JP2024010588A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像素子基板のレンズ鏡筒の光軸と直交する面に対する傾きの再調整を容易に行うことが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】 撮像素子基板と、レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒を保持する保持部材と、撮像素子基板の撮像光学系の光軸と直交する面に対する傾きを調整するための偏芯部材と、撮像素子基板を保持部材に固定する基板保持部材と、基板保持部材と撮像素子基板の間に配置され、撮像素子基板を偏芯部材の方向に付勢する付勢部材を備え、偏芯部材は、レンズ鏡筒の撮像光学系の光軸と直交する第1回転軸を有し、保持部材に螺合するネジ部と、第1回転軸とは異なる第2回転軸を中心とした円状であって、撮像素子基板と当接する当接部と、第1回転軸と直交する方向に貫通する穴部を有し、基板保持部材は、撮像光学系の光軸方向から偏芯部材の穴部に挿通された状態で保持部材に固定される。【選択図】 図3

Description

本発明は、撮像素子のあおり調整機構を備える撮像装置に関するものである。
従来、光学系の光軸と直交する面に対して撮像素子の傾きを調整することにより、撮像光学系の結像面の傾きと、撮像素子の撮像面の傾きとを揃える「あおり調整」と呼ばれる調整方法が提案されている。例えば、特許文献1では、レンズ鏡筒1と、レンズ鏡筒1を保持するレンズホルダ2と、撮像素子3と、撮像素子基板4を保持する保持板5、保持板5を付勢するセンサゴム8を備える撮像装置が開示されている。この撮像装置では、レンズホルダ2と保持板5との間に弾性部材であるセンサゴム8が配置された状態で、このレンズホルダ2に保持板5を3箇所でねじ締めする構成であり、ねじ9のねじ締め量により、保持板5と共に撮像素子3の傾きを調整するものである。また、調整後に撮像素子の位置を固定するために、レンズホルダ2に設けた3箇所の接着部に対して接着剤を塗布して、レンズホルダ2と保持板5を接着で一体に固定する構成になっている。
特許第6147096号公報
このようなカメラで良好な画質の画像を得るには、使用時の撮像光学系の結像面の傾きに合わせて、撮像素子の撮像面の傾きをユーザーが再調整可能な構成であることが望ましい。
しかし、特許文献1の構成では、撮像素子の傾き調整後の調整位置の固定を接着で行う構成となっている。このように接着を使用する構成では、使用時にユーザーが再調整を行うことはできない。
本発明では、撮像素子基板のレンズ鏡筒の光軸と直交する面に対する傾きの再調整を容易に行うことが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置では、撮像素子基板と、撮像光学系を有するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒を保持する保持部材と、前記撮像素子基板の前記撮像光学系の光軸と直交する面に対する傾きを調整するための偏芯部材と、前記撮像素子基板を前記保持部材に固定するための基板保持部材と、前記基板保持部材と前記撮像素子基板の間に配置され、前記撮像素子基板を前記偏芯部材の方向に付勢する付勢部材を備え、前記偏芯部材は、前記レンズ鏡筒の撮像光学系の光軸と直交する第1回転軸を有し、前記保持部材に螺合するネジ部と、前記第1回転軸とは異なる第2回転軸を中心とした円状であって、前記撮像素子基板と当接する当接部と、前記第1回転軸と直交する方向に貫通する穴部を有し、前記基板保持部材は、前記撮像光学系の光軸方向から前記偏芯部材の前記穴部に挿通された状態で前記保持部材に固定されることを特徴とする。
本発明の構成によれば、撮像素子基板のレンズ鏡筒の光軸と直交する面に対する傾きの再調整を容易に行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
本実施例の撮像装置1の斜視図 本実施例のレンズユニット2の分解斜視図 本実施例のレンズユニット2の断面図 本実施例の偏芯部材9の説明図 レンズユニット2における撮像素子基板6の傾き調整機構の分解斜視図 レンズユニット2における撮像素子基板6の傾き調整機構の組立説明図 傾き調整時の偏芯部材9と撮像素子基板6の位置関係の説明図 傾き調整時の偏芯部材9の穴部9cと基板保持ネジ10の位置関係の説明図 撮像素子基板6の傾き調整後のレンズユニット2の断面図 付勢部材11が撮像素子基板6を偏芯部材9に当接させる付勢力Fsの分力による偏芯部材9の回転位置ずれ抑制についての説明図 図10を回転軸Xcの軸方向視点で示した説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。はじめに、図1から図6を参照して、本発明の実施形態における撮像装置1および撮像装置1に搭載されるレンズユニット2の構成の概要について説明する。
図1は撮像装置1の斜視図、図2と図3は撮像装置1に搭載されるレンズユニット2の分解斜視図と断面図、図4は偏芯部材9の説明図である。
図1に示すように、撮像装置1は、レンズユニット2と、インナーカバー17と、ドームカバー18とを有する。
レンズユニット2は、インナーカバー17に覆われた状態で半球状の透明なドームカバー18の内部に配置される。レンズユニット2はインナーカバー17と共に、撮像装置1内で撮影方向を変更可能なようにパン軸Xpおよびチルト軸Xt周りに回転可能に保持される。ここで、図中の光軸Xはレンズユニット2の光軸を示す。
レンズユニット2は、図2、図3に示すように、撮像用の光学系を有するレンズ鏡筒3およびセンサホルダ4を備える。また、レンズユニット2は、撮像素子5、撮像素子基板6、画像処理基板7を備える。
レンズ鏡筒3は、外周部に設けられたネジ部3aをセンサホルダ4のネジ部4aに締め込むことで保持される。レンズ鏡筒3はネジ部3aのネジ部4aに対する締め込み量を調整することで、撮像素子5との光軸X方向の間隔を調整することでピントの調整を行う。
センサホルダ4は、レンズ鏡筒3を保持している。センサホルダ4には、図2に示すように、保持部材8(固定部材)がレンズユニット2の光軸周りで異なる位相の複数配置されている。なお、ここでは、3箇所配置されている。保持部材8は取付け用の凹部4bに挿入され、ネジ12によりそれぞれセンサホルダ4に一体に固定される。保持部材8には、図2、図3に示すように、光軸Xと直交する方向にネジ部8aが、光軸X方向にネジ部8bが設けられている。尚、本実施形態では、センサホルダ4と保持部材8は別部品としたが、センサホルダ4に、保持部材8のネジ部8aとネジ部8bに相当するネジ部を設けることで一部品としても良い。
例えば、センサホルダ4が金属製であれば、ネジ部の強度は樹脂製よりも高いので一部品とすれば良い。また、センサホルダ4が樹脂製であれば、本実施形態のように別体の保持部材8を金属としネジ部を設けて、双方を一体に固定する構成にすれば良い。
3箇所の保持部材8のネジ部8aには、光軸Xの直交方向から偏芯部材9が取り付けられる。保持部材8のネジ部8bには、光軸X方向から基板保持ネジ10が固定される。
なお、偏芯部材9の先端には、ネジ部9aが設けられている。基板保持ネジ10の先端には、ネジ部10aが設けられている。
偏芯部材9は、撮像素子基板6の光軸Xに対する傾きを調整するための調整部材である。
偏芯部材9は、図4(a)、(b)に示すように、回転軸Xc(第1回転軸)を回転中心とするネジ部9aと円筒状の中間部9bが設けられており、中間部9bには回転軸Xcと直交する方向に穴部9cが設けられている。
図4(c)は穴部9cの断面図であり、穴部9cの形状は、中間部9bに対して回転軸Xcに直交する方向で図の上下方向に設けられた貫通穴を回転軸Xc周りに角度θの範囲で回転させて拡大した形状になっている。
また、偏芯部材9には、中間部9bの上部に回転軸Xcから距離dだけ偏芯した偏芯軸Xd(第2回転軸)を回転中心とする円筒形状の当接部9dが設けられている。付勢部材11に付勢された撮像素子基板6は、偏芯部材9に対してこの当接部9dで当接する。
そして、偏芯部材9は3箇所の保持部材8に対してそれぞれ取付けられるため、撮像素子基板6は光軸X方向において、3箇所の偏芯部材9の当接部9dによって3点で支持される。
また、当接部9dには溝部9eが設けられている。溝部9eは、組立時や撮像素子基板6の傾き調整時にドライバー等の工具で偏芯部材9を保持部材8に対して回転軸Xc周りでねじ締めおよび回転位置の調整をするために使用される。
偏芯部材9は、使用時に位置調整が可能なように、調整保持部材8に対して接着等の手段で位置を固定していない。偏芯部材9は、ネジ部8a、9aにはねじ締めによる保持力が発生した状態で、保持力以上の力を加えれば回転可能な状態で保持される。
また、組立られた状態で、センサホルダ4と偏芯部材9との間には、弾性部材15が配置される。弾性部材15は、圧縮された状態で保持され、偏芯部材9の中間部9bに対して回転軸Xc周りの回転位置ずれに対して摩擦力を付与することで偏芯部材9の位置ずれの抑制を補助する。弾性部材15についても、組立状態で基板保持ネジ10を通過可能なように、光軸X方向に設けられた貫通穴である穴部15bが設けられている。
基板保持ネジ10は付勢部材11により、偏芯部材9に対して撮像素子基板6を付勢し、撮像素子基板6の位置を保持するための保持部材である。付勢部材11は、図3に示すようにねじ頭10bと撮像素子基板6との間に配置されている。基板保持ネジ10は、付勢部材11を挟んだ状態で、撮像素子基板6の穴部6a、偏芯部材9の穴部9cに先端を通してネジ部10aで調整保持部材8のネジ部8bに固定される。
基板保持ネジ10のねじ頭10bの光軸X方向の位置は調整保持部材8に対して固定されるため、撮像素子基板6は、ねじ頭10bと撮像素子基板6の間で圧縮された状態の付勢部材11からの弾性力により偏芯部材9の方向に付勢される。
詳細は後述するが本実施形態において、偏芯部材9の回転位置の位置ずれの抑制はこの付勢部材11からの弾性力を利用して行われる。付勢部材11は長期使用により弾性力が低下しにくいように、金属製のコイルバネ等を用いることが望ましい。
撮像素子5は、レンズ鏡筒3の光学系を通過して入射される被写体からの撮像用光線を撮像面で受光して電気的な画像信号に変換する。このとき、撮像素子5の被写体側にはセンサラバー16が配置されている。センサラバー16は、撮像素子の光軸X周りに開口部と、撮像素子の周囲を覆う遮光部かで構成された遮光部材である。撮像素子5に対して撮像に不要な光線の入射を遮光し、撮像素子の周囲からのごみの侵入を防止するために使用される。センサラバー16は、3箇所の基板保持ネジ10を保持部材8にねじ締めで固定することで、図3で示すように、センサホルダ4と撮像素子5および撮像素子基板6の間に圧縮された状態で保持される。
撮像素子基板6には、撮像素子5が実装される。画像処理基板7は、撮像素子基板5からの画像信号の入力に対してコントラストや明るさ、色の調整等の画像処理を行う処理用のICを備え、画像データを生成する。画像処理基板7はセンサホルダ4にネジ13で固定される。画像処理基板7は、撮像素子基板6に電気的に接続される。
インナーカバー17は、レンズユニット2を保護するための保護部材である。インナーカバー17には撮像素子基板6の傾き調整時にドライバー等の工具を挿入するための複数の開口部17aが設けられている。ドームカバー18は、半球状であり、インナーカバー17を覆っている。
次に、図5と図6を用いて、保持部材8、偏芯部材9、基板保持ネジ10、付勢部材11の組立について説明する。図5はレンズユニット2における撮像素子基板6の傾き調整機構の分解斜視図、図6は基板保持ネジ10を調整保持部材8に組立する際の説明図である。
図5に示すように、センサホルダ4に対して光軸Xと直交する方向から保持部材8、偏芯部材9の順で組立を行う。はじめに、センサホルダ4の凹部4bに対して、保持部材8を挿入してネジ12で固定する。その後、保持部材8のネジ部8aの座面に対してワッシャー14を配置する。
次に、弾性部材15を開口部15aを介して偏芯部材9の中間部9bに取りつける。その後、ワッシャー14をネジ部8aの座面に配置した状態で、弾性部材15を取り付けた偏芯部材9のネジ部9aを保持部材8のネジ部8aに締め込む。
ここで、偏芯部材9の穴部9cは、後の組立工程で基板保持ネジ10を光軸X方向に挿入可能なように、また、撮像素子基板6の傾き調整時に偏芯部材9を光軸Xc周りの所定の角度だけ回転しても基板保持ネジ10に干渉しない大きさになっている。
穴部9cの大きさを最小化したい場合は、保持部材8のネジ部8aに偏芯部材9のネジ部9aを締め込んだ時に、偏芯部材9の回転位置が所望の位置となるようにネジ部8a、ネジ部9aの位相を揃えて組み立てることが望ましい。
次に、保持部材8、偏芯部材9の順で組立した後のセンサホルダ4に対して、図6で示すように、付勢部材11と基板保持ネジ10を光軸X方向から組立を行う。
まず、付勢部材11に基板保持ネジ10を通す。そして、付勢部材11をねじ頭10bと撮像素子基板6の間に圧縮した状態で基板保持ネジ10の先端を撮像素子基板6の穴部6a、弾性部材15の穴部15b、偏芯部材9の穴部9cの順に挿入する。このようにして、基板保持ネジ10のネジ部10aを保持部材8のネジ部8bに固定する。
このように、偏芯部材9に基板保持ネジ10を挿入させる穴部9cを設けることで、光軸Xと直交する平面内で、偏芯部材9、基板保持ネジ10、付勢部材11を重ねて配置できる。よって、光軸Xと直交する平面内でのスペースを有効に活用できる。
そして、重ねて配置されることにより、偏芯部材9の当接部9dがある付近で、撮像素子基板6に付勢部材11の付勢力がかかる。よって、付勢力により撮像素子基板6を変形させてしまうことも抑制できる。
次に、図7から図11を参照して、レンズユニット2における撮像素子基板6の傾き調整とその調整位置の保持について説明する。図7は傾き調整時の偏芯部材9と撮像素子基板6の位置関係の変化の説明図である。図8は図7の傾き調整時の偏芯部材9の穴部9cと基板保持ネジ10の位置関係の変化の説明図である。図9は傾き調整後のレンズユニット2の一例を断面図で示したものある。
図10は本実施形態のレンズユニット2において、付勢部材11が撮像素子基板6を偏芯部材9に当接させる付勢力の分力を偏芯部材9の回転位置ずれの抑制に用いることの説明図である。図11は図10を回転軸Xcの軸方向の視点で示した図である。
まず、図7を用いて、傾き調整時の偏芯部材9および撮像素子基板6の位置関係の変化を説明する。図8を用いて、そのときの傾き調整時の穴部9cと基板保持ネジ10の位置関係の変化を説明する。
図7(a)の状態に対して、図7(b)の状態は保持部材8に対して、偏芯部材9を回転軸Xc周りに角度θだけ回転させた状態を示す。偏芯部材9の当接部9dは回転軸Xcに対して偏芯形状であるので、回転軸Xc周りに角度θ回転することで、撮像素子基板6に対して、距離aだけ光軸X方向の当接位置が変化する。
そして、撮像素子基板6は前述のように付勢部材11によって当接部9dの方向に付勢されるので、撮像素子基板6も同様に光軸X方向に距離aだけ移動する。センサホルダ4の3箇所それぞれで、保持部材8に対して偏芯部材9を回転軸Xc周りに回転位置を調整する。これにより、撮像素子基板6が偏芯部材9の当接部9dと当接する3箇所で光軸X方向の当接位置に差をつけることができる。
穴部9cは図4(c)で示したような形状をしているため、傾き調整時に偏芯部材9を回転させても、基板保持ネジ10と干渉しない。よって、偏芯部材9の回転が阻害されることはない。つまり、穴部9cの大きさは、撮像素子基板6を光軸Xに対して傾けたい角度範囲に対応するのに必要な偏芯部材9の回転角度範囲において基板保持ネジ10と干渉しないように設けるのが最小の大きさとなる。
また、弾性部材15は偏芯部材9の中間部9bの周囲に圧縮された状態で配置されている。よって、中間部9bとの間に働く摩擦力により、偏芯部材9が回転位置を調整した後に回転軸Xc周りに位置ずれしようとする際に位置ずれを抑制する役割をする。
以上により、撮像素子基板6は、センサホルダ4の3箇所で、保持部材8に対して偏芯部材9を回転軸Xc周りに回転位置をそれぞれ調整することによって、センサホルダ4に保持されたレンズ鏡筒3の光軸Xに対して傾きを調整することが可能となる。
例えば、偏芯部材9の1つを他の2つの偏芯部材9より、撮像素子基板6との当接位置が撮像素子基板6側になるように回転軸Xc周りに回転位置調整をする。これにより、図9の角度Aで示すように撮像素子基板6を光軸Xと直交する面に対して傾けることができる。
ユーザーは使用時に、撮影画像の周辺位置のボケ具合を見ながら、3箇所の偏芯部材9の保持部材8に対する回転位置を調整することで、光軸Xに対する撮像素子基板6の傾き調整を行うことになる。
次に、撮像素子基板6の傾き調整後の偏芯部材9の調整位置の固定について説明する。
偏芯調整前に、偏芯部材9のネジ部9aを保持部材8のネジ部8aに締め込んでいるため、偏芯部材9は、保持部材8に対して固定されている。しかし、さらに固定するために、下記のような構成としている。
図10に示すように、付勢部材11は基板保持ネジ10のねじ頭10bと撮像素子基板6の間に圧縮された状態で保持されている。これにより、付勢部材11の弾性力Fsが、撮像素子基板6が偏芯部材9の当接部9dに付勢される。ここで、弾性力Fsは基板保持ネジ10の中心軸Xbを中心として撮像素子基板6に対して働いている。
そして、弾性力Fsにより、偏芯部材9の当接部9dに対して、弾性力Fsの分力F1が撮像素子基板6を回転軸Xcの方向に押し付けるように発生し、弾性力Fsの分力F2が撮像素子基板6により、偏芯部材9を回転軸Xc周りに回転させる方向に発生する。
撮像素子基板6の偏芯部材9に対する位置の保持力はこの分力F1となる。そのため、弾性力Fsは、撮像装置1に外部からの衝撃等が加わった際でも、分力F1により撮像素子基板6が当接部9dに対して離間しないような大きさで与える必要がある。
また、図11で示すように、偏芯部材9の回転軸Xcは、弾性力Fsの中心軸でもあるXb上にある。当接部9dが撮像素子基板6と当接する位置Bは、回転軸Xcと直交する平面において、言いかえると、光軸直交方向からみて、中心軸Xbに対してずれた位置となるよう配置される。
このような配置にすることで、分力F2は偏芯部材9のネジ部9aを保持部材8のネジ部8aにねじ込む方向に発生する。言いかえると、偏芯部材9のネジ部9aは、付勢部材11の付勢力によって当接部9dの回転軸周りに発生する力により、保持部材8に締め込まれる。そして、分力F2を適切な大きさで与えることにより、外部からの衝撃や長期使用により、偏芯部材9のネジ部9aと保持部材8のネジ部8aが緩むことで調整位置がずれるのを抑制する。
この分力F2は付勢部材11からの弾性力によるので、付勢部材11に金属製のものを用いれば、ネジ部のようには外部からの衝撃や長期使用によって付勢力が低下することはない。
したがって、本実施形態では付勢部材11の弾性力11の分力F2を用いることで、従来例の構成のように接着により撮像素子基板6の傾き調整位置をセンサホルダ4あるいは保持部材8に固定せずとも、調整位置の位置ずれを抑制することが可能となる。
また、本実施形態の撮像素子基板6の傾き調整は上述のように偏芯部材9をドライバーで回転させるだけで可能な作業となる。よって、ユーザーが傾き調整のためにレンズユニット2に対して調整用のスペーサ交換等の困難な作業をする必要はない。
また、図2のインナーカバー17の穴部17aのように、レンズユニット2の周囲の部品に偏芯部材9を回転させるためにドライバー等の工具用の穴を設けている。これにより、レンズユニット2の周囲の部品の付け外しもなく、使用時にユーザーでも可能な調整作業となる。
本実施形態の撮像装置は、撮像素子基板6と、撮像光学系を有するレンズ鏡筒1と、レンズ鏡筒1を保持するセンサホルダ4と、を備える。また、本実施形態の撮像装置は、撮像素子基板6の撮像光学系の光軸と直交する面に対する傾きを調整するための偏芯部材9と、撮像素子基板を保持部材に固定するための基板保持ネジ10と、を備える。また、本実施形態の撮像装置は、基板保持部材10と撮像素子基板6の間に配置され、撮像素子基板4を偏芯部材9の方向に付勢する付勢部材11を備える。偏芯部材9は、撮像光学系の光軸と直交する回転軸Xcを有し、センサホルダ4に螺合するネジ部9aを有する。また、偏芯部材9は、回転軸Xcとは異なる回転軸Xdを中心とした円状であって、撮像素子基板6と当接する当接部9dと、回転軸Xcと直交する方向に貫通する穴部9cを有する。基板保持ネジ10は、撮像光学系の光軸方向から偏芯部材9の穴部9cに挿通された状態でセンサホルダ4に固定される。
以上、本実施形態の構成によれば、撮像素子基板6の光軸に対する傾きの調整位置の固定を偏芯部材9のネジ部9aがセンサホルダ4に螺合することにより行っている。よって、撮像素子基板6の光軸に対する傾きの調整位置の固定接着等の手段で用いずに実現することができる。
さらに、撮像素子基板6の光軸と直交する面に対する傾きの調整位置の固定を付勢部材からの付勢力で撮像素子基板を偏芯部材へ当接させる力を利用することにより、接着等の手段で用いずに実現することができる。
よって、撮像素子基板のレンズ鏡筒の光軸と直交する面に対する傾きの再調整を容易に行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
そして、偏芯部材を回転させるだけで撮像素子基板の傾き調整を可能な構成とすることにより、使用時にユーザーがレンズ鏡筒を通過した撮像用光線の結像面の倒れの状態に合わせて撮像素子基板の傾きを調整することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 撮像装置
2 レンズユニット
3 レンズ鏡筒
4 センサホルダ
5 撮像素子
6 撮像素子基板
7 画像処理基板
8 保持部材
9 偏芯部材
10 基板保持ネジ
11 付勢部材
12、13 ネジ
14 ワッシャー
15 弾性部材
16 センサラバー

Claims (6)

  1. 撮像素子基板と、
    撮像光学系を有するレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を保持する保持部材と、
    前記撮像素子基板の前記撮像光学系の光軸と直交する面に対する傾きを調整するための偏芯部材と、
    前記撮像素子基板を前記保持部材に固定するための基板保持部材と、
    前記基板保持部材と前記撮像素子基板の間に配置され、前記撮像素子基板を前記偏芯部材の方向に付勢する付勢部材を備え、
    前記偏芯部材は、前記レンズ鏡筒の撮像光学系の光軸と直交する第1回転軸を有し、前記保持部材に螺合するネジ部と、前記第1回転軸とは異なる第2回転軸を中心とした円状であって、前記撮像素子基板と当接する当接部と、前記第1回転軸と直交する方向に貫通する穴部を有し、
    前記基板保持部材は、前記撮像光学系の光軸方向から前記偏芯部材の前記穴部に挿通された状態で前記保持部材に固定されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記当接部と前記撮像素子基板との当接位置は、前記光軸と直交する方向からみて、前記付勢部材が前記撮像素子基板を付勢する付勢力の中心軸に対してずれた位置に配置され、前記偏芯部材の前記ネジ部は、前記付勢部材の付勢力によって前記当接部の第2回転軸周りに発生する力により、前記保持部材に締め込まれることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記偏芯部材の穴部は、前記偏芯部材が前記回転軸周りに回転する所定の角度範囲において、前記基板保持部材と干渉しない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記偏芯部材および前記基板保持部材は、固定部材を介して前記保持部材に固定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記固定部材は、前記レンズ鏡筒の光軸周りの異なる位相に複数配置されることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記基板保持部材はネジであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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