JP2000182550A - 電子銃および電子銃を用いる照明装置または電子ビーム露光装置 - Google Patents
電子銃および電子銃を用いる照明装置または電子ビーム露光装置Info
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Abstract
できると共に、安定で制御性の優れた電子銃および電子
銃を用いる電子ビーム照射装置または電子ビーム露光装
置を提供する。 【解決手段】 電子源から放出された電子ビームが、電
子源、ウエネルト電極および第1の加速電極が作る電界
分布により集束される第1のクロスオーバからさらに放
出され、後段の加速電極が作る電界分布により加速・集
束され、後段の加速電極の後方の位置に形成される第2
のクロスオーバ特性を、後段の電界分布を変える手段を
設けることにより調整し、電子銃の動作制御を可能とす
る。
Description
造のリソグラフィ工程において用いられる電子銃、およ
び電子銃を用いた照明装置または電子ビーム露光装置に
関する。
スにおいては、高い生産性を持つ光ステッパが用いられ
てきたが、線幅が0.2μm以下の1G、4GDRAM
以降のメモリデバイスの生産においては、光露光方式に
代わる露光技術の1つとして、解像度が高く、かつ生産
性の優れた電子ビーム露光法が期待されている。
のガウシアン方式と可変成形方式が中心であった。これ
らの電子ビーム露光方式は、生産性が低いことから、マ
スク描画や超LSIの研究開発、または少量生産のAS
ICデバイス等の限られた領域に用いられてきた。電子
ビーム露光法の量産化への課題は、生産性を如何にして
向上させるかであり、近年、この課題解決の1つの方法
として、図4(a)、(b)に示すような部分一括転写
方式が提案されている。この方式は、メモリ回路パター
ンの繰り返し部分を数μm領域に分割し、セル化するこ
とにより、露光のショット回数が低減できることから、
生産性を向上させることが出来るようになった。
要なのが露光の線幅精度であり、この性能を確保するた
め露光領域の照射強度の一様性を全露光領域において1
%以下にすることが要求されている。上記の部分一括露
光方式の一括露光面積は、約5μm平方前後であり、ま
た投影レンズの集束半角はレンズ収差による解像条件か
ら数m radに設定されることから、一様照明に要求さ
れる条件として、電子銃のクロスオーバ径と照射ビーム
の取出し半角の積で定義されるエミッタンスをεとし
て、ε>露光領域×レンズの集束半角≒10μm ra
d、のものが用いられていた。また、露光電子ビームの
エネルギーは50keV程度であり、図4(a)に示す
ような3極電子銃構造の電子銃が用いられ、そして、電
子銃から放射される電子ビームの中から一様性の高い照
射電子ビームを得るため、図4(b)に示すように、数
10m radに放射する放射電子ビームの中から特性の
良い数m radの領域のビームを照射ビームとして利用
していた。
を向上させる方式として、例えば、電子ビーム散乱マス
クを用いた電子ビーム転写露光方式であるSCALPE
L方式(S.D.Berger et al. "Projection electron bea
m lithography: A new approach." J. Vac. Sci. Techn
ology B9, 2996, (1991))が、提案されている。この方
式は、従来の可変成形方式や部分一括転写露光方式に比
べて露光面積が2500倍以上も大きく出来ることか
ら、クーロン効果による電子−電子相互作用の影響を低
減できるため、ビーム電流を1桁以上高くすることが可
能であり、優れた生産性が期待出来る。SCALPEL
の露光方式において要求される電子銃のエミッタンスの
条件は、露光領域を250μm平方、電子ビームの集束
半角を2mradとすると、エミッタンスε>700μm
・m radとなり、従来の電子銃に比べて、100倍前
後の大きいエミッタンス特性を持った電子銃が必要とな
る。
向上させる方式として、円弧状ビームを用いるEBマス
ク転写露光装置(特開平10−135102)が提案さ
れている。この露光方式の特徴は、光軸を中心とする2
つの円弧で挟まれた円弧状のビームを用いることによ
り、投影レンズの像面湾曲収差を低減させることにより
露光領域を拡大していることである。この方式の場合、
電子銃のエミッタンスの条件は、円形状に照射した電子
ビームの中から露光領域として円弧状ビームを切り出し
て照射する時、例えば円弧の長さを3mm、円弧の幅を
0.1mm、集束半角を1〜2m radとすると、前述
のSCALPEL方式よりもさらに約5倍以上大きなエ
ミッタンスが必要となる。
放出する面状の電子ビームの中から一部を円弧状ビーム
として取出した場合、電子銃からの放射電子ビームの利
用効率が、1/1000程度と極めて低くなり、熱問題
や電子銃電源の負荷の問題から安定な電子ビームを得る
ことは極めて難しかった。
子銃の輝度とエミッタンスの関係を示す図である。輝度
Bは、それぞれの露光方式で決まる露光領域の電流密度
J(A/cm2)と集束半角α(radian)から、
B=J/πα2(A/cm2sr)で決まる数値を示し
たものである。ここで面状ビーム転写装置とは、従来の
部分一括転写装置の露光面積5μm平方に対し数100
μm平方の矩形の露光領域を有する方式を意味し、円弧
状ビーム方式に対し面状ビーム方式と称している。これ
には前述のSCALPEL方式も含まれる。
ため露光面積を広げるものであるが、照射領域を均一に
照射できる電子銃を得ることは難しく、その程度はエミ
ッタンスが大きくなる程厳しくなる。
ム露光方式では、エミッタンスの大きなことが要求され
るだけでなく、図5の中の円弧状ビーム転写装置の例に
示す様に、使用する円弧状ビームの大きさを1〜3mm
に、また、集束半角を1〜2m radと変えた場合、そ
の条件に添って、輝度とエミッタンス条件を選択できる
電子銃が必要となる。
ム転写露光方式では、電子ビームがEBマスク基板を透
過する際の電子散乱の影響を低減するため、電子ビーム
のエネルギーを約100keV以上に高めることが必要
となり、従来の3極構造の電子銃では、高圧放電を押さ
えることが難しく、安定な電子ビームを得ることが難し
かった。この電子銃の放電対策として、一般に多段加速
型の電子銃が用いられるが、例えば第1の加速電極の後
方に、第1のクロスオーバに続く第2のクロスオーバを
形成する電界を作る第2加速電極が設けられる場合、従
来の加速電極の構成及び電圧設定の方法では、第1の加
速電極の電圧の調整で、第1のクロスオーバと第2のク
ロスオーバの特性が、同時に変化するため、高エミッタ
ンス特性を必要とする電子銃、あるいはそのような電子
銃を用いた照明装置においては、制御性が悪く、調整を
難しくしていた。
ム露光装置の条件として必要な、広露光面積、大照射電
流、優れた照射電流の均一性並びに制御性の優れた高エ
ミッタンス特性を備え、かつ高電圧に対しても安定に動
作し、実用的に優れた電子銃、およびそのような電子銃
を用いた照明装置、電子ビーム露光装置を提供すること
である。
れかの加速電極が作る電界分布を変更することにより、
電子銃の最後尾に形成されるクロスオーバの特性を制御
する最終クロスオーバ特性制御手段を有する。
源、ウエネルト電極および第1の加速電極が作る電界分
布により電子源から放出される電子ビームが加速・集束
されて形成される第1のクロスオーバからさらに放出さ
れ、第1の加速電極より後方に位置する少くとも1つの
加速電極が作る電界分布により加速・集束され、少なく
とも一つの加速電極の後方に形成されるいずれかのクロ
スオーバの特性を制御することにより最終のクロスオー
バの特性を制御してもよい。
も1つの加速電極のうちいずれかの加速電極の設置位置
を変更制御する加速制御電極位置制御手段であってもよ
い。いずれかの加速電極は電子銃の最後尾に位置する加
速電極であってもよい。
も1つの加速電極のうちいずれかの加速電極の前方に位
置し、その加速電極の作る電界分布を補正する加速補正
電極および加速補正電極に対する供給電圧を制御する加
速補正電圧制御手段であってもよい。上のいずれかの加
速電極は電子銃の最後尾に位置する加速電極であっても
よい。
離は、加速補正電極とその前方の加速電極との距離より
も小さくてもよい。
電子源および第1の加速電圧の高圧電源と独立に設けら
れてもよい。
がったリング状の電子放出面を有する熱電子源であり、
電子放出面から放出される電子ビームが形成するクロス
オーバの角度電流分布はリング状を示していてもよい。
面を有していてもよい。
極の後方に設けられた第2の加速電極であってもよい。
装置または電子ビーム露光装置を含む。
て図面を参照して詳細に説明する。
を示し、図1(a)は電子銃の構成例を、図1(b)は
図1(a)に示す電子銃の第2のクロスオーバCO2の
角度電流分布を示している。
面の周縁部が凹んだ中央部のまわりに盛り上り、円形の
リング形状をしたLaB6電子源1と、ウエネルト電極
2と、第1の加速電極3aと、位置が可変な第2の加速
電極3bと、第2の加速電極の設置位置を調整する加速
電極位置制御ユニット20およびアパーチャ4cで構成
されている。電子源1の電子放出面の電流密度は、リン
グ状の表面が高い電界強度を形成することから、高角度
領域に大きなリング状ピークを持つ角度電流分布が得ら
れる。電子源1、ウエネルト電極2、第1の加速電極3
aによって形成される前段の電界分布F1は、位置ZC
1にクロスオーバCO1を形成する。クロスオーバCO
1では、リング状電子源の電子放出面から放射した電子
ビームの角度電流分布の特性が、リング状のピークを持
つように電界分布F1が調節される。
Bは第2の加速電極3bによって形成される後段の電界
分布F2によって、第2の加速電極3bの後方の位置Z
C2にクロスオーバCO2を形成する。クロスオーバC
O2の角度電流分布は、電極位置制御ユニット20によ
り、第2の加速電極3bの位置をA1、A2、Anと変
えることによって電界分布F2が変化し、それに伴い、
図1(b)に示すようにクロスオーバCO2のリング状
ビームのピークの放射角が変化する。このことから、第
2加速電極3bの位置を変えることにより、第2クロス
オーバCO2の放射特性すなわち角度電流分布特性を調
節することが出来る。
子源1側にシフトすることにより電界分布F2の強度は
大きくなることから加速レンズの凸レンズ作用が大きく
なり、これにより、クロスオーバ位置ZC2は電子源側
にシフトすると同時にリング状ピークは高角度側にシフ
トする。従って、第1の加速電極3aの電圧と電子銃の
加速電圧を固定した状態で、すなわち電界分布F1に変
更を与えることなくクロスオーバCO2の角度電流分布
とクロスオーバ位置ZC2を調節し、クロスオーバCO
2の特性を調整することが可能となる。
は、角度電流分布の特性だけでなく、クロスオーバの形
成位置ZC1、ZC2と輝度特性も同時に可変とするこ
とから、これらの調整は電子ビーム露光装置の照射条件
および露光条件に条件に合わせて行うことになる。ここ
では、電子銃43の加速電圧100kV、電子源1とし
て、外形0.7mmφ、内径0.5mmφのリング状電
子放出面を持つ(100)面のLaB6を用いた場合、
クロスオーバCO2から放射する電子ビームのリング状
ピークの放射角(半角)は、10m radから30m r
adの特性を持ち、また、クロスオーバ径は、100μm
から200μmの特性が得られることから、リング状に
照射するビームを円形状に照射したと仮定したビームと
して要求されるエミッタンスに換算すると、1000μ
m m rad〜6000μm mradの範囲で選択が可能
となる。この時の電子銃の輝度(第2のクロスオーバの
輝度)は、1×104A/cm2sr前後で変化するこ
とから、図5に示した円弧状ビーム転写装置に必要な輝
度とエミッタンス条件に必要な範囲の特性を得ることが
できる。また、円弧状ビームを用いていることから、面
状ビームの電子銃と異なり、中間の電極で遮蔽される電
子ビームの量が少なく、照射ビームの利用効率が向上す
る。
態を示したもので、図2(a)は電子銃の構成を、また
図2(b)は角度電流分布を示している。
の電子放出面を持つ電子源1、ウエネルト電極2、第1
の加速電極3a、第2の加速電極3b、アパーチャ4c
と、第1の加速電極3aと第2の加速電極3bの間に加
速補正電極3cを設けている。図1(a)と同様な電子
源1から放射された電子ビームEBは、電子源1、ウエ
ネルト電極2、第1の加速電極3aで作る電界分布F1
によって高角度領域にリング状のピークを持つ角度電流
分布が得られる。クロスオーバCO1を発した電子ビー
ムEBは第2の加速電極3bで作られる後段の電界分布
F2によって、ZC2の位置にクロスオーバCO2を形
成する。ここでは、加速レンズ内に設けられた加速補正
電極3cに印加する電圧を補正電圧制御ユニット21で
制御することにより、後段の電界分布F2,F3を調整
し、クロスオーバCO2の角度電流分布を制御する例を
示している。
る電圧をCV1、CV2、CV3と変えた時の角度電流
分布の例であり、加速補正電極3cに印加する電圧は、
電子銃46の加速電圧を例えば100kVにした場合、
0〜−30kVの範囲で変化させることにより、リング
状ビームの放射角度を10m radから30m radと大
きく変えることが出来る。これは、加速補正電極3cに
負の電圧を印加することにより、後段の電界分布F2の
強度が緩和されることによる。また、加速補正電極3c
に印加する電圧は、負の値だけでなく、正の電圧を補正
電圧としても類似の効果が得られる。
速補正電極3cと第1の加速電極3aの距離D3と加速
補正電極3cと第2の加速電極3bとの距離D4の関係
をD3>D4と設定することにより、電界分布F2の影
響を支配的とすることができる。このことは、加速補正
電極3cの補正電圧を第2加速電極3bの電圧(接地電
圧)に近い電圧で制御することを可能にする。さらに、
補正電圧を電子銃の高圧電源と切り離して供給すること
により、電子銃の高圧電源の負担を軽くすることが出
来、制御性と安定性に優れた電子銃、および電子銃を用
いた照明装置を得ることが出来る。
加速電極を有する2段加速の電子銃の場合を示したが、
2段以上の多段加速電子銃にも本発明を適用することが
できる。その時は、第2の加速電極3bは、電界分布を
可変とすることを目的とした加速電極としてもよく、ま
た、電子銃を構成する最終段の加速電極としてもよい。
がリング形状の熱電子源を用いたが、これに限る事はな
く、電子放出面が平面状または球面状の電子源を用い、
高角度領域に放射特性を持つ電子銃においても同様の効
果を得る事が出来る。
は、第1のクロスオーバと第2のクロスオーバを独立に
調整することが出来ることから、電子ビーム露光装置の
露光条件に合わせて、電子銃の輝度とエミッタンスを設
定することが可能となる。
使用するEBマスク転写露光装置に用いた時の例であ
る。図に示すEBマスク転写露光装置は、電子銃43を
含む照明装置44と投影系45から構成されている。電
子銃43で形成されたクロスオーバCO2の放射特性
は、図1(b)に示す様なリング状ピークを持つ角度電
流分布をしており、第1照明レンズ5aと第2照明レン
ズ5bを用いて、EBマスク9の上に照射される。この
時、EBマスク9に照射されるビームは、円弧形状スリ
ット4dにより、円弧状ビームに成形される。EBマス
ク9を透過した電子ビームは、第1投影レンズ6a、第
2投影レンズ6bの磁界型レンズにより構成される投影
系45により、ウエハ10上にEBマスク像が転写され
る。アパーチャ4eは、EBマスク9に電子散乱型のマ
スクを用いて像のコントラストを形成する際のアパーチ
ャであり、EBマスク9に透過型マスクを用いる場合
は、特に必要としない。EBマスク9上に描かれたパタ
ーンは、EBマスクステージ12とステージ11を繰り
返し走査することで、ウエハの全面露光を行う。ウエハ
面上に照射する円弧ビームの円弧半径と集束半角は、露
光に求められる解像性能に応じて設定するが、スループ
ットを上げるために露光領域をさらに広げる場合は、図
5に示すの電子銃の輝度とエミッタンスのグラフと後段
の電界分布F2の関係に基づいて、加速電極位置制御ユ
ニット20を用いて制御する。
1からの電子放出強度が、電子源1の形状変化や温度変
化に伴って変化することがある。この場合、ウエネルト
電圧を変えることによって放出電流の安定化が出来る
が、電界分布F1の変化により、第1のクロスオーバの
特性が変化する。しかし、ウエネルト電圧の変化と第2
のクロスオーバ特性の変化の関係を予め実験または計算
で求めておくことによって、後段の電界分布F2を電極
位置制御ユニット20を用いて制御することにより、第
2のクロスオーバの特性を一定にすることが可能とな
る。 すなわち制御データとしては、ウエネルト電圧を
変えた時の第2のクロスオーバの角度電流分布のリング
状ピーク位置のデータと、電界分布F2を決めている第
2加速電極3bの位置を変えたときの第2のクロスオー
バの角度電流分布のリング状ピーク位置のデータとを持
つことで、ウエネルト電圧の変化に伴う第2クロスオー
バの角度電流分布のリング状ピーク位置の変化分を電界
分布F2の調節によって補正することができる。
グ状の電子放出面からなる熱電子源を用いてきたが、本
発明は電子源の形状に制約されることはなく、電子源1
の電子放出表面が平面または球面からなる電子銃におい
ても、また多段加速型の電子銃においても、さらにこれ
らの電子銃を用いた照明装置または電子ビーム露光装置
においても有効であることは明らかである。
ずに第2のクロスオーバの特性を独立に調整できること
により、電子銃、および照明装置または電子ビーム露光
装置の調整に自由度が増し、調整が容易に行えるように
なる。また、露光領域のサイズや露光ビームの集束半角
の条件に合わせて、電子銃のエミッタンス条件の最適設
定を可能としたことにより、露光領域の照射ビームの一
様性が向上する。一方、電子銃にリング状の電子放出面
を持つ熱電子源を用いることにより、円弧状ビームを用
いる露光法で用いる電子銃の電子放射の利用効率が向上
する。そして、EBマスクを用いた電子ビーム露光装置
に要求される、高エネルギーで高エミッタンスの電子ビ
ーム特性を備え、さらに、安定で制御性の優れた電子銃
とその電子銃を用いた照明装置を用いることで、線幅精
度の優れた電子ビーム露光装置を実現する事が出来る。
一例を示す説明図である。
第2の例を示す説明図である。
明図である。
とエミッタンス特性を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 電子源、ウエネルト電極および少くとも
1つ以上の加速電極を有する電子銃において、いずれか
の加速電極が作る電界分布を変更することにより、電子
銃の最後尾に形成されるクロスオーバの特性を制御する
最終クロスオーバ特性制御手段を有することを特徴とす
る電子銃。 - 【請求項2】 前記最終クロスオーバ特性制御手段は、
電子源、ウエネルト電極および第1の加速電極が作る電
界分布により電子源から放出される電子ビームが加速・
集束されて形成される第1のクロスオーバからさらに放
出され、第1の加速電極より後方に位置する少くとも1
つの加速電極が作る電界分布により加速・集束され、前
記少くとも1つの加速電極の後方の位置に形成されるい
ずれかのクロスオーバの特性を制御することにより、最
終のクロスオーバの特性を制御する請求項1に記載の電
子銃。 - 【請求項3】 前記最終クロスオーバ特性制御手段は、
前記少くとも1つの加速電極のうちいずれかの加速電極
の設置位置を変更制御する加速電極位置制御手段である
請求項2に記載の電子銃。 - 【請求項4】 前記いずれかの加速電極は電子銃の最後
尾に位置する加速電極である請求項3に記載の電子銃。 - 【請求項5】 前記最終クロスオーバ特性制御手段は、
前記少くとも1つの加速電極のうちいずれかの加速電極
の前方に位置し、該加速電極の作る電界分布を補正する
加速補正電極および、該加速補正電極に対する供給電圧
を制御する加速補正電圧制御手段である請求項2に記載
の電子銃。 - 【請求項6】 前記いずれかの加速電極は電子銃の最後
尾に位置する加速電極である請求項5に記載の電子銃。 - 【請求項7】 前記加速補正電極とその後方の加速電極
との距離は、該加速補正電極とその前方の加速電極との
距離よりも小さい請求項5または6に記載の電子銃。 - 【請求項8】 前記加速補正電極に電源供給する高圧電
源は、前記電子源および第1の加速電圧の高圧電源と独
立に設けられる請求項5または6に記載の電子銃。 - 【請求項9】 前記電子源は、中央部が凹み、周縁部が
盛り上がったリング状の電子放出面を有する熱電子源で
あり、該電子放出面から放出される電子ビームが形成す
るクロスオーバの角度電流分布はリング状を示す請求項
1ないし8のいずれか1項に記載の電子銃。 - 【請求項10】 前記電子源は、平面状または球面状の
電子放出面を有する請求項1ないし8のいずれか1項に
記載の電子銃。 - 【請求項11】 前記少くとも1つの加速電極は第1の
加速電極の後方に設けられた第2の加速電極である請求
項1ないし9のいずれか1項に記載の電子銃。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1項に
記載の電子銃を用いる照明装置。 - 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれか1項に
記載の電子銃を用いる電子ビーム露光装置。
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