JP3728936B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型部材により一体成形される鍵ユニットをフレーム部に組付けて成る鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子オルガン等の鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置には、ケースの一部を成すフレーム部に鍵ユニットを組付けて成るものが知られ、この鍵ユニットには、製造工程簡単化のため、複数の鍵が接続部を介して共通支持部に接続され一体成形されたものが知られている。しかるに、この種の鍵盤装置では特に、鍵ユニットにおける各鍵は僅かな隙間を有して隣接しているため、一体成形に用いる金型部材の上記隙間に相当する部分(リブ部)の肉厚が薄くなり、金型部材の強度が弱くなるだけでなくその製造も容易でない。従って、例えばオクターブの範囲において白鍵ユニットを2つに分割して別々に成形した後、これらを組み合わせる等の工程が必要となり、工程が複雑化するという欠点があった。
【0003】
かかる欠点を解消するために、複数の鍵をその共通支持部(基端部)同士が連結した状態でかつ先端部にいくほど互いの間隙を拡開させて一体成形し、成形後に共通支持部を変形し各鍵を互いに平行にするようにした鍵盤装置の製造方法が既に知られている(日本国特公平1−43959号公報)。
【0004】
この製造方法の第1の手法では、自由状態で直線状の櫛状の弾性金属板(鍵ユニット製造後は共通支持部の一部を成す)をその櫛側が拡開する方向に円弧状に弾性変形せしめて金型装置にセットする。そして、樹脂の冷却固化と共に、拡開状態にある弾性金属板における櫛部の各歯に各鍵が夫々固着されるように、各鍵を拡開状態で一体成形した後、弾性金属板の弾性変形を解く。これにより、弾性金属板の櫛部に各鍵が一体成形され各鍵が互いに平行にされた鍵ユニットが得られる。
【0005】
あるいは、この製造方法の第2の手法では、各白鍵の先端にいくほど互いに拡開するように、自由状態で湾曲した連結部(基端部)と白鍵とを一体成形し、成形後、弾性変形により各白鍵が互いに平行状態になるようにして黒鍵をビス止め固定し、全鍵一体の鍵ユニットを得て、これをフレームに組付ける。その際、連結部の後部における各白鍵間にV字溝またはU字溝を設けておき、連結部の弾性変形を容易にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の製造方法の第1の手法では、弾性変形可能な共通支持部を事前に別途製造しておく必要があり、また、金型装置による成形において弾性金属板を拡開させる工程が必要であるため、工程が複雑であり、工程簡単化の上で改善の余地があった。
【0007】
また、上記従来の製造方法の第2の手法では、鍵ユニットは連結部が変形された状態でフレームに組付けられるため、製品毎のばらつきにより隣接する鍵間のこすれ感が発生するだけでなく、連結部に弾性変形による歪みが常に残留することになり、製品出荷後長時間経過すると連結部のねじのゆるみ等が発生しやすく、隣接する鍵間のこすれ感が後発的に発生するおそれがある等、品質上問題があった。
【0008】
本発明の目的は、工程の複雑化や製品品質の悪化を招くことなく金型部材の設計や製造の容易化及び強度や寿命の向上を図ることができる鍵盤装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤装置は、先端部と基端部を有する複数の鍵、該複数の鍵を支持する共通支持部、及び前記各鍵の基端部に設けられ当該鍵と前記共通支持部同士を接続する接続部を有し、前記複数の鍵が前記接続部を介して前記共通支持部に該共通支持部に対して押鍵方向及び鍵並び方向に揺動自在に接続された状態で、且つ前記先端部にいくほど互いの間隙を拡開して前記接続部及び前記共通支持部と一体成形されて構成された少なくとも1つの鍵ユニットと、該鍵ユニットが装着されたフレーム部材と、前記鍵と前記フレーム部材に設けられ、前記接続部を変形させることにより前記複数の鍵を互いに平行にして前記鍵ユニットを前記フレーム部材に係合させる係合手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、前記係合手段は、前記フレーム部材に設けられたガイド手段と、前記各鍵に設けられ前記ガイド手段の対応するものと係合する被ガイド手段とから成り、前記複数の鍵は、前記ガイド手段と前記被ガイド手段との係合により互いに平行にされるようにするのが好ましい(請求項2)。
【0011】
さらに、前記ガイド手段は、前記被ガイド手段を介して押鍵時における前記複数の鍵の鍵並び方向への揺動を規制するように構成されるのが好ましい(請求項3)。
【0012】
また、前記ガイド手段と前記被ガイド手段とが前記複数の鍵が互いに平行にされるように面接触状態で当接可能であるのが好ましい(請求項4)。
【0013】
さらに、前記ガイド手段は、前記フレーム部材に前記各鍵に対応して設けられ、前記鍵ユニットが前記フレーム部材に装着されたときに該鍵の長手方向の軸に平行に延び且つ互いに間隔をおいて間に溝を画成する1対の壁部から成り、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ該鍵の長手方向の軸に平行に延びる両側面を有する突起部であって、前記ガイド手段の対応するものの前記1対の壁部間の溝に挿入された突起部から成るようにしてもよい(請求項5)。
【0014】
また、前記鍵ユニットの前記接続部は、前記複数の鍵が先端部にいくほど互いの間隙が拡開されるように鍵並び方向に屈曲していることが好ましい(請求項6)。
【0015】
さらに、前記接続部は、前記共通支持部側に位置して、前記鍵の対応するものを鍵並び方向に揺動自在に屈曲可能な垂直部と、前記鍵側に位置して、前記対応する鍵を押鍵方向に揺動自在に屈曲可能な水平部とから成るようにしてもよい(請求項7)。
【0016】
また、前記被ガイド手段は、前記各鍵は側面を有し、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ前記ガイド手段の対応するものと係合可能な第1の突起部と、該第1の突起部から鍵並び方向に、鍵の側面から外側に突設した第2の突起部とから成ることが好ましい(請求項8)。
【0017】
さらに、前記フレーム部材側に設けられたストッパを含み、前記第2の突起部は、前記各鍵の非押鍵時に前記ストッパに当接して前記各鍵の非押鍵時の極端位置を規制する係止面を有することが好ましい(請求項9)。
【0018】
また、前記ガイド手段は、前記フレーム部材に前記各鍵に対応して設けられ、前記鍵ユニットが前記フレーム部材に装着されたときに該鍵の長手方向の軸に平行に延び且つ互いに間隔をおいて間に溝を画成する1対の壁部から成り、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ該鍵の長手方向の軸に平行に延びる両側面を有する突起部であって、前記ガイド手段の対応するものの前記1対の壁部間の溝に前記両側面が前記ガイド手段の一対の壁部で狭持されて挿入された突起部から成るようにしてもよい(請求項10)。
【0019】
請求項1に係る鍵盤装置によれば、鍵ユニットは、該鍵ユニット単体の製造時にはその複数の鍵の先端部にいくほど互いの間隙を拡開して一体成形される。これにより、鍵ユニットを製造するための金型部材の、各鍵の間隙に対応する部分の適当な肉厚を確保することができるので、金型部材の設計や製造の容易化及び強度や寿命の向上を図ることができる。また、前記鍵ユニットを前記フレーム部材に組付ける際には、前記鍵ユニットにおける前記接続部が変形することにより前記複数の鍵が互いに平行にされる。これにより、拡開した複数の鍵を容易に互いに平行にすることができるので、工程の複雑化や製品品質の悪化を回避することができる。
【0020】
よって、工程の複雑化や製品品質の悪化を招くことなく金型部材の設計や製造の容易化及び強度や寿命の向上を図ることができる。
【0021】
請求項2に係る鍵盤装置によれば、フレーム部材に設けた前記ガイド手段と複数の鍵に設けた被ガイド手段とが当接することにより前記複数の鍵が互いに平行にされる。これにより、ガイド手段と被ガイド手段とが常に当接するので、各鍵間の適正な隙間を確保することができる。
【0022】
請求項3に係る鍵盤装置によれば、前記ガイド手段及び被ガイド手段が、従来と同様のいわゆる鍵ガイド機能だけでなく、拡開した複数の鍵を互いに平行にする機能をも兼ねることができ、構成を簡単化することができる。
【0023】
請求項4に係る鍵盤装置によれば、通常の押鍵操作時にガイド手段と被ガイド手段とが常に同一面において面接触状態で摺接するので、各鍵間の適正な隙間を確保し、押鍵操作時におけるメカノイズを防止することができる。
【0024】
請求項6に係る鍵盤装置によれば、質量が小さくて復原力が小さい各鍵の接続部を屈曲可能としたので、鍵を容易に互いに平行にすることができ、こすれ感が発生することがない。
【0025】
請求項8に係る鍵盤装置によれば、鍵の外側に側方向に突出して第2の突起部を形成しているので、鍵製造時の金型をアンダーカットが回避されるように形成でき、もって、金型のコストを低減でき、ひいては鍵盤自体の製造コストを低減できる。
【0026】
請求項9に係る鍵盤装置によれば、第2の突起部を各鍵の非押鍵時の極端位置を規制する上限ストッパにしているので、構成がコンパクトになり且つより少ない部品点数で製造可能となる。また、一方で、鍵の被ガイド部分と鍵の上限ストッパ用第2の突起部とが隣接されており、両者を鍵本体と共に一体に形成できるので、更に製造コストを低減することができる。
【0027】
請求項10に係る鍵盤装置によれば、鍵に設けられた板状の被ガイド手段に対してガイド手段の一対の壁部が鍵の幅方向の両面から面接触して鍵の移動を規制するので、鍵の長手方向軸回りのローリングを防止できる。つまり、安定した押離鍵操作が可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤装置における鍵ユニットを示す。図1は同鍵ユニットを上方からみた平面図、図2は前方右側下方からみた斜視図である。
【0030】
鍵ユニット1は、一体成形により、鍵2、鍵3及び鍵4がそれぞれ接続部5、接続部6及び接続部7を介して共通支持部8に接続されて成る。接続部5は、後半部である接続部垂直部5a及び前半部である接続部水平部5bから成る。垂直部5aは鍵2を鍵並び方向に揺動自在にし、水平部5bは鍵2を押鍵方向に揺動自在にする。鍵2、3、4は、本実施の形態ではそれぞれC鍵、D鍵、E鍵として構成される。
【0031】
接続部6、7の垂直部6a、7a及び水平部6b、7bは、接続部5の垂直部5a及び水平部5bと同様に構成されている。
【0032】
鍵3の長手方向の中心軸は共通支持部8に対して略垂直であるのに対して、鍵2の長手方向の中心軸は接続部5の垂直部5aにて斜め左方に屈曲し、鍵4の長手方向の軸は接続部7の垂直部7aにて斜め右方に屈曲している。そのため、鍵ユニット1は、自由状態では各鍵2、3、4の互いの間隙、すなわち鍵2と鍵3との間隙9、及び鍵3と鍵4との間隙10が、その先端部(前方)にいくほど拡開している。
【0033】
鍵ユニット1は可動型と固定型から成る金型部材(開示せず)で一体成形される。金型部材は、鍵ユニット1の成形後の状態が上記した拡開状態(図1)となるように形成されている。これにより、各間隙9、10に対応する金型部材のリブ部の肉厚が極度に薄くなることを回避することができる。
【0034】
各鍵2、3、4の前部には、図2に示すように、各々突起状の被ガイド部11、被ガイド部12、被ガイド部13が下方に一体に垂下延設されている(被ガイド手段、係合手段、第1の突起部)。また、各被ガイド部11、12、13の後部には、小突起部11A、12A、13A(第2の突起部)が一体に形成されている。これら小突起部11A、12A、13Aは、後方向、且つ側方向(鍵並び方向)にそれぞれ突設されている。各小突起部11A、12A、13Aは、後述する上限ストッパ17に非押鍵時に当接するべく鍵本体側に向いた係止面11a、12a、13aを有し(図5、図7)、該上限ストッパ17と当接する当接装置(abutment device)を構成している。
【0035】
なお、各小突起部11A、12A、13Aを各鍵2、3、4の外側に側方向に突出して形成しているので、鍵製造時の金型をアンダーカットが回避されるように形成することができる。
【0036】
図3〜図6は、本実施の形態に係る鍵盤装置の鍵ユニット1が組付けられた状態を示す部分図である。図3は鍵盤装置を上方からみた平面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図3のB−B線に沿う断面図、図6はガイド部の斜視図をそれぞれ示す。
【0037】
また、図7は、鍵及びガイド部について図4を拡大して示した図である。
【0038】
本実施の形態に係る鍵盤装置は、鍵ユニット1がフレーム部14(フレーム部材)に組付けられて成るが、組付ける際に鍵ユニット1の拡開状態が矯正されて、図3に示すように各鍵2、3、4が互いに平行状態になる。鍵ユニット1の拡開状態の矯正は、後述するように、ガイド部19及びガイド部21により被ガイド部11及び被ガイド部13を介してなされる。
【0039】
図4、5に示すように、フレーム部14の底面14aにはスペーサ30、31を介してプリント基板15が固定されている。プリント基板15には、押鍵動作を検出する鍵スイッチ部16、各鍵2、3、4の小突起部11A、12A、13Aの係止面11a、12a、13aと当接して各鍵2、3、4の離鍵方向における上限位置を規制する上限ストッパ17が設けられている。
【0040】
また、フレーム部14には、各鍵2、3、4の各被ガイド部11、12、13と当接して各鍵2、3、4の押鍵方向における下限位置を規制する下限ストッパ18が設けられている。フレーム部14にはさらに、各被ガイド部11、12、13とそれぞれ係合するガイド部19、ガイド部20、ガイド部21が設けられている(ガイド手段、係合手段)(図4、図7)。各ガイド部19、20、21は、従来の鍵盤装置と同様に、組付け後の押鍵操作時に各鍵2、3、4の鍵並び方向への揺動を規制するいわゆる鍵ガイド機能をも果たすが、それだけでなく、各被ガイド部11、12、13との係合を介して、鍵ユニット1のフレーム部14への組付け時に鍵ユニット1の拡開状態を矯正する機能をも果たす。
【0041】
図4、6、及び図7に示すように、ガイド部19は、フレーム部14の前部においてフレーム部14と一体に形成されている。ガイド部19は、左側壁部19L及び右側壁部19Rが互いに間隔をおいてフレーム部14の底面14aに突設されて成り、両壁部19L、R間には溝部19Mが形成される。両壁部19L,19Rは、鍵ユニットがフレーム部14に装着されたときに対応する鍵の長手方向の軸に平行になるようにフレーム14上に配されている。ガイド部20及びガイド部21はガイド部19と同様に構成され、両壁部20L、Rにより溝部20Mが、両壁部21L、Rにより溝部21Mが、それぞれ形成される。各ガイド部19、20、21の高さ及び前後方向の長さは、押鍵動作時に各溝部19M、20M、21Mと各被ガイド部11、12、13とが係合可能な程度に設定される。
【0042】
鍵ユニット1をフレーム部14へ組付ける際には、手作業等により各溝部19M、20M、21Mに各鍵2、3、4の各被ガイド部11、12、13を挿入し、不図示のネジ等により共通支持部8にて鍵ユニット1をフレーム部14に固定する。組付けられた鍵ユニット1は、反力により鍵2が左方へ、鍵3が右方へ拡開しようとするため、被ガイド部11の左側面11bがガイド部左側壁部19Lの右側面19Laと面接触状態で当接して、鍵2の左端位置が規制される。これにより、鍵2の接続部垂直部5aにおける屈曲が矯正方向F1に矯正される。同様に、被ガイド部13の右側面13cがガイド部右側壁部21Rの左側面21Raと面接触状態で当接して、鍵4の右端位置が規制される。これにより、鍵4の接続部垂直部7aにおける屈曲が矯正方向F2に矯正される。従って、図3に示すように、間隙9及び間隙10の拡開状態が容易に矯正され、各鍵2、3、4が互いに平行状態になる。
【0043】
上記面接触状態を確保するため、各ガイド部19、20、21における各溝部19M、20M、21Mと各被ガイド部11、12、13との位置関係は、次のように設定される。
【0044】
まず、鍵並び方向の幅に関して、溝部19Mの幅を「A」、被ガイド部11の幅を「B」とすると、被ガイド部11の右側面11cとガイド部右側壁部19Rの左側面19Raとの間隔(クリアランスC)はC=A−Bである。
【0045】
溝部19Mの中心線と被ガイド部11の中心線との距離(偏心量D)はクリアランスCの略半分、すなわちD=(A−B)/2に設定される。これにより、被ガイド部11の左側面11bとガイド部左側壁部19Lの右側面19Laとが面接触状態で当接(通常の押鍵操作時には摺接)すると共に、反当接面側では適当なクリアランスCが確保される。
【0046】
溝部21Mと被ガイド部13との関係は、上記した溝部19Mと被ガイド部11との関係とは左右対称ではあるが同様に設定される。従って、被ガイド部13の右側面13cとガイド部右側壁部21Rの左側面21Raとが面接触状態で当接(通常の押鍵操作時には摺接)すると共に、反当接面側では適当なクリアランスCが確保される。
【0047】
溝部20Mと被ガイド部12は鍵ユニット1の矯正に関与しないため、その関係は上記の場合とは異なり、溝部20Mの中心線と被ガイド部12の中心線とが略一致している。これにより、被ガイド部12はガイド部20に当接することなく常に離間し、被ガイド部12の両側において適当なクリアランス(合計がC)が確保される。
【0048】
このようにして、間隙9及び間隙10の矯正は、被ガイド部11、13とガイド部19、21との面接触状態による片面当接によりなされる。かかる面接触状態は上下方向に各鍵2、3、4が揺動する通常の押鍵動作時にも保持され、被ガイド部11、13がガイド部19、21に対してスムーズに摺動する。
【0049】
各溝部19M、20M、21M内において各被ガイド部11、12、13の鍵並び方向の動きが規制されるため、グリッサンド等の押鍵操作時における各鍵2、3、4の鍵並び方向への揺動が適当に規制される(鍵ガイド機能)。また、各鍵間の適正な隙間を確保でき、外観を向上することができる。
【0050】
本実施の形態によれば、鍵ユニット1は、鍵2及び鍵4が接続部垂直部5a、7aにて斜め左右に屈曲し、各鍵2、3、4がその先端部にいくほど互いの間隙が拡開した状態のものとして金型装置で一体成形されるので、各間隙9、10に対応する金型部材のリブ部の肉厚が極度に薄くなることを回避することができる。よって、金型部材の設計や製造の容易化及び強度や寿命の向上を図ることができる。
【0051】
しかも、鍵ユニット1の拡開状態は、質量が小さくて復原力の小さい接続部垂直部5a、7aを変形させることで簡単に矯正することができるので、フレーム部14への組付け時に各被ガイド部11、12、13を各ガイド部19、20、21に挿入するだけで各鍵2、3、4を互いに平行にすることができ、工程が複雑化することがなく、製品品質にも悪影響を与えない。
【0052】
また、各溝部19M、20M、21Mと各被ガイド部11、12、13との位置関係を上述のように適切に設定したので、被ガイド部11、13とガイド部19、21との片面における面接触状態と適切なクリアランスCとが常に確保される。従って、押鍵操作時におけるメカノイズを防止することができる。
【0053】
さらに、鍵ガイド機能のために通常設けられるガイド部19及び被ガイド部11等が、鍵ユニット1の拡開状態を矯正する機能を兼ねるようにしたので、構成が簡単である。
【0054】
なお、本実施の形態では、被ガイド部11、13とガイド部19、21とが面接触状態で当接/摺接するようにしたが、被ガイド部11、13及びガイド部19、21のいずれかに突起を設け、互いに点接触状態で当接/摺接するようにしてもよい。
【0055】
なお、鍵ユニット1の鍵数は上記実施例のような3鍵に限るものではなく、例えばオクターブ(C鍵〜B鍵)を単位として構成してもよい。その場合のガイド部及び被ガイド部の関係は、例えばC、D、E鍵については、上記各実施の形態における鍵2の場合と同様に設定(被ガイド部の左側面がガイド部左側壁部の右側面と面接触状態で当接するように設定)すると共に、G、A、B鍵については、上記実施の形態における鍵4の場合と同様に設定(被ガイド部の右側面がガイド部右側壁部の左側面と面接触状態で当接するように設定)し、ユニット中央のF鍵については、上記実施の形態における鍵3の場合と同様に設定(被ガイド部がガイド部に当接することなく常に離間するように設定)すればよい。
【0056】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図8乃至図10を参照して説明する。図8及び図9は、本実施の形態に係る鍵盤装置の鍵ユニット1が組み付けれられた状態を示す。図10は、鍵及びガイド部を拡大して示すものである。図8は同鍵盤装置を上方からみた平面図、図9は図8のB−B線に沿う断面図、図10は図8のA−A線に沿う断面拡大図である。これらの図において、上述した第1の実施の形態における要素及び部分に対応するものには同一符号を付して示し、その詳細な説明は省略する。
【0057】
第2の実施の形態によれば、前記第1の実施の形態に対して、例えば図9に示すガイド部20のように、ガイド部19、20、21の鍵長手方向における寸法を前記第1の実施の形態におけるものよりも大きく設定し、ガイド部19、20、21と被ガイド部11、12、13との当接面積を広くしたこと、及び、図10に示すように、各ガイド部19、20、21における左右両壁部19L、19R;20L、20R;21L、21R間の間隔、即ち溝部19M,20M,21Mの幅を狭くし、これにより、各被ガイド部11、12、13がその左右両側面11b,11c;12b,12c;13b,13cが対応するガイド部19、20、21の左右両壁部で狭持された状態(面接触状態)で溝部19M,20M,21Mに挿入されている点が異なる。このようにガイド部19、20、21及び被ガイド部11、12、13を形成し係合させたことにより、ガイド部の一対の壁部19L、19R;20L、20R;21L、21Rが鍵2、3、4の幅方向の両面から被ガイド部11、12、13の左右両側面11b,11c;12b,12c;13b,13cに広い面積に亘って面接触して鍵の移動を規制するので、鍵の長手方向軸回りのローリングを防止できる。つまり、安定した押離鍵操作が可能になる。尚、各被ガイド部11、12、13の左右両側面11b,11c;12b,12c;13b,13cとガイド部19、20、21の左右両壁部との間には押離鍵時のスムーズな摺動を可能にするために僅少のクリアランス(図示せず)が存在するように設定される。
【0058】
このようにして、間隙9及び間隙10の矯正は、被ガイド部11、13とガイド部19、21との面接触状態による両面当接によりなされる。かかる面接触状態は上下方向に各鍵2、3、4が揺動する通常の押鍵動作時にも保持され、被ガイド部11、13がガイド部19、21に対してスムーズに摺動する。
【0059】
このスムーズな摺動は、以下に述べる理由によりより一層確実に実現される。即ち、図10を参照すると、被ガイド部先端部11s,12s,13sは、鍵の押離鍵方向には前記接続部5、6、7から遠く、且つ前記ガイド部19、20、21の頂部からも遠い位置に形成され、接続部、ガイド部の頂部、被ガイド部先端部の順に並んで設けられており、これにより、鍵長手方向の軸回りにみたローリングRが生じにくい構造を形成している。これを図10の右鍵部のみに着目して説明する。接続部7(図1、3参照)では、常に付勢力Frが矢印方向に発生しているので、ガイド部21の頂部21Tの端部21TPを中心に時計回りの回転モーメントMが発生しており、これを規制するように前記被ガイド部先端部13sにて壁部側面21Laを押すことで釣り合っている(反回転モーメントMが発生してバランスしていると考えることができる)。
【0060】
従って、前記端部21TPを中心に見て力Frの発生する位置よりできるだけ遠い位置に力Frを打ち消す部位を設けた方がよい。この意味において、この部位として前記先端部13sが作用している。このことを、見方を変えて接続部7を中心に見た場合、鍵揺動時に、力Frに起因して発生するローリングが発生しにくくなっていることが分かる。接続部7の軸回りにローリングが発生しにくい鍵盤構造であるなら、押離鍵時にスムーズな鍵揺動を実現できる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る鍵盤装置によれば、工程の複雑化や製品品質の悪化を招くことなく金型部材の設計や製造の容易化及び強度や寿命の向上を図ることができる。
【0062】
請求項2に係る鍵盤装置によれば、ガイド手段と被ガイド手段とが常に当接するので、各鍵間の適正な隙間を確保することができる。
【0063】
請求項3に係る鍵盤装置によれば、構成を簡単化することができる。
【0064】
請求項4に係る鍵盤装置によれば、各鍵間の適正な隙間を確保し、押鍵操作時におけるメカノイズを防止することができる。
【0065】
請求項6に係る鍵盤装置によれば、鍵を容易に互いに平行にすることができ、こすれ感が発生することがない。
【0066】
請求項8に係る鍵盤装置によれば、金型のコストを低減でき、ひいては鍵盤自体の製造コストを低減できる。
【0067】
請求項9に係る鍵盤装置によれば、構成がコンパクトになり且つより少ない部品点数で製造可能となる。また、製造コストを低減することができる。
【0068】
請求項10に係る鍵盤装置によれば、鍵の長手方向軸回りのローリングを防止できる。つまり、安定した押離鍵操作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鍵盤装置における鍵ユニットを上方からみた平面図である。
【図2】同実施の形態に係る鍵盤装置における鍵ユニットを前方右側下方からみた斜視図である。
【図3】同形態に係る鍵盤装置の鍵ユニットが組付けられた状態を示す部分図であり、鍵盤装置を上方からみた平面図である。
【図4】同A−A線に沿う断面図である。
【図5】同B−B線に沿う断面図である。
【図6】同ガイド部の斜視図である。
【図7】同形態に係る鍵盤装置の鍵及びガイド部について図4を拡大して示した図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る鍵盤装置の鍵ユニットを示す図3と同様の図である。
【図9】同B−B線に沿う断面図である。
【図10】同形態に係る鍵盤装置の鍵及びガイド部を示す図7と同様の図である。
【符号の説明】
1 鍵ユニット
2 鍵
5 接続部
5a 接続部垂直部
5b 接続部水平部
8 共通支持部
9 間隙
11 被ガイド部
11A 小突起部
11a 係止面
11b 左側面
11c 右側面
14 フレーム部
19 ガイド部
19L 左側壁部
19R 右側壁部
19La 右側面
19Ra 左側面

Claims (10)

  1. 先端部と基端部を有する複数の鍵、該複数の鍵を支持する共通支持部、及び前記各鍵の基端部に設けられ当該鍵と前記共通支持部同士を接続する接続部を有し、前記複数の鍵が前記接続部を介して前記共通支持部に該共通支持部に対して押鍵方向及び鍵並び方向に揺動自在に接続された状態で、且つ前記先端部にいくほど互いの間隙を拡開して前記接続部及び前記共通支持部と一体成形されて構成された少なくとも1つの鍵ユニットと、
    該鍵ユニットが装着されたフレーム部材と、
    前記鍵と前記フレーム部材に設けられ、前記接続部を変形させることにより前記複数の鍵を互いに平行にして前記鍵ユニットを前記フレーム部材に係合させる係合手段とを備えたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記係合手段は、前記フレーム部材に設けられたガイド手段と、前記各鍵に設けられ前記ガイド手段の対応するものと係合する被ガイド手段とから成り、前記複数の鍵は、前記ガイド手段と前記被ガイド手段との係合により互いに平行にされることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
  3. 前記ガイド手段は、前記被ガイド手段を介して押鍵時における前記複数の鍵の鍵並び方向への揺動を規制するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
  4. 前記ガイド手段と前記被ガイド手段とが前記複数の鍵が互いに平行にされるように面接触状態で当接可能であることを特徴とする請求項2または3記載の鍵盤装置。
  5. 前記ガイド手段は、前記フレーム部材に前記各鍵に対応して設けられ、前記鍵ユニットが前記フレーム部材に装着されたときに該鍵の長手方向の軸に平行に延び且つ互いに間隔をおいて間に溝を画成する1対の壁部から成り、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ該鍵の長手方向の軸に平行に延びる両側面を有する突起部であって、前記ガイド手段の対応するものの前記1対の壁部間の溝に挿入された突起部から成ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
  6. 前記鍵ユニットの前記接続部は、前記複数の鍵が先端部にいくほど互いの間隙が拡開されるように鍵並び方向に屈曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
  7. 前記接続部は、前記共通支持部側に位置して、前記鍵の対応するものを鍵並び方向に揺動自在に屈曲可能な垂直部と、前記鍵側に位置して、前記対応する鍵を押鍵方向に揺動自在に屈曲可能な水平部とから成ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
  8. 前記各鍵は側面を有し、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ前記ガイド手段の対応するものと係合可能な第1の突起部と、該第1の突起部から鍵並び方向に、鍵の側面から外側に突設した第2の突起部とから成ることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
  9. 前記フレーム部材側に設けられたストッパを含み、前記第2の突起部は、前記各鍵の非押鍵時に前記ストッパに当接して前記各鍵の非押鍵時の極端位置を規制する係止面を有することを特徴とする請求項8記載の鍵盤装置。
  10. 前記ガイド手段は、前記フレーム部材に前記各鍵に対応して設けられ、前記鍵ユニットが前記フレーム部材に装着されたときに該鍵の長手方向の軸に平行に延び且つ互いに間隔をおいて間に溝を画成する1対の壁部から成り、前記被ガイド手段は、前記各鍵に設けられ該鍵の長手方向の軸に平行に延びる両側面を有する突起部であって、前記ガイド手段の対応するものの前記1対の壁部間の溝に前記両側面が前記ガイド手段の一対の壁部で狭持されて挿入された突起部から成ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の鍵盤装置。
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