JP3728620B2 - 撮像素子の傾き調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルスチルカメラなどの撮像装置に用いられる撮像素子の傾き調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、CCDなどの撮像素子を用いたデジタルスチルカメラなどの撮像装置においては、撮像素子の画素数が増加する傾向にあるとともに、そのサイズが小さくなる傾向にある。
このような撮像装置では、撮像素子の画素数が多くなり、かつ撮像素子のサイズも小さくなるのに伴って、撮像素子の撮像面におけるレンズの焦点深度が浅くなり、レンズの光軸に対する撮像素子の撮像面の垂直度(以下、あおりという)の精度を高めないと、画像の中央部分で焦点が合っていても、画像の周辺部分で画像がぼけてしまうという問題が生じる。
【0003】
このような問題を解消するために、従来の撮像装置では、レンズの光軸に対する撮像素子の傾きを調整できるようになっている。
図8はその一例を示した撮像装置の要部の拡大断面図である。この撮像装置は、レンズ筐体1を備えている。このレンズ筐体1は、レンズ(図示せず)が内部に取り付けられる筒状のものであり、その像側端部(同図では右端部)には、CCDなどの撮像素子2が取り付けられた素子取付板3が複数のねじ4により取り付けられている。
【0004】
この場合、撮像素子2は、レンズ筐体1側の光入射面に光学ローパスフィルタ5が設けられ、その反対側の裏面(同図では右側面)が素子取付板3に接着され、この状態で撮像素子2の側面に設けられた接続端子6が素子取付板3の端子挿通孔7を通して裏面側(同図では右面側)に突出している。
素子取付板3は、金属板からなり、レンズ筐体1の像側端部に設けられた凹部8内に撮像素子2を挿入させ、かつこの撮像素子2の中心をレンズ筐体1の光軸9に一致させた状態で、レンズ筐体1の像側端部に複数の傾き調整用のワッシャー部材10を介して各ねじ4により取り付けられている。
【0005】
複数のねじ4は、素子取付板3の複数箇所に設けられたねじ挿通孔11を通してレンズ筐体1の像側端部に設けられた各ねじ孔12に螺入する際、素子取付板3とレンズ筐体1の像側端部との間に傾き調整用のワッシャー部材10をそれぞれ配置し、これら傾き調整用のワッシャー部材10を通してレンズ筐体1の各ねじ孔12に螺着することにより、素子取付板3をレンズ筐体1の像側端部に取り付けている。
傾き調整用のワッシャー部材10は、複数枚のワッシャーを組み合わせたもの、あるいは予め厚さの異なるワッシャーを用意し、その厚みでレンズ筐体1の光軸9に対して素子取付板3を傾け、これにより撮像素子2の傾きを調整するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような撮像装置では、ワッシャー部材10の厚さ単位、または用意されたワッシャーの異なる厚さの差によって調整量が決まってしまうため、微妙な調整が困難である。すなわち、ワッシャー部材10は、コスト的な面から金属材料で構成されているため、その最小の厚みがせいぜい30μm程度であり、これに対して撮像素子2に要求されるあおり調整量はその半分以下である。このため、高画素化が進めばますますあおり調整量が細かくなり、撮像素子2のあおりを正確に調整することが困難になる。
また、この撮像装置では、素子取付板3を複数のねじ4で取り付ける際、各ねじ4により素子取付板3がレンズ筐体1に締め付けられるため、各ねじ4の締め付け力によって素子取付板3やレンズ筐体1に捩じれなどの変形が生じることがあり、これによっても撮像素子2のあおりが変化するため、あおりを精度良く設定することができないという問題もある。
【0007】
さらに、この撮像装置では、素子取付板3を複数のねじ4で取り付ける際、レンズ筐体1と素子取付板3との間に厚さの異なる複数のワッシャー部材10を各ねじ孔12に対応させて配置し、この状態で各ねじ4をそれぞれ取り付けなけばならないため、取付作業が面倒であるという問題もある。特に、複数のねじ4に対応する各ワッシャー部材10のうち、いずれか1つのワッシャー部材10の厚さを変える場合でも、全てのねじ4を取り外さなければ、1つのワッシャー部材10を交換することができないため、傾き調整作業がきわめて煩雑で面倒である。
【0008】
この発明の課題は、撮像素子の傾きを簡単な操作で精度良く調整できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、レンズ筐体の光軸に対する撮像素子の傾きを調整する撮像素子の傾き調整装置において、
前記撮像素子が取り付けられ、前記レンズ筐体に対向する面に突起部が設けられた素子取付部材と、
この素子取付部材を前記レンズ筐体に弾力的に付勢して取り付ける付勢取付部材と、
前記素子取付部材と前記レンズ筐体との間に回転可能に配置され、かつ前記素子取付部材に対向する面に前記素子取付部材の前記突起部が当接して相対的に移動する螺旋状のカム面が設けられた調整部材と
を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、付勢取付部材により素子取付部材がレンズ筐体に弾力的に付勢されて取り付けられ、これにより素子取付部材とレンズ筐体との間に配置された調整部材のカム面に素子取付部材の突起部が弾力的に押し付けられ、この状態で調整部材を回転させると、素子取付部材の突起部が螺旋状のカム面に当接した状態で相対的に移動し、この螺旋状のカム面の傾斜に応じて素子取付部材がレンズ筐体に対して接近離間する方向に移動するので、素子取付部材がレンズ筐体の光軸に対して傾き、これに伴って撮像素子もレンズ筐体の光軸に対して傾くので、調整部材を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子の傾きを調整することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、レンズ筐体の光軸に対する撮像素子の傾きを調整する撮像素子の傾き調整装置において、
前記撮像素子が取り付けられ、かつ所定箇所にねじ孔が設けられた素子取付部材と、
この素子取付部材を前記レンズ筐体に弾力的に付勢して取り付ける付勢取付部材と、
前記素子取付部材の前記ねじ孔に螺合するねじ部に前記レンズ筐体に当接する当接部が設けられた調整部材と
を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、付勢取付部材により素子取付部材がレンズ筐体に弾力的に付勢されて取り付けられ、これにより調整部材の当接部がレンズ筐体に弾力的に押し付けられ、この状態で素子取付部材のねじ孔にねじ部が螺合した調整部材を回転させると、その回転量に応じてねじ部が素子取付部材のねじ孔内を回転しながら相対的に移動し、素子取付部材をレンズ筐体に対して接近離間する方向に移動させるので、素子取付部材がレンズ筐体の光軸に対して傾き、これに伴って撮像素子もレンズ筐体の光軸に対して傾くので、調整部材を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子の傾きを調整することができる。
【0013】
この場合、請求項3に記載のごとく、調整部材が複数箇所に設けられていれば、複数箇所の調整部材をそれぞれ回転させることにより、撮像素子の左右前後の傾きを微妙に調整することができ、これにより撮像素子のあおりを精度良く調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図1〜図5を参照して、この発明の撮像素子の傾き調整装置の第1実施形態について説明する。なお、図8に示された従来例と同一部分には同一符号を付して説明する。
図1は傾き調整装置の拡大断面図、図2はその傾き調整装置の他の部分を示した拡大断面図、図3は図1を右側から見た裏面図である。
この傾き調整装置は、撮像素子2が取り付けられた素子取付板3をレンズ筐体1の像側端部に付勢して取り付ける付勢取付部材15と、撮像素子2の傾きを調整する調整部材20とを備えた構造で、これ以外は従来例と同じ構造になっている。
【0015】
付勢取付部材15は、図2に示すように、ねじ16と皿ばね17とからなり、ねじ16を素子取付板3に設けられたねじ挿通孔11を通してレンズ筐体1の像側端部に設けられたねじ孔12に螺入する際、ねじ16の頭部16aと素子取付板3との間に皿ばね17を配置し、この皿ばね17を通してねじ16のねじ部16bをレンズ筐体1のねじ孔12に螺着することにより、皿ばね17のばね力により素子取付板3をレンズ筐体1に対して弾力的に付勢した状態で取り付けるように構成されている。この付勢取付部材20は、図3に示すように、素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における左右両側の2か所にそれぞれ設けられている。これら付勢取付部材20が設けられる箇所のレンズ筐体1の像側端面は、図2に示すように、素子取付板3側(同図では右側)に少し突出した構造になっている。
【0016】
調整部材20は、図1に示すように、レンズ筐体1の像側端面と素子取付板3との間に配置された円板部21と、この円板部21の一面(同図では左側面)に設けられた軸部22と、円板部21の他面(同図では右側面)に設けられた回転操作部23とからなり、これらが一体に形成された構造になっている。また、この調整部材20は、付勢取付部材15の皿ばね17のばね力によって円板部21がレンズ筐体1の像側端面と素子取付板3との間に回転可能に挾まれた状態で、その軸部22がレンズ筐体1の像側端面に設けられた軸孔18に回転可能に挿入され、回転操作部23が素子取付板3に設けられた操作挿通孔19に回転自在に挿入されて素子取付板3の裏面側(同図では右面側)に突出している。
【0017】
この場合、円板部21の一面、つまり素子取付板3に対向する面(図1では右側面)には、図4および図5に示すように、レンズ筐体1の光軸9の方向に傾斜する螺旋状のカム面25が形成されており、このカム面25に対向する素子取付板3の対向面(図1では左側面)には、カム面25に当接した状態で、カム面25に沿って相対的に移動する突起部26が設けられている。また、回転操作部23は、図1に示すように、素子取付板3の操作挿通孔19から素子取付板3の裏面側に突出し、この突出した端面に係合溝27が設けられ、この係合溝27にマイナスのドライバなどの工具を係合させて回すことにより、円板部21を回転させるように構成されている。また、この調整部材20は、図3に示すように、素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における下部両側と上部中間との3か所にそれぞれ設けられている。これら調整部材20が設けられる箇所のレンズ筐体1の像側端面は、図1に示すように、少し凹んだ構造になっている。
【0018】
なお、素子取付板3の裏面(図1では右側面)には、図3に示すように、素子取付板3に取り付けられた撮像素子2の各接続端子6が素子取付板3の端子挿通孔7を通して半田により接合される配線基板28が配置されている。この配線基板28は、フィルムなどからなるフレキシブル基板であり、その所定箇所には、素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における上部中間に設けられた調整部材20の回転操作部23が挿通して裏面側に露出する操作孔29が設けられている。この場合、配線基板28には、多数の配線(図示せず)が操作孔29を避けて引き回されている。
【0019】
このような傾き調整装置では、付勢取付部材15の皿ばね17のばね力により素子取付板3がレンズ筐体1に弾力的に付勢された状態で取り付けられているので、素子取付板3とレンズ筐体1との間に配置された調整部材20の円板部21のカム面25に素子取付板3の突起部26が弾力的に押し付けられる。この状態で、調整部材20の回転操作部23をドライバなどの工具で回転させると、調整部材20の円板部21が軸部22を中心に回転し、素子取付板3の突起部26が螺旋状のカム面25に弾力的に当接した状態で相対的に移動し、この螺旋状のカム面25の傾斜に応じて素子取付板3がレンズ筐体1に対して接近離間する方向に移動する。これにより、素子取付板3がレンズ筐体1の光軸9に対して傾き、これに伴って撮像素子2もレンズ筐体1の光軸9に対して傾くので、調整部材20を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子2の傾きを調整することができる。
【0020】
この場合、調整部材20は、その円板部21の一面に設けられたカム面25におけるレンズ筐体1の光軸9の方向の変位量、つまり螺旋状のカム面25の傾斜を予め設計通りに精度良く製作することができるので、調整部材20の回転量に応じて素子取付板3が微小に変位する変位量を容易に設定することができ、これにより撮像素子2の傾きを微妙に調整することができ、精度の高い調整ができる。特に、調整部材20が素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における下部両側と上部中間との3か所に設けられているので、3か所の調整部材20の各回転量をそれぞれ調整することにより、撮像素子2の左右前後の傾きを微妙に調整することができ、これにより撮像素子2のあおりを精度良く調整することができる。
【0021】
また、この傾き調整装置では、付勢取付部材15の皿ばね17のばね力により素子取付板3がレンズ筐体1に弾力的に付勢された状態で取り付けられているので、従来例のように、ねじ4の締め付け力によって素子取付板3およびレンズ筐体1が捩じれなどの変形を生じることがなく、これによっても精度の高い調整ができる。
さらに、この傾き調整装置では、従来例のように、調整のたびに素子取付板3と共に撮像素子2をレンズ筐体1から取り外す必要がなく、レンズ筐体1に素子取付板3を取り付けた状態で、調整部材20を回転させるだけの簡単な操作で、撮像素子2の傾きを調整することができるので、モニターを見ながら、画像の周辺部分の焦点が適正になるように撮像素子2の傾きを調整することができ、このため調整作業の効率を大幅に向上させることができる。
【0022】
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、この発明の撮像素子の傾き調整装置の第2実施形態について説明する。この場合には、図1〜図5に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この傾き調整装置は、撮像素子2の傾きを調整する調整部材30が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。
すなわち、この調整部材30は、レンズ筐体1の像側端部と素子取付板3との間に回転可能に配置された円板部31の外周面がレンズ筐体1および素子取付板3の外部側方に突出するように、円板部31を大径に形成し、その外周面にローレット加工などによる滑り止め用の操作溝32を形成した構造になっている。
【0023】
この場合にも、円板部31の一面(図6では左側面)には、レンズ筐体1の軸孔18に回転可能に挿入する軸部22が設けられている。また、円板部31の他面(図6では右側面)には、素子取付板3に設けられた突起部26が付勢取付部材15によって弾力的に当接した状態で移動する螺旋状のカム面25が形成されている。なお、この調整部材30も、第1実施形態と同様、素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における下部両側と上部中間との3か所にそれぞれ設けられている。
【0024】
このような傾き調整装置では、調整部材30の円板部31の外周面がレンズ筐体1および素子取付板3の外部側方に突出し、この突出した外周面に滑り止め用の操作溝32が形成されているので、第1実施形態のようにドライバなどの工具を用いずに、円板部31の外周面を指などで操作して調整部材30を容易に回転させることができる。このため、調整部材30を回転させるだけの簡単な操作で、螺旋状のカム面25の傾斜に応じて素子取付板3をレンズ筐体1に対し接近離間する方向に移動させることができるので、第1実施形態と同様、素子取付板3をレンズ筐体1の光軸9に対して傾けることができ、これに伴って撮像素子2もレンズ筐体1の光軸9に対して傾くので、撮像素子2の傾きを精度良く調整することができる。
【0025】
また、この撮像装置では、第1実施形態のように、素子取付板3に回転操作部23が挿入する操作挿通孔19を設ける必要がないので、素子取付板3の剛性を確保することができるとともに、第1実施形態のように、配線基板28に回転操作部23を露出させるための操作孔29を設ける必要もないので、配線基板28の配線の引き回しが容易になり、機械的信頼性および電気的な接続信頼性を向上させることができる。
【0026】
なお、上記第2実施形態では、調整部材30の円板部31の外周面にローレット加工などによる滑り止め用の操作溝32を形成し、指などで円板部31を回転させるように構成したが、これに限らず、例えば、円板部31を歯車で構成し、この歯車にモータで回転する駆動歯車を噛み合わせ、モータの回転により調整部材30を回転させるようにしても良い。このようにすれば、モータの回転を制御することにより、撮像素子2の傾き調整を自動化することができ、より一層、効率良く撮像素子2の傾きを調整することができる。
【0027】
[第3実施形態]
次に、図7を参照して、この発明の撮像素子の傾き調整装置の第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図5に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この傾き調整装置は、撮像素子2の傾きを調整する調整部材35が第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構造になっている。
すなわち、この調整部材35は、素子取付板3に設けられたねじ孔36に螺合するねじ部37を有し、このねじ部37の一端部(図7では左端部)にレンズ筐体1の像側端部に当接する当接部38が設けられ、その他端部(同図では右端部)にドライバなどの工具39が係合する係合溝27が設けられた構造になっている。
【0028】
この場合、当接部38は、円板状の頭部に形成されているが、先細形状に形成してレンズ筐体1に点接触する構造であっても良い。また、素子取付板3は、付勢取付部材15によってレンズ筐体1に向けて付勢されている。これにより、調整部材35は、その当接部38がレンズ筐体1の像側端部に弾力的に当接している。なお、この調整部材35も、第1実施形態と同様、素子取付板3およびレンズ筐体1の像側端面における下部両側と上部中間との3か所にそれぞれ設けられている。
【0029】
このような傾き調整装置では、付勢取付部材15により素子取付板3がレンズ筐体1に弾力的に付勢されて取り付けられ、これにより調整部材35の当接部38がレンズ筐体1に弾力的に押し付けられている。この状態で、調整部材35の係合溝27にドライバなどの工具39を係合させて回すことにより、調整部材35を回転させると、その回転量に応じてねじ部37が素子取付板3のねじ孔36内を回転しながら相対的に移動し、素子取付板3をレンズ筐体1に対し接近離間する方向に移動させる。これにより、素子取付板3がレンズ筐体1の光軸9に対して傾き、これに伴って撮像素子2もレンズ筐体1の光軸9に対して傾くので、第1実施形態と同様、調整部材35を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子2の傾きを調整することができる。
【0030】
なお、上記第1〜第3実施形態およびその変形例では、付勢取付部材15をねじ16と皿ばね17とで構成したが、必ずしも皿ばね17である必要はなく、例えば、スプリングワッシャーやコイルばねなどのばね部材であっても良く、またねじ16の頭部16aと素子取付板3との間に配置されて素子取付板3をレンズ筐体1に向けて弾力的に付勢するものであれば、ゴムや弾性突起などの弾性部材であっても良い。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、付勢取付部材により素子取付部材がレンズ筐体に弾力的に付勢されて取り付けられ、これにより素子取付部材とレンズ筐体との間に配置された調整部材のカム面に素子取付部材の突起部が弾力的に押し付けられ、この状態で調整部材を回転させると、素子取付部材の突起部が螺旋状のカム面に当接した状態で相対的に移動し、この螺旋状のカム面の傾斜に応じて素子取付部材がレンズ筐体に対して接近離間する方向に移動するので、素子取付部材がレンズ筐体の光軸に対して傾き、これに伴って撮像素子もレンズ筐体の光軸に対して傾くので、調整部材を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子の傾きを調整することができる。
【0032】
また、請求項2に記載の発明によれば、付勢取付部材により素子取付部材がレンズ筐体に弾力的に付勢されて取り付けられ、これにより調整部材の当接部がレンズ筐体に弾力的に押し付けられ、この状態で素子取付部材のねじ孔にねじ部が螺合した調整部材を回転させると、その回転量に応じてねじ部が素子取付部材のねじ孔内を回転しながら相対的に移動し、素子取付部材をレンズ筐体に対して接近離間する方向に移動させるので、素子取付部材がレンズ筐体の光軸に対して傾き、これに伴って撮像素子もレンズ筐体の光軸に対して傾くので、調整部材を回転させるだけの簡単な操作で精度良く撮像素子の傾きを調整することができる。この場合、調整部材が複数箇所に設けられていれば、複数箇所の調整部材をそれぞれ回転させることにより、撮像素子の左右前後の傾きを微妙に調整することができ、これにより撮像素子のあおりを精度良く調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の撮像素子の傾き調整装置の第1実施形態を示した拡大断面図。
【図2】図1の傾き調整装置における付勢取付部材の取付部分を示した拡大断面図。
【図3】図1を右側から見た裏面図。
【図4】図1の調整部材の拡大図。
【図5】図4の斜視図。
【図6】この発明の撮像素子の傾き調整装置の第2実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図7】この発明の撮像素子の傾き調整装置の第3実施形態を示した拡大断面図。
【図8】従来の撮像素子の傾き調整装置を示した拡大断面図。
【符号の説明】
1 レンズ筐体
2 撮像素子
3 素子取付板
9 光軸
15 付勢取付部材
20、30、35 調整部材
21、31 円板部
25 カム面
26 突起部
36 ねじ孔
37 ねじ部
38 当接部

Claims (3)

  1. レンズ筐体の光軸に対する撮像素子の傾きを調整する撮像素子の傾き調整装置において、
    前記撮像素子が取り付けられ、前記レンズ筐体に対向する面に突起部が設けられた素子取付部材と、
    この素子取付部材を前記レンズ筐体に弾力的に付勢して取り付ける付勢取付部材と、
    前記素子取付部材と前記レンズ筐体との間に回転可能に配置され、かつ前記素子取付部材に対向する面に前記素子取付部材の前記突起部が当接して相対的に移動する螺旋状のカム面が設けられた調整部材と
    を備えたことを特徴とする撮像素子の傾き調整装置。
  2. レンズ筐体の光軸に対する撮像素子の傾きを調整する撮像素子の傾き調整装置において、
    前記撮像素子が取り付けられ、かつ所定箇所にねじ孔が設けられた素子取付部材と、
    この素子取付部材を前記レンズ筐体に弾力的に付勢して取り付ける付勢取付部材と、
    前記素子取付部材の前記ねじ孔に螺合するねじ部に前記レンズ筐体に当接する当接部が設けられた調整部材と
    を備えたことを特徴とする撮像素子の傾き調整装置。
  3. 前記調整部材は、複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子の傾き調整装置。
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