JP3729592B2 - 炊飯米の加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯米の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、炊飯米を保存することを目的としたり、炊飯米をいつでも手軽に食べることができるようにすることを目的として炊飯米を適宜加工せしめた加工米が種々提案されている(尚、本明細書中の「炊飯米」とは、米を炊飯した状態のものを指す。)。
【0003】
ところで、従来からの加工法(以下、従来法という。)により製造される加工米は、時間が経つにつれうま味がなくなる、悪臭がする、ボロボロして舌触りが悪くなるなど、米を炊飯したての炊飯米の状態に比して極めて味が落ちてしまうという問題点がある。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するもので、炊飯したての米飯と同様に美味しく食べることができ、しかも長時間の保存が可能となる実用性に秀れた炊飯米の加工方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明の要旨を説明する。
【0006】
炊飯米の加工方法であって、炊飯米を短時間で凍結させ、この凍結させた炊飯米を水分15%以下に脱水させ、この凍結及び脱水させた炊飯米を自然乾燥するか若しくは焼き上げることを特徴とする炊飯米の加工方法に係るものである。
【0007】
また、請求項1記載の炊飯米の加工方法において、凍結手段として、液体窒素若しくはドライアイスを採用して炊飯米を凍結させ、且つ、脱水手段として、エチルアルコールを採用して前記凍結させた炊飯米を脱水させることを特徴とする炊飯米の加工方法に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明者は、〔従来の技術〕の項で述べた従来法で炊飯米を加工した場合に起きる問題点の原因として炊飯米の老化が原因であることに着目した。
【0009】
炊飯米の老化とは、例えば炊飯米を一晩放置したときに、冷えた炊飯米がボロボロしたりする状態、即ち、炊飯米を米粒内に水分を存在させたままで放置することにより、炊飯米から徐々に水分が蒸発して生米の状態となることである。
【0010】
詳述すると、米粒の中に多く含まれる成分のデンプン粒が、炊飯直後において見せる一様に膨れた網状形態(可食化状態)を形成し、このデンプン粒の網状形態は時間が経つにつれ(炊飯米が冷えるにつれ)互いのデンプン粒が密に接触することになる為、間隔が小さくなり凝縮して網状形態が減少してしまうことである。
【0011】
そこで、種々の研究を行った結果、炊飯米の老化が起きる条件としては、温度が80℃から徐々に下がり、温度0℃で水分30〜60%の状況下となった時が最も老化し易いことを発見し、よって、炊飯米の老化を防止する条件としては、炊飯米の温度を素早く0℃以下に下げるとともに炊飯米の水分を15%以下に下げることが最適条件であることを確認した。
【0012】
従って、先ず、炊飯米を加工するに際して、炊飯米をドライアイスなどの適宜な凍結手段により短時間で凍結させる。
【0013】
続いて、この凍結させた炊飯米をアルコール脱水などの適宜な脱水手段により炊飯米に含まれる水分を15%以下に脱水させる。
【0014】
続いて、この凍結及び脱水させた炊飯米を自然環境下で乾燥させるか若しくは焼き上げて加工する。
【0015】
本発明は上述のようにするから、いつでも美味しく食べることができ、しかも、長期間の保存が可能となるなど極めて品質の高い加工米を提供し得る炊飯米の加工方法となる。
【0016】
【実施例】
〔特許請求の範囲〕でいう「炊飯米」とは、米を炊飯した状態のものを指している。
【0017】
本実施例は、既存の炊飯器で炊飯した炊飯米を適宜な凍結手段としての液体窒素若しくはドライアイスの冷却効果により短時間で凍結させ、この凍結させた炊飯米を適宜な脱水手段としてのエチルアルコール(エタノール)により水分15%以下に脱水させ、この凍結及び脱水させた炊飯米を自然乾燥若しくは焼き上げて炊飯米を加工するものである。
【0018】
液体窒素は物体を冷却し得る無色透明の無害物質であり、ドライアイスは常圧では固体から直接気化するので無湿の状態で物体を冷却でき、−80℃の低温を得ることができる。
【0019】
エチルアルコールは、無色透明の特有の香,味をもつ液体で、物体を脱水させる性質を有するものである。
【0020】
以下に、より具体的に詳述する。
【0021】
先ず、炊飯米を液体窒素若しくはドライアイスの冷却効果により短時間で凍結させる。
【0022】
続いて、上記凍結手段により凍結させた炊飯米をエチルアルコールに入れ、およそ一晩脱水させる(脱水完了の目安としては、凍結炊飯米が白色不透明に変われば十分である。)。
【0023】
続いて、この凍結及び脱水させた炊飯米をそのまま自然環境下で乾燥させて保存米とするか、若しくは、例えば電子レンジで170℃〜210℃(実際には、105℃以上であれば可能である。)で焼き上げる
【0024】
尚、自然環境下で乾燥せしめた加工米は、炊飯米の状態に比して三分の一の容積に減り、しかも、水に浸す(15分程度で良い)だけで再び炊飯米の状態に復元するα米(可食化状態の米)のまま保存することができる。
【0025】
本実施例は上述のようにするから、加工米の製造時における炊飯米の老化を確実に防止することができ、従来法により製造された加工米がもつ問題点を確実に解消するとともに、加工米を水に浸す(15分程度)だけで炊飯した直後の炊飯米と比べても、味,匂い共に何ら変わらない極めて品質の高い炊飯米に復元することができ、しかも、自然環境下で乾燥せしめた加工米は容積も三分の一に減り、例えば乾燥剤を入れた缶などに詰めるなどすれば長期間の保存が可能となるなど、非常に商品価値の高いものになる。
【0026】
また、焼き上げ加工せしめた炊飯米は所謂焼き菓子として製造することができ、この焼き菓子を乾燥剤を入れた缶の中に適宜収納するなどすれば長期間の保存が可能となる。
【0026】
また、本実施例において適宜な凍結手段として使用した液体窒素若しくはドライアイスは、前述の実験の結果において今現在まで最適のものと考えられるが、この他にも、例えば無質無害で凍結効果のあるものであれば適宜採用し得るものであり、また、適宜な脱水手段においても、本実施例において使用したエチルアルコールの採用に限られるものではなく、市販用の消毒アルコールなどでも十分可能である。また、濃度は高濃度ほど好ましい(尚、上記凍結手段並びに脱水手段の採用には、食料品を加工するものであるから、害質のない素材並びに濃度を考慮して適宜採用するのは勿論である。)。
【0027】
また、本実施例に使用する炊飯米は炊き上げ直後の状態のものほど良いが、冷えていても炊飯米の老化が起きていない状態であるのなら十分に加工し得るものである。

Claims (2)

  1. 炊飯米の加工方法であって、炊飯米を短時間で凍結させ、この凍結させた炊飯米を水分15%以下に脱水させ、この凍結及び脱水させた炊飯米を自然乾燥するか若しくは焼き上げることを特徴とする炊飯米の加工方法。
  2. 請求項1記載の炊飯米の加工方法において、凍結手段として、液体窒素若しくはドライアイスを採用して炊飯米を凍結させ、且つ、脱水手段として、エチルアルコールを採用して前記凍結させた炊飯米を脱水させることを特徴とする炊飯米の加工方法。
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