媒体中に浸漬することにより分離されるように結合されている再生処理の容易な吸収体製品の処理方法であって、
    排泄物を含んだ使用後の前記吸収体製品を、一体化したままの状態で前記結合成分がその結合状態を解放し、かつ減菌状態を得るのに十分な加温状態の水性媒体で処理することにより、再生使用可能な前記耐久性材料の成分と前記使い捨て材料の成分とを分別する工程と、
    分別された前記耐久性材料の成分は洗滌、減菌状態で回収再使用し、前記使い捨て材料の成分は減菌状態で廃棄処理する工程と、
    を備えていることを特徴とする吸収体製品の処理方法
  15. 前記分別工程が、
    (1) 40〜90℃の水中に投入、攪拌処理により各構成成分に離解する工程、
    (2) 再生使用可能な成分と使い捨ての成分に分離、分別する工程、
    (3) 再生使用可能な成分を洗滌、乾燥する工程、
    (4) 使い捨ての成分を濾過、濃縮する工程、
    を備えていることを特徴とする請求項14に記載の処理方法。
  16. 前記分別工程が、
    (1) アルコールを30〜80%含有する40〜90℃の水中に投入、攪拌処理
    を行うことにより各構成成分に離解する工程
    (2) 再生使用可能な成分と使い捨ての成分に分離、分別する工程
    (3) 再生使用可能な成分を洗滌、乾燥する工程
    (4) 使い捨ての成分を濾過、濃縮する工程
    を備えていることを特徴とする請求項14に記載の処理方法。
  17. 前記分別工程に先立って、前記排泄物を含む使用後の前記吸収体製品を、まず100〜160℃の水蒸気中で加熱、減菌処理する前処理をさらに備えていることを特徴とする請求項15または16に記載の処理方法。
  18. 前記分別工程において、前記水系媒体中に1〜3価の金属イオンを共存させ、これによりSAPの膨潤を抑制し、かつ前記SAPの分離を容易とすることを特徴とする請求項14または15に記載の処理方法。
  19. 前記分別工程において、前記水系媒体中に海水を添加することにより、海水に含有される金属イオンの効果によりSAPの膨潤を抑制し、前記SAPの分離を容易とすることを特徴とする請求項14または15に記載の処理方法。
  20. 前記分別工程において、前記水系媒体にエタノールを30〜80%の濃度で含有させ、これによりSAPの膨潤を抑制し、前記SAPの分離、分別、乾燥を行うことによって、前記SAPの再利用を可能にすることを特徴とする請求項16に記載の処理方法。
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