JP3728810B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3728810B2
JP3728810B2 JP17900496A JP17900496A JP3728810B2 JP 3728810 B2 JP3728810 B2 JP 3728810B2 JP 17900496 A JP17900496 A JP 17900496A JP 17900496 A JP17900496 A JP 17900496A JP 3728810 B2 JP3728810 B2 JP 3728810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
error rate
time
hopping
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17900496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1022877A (ja
Inventor
裕修 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP17900496A priority Critical patent/JP3728810B2/ja
Priority to US08/887,332 priority patent/US6130905A/en
Publication of JPH1022877A publication Critical patent/JPH1022877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3728810B2 publication Critical patent/JP3728810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペクトラム拡散を利用した、特に周波数ホッピング方式を用いた通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記スペクトラム拡散通信方式を用いた通信システムでの通信方式として、周波数の有効利用、かつ、秘匿性を高めるために使用される周波数ホッピング方式(以下FH方式と示す。)がある。FH方式は搬送波を拡散符号系列により予め定められた規則に従い、ホッピングさせることにより拡散を行うものである。FH方式によるスペクトラム拡散通信方式を使用した従来の双方向通信システムは図10のように構成されていた。
【0003】
まず、送信機について説明する。拡散符号系列発生器5から出力される拡散符号系列に従って周波数シンセサイザ6からはランダムな周波数の信号が出力される。送信データ入力端子には一次変調信号が入力される。送信データ入力端子1に供給された一次変調信号は周波数シンセサイザ6からの出力によりアップコンバータ3で出力周波数が決定される。アップコンバータ3により周波数変換された送信データは、増幅器8で増幅された後、共用器10を経てアンテナ11から送信出力される。
【0004】
次に受信機について説明する。アンテナ11で受信された信号は共用器10で送信波と分離され、増幅器9で増幅された後にダウンコンバータ7に入力され、ダウンコンバータ7により前記周波数シンセサイザ6からの周波数を指定する信号に基づいて周波数変換され、復調器12により復調されて受信データとされる。
【0005】
この受信データは図示外のデータ演算回路に出力されると共に同期回路4にも出力される。同期回路4では受信信号からホッピング周波数の位相が検出され、同期回路4から拡散符号系列発生器5に同期信号が出力される。拡散符号系列発生器5は入力された同期信号に従い、拡散符号系列を出力する。拡散符号系列発生器5から出力された拡散符号系列は周波数シンセサイザ6に供給される。周波数シンセサイザ6は入力された拡散符号系列に従ってランダムな周波数の出力を発生する。ダウンコンバータ7は受信信号と周波数シンセサイザ6からの出力とを乗算して受信信号を逆拡散する。ダウンコンバータ7において逆拡散された逆拡散信号は復調器12で復調され、復調器12において受信データを得て、復調された受信データは受信データ出力端子2から出力される。
【0006】
このような送受信機で双方向通信を行うには、これらの送信機と受信機とが同時に動作することになる。尚、前記ランダムな周波数とは、前記拡散符号発生器5から同期信号の入力の度に出力される拡散符号がランダムに変更されることを意味し、この拡散符号の系列(周波数の変化パターンを示す)を一組の通信装置相互で共有することにより、送受信が行われるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記FH方式を利用した通信方式では、ホッピングした直後に上記周波数シンセサイザの発生する周波数が安定する時間(以下、占有時間と呼ぶことにする)が必要となる。周波数ホッピング方式による通信は、通話の秘匿性や多チャンネル化のために、同一周波数での通信時間に、上限が定められており、通常は上限よりも十分小さい時間(図11中、Tで示す時間)毎にホッピングが行われている。図11に示すようにある周波数帯(例えばf1)から、別の周波数帯(例えばf2)に周波数遷移する際の、周波数の不安定な時間(t2)が占有時間である。この占有時間中は通常の通信は不可能であり、周波数が安定するまでの間、システム全体に待ち時間が存在する。その結果、通常アマチュア無線等で用いられる搬送周波数を一定とした通信と比較するとその伝送速度は原理的に低下する。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、周波数ホッピング時の、占有時間を少なくすることによって上述の転送レートを上げることが可能になり、音声データのみならず、データ量の多い画像データの送受信に好適な通信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1の通信装置は、受信信号のエラーレートを検出する検出手段と、そのエラーレートの基準値を記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された受信信号のエラーレートが前記基準値よりも大きくなるか否かを判別するエラーレート判別手段と、そのエラーレート判別手段によって前記エラーレートが前記基準値よりも大きいと判別された場合にのみ前記滞留時間を低減させてホッピング時における周波数の不安定な占有時間の総量を低減させるように周波数をホッピングさせるホッピング制御手段とを備えている。検出手段により受信信号のエラーレートが検出され、エラーレート判別手段は、検出されたエラーレートが記憶手段に記憶された基準値よりも大きいか否かを判別し、そのエラーレート判別手段によって前記エラーレートが前記基準値よりも大きいと判別された場合にのみ前記滞留時間が低減されるように周波数をホッピングさせるのである。
【0010】
また、請求項2記載の通信装置は、周波数がホッピングされたときからの経過時間を測定する測定手段と、その測定手段により測定された経過時間が所定時間に達しているか否か判別する時間判別手段とを備える。前記ホッピング制御手段は、エラーレート判別手段によるエラーレートの基準値超過の判別タイミングと、時間判別手段による所定時間の判別のタイミングの早い方のタイミングで前記滞留時間を変更する。同一周波数による通信時間を制限して通信を行うわけである。
【0011】
さらに、請求項3記載の通信装置は、前記ホッピング制御手段がホッピングする周波数の変更パターンを記憶したテーブルを有し、そのテーブルに従って変更する周波数を決定する。予めホッピングする周波数を定めたテーブルを用意することにより、使用する搬送周波数を決定する時にホッピング周波数をいちいち算出する時間が無くなり、通信の高速化が図れるわけである。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図1のブロック図、図9の送信データ図を参照して説明する。図1で示される構成の通信装置から送信を行う際のデータのフォーマットは図9のようなフォーマットである。このフォーマットで送信用タイムスロットと受信用タイムスロットがそれぞれ構成されるのである。尚、図9中のデータ情報とは、本来送りたい信号のことであり、エラー訂正用データは、データ情報が正しいかどうか判断するための誤り訂正用の信号を示しており、ホップ情報とは、エラーレートの高低を判断する信号を示している。ここで、エラー訂正用データとしては、公知のリードソロモン符号等を採用することができ、送信内容を示すデータ情報に付加されるものである。
【0014】
まず、図1において周波数シンセサイザ28、アップコンバータ22、増幅器30、共用器32、アンテナ33、増幅器31、ダウンコンバータ29、復調器34は図10の従来の技術と同一であるので詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0015】
同期回路25は一定周波数の同期信号を後述の制御部38に出力するように構成されている。
【0016】
拡散符号系列発生器26は前期同期信号に応答して制御部38からの指令信号を読みとり、それが周波数の遷移を指令する遷移指令信号の場合には拡散符号系列の次の拡散符号を周波数シンセサイザ28に出力し、一方、遷移指令信号でない場合には周波数遷移を行わないとして新たな拡散符号は出力しないように構成されている。
【0017】
制御部38は、前記同期信号に応答して動作し、前記受信データ出力端子21と前記ダウンコンバータ29との間に接続された復調器34にその入力側が接続され、その出力側は一次変調器37を介してデータ冗長器36に接続されている。このデータ冗長器36は前記送信データ入力端子と前記アップコンバータ22との間に接続され、送信データ入力端子20から入力された送信データと制御部38からのデータとが冗長される。
【0018】
前記制御部38は、前記復調器34から入力された受信データに基づき検出手段としてのエラーレート検出格納部24において、エラーレートをRS(リードソロモン符号)符号等を用いた周知の誤り訂正技術を使用して演算し、エラーレート判別手段としての比較判定部23において予め設定されている周波数遷移判別用の第1基準エラーレート値と演算した受信データのエラーレートとの比較を行う。このエラーレートが第1基準エラーレート値よりも大きいときは良好な通信が不可能として前記遷移指令信号を前記拡散符号系列発生器26に出力し、一方、前記演算したエラーレートが第1基準エラーレート値よりも小さいときにはまだ良好な通信が可能として周波数維持信号を前記拡散符号系列発生器26に出力するように構成されている。また、制御部38は前記遷移指令信号と周波数維持信号とを送信用タイムスロットにおいて前記一次変調器37に出力し、これらをそれぞれ変調させてデータ冗長器36でホップ情報としてエラー訂正用データの後に付加させる。
【0019】
一方、制御部38は受信用タイムスロットにおいては受信信号のホップ情報を受けて、それが遷移指令信号の場合には次の送信用タイムスロットの時に周波数をホッピングさせるべく拡散符号系列発生器26に遷移指令信号を出力する。
【0020】
このようにして、エラーレートが第1基準値よりも大きくなったことを検出した通信装置(A)と、ホップ情報に基づいて周波数の遷移を指令された通信装置(B)は、それぞれ同時に次のホッピング周波数に切り替えられることになる。つまり、図2に示すように、従来のように一定時間毎にホッピングは行われず、通信の妨害によりエラーレートが悪化したときのみホッピングが行われるので、占有時間の総量は低減されるのである。通信装置(A)は送信用タイムスロットの後に受信用タイムスロットが設けられ、これを繰り返す動作を行い、通信装置(B)は通信装置(A)が送信用タイムスロットにあるときは受信用タイムスロットに、通信装置(A)が受信タイムスロットにあるときは通信装置(B)は送信用タイムスロットになるように設定されることにより、多重通信が行われ、この送信用タイムスロットと受信用タイムスロットを1フレームとしたとき、そのフレームの整数倍がホッピングの滞留時間となるのである。この滞留時間が1ホップ毎に異なるものになるのである。
【0021】
また、請求項2記載の時間判別手段を考慮した第2の実施形態を図3に示す。周波数シンセサイザ28、アップコンバータ22、増幅器30、共用器32、アンテナ33、増幅器31、ダウンコンバータ29、復調器34、同期回路25、拡散符号発生器26、一次変調器37は図1と同一であるので詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0022】
測定手段としてのタイマ27aは、制御部38内に設けられており、制御部38から前記拡散符号系列発生器26に遷移指令信号が出力されたときに計数を開始し、再び遷移指令信号が出力されたときにゼロリセットを行ってから計数を再開するように構成されている。
【0023】
時間判別手段としての時間判別部27は、制御部38内に設けられており、タイマ27aによって計数された時間が所定の基準滞留時間よりも大きいか否かを判別し、大きくなったときにタイムアップ信号を発生するように構成されている。
【0024】
一方、比較判定部23は、エラーレート検出部24によって検出された受信信号のエラーレートが前記第1の基準値よりも大きくなったときに通信不良(NG)信号を発生するように構成されている。
【0025】
制御部38は、受信用タイムスロットにおいて、ホップ情報に基づいて遷移が指令されているときは次の送信用タイムスロットの時に、遷移指令信号を拡散符号系列発生器26に出力すると共に一次変調器37にも出力する。この時、タイマ27aの計数がリセット後、再開される。
【0026】
また、制御部38は、前記通信不良信号とタイムアップ信号のいずれか一方が発生されたときに、次の送信用タイムスロットの時に遷移指令信号を拡散符号系列発生器26に出力するように構成されている。この機能部分が請求項2の周波数変更手段に相当するのである。
【0027】
また、システム全体の流れを、図3の構成を2つの送受信器に採用した場合のフローチャートを示す図5、図6を参照して説明する。図5中のカウンタ1、カウンタ2は送受信器1内にメモリに記憶させるカウンタであり、図6中のカウンタ3、カウンタ4は送受信器2内のメモリに記憶させるカウンタであり、初期状態において、すべてのカウンタの値は同じである。また、拡散符号系列発生器26にはホッピング周波数が記憶されたテーブルが内蔵されており、そのテーブルは、アドレスに対応して互いに異なる周波数が設定された構成となっており、ホッピングパターンの1サイクル分が記憶されている。前記カウンタの内容はこのテーブルのアドレスを指定するものである。
【0028】
まず、送受信初期搬送周波数を送受信器1と、送受信器2で決定する(s1)。送受信器1において、送受信器2から送られたデータを受信する(s2〜s4)。そのデータから、受信したホップ情報(フラグ)を分離し、ホップ情報の状態によって次回通信時の搬送周波数を決定するポインタとなるカウンタ2の値を変化させる(s5,s6)。ホップ情報がエラーレートの基準を満たしているという信号(以下OK維持信号という)の時はカウンタ2を変化させず搬送周波数を変化させない。また、ホップ情報がエラーレートの基準を満たしていないという信号(以下NG遷移信号という)の時はカウンタ2を更新し、送受信器1の搬送周波数を変化させる。
【0029】
送受信器2から送られたホップ情報がOK維持信号の時、時間判別部27で基準時間が経過しているかどうかを判別し(s7)、基準時間が経過していればカウンタ2を更新する(s8,s9)。時間判別部27により、基準時間が経過していないと判断されたときには送受信器2へ発信するデータ情報、エラー訂正用データを作成し(s10)、送受信器2からの送信データ(データ情報、エラー訂正用データ)から得られたエラーレートで前記エラーレート比較を行う(s11)。その時、エラーレート基準を満たしていれば、ホップ情報をOK維持信号とし(s12,s13)、すべての作成送信データを送受信器2へ送信する(s14,s15)。エラーレート基準が満たされていないときにはカウンタ2を更新し(s9)、NG遷移信号をホップ情報として作成し、すべての作成送信データを送受信器2へ送信する。
【0030】
また、送受信器2から送られたホップ情報がNG遷移信号の時、次の送信時の搬送周波数を変化させるためカウンタ2を更新する(s6)。送受信器2へ発信する送信データ(データ情報、及びエラー訂正用データ)と、ホップ情報(ここではOK維持信号)を作成し(s17)、カウンタ2の値をカウンタ1に代入し(s18)、カウンタ1に応じたホッピング周波数で作成送信データを送受信器2へ送る(s14,s15)。その際には送受信器2はカウンタ3に応じたホッピング周波数で通信を行う(t2,t3)。
【0031】
その送信データを受け取る送受信器2では、送受信器1より受け取ったデータのホップ情報に従って、状態によって次回通信時の搬送周波数を決定するポインタとなるカウンタ4の値を変化させる。ホップ情報がOK維持信号の時(t5)は、カウンタ4を変化させず搬送周波数を変化させない。また、ホップ情報がNG遷移信号の時はカウンタ4を更新し(t6)、送受信器2の搬送周波数を変化させる。
【0032】
送受信器1から送られたホップ情報がOK維持信号の時、時間判別部で基準時間が経過しているかどうかを判別し(t7)、基準時間が経過していればカウンタ4を更新する(t8,t9)。時間判別部により、基準時間が経過していないと判断されたときには送受信器1へ発信するデータ情報、エラー訂正用データを作成し(t10)、送受信器1からの送信データ(データ情報、エラー訂正用データ)から得られたエラーレートで前記エラーレート比較を行う(t12)。その時、エラーレート基準を満たしていれば、ホップ情報をOK維持信号とし(t13)、作成したすべての送信データを送受信器1へ送信する(t14、t15)。
【0033】
エラーレート基準が満たされていないときにはカウンタ4を更新し(t9)、NG信号をホップ情報として作成し、作成したすべての送信データを送受信器1へ送信する(t14,t15)。
【0034】
また、t5において、送受信器1から送られたホップ情報がNG信号の時、次の送信時の搬送周波数を変化させるためカウンタ4を更新する(t6)。送受信器1へ発信する送信データ(データ情報、及びエラー訂正用データ)と、ホップ情報(ここではOK維持信号)を作成し(t17)、カウンタ4の値をカウンタ3に代入し(t18)、カウンタ3に応じたホッピング周波数で作成送信データを送受信器2へ送る(t14,t15)。その際には送受信器1はカウンタ1に応じたホッピング周波数で通信を行う。
【0035】
このような流れで通信を行うことで、本発明の通信装置を実質的に動作させることができる。
【0036】
次に請求項4記載の高エラーレート判別手段を備えた第3の実施形態をブロック図4に示す。周波数シンセサイザ28、アップコンバータ22、増幅器30、共用器32、アンテナ33、増幅器31、ダウンコンバータ29、復調器34、同期回路25、拡散符号発生器26、一次変調器37は図1と同一であるので詳細な説明は省略し、制御部38内のホッピングテーブル35、高エラーレート判別部39の役割を中心として説明する。
【0037】
ホッピングテーブル35は、比較判定部23で作成した周波数遷移信号を受けて拡散符号発生器26が発生する新たな拡散符号を予めホッピング周波数の変更パターンとして記憶しておくテーブルである。
【0038】
高エラーレート判別部39は、エラーレート検出格納部24により算出されたエラーレートが第2の基準値(第1の基準値よりも高い値)よりも高いか否かを判別し、高いと判断されたときの搬送周波数を上記ホッピングテーブル35から除外するか、エラーレートが第2の基準値よりも低いと判断されているホッピング周波数にホッピングテーブルの変更を行う。もしくは、ホッピング周波数を算出した際に、その周波数がそれ以前にホッピング周波数として用いられており、その時にエラーレートが高いと判断したときにはその搬送周波数を用いずに、さらに次に算出する搬送周波数を用いるように構成されている。また、ホッピングテーブル35の変更がある基準回数以上発生した場合、もしくはホッピングテーブル35の使用周波数がある基準数以上削減された場合には、ホッピングテーブル35の状態を初期の状態に戻すことも可能であるように構成する。
【0039】
つまり、制御部38は第2の実施形態と同様に時間判別部27により発生されるタイムアップ信号と、通信不良信号の発生タイミングの早い方のタイミングで遷移信号を拡散符号系列発生器26とホッピングテーブル35に出力するのである。また、高エラーレート判別部39は、エラーレート検出格納部24にて検出された受信信号のエラーレートが第2の基準値よりも大きくなったときにテーブル変更信号を発生するのである。
【0040】
このテーブル変更信号に応答して制御部38は第2の基準値よりもエラーレートが大きくなったときに使用していたホッピング周波数を不使用とするため、ホッピングテーブル35の周波数使用テーブルからその周波数を予備エリアに除外し、予備周波数を除外した周波数の記憶アドレスに移動させるのである。
【0041】
こうすることにより、次のホッピングサイクルにおいて高エラーレートとなった周波数は使用されなくなるのである。拡散符号発生器26に含まれるホッピングテーブル35から、比較判定手段23からの信号を用いて、エラーレートの高い搬送周波数を取り除き、データ転送レートの向上を果たすことができる。更に、搬送周波数として使用できる周波数がある基準まで減ってきたことを確認したら、ホッピングテーブル35を初期状態に戻し、ホッピングパターンも元の状態に戻す。この繰り返しを行うことによって、結果的に2重構造の秘話通信方式となり、従来行われているFH方式のスペクトラム拡散通信装置の秘話性、秘匿性もまた向上することができる。また、PN符号等の拡散符号発生手段を端末機に搭載することなく、発生パターンを記憶しておくことができる。
【0042】
以上説明したものの他に、次のような変形も可能である。即ち一方の通信装置においてシステムの簡略化のためエラーレート検出格納部24や比較判定部23を入れないようにすることが可能である。エラーレートを計算する時間が結果的にデータ転送レートを制限してしまうため、さらにデータ転送レートを上げたいときには、従来例の通信装置の図10を一方の通信装置としても使用できる。そのときのシステム全体の流れをフローチャート図7、図8に示す。
【0043】
送受信器1については、上述の説明と同じである。図8における送受信器2では、送受信器1より受け取ったデータをホップ情報と、データ情報に分離する(p1,p2)。また、送受信器1へ送受信器2で作成したデータ情報とエラー訂正用データを送り、ホップ情報は、送受信器1へそのまま送り返す(p3,p4)。送受信器1から送られたホップ情報の結果によって、次回受信時のホッピング周波数を変化させる(p5,p6)。この流れで通信を行うことができる。
【0044】
また、この実施形態では送信データのフォーマットは図9のように構成したが、データ情報、エラー訂正用データ、ホップ情報の順番がいかなる形になってもこの通信が損なわれることがないのは言うまでもない。
【0045】
また、制御部38をまとめて、ブロック図1、図3、図4に掲載したが、この制御手段は回路等のハード、プログラム等のソフト等で動作させることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の通信装置は、受信信号のエラーレートを検出する検出手段と、そのエラーレートの基準値を記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された受信信号のエラーレートが前記基準値よりも大きくなるか否かを判別するエラーレート判別手段と、そのエラーレート判別手段によって前記エラーレートが前記基準値よりも大きいと判別された場合にのみ前記滞留時間を低減させてホッピング時における周波数の不安定な占有時間の総量を低減させるように周波数をホッピングさせるホッピング制御手段を備えることによって、エラーレートが基準値よりも小さい場合には滞留時間を大きく出来るため、従来データ通信する際に周波数をホッピングさせる回数が実質上減少し、一定時間毎に要していた占有時間を減少させる事ができ、結果的にデータ転送レートを向上することができる。
【0047】
また、請求項2記載の通信装置は、周波数ホッピング時間の計測手段や時間判別手段を備える事によって、ある搬送周波数帯を占めている時間を制限する事ができる。同一周波数での通信時間に上限が定められているため、その制約の範囲内で通信条件を満たすことができる。
【0048】
また、請求項3記載の通信装置は、ホッピング変更パターンを記憶したテーブルを備える事で搬送周波数を決定する度にホッピング周波数を算出する時間を省き通信の高速化を図ることができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を適用した一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した搬送周波数の変化を示すタイムチャートである。
【図3】他の実施形態(特に請求項2)の構成を示すブロック図である。
【図4】他の実施形態(特に請求項3、請求項4)の構成を示すブロック図である。
【図5】図3の構成における制御動作のフローチャートである。
【図6】図3の構成における制御動作のフローチャートである。
【図7】一方の送受信器に図3の構成を用い、他方の送受信器に図5の構成を用いたときのその制御動作のフローチャートである。
【図8】一方の送受信器に図3の構成を用い、他方の送受信器に図5の構成を用いたときのその制御動作のフローチャートである。
【図9】図1、図3、図4の構成における送受信データのフォーマットである。
【図10】従来例のFHスペクトル拡散通信方式による通信装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来のFHスペクトル拡散通信方式の搬送周波数変化のタイムチャートである。
【符号の説明】
20 送信データ入力端子
21 データ出力端子
22 アップコンバータ
23 比較判定部
24 エラーレート検出格納部
25 同期回路
26 拡散符号系列発生器
27 時間判別部
27a タイマ
28 周波数シンセサイザ
29 ダウンコンバータ
30 増幅器
31 増幅器
32 共用器
33 アンテナ
34 復調器
35 ホッピングテーブル
36 データ冗長器
37 一次変調器
38 制御部
39 高エラーレート判別部

Claims (3)

  1. 周波数を所定の滞留時間経過後にホッピングしながら双方向通信を行う通信装置において、
    受信信号のエラーレートを検出する検出手段と、
    そのエラーレートの基準値を記憶する記憶手段と、
    前記検出手段により検出された受信信号のエラーレートが前記基準値よりも大きくなるか否かを判別するエラーレート判別手段と、
    そのエラーレート判別手段によって前記エラーレートが前記基準値よりも大きいと判別された場合にのみ前記滞留時間を低減させてホッピング時における周波数の不安定な占有時間の総量を低減させるように周波数をホッピングさせるホッピング制御手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記ホッピング制御手段により周波数がホッピングされたときからの経過時間を測定する測定手段と、その測定手段により測定された経過時間が所定時間に達しているか否か判別する時間判別手段とを有し、前記ホッピング制御手段は、前記エラーレート判別手段によるエラーレートの基準値超過が判別されるタイミングと、時間判別手段による所定時間の判別のタイミングとの早い方のタイミングで前記滞留時間を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ホッピング制御手段は、ホッピングする周波数の変更パターンを記憶したテーブルを有し、そのテーブルに従って変更する周波数を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信装置。
JP17900496A 1996-07-03 1996-07-09 通信装置 Expired - Lifetime JP3728810B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17900496A JP3728810B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 通信装置
US08/887,332 US6130905A (en) 1996-07-03 1997-07-02 Wireless communication system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17900496A JP3728810B2 (ja) 1996-07-09 1996-07-09 通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1022877A JPH1022877A (ja) 1998-01-23
JP3728810B2 true JP3728810B2 (ja) 2005-12-21

Family

ID=16058438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17900496A Expired - Lifetime JP3728810B2 (ja) 1996-07-03 1996-07-09 通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3728810B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6970495B1 (en) 2000-02-09 2005-11-29 Texas Instruments Incorporated Adjustment of slave frequency hopping pattern to improve channel measurement opportunities in wireless communications
US8243779B2 (en) * 2005-04-29 2012-08-14 Alcatel Lucent Method of quality-based frequency hopping in a wirelesscommunication system
CN105991229B (zh) * 2015-02-16 2020-02-11 电信科学技术研究院 一种时分双工系统中的数据传输方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1022877A (ja) 1998-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5361401A (en) Channel hopping radio communication system and method
TW199253B (ja)
JP3544056B2 (ja) 周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置及びその制御方法
JP4443809B2 (ja) 周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム
JP2005210616A (ja) 無線通信装置、無線通信方法及び無線通信プログラム
JP3179344B2 (ja) 無線通信端末における自動周波数補正方法及び通信制御方法
JP3728810B2 (ja) 通信装置
US20090195827A1 (en) Radio communication device
JPS5953740B2 (ja) 移動デ−タ通信装置
EP1738480B1 (en) Device for use in a frequency hopping system
US20130237219A1 (en) Frequency adjustment method
JP3674181B2 (ja) 無線通信機
JPH06291723A (ja) セキュリティ無線システム
JP3155295B2 (ja) 無線電話装置
JPH1098416A (ja) 無線通信機
JP2846273B2 (ja) Tdma方式の無線通信システム
JPH1013380A (ja) 周波数ホッピング通信装置および周波数ホッピング通信システム
JP4000999B2 (ja) 自動周波数制御回路
JP2004040212A (ja) 無線機
JPH07111482A (ja) 自動周波数制御装置
JP3543574B2 (ja) 受信周波数チャネル設定方法
JP2003169030A (ja) 無線通信装置およびこれを用いた折り返し試験方法
JP3180403B2 (ja) 送受信装置
CN116155410A (zh) 具有多信道空闲信道评估的收发器
JPH09247049A (ja) 高速周波数ホッピング伝送方法とその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20030325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term