JP5040442B2 - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定レンズ群のチルト調整を容易に行うことのできるレンズ装置および該レンズ装置を備えたデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置として、ズーミング(変倍)を行う撮影光学系を備えたものが提供されている。このような撮影光学系を備えたレンズ装置として、光軸方向の位置が固定された固定レンズ群と、光軸方向に移動可能な可動レンズ群とを有し、可動レンズ群を撮影光学系の光軸に沿って移動させることによってズーミング動作を行うようにしたものが開発されている。(例えば、特許文献1参照)
ところで、上記レンズ装置においては、可動レンズ群が広角側と望遠側に移動した際に、各部品精度や製造バラツキ等の様々な要因により、撮影光学系全体のMTF(空間周波数)、換言すれば解像度が変動するため、この変動が広角側と望遠側とでバランスのとれたものとなるように固定レンズ群の光軸の微調整を行うことが必要となり、上記微調整は、撮像素子の高画素数化に伴って撮影光学系の光学的性能の向上を図る上で重要なものになっている。
ところが、レンズ群の固定位置の調整については、その実現性の難しさにより組み立ての途中段階で行われることが一般的で、当然ながらこの場合は、可動レンズ群のポジションの違いによるレンズ装置全体の性能をリアルタイムにフィードバックしながらの調整が不可能である。また、上述のようなレンズ群調整機構をレンズ装置内に設けることは、レンズ装置の小型化を阻害すると共に、コストアップの要因にもなる。
そこで、固定レンズ(群)をチルト調整可能な構造、光学装置(例えば、特許文献2、特許文献3参照)や少部品化された構造が提供されている。(例えば、特許文献4参照)
また、簡単な構造、部品で固定レンズ群を光軸と垂直な方向の位置について微調整するための調整機構を備えたレンズ装置が提供されている。(例えば、特許文献5参照)
特開平11−311734号公報 特開2002−357755号公報 特開2001−305408号公報 特許第3864790号公報 特開2005−055757号公報
ところで、特許文献2、特許文献3の固定レンズ(群)をチルト調整可能な構造、光学装置は、調整機構用の各部品や構造が複雑になってしまうという問題点がある。
また、特許文献4の少部品化された構造においては調整用のネジとして先端部が偏芯したネジを使用する必要があり、そのネジの先端の偏芯部の出来上がり具合や回転方向の位相など製作や精度管理が難しい。
また、特許文献5の調整機構はレンズの光軸と垂直な方向の位置についてのみ微調整が可能であるため、調整レンズ群がこの方向に高い光学敏感度を持つ光学系については有効であるが、調整レンズ群がチルト方向(光軸の傾き方向)に高い敏感度を持つ光学系については効果がなく、適用できないという問題点があった。
本発明の目的は、固定レンズ(群)のチルト調整を簡易な構造、少数部品で実現でき、従来のチルト調芯構造に比べてスペース効率を向上させて、より一層の小型化を図ることのできるレンズ装置および撮像装置を提供することにある。
本発明は、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズを取り付けたレンズ枠をレンズ押さえで光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒に上記レンズを組み付けるとともに、上記レンズを上記レンズ鏡筒に螺合した第1の調整ネジ及び第2の調整ネジによって上記光軸と略垂直方向に付勢して上記レンズの位置調整を行うレンズ装置において、
上記レンズを第1の調整バネ及び第2の調整バネにより光軸に対して傾斜し、且つ、前記レンズ受部に近づく方向に付勢すると共に、上記レンズの曲面状の一方の主面を上記レンズ鏡筒のレンズ受部に押し付けており、
上記レンズ枠の外周側には、略90°の間隔で順に第1のバネ係止部、第2のバネ係止部、第1の被押圧面、第2の被押圧面が形成され、
上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの一端は、上記第1のバネ係止部及び上記第2のバネ係止部に係止され、上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの他端は、レンズ鏡筒に係止され、
上記第1の被押圧面及び上記第2の被押圧面は、上記第1の調整ネジ及び上記第2の調整ネジの先端に押し付けられている
上記調整ネジによって上記レンズを上記光軸に対して略垂直方向に押せば、上記レンズは、曲面状の主面が上記レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部に沿って所謂あおり方向に移動してチルト調整が為される。
図1〜図13は、第1の実施の形態のレンズ装置1を示す。図1はレンズ装置の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図2の正面図、図4は図3のA−A断面図である。
レンズ装置1は、レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部にレンズ3をレンズ押さえ4で光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒2に上記レンズ3を組み付けるとともに、上記レンズ鏡筒2に螺合した第1,第2の調整ネジ5a,5bによって上記レンズ3を光軸の略垂直方向に付勢して上記レンズ3の位置調整(チルト調整)を行うようになっている。上記第1,第2の調整ネジ5a,5bの間には調整バネ6が配置されていて、該調整バネ6のバネ力によって上記第1,第2の調整ネジ5a,5bの先端に上記レンズ3の外周面を押し付けるようになっている。
図4に示すように、上記レンズ3は、球面,非球面を含む曲面状の一方の主面3aの外周部が上記レンズ押さえ4によって上記レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁のエッジ部20bに押し付けられている。そして、上記第1,第2の調整ネジ5a,5bで上記レンズ3の外周側を押圧すると、上記レンズ押さえ4の押し付け力および上記調整バネ6のバネ力に抗して、上記レンズ3の一方の主面3aが上記開口部20aの周縁のエッジ部20bに押し付けられたままの状態でエッジ部20bに沿って移動して上記レンズ3のチルト調整が行われる。
次に、上記レンズ鏡筒2、レンズ3、レンズ押さえ4、調整ネジ5a,5b、調整バネ6について詳しく説明する。
図2に示すように、上記レンズ鏡筒2は、第1〜第4の側壁21〜24からなる四角形の筒型の一端側を底壁25で塞いだ所謂有底四角筒形状に形成されていて、該底壁25には上記開口部20aが形成されている。また、上記第1,第2の側壁21,22の略中央部には、上記調整ネジ5a,5bを螺合するナット26a,26bが上記開口部20aに向けて設けられている。
上記レンズ鏡筒2は、上記レンズ押さえ4を取り付けるための第1,第2の係合穴27,28を上記第2の側壁21に備え、第3の係合穴29を上記第3の側壁23に備え、上記底壁25の上記第1の側壁21と第2の側壁22のコーナー部分の近傍には上記調整バネ6の一端部を係止する第1のバネ係止部30を備えている。
図4に示すように、上記レンズ3は、レンズ枠31に取り付けられていて、一方の主面3aが他方の主面3bよりも曲率半径の小さな凸レンズに形成されていて、上記一方の主面3aが上記開口部20aの周縁のレンズ受部としてのエッジ部20bに押し付けられている。上記レンズ3は、一枚のレンズ玉(単玉)から構成されている場合を示したが、貼り合わせレンズ等のように複数枚のレンズ玉から構成されていてもよい。
図2に示すように、上記レンズ枠31は、リング状に形成されていて、外周側に上記第1,第2の調整ネジ5a,5bの先端で押圧される第1,第2の被押圧面32,33を備え、これら第1,第2の被押圧面32,33の間に上記調整バネ6の他端部を係止する第2のバネ係止部34を備えている。上記レンズ枠31の内周側に上記レンズ3が取り付けられている。
上記レンズ押さえ4は、板バネを所定の形状に打ち抜いた後に所定の形状に折り曲げることにより形成されている。上記レンズ押さえ4は、中央に開口部40を備え、該開口部41の内周に等間隔で所謂三つ巴状に第1〜第3のバネ片41〜43を備えている。上記第1〜第3のバネ片41〜43は、所定の傾斜角度に折り曲げられていて先端部で上記レンズ枠31を押圧する。また、上記レンズ押さえ4は、外周側に第1〜第3の係合突起44〜46を備え、上記第1の係合突起44および第3の係合突起44の付け根部分には位置決め孔47,48を備えている。
図1に示すように、上記レンズ押さえ4は、上記第1〜第3の係合突起44〜46を上記レンズ鏡筒2に設けた第1〜第3の係合穴27〜29に挿入すると共に、上記位置決め孔47,48に上記レンズ押さえ4に設けた位置決めボス(図示省略)を挿入することにより、上記レンズ鏡筒2に位置決めされた状態で取り付けられている。そして、上記レンズ押さえ4は、上記第1〜第3のバネ片41〜43の先端で上記レンズ枠31を光軸方向に押圧して、上記レンズ3の一方の主面3aを上記開口部20aの周縁のエッジ部20bに所定の圧力で押し付けている。なお、レンズ押さえ4は、上述の構成に限定されるものではなく、上記レンズ枠31乃至レンズ3の全周を略均等に所定の圧力で上記レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部に押し付けることができるものであればよい。
上記第1,第2の調整ネジ5a,5bは、上記レンズ鏡筒2に設けたナット26a,26bに螺合されて、図2に示すように、先端部で上記第1,第2の被押圧面32,33を押圧する。
上記第1,第2の調整ネジ5a,5bの頭部は、上記レンズ鏡筒2の外面に臨んでいて、該レンズ鏡筒2の外面から回転操作して上記第1,第2の被押圧面32,33を押圧する。
図2に示すように、上記調整バネ6には、所謂引張コイルバネが用いられている。上記調整バネ6は、一端部が上記レンズ鏡筒2に設けた第1のバネ係止部30に係止され、他端部が上記レンズ枠31に設けた第2のバネ係止部34に係止されて、上記レンズ枠31を牽引して、上記第1,第2の被押圧面32,33を上記調整ネジ5a,5bの先端に接触させている。
次に、上記第1の実施の形態のレンズ装置1の組立方法の一例を説明する。上記レンズ鏡筒2に設けたナット26a,26bに調整ネジ5a,5bを螺合して、これら調整ネジ5a,5bの先端を上記ナット26a,26bの先端部から突出させる。
次に、レンズ3を取り付けたレンズ枠31の第2のバネ係止部34に調整バネ6の一端部を係止した状態で上記レンズ3をレンズ鏡筒2の内側から底壁25上に載置して、上記レンズ3の一方の主面3aの外周部を上記開口部20aの周縁のエッジ部20bに接触させる。
次に、レンズ押さえ4をレンズ鏡筒2に取り付け、上記レンズ押さえ4に設けた第1〜第3のバネ片41〜43の先端で上記レンズ枠31を光軸方向に押圧して、上記レンズ3の一方の主面3aを上記開口部20aの周縁のエッジ部20bに押し付ける。
次に、上記調整バネ6の他端部を上記レンズ鏡筒2に設けた第1のバネ係止部30に係止すると、該調整バネ6のバネ力により、上記第1,第2の被押圧面32,33は、上記調整ネジ5a,5bの先端に押し付けられて、図1,図4に示すように、レンズ装置1は、組み立てられた状態になる。なお、上記組立方法は、あくまでも一例であって、例えば、上記調整バネ6の他端部を上記レンズ鏡筒2に設けた第1のバネ係止部30に係止してから、レンズ押さえ4をレンズ鏡筒2に取り付ける構成にしてもよい。
次に、第1の実施の形態のレンズ装置1の作用について説明する。図4に示す状態から上記調整ネジ5a,5bを締め込み方向に螺回すると、これら調整ネジ5a,5bの先端で上記第1,第2の被押圧面32,33が押されて、上記レンズ3は、の一方の主面3aが上記レンズ鏡筒2の開口部20aのエッジ部20bに押し付けられたままの状態で時計方向(矢印A方向)に回動移動し、図5に示すように、レンズ3の右上がりのチルト調整がなされる。また、図4に示す状態から上記調整ネジを緩み方向に螺回すると、上記調整バネ6のバネ力によりレンズ3は反時計方向(矢印B方向)に回動移動し、図6に示すように、レンズ3の左上がりのチルト調整がなされる。上記調整ネジ5a,5bの双方あるいは何れか一方を締め付けるか緩めるか、あるいは上記調整ネジ5a,5bの締め付け量や緩め量を調整することによって、レンズ3のチルト方向を微妙に調整することができる。
上記実施例においては、図7Aに示すように、上記レンズ3の主面3aを上記開口部20aの周縁のエッジ部20bで受ける構成にしたが、図7Bに示すように、上記開口部2aの周縁のアール面(R面)20cで受ける構成にしても、或いは、図7Cに示すように、上記開口部2aの周縁の傾斜面(C面)20dで受ける構成にしてもよい。
また、上記レンズ3は、凸レンズに限定されるものではなく、図7D〜図7Fに示すように、凹レンズ等であってもよい。この場合は、上記レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部に沿って環状の突起50を設け、該環状の突起50に上記レンズ3を被せ、上記環状の突起50の先端部を上記レンズ3の凹面状の主面3aを接触させる。図7Dに示すように、上記環状の突起50の先端の外周側のエッジ部50aを接触させても、図7Eに示すように、上記環状の突起50の先端の外周側の傾斜面(C面)50bで受ける構成にしても、あるいは図7Fに示すように、上記環状の突起50の先端の外周側のアール面(R面)50cで受ける構成にしてもよい。
また、上記実施例においては、レンズ3の一方の主面3aをレンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部のエッジ部20b等で支持する場合を示したが、図8A,図8Bに示すように、レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部に略球面状や円錐状のレンズ受面51を形成して、該レンズ受面51にレンズ3の周縁部を接触させることによりレンズ3の球面状の主面3aをレンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部のエッジ部20b等で支持したのと略同様の効果を得るようにしてもよい。特に、上記レンズ鏡筒2のレンズ受面51を上記レンズ3の主面3aと同じ曲率の球面状に形成した場合、その球心位置はレンズ3がチルトしても変化しないためにレンズ3の球心を変化させることなくチルト調芯できる。
また、上記実施例においては、図9Aに示すように、第1,第2の調整ネジ5a,5bを略90°の角間隔をもって直角に配置すると共に、これら第1,第2の調整ネジ5a,5bの中間に調整バネ6として引張バネを配置した場合を示したが、第1,第2の調整ネジ5a,5bを配置する角度は直角に限定されるものではなく鋭角や鈍角であってもよい。また、調整バネ6も引張バネに限定されるものではなく、図9Bに示すように、圧縮バネであってもよい。
また、上記実施例においては、レンズ押さえ4と調整バネ6を独立別個の部品としたが、図10に示すように、レンズ押さえ4の一部を折り曲げるなどして、レンズ押さえ4と一体に調整バネ6を形成してもよい。このようにレンズ押さえ4と一体に形成した場合にはそのぶん部品点数を少なくすることができ、レンズ装置の組立が容易になる。また、調整バネ6は、図11に示すように、光軸に対して傾斜させて取り付けることにより調整ネジ5a,5bに押し付ける力F1と、レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁のエッジ部20b等に押し付ける力F2とを併せ持つようにしてもよい。
また、上記実施例においては、図12Aに示すように、調整ネジ5a,5bによって押圧されるレンズ押さえ4の第1,第2の被押圧面32,33を光軸と平行方向に形成して、調整ネジ5a,5bで第1,第2の被押圧面32,33を押圧した場合に、レンズ押さえ4には専ら光軸と垂直方向の力F3が作用するようにしたが、図12Bに示すように、上記第1,第2の被押圧面32,33を光軸方向に対して所定の傾斜角度、例えば略45°に形成して、レンズ押さえ4を光軸に対して垂直方向に移動させるF4と、レンズ押さえ4をレンズ鏡筒2側に押し付ける力F5を発生させる構成にしてもよい。
また、図13A〜図13Cは、レンズのチルト調整後に、補強部材61によって上記レンズ押さえ4の押し付ける力を増加させた場合を示す。チルト調整終了後は、振動や衝撃によって、せっかく行った調整が狂わないようにする必要がある。補強部材61は、チルト調整後にレンズ押さえ4の押し付ける力を増加させ、レンズ3をより強くレンズ鏡筒2側に押し付けることにより調整後に狂いが生じるのを防止する。
図13Aは、補強部材61として、ネジ61Aを使用し、該ネジ61Aによりレンズ押さえ4をレンズ鏡筒2側に締め付けることによりレンズ押さえ4の押し付ける力を増加させた場合を示す。
図13Bは、補強部材61として、スナップフィット61Bを使用し、該スナップフィット61Bによりレンズ押さえ4をレンズ鏡筒2側に締め付けることによりレンズ押さえ4の押し付ける力を増加させた場合を示す。
図13Cは、補強部材61として、スペーサ61Cを使用し、該スペーサ61Cをレンズ押さえ4の上面とレンズ鏡筒2に設けたスペーサ挿入部62との間に圧入してレンズ押さえ4の押し付ける力を増加させた場合を示す。
なお、上記実施例においては、レンズ枠31を使用し、該レンズ枠31に対してレンズ押さえ4、調整ネジ5a,5b、調整バネ6を作用させる場合を示したが、レンズ枠31を使用せずに、レンズ3にレンズ押さえ4、調整ネジ5a,5b、調整バネ6を直接作用させる構成にしてもよい。
第1の実施の形態のレンズ装置1は、上述のような構成であって次に述べるような効果がある。
固定レンズ(固定レンズ群)のチルト調整が、簡易な構造、少数部品で実現でき、従来のチルト調芯構造に比べて、部品点数の削減とスペース効率の向上を図り、レンズ装置の更なる小型化が可能になる。また、部品寸法精度誤差や製造誤差等の累積も減少できる。
レンズ押さえ4によってレンズ3に加えられる光軸方向の押圧力と、調整バネ6や調整ネジ5a,5bによってレンズ3に加えられる光軸と垂直方向に付与される力の釣り合い関係等を考慮することにより、レンズ装置として組み立てた後に、チルト調整および調整後の姿勢の維持が可能になる。
レンズ装置として組み立てた後に、実際に画像を出して確認しながらチルト調芯を行うことができる。実際に画像を見ながら可動レンズ群のズームポジションを変化させてチルト調芯ができるので、ズームポジションの違いによる解像度の変化を抑えたレンズ装置を提供できる。
部品精度や製造ばらつきによる性能の低下をレンズ系全体として調整することにより、部品精度や組立精度に頼らずにレンズ系として性能出しが可能になる。
レンズ受部でレンズの曲面を受ける場合に、レンズ押さえによってレンズ群が押圧されるため、ベルクランプと同様の効果が得られ、レンズ受部に対してレンズ群の位置(芯)出し効果がある。
レンズ受部が球面の場合、その球心位置はレンズ群がチルトしても変化しないためレンズの球心を変化させること無く、レンズ群をチルト調芯ができる。すなわち、レンズ球面をレンズ受部で受ける場合は、レンズ受部側の球心が変化しないため、受部側と反対の球心位置のみが変化することで、レンズのチルト量が決まるので微調整が可能になる。一方、レンズ外周のコバ部等、球面以外の箇所を受ける場合は、球心位置が変化しながら、レンズ群のチルト量が決まるため、調整ネジの送り量に対するレンズ群のチルト量を大きく変化させることができる。(同じレンズ枠を用いる場合、球面以外を受ける方が、調整ネジの同じ送り量に対して、レンズ群のチルト変化量は大きい)。
レンズ受部側のレンズ曲面が球面の場合、球心位置が変化しないので、レンズ受部の内径をレンズの有効径と等しくすることで、レンズ受部を有効径外の余分な光線をカットする固定絞りの機能を、レンズ群の調整後の姿勢によらず球心に対して常に正しい位置に持たすことができる。
図14,図15は、第2の実施の形態のレンズ装置1Aを示す。図14はレンズ装置1Aの分解斜視図、図15A,図15Bは作用を示す断面図である。
レンズ装置1Aは、レンズ鏡筒2の開口部20aの周縁部にレンズ3をレンズ押さえ4で光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒2に上記レンズ3を取り付けるとともに、上記レンズホルダ2に螺合した第1,第2の調整ネジ5a,5bによって上記レンズ3を光軸と略垂直方向に付勢して上記レンズ3の位置調整を行うようになっている。
上記レンズ枠31Aは、リング状に形成されていて、内周側に上記レンズ3が取り付けられていると共に、外周側には、略90°の間隔で第1,第2のバネ係止部34,35および上記調整ネジ5a,5bによって押圧される第1,第2の被押圧面36,37が形成されている。
上記レンズ枠31Aをレンズ鏡筒2の開口部20aの周縁に押し付けるレンズ押さえ4には、第1,第2の引張バネ4A,4Bが用いられている。上記第1,第2の引張バネ4A,4Bは、一端部が上記レンズ枠31Aに設けた第1,第2のバネ係止部34,35に係止され、他端部が上記レンズ鏡筒2に設けた第3,第4のバネ係止部38,39に係止され、光軸に対して傾斜した状態で取り付けられていて、上記レンズ3の主面3aを上記レンズ鏡筒2の開口部20の周縁部に押し付けていると共に、上記第1,第2の被押圧面36,37を調整ネジ5a,5bの先端に押し付けている。
第1,第2の被押圧面36,37は、光軸方向に対して所定の傾斜角度、例えば略45°に形成されていて、上記調整ネジ5a,5bの先端で押圧されたときに、上記レンズ枠31Aに光軸方向の力F6と、光軸と直交する方向の力F7を発生させるようになっている。
第2の実施の形態のレンズ装置1Aは、上述のような構成であって、上記第1,第2の引張バネ4A,4Bと、上記第1,第2の被押圧面36,37を押圧している調整ネジ5a,5bによって、レンズ3の主面3aは、上記レンズ鏡筒2の開口部20の周縁部に押し付けられた状態に維持される。
そして、図15Aに示す状態から上記調整ネジ5a,5bを締め込み方向に螺回すると、これら調整ネジ5a,5bの先端で上記第1,第2の被押圧面36,37が押されて、上記レンズ3は、の一方の主面3aが上記レンズ鏡筒2の開口部20aのエッジ部20bに押し付けられたままの状態で時計方向(矢印A方向)に回動移動し、図15Bに示すように、レンズ3の右上がりのチルト調整がなされる。また、上記調整ネジ5a,5bを緩み方向に螺回すると、上記調整バネ6のバネ力によりレンズ3は反時計方向(矢印B方向)に回動移動して、レンズ3の左上がりのチルト調整がなされる。他の構成は、第1の実施の形態のレンズ装置1の場合と略同じであるので重複する説明は省略する。
第2の実施の形態のレンズ装置1Aは、第1の実施の形態のレンズ装置1のレンズ押さえ4を省略することができ、そのぶんレンズ装置の部品点数を削減して、小型化、低コスト化を図ることができる。
第1の実施の形態のレンズ装置の斜視図。 第1の実施の形態のレンズ装置の分解斜視図。 第1の実施の形態の正面図。 図3のA−A断面図。 一方向にチルト調整した後の断面図。 他方向にチルト調整した後の断面図。 A,B,C,D,E,Fは、レンズの曲面をレンズ鏡筒の開口部の周縁部に押し付けている状態を示す断面図。 A,Bは、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部を球面状に形成した場合を示す断面図。 A,Bは、調整バネと調整ネジとの位置関係を示す説明図。 レンズ押さえの他の実施例の斜視図。 調整バネの他の実施例を示す断面図。 A,Bは、被押圧面を光軸と平行に形成した場合および光軸に対して傾斜させて形成した場合を示す断面図。 A,B,Cは、補強部材の例を示す断面図。 第2の実施の形態のレンズ装置の分解斜視図。 A,B,Cは、要部の断面図。
符号の説明
1…レンズ装置、2…レンズ鏡筒、3…レンズ、3a…一方の主面、4…レンズ押さえ、5a,5b…調整ネジ、6…調整バネ、20a…開口部、20b…エッジ部、31…レンズ枠、32…第1の被押圧面、33…第2の被押圧面、51…球面状のレンズ受面。

Claims (6)

  1. レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズを取り付けたレンズ枠をレンズ押さえで光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒に上記レンズを組み付けるとともに、上記レンズを上記レンズ鏡筒に螺合した第1の調整ネジ及び第2の調整ネジによって上記光軸の略垂直方向に付勢して上記レンズの位置調整を行うレンズ装置において、
    上記レンズは、第1の調整バネ及び第2の調整バネにより光軸に対して傾斜し、且つ、前記レンズ受部に近づく方向に付勢されると共に、上記レンズの曲面状の一方の主面が上記レンズ鏡筒のレンズ受部に押し付けられており、
    上記レンズ枠の外周側には、略90°の間隔で順に第1のバネ係止部、第2のバネ係止部、第1の被押圧面、第2の被押圧面が形成され、
    上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの一端は、上記第1のバネ係止部及び上記第2のバネ係止部に係止され、上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの他端は、レンズ鏡筒に係止され、
    上記第1の被押圧面及び上記第2の被押圧面は、上記第1の調整ネジ及び上記第2の調整ネジの先端に押し付けられているレンズ装置。
  2. 上記一方の主面は、球面である請求項1に記載のレンズ装置。
  3. レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズを取り付けたレンズ枠をレンズ押さえで光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒に上記レンズを組み付けるとともに、上記レンズを上記レンズ鏡筒に螺合した第1の調整ネジ及び第2の調整ネジによって上記光軸の略垂直方向に付勢して上記レンズの位置調整を行うレンズ装置において、
    上記レンズは、第1の調整バネ及び第2の調整バネにより光軸に対して傾斜し、且つ、前記レンズ受部に近づく方向に付勢されており、
    上記レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部は、球面状に形成されていて、該レンズ受部に上記レンズの周縁部が押し付けられており、
    上記レンズ枠の外周側には、略90°の間隔で順に第1のバネ係止部、第2のバネ係止部、第1の被押圧面、第2の被押圧面が形成され、
    上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの一端は、上記第1のバネ係止部及び上記第2のバネ係止部に係止され、上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの他端は、レンズ鏡筒に係止され、
    上記第1の被押圧面及び上記第2の被押圧面は、上記第1の調整ネジ及び上記第2の調整ネジの先端に押し付けられているレンズ装置。
  4. 上記レンズ押さえにより上記レンズと上記レンズ鏡筒との間に発生する静止摩擦力は、上記調整ネジにより上記レンズに加えられる付勢力よりも小に設定されている請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 上記被押圧面は、上記調整ネジで押圧されたときに上記レンズを上記レンズ鏡筒に押し付ける分力を発生させるように光軸方向に対して所定の傾斜角度に形成されている請求項に記載のレンズ装置。
  6. チルト調整可能なレンズ装置を備えた撮像装置において、
    上記レンズ装置は、レンズ鏡筒の開口部の周縁のレンズ受部にレンズを取り付けたレンズ枠をレンズ押さえで光軸方向に押し付けて上記レンズ鏡筒に上記レンズを組み付けるとともに、上記レンズを上記レンズ鏡筒に螺合した第1の調整ネジ及び第2の調整ネジによって上記光軸の略垂直方向に付勢して上記レンズの位置調整を行い、
    上記レンズは、第1の調整バネ及び第2の調整バネにより光軸に対して傾斜し、且つ、前記レンズ受部に近づく方向に付勢されると共に、上記レンズの曲面状の一方の主面が上記レンズ鏡筒のレンズ受部に押し付けられており、
    上記レンズ枠の外周側には、略90°の間隔で順に第1のバネ係止部、第2のバネ係止部、第1の被押圧面、第2の被押圧面が形成され、
    上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの一端は、上記第1のバネ係止部及び上記第2のバネ係止部に係止され、上記第1の調整バネ及び上記第2の調整バネの他端は、レンズ鏡筒に係止され、
    上記第1の被押圧面及び上記第2の被押圧面は、上記第1の調整ネジ及び上記第2の調整ネジの先端に押し付けられている撮像装置。
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