JP3728642B2 - 電線引き出し部のシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に電子部品や電気回路を収納するケースから、外部に電線を引き出す部分におけるシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種機器の制御のために電気回路が広く用いられており、この回路には種々の電子部品が用いられている。このような電子部品に水や塵あるいは各種のガス等が付着すると、回路が誤作動し、また、作動が停止する。そのため、特に水のかかりやすい場所で用いられる機器、または塵等の多い環境で使用する機器、あるいは薬液等が周囲に存在し種々のガスが生じている部分に付属する機器、等の制御装置においては、その制御装置のための電子部品や電気回路を密封ケース内に収納し、水や塵や薬液ガスがケース外から内部に進入しないようにする必要がある。
【0003】
このような防水防塵ケース内に電子部品や電気回路を収納するに際して、ケースの容器と蓋の部分は各種の任意のシール構造により強固なシール構造とすることができるのに対して、ケース内の電子部品や電気回路に電力を供給し、あるいは外部の主制御装置から任意の信号を供給し、あるいはケース内の電気回路から外部の機器に信号を出力する等の必要があるため、ケース外の機器とケース内の電気回路や電子部品とを電線で接続する必要が生じる。
【0004】
従って、この電線をケースから引き出す部分から水や塵等が侵入するおそれがあるため、この部分にもシールを行う必要があり、従来から種々の提案がなされており、例えば、電線をパッキンやブッシュに通し、袋ナットで締め付けることでシールする構造や、ケースの内外をシール構造の採用の容易なコネクタによって結合する構造を採用すること等が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、ケースから電線を引き出す部分の従来のシール手段として、パッキンやブッシュに電線を通し袋ナットで締め付けるものにおいては、袋ナットの締め付けに手数を要し、また、締め付け具合の調整が困難であったほか、そのシール性が未だ不確実であり、より確実なシール手段の開発が望まれていた。またコネクタによって結合する構成とすると、そのシール性は確実になるものの、例えば薬液の雰囲気中で使用する場合は、市販品のコネクタを使用する際には、その材料は耐薬品性に劣り、短期間でコネクタ部分が腐食し使用できなくなる。また、コネクタは高価であり、しかもその組立工数が増加し、機器全体の価格が上昇する欠点がある。
【0006】
従って、本発明は、簡単な構造で、確実に且つ容易にシールすることができ、その組立が容易であり、耐薬品性に優れた電線引き出し部のシール構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、収納ケースの側壁に設けた電線挿通孔の内面と側壁内面に対向する面との間に凹部を形成し、該凹部にバックアップリングとOリングを収納するとともにバックアップリングと前記側壁内面に対向する面との間にバックアップスペーサを圧入した電線引き出し部のシール構造を構成するものである。
【0008】
本発明は、上記のように構成したので、収納ケース外部からケースの側壁に設けた電線挿通孔に電線を挿入すると共に電線挿通孔にの内面側に形成した凹部にバックアップリングとOリングを収納し、バックアップリングの中心孔及びOリングの中心孔に電線を挿通する。その後、該凹部に形成した側壁内面に対向する面とバックアップリング間にバックアップスペーサを圧入すると、その力でOリングを側壁内面に押圧し、その押圧によるOリングのつぶれによる変形によって、Oリングの中心孔を貫通する電線の外周は押圧される。それにより、電線は電気回路収納ケースの側壁に設けた電線挿通孔部分において確実にシールされ、水や塵、あるいは薬液ガス等がケース内に侵入することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1、図2、図3に示すように、内部に電子部品や電気回路を収納する電気回路収納ケース1の上方は解放し、図示されない蓋がシール9を介在させて被覆される。収納ケース1の側壁2の一つには、突出部3を設けた側壁2が形成され、この突出部3の収納ケース1の内面側には、凹部4が形成されている。この側壁2に形成した突出部3には電線挿通孔5を設けており、また、この突出部3の内面6に対して所定の間隔を有して、その内面6と対向する凹部背面7を設け、上記突出部3の内面と凹部背面7との間に設けた凹部4に後述するバックアップリングが収納される。凹部背面7を形成する背面壁10には、突出部の電線挿通孔5に対向して切り欠き部11を形成している。
【0010】
一方、この凹部4には図4に示すように、中心部に中心孔12を有し、片側の面にOリング収納溝13を形成したバックアップリング14を、図7に示すように、Oリング収納溝13を形成した面側を突出部3の内面6に対向するようにして収納する。このとき、バックアップリング14の中心孔12と突出部3に形成した電線挿通孔5とはその中心が一致するように設定されている。バックアップリング14のOリング収納溝13には、図5に示されるようなOリング15が収納される。この0リング15は、その収納状態において、バックアップリング14の面から所定量だけ突出するように設定され、その中心孔16側は、バックアップリング14の中心孔12の内周面と等しいか幾分内方に突出するように設定される。このバックアップリング14のOリング収納溝13内にOリング15が収納されて、図6に示すようなOリング組立体17が構成され、図1に示すようにバックアップリング収納用凹部4内に収納される。
【0011】
この状態で電線18をケースの外からケース1の側壁2に形成した突出部3の電線挿通孔5に挿通する。このとき、バックアップリング14の中心孔12とOリング15の中心孔16にも挿入され、バックアップリング収納用凹部4の背面壁10の切り欠き部11を通って、電線18の先端19がケース1の内部に挿通される。ついで、図8に示すような、下方がU字型に解放する電線挿通溝20を有する略U字状のバックアップスペーサ21を、図2に示すように、バックアップリング14の背面22と凹部背面を形成する背面壁10間に圧入する。この圧入を容易にするため、バックアップスペーサ21の下端部には先細のテーパ23を形成しておく。
【0012】
このバックアップスペーサ21の圧入により、図6、図7に示すようにバックアップリング14のOリング収納溝13内にOリング15を収納した状態でバックアップリング14の面15から所定量だけ突出するように設定されているので、この突出分がつぶれ、弾性を有する電線の存在する中心孔16側に膨出する。それにより、電線18の外周はOリング15によって強く押圧され、電線外周と突出部3の内面6が強く押圧されていることと相まって、電線挿通孔5の部分のシールを強固に行う。
【0013】
このようにしてケース内に挿通された電線の端部は各所定の電線接続部に半田付けされる。また、必要に応じて電線が外から強く引かれたときに抜け出さないように、背面壁10のケース内部側において結束部を形成し、あるいは電線外周を強く圧迫する樹脂製や金属製の部材を設けることにより抜け止めを行うこともできる。これらのすべての作業が終了した後、図示されない蓋がケースの上方にかぶせられる。このとき、ケースの上面と蓋との間にはシール9が介在し、且つねじ等で強固に固定されるのでこの部分のシール性は十分に確保される。
【0014】
上記実施例において、バックアップリング14は別個の部材として形成した例を示したが、蓋の裏面の所定位置に突出状態で設け、蓋をするときに自動的に電線挿通孔部分のシールを行うようにすることもできる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成したので、凹部に形成した側壁内面に対向する面とバックアップリング裏面間にバックアップスペーサを圧入する操作のみにより、その圧入力でOリングを側壁内面に押圧し、その押圧によるOリングのつぶれによる変形によって、Oリングの中心孔を貫通する電線の外周は押圧されるため、電線挿通孔部分のシールが確実になされ、水や塵、あるいは薬液ガス等がケース内に侵入することがない。したがって、簡単な構造で、確実に且つ容易にシールすることができ、その組立が容易である。また、従来のコネクタを用いるものと比較して耐薬品性に優れ、耐薬品性の設計に際しては、ケース、Oリング及びケーブルの被覆の材質の選択のみによって達成することができ、設計の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の組立状態を示すケース内部の断面図である。
【図2】同ケース側壁の突出部近傍である図1のA部分の断面図である
【図3】同ケースの平面図である。
【図4】本発明の実施例のバックアップリングの平面図である。
【図5】本発明の実施例のOリングの平面図である。
【図6】図3のバックアップリングと図4のOリングとを組み立てた状態を示し、(イ)は平面図であり、(ロ)は断面図を示す。
【図7】図5の部材をケース内に組み込んだ状態を示す図2と同部分の断面図である。
【図8】本発明の実施例のバックアップスペーサの平面図である。
【符号の説明】
1 収納ケース
2 側壁
3 突出部
4 凹部
5 電線挿通孔
6 内面
7 凹部背面
9 シール
10 背面壁
11 切り欠き部
12 中心孔
13 Oリング収納溝
14 バックアップリング
15 Oリング
16 中心孔
17 Oリング組立体
18 電線
19 先端
20 電線挿通溝
21 バックアップスペーサ
22 背面
23 テーパ部

Claims (3)

  1. 収納ケースの側壁に設けた電線挿通孔の内面と側壁内面に対向する面との間に凹部を形成し、該凹部にバックアップリングとOリングを収納するとともにバックアップリングと前記側壁内面に対向する面との間にバックアップスペーサを圧入したことを特徴とする電線引き出し部のシール構造。
  2. バックアップリングにはOリング収納溝を形成してなる請求項1記載の電線引き出し部のシール構造。
  3. バックアップスペーサは下端が解放した略U字状をなし、下端にテーパ面を形成してなる請求項1または請求項2記載の電線引き出し部のシール構造。
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