JP3728031B2 - 電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光用マスク - Google Patents

電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光用マスク Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス製造のリソグラフィに於ける電子ビーム露光技術に関する分野に属し、特に生産性の高いウエハへの電子ビーム露光装置および電子ビーム露光用マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリデバイス製造の量産段階においては、高い生産性を持つ光ステッパが用いられてきたが、線幅が0.2μm以下の1G、4GDRAM以降のメモリデバイスの生産においては、光露光方式に代わる露光技術の1つに、解像度が高く、生産性の優れた電子ビーム露光法が期待されている。
【0003】
従来の電子ビーム露光法は、単一ビームのガウシアン方式と可変成形方式が中心で、生産性が低いことから、マスク描画や超LSIの研究開発、少量生産のASICデバイスの露光等の電子ビームの優れた解像性能の特徴を活かした用途に用いられてきた。
【0004】
この様に、電子ビーム露光法の量産化への課題は、生産性を如何に向上させるかが大きな課題であった。
【0005】
近年、この課題解決の1つの方法として、部分一括転写方式が提案されている。この方式(第9図)は、メモリ回路パターンの繰り返し部分を数μm領域にセル化することで、描画の生産性を向上することが狙いである。
【0006】
しかし、この方式の1度に露光出来る最大露光領域は、可変成形方式と同じ数μm程度であり、広い露光領域を得るためには、2段ないし3段の複数の偏向器を用いたり、MOL(移動収束レンズ系)を用いて偏向に伴う色収差や歪等を除く必要があった。
【0007】
生産性を向上するためには、描画領域を拡大することが要求されるが、解像度0.2μm以下でしかも2〜30nmのフィールド間繋ぎ精度が確保できる偏向領域は、数mm前後とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より電子ビーム露光装置では1度に露光できる領域、いわゆる露光領域が光露光装置等に比較して極端に小さい。このため、電子ビームの走査およびウエハやマスクの機械的な走査を行ってウエハ全体を露光する方法が用いられている。そしてウエハを全面露光するには多数回のステージ往復走査が必要となり、結果的にステージ走査時間が生産性を決める主要因であった。ゆえに光露光装置に比べて1枚のウエハを露光するために非常に多くの時間を要していた。
【0009】
スループットを大きくする方法としては、前記走査をより高速にするか、照射領域を広げるかどちらか少なくとも一方を大幅に改善する必要がある。一方、従来のような数μmの照射領域では、ビーム電流の空間電荷の影響から、電流密度を大きくすると像がぼけるという欠点がある。このため最大の照射電流値にも限界があり、走査をより高速にしたとしても問題は残る。
【0010】
従来の露光方式の電子光学系の軸上の収差の少ない狭い領域を用いた像形成を行う限り、露光領域を広げることは困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子ビーム露光装置のある形態は、電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光装置において、前記縮小電子光学系の軸を中心とした2つの円弧で挟まれた前記第1物体の円弧状領域からの電子ビームが前記縮小電子光学系を通過する際に発生する収差を補正する補正手段を具備することを特徴とする。
【0012】
前記補正手段は、電子ビームを発散または収斂させる作用を有し、前記円弧状領域の線方向と動径方向とでは前記発散また収斂させる作用が異なることを特徴とする。
【0013】
前記補正手段は、円弧状の開口を有する電極を備えることを特徴とする。
【0014】
前記第1物体は、電子ビーム透過部と電子ビーム不透過部でパターンが形成された電子ビーム用マスクであり、前記第1物体を所定方向に移動させる手段と、前記第2物体を前記所定方向に移動させる手段と、露光の際、前記第2物体の移動に同期して前記第1物体を前記所定方向に移動させる制御手段を有することを特徴とする。
【0015】
前記第1物体上の円弧状域を照明領域として子ビーム照射する照射手段を具備することを特徴とする。
【0016】
前記照射手段は、円弧状のスリットを有するアパーチャ手段と、前記第1物体の移動方向に関する前記スリットの幅を変更する手段を備えることを特徴とする。
【0017】
前記照射手段は、円弧状のスリットを有するアパーチャ手段と、前記第1物体の移動方向に関する前記スリットの幅を前記第1物体の移動方向と直交する方向に関して異ならしめる手段を備えることを特徴とする。
【0018】
前記第2物体に入射する電子ビームの総電流に関する情報を求める情報収得手段と、求められた総電流に関する情報に基づいて前記縮小電子光学系の焦点位置を補正する手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
前記情報収得手段は、前記第1物体で散乱される散乱電子を検出する散乱電子検出手段を備えることを特徴とする。
【0020】
前記散乱電子検出手段は、前記縮小電子光学系の瞳位置に配置された前記散乱電子を遮断する散乱電子制限アパーチャでの電流を検出する手段を有することを特徴とする。
【0021】
前記情報収得手段は、前記第1物体の位置とその位置対応した前記第2物体に入射する電子ビームの総電流の関係を予め記憶する手段を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明のデバイス製造方法のある形態は、上記の電子ビーム露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴とする。
【0023】
本発明の電子ビーム露光方法のある形態は、電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光方法において、前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた前記第1物体上の円弧状領域からの電子ビームが前記縮小電子光学系を通過する際に発生する収差を補正する補正段階を有することを特徴とする。
【0024】
本発明のデバイス製造方法他の形態は、上記の電子ビーム露光方法を用いて電子ビーム露光された第2物体を現像する現像段階を有する
【0025】
本発明の電子ビーム露光装置の他の形態は、電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光装置において、前記電子ビームとして、前記第1物体上の前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域からの電子ビームを用いることを特徴とする。さらに、電子源から発せられた電子ビームを、円弧状スリットにより前記第1物体上の円弧状領域に照射する照射手段と、前記照射手段からの電子ビームに対して前記第1物体および前記第2物体を走査させる走査手段を具備するようにしても良い。また、前記第1物体と前記第2物体の間に配置された、円弧状開口を有する電極により、前記縮小電子光学系で発生する収差を補正する補正手段をさらに具備するようにしても良い。
【0026】
本発明のデバイス製造方法の他の形態は、電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する露光段階と、前記露光段階で露光された第2物体を現像する現像段階と、を有し、前記露光段階では、前記電子ビームとして、前記第1物体上の前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域からの電子ビームを用いることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
(本発明の基本的技術思想)
従来より電子ビーム露光装置では1ショットで露光できる電子光学系の露光領域が、光露光装置の投影光学系の露光領域に比較して極端に小さい。このため、ウエハ全体を露光するには電子的な走査および機械的な走査の距離が光露光装置に比べて長いので非常に多くの時間を要し、スループットは極端に悪い。スループットを大きくする方法としては、電子的な走査および機械的な走査をより高速にするか、1ショットの露光領域を広げるかどちらか少なくとも一方を大幅に改善する必要がある。
【0035】
本発明は、露光領域の拡大を可能にした電子ビーム露光装置若しくは電子ビーム露光方法である。
【0036】
広い領域の電子ビームをウエハ上で結像させようとすると電子光学系の光軸から離れる(光軸に対して動径方向に離れる)に従って収差(特に像面湾曲、非点)が大きくなる。そこで本発明では、図8に示すように、従来の電子線露光装置で用いられていたような電子光学系の軸上の領域(図中A)の電子ビームを用いず、光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域(図中B)の電子ビームを用いる。これにより、露光領域の像面湾曲はほとんどない。また非点収差はあるが露光領域内の電子ビームは動径方向の焦点位置及び線方向の焦点位置は略同一位置であるので露光領域内の電子ビームに対し動径方向と線方向とで異なる発散または収斂作用を与える補正手段を備えることにより非点収差がほとんどなくなる。その結果、本発明の電子ビーム露光装置の露光領域は、従来に比べ大幅に広げることが可能である。
【0037】
(実施例1)
図1は本発明の電子ビーム露光装置の構成を示す図である。電子銃101から発せられた電子ビーム102は、コンデンサーレンズ103にてほぼ平行な電子ビームとなり、アパーチャ104に入射する。アパーチャ104の詳細な構成は後述する。アパーチャ104では円弧状の領域(後述する縮小電子光学系108、109の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域)に電子ビームを切り取り、電子ビーム透過部と電子ビーム不透過部でパターンが形成されたマスク105へと導く。マスク105は電子ビームが透過するメンブレンの上に電子ビームを散乱させる散乱体パターンが存在する散乱型、もしくは電子ビームを遮断または減衰させる吸収体パターンが存在するステンシル型のどちらを用いることも可能であるが、本実施例では、散乱型のマスクを用いている。電子ビームマスク105は少なくともXY方向に移動可能なマスクステージに載置されている。電子ビームマスク105の詳細は後述する。
【0038】
マスク105上の円弧状領域からの電子ビームは、電子レンズ108A、108Bで構成される縮小電子光学系108を介してウエハ114上に結像される。その際、電子ビームが縮小電子光学系を過する際に発生する収差(特に非点収差)を補正する収差補正光学系107を介して電子ビームはウエハ上に結像する。収差補正光学系107は、アパーチャ104と同じように縮小電子光学系108の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状の形状の開口であって電子ビームマスク105からの電子ビームを遮らないようにアパーチャ104よりも広い開口を有する電極で、その電位は電子ビームマスク105からの電子ビームを加速、又は減速させるように設定されている。その結果、収差補正光学系107は、円弧状の開口の線方向と動径方向とでは発散または収斂作用が異なる電子レンズであり、言い換えれば円弧状の開口の線方向と動径方向とでは焦点距離が異なる電子レンズである。本実施例では電極1枚の電子レンズを採用しているが開口形状が同じ3枚の電極で構成されたユニポテンシャルレンズを採用しても構わない。
【0039】
110は、ウエハ114に投影されるマスク105上のパターン像を回転させる回転レンズ、111は、マスク105の散乱体を透過散乱してきた電子ビームを遮断し、散乱体の無いところを透過してきた電子ビームを通過させる散乱電子制限アパーチャ、112は、ウエハ114に投影される電子ビームマスク105上のパターン像の位置を補正する位置補正偏向器、113は縮小電子光学系118の焦点補正レンズである。
【0040】
115は、ウエハ114を載置するウエハチャック、116はウエハチャックを載置しXY方向及びXY面内の回転方向に移動可能なウエハステージである。
【0041】
上記構成において、マスク105を矢印121の方向に、ウエハ114を矢印122の方向に同期させるとともに縮小電子光学系108の縮小率に応じた速度で双方を移動させることにより、マスク105上の円弧状領域のパターンがウエハ114に順次露光される。
【0042】
図2(a)、(b)に本実施例の電子ビーム露光装置に用いる電子ビーム用のマスク105を示す。401はマスクパターン領域、402はマスク基板、403は電子ビーム透過膜、404は電子ビーム散乱体、405は補強桟、406はマスクフレームを示す。このマスクの構成は、例えば2mm厚のシリコンウエハ402上に成膜された0.1μm厚のSiNからなるメンブレン403上に0.07μm厚の金が散乱体404としてパターニングされている。このシリコンウエハは単独ではハンドリング等取り扱いが難しいので、X線露光に用いられているようなマスクフレーム406に固定されている。このマスクのメンブレンである0.1μm厚のSiNは機械的強度もきわめて小さい。例えば4G−DRAM1チップの回路パターンは20mm×35mm程度の面積が必要といわれている。これを従来の光露光と同様に1/4〜1/5に縮小して転写すると仮定すると、マスク上では80mm〜100mm×140mm〜175mmとなる。これをマスク上で一つの窓で構成することはメンブレン膜の強度上困難である。また、直径100mmを遥かに越える広い面積にこのようなきわめて薄いメンブレンを均一に成膜する事も難しい。このため、本実施例では縮小電子光学系108の縮小率を1/2とし、更にマスク上では露光すべきパターンを複数の小領域に分割して形成している。縮小率1/2であれば、例えば4G−DRAMの1チップは、マスク上では40mm×70mm程度の面積で足りる。
【0043】
図2(a)に示すように本実施例では、マスクは1チップのパターンを4つの窓(小領域)に分割して形成している。前述したように極めて薄いメンブレン膜に回路パターンを持たせるため1チップ分のパターンを1つの窓で構成する事は強度や位置歪みの点から非常に難しい。また、電子ビームで一度に照射、結像できる露光領域も限られる。これらの点から幅10mm程度の複数の窓内のパターンを個別に分露光して1チップのパターンを転写する。このように分割された窓の間隔を数ミリにしてシリコン基板を残し、補強桟として強度を持たせる。本実施例の構成で、マスクは4インチウエハにて作製できるので現実的である。
【0044】
図3は、本実施例の電子ビーム露光装置の主要な構成を示すブロック図である。同図中、図1と同一構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0045】
301はアパーチャ104の開口形状を制御する制御回路、302はマスクステージ106の移動を制御するマスクステージ制御回路、303はマスクステージ106の位置をリアルタイムで測定するレーザ干渉計1、309はウエハステージ116の位置をリアルタイムで測定する測長器、305はレーザ干渉計2、位置補正偏向器112によってウエハ114に投影されるパターン像の位置を制御する偏向位置補正回路、304は収差補正光学系の収差特性を制御する収差制御回路、306は縮小電子光学系118の倍率(縮小率)を制御する倍率制御回路、307は縮小電子光学系118の光学特性(焦点位置、像の回転)を調整するために回転レンズ110、焦点補正レンズ113を制御する光学特性制御回路、、308はウエハステージの移動を制御するウエハステージ制御回路、313は上記説明した構成を制御する制御系、314は制御系313の制御データが記憶されているメモリー、315はインターフェース、316は電子ビーム露光装置全体を制御するCPUを示す。
【0046】
図4は本実施例の露光動作を説明する為の図である。同図中、図1と同一構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。201はアパーチャの開口、202はマスク上での電子ビーム照射域、203はウエハ上のデバイスパターン、204はウエハ走査にて電子ビームが照射される領域である。
【0047】
そして、図3、図4を用いて、本実施例の露光動作について説明する。
【0048】
制御系313はCPU316に「露光」を指令されると、アパーチャ制御回路によってアパーチャ104のアパーチャの開口201の走査方向の幅(スリット幅)と走査方向と直交する方向の長さ(スリット長さ)を設定する。
【0049】
アパーチャ104の具体的な構成を図5に示す。本実施例のアパーチャは同図に示すように、円弧501に内接する形状の縁を持ったのブレード503と前記円弧と半径が同一の円弧502に外接する形状の縁を持ったブレード504とを図のように所望の距離をおいて、構成することにより、円弧状のアパーチャの開口201のスリット幅を一定にしている。更に、これらブレード503、504の少なくとも片方を可動にすることにより、制御系313は、使用されるレジストの感度もしくは照明する電子ビームの強度の情報に基づいて、アパーチャ制御回路に命じて円弧状のアパーチャの開口201のスリット幅を調整し、それに対応して最適なアパーチャの開口201のスリット長さを設定できる。マスクの項目で述べたように、縮小率が1/2の場合、例えばウエハ上に露光すべきデバイスチップのパターン幅が20mm(マスク上では40mm)である為に、デバイスチップパターンを10mm幅の小領域に分割して形成したマスクを使用する場合、制御系313は、マスクの小領域の幅の情報に基づいてアパーチャ制御回路301に命じアパーチャのスリット長さを10mm幅に設定する。本実施例では円弧の半径は8mmに設定した。この円弧の半径は、縮小電子光学系108が許容される程度の歪みの範囲内で成り立つ最大の露光領域の半径より小さく、マスク上の一走査露光領域401の幅の1/2より大きい範囲内にあるということはいうまでもない。図中507〜510はそれぞれのアパーチャブレードの駆動部で、アパーチャ制御回路301によって制御されている。また、511は走査方向の中心線を示す。
【0050】
制御系301は、マスクステージ駆動制御回路301及びウエハステージ制御回路308を介してマスクステージ106及びウエハステージ116を同期して走査方向121、122に移動させて、、マスク105に形成された4つの小領域のうちの一つの小領域のパターンを電子ビーム照射域202上を通過させることによって、ウエハ114にパターンを走査露光する。その際、マスクステージ106及びウエハステージ116の位置をそれぞれレーザ干渉計1(303)、レーザ干渉計2(309)にて検出し、マスクステージ106とウエハステージ116との所望の位置関係からの位置ずれを検出し偏向位置補正回路305を経て位置補正偏向器112によって、ウエハ114上に転写されるパターン像を所望の位置になるように位置を補正する。一つの小領域の転写が終了すると、制御系301は、マスクステージ駆動制御回路301及びウエハステージ制御回路308を介してマスクステージ106及びウエハステージ116を走査方向と直交する方向にステップさせ、走査方向を反転させて、次の小領域のパターンをウエハ上のそのパターンに対応する領域に先の小領域と同様に走査露光する。そして、順次小領域を走査露光し、すべての小領域を走査露光することによって、ウエハ114上にデバイスパターンが露光される。
【0051】
通常、電子ビーム露光装置では、ウエハ114に予め形成されたパターンにマスク105上のパターンを重ね露光する。その際、重ね合わさるパターン同志が精度よく重ね合わさることが必要である。しかしながら、ウエハ114はパターンを形成するプロセスを経由することにより、ウエハ自体が伸縮する為マスク上のパターンを設計上の縮小率で露光してもその重ね合わせが劣化する。
【0052】
そこで、制御系313は、露光されるウエハの伸縮率を予め収得し、その伸縮率に基づいて、倍率制御回路307を介して縮小電子光学系108の倍率を調整する。同時に、制御系313は、設定された倍率に対応したウエハステージ116の走査速度になるようにウエハステージ制御回路308の設定を変更するとともに、ウエハステージ116のステップ移動する距離を設定された倍率に基づいて変更する。
【0053】
本実施例の縮小率は1/2である。このように縮小率を小さくしない、例えば縮小率を1/5、1/10にしない利点は、マスクステージ106のスピードが大きくならない点にもある。マスクステージは前述の通り少なくとも直行する2方向の駆動を真空内で行う必要があるため、小型軽量化する限界があり、あまり高速に走査できない。
【0054】
本実施例での試算においてもマスクステージの駆動速度がスループットを決める律速となりうる。本実施例の試算ではマスクステージは走査方向に200mm/secの速度で移動するとした。このとき、ウエハステージは100mm/secにて移動する。マスクとウエハの走査はそれぞれ往復で露光するように設定し、前記4回走査にて1チップを露光する場合は2往復の走査で行う。この場合、露光時間は1走査0.35秒を4回で1.4秒、マスクステージおよびウエハステージの反転に要する時間を約0.25秒とすると3回で0.75秒となり、1チップの露光は2.15秒でできることになる。
【0055】
また、略長方形の領域を有するデバイスパターンを短尺方向に分割(長尺方向に補強桟を残す)した理由は、走査の回数を減らすためである。チップ全面照射に要する時間は走査方向に関わらず同じだけ必要であり、マスクステージ及びウエハステージの走査においては走査方向(Y方向)の反転およびX方向へのステップがタイムロスとなるので、スループットを向上させるためには反転の回数を減らす事が必要となる。
【0056】
(実施例2)
1ショットで露光できる縮小電子光学系の露光領域の拡大を可能にするには、実施例1のように広い領域において収差を低減することが必要であるが、同時に、露光領域内の照射電子ビームの強度を均一にする事が必要となる。従来のような狭い露光領域では、電子ビームを等方的に広げ、その一部を利用することによって照射電子ビームの強度を均一にしていた。しかしながら、露光領域が拡大すると、露光領域内の照射電子ビームの強度の不均一が無視できなくなる。
【0057】
このように、露光領域内の電子ビームに照度むらが生じる場合、走査露光することにより走査方向の照度むらは無視できるが、走査方向と直交する方向の照度むらは、実施例1のような4枚ブレードからなるアパーチャでは補正できない。
【0058】
この問題を解決するために、実施例2では図6(a)に示すようなアパーチャの構成を採用している。その他の構成は実施例1に同じである。本実施例では、アパーチャブレードを走査方向と直交する方向に細かく分割し、それぞれを可動としてアパーチャのスリット幅を走査方向と直交する方向にことならせるように変更できる構成となっている。図6(a)において、601はアパーチャブレード、602はアパーチャブレードを前後に移動させる駆動部、603は電子光学系の軸から等距離の円を示す点線である。同図に示すように、601と602で構成される短冊状の可動アパーチャブレードを複数ならべ、それを予め決められた円弧603に対して両側に等距離の間隔をおいて配置する事により円弧に近い形状のアパーチャスリットを形成する。
【0059】
図6(b)は本実施例で形成されるアパーチャの開口形状を示す。図6(a)中604と605が603から走査方向に対して等距離の線を示し、アパーチャブレードを図の点線で示す位置に配置すると、606で示す形状のアパーチャの開口が形成される。これは照度むらのない場合にもちいる形状である。これに対して、照度むらが存在する場合、図6(a)の実線で示すようにアパーチャブレードを配置すると、図6(b)607で示すような形状のアパーチャスリットが形成される。この例では中心部分のビーム強度が大きく、周辺部が弱い場合のアパーチャのスリット幅の設定例を示している。
【0060】
このように可動アパーチャブレードを用いることよって、照度ムラが存在しても照射領域内で露光量を略等しくする事が可能となり、より効率的に電子ビームを利用することができるようになる。図6(a)に示すように、可動アパーチャブレードの分割数は多いほど精度良く照度ムラに対応できる。
【0061】
更に、照度むらがない場合でも例えばマスクのメンブレンの厚みむらにより生じるメンブレンの電子ビームに対する透過率むら言い換えれば実質的な照度むらがあるような場合でも同様に対応できる。
【0062】
また、図6(a)のように両端の4つのブレードをそれぞれ相対して重ねることで、スリット長さを段階的に調整することも可能となり、実施例1の図5の505、506のようなスリット長さ設定ブレードは不要となる。
【0063】
(実施例3)
本発明の特徴は、1ショットで露光できる縮小電子光学系の露光領域が広い為電流密度を低く抑えられることにある。それによって、クーロン効果による像のぼけを小さく抑えられる効果がある。この点においても従来のポイントビームでの電子線描画やセル(ブロック)パターン転写露光に比べて本発明は優れている。
【0064】
このように従来に比較して大幅に利点がある本方法でも、ウエハに照射される電子ビームの量は転写されるパターンによって変動する。なぜならば、アパーチャにて切り取られた照射領域上をマスクが常に移動する。その際に照射領域上のマスクのパターンの粗密の度合いや透過と散乱の比率の違うので、ウエハ上に照射される電子ビームの量が変動し、結果的にはマスクからウエハに照射される総電流が変動し、縮小電子光学系による焦点の位置が微妙にずれる。本実施例では、ウエハに入射する電子ビームの総電流に関する情報を求め、求められた総電流に関する情報に基づいて縮小電子光学系の焦点位置を補正している。
【0065】
総電流の情報を得るための一つの方法は、マスクに形成されているパターンの情報を利用する方法である。すなわち、照射領域上のマスクのパターン粗密の度合いや透過と散乱の比率が知れれば、その時の総電流が推定できるので、照射領域上に位置するパターンから推定される総電流の情報より縮小電子光学系の焦点位置を補正するのである。その実施例を図3を用いて説明する。
【0066】
マスクの位置が分かれば照射領域上のマスクのパターン粗密の度合いや透過と散乱の比率が分かり、よってその時の総電流が推定できる。そこで、マスクの位置とそれに対応する推定される総電流に関する情報をメモリ314に記憶させておく。そして、露光の際、制御系313はレーザ干渉系1によってマスクステージ106の位置を検出し、検出されたマスクの位置とメモリ314に記憶されたマスクの位置に対応する推定される総電流に関する情報とに基づいて縮小電子光学系118の焦点位置を焦点補正レンズ113によって補正する。
【0067】
総電流の情報を得るためのもう一つの方法は、ウエハに入射する電子ビームの総電流と関連するマスクでの散乱電子を直接検出する方法である。すなわちマスクで散乱された電子を図1の散乱電子制限アパーチャ111で直接検出し、検出された電流量に基づいて、制御系313が前述の方法のようにを縮小電子光学系118の焦点位置を補正するのである。
【0068】
(実施例4)
照射領域をより拡大することにより、略長方形のデバイス1チップの短尺方向が1回の走査で露光できるようになれば問題ないが、実際はそのように拡大することは非常に困難である。前述したように、限りある照射領域を用いて走査方向と直する方向にステップしながら複数回走査する事によって一つのデバイスパターンを露光できる構成を採らざるを得ない場合が多い。その際にの問題点は、1デバイスパターンを形成する際のパターンのつなぎ合わせの精度である。前述した例では、4回の走査によって一つのデバイスパターンを形成するため、3つのつなぎ合わせラインができる事になる。このとき走査位置が微量でもずれてしまうと露光過多や最悪の場合断線等の問題が起こる。つなぎ合わせのために1/100〜1/1000μmの精度を保つ走査制御は非常にむずかしい。
【0069】
本実施例では、つなぎ合わせを確実にする方法として、つなぎ合わせの部分を重ねて露光する。本発明の露光方法では、走査露光を用いるため、照射量をアパーチャスリットの幅で調整できる。そこで、つなぎ合わせのために重ねて露光する部分のスリット幅をそれ以外の領域を露光する部分のスリット幅より狭くする(単純には1/2とする)ことで、重複露光された露光領域の露光量が多くなることを防ぐと同時につなぎ合わせの際に微妙なずれが生じても断線等の最悪の事態は避けられる。
【0070】
本実施例の照射領域を決めるアパーチャスリット形状を図7(a)に示す。503、504はスリット幅を規定する可動ブレードであり、505、506はスリット長さを規定する可動ブレードである。ここで、可動ブレード505及び506を走査方向に対して角度を持たせて設置する。(511は走査方向の中心線を示す。)これによって走査方向に対してスリット幅が徐々に狭くなる。つなぎ合わせのための重ねて露光する幅は5μm、スリット幅は100μmであるのでブレードの傾きは0.05radである。この構成の場合、アパーチャによって作られる照射領域長さは10.01mmとなる。マスクは照射領域に対応した構造が必要である。前述したように、一つのデバイスパターンを4領域に分割パターンを持たせる構造であるため、分割されたパターンのそれぞれが隣のパターンを一部重複して持つ必要がある。本実施例の場合、5μmの重複領域をもち、マスクの4つの窓のサイズは少なくとも10.01mm×70mm必要である。更に、マスクに重複領域を余裕を持って多めに設けることにより、デバイスのパターンの細かさや設計値または電子線露光装置の性能によって重複露光する領域を適切に選べる構成となる。
【0071】
701に本例のスリット長さ方向の露光量分布、702は重ね合わせ露光を行う重複領域を示す。前述のように重ね合わせ露光を行う領域のアパーチャスリットの幅を徐々に狭くする構造では、走査を行うことによって露光量が露光領域の両端で徐々に減ってゆく分布となる。図7(b)に本例の重ね合わせた際の露光量分布図を示す。同図において点線703はある走査におけるスリット長さ方向の露光量分布を、点線704はその次の走査における同方向の露光量分布、実線705はこれらの露光量分布の和を示す。実線705に示すように703と704の重ね部分ではそれぞれの露光量が徐々に変化しているため合計で最適露光量となる。徐々に変化させているので、重ね合わせ部分が転写線幅に対して許される程度にずれた場合でも露光量が大きく変動する事はない。このように本実施例を用いればつなぎの問題を解決することができ、分割パターン走査方式を用いても良好な転写が実現できる。
【0072】
(デバイス生産の実施形態)
次に上記説明した電子ビーム露光装置を利用した半導体デバイスの生産方法の実施形態を説明する。図10は微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
【0073】
図11は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では電子ビーム露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたとおり、本発明は以下の効果を有する。
・円弧状の電子ビームと、収差補正手段と、マスク及びウエハを走査する手段を用いる事により、従来に比較して広い露光領域を速く描画する事が可能となり、スループットは大幅に向上した。
・円弧状の電子ビームの大きさ及び形状を制御する機能を持たせることにより、広い露光領域において電子ビームの照度ムラを補正でき、良好な露光が可能となった。
・マスクからの総電流に対応した焦点補正機能を持たせることにより、電子ビーム像のぼけを無くし良好な露光が可能となった。
・転写縮小率を電子光学系とウエハステージ駆動制御部が共に制御する機能を持たせることにより、ミックスアンドマッチ等を用いた露光においても倍率の補正が容易にできる。
・デバイスパターンを分割走査露光する上で、重複露光を行えるマスクと露光機能を有することにより、分割パターンのつなぎ精度が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の電子ビーム露光装置の構成を示す図
【図2】実施例1のマスクの構成図
【図3】実施例1の電子ビーム露光装置の主要な構成を示すブロック図
【図4】露光動作を説明する図
【図5】実施例1のアパーチャの構成図
【図6】実施例2のアパーチャの構成図
【図7】実施例4のアパーチャの構成図
【図8】本発明の基本的技術思想を説明する図
【図9】従来の部分一括転写方式の電子ビーム露光装置を説明する図
【図10】半導体デバイスの製造フローを示す図
【図11】ウエハプロセスの詳細なフローを示す図
【符号の説明】
101 電子銃
102 電子ビーム
103 コンデンサーレンズ
104 アパーチャ
105 マスク
106 マスクステージ
107 収差補正光学系
108 縮小電子光学系
110 回転レンズ
111 散乱電子制限アパーチャ
112 位置補正偏向器
113 焦点補正レンズ
114 ウエハ
115 ウエハチャック
116 ウエハステージ

Claims (18)

  1. 電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光装置において、
    前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた前記第1物体上の円弧状領域からの電子ビームが前記縮小電子光学系を通過する際に発生する収差を補正する補正手段を具備することを特徴とする電子ビーム露光装置。
  2. 前記補正手段は、電子ビームを発散または収斂させる作用を有し、前記円弧状領域の接線方向と動径方向とでは前記発散または収斂させる作用が異なることを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム露光装置。
  3. 前記補正手段は、円弧状の開口を有する電極を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子ビーム露光装置。
  4. 前記第1物体は、電子ビーム透過部と電子ビーム不透過部でパターンが形成された電子ビーム用マスクであり、前記第1物体を所定方向に移動させる手段と、前記第2物体を前記所定方向に移動させる手段と、前記第2物体の移動に同期して前記第1物体を前記所定方向に移動させる制御手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子ビーム露光装置。
  5. 前記第1物体上の円弧状領域を照明領域として電子ビームを照射する照射手段を具備することを特徴とする請求項4に記載の電子ビーム露光装置。
  6. 前記照射手段は、円弧状のスリットを有するアパーチャ手段と、前記第1物体の移動方向に関する前記スリットの幅を変更する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム露光装置。
  7. 前記照射手段は、円弧状のスリットを有するアパーチャ手段と、前記第1物体の移動方向に関する前記スリットの幅を前記第1物体の移動方向と直交する方向に関して異ならしめる手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム露光装置。
  8. 前記第2物体に入射する電子ビームの総電流に関する情報を求める情報収得手段と、求められた総電流に関する情報に基づいて前記縮小電子光学系の焦点位置を補正する手段とを具備することを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム露光装置。
  9. 前記情報収得手段は、前記第1物体で散乱される散乱電子を検出する散乱電子検出手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の電子ビーム露光装置。
  10. 前記散乱電子検出手段は、前記縮小電子光学系の瞳位置に配置された前記散乱電子を遮断する散乱電子制限アパーチャでの電流を検出する手段を有することを特徴とする請求項9に記載の電子ビーム露光装置。
  11. 前記情報収得手段は、前記第1物体の位置とその位置に対応した前記第2物体に入射する電子ビームの総電流の関係を予め記憶する手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の電子ビーム露光装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の電子ビーム露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
  13. 電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光方法において、
    前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた前記第1物体上の円弧状領域からの電子ビームが前記縮小電子光学系を通過する際に発生する収差を補正する補正段階を有することを特徴とする電子ビーム露光方法。
  14. 請求項13に記載の電子ビーム露光方法を用いて電子ビーム露光された第2物体を現像する現像段階を有するデバイス製造方法。
  15. 電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する電子ビーム露光装置において、
    前記電子ビームとして、前記第1物体上の前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域からの電子ビームを用いることを特徴とする電子ビーム露光装置。
  16. 電子源から発せられた電子ビームを、円弧状スリットにより前記第1物体上の円弧状領域に照射する照射手段と、前記照射手段からの電子ビームに対して前記第1物体および前記第2物体を走査させる走査手段を具備することを特徴とする請求項15に記載の電子ビーム露光装置。
  17. 前記第1物体と前記第2物体の間に配置された、円弧状開口を有する電極により、前記縮小電子光学系で発生する収差を補正する補正手段をさらに具備することを特徴とする請求項15または16に記載の電子ビーム露光装置。
  18. 電子ビームを用いて第1物体のパターンを縮小電子光学系を介して第2物体上に縮小投影する露光段階と、
    前記露光段階で露光された第2物体を現像する現像段階と、を有し、
    前記露光段階では、前記電子ビームとして、前記第1物体上の前記縮小電子光学系の光軸を中心とした2つの円弧で挟まれた円弧状領域からの電子ビームを用いることを特徴とするデバイス製造方法。
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