JP3730814B2 - 大型開き門扉の回動式門柱 - Google Patents

大型開き門扉の回動式門柱 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は公共施設,工場等の間口の大きな入口開口に設置使用する大型開き門扉に関し,特にその回動式門柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種大型開き門扉の回動式門柱として,例えば特開平9−72176号が知られており,これによれば,円筒にして内側の固定支柱と,上下の連結部によって門扉本体を片持ち支持して上記固定支柱の外側に配置する同じく円筒の外側の回動支柱とを備え,門柱上方において該回動支柱を上記固定支柱の上端に回動自在に吊り持ち支持し,門柱下方において固定支柱の外周面に等間隔多数のローラーを円周状に設置し,該多数のローラーを回動支柱の内周面を対接することによって該回動支柱を上記固定支柱に同軸的に回動自在とし且つ回動支柱の上端設置の上記上下のうち上方の連結部に設置した位置調整手段によって門柱上端において回動支柱に対する門扉本体の間隔を調整自在としたものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合大型開き門扉を片持ち支持した回動式門柱を構成するとともに門扉本体の垂れ下りを防止して,その水平設置を可能とするが,門柱下方において回動支柱の内周面を固定支柱の外周面のローラーに対接してその回動を可能とするから,回動支柱が円筒であることを前提とするとともにスムーズな回転を確保する上で,固定支柱,回動支柱,ローラーの関係に高度な精度を必要とする一方,精度を高度に確保し得ないときには,回転にガタつきを招いて,門扉本体の開閉に違和感を感じさせるものとなりやすく,また門扉本体の水平設置と可能とする位置調整手段を回動支柱の上端に設置して,その調整を門柱上端において行なうものとされるから,門扉本体の水平出しのためには,位置調整手段によって門扉本体をその荷重に抗して持ち上げ状に引寄せる作業を伴うことになり,一般にその調整作業が重く煩雑なものとなり易い。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,回動支柱の断面形状を円筒以外のものとすることができ,高度な精度を備えなくても,スムーズにして軽量な回転を確保し得るとともに門扉本体の水平出しの作業を可及的に容易且つ確実になし得るようにした大型門扉の回動式門柱を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に添って本発明は,門柱上方において固定支柱に対して回動支柱を上吊り状に吊り持ち支持し,門柱下方において回動支柱にブラケットを突設するとともにこれに複数並列の水平ローラーを設置し,該水平ローラーを固定支柱に対接して,門扉本体の荷重を受けた回動支柱を固定支柱に受止支持するものとし,高度の精度を要することなくスムーズにして軽量な回転を確保し,また回動支柱の形状の自在性を得られるようにして,固定支柱に対して回動支柱を同軸的に回動自在とする一方,該ブラケット並びに下方の門扉本体の連結部に位置調整手段を設けることによって,門柱下方の門扉本体水平出しの調整を可能とし,門扉本体の持ち上げ状の引寄せを行なうことなく,これを押圧するようにしてその調整を行なうことを可能とするようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,大型開き門扉用の門柱であって,周方向に1/4円又はそれ以上の湾曲面を有する内側の固定支柱と,上下の連結部によって門扉本体を片持ち支持して上記固定支柱の外側に配置する外側の回動支柱とを備え,門柱上方において該回動支柱を上記固定支柱の上端に回動自在に吊り持ち支持し,門柱下方において回動支柱に門扉本体側に突設したブラケットに横方向に並列して固定支柱対接用複数の水平ローラーを設置するとともに該複数の水平ローラーを介して回動支柱を上記固定支柱の湾曲面にその周方向回動自在に受止支持することによって該回動支柱を上記固定支柱に同軸的に回動自在とし且つ上記ブラケットと門扉本体との間並びに回動支柱と上記上下のうち下方の連結部との間に設置した位置調整手段によって門柱下方において回動支柱に対する門扉本体の間隔を調整自在としてなることを特徴とする大型開き門扉の回動式門柱とし,請求項2に記載の発明は,上記に加えて,回動支柱の固定支柱に対する同軸的の回動を更に安定して行なうものとするように,これを,上記固定支柱対接用複数の水平ローラーを,上記ブラケットに複数並列にして上下方向に複数段設置してなることを特徴とする請求項1に記載の大型開き門扉の回動式門柱とし,請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,門扉本体の水平出しの調整作業を単にナットを回動することによってなし得るように安定して行い得るものとするように,これを,上記ブラケットと門扉本体との間の位置調整手段を,門扉本体に螺装してその回転によってブラケット側への突出長さを可変とした調整ボルトと,該調整ボルトに螺装して門扉本体外側において回転することによって上記調整ボルトを突出方向に回転する回転ナットとを備え,上記調整ボルトのボルト頭をブラケットに突き当て状に対接して調整ボルトの突出長さに応じて門扉本体を離隔することによって調整自在に構成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の大型開き門扉の回動式門柱とし,請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,門扉本体の下方の連結部による連結を容易且つ確実になし得るものとするように,これを,上記下方の連結部を,回動支柱に設置した受けナットと,門扉本体に固定した連結板と,該連結板の外側に重合配置する締着板と,これら連結板及び締着板のボルト孔を介してこれらを締着固定するボルトとを備えて構成し且つ上記回動支柱と下方の連結部との間の位置調整手段を,上記連結板のボルト孔を横方向に向けて長孔とし連結板を該長孔の範囲で移動自在とすることによって構成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の大型開き門扉の回動式門柱とし,これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは,例えば横幅を7m程度とした大型開き門扉,1はその例えば片開きとした大型の門扉本体,2はその吊元側の門柱をなす回動式門柱であり,回動式門柱2は,周方向に1/4円又はそれ以上の湾曲面5を有する内側の固定支柱4と,上下の連結部13,17によって門扉本体1を片持ち支持して上記固定支柱4の外側に配置する外側の回動支柱7とを備えたものとしてあり,このとき門柱2上方において該回動支柱7を上記固定支柱4の上端に回動自在に吊り持ち支持し,門柱2下方において回動支柱7に門扉本体1側に突設したブラケット22に横方向に並列して固定支柱対接用複数の水平ローラー26を設置するとともに該複数の水平ローラー26を介して回動支柱7を上記固定支柱4の湾曲面5にその周方向回動自在に受止支持することによって該回動支柱7を上記固定支柱4に同軸的に回動自在としたものとしてある。
【0007】
即ち本例にあって上記固定支柱4は,これを円筒形のものとして湾曲面5を全周に備えた鋼製のものとする一方,回動支柱4は,該固定支柱7の外側に対向する全長一対の厚肉鋼製のプレート8と回動支柱7の形状をなすように該プレート8に設置した骨組み状の鋼製枠材によるフレーム9とこのフレーム9の表面に着脱自在に被覆固定したカバー部材10とを備えるとともに,側面側に湾曲したアルミ押出材による湾曲部材11を配置して構成した,門扉本体1側先細り,後端湾曲の特殊形状をなす金属製,特に鋼とアルミの金属製のものとしてある。
【0008】
回動支柱7による門扉本体1の片持ち支持は,上記上下の連結部13,17を介して行なったものとしてあり,本例にあって上方の連結部13は,これを,回動支柱7の上端,本例では回動支柱7の上記一対のプレート8をその上端で連結するように起立設置した固定板14と,門扉本体1に固定した連結板15と,上記固定板14と連結板15とをこれらに透設した丸穴のボルト孔を介して締着固定するボルトナット16によって,本例において位置調整不能の連結固定を行なうようにしたものとしてあり,また下方の連結部17は,これを,回動支柱7,本例にあっては上記一対のプレート8に設置した受けナットと,門扉本体1に固定した連結板18と,該連結板18の外側に重合配置する締着板20と,これら連結板18及び締着板20のボルト孔を介してこれらを締着固定するボルト21とを備えて構成したものとしてあり,また該下方の連結部17は,回動支柱7,本例にあっては上記一対のプレート8との間に位置調整手段を備えたものとしてあり,本例にあって該位置調整手段は,これを,上記連結板18のボルト孔を横方向に向けて長孔19とし連結板18を該長孔19の範囲で移動自在とすることによって構成したものとしてあり,このとき本例の下方の連結部17は,図示省略の上記受ナットを上下2ヵ所とし,これに対応して上下2ヵ所とした各ボルト孔を介してそれぞれ締着する2本のボルト21を備えて2ヵ所において締着固定を行なうことによって,その安定した固定を行なうとともに上記連結板18のボルト孔をそれぞれ上記長孔19としてその位置調整手段を2ヵ所において調整を行なうものとして構成してある。
【0009】
門柱B上方における固定支柱4に対する上記回動支柱7の吊り持ち支持は,本例において固定支柱4と回動支柱7との間に相互に回動自在な軸と軸受とを形成するように,一方に軸を,他方に軸受を配置するとともに,その配置を固定支柱4の上端において行なうことによって該回動支柱7を固定支柱4に載置支持するようにして行なってあり,本例にあっては回動支柱7,特に上記固定板14の下面に下向き短寸の軸を,固定支柱4の円形中空部における上端部分を軸受として,これら軸を軸受に嵌合することによって構成し,これにより回動支柱7を回動自在としてその吊り持ち支持を行なうものとしてある。
【0010】
門柱Bの下方における固定支柱4による上記回動支柱7の受止支持は,本例において回動支柱7の下方にして,上記下方の連結部17に近接した上位位置で行なってあり,このとき該回動支柱7に突設し上記門扉本体1側に向けたブラケット22は,上記回動支柱7の一対のプレート8を前後両側において抱え持ちするように配置し門扉本体1側に突出する前後の固定アーム23を備えて,これを回動支柱7,本例にあってはそのフレーム8にネジ24止めするとともにこれら固定アーム23の門扉本体1側にローラー支持部25を持ち出し状一体に設けた厚肉鋼製のものとしてあり,該ブラケット22のローラー支持部25に上記水平ローラー26をそれぞれ回転自在に軸支固定し,横方向,即ち前後方向に上記固定支柱4の同心円上に位置するように複数並列して配置するとともに該各水平ローラー26を上記持ち出し状のブラケット22から内側に露出させ,該ブラケット22が固定支柱4に接触することなく,該固定支柱4の,本例においてその外周の湾曲面5に対接転動自在とし,該水平ローラー26を介した回動支柱7の上記受止支持を行なうようにしてあり,これによって上記固定支柱4上端の回動支柱7の回動自在の吊り持ち支持と相俟って,回動支柱7を上記固定支柱4に同軸的に回動自在にしたものとしてある。
【0011】
このとき本例にあって水平ローラー26は,これを,上記ブラケット22に複数並列にして上下方向に複数段設置したものとしてあり,本例にあっては上記ブラケット22を上下3段の固定アーム23とローラー支持部25とし,これを,門扉本体1側の先端の垂直板27によって連結することによって,水平ローラー26を2列2段の上記固定支柱4と同心円上に位置するようにし,これによって回動支柱7の固定支柱4による上記受止支持を安定且つ確実に行なうものとして,回動支柱7の固定支柱4に対する同軸的な回動を更に安定して行なうようにしてある。
【0012】
このように固定支柱4に同軸的に回動自在とした回動支柱7にあっては,上記ブラケット22と門扉本体1との間並びに回動支柱7と上記上下のうち下方の連結部17との間に位置調整手段を設置し,これによって門柱2下方において回動支柱7に対する門扉本体1の間隔を調整自在としたものとしてあり,本例にあって該ブラケット22と門扉本体1との間の位置調整手段は,これを,門扉本体1に螺装してその回転によってブラケット22側への突出長さを可変とした調整ボルト28と,該調整ボルト28に螺装して門扉本体1外側において回転することによって上記調整ボルト28を突出方向に回転する回転ナット30とを備え,上記調整ボルト28のボルト頭29をブラケット22に突き当て状に対接して調整ボルト28の突出長さに応じて門扉本体1を離隔することによって調整自在に構成しものとしてあり,このとき上記回動支柱7と下方の連結部17との間の位置調整手段は,これを,該ブラケット22と門扉本体1との間の位置調整手段による間隔調整に従属してその締着固定を行なうようにしてある。
【0013】
即ち本例において上記調整ボルト28は,そのボルト頭29をブラケット22側に向けて突出するように門扉本体1の端部框に埋込設置した鋼製ナット31に回転自在に螺装することによって,その回転により門扉本体1からブラケット22に向けた突出長さを長短自在に可変とするように,該門扉本体1に螺装したものとしてあり,このとき上記回転ナット30は,これを上記鋼製ナット31と調整ボルト28のボルト頭29間のボルト軸中間位置にを螺装し,該回転ナット30を回転することによって調整ボルト28をその突出方向に強制回転して,上記鋼製ナット31からその突出長さを微調整しつつブラケット22側に突出させるようにしてある一方,調整ボルト28のボルト頭29は,これをブラケット22の,本例にあって上記ブラケット22先端の上記固定アーム23の門扉本体1側先端の垂直板27を対接部とするように,これに対して突き当て状に対接するものとしてある。
【0014】
従って門扉本体1に上記調整ボルト28を螺装するとともにこれを回転して適当な突出長さとした状態とし,該門扉本体1を片持ち支持した回動円柱7を固定支柱4に対して載置支持するようにすれば,調整ボルト28のボルト頭29がブラケット22の上記垂直板27に対接した状態に門扉本体1が支持されるために,調整ボルト28の突出長さが不足すると,門扉本体1の先端側が垂れ下り気味に水平が損なわれるから,上記回転ナット30を調整ボルト28突出方向にスパナ等の工具によって回転すれば,調整ボルト28が上記対接した状態で回転して,これを螺装した鋼製ナット31から突出して,その突出長さを長くする結果,門扉本体1はブラケット22に受止支持され乍ら,その自重に抗して離隔方向に向けて回動状に持ち上げられ,その水平出しの調整を行なうことができ,一方逆に調整ボルト28の突出長さが過分とときは,門扉本体1の先端が持ち上がり気味に水平が損なわれるから,回転ナット30を逆方向に回転して緩めた上,調整ボルト28のボルト頭29を回転すれば,その突出長さを短くする結果,上記と逆に門扉本体1がその自重によって近接方向に向けて回動状に下げられ,同じくその水平出しの調整を行なうことができるようになり,このとき門扉本体1の水平出しの調整は,回転ナット30又はボルト頭29の操作に伴う調整ボルト28の回転によるから,その調整ボルト28の突出長さを微調整することができ,門扉本体1の水平の確保を極めて正確に行なうことが可能となる。
【0015】
このとき本例の上記回動支柱7と下方の連結部17との間の位置調整手段は,これを,該ブラケット22と門扉本体1との間の位置調整手段による間隔調整を行なって,門扉本体1の水平を確保した後に,これに従属するように上記長孔19を介するボルト21の締着固定を行なってその調整と下方の連結部17による連結を行なうようにすればよく,これにより門扉本体1の水平を上記比較的容易且つ確実に確保し,その回動支柱7と門扉本体1の間隔を維持した状態で,その確実な締着固定を行なうことができるから,全体として門扉本体1の設置作業を容易になし得るものとなる。
【0016】
図中2は,本例において上記門柱2と同形状に形成した非吊元側の門柱,6は固定支柱4を固定支持する埋込ベース,12は回動支柱7の上端カバーである。
【0017】
図示した例は以上のとおりとしたが,大型開き門扉を両開きのものとして,各片持ち支持した各門扉本体用に上記回動式円柱を対向して一対設置使用したものとすること,固定支柱を門扉本体の開閉角度に応じてその周方向に1/4円の湾曲面を有するものとし,またそれ以上の湾曲面を有するものとして,断面形状を適宜なものとすること,回動支柱を一体成形の円筒等の筒型のものとし,このとき水平ローラーの設置を,回動支柱に部分的な透孔を設け,該透孔に挿入設置するとともに門扉本体側に突設したブラケットに同様に設置するようにすること,水平ローラーの複数並列を各単一段のものとすること等を含めて,本発明の実施に当って,固定支柱,回動支柱,門扉本体,連結部,ブラケット,水平ローラー,ブラケットと門扉本体との間の位置調整手段,回動支柱と下方の連結部との間の位置調整手段,必要に応じて用いる,ボルト,対接ナット,受けナット,長孔等の各具体的構成,形状,材質,数,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,回動支柱の断面形状を円筒以外のものとすることができ,高度な精度を備えなくても,スムーズにして軽量な回転を確保し得るとともに門扉本体の水平出しの作業を可及的に容易且つ確実になし得るようにした大型門扉の回動式門柱を提供することができ,請求項2に記載の発明は,上記に加えて,回動支柱の固定支柱に対する同軸的の回動を更に安定して行なうものとすることができ,請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,門扉本体の水平出しの調整作業を単にナットを回動することによってなし得るように安定して行い得るものとすることができ,請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,門扉本体の下方の連結部による連結を容易且つ確実になし得るものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型開き門扉の正面図である。
【図2】回動式門柱のカバーを外した状態の正面図である。
【図3】図2の門柱上方の部分拡大正面図である。
【図4】門柱上方の上端キャップを外した状態の拡大平面図である。
【図5】図2の門柱下方の部分拡大正面図である。
【図6】門柱下方の部分拡大横断面図である。
【符号の説明】
A 大型開き門扉
1 門扉本体
2 回動式門柱
4 固定支柱
7 回動支柱
13 上方の連結部
17 下方の連結部
22 ブラケット
26 水平ローラー
28 ボルト
30 対接ナット

Claims (4)

  1. 大型開き門扉用の門柱であって,周方向に1/4円又はそれ以上の湾曲面を有する内側の固定支柱と,上下の連結部によって門扉本体を片持ち支持して上記固定支柱の外側に配置する外側の回動支柱とを備え,門柱上方において該回動支柱を上記固定支柱の上端に回動自在に吊り持ち支持し,門柱下方において回動支柱に門扉本体側に突設したブラケットに横方向に並列して固定支柱対接用複数の水平ローラーを設置するとともに該複数の水平ローラーを介して回動支柱を上記固定支柱の湾曲面にその周方向回動自在に受止支持することによって該回動支柱を上記固定支柱に同軸的に回動自在とし且つ上記ブラケットと門扉本体との間並びに回動支柱と上記上下のうち下方の連結部との間に設置した位置調整手段によって門柱下方において回動支柱に対する門扉本体の間隔を調整自在としてなることを特徴とする大型開き門扉の回動式門柱。
  2. 上記固定支柱対接用複数の水平ローラーを,上記ブラケットに複数並列にして上下方向に複数段設置してなることを特徴とする請求項1に記載の大型開き門扉の回動式門柱。
  3. 上記ブラケットと門扉本体との間の位置調整手段を,門扉本体に螺装してその回転によってブラケット側への突出長さを可変とした調整ボルトと,該調整ボルトに螺装して門扉本体外側において回転することによって上記調整ボルトを突出方向に回転する回転ナットとを備え,上記調整ボルトのボルト頭をブラケットに突き当て状に対接して調整ボルトの突出長さに応じて門扉本体を離隔することによって調整自在に構成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の大型開き門扉の回動式門柱。
  4. 上記下方の連結部を,回動支柱に設置した受けナットと,門扉本体に固定した連結板と,該連結板の外側に重合配置する締着板と,これら連結板及び締着板のボルト孔を介してこれらを締着固定するボルトとを備えて構成し且つ上記回動支柱と下方の連結部との間の位置調整手段を,上記連結板のボルト孔を横方向に向けて長孔とし連結板を該長孔の範囲で移動自在とすることによって構成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の大型開き門扉の回動式門柱。
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