JP3729093B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱調理器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に従来の誘導加熱調理器を示す。本体1には2個の加熱コイル2、3と、ラジェントヒーター4と、ロースター5と、ロースター5と反対側に配した加熱コイル2、3の駆動回路6、7と、その奥方の冷却ファン8と、吸気口9と、排気口10とを備えるものであった。2個の加熱コイル2、3はターン数や構成は同一のもので、構成部品の種類を削減し本体1の構成が容易にできていた。
【0003】
以上従来のものにおいて、アルミニウム製の鍋や、ステンレスとアルミニウムの多層構成の鍋は表皮抵抗が小さくなり、調理に十分な加熱力を得ることは難しかった。磁性金属製の鍋と同等の加熱力を得るには、従来よりも加熱コイルのターン数と電流値を多くする必要があった。しかし、ターン数を増すと加熱コイルのインダクタンスも増え、共振周波数も高まることになる。そのため、アルミニウム製鍋を加熱できないものに比べ、加熱コイルを同一素線構成としたものにおいては、加熱コイル自体の電流値の増加と表皮効果および近接効果の増大による素線内の電流偏りにより加熱コイルの発熱が増大し、加熱コイルの温度上昇を抑えなければならなかった。また、共振電流が増すので、共振回路を構成する加熱コイルや駆動回路ユニットおよび、これらの電気的接続ループに流れるエネルギーも増大し、回路の動作が不安定になりやすく、輻射ノイズも増大しやすかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決して、本体内にアルミニウム製鍋を連続加熱できる加熱コイルの具備を容易にするもので、ひいては、強い加熱力を得られる鍋材質の種類を拡大し、使い勝手のよい誘導加熱調理器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、外郭が天板で塞がれ全体が一 体となっている本体の前記天板後方外面に設けた吸気部及び排気部と、前記天板下方に設けられたアルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル及びアルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイルと、ロースターと、前記吸気部と通気路で繋がった第1の冷却ファンと、前記第1の冷却ファンを駆動するモーターと、鉛直方向に設けられた前記モーターの出力軸と連動し前記吸気部と通気路で繋がった第2の冷却ファンと、前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路及び前記第2の加熱コイルを駆動する駆動回路を有する回路ユニットとを備え、前記第2の冷却ファンの吐出口側に前記第1の加熱コイルを配し、前記第1の加熱コイルの下方に設けた前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路を構成する回路ユニットと前記第1の加熱コイルの間に隔壁を設け、前記第1の冷却ファンは前記回路ユニットに主に送風し、前記第2の冷却ファンは、前記第1の加熱コイルが位置する層に直接送風し、前記第1の冷却ファンにより送風された冷却風は前記回路ユニットの上の空間を流れ前記ロースター側の空間を経由して前記排気部から排出されるとともに、前記モーターの端部を前記第1の冷却ファン及び前記第2の冷却ファンの内部に嵌め込んで、前記モーターの外周と前記第1の冷却ファンとの隙間Aと、前記モーターの外周と前記第2の冷却ファンの隙間Bとを設け、前記隙間Aを前記第1の冷却ファンの吸い込み風路とし、前記隙間Bを前記第2の冷却ファンの吸い込み風路としたものである。
【0006】
これにより、内蔵する第1の冷却ファンや第2の冷却ファンの大型化を実現し、モーターなどとの実装高密度化を図り、ファンユニットの大型化を防ぎながら能力を向上できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、外郭が天板で塞がれ全体が一体となっている本体の前記天板後方外面に設けた吸気部及び排気部と、前記天板下方に設けられたアルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル及びアルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイルと、ロースターと、前記吸気部と通気路で繋がった第1の冷却ファンと、前記第1の冷却ファンを駆動するモーターと、鉛直方向に設けられた前記モーターの出力軸と連動し前記吸気部と通気路で繋がった第2の冷却ファンと、前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路及び前記第2の加熱コイルを駆動する駆動回路を有する回路ユニットとを備え、前記第2の冷却ファンの吐出口側に前記第1の加熱コイルを配し、前記第1の加熱コイルの下方に設けた前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路を構成する回路ユニットと前記第1の加熱コイルの間に隔壁を設け、前記第1の冷却ファンは前記回路ユニットに主に送風し、前記第2の冷却ファンは、前記第1の加熱コイルが位置する層に直接送風し、前記第1の冷却ファンにより送風された冷却風は前記回路ユニットの上の空間を流れ前記ロースター側の空間を経由して前記排気部から排出されるとともに、前記モーターの端部を前記第1の冷却ファン及び前記第2の冷却ファンの内部に嵌め込んで、前記モーターの外周と前記第1の冷却ファンとの隙間Aと、前記モーターの外周と前記第2の冷却ファンの隙間Bとを設け、前記隙間Aを前記第1の冷却ファンの吸い込み風路とし、前記隙間Bを前記第2の冷却ファンの吸い込み風路としたもので、内蔵する第1の冷却ファンや第2の冷却ファンの大型化を実現し、モーターなどとの実装高密度化を図り、ファンユニットの大型化を防ぎながら能力を向上できるものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例または参考例について、図1〜6を参照しながら説明する。
【0009】
(参考例1)
図1、図2は本発明の第1の参考例における誘導加熱調理器を示すものである。図1、図2において、本体11の内部には第1の加熱コイル12と、第2の加熱コイル13と、ラジェントヒーター14と、庫内に発熱体として電気抵抗で発熱するシーズヒータを備えたロースター15と、加熱コイル12、13の駆動回路を構成し、ロースター15と反対側に配した第1の回路ユニット16、第1の回路ユニット16の下に配し、電気的に接続され駆動回路の一部を構成する補助回路ユニット16a、第2の回路ユニット17と、その奥方の冷却ファン18と、天板19の後方の吸気口20と、排気口21とを備えている。冷却ファン18と吸気口19とは通気路22でつながっている。また、第1の加熱コイル12と第1の回路ユニット16および、第2の加熱コイル13と第2の回路ユニット17とは中継線23・24で接続されている。
【0010】
ここで、第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル13とは同一構成の線材を渦巻き状に巻いたもので、冷却ファン18に近い第1の加熱コイル12は、内部に発熱体を備えたロースター15から遠い側を反対側よりもターン数と流れる電流値を多くしてアルミニウム製鍋が連続加熱できるものである。そのため、第1の加熱コイル12の厚さt1は第2の加熱コイル13の厚さt2よりも厚くなっている。
【0011】
また、第1の回路ユニット16と補助回路ユニット16aとは接続線25で接続され、全体で第1の加熱コイル12の駆動回路を構成している。これは、第1の加熱コイル12の電流値が多いためや、第1の加熱コイル12のターン数が多いのでインダクタンスが増えて駆動回路の発振周波数が高くなることから、部品の大型化や部品点数の増加が必要となって駆動回路全体が大型になり、ロースター15横の限られた空間に1枚のプリント基板では回路を収納できないためである。
【0012】
本体11内の冷却風の流れは、図1・図2に破線の矢印で示すように、吸気口20から冷却ファン18に吸い込まれた後、第1の回路ユニット16、補助回路ユニット16a、第2の回路ユニット17の上の空間を流れ、本体11内のロースター15側の空間を経由して、排気口21から排出される。ここで、図2に示すように、第1の加熱コイル12と第1の回路ユニット16の間には隔壁26があり、隔壁26には開口穴27が設けられているので、第1の回路ユニット上方の冷却風の一部がこの開口穴27から抜けて第1の加熱コイル12に当たり、第1の加熱コイル12は良好に冷却される。
【0013】
なお、28は本体11を組み込むキッチンのワークトップである。
【0014】
以上の構成において、複数の加熱コイルのうち第1の加熱コイル12は、第2の加熱コイル13よりターン数と電流値を多くして、アルミニウム製鍋を連続加熱できるので、構成する素線自体の表皮効果や近接効果により素線内の電流分布が偏り、自己発熱量が多くなるが、この第1の加熱コイル12を冷却ファン18側に配するため、第2の加熱コイル13より良好な冷却効果を得て温度上昇を低減し、第1および第2のコイルの温度上昇バランスを取りやすくするできる。
【0015】
第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル13とは構成材料の種類を低減するため同一素線構成としたが、これに限るものでなく、加熱可能な種々材質の鍋の加熱に際し、アルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12の方が、アルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイル13より最大発熱量が大きければ、本実施例の効果を得ることができる。従って、アルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12の方が他方よりも最大発熱量が大きいものであれば本実施例の効果を得ることができ、素線が同一で総断面積が異なるものであったり、素線構成が異なるものであってもよい。
【0016】
なお、本参考例において本体11の外郭は、天板19で塞がれるように、全体が一体になっているので、本体11内部の冷却風の流れが一定になるので、設置条件などに影響されず安定した冷却状態を得ることができる。
【0017】
次に、本参考例の第2の作用を述べる。
【0018】
加熱コイル12・13以外に、発熱体を電気抵抗により発熱するシーズヒーターとした加熱源であるロースター15を備え、ロースター15から遠い側に、ターン数と電流値を多くしてアルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12を配し、ロースター15上の空間にアルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイル13を配している。
【0019】
アルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12は加熱コイルを構成する素線自体の発熱量が増加するが、この第1の加熱コイルをロースター15から遠い側に配するため、第2の加熱コイルよりロースター15の輻射熱が低減され、コイルの温度上昇を低減し、第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル13の温度上昇バランスを取りやすくするできる。
【0020】
また、2個の加熱コイル12・13を同一素線構成としているので、巻き数が少ない第2の加熱コイル13の厚さt2は、第1の加熱コイル12の厚さt1より薄くできる。従って、熱源であるロースター15側に配することで、全高が決まっている本体11にロースター15を配した残りの空間に対し、ロースター15との隙間を大きくでき、ロースター加熱庫からの熱輻射を低減し、さらに冷却風の通気抵抗も小さくなって冷却効果が向上し、第2の加熱コイル13の温度上昇を低減できる効果がある。以上のように、加熱源であるロースター15の上は、発熱が少ないアルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイルを配することで、第1の加熱コイル12と第2の加熱コイル13の温度上昇バランスを取りやすくするできる。
【0021】
次に、本参考例の第3の作用を述べる。
【0022】
2個の加熱コイル12・13の駆動回路は、第1の回路ユニット16と補助回路ユニット16aで構成されるものと、第2の回路ユニット17の2つがある。アルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12には、これら回路ユニットのうち第1の加熱コイル12と最も近接する駆動回路である第1の回路ユニット16および補助回路ユニット16aと電気的に接続されている。
【0023】
このような構成により、複数の加熱コイル12・13の駆動回路である第1の回路ユニット16、補助回路ユニット16a、第2の回路ユニット17すべてをロースター15を避けた本体内の空間に集約し、ターン数と電流値を多くして、アルミニウム製鍋を連続加熱できる加熱コイル12と最も近接する駆動回路とを接続することで、第1の加熱コイル12と、駆動回路である第1の回路ユニット16および補助回路ユニット16aを含む、供給する電流が大きく、インダクタンスが高いことで周波数が高い側の第1の加熱コイル12の電気的動作部の占有空間を低減できる。これにより、第1の加熱コイル12、第1の回路ユニット16、補助回路ユニット16aが近接した位置になり、中継線23や接続線25が短くなって、電気的動作の安定や発熱ロスの低減が図れる。また、占有空間が低減されるのでノイズの輻射ループが小さくなり、本体11の輻射ノイズおよび伝導ノイズの低減が図れる。
【0024】
なお、本参考例では、駆動回路を第1の回路ユニット16と補助回路ユニット16aの2層を接続線25で電気的に接続し、1つの回路ユニットとなっているが、2層構成に限るものではなく回路ユニット3個以上を電気的に接続したものでもよく、また、駆動回路ユニットが1層であっても、駆動回路ユニットと加熱コイルとが電気的に接続されたループ小さくなるので、同様の効果がある。
【0025】
以上のように本参考例は、本体内にアルミニウム製鍋を連続加熱できる加熱コイルを具備することを容易にするもので、ひいては、強い加熱力を得られる鍋材質の種類を拡大し、使い勝手のよい誘導加熱調理器を提供するものである。
【0026】
また、以上の参考例において、加熱コイルの発振周波数を80〜100kHzとしたものはアルミニウム製の鍋が加熱でき、ステンレスとアルミニウムの多層鍋も加熱が十分になされるので、調理に使用できる鍋の材質範囲が広くなり、誘導加熱調理器の実用性を大きく向上できるものである。
【0027】
(実施例1)
図3、図4は、本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器を示す。
【0028】
図3、図4において、本体11の内部、第1の加熱コイル12、ラジェントヒーター14、ロースター15、第1の回路ユニット16、補助回路ユニット16a、第2の回路ユニット17、天板19、吸気口20、排気口21、通気路22、中継線23・24、接続線25、隔壁26、開口穴27は前記第1の参考例と同様なものである。
【0029】
前記第1の参考例と異なるのは、ファンユニット31が第1の冷却ファン32と、第1のファン32を駆動するモーター33と、モーター33の出力軸と連動する第2のファン34とを備え、第1の冷却ファン32は第1の回路ユニット16・補助回路ユニット16a・第2の回路ユニット17に向かって送風し、第2の冷却ファン34は吐出口35側に、複数の加熱コイルのうちアルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル12を配する点である。
【0030】
このような構成により、第1の加熱コイル12が位置する層に第2の冷却ファンにより直接送風するので、ファンユニット31の省スペース化を図りながら、回路ユニットの廃熱により暖まった冷却風が第1の加熱コイル12に当たらない。従って、アルミニウム製鍋を連続加熱できる加熱コイルを主に良好な加熱コイル冷却効果を得ることができる。
【0031】
また、回路ユニットの廃熱により暖まった冷却風が第1の加熱コイル12に当たらないので、第1の加熱コイル12中央部に配した温度センサ36の雰囲気温度上昇を抑え、温度センサ36の検知精度を向上できる。また、第2の冷却ファン34の吐出冷却風は天板19近傍を流れるので、本体11を使用中に天板19が熱くならず、使用に快適な調理器とすることができる。
【0032】
さらに、本実施例では、モーター33の端部を第1の冷却ファン32および第2の冷却ファン34の内部に嵌め込んで、モーター33の外周と第1の冷却ファン32の隙間A、およびモーター33の外周と第2の冷却ファン34との隙間Bを設け、冷却ファンの吸い込み風路を確保している。これにより、内蔵する第1の冷却ファン32や第2の冷却ファン34の大型化を実現し、モーターなどとの実装高密度化を図り、ファンユニット31の大型化を防ぎながら能力を向上できるものである。
【0033】
(参考例2)
図5、図6は、本発明の第2の参考例における誘導加熱調理器を示す。
【0034】
図5、図6において、本体11の内部、第1の加熱コイル12、ラジェントヒーター14、ロースター15、第1の回路ユニット16、補助回路ユニット16a、第2の回路ユニット17、冷却ファン18、天板19、吸気口20、排気口21、通気路22、中継線23・24、接続線25、隔壁26、開口穴27は前記第1の参考例と同様なものである。
【0035】
前記第1の参考例と異なるのは、アルミニウム製鍋を連続加熱しない第2の加熱コイル41を、内周42と外周43の中間部44のターン密度を他の部分より粗にした粗密巻きとした点である。
【0036】
次に、本参考例における作用を述べる。
【0037】
第2の加熱コイル41は、内周42と外周43の中間部44のターン密度を他の部分より粗にした粗密巻きとしているので、発生する磁力線の分布を第2の加熱コイル41の内周側と外周側に拡散することができ、フライパンなど空焼き調理の加熱温度分布を均一に改善できる。
【0038】
これにより、2個コイルのうち、片方のターン数と電流値を多くして非磁性材料の加熱能力を高めた第1の加熱コイル12は、前記参考例1と同様に発熱量増大に対する冷却課題を解決して本体11内に備えることができるので、誘導加熱調理器の不得手な点である非磁性材料鍋を加熱しにくいことと、加熱温度分布が不均一になりやすいという2点を相互に補う加熱コイルを備えた、使い勝手のよい誘導加熱調理器を得ることができる。
【0039】
また、粗密巻きの第2の加熱コイル41は中間部の風通りがよく、冷却ファン10から遠い側に配されても、冷却効果を高めることができ、第1の加熱コイル12との冷却バランスをとりやすいするものである。
【0040】
なお、以上の実施例または参考例において、「アルミニウム製鍋を連続加熱できない加熱コイル」を、当該加熱コイルによりアルミニウム製鍋を加熱しようとしたときに、回路ユニットあるいはその制御回路が不適正鍋と判断して加熱を継続しない加熱コイルとし、「アルミニウム製鍋を連続加熱できる加熱コイル」を当該加熱コイルによりアルミニウム製鍋を加熱しようとしたときに、回路ユニットあるいはその制御回路が適正鍋と判断して、連続加熱あるいは所定の出力が得られ加熱調理が連続的に可能な加熱コイルとしても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、内蔵する第1の冷却ファンや第2の冷却ファンの大型化を実現し、モーターなどとの実装高密度化を図り、ファンユニットの大型化を防ぎながら能力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例における誘導加熱調理器の分解斜視図
【図2】 本発明の第1の参考例における誘導加熱調理器の断面図
【図3】 本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器の分解斜視図
【図4】 本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器の断面図
【図5】 本発明の第2の参考例における誘導加熱調理器の分解斜視図
【図6】 本発明の第2の参考例における誘導加熱調理器の要部斜視図
【図7】 従来の誘導加熱調理器の分解斜視図
【符号の説明】
11 本体
12 第1の加熱コイル
13、41 第2の加熱コイル
15 ロースター
16 第1の回路ユニット
16a 補助回路ユニット
17 第2の回路ユニット
18 冷却ファン
19 天板
20 吸気口
21 排気口
22 通気路
32 第1の冷却ファン
33 モーター
34 第2の冷却ファン
35 吐出口
42 内周
43 外周
44 中間部
Claims (1)
- 外郭が天板で塞がれ全体が一体となっている本体の前記天板後方外面に設けた吸気部及び排気部と、前記天板下方に設けられたアルミニウム製鍋を連続加熱できる第1の加熱コイル及びアルミニウム製鍋を連続加熱できない第2の加熱コイルと、ロースターと、前記吸気部と通気路で繋がった第1の冷却ファンと、前記第1の冷却ファンを駆動するモーターと、鉛直方向に設けられた前記モーターの出力軸と連動し前記吸気部と通気路で繋がった第2の冷却ファンと、前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路及び前記第2の加熱コイルを駆動する駆動回路を有する回路ユニットとを備え、前記第2の冷却ファンの吐出口側に前記第1の加熱コイルを配し、前記第1の加熱コイルの下方に設けた前記第1の加熱コイルを駆動する駆動回路を構成する回路ユニットと前記第1の加熱コイルの間に隔壁を設け、前記第1の冷却ファンは前記回路ユニットに主に送風し、前記第2の冷却ファンは、前記第1の加熱コイルが位置する層に直接送風し、前記第1の冷却ファンにより送風された冷却風は前記回路ユニットの上の空間を流れ前記ロースター側の空間を経由して前記排気部から排出されるとともに、前記モーターの端部を前記第1の冷却ファン及び前記第2の冷却ファンの内部に嵌め込んで、前記モーターの外周と前記第1の冷却ファンとの隙間Aと、前記モーターの外周と前記第2の冷却ファンの隙間Bとを設け、前記隙間Aを前記第1の冷却ファンの吸い込み風路とし、前記隙間Bを前記第2の冷却ファンの吸い込み風路とした誘導加熱調理器。
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