JP3728333B2 - 直動転がり案内ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、切削機械、研削機械、木工機械等に適用される直動転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、直動転がり案内ユニットは、切削機械、研削機械、木工機械等の直線案内に適用されている。これらの機械の使用環境では、切り屑、研磨粉、切り粉、その他塵埃が多く存在し、精密部品である直動転がり案内ユニットを使用する上で、防塵対策が不可欠である。
【0003】
従来の直動転がり案内ユニットは、図4に示すように、長手方向両側面10に軌道面(軌道溝)11を形成した軌道レール1と、該軌道レール1上を跨架して摺動可能に装着されたスライダ2とから構成されている。スライダ2は、軌道レール1に対して相対的に摺動可能であり且つ各軌道面11に対向する位置に軌道面(軌道溝)12を形成したケーシング3、対向する軌道面11,12間で相対移動可能に転動する多数の転動体である円筒ころ4、及びケーシング3の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取り付けたエンドキャップ5を有している。各エンドキャップ5には、軌道レール1とスライダ2との間の長手方向のシールを達成するエンドシール6が取り付けられると共に、軌道レール1とスライダ2間の転動体及び摺動面に潤滑剤を供給するためグリースニップル7が取り付けられている。更に、ケーシング3から円筒ころ4が脱落するのを防止するため、保持板8が多数の円筒ころ4を囲むようにケーシング3に取り付けられている。また、ケーシング3及びエンドキャップ5と軌道レール1の長手方向両側面10との間の隙間をシールするため、エンドキャップ5及びケーシング3の下面に下面シール9が取り付けられている。
【0004】
ところで、軌道レール1とスライダ2との隙間にゴミ、ほこり、粉塵、切粉、切屑等の異物が入り込み、軌道面11,12に付着すると、円筒ころ4の円滑な転動が妨げられることから、上記のとおり、スライダ2の前後両端の隙間からの異物の侵入を防ぐためにエンドシール6がエンドキャップ5の端面にねじ13で取り付けられるのが通例である。しかし、大きな切粉や多量発生した切屑等は、エンドシール6のリップ部14の変形或いは破壊を引き起こしてスライダ2内に侵入することがある。従って、大きな異物が発生したり多量の異物が発生したりする厳しい作業環境の下で、精密部品である直動転がり案内ユニットを使用する場合には、別の防塵対策を講じることが必要不可欠となる。
【0005】
そこで、従来の直動転がり案内ユニットでは、エンドシール6以外に別のシール装置を設けて二重のシール機能を持たせることによりエンドシール6の機能を補うシール装置を備えたものが開発されてきた。例えば、実開平2−48612号公報に開示されたシール装置は、防塵シールの外形とほぼ同様の外形を有する外側プロテクタと内側プロテクタとで該防塵シールを前後から挟み、その状態でそれらをケーシングの端面に固定したものであり、外側プロテクタで多量の切粉などの異物を排除し、外側プロテクタと軌道レールとの間のクリアランスを通過した細かい異物は、防塵シールのリップ部で排除される。この場合、内側プロテクタが防塵シールの裏側に密着させてあるから、防塵シールのリップ部のバックアップがなされ、リップ部が異物を噛み込み内側に捲れて異物を通過させるということも防止される。
【0006】
また、従来の直動転がり案内ユニットとして、例えば、特開平5−172139号公報には直線運動用ベアリングのシール装置が開示されている。該直線運動用ベアリングのシール装置は、直線運動用ベアリングへの塵埃等の侵入を確実に防止して運動体の寿命を延長するため、運動体の運動方向端部に弾性的に付勢されたシール部材を軌道台の上面又は側面に対して設け、付勢される面の輪郭と相補い合う端面形状を有すると共に、運動方向に対する動きを拘束されたシール部材を有するものである。シール部材は金属製軸受材料からなり、一対の端面プレートの間に挟まれている。その他、該公報の明細書には、防塵対策のシール装置として、ジャバラ等のカバーを設けるものも開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の直動転がり案内ユニットは、シール装置として、エンドキャップの両端面にあるエンドシールと、ケーシング及びエンドキャップの下面にある下面シールとで構成し、エンドシールは芯金にゴムや合成樹脂等の弾性体を焼付けたもので構成し、軌道レールの両側面に弾性体を接触させ、弾性体のリップ形状の接触部分を容易に弾性変形させてシールを行っている。
【0008】
また、直動転がり案内ユニットは、切り屑、研磨粉、切り粉、その他塵埃が多く存在する使用環境では、エンドシール即ち防塵シールの磨耗や破損によって寿命が短くなるという問題があり、そのため、磨耗や破損した防塵シールを交換する必要性があり、その場合には、磨耗や破損した防塵シールのみを直動転がり案内ユニットのスライダから取り外し、新品の防塵シールを取り付ける必要がある。しかしながら、従来の直動転がり案内ユニットでは、スライダに対して磨耗や破損した防塵シールのみを着脱することが困難な構造に構成されている。
【0009】
例えば、従来の防塵装置であるエンドシールは、軌道レールの外形に沿った形状のリップ部から構成され、該リップ部は軌道レールの上面、両側面及び側面に形成された軌道面(軌道溝)を一体構造に形成されている。そこで、エンドシールが破損或いは摩耗した場合に、エンドシールをスライダから取り外す場合、或いは新品のエンドシールをスライダに取り付ける場合に、軌道面部分のリップ部が軌道面に嵌まり込んでいるため、軌道レールの端部を通じてエンドシールの交換作業をしなければならなかった。また、機械装置に組み込まれたテーブル装置に設けた直動転がり案内ユニットについては、エンドシールを交換する場合、軌道レールの端面までテーブル装置を移動してエンドシールを交換しなければならない。しかしながら、機械装置に組み込まれた軌道レールの端部には他の付属装置が設けられている場合が多く、そのため機械装置から付属装置を取り外す必要があり、エンドシールの破損、摩耗のため機械装置を分解しなければならないという問題があった。特に、長尺の軌道レールや大型の機械装置では、エンドシールの交換が面倒であった。
【0010】
前掲実開平2−48612号公報に開示されたシール装置や前掲特開平5−172139号公報に開示されたシール装置については、上記と同様に、エンドシールの交換が面倒である。また、上記シール装置では、シール部材と軌道レールとの接触部において、シール部材は軌道レールの外形形状に対応した形状に形成されているが、ゴム等の弾性体でなく、また、弾性変形し易いリップ形式でない金属製軸受材料で形成されているため、新品のシール部材を軌道レールの外形に合致させるために馴染ませる必要がある。また、ベアリングの馴染み運転では、環境を清掃する必要もあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決することであり、スライダへのシール組立体の交換を容易にするため、シール組立体を上面シールと一対の側面シールから構成し、これらの上面シールや側面シールをエンドキャップに対して容易に取付け取外しができるように構成した直動転がり案内ユニットに関する。
【0012】
この発明は、長手方向両側面に軌道溝を形成した軌道レール、前記軌道レールの前記軌道溝に対向する軌道溝を備えた前記軌道レール上を相対摺動するケーシング、前記両軌道溝で構成されるそれぞれの軌道路を転走する転動体、及び前記ケーシングの両端面に固定された前記転動体が方向を転換するための方向変換路と前記転動体を潤滑するための潤滑油通路を備えたエンドキャップから成る直動転がり案内ユニットにおいて、前記エンドキャップにはシール組立体が固定され、前記シール組立体は、上部中央で二分割され且つ前記軌道レールの側面と前記スライダの側面との間をシールする一対の分割側面シールと、前記軌道レールの上面と前記スライダの下面との間の隙間をシールする上面シールとから成り、前記エンドキャップの中央端面には前記分割側面シールの端部が嵌合する嵌合部を備えた突出部が形成され、前記エンドキャップの両側の側部には前記分割側面シールに設けた係止部を固定する嵌合穴が形成され、前記上面シールの両側には、前記突出部に固定された状態で前記分割側面シールを前記エンドキャップにそれぞれ圧接する押圧部が設けられていることを特徴とする直動転がり案内ユニットに関する。
【0013】
また、前記分割側面シールと前記上面シールは、芯金と該芯金に固着された弾性体とからそれぞれ構成されている。
【0014】
また、前記エンドキャップは、前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した上部と前記方向変換路を形成した一対の側部とはそれぞれ別体に形成されている。
【0015】
また、前記エンドキャップは、前記軌道レールの上方に位置する前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した上部分と、前記軌道レールの両側方に位置する前記方向変換路を形成した側方部分とは一体構造に形成されている。
【0016】
また、前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した前記エンドキャップの上部は合成樹脂で一体構造に成形されている。
【0017】
また、前記分割側面シールの端面にはスクレーパ等の防塵装置が設けられている。
【0018】
この直動転がり案内ユニットは、上記のように、エンドキャップに固定されたシール組立体が上部中央で二分割された一対の分割側面シールと上面シールとから構成されているので、前記エンドキャップに対してその位置で移動させることなく、前記分割側面シールと前記上面シールとは着脱が極めて容易に行うことができ、部品交換作業が容易に且つ迅速に行うことができ、しかも、前記分割側面シールと前記上面シールとは前記軌道レールに対して接触する部分は弾性変形が容易なリップ部で構成されているので、前記シール組立体を交換しても馴染み運転等の余分な運転を行う必要がない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明による直動転がり案内ユニットの実施例を説明する。以下の図面において、図4に示した従来の直動転がり案内ユニットと同一の構造及び機能を有する部品には同一の符号を付している。図1はこの発明による直動転がり案内ユニットの一実施例を示す斜視図、及び図2は図1の直動転がり案内ユニットにおけるシール組立体の一実施例を示す分解図である。
【0020】
この直動転がり案内ユニットは、主として、長手方向両側面10に軌道面(軌道溝)11を形成した軌道レール1と、軌道レール1上を跨架して摺動可能に装着されたスライダ2とから構成されている。スライダ2は、軌道レール1に対して相対摺動可能であり且つ各軌道面11に対向する位置に軌道面を形成したケーシング3、対向する軌道面11間で相対移動可能に転走する多数のボールや円筒ころの転動体(図示せず)、及びケーシング3の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取り付けられたエンドキャップ19を有している。エンドキャップ19には、軌道レール1とスライダ2との間の隙間をシールするためシール組立体20が取り付けられると共に、軌道レール1とスライダ2間の転動体及び両軌道面11に潤滑剤を供給するためグリースニップル7が取り付けられている。更に、ケーシング3から転動体が脱落するのを防止するため、保持板が多数の転動体を囲むようにケーシング3に取り付けられている。また、ケーシング3及びエンドキャップ19と軌道レール1の長手方向両側面10との間の隙間をシールするため、エンドキャップ19及びケーシング3の下面に下面シール(図示せず)が取り付けられている。
【0021】
スライダ2は、軌道レール1に跨架した状態に載置され、軌道レール1の軌道面11に沿って循環する複数の転動体の介在で自在に摺動するものである。軌道レール1の軌道面11を走行する負荷域の転動体は、軌道レール1の軌道面11とケーシング2の軌道面との間の軌道路を転走した後、エンドキャップ19内に形成された方向転換路に導かれ、更にケーシング3の軌道面と平行に形成されたリターン通路孔に移動し、多数の転動体は無限循環路内を無限循環するものである。スライダ2は、スライダ2に形成された軌道面と軌道レール1の軌道面11との間に位置する負荷された転動体の転走により、軌道レール1上を摺動自在に相対運動ができる。また、グリースニップル7から供給されたグリース等の潤滑剤は、エンドキャップ19に形成された潤滑剤通路(図示せず)を通って転動体や軌道面間の軌道路に供給される。
【0022】
また、エンドキャップ19には、シール組立体20を取り付けるため、エンドキャップ19の中央端面に突出部21が設けられている。突出部21の先端には、両側へ延びる張出部22が形成され、断面T字状の形状に形成されている。従って、突出部21の張出部22とエンドキャップ19の端面との間には、嵌合部24がそれぞれ形成される。エンドキャップ19は、潤滑剤通路と突出部21とを形成した上部19Aと、転動体用の方向変換路を形成した一対の側部19Bとから成る別体に形成されている。それぞれの側部19Bは、軌道レール1の両側に位置し、左右対称の形状に形成されている。エンドキャップ19の上部19Aは、潤滑油通路と突出部21とを合成樹脂で一体構造で成形することによって作製できる。また、エンドキャップ19の側部19Bは、方向変換路を形成した構造にそれぞれ合成樹脂で成形して作製することができる。エンドキャップ19は、上部19Aと一対の側部19Bとが別体にそれぞれ成形されるので、それらの成形そのものが極めて容易に達成できる。
【0023】
シール組立体20は、軌道レール1の上面15とスライダ2の下面との間の隙間をシールする上面シール18と、軌道レール1の側面10とスライダ2の側面との間の隙間をシールする一対の分割側面シール17とから構成されている。分割側面シール17は、軌道レール1の両側に位置する左右対称の形状に形成されている。また、上面シール18は、軌道レール1の上面15とスライダ2の下面との間の隙間をシールするため、リップ部36を備えている。また、分割側面シール17は、軌道レール1の側面10とスライダ2の側面との間の隙間をシールするため、リップ部37を備えている。上面シール18と分割側面シール17とは、芯金と、該芯金に焼付け等で固着されたゴムや合成樹脂等の材料から成る弾性体のリップ部36,37とからそれぞれ構成されている。リップ部36,37は、軌道レール1に接触して接触部が弾性変形し易い形状に形成され、摺動抵抗が極めて小さく構成されている。
【0024】
また、シール組立体20の他に、分割側面シール17にそれらの端面にスクレーパ等の防塵装置(図示せず)を設けることができる。スクレーパは、軌道レール1の壁面形状に対応する形状に形成され、大きな塵等を排除する薄板から構成できる。スクレーパは、軌道レール1と接触することなく、例えば、軌道レール1の壁面に対して0.2mm程度の隙間を有する状態に分割側面シール17に固定することができる。
【0025】
突出部21には、分割側面シール17の端部26がそれぞれ嵌合する嵌合部24が形成されている。エンドキャップ19の側部19Bの側面35には、嵌合穴25が形成されている。また、分割側面シール17には、その側面23にエンドキャップ19の側部19B側へ延びる断面L字状の係止部32が形成されている。係止部32は、分割側面シール17の少なくとも芯金で構成され、嵌合穴25に嵌合されている。少なくとも芯金から成る係止部32には、取付孔33が形成され、ボルト27が取付孔33を貫通して嵌合穴25のねじ穴34に螺入され、分割側面シール17がエンドキャップ19の側部19Bに固定されている。
【0026】
従って、分割側面シール17は、ボルト27,28を緩めることによってエンドキャップ19の側部19Bから容易に取り外すことができる。また、分割側面シール17をエンドキャップ19の側部19Bに取り付ける場合には、分割側面シール17の端部26を嵌合部24に嵌合すると共に、係止部32を嵌合穴25に嵌合してボルト27,28をねじ穴29,34に緊締すれば、分割側面シール17をエンドキャップ19に容易に固定することができる。また、上面シール18は、ボルト28を緩めると突出部21から取り外すことができ、また、上面シール18を突出部21に当接させてボルト28を緊締すれば、上面シール18をエンドキャップ19に容易に固定することができる。それ故に、上面シール18と一対の分割側面シール17とはエンドキャップ19に対して極めて容易に着脱可能になり、それらが破損や摩耗した場合には容易に交換することができる。
【0027】
上面シール18の両側は、エンドキャップ19側に屈曲した押圧部31が設けられている。上面シール18にはその中央に取付孔34が形成され、ボルト28が取付孔34を貫通して突出部21のねじ穴29に螺入され、上面シール18がエンドキャップ19の上部19Aに固定されている。また、上面シール18のそれぞれの押圧部31は、突出部21に固定された状態で分割側面シール17をエンドキャップ19の上部19Aにそれぞれ圧接するように構成されている。
【0028】
次に、図3を参照して、この発明による直動転がり案内ユニットの別の実施例を説明する。この実施例は、上記実施例と比較して、エンドキャップの構造が相違する以外は、同一の構成及びほぼ同様の機能を有するものであり、同様の機能を持つ部品には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。この実施例におけるエンドキャップ30は、軌道レール1の上方に位置する上部分と、軌道レール1の側方に位置する側部分とが一体構造に構成されている。即ち、エンドキャップ30は、それに形成された潤滑油通路と突出部21とを形成した上部分と転動体が方向を転換するための方向変換路を形成した側部分とが一体構造に形成されている。
【0029】
【発明の効果】
この発明による直動転がり案内ユニットは、以上のように構成されているので、次のような効果を有する。即ち、この直動転がり案内ユニットは、シール組立体を分割側面シールと上面シールとから構成し、それらをエンドキャップにボルト等で取付け取外し可能に固定する。従って、前記シール組立体の内、分割側面シール及び/又は上面シールが摩耗や破損した場合に、新品のものと交換するため摩耗や破損したものを前記エンドキャップから容易に且つ迅速に取り外すことができ、また、新品のものを前記エンドキャップに容易に且つ迅速に取り付けることができる。従って、直動転がり案内ユニットを組み込んだ切削機械、研削機械、木工機械等の機械が使用される好ましくない環境でも、直動転がり案内ユニットの中でも寿命の短い前記シール組立体のみを、その都度、交換作業が大がかりになることなく、迅速に且つ容易に交換することができ、メインテナンスが容易になると共に、定期交換時期を設定することによって、前記シール組立体を常に良好なシール状態に維持することができ、直動転がり案内ユニット自体の耐久性もアップできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の直動転がり案内ユニットにおけるシール組立体とエンドキャップの一実施例を示す分解図である。
【図3】この直動転がり案内ユニットにおけるシール組立体とエンドキャップの別の実施例を示す分解図である。
【図4】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 転動体
10 側面
11 軌道面
15 上面
17 分割側面シール
18 上面シール
19,30 エンドキャップ
20 シール組立体
21 突出部
24 嵌合部
25 嵌合穴
26 端部
31 押圧部
32 係止部
35 側面

Claims (6)

  1. 長手方向両側面に軌道溝を形成した軌道レール、前記軌道レールの前記軌道溝に対向する軌道溝を備えた前記軌道レール上を相対摺動するケーシング、前記両軌道溝で構成されるそれぞれの軌道路を転走する転動体、及び前記ケーシングの両端面に固定された前記転動体が方向を転換するための方向変換路と前記転動体を潤滑するための潤滑油通路を備えたエンドキャップから成る直動転がり案内ユニットにおいて、
    前記エンドキャップにはシール組立体が固定され、前記シール組立体は、上部中央で二分割され且つ前記軌道レールの側面と前記スライダの側面との間をシールする一対の分割側面シールと、前記軌道レールの上面と前記スライダの下面との間の隙間をシールする上面シールとから成り、
    前記エンドキャップの中央端面には前記分割側面シールの端部が嵌合する嵌合部を備えた突出部が形成され、前記エンドキャップの両側の側部には前記分割側面シールに設けた係止部を固定する嵌合穴が形成され、
    前記上面シールの両側には、前記突出部に固定された状態で前記分割側面シールを前記エンドキャップにそれぞれ圧接する押圧部が設けられていることを特徴とする直動転がり案内ユニット。
  2. 前記分割側面シールと前記上面シールは、芯金と該芯金に固着された弾性体とからそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  3. 前記エンドキャップは、前記軌道レールの上方に位置する前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した上部と、前記軌道レールの両側方に位置する前記方向変換路を形成した一対の側部とはそれぞれ別体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  4. 前記エンドキャップは、前記軌道レールの上方に位置する前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した上部分と、前記軌道レールの両側方に位置する前記方向変換路を形成した側部分とは一体構造に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  5. 前記潤滑油通路と前記突出部とを形成した前記エンドキャップの上部は合成樹脂で一体構造に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  6. 前記分割側面シールの端面にはスクレーパ等の防塵装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
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