JP2003125641A - 脱穀装置の選別構造 - Google Patents

脱穀装置の選別構造

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JP2003125641A JP2001327769A JP2001327769A JP2003125641A JP 2003125641 A JP2003125641 A JP 2003125641A JP 2001327769 A JP2001327769 A JP 2001327769A JP 2001327769 A JP2001327769 A JP 2001327769A JP 2003125641 A JP2003125641 A JP 2003125641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3番ロスの発生を抑制して穀粒回収効率の向
上を図れるようにする。 【解決手段】 脱穀処理物を下方の漏下選別部30に向
けて加速して送り出す送出し機構39を装備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀処理物を選別
する脱穀装置の選別構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような脱穀装置の選別構造
においては、脱穀処理物を、選別処理方向下手側に移送
しながら大きさの差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどと
に篩い分けて、大きさの小さい穀粒やワラ屑などを漏下
選別部から漏下させるとともに、大きさの大きい切れワ
ラなどを脱穀装置における選別処理方向下手側の端部に
形成された排塵口から機外に排出する、といった篩い選
別処理を施す揺動選別機構や、脱穀処理物を、選物風路
に供給して比重の差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどと
に吹き分けて、比重の大きい穀粒などを選物風路を通過
させるとともに、比重の小さいワラ屑や切れワラなどを
選別風に乗せて脱穀装置における選別処理方向下手側の
端部に形成された排塵口から機外に排出する、といった
風選別処理を施す唐箕などを装備して、脱穀処理物を1
番物(穀粒)と2番物(穀粒とワラ屑などとの混在物)
と3番物(ワラ屑や切れワラなど)とに選別することが
一般的に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術によると、脱穀処理物量が多い場合には、漏下選
別部上に多くの切れワラなどが移送されて漏下選別部か
らの穀粒の漏下が抑制されることに起因して、又、脱穀
処理物量が少ない場合には、穀粒が唐箕で生起される選
別風の影響を受け易くなることに起因して、ワラ屑や切
れワラなどとともに穀粒が排塵口から機外に排出される
3番ロスが発生し易くなっていた。
【0004】本発明の目的は、3番ロスの発生を抑制し
て穀粒回収効率の向上を図れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、脱
穀処理物を下方の漏下選別部に向けて加速して送り出す
送出し機構を装備した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、送出し機構が脱穀処理物を下方の漏下選別部に向け
て加速して送り出すことで、脱穀処理物のうち、大きさ
が小さく質量の大きい穀粒は、漏下選別部上に多くの切
れワラなどが存在する状態であっても、漏下選別部上の
切れワラなどの間を突き抜けて漏下選別部から漏下する
ようになる。一方、大きさが小さくても質量の小さいワ
ラ屑や大きさが大きく質量の小さい切れワラなどは、漏
下選別部や漏下選別部上に存在する切れワラなどによっ
て漏下選別部からの漏下が抑制されるようになる。
【0007】〔効果〕従って、漏下選別部上の切れワラ
などに関係なく、穀粒を漏下選別部から効率良く漏下さ
せることができるようになり、これによって、穀粒が漏
下選別部から漏下せずにワラ屑や切れワラなどとともに
排塵口から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に
抑制することができ、もって、穀粒回収効率の向上を図
れるようになった。
【0008】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明
のうちの請求項2記載の発明では、脱穀処理物を下方の
選別風路に向けて加速して送り出す送出し機構を装備し
た。
【0009】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、送出し機構が脱穀処理物を下方の選別風路に向けて
加速して送り出すことで、脱穀処理物のうち、比重が大
きく質量の大きい穀粒は、例えば脱穀処理量が少ない場
合などのように唐箕で生起される選別風の影響を受け易
い状態であっても、選別風の影響を受け難くなって選別
風の流れに抗して選別風路を通過するようになる。一
方、比重が小さく質量の小さいワラ屑や切れワラなど
は、唐箕で生起される選別風に乗って排塵口に向けて吹
き飛ばされるようになる。
【0010】〔効果〕従って、脱穀処理物量などに関係
なく、穀粒を選別風の流れに抗して効率良く選別風路を
通過させることができるようになり、これによって、ワ
ラ屑や切れワラなどとともに穀粒が選別風に乗って排塵
口から機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制
することができ、もって、穀粒回収効率の向上を図れる
ようになった。
【0011】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明
のうちの請求項3記載の発明では、脱穀処理物を下方の
漏下選別部及び選別風路に向けて加速して送り出す送出
し機構を装備した。
【0012】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、送出し機構が脱穀処理物を下方の漏下選別部及び選
別風路に向けて加速して送り出すことで、脱穀処理物の
うち、大きさが小さく比重及び質量の大きい穀粒は、漏
下選別部上に多くの切れワラなどが存在する状態であっ
ても、漏下選別部上の切れワラなどの間を突き抜けて漏
下選別部から漏下するようになり、又、例えば脱穀処理
量が少ない場合などのように唐箕で生起される選別風の
影響を受け易い状態であっても、選別風の影響を受け難
くなって選別風の流れに抗して選別風路を通過するよう
になる。一方、大きさが小さくても比重及び質量の小さ
いワラ屑や大きさが大きく比重及び質量の小さい切れワ
ラなどは、漏下選別部や漏下選別部上に存在する切れワ
ラなどによって漏下選別部からの漏下が抑制されるとと
もに、唐箕で生起される選別風に乗って排塵口に向けて
吹き飛ばされるようになる。
【0013】〔効果〕従って、穀粒を、漏下選別部上の
切れワラなどに関係なく漏下選別部から効率良く漏下さ
せることができるとともに、脱穀処理物量などに関係な
く選別風の流れに抗して効率良く選別風路を通過させる
ことができるようになり、その結果、穀粒が、漏下選別
部から漏下せずに選別風に乗ってワラ屑や切れワラなど
とともに排塵口から機外に排出される3番ロスの発生を
効果的に抑制することができ、もって、穀粒回収効率の
向上を図れるようになった。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項4記載の発
明では、上記請求項1又は3に記載の発明において、前
記漏下選別部を、前記脱穀処理物に対して篩い選別処理
を施す揺動選別機構に装備した。
【0015】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、漏下選別部上の脱穀処理物に対して篩い選別処理が
施されることで、大きさの小さい穀粒の漏下選別部から
の漏下が促進される上に、漏下選別部上の切れワラなど
が解されて、その切れワラなどの間からの送出し機構に
より送り出された質量の大きい穀粒の突き抜けが促進さ
れるようになる。一方、大きさが小さくても質量の小さ
いワラ屑や大きさが大きく質量の小さい切れワラなど
は、漏下選別部や漏下選別部上に存在する切れワラなど
によって漏下選別部からの漏下が抑制され、排塵口に向
けて移送されるようになる。
【0016】〔効果〕従って、より効率良く穀粒を漏下
選別部上の切れワラなどの間から突き抜けさせて漏下選
別部から漏下させることができるようになり、その結
果、穀粒が、漏下選別部から漏下せずにワラ屑や切れワ
ラなどとともに移送されて排塵口から機外に排出される
3番ロスの発生をより効果的に抑制することができ、も
って、穀粒回収効率の向上をより効果的に図れるように
なった。
【0017】〔構成〕本発明のうちの請求項5記載の発
明では、上記請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明
において、前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理
物が選別処理方向上手側に向かうように構成した。
【0018】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、送出し機構で送り出された脱穀処理物に対して、よ
り効果的に風選別処理や篩い選別処理を施すことができ
るようになり、穀粒とワラ屑や切れワラなどとの吹き分
けや篩い分けをより確実に行えるようになる。
【0019】〔効果〕従って、選別性能の向上を図るこ
とができ、もって、穀粒回収効率の向上を更に効果的に
図れるようになった。
【0020】〔構成〕本発明のうちの請求項6記載の発
明では、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明
において、前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手
側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が
供給されるように構成した。
【0021】〔作用〕上記請求項6記載の発明による
と、送塵口から放出される脱穀処理物にはより多くの切
れワラが含まれており、この脱穀処理物を、送出し機構
により下方の漏下選別部に向けて加速して送り出すこと
で、大きくて量の多い切れワラの漏下選別部からの漏下
を抑制しながら、小さくて質量の大きい穀粒を、漏下選
別部上に存在する大量の切れワラなどの間を突き抜けさ
せることができるようになる。
【0022】〔効果〕従って、より多くの切れワラが含
まれる送塵口からの脱穀処理物の中から、穀粒を漏下選
別部から効率良く漏下させることができるようになり、
大量の切れワラなどとともに穀粒が排塵口から機外に排
出される3番ロスの発生を効果的に抑制できることか
ら、穀粒回収効率の向上を効果的に図れるようになっ
た。
【0023】〔構成〕本発明のうちの請求項7記載の発
明では、上記請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明
において、脱穀処理方向と選別処理方向とが交差し、前
記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形成され
た送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給され、前
記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が、選別処
理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうように構
成した。
【0024】〔作用〕上記請求項7記載の発明による
と、より多くの切れワラが含まれた状態となる送塵口か
らの脱穀処理物を、送出し機構により下方の漏下選別部
に向けて加速して送り出すことで、大きくて量の多い切
れワラの漏下選別部からの漏下を抑制しながら、小さく
て質量の大きい穀粒を、漏下選別部上に存在する大量の
切れワラなどの間を突き抜けさせることができるように
なる。
【0025】又、送出し機構が、送塵口からの脱穀処理
物を選別処理領域内の脱穀処理方向上手側に向かわせる
ことから、選別処理部を、その選別処理領域における脱
穀処理方向の下手側に扱室の送塵口が位置するように構
成して、その選別処理領域における脱穀処理方向の中央
に扱室の送塵口が位置するように構成する場合よりも脱
穀装置全体の小型化を図れるようにしながらも、送塵口
からの脱穀処理物を選別処理領域における脱穀処理方向
の中央側に送り込むことができて、選別性能の向上を図
れるようになる。
【0026】〔効果〕従って、脱穀装置全体としての小
型化を図りながら、より多くの切れワラが含まれる送塵
口からの脱穀処理物の中から、穀粒を漏下選別部から効
率良く漏下させることができるとともに選別性能の向上
を図れるようになって、大量の切れワラなどとともに穀
粒が排塵口から機外に排出される3番ロスの発生をより
効果的に抑制できることから、脱穀装置の小型化並びに
穀粒回収効率の向上をより効果的に図れるようになっ
た。
【0027】
【発明の実施の形態】図1には自脱形コンバインの全体
左側面が、図2にはその全体平面がそれぞれ示されてお
り、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置
1を備えた走行機体2の前部左側に、刈取搬送機構3を
左右向きの軸心P1周りに昇降揺動可能に連結し、走行
機体2の前部右側に操縦塔4や運転座席5などを備えた
搭乗運転部6を形成し、走行機体2における刈取搬送機
構3と搭乗運転部6の直後方箇所に、刈取搬送機構3か
らの刈取穀稈に対して脱穀処理や選別処理などを施す脱
穀装置7を搭載し、走行機体2における脱穀装置7の左
後方箇所に、脱穀装置7からの排ワラを細断処理する排
ワラ切断装置8を装備し、走行機体2における脱穀装置
7の右後方箇所に、脱穀装置7から揚送コンベヤ9を介
して搬送される穀粒を穀粒袋10に詰め込む袋詰め装置
11を配設して構成されている。
【0028】刈取搬送機構3は、倒伏した植立穀稈をす
くい上げる3つのデバイダ12、倒伏した植立穀稈をす
き起こす左右の引起装置13、稲や麦などの植立穀稈の
株元側を切断するバリカン形の刈取装置14、及び、刈
取穀稈を後方に向けて搬送しながら縦向き姿勢から横向
き姿勢に姿勢変更する搬送装置15、などを備えて2条
分の刈り取り搬送を行うように構成されている。
【0029】図3〜5に示すように、脱穀装置7は、脱
穀処理方向が前後向きに設定された脱穀処理部16と、
選別処理方向が左右向きに設定された選別処理部17
と、回収搬送方向が前後向きに設定された回収部18と
が、上方からその順に備えられており、脱穀装置7の上
部に配備される脱穀処理部16は、その左外側部に配置
されたフィードチェーン19が、搬送装置15からの刈
取穀稈の株元側を挟持して後方に向けて搬送すること
で、脱穀装置7の左側上部に形成された扱室20内にお
ける受網21上に刈取穀稈の穂先側を案内し、扱室20
内に装備された扱胴22が前後向きの軸心P2周りに回
転することで、フィードチェーン19により受網21上
に案内された刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施す
ように構成されている。
【0030】脱穀装置7の上下中間部に配備される選別
処理部17は、受網21の下方に配設された揺動選別機
構23が、前後向きの駆動軸24の回転で左右方向に揺
動駆動されることで、脱穀処理に伴って受網21から漏
下する脱穀処理物や扱室20の脱穀処理方向下手側端部
に形成された送塵口25から放出される脱穀処理物を、
その選別処理方向下手側となる右方に向けて移送しなが
ら、大きさの差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに篩
い分ける篩い選別処理を施し、かつ、扱胴22の左下方
に配備された唐箕26が、前後向きの軸心P3周りに回
転して選別風を生起させるとともに、その選別風を、唐
箕26から選別処理方向下手側となる脱穀装置7の右側
端部に形成された排塵口27にわたる選別風路28内を
流動させることで、選別風路28内に供給された脱穀処
理物を、比重の差異で穀粒とワラ屑と切れワラなどとに
吹き分ける風選別処理を施すように構成されている。
【0031】脱穀装置7の下部に配備される回収部18
は、揺動選別機構23の下方における選別処理方向上手
側に配設された1番スクリュー29が、前後向きの軸心
P4周りに回転することで、揺動選別機構23の選別処
理方向上手側に配置された漏下選別部30の一例である
グレンシーブ31から漏下し、かつ、選別風路28を通
過した穀粒を1番物として揚送コンベヤ9に向けて搬送
し、又、揺動選別機構23の下方における選別処理方向
下手側に配設された2番スクリュー32が、前後向きの
軸心P5周りに回転することで、揺動選別機構23の選
別処理方向下手側に配置された漏下選別部30の一例で
あるストローラック33から漏下し、かつ、選別風路2
8を通過した穀粒とワラ屑などとの混在物を2番物とし
てスロワ式の還元搬送機構34に向けて搬送し、還元搬
送機構34のスロワ羽根35が2番スクリュー32と一
体回転することで、2番物を扱室20内に還元して再処
理するように構成されている。
【0032】脱穀処理物のうち、揺動選別機構23のス
トローラック33から漏下せずに揺動選別機構23の後
端まで移送された切れワラや、選別風に乗って選別処理
方向下手側上部に向けて吹き上げられたワラ屑などの塵
埃は、3番物として排塵口27から機外に排出されるよ
うになっている。
【0033】図示は省略するが、排ワラ切断装置8に
は、フィードチェーン19によって左右向き姿勢で搬送
された排ワラを、松葉状の二つ折りにするとともに、そ
の屈折端から順に細断する所謂シリンダ形カッターが採
用されており、これによって、左右向き姿勢の排ワラを
そのまま受け取って複数のディスクで細断するディスク
形カッターを採用する場合に比較して、脱穀装置7の後
方において排ワラ切断装置8の配設に要する配設空間の
左右長さを大幅に小さくすることができ、結果、その右
側方に袋詰め装置11の配設空間を確保できるようにな
っている。
【0034】図1及び図2に示すように、袋詰め装置1
1には、揚送コンベヤ9で搬送された穀粒を左右の穀粒
袋10内に案内供給する2袋式のものが採用されてお
り、1袋式のものを採用する場合に比較して袋詰め作業
効率の向上を図れるようになっている。
【0035】つまり、左右方向に並設される刈取搬送機
構3と搭乗運転部6の直後方に、脱穀処理方向と選別処
理方向とが直交するように扱胴22よりも長さの長い揺
動選別機構23が左右向きに配備されることで前後長さ
が大幅に短くなる脱穀装置7を配置し、その脱穀装置7
の直後方に、省スペース化が図られた排ワラ切断装置8
と、袋詰め作業効率の向上を図れる2袋式の袋詰め装置
11とを左右方向に並設したことによって、作業能力の
低下を招くことなく、揺動選別機構23が前後向きに配
備されることで前後長さが長くなるた脱穀装置7の左右
一側方に、排ワラ切断装置8と袋詰め装置11とを前後
向きに並設する場合に比較して、それらが搭載される走
行機体2の前後長さを大幅に短くすることができるとと
もに軽量化を図れるようになり、その結果、コンバイン
全体の小型軽量化を効果的に図れるようになって、搭乗
運転部6を備える乗用型のものでありながら軽トラック
の荷台に積載することが可能となり、もって、道路状況
などから軽トラックでしかコンバインを輸送することが
できない山間地などの圃場においても、作業能力の高い
乗用形のコンバインを使用できるようになっている。
【0036】図3〜7に示すように、選別処理部17に
おいて、揺動選別機構23には、その揺動に伴って、送
塵口25から放出された脱穀処理物を選別処理方向下手
側に向けて移送する移送部36が装備され、その移送部
36の選別処理方向下手側には、前後向きの軸心P6周
りに回転することで、移送部36からの脱穀処理物を、
選別処理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうよ
うに搬送するスクリュー部37と、選別処理領域内にお
ける脱穀処理方向の中央部において、スクリュー部37
で搬送した脱穀処理物を、下方のストローラック33及
び選別風路28の選別処理方向上手側に向けて加速して
送り出す回転羽根38とを備えた送出し機構39が装備
されている。
【0037】この構成から、送塵口25から放出された
脱穀処理物は、送出し機構39によって、下方のストロ
ーラック33び選別風路28に向けて加速して送り出さ
れるようになり、これによって、その脱穀処理物のう
ち、大きさが小さく比重及び質量の大きい穀粒は、スト
ローラック33上に多くの切れワラなどが存在する状態
であっても、ストローラック33上の切れワラなどの間
を突き抜けてストローラック33から漏下するようにな
り、又、脱穀処理量が少ない場合などのように唐箕26
で生起される選別風の影響を受け易い状態であっても、
選別風の影響を受け難くなって選別風の流れに抗して選
別風路28を通過するようになり、逆に、大きさが小さ
くても比重及び質量の小さいワラ屑や大きさが大きく比
重及び質量の小さい切れワラなどは、ストローラック3
3やストローラック33上に存在する切れワラなどによ
ってストローラック33からの漏下が抑制されるととも
に排塵口27に向けて移送され、かつ、唐箕26で生起
される選別風に乗って排塵口27に向けて吹き飛ばされ
るようになる。
【0038】その結果、穀粒を、ストローラック33上
の切れワラなどに関係なくストローラック33から下方
の2番スクリュー32に向けて効率良く漏下させること
ができるとともに、脱穀処理物量などに関係なく選別風
の流れに抗して効率良く選別風路28を通過させて2番
スクリュー32に供給することができるのであり、もっ
て、穀粒が、ストローラック33から漏下せずに選別風
に乗ってワラ屑や切れワラなどとともに排塵口27から
機外に排出される3番ロスの発生を効果的に抑制できる
ことから、穀粒回収効率の向上を図れるようになってい
る。
【0039】又、送出し機構39で送り出された脱穀処
理物は、選別処理領域内の選別処理方向と直交する脱穀
処理方向の中央部で、かつ、選別処理方向上手側に向か
うようになっており、これによって、その脱穀処理物に
対する風選別処理や篩い選別処理をより効果的に行える
ようになって、穀粒とワラ屑や切れワラなどとの篩い分
けや吹き分けをより確実に行えるようになることから、
選別性能の向上をも図れるようになっている。
【0040】しかも、2番スクリュー32に接続される
還元搬送機構34は、その構造上、2番物に含まれる穀
粒の割合が多いほど詰まりが発生し難いものであること
から、上述のように穀粒回収効率の向上を図れること
で、還元搬送機構34における詰まりの発生をも効果的
に抑制できるようになっている。
【0041】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)脱穀装置7としては、脱穀処理方向に選別処理方
向が沿うように、揺動選別機構23を、脱穀処理物を前
後方向に移送しながら選別する前後向きに配設したもの
であってもよく、又、刈取穀稈の全体が扱室20内に投
入される全稈投入形のものであってもよい。 (2)送出し機構39が脱穀処理物を加速して送り出す
対象となる漏下選別部30としては、グレンシーブ31
であってもよく、又、複数の篩い線を並設して構成され
たものやチャフシーブなどであってもよい。 (3)送出し機構39の構成としては種々の変更が可能
であり、例えば、送出し機構39を回転羽根38のみで
構成するようにしてもよい。 (4)送出し機構39に、送塵口25から放出される脱
穀処理物以外の脱穀処理物を供給するように構成しても
よく、例えば、還元搬送機構34が2番物の再処理機能
を有するものであれば、還元搬送機構34からの脱穀処
理物を送出し機構39に供給するように構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自脱形コンバインの全体側面図
【図2】自脱形コンバインの全体平面図
【図3】脱穀装置の縦断背面図
【図4】脱穀装置の横断平面図
【図5】脱穀装置の縦断側面図
【図6】脱穀装置における要部の斜視図
【図7】脱穀装置における要部の縦断正面図
【符号の説明】
20 扱室 23 揺動選別機構 25 送塵口 28 選別風路 30 漏下選別部 39 送出し機構
フロントページの続き Fターム(参考) 2B094 AA05 JA09 JA10 JB09 JC02 JE05 2B095 AA01 AA08 AA13 BA02 BB20 CA02 DA02 EA05 EB18 EB19 EB32 FA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀処理物を下方の漏下選別部に向けて
    加速して送り出す送出し機構を装備してある脱穀装置の
    選別構造。
  2. 【請求項2】 脱穀処理物を下方の選別風路に向けて加
    速して送り出す送出し機構を装備してある脱穀装置の選
    別構造。
  3. 【請求項3】 脱穀処理物を下方の漏下選別部及び選別
    風路に向けて加速して送り出す送出し機構を装備してあ
    る脱穀装置の選別構造。
  4. 【請求項4】 前記漏下選別部を、前記脱穀処理物に対
    して篩い選別処理を施す揺動選別機構に装備してある請
    求項1又は3記載の脱穀装置の選別構造。
  5. 【請求項5】 前記送出し機構で送り出される前記脱穀
    処理物が選別処理方向上手側に向かうように構成してあ
    る請求項2〜4のいずれか一つに記載の脱穀装置の選別
    構造。
  6. 【請求項6】 前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向
    下手側に形成された送塵口から放出された前記脱穀処理
    物が供給されるように構成してある請求項1〜5のいず
    れか一つに記載の脱穀装置の選別構造。
  7. 【請求項7】 脱穀処理方向と選別処理方向とが交差
    し、前記送出し機構に、扱室の脱穀処理方向下手側に形
    成された送塵口から放出された前記脱穀処理物が供給さ
    れ、前記送出し機構で送り出される前記脱穀処理物が、
    選別処理領域内における脱穀処理方向上手側に向かうよ
    うに構成してある請求項2〜5のいずれか一つに記載の
    脱穀装置の選別構造。
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