JP3728630B2

JP3728630B2 - ペレタイザーの替え刃用回転切断ロール

Info

Publication number: JP3728630B2
Application number: JP16779695A
Authority: JP
Inventors: 勝田中
Original assignee: 有限会社勝製作所
Priority date: 1995-05-30
Filing date: 1995-05-30
Publication date: 2005-12-21
Anticipated expiration: 2020-12-21
Also published as: JPH08323744A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、ペレタイザーにおける送り出させる合成樹脂等の各種材料のストランドを切断して造粒する回転切断ロールの切削刃型を着脱自在に装着できるようにしたペレタイザーの替え刃用回転切断ロールに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のペレタイザーに送り出されるストランドを回転切断ロールによつて切断して樹脂ペレツトを製造する際に使用される回転切断ロールには、外周に多数の切削刃型を図７に示す如く接着固定するものがある。しかし、前記接着固定手段としては、切削刃型を外周取付部分に銀ろう付着する溶融接着が一般的に実施されている現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べている回転切断ロールにあつては、押出機よりの冷却したストランドであつても回転カツターと固定刃台とに生ずる発熱及びストランドの切断による刃型の銀ろう付部分の破壊分離や刃先が大きく欠ける等のため、ストランドの切断が不揃いで正確にできず、また、回転切断ロール自体が使用不可能となる多大な損失となる問題点を有していた。
そこで、本発明は、この様な従来の問題点を解決するためになされたものであつて、その目的とする所は、ストランドを切断する回転切断ロールの外周の切削刃型を着脱自在に装着固定し、切削刃型が摩耗したり欠損したりした場合には、その部分のみの切削刃型を脱離して、新しい切削刃型を装着固定して使用できるようにした経済的に優れたペレタイザーの替え刃用回転切断ロールを提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の替え刃用回転切断ロールは、ストランドを切断化する回転切断ロール本体は、外周全体の横方向に突出部と凹嵌部とを交互に多数形成する。この凹嵌部に対して、その内部に長手方向の固定体と切削刃型とを嵌合する。その固定体には、数個のボルトを以て回動着脱自在に螺着して切削刃型を取り替えできるようにしたものである。
【０００５】
【作用】
本発明は、上述の如き構成よりなり、今この用法を説明すると、押出機より冷水槽を経て送られたストランド（２０）を送りロール（１６）から固定刃台（１７）で切断する回転切断ロール本体（１）が、長時間使用していると切削刃型（６）の一部分の刃先（１４）が摩耗したり破損したりして切断能率が減少したり不良品ができたときに、回転切断ロール本体（１）を取り替えることなく、固定ボルト（７）を弛めて固定体（５）と切削刃型（６）とを取り外し、新しい切削刃型（６）に取り替えて再度固定体（５）を以て切削刃型（６）を装着固定することによつて経済的に回転切断ロールを使用するようにしたものである。
【０００６】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面について説明すると、図１に示すものは、ペレタイザーの一部を示すもので、その相対するフレーム本体（１８）に支持される回転切断ロール本体（１）は、相対する側板（４）（４）と外周部（９）とで構成され、該外周部（９）の横方向に対して長手方向の突出部（２）と凹嵌部（３）とを交互に多数形成してある。
前記凹嵌部（３）には、図６に示す如く、固定体（５）と切削刃型（６）を内部に嵌合する。該固体（５）は、断面方形状で長手方向に形成され、所定間隔に数個のボルト孔（１２）（１２）…が穿設されている。また、該固定体（５）の一方の側面には、嵌装に便利な傾斜辺（１３）を形成してある。更に、図５に示す切削刃型（６）は、長手方向の一方の先端に刃先（１４）を形成してある。そして、該固定体（５）を該外周部（９）の該凹嵌部Ｂ）に該固定体（３）と切削刃型（６）とを嵌合した後に該ボルト孔（１２）（１２）に数個の固定ボルト（７）（７）を以て図３に示す如く、該外周部（９）に着脱自在に固定するものである。符号（８）は、該本体側板（４）を該外周部（９）に固定するための側板固定ボルトを示し、（１０）は両端の支軸となる回転軸（１１）（１１）の外周より該回転切断ロール本体（１）を挾持するナツトを示したものである。
【０００７】
回転切断ロール本体（１）は、図１に示す如くフレーム本体（１８）に支持され、前方に固定刃台（１７）をその先端に押さえロール（１５）及び送りロール（１６）によつて送られるストランド（２０）を切断する。符号（１９）は、下方に位置する案内シユートで切断されたペレツトを給送するようになつている。図７に示すものも、従来の回転切断ロールの回転刃（２１）の部分を示したもので、刃型（２２）の固着を銀ろう付着（２３）によつて装着したものである。
【０００８】
【発明の効果】
本発明は上記の如く構成されているので、回転切断ロール本体は、切削刃型を部分的に取り替えすることによつて、一ヶ所の刃先が破損や分離した場合でも、その破損した刃先の切削刃型のみを取り替えて使用できる効果がある。そして、従来の回転切断ロールの如く、新規な切断ロールを取り替える必要がなく、大変に経済的であると云う優れた効果がある。
そして、回転切断ロール本体には、外周の横方向に長手方向の突出部と凹嵌部とを交互に形成したことにより、該凹嵌部に対して切削刃型と固定体とを確実容易に嵌装できる効果がある。また、固定体には、数個のボルト孔を設け、このボルト孔に固定ボルトを回転自在に螺着したことによつて、固定体を容易に脱離でき、破損した使用不能な切削刃型の取り替え作業が極めて容易となる優れた実利的な効果がある。更に、固定体は、部品として取り替える必要がなく、修理は切削刃型のみでよく、再度の使用が充分に可能であると云う経済的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を使用するペレタイザーの一部欠除した側面図である。
【図２】同じく本発明の回転切断ロールの一部欠除した側面図である。
【図３】同じく回転切断ロールの一部欠除した縦断正面図である。
【図４】同じく本発明の固定体の全体斜面図である。
【図５】同じく本発明の切削刃型の全体斜面図である。
【図６】本発明の回転切断ロールの拡大した一部欠除した縦断側面図である。
【図７】従来の回転切断ロールの銀ろう付着された部分の一部欠除した断面図である。
【符号の説明】
１回転切断ロール本体
２突出部
３凹嵌部
５固定体
６切削刃型
７固定ボルト
９外周部
１１回転軸
１４刃先
２０ストランド
２３銀ろう付着部

Claims

ペレタイザーの相対するフレーム本体（１８）に支持される回転切断ロール本体（１）は、相対する側板（４）（４）と外周部（９）を側板固定ボルト（８）とで固定し、該外周部（９）の横方向に傾斜した長手方向の突出部（２）と凹嵌部（３）とを交互に多数形成し、該凹嵌部（３）には、固定体（５）と切削刃型（６）とを内部に嵌合し、該固定体（５）は、断面方形状で長手方向に形成されると共に、所定間隔に数個のボルト孔（１２）（１２）…を穿設し、且つ該固定体（５）の一方の側面には、傾斜辺（１３）を形成し、該切削刃型（６）には、長手方向の一方の先端に刃先（１４）を形成し、該凹嵌部（３）には、該ボルト孔（１２）（１２）を設けた該固定体（５）を固定ボルト（７）（７）を以て該外周部（９）に着脱自在に螺着することを特徴とするペレタイザーの替え刃用回転切断ロール。