JP3728048B2 - 情報処理装置および表示制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置および表示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置には、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をディスプレイに表示する表示制御を行う表示制御手段が設けられ、このディスプレイがカラー表示可能な表示手段からなるときには、表示制御手段で、同時発色数が固定された表示モードでアプリケーションによる演算、処理の結果をディスプレイに表示するように制御する。
【0003】
近年、カラー表示可能なディスプレイに対し、同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モードをサポートするチップが登場し、該チップにより同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御が実現されている。
【0004】
この表示制御では、システムの起動毎に複数の表示モードの中から対応する表示モードを設定し、この設定された表示モードで表示を行う。例えば、ワードプロセッサ機能を構築する文書作成アプリケーションを用いて文書入力を行うときには、表示モードとして2色の表示モードで十分であるが、画像編集アプリケーションを用いて画像の編集を行うような場合には、通常、少なくとも256色の表示モードが必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の表示制御では、システムの起動毎に設定された表示モードで表示を行うから、例えば、上述したように文書作成アプリケーションを用いた文書入力と画像編集アプリケーションを用いた画像の編集とを同時に行うときには、システム起動時に例えば256色の表示モードを設定し、この256色の表示モードで文書作成アプリケーションおよび画像編集アプリケーションを切り換えながら使用しなければならない。よって、同時発色数が少ない表示モードで十分なアプリケーションを同時発色数が多い表示モード下で実行すると、この同時発色数の増加に伴いVRAMの使用量が増すとともにディスプレイへの描画処理に関するデータ量が増すことになり、この同時発色数が少ない表示モードで十分なアプリケーションに対する描画処理に余分な時間が掛かり、ひいてはこのアプリケーションに対する処理速度が遅くなる。
【0006】
また、VRAMと汎用RAMとを共通で使用するようなシステムにおいて同時発色数が少ない表示モードで十分なアプリケーションを同時発色数が多い表示モード下で実行する場合、予め十分な容量を有するRAMを確保する必要があり、例えばコンシューマ市場向けに供給されるシステムなどでは、搭載されるRAMの容量が少なく、リソース的に不利である。
【0007】
このように、従来の表示制御では、例えばアプリケーション側から決定される表示モードの変化、ディスプレイへの描画処理に用いられるVRAMを含むRAMの容量の変化などのディスプレイに対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができない。
【0008】
本発明の目的は、アプリケーション切換に伴う表示手段に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができるとともに、メニュー表示に伴う表示モードの切換回数を減らすことができる情報処理装置および表示制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段の表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換え、前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときには、該メニュー表示の表示モードへの切換を禁止することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段の表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換え、前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときには、前記メニュー表示の表示モードへの切換を所定時間禁止することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記アプリケーションの実行中に該アプリケーションが作業領域として使用する必要記憶容量の変化の有無を判別し、該判別の結果に応じて前記表示モードの切換を動的に行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションにそれぞれ要する処理量の大きさの違いを判別し、切換前のアプリケーションの処理量が切換後のアプリケーションの処理量より大きいときに、前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードよりさらに同時発色数が少ない表示モードへ動的に切り換え、前記切換前のアプリケーションの処理量が前記切換後のアプリケーションの処理量より小さいときに、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切り換えることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、情報処理装置が実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御手段と、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う切換手段とを有する情報処理装置のための表示制御方法において、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段に対する表示モードの変化の有無を、前記切換手段により判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換える切換工程と、前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が前記表示制御手段により行われるときに、該メニュー表示の表示モードへの前記切換手段による切換を禁止する禁止工程とを有することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0032】
(実施の第1形態)
図1は本発明の情報処理装置の実施の第1形態の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態では、情報処理装置としてパーソナルコンピュータ(以下、PCという)を例に説明する。
【0033】
本実施の形態のPCは、図1に示すように、ROM3に格納されているシステム制御プログラムなどの基本プログラム(BIOS)および文字フォントデータなどの基本データを用いてシステムを構築するとともに、ハードディスク装置、フロッピー(登録商標)ディスク装置などのDISK装置4からアプリケーションを読み出して実行するCPU1と、CPU1によってDISK装置4から読み出されたアプリケーションを格納するとともに該アプリケーションの実行時に作業領域として用いられるRAM2と、CPU1が実行したアプリケーションによる演算、処理の結果などを表示するカラー表示可能なディスプレイ(CRT)5と、CPU1が実行したアプリケーションによる演算、処理の結果などの印刷出力を行うプリンタ(PRT)6と、CPU1に対する指示入力を与えるための入力操作を行うキーボード(KB)7とを備え、CPU1と他の各ブロックとは内部バス8で接続されている。本実施の形態では、RAM2をVRAMとしても用い、このRAM2には、ディスプレイ5に描画されるデータが一旦格納される。
【0034】
DISK装置4には、複数のアプリケーションとともに、CPU1がマルチタスクで実行する複数のアプリケーション毎にその演算、処理の結果をそれぞれ対応するウィンドウに表示するマルチウィンドウ表示制御を行うとともに、ディスプレイ5の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行うウィンドウマネージャと呼ばれる表示制御プログラムが格納され、該表示制御プログラムには、上述のマルチウィンドウ表示制御を行うウィンドウ表示処理モジュールと、ディスプレイ5に対する表示環境の変化の有無を判別し、該判別の結果に応じて表示モードの切換を動的に行う処理を記述した表示モード切換処理モジュールとが含まれている。
【0035】
この表示モード切換処理モジュールでは、具体的には、アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードの変化の有無を判別する処理と、切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに切換前のアプリケーションが設定する表示モードから切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切り換える処理とを行う。この処理の詳細については図を用いて後述する。
【0036】
次に、上述の表示制御プログラム(ウィンドウマネージャ)による処理手順について図2ないし図4を参照しながら説明する。図2は図1の情報処理装置における表示制御プログラム(ウィンドウマネージャ)による処理手順を示すフローチャート、図3は図2のステップS23における処理の詳細を示すフローチャート、図4は図3のステップS33における処理の詳細を示すフローチャートである。
【0037】
現在起動されているアプリケーション(OSを含む)に応じた表示モードが設定されている表示環境下で次に起動するアプリケーションの選択がユーザの操作によって行われると、図2に示すように、まず、ステップS21において、選択されたアプリケーションをDISK装置4から読み出して起動する。この起動に伴いアプリケーションはその初期化の中で要求する表示モードをウィンドウマネージャに通知する。
【0038】
次いで、ステップS22に進み、起動したアプリケーションから通知された表示モードを受領し、続くステップS23で、起動したアプリケーションのウィンドウを現在設定されている表示モードに基づきディスプレイに表示し、該ウィンドウにフォーカスを与えるウィンドウ表示処理を行うとともに、受領した表示モードと現在設定されている表示モードとを比較し、その比較結果に応じて表示モード切換処理を行い、本処理を終了する。
【0039】
次に、上述のステップS23における表示モード切換処理の詳細について図3を参照しながら説明する。
【0040】
この表示モード切換処理では、図3に示すように、まずステップS31において、現在設定されている表示モードを取得し、続くステップS32で受領した表示モード(次のアプリケーションが要求する表示モード)と現在設定されている表示モードとを比較し、受領した表示モードと現在設定されている表示モードとが同じであるときには、本処理を抜ける。これに対し、受領した表示モードと現在設定されている表示モードとが異なるときには、ステップS33に進み、現在設定されている表示モードから受領した表示モード(次のアプリケーションが要求する表示モード)へ動的に切り換え、この表示モードでステップS21で起動されたアプリケーションのウィンドウを含むウィンドウを表示し、ステップS21で起動されたアプリケーションのウィンドウに操作権を与える。
【0041】
次に、上述のステップS33における処理の詳細について図4を参照しながら説明する。
【0042】
このステップS33における処理では、図4に示すように、まずステップS41において表示モードを受領した表示モード(次のアプリケーションが要求する表示モード)へ切り換え、切換後の表示モードを設定する。続いてステップS42に進み、この切換後の表示モードが規定する同時発色数で既存のウィンドウの再表示を行うように再表示命令を発行し、本処理を抜ける。
【0043】
この発行された再表示命令により切換後の表示モードに従って既存のウィンドウが再度描画され、この描画データはVRAMを兼ねるRAM2に書き込まれる。このRAM2への描画データの書込みは、実際は、グラフィックマネージャにより行われ、切換前の表示モードを意識する必要は全くない。RAM2に書き込まれた描画データはウィンドウマネージャによって読み出され、この描画データで表されるウィンドウがディスプレイ5に表示される。
【0044】
次に、上述の表示モード切換処理の具体的な処理手順についてアプリケーションを順次起動する場合を例に説明する。本説明では、同時発色数が256色である表示モードを要求するアプリケーションA、同時発色数が16色である表示モードを要求するアプリケーションB、同時発色数が16色である表示モードを要求するアプリケーションCの各アプリケーションをA,B,Cの順に起動するとし、アプリケーションAの起動前はシステム(OS)が同時発色数16色の表示モードを設定しているとする。
【0045】
まず、アプリケーションAを起動すると(ステップS21)、ウィンドウマネージャは、アプリケーションAが要求する表示モードを受領する(ステップS22)。次いで、現在設定されている表示モードが取得され(ステップS31)、この取得した現在の表示モードと受領した表示モードとが比較される(ステップS32)。この比較において、現在の表示モードが16色であり、受領した表示モード(アプリケーションAが要求する表示モード)が256色であることにより、それぞれの表示モードが異なるから、16色から256色への表示モードの切換が行われる(ステップS33)。そして、アプリケーションAのウィンドウを表示する。
【0046】
次に、アプリケーションAを起動している状態でアプリケーションBを起動すると、アプリケーションAの起動と同様に処理が進められるが、現在の表示モードと受領した表示モード(アプリケーションBが要求する表示モード)との比較(ステップS32)において、現在の表示モードが256色であり、受領した表示モード(アプリケーションBが要求する表示モード)が16色であることにより、それぞれの表示モードが異なるから、256色から16色への表示モードの切換が行われる(ステップS33)。そして、この表示モードで、アプリケーションAのウィンドウとアプリケーションBとのウィンドウを表示し、アプリケーションBのウィンドウに操作権を与える。この表示モードの切換によって、16色の同時発色数である表示モードで十分なアプリケーションBを同時発色数がさらに多い256色の表示モード下で実行することはなくなり、この同時発色数が少ない表示モードで十分なアプリケーションBを同時発色数が多い表示モード下で実行することによりRAM2の使用量が増すとともにディスプレイ5への描画処理に関するデータ量が増し、このアプリケーションBに対する描画処理に余分な時間が掛かり、ひいてはこのアプリケーションに対する処理速度が遅くなるなどの不具合を解消することができる。
【0047】
次に、アプリケーションCを起動すると、この起動時においては表示モードがアプリケーションCが要求する16色の表示モードに設定されているから、表示モードの切換は行われず、この同時発色数が16色である表示モードでアプリケーションCのウィンドウを含むウィンドウの表示が行われ、アプリケーションCのウィンドウに操作権が与えられる。
【0048】
以上により、アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードの変化の有無を判別し、切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに切換前のアプリケーションが設定する表示モードから切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切り換えるから、同時発色数が少ない表示モードで十分なアプリケーションを同時発色数が多い表示モード下で実行すること、また同時発色数が多い表示モードを要求するアプリケーションを同時発色数が少ない表示モード下で実行することはなくなり、アプリケーションによるディスプレイ5に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができる。
【0049】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について説明する。
【0050】
本実施の形態は、上述の実施の第1形態に対し、アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときに該メニュー表示の表示モードへの切換を所定時間禁止する点で異なる。
【0051】
具体的には、アプリケーションを切り換えるときには、タスクメニューが表示され、このタスクメニューの表示には所定の表示モードが予め設定されている。例えば、タスクメニューの表示に対し16色の表示モードが設定されているものとし、現在256色の表示モードを設定しているアプリケーションDを同じ256色の表示モードを設定しているアプリケーションEに切り換える場合を考えると、アプリケーションEの起動前においては表示モードがアプリケーションDが要求する256色の表示モードに設定されているから、タスクメニューの表示に伴い256色の表示モードから16色の表示モードへの切換が要求されるが、タスクメニューの表示モードへの切換は所定時間禁止されているから、この所定時間中にアプリケーションの切換操作が終了すれば、256色の表示モードから16色の表示モードへの切換を行わずにアプリケーションEが要求する256色の表示モードを設定することが可能になる。よって、256色、16色、256色への表示モードの切換が行われず、表示モードの切換に伴う再表示処理の回数を減らすことができるとともに、ユーザに再表示によるストレスを感じさせない操作環境を与えることができる。
【0052】
なお、上述の所定時間はアプリケーションの切換操作が終了可能な時間に設定され、この所定時間を経過すると、アプリケーションの切換を迅速に行う意思がユーザにないと判断してタスクメニューの表示モードへの切換が行われることになる。
【0053】
(実施の第3形態)
次に、本発明の実施の第3形態について説明する。
【0054】
本実施の形態は、上述の実施の第2形態に対し、アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときに該メニュー表示の表示モードへの切換を禁止する点で異なる。具体的には、本実施の形態では、アプリケーションを切り換えるときに表示されるタスクメニューなどの表示モードを現在設定されている表示モードに従属するすなわち同じになるように設定する処理を付加し、この処理によってタスクメニューなどの表示モードへの切換禁止を実現している。
【0055】
このように、アプリケーションを切り換えるときに表示されるタスクメニューなどの表示モードを現在設定されている表示モードに従属させることによってタスクメニューなどの表示モードへの切換禁止を行うから、メニュー表示を用いてインタラクティブナな操作を行っている最中に無駄な表示モードの切換を最小限に抑えることができ、ユーザに再表示によるストレスをより感じさせない操作環境を与えることができる。
【0056】
(実施の第4形態)
次に、本発明の実施の第4形態について説明する。
【0057】
本実施の形態は、上述の実施の第1形態に対し、アプリケーションの実行中に該アプリケーションが作業領域として使用するRAM2の必要記憶容量の変化の有無を判別し、該判別の結果に応じて表示モードの切換を動的に行う点で異なる。具体的には、アプリケーションの実行中に該アプリケーションが作業領域として使用するRAM2の必要記憶容量が増したときに、表示モードを同時発色数が少ない表示モードへ動的に切り換える。
【0058】
上述したように、同時発色数が増加すればRAM2の使用量が増すことになるから、RAM2の記憶容量が十分にあるときには、例えばフルカラーの表示モードを設定し、RAM2の記憶残量が少なくなることに従い、表示モードを256色の表示モード、16色の表示モードと段階的に切り換え、また、RAM2の記憶残量が多くなることに従い、表示モードを同時発色数が多い表示モードへ段階的に切り換える。よって、RAM2の容量が少ないシステムにおいてもRAM2の使用効率を高めることができ、アプリケーションによるディスプレイ5に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができる。
【0059】
(実施の第5形態)
次に、本発明の実施の第5形態について説明する。
【0060】
本実施の形態は、上述の実施の第4形態に対し、アプリケーションの実行中に該アプリケーションが作業領域として使用するRAM2の必要記憶容量に応じて表示モードの切換指示を出し、該アプリケーションからの切換指示に基づき表示モードの切換を動的に行う点で異なる。
【0061】
例えばアプリケーションが要求するフルカラーの表示モードを設定し、この表示モード下で動作中にアプリケーション内において使用するRAM2の必要記憶容量が増すような処理が発生すると、この必要記憶容量に応じてフルカラーの表示モードを256色、16色、2色などの同時発色数が少ない表示モードへの切換を指示する切換指示を出し、この処理が終了すれば再度フルカラーの表示モードへの切換を指示する切換指示を出す。ウィンドウマネージャは、このアプリケーションからの切換指示に基づき表示モードの切換を行う。フルカラーの表示モードから2色の表示モードへの切換指示を出したときには、ディスプレイ5の画面表示はモノクロになるから、アプリケーション側でフルカラーの表示モードから2色の表示モードへの切換時にディスプレイ5に例えば「処理中です」という文字列のみを表示するように設定すれば、RAM2が描画処理に多くの容量を使用されることから開放されことになる。
【0062】
よって、RAM2の使用効率をさらに高めることができ、アプリケーションによるディスプレイ5に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができる。
【0063】
(実施の第6形態)
次に、本発明の実施の第6形態について説明する。
【0064】
本実施の形態は、上述の実施の第1形態に対し、アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションにそれぞれ要する処理量の大きさの違いを判別し、切換前のアプリケーションの処理量が切換後のアプリケーションの処理量より大きいときに、切換前のアプリケーションが設定する表示モードから切換後のアプリケーションが設定する表示モードよりさらに同時発色数が少ない表示モードへ動的に切り換える処理を付加した点で異なる。
【0065】
例えば、印刷、通信などの負荷が大きい処理を行うアプリケーションと負荷が小さい処理を行うアプリケーションとが混在して実行されているときに、負荷が大きい処理を行うアプリケーション(切換前)をバックグラウンドで実行し、負荷が小さい処理を行うアプリケーションをフォアグラウンド(切換後)で実行するように切換を行うときには、バックグラウンドのアプリケーションの処理量がフォアグラウンドのアプリケーションの処理量より大きくなるから、バックグラウンドのアプリケーションの表示モードから、フォアグラウンドのアプリケーションの表示モードよりさらに同時発色数が少ない表示モードへ動的に切り換える。よって、フォアグラウンドのアプリケーションに対する表示速度の低下を抑制することができ、見掛上の処理速度の低下を抑えることができる。
【0066】
なお、切換前のアプリケーションの処理量が切換後のアプリケーションの処理量より小さいときには、上述の実施の第1形態と同じように、切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードの変化の有無を判別し、切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに切換前のアプリケーションが設定する表示モードから切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切り換える。
【0067】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1記載の情報処理装置によれば、アプリケーション切換に伴う表示手段に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができ、また、メニュー表示に伴う表示モードの切換回数を減らすことができ、ストレスを感じさせない優れた操作環境をユーザに与えることができる。
【0068】
請求項2記載の情報処理装置によれば、メニュー表示に伴う表示モードの切換回数を減らすことができるとともに、ユーザに再表示によるストレスを感じさせない操作環境を与えることができる。
【0071】
請求項3記載の情報処理装置によれば、作業領域の使用効率を高めることができ、アプリケーションによる表示手段に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができる。
【0073】
請求項4記載の情報処理装置によれば、負荷が大きい処理を行うアプリケーション(切換前)をバックグラウンドで実行し、負荷が小さい処理を行うアプリケーションをフォアグラウンド(切換後)で実行するように切換を行う場合において、フォアグラウンドのアプリケーションに対する表示速度の低下を抑制することができ、見掛上の処理速度の低下を抑えることができる。
【0081】
請求項5記載の表示制御方法によれば、アプリケーション切換に伴う表示手段に対する表示環境の変化を考慮した表示制御を行うことができる。また、メニュー表示に伴う表示モードの切換回数を減らすことができ、ストレスを感じさせない優れた操作環境をユーザに与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の実施の第1形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置における表示制御プログラム(ウィンドウマネージャ)による処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図2のステップS23における処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS33における処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 DISK装置
5 ディスプレイ
Claims (5)
- 実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、
前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段の表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換え、前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときには、該メニュー表示の表示モードへの切換を禁止することを特徴とする情報処理装置。 - 実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、
前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段の表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換え、前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が行われるときには、前記メニュー表示の表示モードへの切換を所定時間禁止することを特徴とする情報処理装置。 - 実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、
前記表示制御手段は、前記アプリケーションの実行中に該アプリケーションが作業領域として使用する必要記憶容量の変化の有無を判別し、該判別の結果に応じて前記表示モードの切換を動的に行うことを特徴とする情報処理装置。 - 実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御を行うとともに、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う表示制御手段を備える情報処理装置において、
前記表示制御手段は、前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションにそれぞれ要する処理量の大きさの違いを判別し、切換前のアプリケーションの処理量が切換後のアプリケーションの処理量より大きいときに、前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードよりさらに同時発色数が少ない表示モードへ動的に切り換え、前記切換前のアプリケーションの処理量が前記切換後のアプリケーションの処理量より小さいときに、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードの変化の有無を判別し、前記切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切り換えることを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置が実行するアプリケーションによる演算、処理の結果をカラー表示可能な表示手段に表示する表示制御手段と、前記表示手段の同時発色数がそれぞれ異なる複数の表示モード間で表示モードの切換制御を行う切換手段とを有する情報処理装置のための表示制御方法において、
前記アプリケーションの切換時に切換前後のアプリケーションがそれぞれ設定する前記表示手段に対する表示モードの変化の有無を、前記切換手段により判別し、前記切換前後 のアプリケーションがそれぞれ設定する表示モードが異なるときに前記切換前のアプリケーションが設定する表示モードから前記切換後のアプリケーションが設定する表示モードへ動的に切換える切換工程と、
前記アプリケーションの切換時にユーザに操作を促すためのメニュー表示が前記表示制御手段により行われるときに、該メニュー表示の表示モードへの前記切換手段による切換を禁止する禁止工程と
を有することを特徴とする表示制御方法。
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