JP3727568B2 - 脱穀装置の選別構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱穀処理物を選別する脱穀装置の選別構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような脱穀装置の選別構造においては、脱穀処理物を、選別処理方向下手側に移送しながら大きさの差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに篩い分けて、大きさの小さい穀粒やワラ屑などを漏下選別部から漏下させるとともに、大きさの大きい切れワラなどを脱穀装置における選別処理方向下手側の端部に形成された排塵口から機外に排出する、といった篩い選別処理を施す揺動選別機構や、脱穀処理物を、選物風路に供給して比重の差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに吹き分けて、比重の大きい穀粒などを選物風路を通過させるとともに、比重の小さいワラ屑や切れワラなどを選別風に乗せて脱穀装置における選別処理方向下手側の端部に形成された排塵口から機外に排出する、といった風選別処理を施す唐箕などを装備して、脱穀処理物を1番物(穀粒)と2番物(穀粒とワラ屑などとの混在物)と3番物(ワラ屑や切れワラなど)とに選別することが一般的に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来技術によると、脱穀処理物量が多い場合には、漏下選別部上に多くの切れワラなどが移送されて漏下選別部からの穀粒の漏下が抑制されることに起因して、又、脱穀処理物量が少ない場合には、穀粒が唐箕で生起される選別風の影響を受け易くなることに起因して、ワラ屑や切れワラなどとともに穀粒が排塵口から機外に排出される3番ロスが発生し易くなっていた。
【0004】
本発明の目的は、3番ロスの発生を抑制して穀粒回収効率の向上を図れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、漏下選別部の上方に、その漏下選別部に向けて脱穀処理物を送り出す送出し機構を、その全体が前記漏下選別部の直上方に位置するように配備し、前記送出し機構から送り出された脱穀処理物のうちの穀粒が、前記漏下選別部上に存在する切れワラなどの間を突き抜けて漏下するように、前記送り出し機構が、脱穀処理物を下方の前記漏下選別部に向けて下向きに加速して送り出すように構成した。
【0006】
〔作用〕
上記請求項1記載の発明によると、送出し機構が脱穀処理物を下方の漏下選別部に向けて下向きに加速して送り出すことで、脱穀処理物のうち、大きさが小さく質量の大きい穀粒は、漏下選別部上に多くの切れワラなどが存在する状態であっても、漏下選別部上の切れワラなどの間を突き抜けて漏下選別部から漏下するようになる。一方、大きさが小さくても質量の小さいワラ屑や大きさが大きく質量の小さい切れワラなどは、漏下選別部や漏下選別部上に存在する切れワラなどによって漏下選別部からの漏下が抑制されるようになる。
【0007】
〔効果〕
従って、漏下選別部上の切れワラなどに関係なく、穀粒を漏下選別部から効率良く漏下させることができるようになり、これによって、穀粒が漏下選別部から漏下せずにワラ屑や切れワラなどとともに排塵口から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制することができ、もって、穀粒回収効率の向上を図れるようになった。
【0008】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項記載の発明では、漏下選別部の上方で、かつ、選別風路の上方に、前記漏下選別部及び前記選別風路に向けて脱穀処理物を送り出す送出し機構を、その全体が前記漏下選別部及び前記選別風路の直上方に位置するように配備し、前記送出し機構から送り出された脱穀処理物のうちの穀粒が、前記漏下選別部上に存在する切れワラなどの間を突き抜けて漏下し、かつ、前記選別風路内を流動する選別風の流れに抗して前記選別風路を通過するように、前記送り出し機構が、脱穀処理物を下方の前記漏下選別部及び前記選別風路に向けて下向きに加速して送り出すように構成した。
【0009】
〔作用〕
上記請求項記載の発明によると、送出し機構が脱穀処理物を下方の漏下選別部及び選別風路に向けて下向きに加速して送り出すことで、脱穀処理物のうち、大きさが小さく比重及び質量の大きい穀粒は、漏下選別部上に多くの切れワラなどが存在する状態であっても、漏下選別部上の切れワラなどの間を突き抜けて漏下選別部から漏下するようになり、又、例えば脱穀処理量が少ない場合などのように唐箕で生起される選別風の影響を受け易い状態であっても、選別風の影響を受け難くなって選別風の流れに抗して選別風路を通過するようになる。一方、大きさが小さくても比重及び質量の小さいワラ屑や大きさが大きく比重及び質量の小さい切れワラなどは、漏下選別部や漏下選別部上に存在する切れワラなどによって漏下選別部からの漏下が抑制されるとともに、唐箕で生起される選別風に乗って排塵口に向けて吹き飛ばされるようになる。
【0010】
〔効果〕
従って、穀粒を、漏下選別部上の切れワラなどに関係なく漏下選別部から効率良く漏下させることができるとともに、脱穀処理物量などに関係なく選別風の流れに抗して効率良く選別風路を通過させることができるようになり、その結果、穀粒が、漏下選別部から漏下せずに選別風に乗ってワラ屑や切れワラなどとともに排塵口から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制することができ、もって、穀粒回収効率の向上を図れるようになった。
【0011】
〔構成〕
本発明のうちの請求項記載の発明では、上記請求項1又はに記載の発明において、前記漏下選別部を、前記脱穀処理物に対して篩い選別処理を施す揺動選別機構に装備した。
【0012】
〔作用〕
上記請求項記載の発明によると、漏下選別部上の脱穀処理物に対して篩い選別処理が施されることで、大きさの小さい穀粒の漏下選別部からの漏下が促進される上に、漏下選別部上の切れワラなどが解されて、その切れワラなどの間からの送出し機構により送り出された質量の大きい穀粒の突き抜けが促進されるようになる。一方、大きさが小さくても質量の小さいワラ屑や大きさが大きく質量の小さい切れワラなどは、漏下選別部や漏下選別部上に存在する切れワラなどによって漏下選別部からの漏下が抑制され、排塵口に向けて移送されるようになる。
【0013】
〔効果〕
従って、より効率良く穀粒を漏下選別部上の切れワラなどの間から突き抜けさせて漏下選別部から漏下させることができるようになり、その結果、穀粒が、漏下選別部から漏下せずにワラ屑や切れワラなどとともに移送されて排塵口から機外に排出される3番ロスの発生をより効果的に抑制することができ、もって、穀粒回収効率の向上をより効果的に図れるようになった。
【0014】
〔構成〕
本発明のうちの請求項記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が選別処理方向上手側に向かうように構成した。
【0015】
〔作用〕
上記請求項記載の発明によると、送出し機構で送り出された脱穀処理物に対して、より効果的に風選別処理や篩い選別処理を施すことができるようになり、穀粒とワラ屑や切れワラなどとの吹き分けや篩い分けをより確実に行えるようになる。
【0016】
〔効果〕
従って、選別性能の向上を図ることができ、もって、穀粒回収効率の向上を更に効果的に図れるようになった。
【0017】
〔構成〕
本発明のうちの請求項記載の発明では、上記請求項1〜のいずれか一つに記載の発明において、前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給されるように構成した。
【0018】
〔作用〕
上記請求項記載の発明によると、送塵口から放出される脱穀処理物にはより多くの切れワラが含まれており、この脱穀処理物を、送出し機構により下方の漏下選別部に向けて加速して送り出すことで、大きくて量の多い切れワラの漏下選別部からの漏下を抑制しながら、小さくて質量の大きい穀粒を、漏下選別部上に存在する大量の切れワラなどの間を突き抜けさせることができるようになる。
【0019】
〔効果〕
従って、より多くの切れワラが含まれる送塵口からの脱穀処理物の中から、穀粒を漏下選別部から効率良く漏下させることができるようになり、大量の切れワラなどとともに穀粒が排塵口から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制できることから、穀粒回収効率の向上を効果的に図れるようになった。
【0020】
〔構成〕
本発明のうちの請求項記載の発明では、上記請求項〜5のいずれか一つに記載の発明において、脱穀処理方向と選別処理方向とが交差し、前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給され、前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が、選別処理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうように構成した。
【0021】
〔作用〕
上記請求項記載の発明によると、より多くの切れワラが含まれた状態となる送塵口からの脱穀処理物を、送出し機構により下方の漏下選別部に向けて加速して送り出すことで、大きくて量の多い切れワラの漏下選別部からの漏下を抑制しながら、小さくて質量の大きい穀粒を、漏下選別部上に存在する大量の切れワラなどの間を突き抜けさせることができるようになる。
【0022】
又、送出し機構が、送塵口からの脱穀処理物を選別処理領域内の脱穀処理方向上手側に向かわせることから、選別処理部を、その選別処理領域における脱穀処理方向の下手側に扱室の送塵口が位置するように構成して、その選別処理領域における脱穀処理方向の中央に扱室の送塵口が位置するように構成する場合よりも脱穀装置全体の小型化を図れるようにしながらも、送塵口からの脱穀処理物を選別処理領域における脱穀処理方向の中央側に送り込むことができて、選別性能の向上を図れるようになる。
【0023】
〔効果〕
従って、脱穀装置全体としての小型化を図りながら、より多くの切れワラが含まれる送塵口からの脱穀処理物の中から、穀粒を漏下選別部から効率良く漏下させることができるとともに選別性能の向上を図れるようになって、大量の切れワラなどとともに穀粒が排塵口から機外に排出される3番ロスの発生をより効果的に抑制できることから、脱穀装置の小型化並びに穀粒回収効率の向上をより効果的に図れるようになった。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1には自脱形コンバインの全体左側面が、図2にはその全体平面がそれぞれ示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前部左側に、刈取搬送機構3を左右向きの軸心P1周りに昇降揺動可能に連結し、走行機体2の前部右側に操縦塔4や運転座席5などを備えた搭乗運転部6を形成し、走行機体2における刈取搬送機構3と搭乗運転部6の直後方箇所に、刈取搬送機構3からの刈取穀稈に対して脱穀処理や選別処理などを施す脱穀装置7を搭載し、走行機体2における脱穀装置7の左後方箇所に、脱穀装置7からの排ワラを細断処理する排ワラ切断装置8を装備し、走行機体2における脱穀装置7の右後方箇所に、脱穀装置7から揚送コンベヤ9を介して搬送される穀粒を穀粒袋10に詰め込む袋詰め装置11を配設して構成されている。
【0025】
刈取搬送機構3は、倒伏した植立穀稈をすくい上げる3つのデバイダ12、倒伏した植立穀稈をすき起こす左右の引起装置13、稲や麦などの植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置14、及び、刈取穀稈を後方に向けて搬送しながら縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更する搬送装置15、などを備えて2条分の刈り取り搬送を行うように構成されている。
【0026】
図3〜5に示すように、脱穀装置7は、脱穀処理方向が前後向きに設定された脱穀処理部16と、選別処理方向が左右向きに設定された選別処理部17と、回収搬送方向が前後向きに設定された回収部18とが、上方からその順に備えられており、脱穀装置7の上部に配備される脱穀処理部16は、その左外側部に配置されたフィードチェーン19が、搬送装置15からの刈取穀稈の株元側を挟持して後方に向けて搬送することで、脱穀装置7の左側上部に形成された扱室20内における受網21上に刈取穀稈の穂先側を案内し、扱室20内に装備された扱胴22が前後向きの軸心P2周りに回転することで、フィードチェーン19により受網21上に案内された刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施すように構成されている。
【0027】
脱穀装置7の上下中間部に配備される選別処理部17は、受網21の下方に配設された揺動選別機構23が、前後向きの駆動軸24の回転で左右方向に揺動駆動されることで、脱穀処理に伴って受網21から漏下する脱穀処理物や扱室20の脱穀処理方向下手側端部に形成された送塵口25から放出される脱穀処理物を、その選別処理方向下手側となる右方に向けて移送しながら、大きさの差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに篩い分ける篩い選別処理を施し、かつ、扱胴22の左下方に配備された唐箕26が、前後向きの軸心P3周りに回転して選別風を生起させるとともに、その選別風を、唐箕26から選別処理方向下手側となる脱穀装置7の右側端部に形成された排塵口27にわたる選別風路28内を流動させることで、選別風路28内に供給された脱穀処理物を、比重の差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに吹き分ける風選別処理を施すように構成されている。
【0028】
脱穀装置7の下部に配備される回収部18は、揺動選別機構23の下方における選別処理方向上手側に配設された1番スクリュー29が、前後向きの軸心P4周りに回転することで、揺動選別機構23の選別処理方向上手側に配置された漏下選別部30の一例であるグレンシーブ31から漏下し、かつ、選別風路28を通過した穀粒を1番物として揚送コンベヤ9に向けて搬送し、又、揺動選別機構23の下方における選別処理方向下手側に配設された2番スクリュー32が、前後向きの軸心P5周りに回転することで、揺動選別機構23の選別処理方向下手側に配置された漏下選別部30の一例であるストローラック33から漏下し、かつ、選別風路28を通過した穀粒とワラ屑などとの混在物を2番物としてスロワ式の還元搬送機構34に向けて搬送し、還元搬送機構34のスロワ羽根35が2番スクリュー32と一体回転することで、2番物を扱室20内に還元して再処理するように構成されている。
【0029】
脱穀処理物のうち、揺動選別機構23のストローラック33から漏下せずに揺動選別機構23の後端まで移送された切れワラや、選別風に乗って選別処理方向下手側上部に向けて吹き上げられたワラ屑などの塵埃は、3番物として排塵口27から機外に排出されるようになっている。
【0030】
図示は省略するが、排ワラ切断装置8には、フィードチェーン19によって左右向き姿勢で搬送された排ワラを、松葉状の二つ折りにするとともに、その屈折端から順に細断する所謂シリンダ形カッターが採用されており、これによって、左右向き姿勢の排ワラをそのまま受け取って複数のディスクで細断するディスク形カッターを採用する場合に比較して、脱穀装置7の後方において排ワラ切断装置8の配設に要する配設空間の左右長さを大幅に小さくすることができ、結果、その右側方に袋詰め装置11の配設空間を確保できるようになっている。
【0031】
図1及び図2に示すように、袋詰め装置11には、揚送コンベヤ9で搬送された穀粒を左右の穀粒袋10内に案内供給する2袋式のものが採用されており、1袋式のものを採用する場合に比較して袋詰め作業効率の向上を図れるようになっている。
【0032】
つまり、左右方向に並設される刈取搬送機構3と搭乗運転部6の直後方に、脱穀処理方向と選別処理方向とが直交するように扱胴22よりも長さの長い揺動選別機構23が左右向きに配備されることで前後長さが大幅に短くなる脱穀装置7を配置し、その脱穀装置7の直後方に、省スペース化が図られた排ワラ切断装置8と、袋詰め作業効率の向上を図れる2袋式の袋詰め装置11とを左右方向に並設したことによって、作業能力の低下を招くことなく、揺動選別機構23が前後向きに配備されることで前後長さが長くなるた脱穀装置7の左右一側方に、排ワラ切断装置8と袋詰め装置11とを前後向きに並設する場合に比較して、それらが搭載される走行機体2の前後長さを大幅に短くすることができるとともに軽量化を図れるようになり、その結果、コンバイン全体の小型軽量化を効果的に図れるようになって、搭乗運転部6を備える乗用型のものでありながら軽トラックの荷台に積載することが可能となり、もって、道路状況などから軽トラックでしかコンバインを輸送することができない山間地などの圃場においても、作業能力の高い乗用形のコンバインを使用できるようになっている。
【0033】
図3〜7に示すように、選別処理部17において、揺動選別機構23には、その揺動に伴って、送塵口25から放出された脱穀処理物を選別処理方向下手側に向けて移送する移送部36が装備され、その移送部36の選別処理方向下手側には、前後向きの軸心P6周りに回転することで、移送部36からの脱穀処理物を、選別処理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうように搬送するスクリュー部37と、選別処理領域内における脱穀処理方向の中央部において、スクリュー部37で搬送した脱穀処理物を、下方のストローラック33及び選別風路28の選別処理方向上手側に向けて加速して送り出す回転羽根38とを備えた送出し機構39が装備されている。
【0034】
この構成から、送塵口25から放出された脱穀処理物は、送出し機構39によって、下方のストローラック33び選別風路28に向けて加速して送り出されるようになり、これによって、その脱穀処理物のうち、大きさが小さく比重及び質量の大きい穀粒は、ストローラック33上に多くの切れワラなどが存在する状態であっても、ストローラック33上の切れワラなどの間を突き抜けてストローラック33から漏下するようになり、又、脱穀処理量が少ない場合などのように唐箕26で生起される選別風の影響を受け易い状態であっても、選別風の影響を受け難くなって選別風の流れに抗して選別風路28を通過するようになり、逆に、大きさが小さくても比重及び質量の小さいワラ屑や大きさが大きく比重及び質量の小さい切れワラなどは、ストローラック33やストローラック33上に存在する切れワラなどによってストローラック33からの漏下が抑制されるとともに排塵口27に向けて移送され、かつ、唐箕26で生起される選別風に乗って排塵口27に向けて吹き飛ばされるようになる。
【0035】
その結果、穀粒を、ストローラック33上の切れワラなどに関係なくストローラック33から下方の2番スクリュー32に向けて効率良く漏下させることができるとともに、脱穀処理物量などに関係なく選別風の流れに抗して効率良く選別風路28を通過させて2番スクリュー32に供給することができるのであり、もって、穀粒が、ストローラック33から漏下せずに選別風に乗ってワラ屑や切れワラなどとともに排塵口27から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制できることから、穀粒回収効率の向上を図れるようになっている。
【0036】
又、送出し機構39で送り出された脱穀処理物は、選別処理領域内の選別処理方向と直交する脱穀処理方向の中央部で、かつ、選別処理方向上手側に向かうようになっており、これによって、その脱穀処理物に対する風選別処理や篩い選別処理をより効果的に行えるようになって、穀粒とワラ屑や切れワラなどとの篩い分けや吹き分けをより確実に行えるようになることから、選別性能の向上をも図れるようになっている。
【0037】
しかも、2番スクリュー32に接続される還元搬送機構34は、その構造上、2番物に含まれる穀粒の割合が多いほど詰まりが発生し難いものであることから、上述のように穀粒回収効率の向上を図れることで、還元搬送機構34における詰まりの発生をも効果的に抑制できるようになっている。
【0038】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)脱穀装置7としては、脱穀処理方向に選別処理方向が沿うように、揺動選別機構23を、脱穀処理物を前後方向に移送しながら選別する前後向きに配設したものであってもよく、又、刈取穀稈の全体が扱室20内に投入される全稈投入形のものであってもよい。
(2)送出し機構39が脱穀処理物を加速して送り出す対象となる漏下選別部30としては、グレンシーブ31であってもよく、又、複数の篩い線を並設して構成されたものやチャフシーブなどであってもよい。
(3)送出し機構39の構成としては種々の変更が可能であり、例えば、送出し機構39を回転羽根38のみで構成するようにしてもよい。
(4)送出し機構39に、送塵口25から放出される脱穀処理物以外の脱穀処理物を供給するように構成してもよく、例えば、還元搬送機構34が2番物の再処理機能を有するものであれば、還元搬送機構34からの脱穀処理物を送出し機構39に供給するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自脱形コンバインの全体側面図
【図2】 自脱形コンバインの全体平面図
【図3】 脱穀装置の縦断背面図
【図4】 脱穀装置の横断平面図
【図5】 脱穀装置の縦断側面図
【図6】 脱穀装置における要部の斜視図
【図7】 脱穀装置における要部の縦断正面図
【符号の説明】
20 扱室
23 揺動選別機構
25 送塵口
28 選別風路
30 漏下選別部
39 送出し機構

Claims (6)

  1. 漏下選別部の上方に、その漏下選別部に向けて脱穀処理物を送り出す送出し機構を、その全体が前記漏下選別部の直上方に位置するように配備し、
    前記送出し機構から送り出された脱穀処理物のうちの穀粒が、前記漏下選別部上に存在する切れワラなどの間を突き抜けて漏下するように、前記送り出し機構が、脱穀処理物を下方の前記漏下選別部に向けて下向きに加速して送り出すように構成してある脱穀装置の選別構造。
  2. 漏下選別部の上方で、かつ、選別風路の上方に、前記漏下選別部及び前記選別風路に向けて脱穀処理物を送り出す送出し機構を、その全体が前記漏下選別部及び前記選別風路の直上方に位置するように配備し、
    前記送出し機構から送り出された脱穀処理物のうちの穀粒が、前記漏下選別部上に存在する切れワラなどの間を突き抜けて漏下し、かつ、前記選別風路内を流動する選別風の流れに抗して前記選別風路を通過するように、前記送り出し機構が、脱穀処理物を下方の前記漏下選別部及び前記選別風路に向けて下向きに加速して送り出すように構成してある脱穀装置の選別構造。
  3. 前記漏下選別部を、前記脱穀処理物に対して篩い選別処理を施す揺動選別機構に装備してある請求項1又は記載の脱穀装置の選別構造。
  4. 前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が選別処理方向上手側に向かうように構成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の脱穀装置の選別構造。
  5. 前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給されるように構成してある請求項1〜のいずれか一つに記載の脱穀装置の選別構造。
  6. 脱穀処理方向と選別処理方向とが交差し、前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給され、前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が、選別処理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうように構成してある請求項〜5のいずれか一つに記載の脱穀装置の選別構造。
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