JP3727394B2 - 更新装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技情報媒体(例えばICカード)を更新する更新装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、金額データ、遊技データ(遊技球数データや遊技コイン数データ)等の各種情報の記憶およびその書き換えが可能なICカードを用い、そのICカードに記憶の金額データの範囲内で変換した遊技データに基づいて、またはそのICカードに予め記憶されている遊技データに基づいて遊技を行い、遊技の結果獲得した特典(賞球数データ、賞コインデータすなわち遊技データ)を当該ICカードに反映し、ICカードの遊技データを更新するようにした遊技システムが提案されている。
このような遊技システムにおいて、遊技者は上記のICカードをカード発行機で購入し、そのICカードを、当該遊技システムでの各種装置のカード挿入口、例えば遊技機等のカード挿入口に差し入れて使用する。そして、遊技の際には、必ずこのICカードを使用することになるので、その使用頻度は非常に高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ICカードは、情報を記憶する不揮発性メモリへの書き込み回数に限度があるため、上記のように使用頻度が高くなると、その限度に達してしまい、それ以上の書き込みは保証できなくなる。
このような事態が、例えば遊技中に発生するとそれまでに獲得した特典データがICカードに反映されなくなる等、遊技者に対してICカードの動作保証を行えなくなり、遊技者に多大な迷惑をかけるとともに、遊技店と遊技者との間での重大なトラブルとなる場合もある。
また、セキュリティ性の高いICカードを遊技システムに導入した意義も半減してしまう。
【0004】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、ICカードの動作保証を遊技者に対して十分に行うことができ、またICカードの高セキュリティ性を十分に確保し維持することができる更新装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の更新装置は、遊技情報媒体の更新を行う更新装置において、装置本体に装着された遊技情報媒体が、その装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段と、上記装置本体が、上記装着された遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段と、上記第1の認証および第2の認証による相互認証を経た上で、上記遊技情報媒体に記憶されている情報を読み取りその読取情報を記憶する読取手段と、上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を判定する更新判定手段と、上記更新判定手段から更新許可が出たとき、上記装置本体に予め収納してあって装着された新遊技情報媒体が、その装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第3の認証を行う第3の認証手段と、上記装置本体が、上記装着された新遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該新遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第4の認証を行う第4の認証手段と、上記第3の認証および第4の認証による相互認証を経た上で、当該新遊技情報媒体に上記読取情報を書き込みその新遊技情報媒体を発行する発行手段と、上記新遊技情報媒体の発行に際し、その発行過程で異常が発生し発行を行えないときに、上記読取情報を再度上記遊技情報媒体に書き込みその遊技情報媒体を返却する緊急返却手段と、を備えるようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの発明の更新装置の原理ブロック図である。図1において、この発明の更新装置1Aは、装着された遊技情報媒体1Bから受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体1Bが正当なものであるか否かの旧媒体認証を行う旧媒体認証手段1Dと、上記旧媒体認証を経た上で、上記遊技情報媒体1Bに記憶されている情報を読み取りその読取情報を記憶する読取手段1Eと、上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体1Bの更新許可を判定する更新判定手段1Fと、上記更新判定手段1Fから更新許可が出たとき、予め収納してある新遊技情報媒体1Cが正当なものであるか否かの新媒体認証を行う新媒体認証手段1Gと、上記新媒体認証を経た上で、当該新遊技情報媒体1Cに上記読取情報を書き込みその新遊技情報媒体1Cを発行する発行手段1Hと、を備えるようにした。
【0007】
上記の更新装置1Aによれば、装着された遊技情報媒体1Bに対して例えば有効期限切れであることを理由に更新許可が出ると、その遊技情報媒体1Bに代えて新遊技情報媒体1Cを発行するので、遊技者が使用する遊技情報媒体は更新され、遊技者に対して遊技情報媒体の動作保証を十分に行うことができ、また遊技情報媒体の高セキュリティ性を、長期間にわたって確保し維持することができる。
【0008】
図2はこの発明が適用される通信システムにおける遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。図において、遊技店70に設置した経営分析装置71および管理装置72は、同様に店内に設置してあるATM交換機73との間を光ファイバ伝送路70aでそれぞれ接続してあり、遊技店70全体には、店内に設置してあるその他の各種装置(図3)も含めて、このATM交換機73を経由して情報の送受を行うATM(asynchronous transfer mode,非同期転送モード)通信によるネットワークが構成してある。
【0009】
また、経営分析装置71および管理装置72は、ATM交換機73を介して店外のカード会社74に電話回線70bで接続してある。この電話回線70bには例えば広帯域ISDNのディジタル回線が使用される。カード会社74は、当該遊技店70だけでなく他の遊技店75とも電話回線70bでATM交換機を介して結ばれており、ATM通信で複数の遊技店70,75等をネットワーク化している。
【0010】
上記のATM通信は広帯域ISDNの基盤技術として導入され普及しつつある通信方式であり、回線帯域を効率よく利用できるパケット交換と、高速交換が可能な回線交換(時分割多重)との双方の利点を備え、送りたい情報をディジタル化して短い固定長ブロック(セル)に分割し、その先頭に宛先等を示すヘッダを付けて順次送り出すようになっている。上記のATM交換機73では、送り出されてきたセルのヘッダを参照し高速にセルを振り分けそれぞれの宛先に送り届ける。このATM通信では、情報の取り扱い単位を固定長として網内のプロトコル処理を簡素化したため、155Mbpsといった高速、広帯域通信が可能となり、音声、データ、画像等すべてのメディアを同一種類のセルとして交換・転送可能としている。
【0011】
図3は遊技店内でのデータ通信系を示す図である。遊技店70内の全体も、上述したようにATM通信でネットワーク化してあり、ATM交換機73には上記の経営分析装置71および管理装置72の他に、景品POS(point of sales)76および光中継器90がそれぞれ光ファイバ伝送路70aで接続してある。
【0012】
光中継器90には、光通信が可能な位置でその光中継器90に対しては2番目の階層に相当する位置に、2つの光中継器91および92が配置してあり、遊技店70の全域を光通信でカバーできるようになっている。光中継器90は光中継器91に送信可能であり、その光中継器91は光中継器92に送信可能であり、さらに光中継器92は光中継器90に送信可能となっている。すなわち、情報は光中継器90→光中継器91→光中継器92→光中継器90の一方向に伝送される。このように、トークンリングを使うことにより、各光中継器90,91,92間の伝送制御を行え、一定期間内にデータを伝送する機会が保証されることにより、確実なデータ伝送が行われることになる。
【0013】
光中継器91には、その下方でやはり光通信で互いに送受信が可能となる位置に島設備80に設けてある各遊技機82…およびその島設備80の一端側に設けてある大型金額付加機87が配置してあり、一方の光中継器92には、その下方で同様に光通信で互いに送受信が可能となる位置に、更新機1およびカード発行機85が配置してある。
【0014】
上記の光通信は例えば赤外線による光通信であり、その赤外線の送受信は、光中継器90,91および92の各下端側に設けた光送受信部90a,91a,92a、並びにカード発行機85、更新機1、大型金額付加機87、遊技機82…の各上端側に設けた光送受信部1a,85a,87aおよび82a…を経由して行われる。
【0015】
このような構成において、島設備80の遊技機82…および大型金額付加機87が管理装置72に情報を送信するときは、その情報は光中継器91→光中継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送られ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報はATM交換機73→光中継器90→光中継器91の順で送られてくる。
【0016】
また、カード発行機85および更新機1が管理装置72に情報を送信するときは、その情報は光中継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送られ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報はATM交換機73→光中継器90→光中継器91→光中継器92の順で送られてくる。
【0017】
遊技店70内の上記の各装置は、ATM交換機73を経由して相互にアクセス可能となるとともに、電話回線70bを使って遊技店70外のカード会社74に対してもアクセス可能となる。
【0018】
図4はこの発明が適用される通信システム全体の構成を示すブロック図である。この通信システムでは、遊技店70内では光によるATM通信を用いることにより高速、広帯域通信が可能であり、例えばATM交換機73と管理装置72や光中継器90との間では、光ファイバ伝送路70aを経由して155Mbpsという大容量情報の通信が可能であり、またATM交換機73と経営分析装置71や景品POS76との間では100Mbpsの情報量がやはり光ファイバ伝送路70aを経由して通信可能となる。さらに、光中継器90と2番目の階層に相当する位置の光中継器91や光中継器92との間では光信号によって16Mbpsの情報量が、その光中継器91,92と更新機1等の最下層の各装置との間では同様に光信号によって1Mbpsの情報量が、それぞれ通信可能となるように構成してある。
【0019】
このように構築した通信システムにおいて、カード会社74と遊技店70との間、また遊技店70内の各装置間では、後述するような遊技カード使用に伴う各種情報や遊技機82…での遊技情報等の送受を高速にリアルタイムで行うことができ、各装置間での情報伝達が密接に行われている。
【0020】
上記の図2、図3および図4に示す通信システムにおいて、カード会社74は遊技情報媒体1Bの一例としての遊技カード(例えばICカード)Cを遊技店70に発行するものであり、カード会社74のオペレータは遊技カードCを遊技店70に納入し遊技店70に備えてあるカード発行機85のカードタンクに装填する。カード会社74が納入するこの遊技カードCのメモリ部分には、この遊技カードCの制御処理手順を記載した各種プログラムやカード番号、セキュリティコード、仮のカード発行機識別番号等が予め記憶してある。この仮のカード発行機識別番号については後述する。
【0021】
遊技店70に設置してあるカード発行機85は、遊技カードCを所持していない遊技者に遊技カードCを発行するためのものであり、遊技者が遊技カードCを購入すべくカード発行機85に所定の金額を投入し、かつ発行のための最終確認の操作を行ったとき、カード発行機85ではカードタンクから一枚の遊技カードCを取り出し、所定の手順を経た上で遊技者に発行する。
【0022】
大型金額付加機87は、遊技者が購入した遊技カードCに所望の金額を付加するためのものであり、遊技者がこの大型金額付加機87に遊技カードCを装着すると、遊技者が投入した金額の範囲内で選択した金額を遊技カードCに付加しその遊技カードCを遊技者に返却する。
【0023】
遊技機82は、パチンコ球を遊技媒体とするパチンコ機やメダルを遊技媒体とするパチスロ等であり、遊技者が当該遊技機82に遊技カードCを装着したときその遊技カードCに記憶してある有価価値を読み取ってその有価価値の範囲内で変換して得られた遊技媒体に基づいて遊技者に所定の遊技を行わせるものであり、その遊技の結果として獲得した遊技媒体は持ち球数として遊技カードCに記憶される。ここで、有価価値とは例えば球貸し金額や貯球金額であり、球貸し金額は上記の大型金額付加機87を用いて遊技カードCに付加した金額で遊技媒体に変換されていないものをいい、貯球金額は持ち球数のうちから所望数量の遊技媒体を金額に変換したものをいう。遊技カードCには、これらの球貸し金額、貯球金額、および持ち球数が記憶され表示されるようになっている。
【0024】
この遊技機82…の各々には隣接する遊技機との間に台間金額付加機86…(図3)が備えてあり、遊技者はこの台間金額付加機86…に遊技カードCを装着することにより、遊技カードCに所望の金額を付加でき、遊技中には大型金額付加機87まで行かなくてもその場で簡易に金額を付加できるようになっている。なお、設置スペース等の関係で台間金額付加機86で使用できる貨幣は千円紙幣に限られている。
【0025】
景品POS76は、遊技店70のカウンタに配置してあり遊技カードCに記憶してある持ち球数情報に基づいて遊技媒体を現金や景品に変換したり、所定の交換率で貯球金額に変換したりする操作を、遊技者の希望に応じて行うものである。
【0026】
更新機1は遊技カードCを支障なく使用するために、例えば使用有効期限を過ぎている遊技カードCを新しい遊技カードCに交換するためのもので、遊技者が更新機1に更新したい遊技カードCを挿入すると、その遊技カードCが正規のものであり、かつ更新許可に該当するものであるかどうかを判別した上でその遊技カードCを回収し、自動的に新しい遊技カードCを発行するようにしている。このように、更新機1は、旧の遊技カードCを回収する回収機能と、新しい遊技カードCを発行する発行機能の双方を併せ持っている。
この更新機1により、遊技カードCの機能の劣化により発生するトラブルを未然に防止することができ、遊技カードCの高い安全性を維持することができる。この更新機1については詳細に後述する。
【0027】
管理装置72は、図2に示すように、コンピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリンタ、大容量記憶装置等から構成され、遊技店70内の上記各装置を管理したり監視したりするものである。例えば、多数の遊技機82…から必要なデータを収集し各種遊技状態でのデータを整理して各遊技機82…の動作状態を管理し監視している。
【0028】
この管理装置72は、カード会社74から上記の電話回線70bを経由してカード発行機85、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、および更新機1の各識別番号や、遊技カードCのセキュリティコード等を受け取り、これらの受信情報を光中継器90、光中継器91および光中継器92を経由してカード発行機85に初期値として送信する。
【0029】
なお、この場合、カード発行機85に送信する初期値のうち、自分自身の識別番号となるカード発行機識別番号にはこの時点では仮のカード発行機識別番号と真のカード発行機識別番号の2つが設定されている。
【0030】
また、管理装置72は、これらのカード会社74からの受信情報を更新機1にも同様に初期値として送信する。これは、更新機1の発行機能を担保するためである。したがって、管理装置72から更新機1へは、更新機1の識別番号(以下、「更新機識別番号」という)、カード発行機識別番号(仮のカード発行機識別番号、真のカード発行機識別番号)、大型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76の各識別番号、遊技カードCのセキュリティコード等が送信される。
【0031】
さらに、管理装置72は、カード発行機85および更新機1以外のその他の各装置に対しては当該装置の識別番号と遊技カードCのセキュリティコード等を初期値として送信する。
【0032】
カード発行機85は、カードタンクから取り出した一枚の遊技カードCとの間で次のような処理を経てその遊技カードCを発行する。すなわち、先ず管理装置72から送られてきて記憶している自分自身のカード発行機85の仮のカード発行機識別番号を遊技カードCに送る。遊技カードCは、送られてきた仮のカード発行機識別番号と、遊技カードCに予め記憶してある仮のカード発行機識別番号とを照合し、一致するとカード発行機85は正当なものであると認証し、今度はカード発行機85に自分のセキュリティコードを送る。カード発行機85は、送られてきたセキュリティコードと、管理装置72から送られてきて記憶している遊技カードCのセキュリティコードとを照合し、一致すると遊技カードCは正当なものであると認証する。
【0033】
カード発行機85では、このような遊技カードCとの間での相互認証を行った上で、正当であると判定した遊技カードCに各装置の識別番号等を書き込ませる。その際に、納入時点で遊技カードCに予め書き込んであった仮のカード発行機識別番号には真のカード発行機識別番号が上書きされる。
【0034】
以後、遊技者が上記の通信システム(遊技システム)において遊技カードCを大型金額付加機87や遊技機82…、更新機1その他の各装置に装着したとき、遊技カードCには各装置の識別番号や遊技カードCのセキュリティコードが記憶してあり、各装置には自分自身の識別番号と遊技カードCのセキュリティコードとが初期値として記憶してあるので、遊技カードCとその各装置との間でもそれらの情報を用いて相互認証を行い、この相互認証を経た上で遊技カードCとその各装置との間の送受信を行うようにしている。
この遊技カードCと各装置との間での相互認証については、遊技カードCと更新機1との間での相互認証を例に挙げて詳細に後述する。
【0035】
経営分析装置71は、管理装置72と同様にコンピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリンタ、大容量記憶装置等から構成され、管理装置72、遊技機82…等から収集したデータに基づき演算等を行って営業情報、遊技情報、景品の交換情報等を割り出す処理を実行し、またそれらの情報の画面表示や印刷を行う。
【0036】
次に、この発明の更新装置の一例としての更新機の構成について図5〜図9を用いて説明する。
【0037】
図5は更新機1の正面操作盤の構成を示す図、図6は更新機1の側面内部構成を示す図、図7は更新機1の裏面内部構成を示す図である。更新機1は、スタンドボックスタイプのものであり、その筐体100には後述する主要機器が収納してあり、その筐体100前面には正面操作盤110が設けてある。
【0038】
正面操作盤110には、図5に示すように、その中央左にカード回収口101が、またその右下部にはカード発行口102がそれぞれ設けてあり、遊技者が更新したい遊技カード(以下、「旧遊技カード」という)C1を、その遊技者または遊技者に代行するオペレータがカード回収口101に挿入すると、更新機1は所定のカード待ち処理とカード更新処理を実行し、新らしい遊技カード(以下、「新遊技カード」という)C2をカード発行口102から発行し、旧遊技カードC1はそのまま回収する。このカード待ち処理およびカード更新処理の詳細は後述する。
【0039】
正面操作盤110の中央上部には、エラー発生時に点灯するエラーランプ56、カード更新実行中に点灯する更新中ランプ55、および更新のための旧遊技カードC1の受け入れが可能であることを示す更新可ランプ54の3つのランプが並べて配置してあり、遊技者またはオペレータに報知するようになっている。
更新可ランプ54の少し下方には状態表示部103が設けてあり、更新機1のより詳細な動作状態を表示できるようになっている。
【0040】
正面操作盤110の右上部には、エラー解除スイッチ51およびモードスイッチ53が設けてある。エラー解除スイッチ51は、異常発生後オペレータがその対応処置を施したときにエラー解除を行うためのスイッチであり、モードスイッチ53は、例えばこの更新機1を遊技店70に導入した際の導入テスト時に各種機器の動作確認を行うためのスイッチである。
【0041】
筐体100の内部には各種機器が収納してある。図6に示すように、筐体100側面の開閉扉111をその施錠装置121で開けると、その内部には、上段側にカード回収部20が、下段側にカード発行部30が配置してある。
【0042】
カード回収部20は、後述する主制御装置1M(図8)からの指令を受けて旧遊技カードC1の回収を行うものであり、カード回収口101に挿入され回収された旧遊技カードC1を保管する回収ボックス23、カード回収口101から挿入され装着された旧遊技カードC1からデータを読み取ったりその旧遊技カードCにデータを書き込んだりするカード回収型R/W制御装置21、およびカード回収型R/W制御装置21から回収ボックス23まで旧遊技カードC1を搬送する搬送路24から構成されている。
【0043】
カード発行部30は、主制御装置1Mからの指令を受けて新遊技カードC2の発行をカード発行口102から行うものであり、カード会社74から納入された新遊技カードC2を保管するカードタンク33、そのカードタンク33から取り出し装着した1枚の新遊技カードC2からデータを読み取ったりその新遊技カードC2にデータを書き込んだりするカード発行型R/W制御装置31、カードタンク33からカード発行型R/W制御装置31まで新遊技カードC2を搬送する搬送路34から構成されている。
【0044】
筐体100裏面の開閉扉112をその施錠装置122で開けると、その正面に更新機1全体の動作を制御する主制御装置1Mが配置してある。この主制御装置1Mの構成および制御内容については詳細に後述する。
【0045】
裏面下部には、更新機1に電源を供給する電源装置(電源回路)58と無停電電源装置(UPS)57とが設けてある。電源回路58は、電源スイッチ580をオンすることにより商用100ボルトの電源供給を無停電電源装置57を介して受け取り、所定の直流電圧に変換した後その直流電圧を更新機1の各部に供給する。そして、商用電源の停電時には、無停電電源装置57は単独で作動して電源回路58に電力供給を行い、主制御装置1Mにより電源をオフできる状態に移行した時点でシャットダウンする。
【0046】
開閉扉112の裏面には、管理装置72等の他の装置との間での通信制御を行う通信制御装置41が設けてある。この通信制御装置41は、筐体100の上端部分に突出して設けた光送受信部1aを経由して、他の装置との間での情報の送受信を行っている。
【0047】
通信制御装置41の近傍に更新機番号スイッチ52が設けてある。この更新機番号スイッチ52は例えばディップスイッチタイプのもので、管理装置72に対して当該更新機1のアドレスを認識させるためのものである。
【0048】
また開閉扉112裏面に、小型入力装置43が懸架して配備してある。この小型入力装置43は、更新機1専用のデータ端末器であり、接続コードで主制御装置1Mに接続してあり、オペレータが取り出して使用できるようになっている。小型入力装置43には入力キーと16桁のLCD表示器が備えてあり、例えば入力キーに割り付けてある「エラー内容確認」キーを押すと、その時点で検出されているエラーの内容をLCD表示器に表示する。
【0049】
図8は更新機の動作を制御する制御機構の全体構成を示すブロック図である。図において、更新機1の動作を制御する制御機構は、主制御装置1Mを主要部とし、上記のカード回収型R/W制御装置21やカード発行型R/W制御装置31その他の各種機器を周辺端末として構成される。
【0050】
主制御装置1MはCPU2を中心に構成され、このCPU2と他の部位とは、データバス、アドレスバス、制御バスを含むシステムバス11を介して相互に接続してあり、システムバス11を経由して互いに必要な情報の転送を行っている。
【0051】
CPU2は、電源投入時あるいはリセット時に、所定のプログラムを記憶するROM8から適宜にプログラムを読み出すと共に、制御に必要な情報等をワークRAM4から読み出す等して所定の初期化処理を行う。そして、クロック9からの基準クロック信号や割込コントローラ6からの割込信号を受け、これらの制御信号の入力タイミングに基づいて所定のプログラムを順次実行し、その実行時には必要に応じて随時RAM7に対する情報の書き込みや読取りを行う。
【0052】
主制御装置1Mには、上述したように無停電電源装置57が接続してあり、電源スイッチ580のオンにより無停電電源装置57から電源回路58を介して所定の電圧(例えば5V、12V、24V)がCPU2等に印加される。
【0053】
停電発生時には無停電電源装置57が作動して一時的に電力を供給するとともに、無停電電源装置57はCPU2に割込信号を出力し、CPU2はその割込信号に基づいて保存すべき諸データをワークRAM4に退避させバックアップを行う。このワークRAM4はバックアップ電源の供給を受けてデータを常時保存可能なメモリであり、通常は電源回路58からの電源を電源切替回路3を介してバックアップ電源としているが、電源オフ時や停電発生時にはCPU2からの制御信号を電源切替回路3が受けてワークRAM4専用に設けてある電池に切り替えその電池をバックアップ電源として用いている。
【0054】
上記のシステムバス11にはPIO(パラレル入出力ポート)12が接続してあり、このPIO12には下記の各装置が接続してある。
すなわち、PIO12にはエラー解除スイッチ51、更新機番号スイッチ52およびモードスイッチ53が接続してあり、これらのスイッチ51,52および53がオンしたときのオン信号がPIO12を経由してCPU2に送られ、そのオン信号に応じてそれぞれエラーの解除、管理装置72へのアドレス設定、および各端末装置の動作確認を行う。
【0055】
また、PIO12にはドライバ13を介して更新可ランプ54、更新中ランプ55、エラーランプ56および状態表示部103が接続してあり、これらのランプ54,55,56や状態表示部103はCPU2からの指令を受けて点滅や表示を行う。
【0056】
さらに、システムバス11にはLボード(ネットワークボード)14が接続してある。このLボード14はカード回収型R/W制御装置21側に設けたLボード22とともに、通信インターフェイスとしての機能を果たしており、CPU2とカード回収型R/W制御装置21とは、このLボード14および22を経由して互いに情報の送受信を行っている。
【0057】
このカード回収型R/W制御装置21は、上述したようにカード回収部20に内蔵してあり、カード回収口101から挿入された旧遊技カードC1が、このカード回収型R/W制御装置21に装着されると、カード回収型R/W制御装置21は、CPU2からの指令を受けて、装着された旧遊技カードC1の情報の読取りや旧遊技カードC1への情報の書き込み、また、読み取った情報のCPU2への伝達等を行う。
【0058】
また、同様にLボード14はカード発行型R/W制御装置31側に設けたLボード32とともに、通信インターフェイスとしての機能を果たしており、CPU2とカード発行型R/W制御装置31とは、このLボード14および32を経由して互いに情報の送受信を行っている。
【0059】
このカード発行型R/W制御装置31は、上述したようにカード発行部30に内蔵してあり、カードタンク33に収納してある新遊技カードC2が、このカード発行型R/W制御装置31に装着されると、カード発行型R/W制御装置31は、CPU2からの指令を受けて、装着された新遊技カードC2への情報の書き込みや、新遊技カードC2の情報の読取り、また、その読み取った情報のCPU2への伝達等を行っている。
【0060】
上述したLボード14,22,32は、いずれも同様の構成であり、代表として図9に更新機1側に設けたLボード14の構成を示して説明する。その他のLボードの詳細なブロック構成も同様であるため、それらの説明は省略する。
【0061】
ここで、各Lボード(ネットワークボード)に使用されるLANは、米国エシェロン社によって開発されたLON(Local Operating Network :エシェロン社登録商標)という技術に基づいている。以下、各Lボードに使用されるLANをLONとして説明する。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アクチュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できるというインテリジェント分散型ネットワークシステム技術である。この実施例では、このLON技術を更新機1に適用している。
【0062】
図9はLON対応のLボード14の構成を示すブロック図である。図9において、Lボード14は分散型知的制御ネットワークLONシステム用のニューロンチップ701、クロック回路702、トランシーバ703、カップリング回路704、バス705、ROM706、RAM707、デュアルポートRAM(DPRAM)708,709を有している。
ニューロンチップ701は複数のCPUによりLONシステムの通信管理を行うもので、MACCPU711、ネットワークCPU712、アプリケーションCPU713、RAM714、EEPROM715、ネットワーク通信ポート716、I/Oポート717およびバス718により構成される。
【0063】
MACCPU711はメディアアクセスコントロール用で、7層あるLONTALKプロトコルの第1層と第2層の処理を行う。ネットワークCPU712はネットワーク用で、LONTALKプロトコルの第3層から第6層までの処理を行う。アプリケーションCPU713はユーザーが書いたコードと、オペレーティングシステム(アプリケーションコードで呼び出したオペレーティングシステム)とを同時に実行し、アプリケーションプログラムに使用するプログラム言語は「NEURON C」である。
RAM714はワークエリアとして使用され、EEPROM715はネットワーク構成およびアドレス指定情報、ニューロンチップ識別コード、ユーザー作成のアプリケーションコードおよび読み出し主体データ等のデータを記憶する。ネットワーク通信ポート716は、ネットワーク通信のインターフェイス処理を行い、I/Oポート717はニューロンチップ701を外部ハードウエアと接続する。
【0064】
クロック回路702はニューロンチップ701の処理に必要なクロック信号を生成する。ROM706はニューロンチップ701の制御プログラムやネットワーク通信を行うときに必要なデータを格納している。RAM707はネットワーク通信を行うときの必要なデータを一時的に格納するワークエリアとして用いられる。
【0065】
トランシーバ703はニューロンチップ701とカップリング回路704の間に配置されており、LONネットワークを構成する各ノードと通信メディア間の物理的な接続を行うモジュールで、データの変調および復調を行う。カップリング回路704はAC24Vの電源ラインに介挿され、電源ラインに重畳するデータを変調/復調するトランシーバ703に接続される。
【0066】
デュアルポートRAM(DPRAM)708,709は更新機1におけるLボード14上のバス705と、カード発行型R/W制御装置31側およびカード回収型R/W制御装置21との何れからでも、内部のメモリ(双方向メモリ)へのデータの書き込み、メモリからのデータの読み出しが可能であり、この双方向メモリを経由してLボード14とカード発行型R/W制御装置31、カード回収型R/W制御装置21との間で相互にデータ転送が行われる。
【0067】
このようなLONネットワークを構成するLボード14を使用することにより、AC24Vの電源ラインの上に重畳してデータの転送を行うことが可能で、したがって、特にデータ転送用の信号線を設けなくても、電源供給ラインを使用してデータ転送ができるという利点がある。なお、カップリング回路704の前段で付設する電源供給ラインより、カード発行型R/W制御装置31、カード回収型R/W制御装置21等に対して電源が供給される。
【0068】
図8に戻って、システムバス11にはさらに通信制御装置41が接続してある。通信制御装置41はシステムバス11を介してCPU2との間で情報転送を行うとともに、光送受信部1aの行う通信を制御する。
光送受信部1aは、上記のように更新機1の上部に配置され、光中継器92との間でデータ転送のための赤外線通信を行うもので、赤外線を発光する光送信部と赤外線を受信する光受信部とを有する。
【0069】
通信制御装置41は、例えば通信インターフェイス回路、通信ドライバ/レシーバ、通信コントローラ、メモリ、マイクロプロセッサ、クロック回路、メモリ、デュアルポートRAM(双方向メモリ)を有して構成され、光送受信部1aに送信されてきた管理装置72等の外部装置からの情報をメモリに一時的に格納しその格納した情報を読み出してデュアルポートRAMに書き込んだり、あるいはCPU2がデュアルポートRAMに書き込んだ情報を読み出してメモリに格納することにより、すなわちデュアルポートRAMを介して更新機1と外部装置との双方からの情報の書き込みを可能にすることにより、情報の転送を通信(光送信)タイミングの制約を受けずにスムーズに行えるようになっている。
【0070】
上記システムバス11にはSIO(シリアル入出力ポート)16およびRS−422レシーバドライバ15を介して小型入力装置43が接続してあり、小型入力装置43とCPU2との間での情報の送受信を行えるようになっている。
【0071】
リアルタイムクロック(R.T.C)10は、小型入力装置43の時刻表示に利用される。
【0072】
この実施例では、新遊技カードC2はカードタンク33から取り出されてカード発行型R/W制御装置31に装着され、CPU2との間での情報の授受等の所定の手順を経た上で発行される。また、旧遊技カードC1はカード回収型R/W制御装置21に装着され、CPU2との間での情報の授受等の所定の手順を経た上で回収される。
【0073】
以下に新遊技カードC2およびカード発行型R/W制御装置31の構成、並びに新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装置31に装着したときの作用を図10を用いて説明する。
旧遊技カードC1およびカード回収型R/W制御装置21の構成並びにその作用は、新遊技カードC2およびカード発行型R/W制御装置31の構成並びにその作用と同様であるので、その説明は省略する。
【0074】
図10は新遊技カードおよびカード発行型R/W制御装置の構成を示すブロック図である。図において、新遊技カードC2は、CPU213とROM214、RAM215、EEPROM216の各メモリとを内蔵しデータの記憶およびデータ処理機能を有するICカードとして構成され、例えば薄いプラスチックカード内に一体的に形成してあるため、データのセキュリティ性は極めて高いものとなっている。なお、新遊技カードC2として、ICカードでなく、同様にセキュリティ保護が十分になされている光カードを用いるようにしてもよい。その場合には、カード発行型R/W制御装置31等の必要部分は光カードに対応したものが使用される。
【0075】
ROM214には、所定の制御処理手順を記載した各種プログラムが格納してある。
【0076】
不揮発性で書き換え可能なEEPROM216は電源供給が断たれてもデータを保持可能であり、このEEPROM216には、新遊技カードC2のセキュリティコードや各端末装置の識別番号、球貸し金額、貯球金額、持ち球数等の保持する必要のある各種情報が格納してある。
【0077】
新遊技カードC2が単体で動作するときには、CPU213は、クロック206からの基準クロック信号をクロック切替回路207を介して受信し、その基準クロック信号の入力タイミングに基づいて、ROM214に記憶してある所定のプログラムを実行する。その実行時には必要に応じて随時RAM215やEEPROM216に対する情報の書き込みや読み取りを行っている。
【0078】
CPU213は遊技者がキースイッチ217をオンしたときのそのオン信号を検出すると、LCDドライバ211を介してLCD(液晶ディスプレイ)212に所定の情報を表示する。例えば、キースイッチ217から最初のオン信号を検出すると球貸し金額(残金)を表示し、次のオン信号で持ち球数を表示し、さらに次のオン信号で貯球金額を表示するというようにオン信号を検出する度に表示内容を変更する。
【0079】
LCD212は、小型で細長い液晶ディスプレイであり、複数の数字や記号等を使用して1行で必要な情報(例えば球貸し金額、持ち球数、貯球金額等)を表示可能なモノクロタイプのものが用いられる。カラータイプの液晶ディスプレイを用いてもよい。
【0080】
太陽電池209は外部の太陽光や室内光を受けて直流電力を発生し、新遊技カードC2が単体で動作するときに必要な電力を各部に供給するものであり、より高い制御電圧を要するLCD212には特に昇圧回路210で一旦昇圧した上でLCDドライバ211を介して供給している。
【0081】
新遊技カードC2がカードタンク33から搬送路34を運ばれてカード発行型R/W制御装置31に装着されると、新遊技カードC2の送受信平面コイル201は、電磁波による電磁結合でカード発行型R/W制御装置31との間で信号の送受を行うとともに、カード発行型R/W制御装置31から電力の供給を受け、その電磁波に基づく電力をクロック取出回路202、直流化回路203および復調回路205に出力する。
【0082】
クロック取出回路202は、送受信平面コイル201を介して捕捉したカード発行型R/W制御装置31からの電磁波に含まれる信号から基準クロック信号を抽出し、その基準クロック信号でCPU213を動作させるべくクロック切替回路207にクロック信号の切り替えを行わせる。
【0083】
また、直流化回路203は送受信平面コイル201を介して捕捉したカード発行型R/W制御装置31からの電磁波から、新遊技カードC2への供給電力になる電磁エネルギーを取り出して直流変換し、電力切替回路208および送信回路204に供給する。
【0084】
電力切替回路208は、新遊技カードC2への電力供給を直流化回路203あるいは太陽電池209に切り替えるもので、新遊技カードC2がカード発行型R/W制御装置31に装着されて送受信平面コイル313および201が電磁結合しているときは、直流化回路203からの直流電力をCPU213等に供給し、一方カード発行型R/W制御装置31に装着されずに単体で動作するときは、太陽電池209からの直流電力をCPU213等に供給する。
【0085】
送信回路204は、CPU213の出力信号に基づいて直流化回路203から供給される直流電力を消費することで、間接的にカード発行型R/W制御装置31側に新遊技カードC2からの信号を伝達する。
復調回路205は、送受信平面コイル201を介して捕捉したカード発行型R/W制御装置31からの電磁波に含まれる信号を復調して必要なデータを取り出す処理を行い、取り出したデータをCPU213に出力する。
【0086】
カード発行型R/W制御装置31は、CPU311、変調回路312、受信回路314、送受信平面コイル313およびLボード32を有している。CPU311は、新遊技カードC2からのデータの読み出しや新遊技カードC2へのデータの書き込みに必要なデータ処理を行い、カード発行型R/W制御装置31の動作を制御している。
【0087】
変調回路312は送受信平面コイル313に向けて、電力供給信号に制御信号とデータとを重畳した変調信号をCPU311の出力信号に基づき送っている。すなわち、新遊技カードC2の動作電力となる電源の供給や、基準クロック信号等の制御信号の送信およびデータの送信を、内蔵した電力増幅器(図示省略)で増幅して行っている。
【0088】
送受信平面コイル313は変調回路312の出力に基づいて駆動し、新遊技カードC2側の送受信平面コイル201に対して電磁結合により新遊技カードC2の動作電力、制御信号およびデータを送信する。
受信回路314は送受信平面コイル313に向けて供給される変調回路312の出力がどのように変化するか、すなわち電磁的に結合した送受信平面コイル313および送受信平面コイル201間では、新遊技カードC2の送信回路204によって送信すべきデータに応じて電磁波が変化するので、それに対応して変調回路312の出力電圧波形がどのように変化するかを監視することにより、間接的に新遊技カードC2からのデータに対応した信号変化を検出する。この信号変化の検出は新遊技カードC2からのデータを受信することに相当する。
付属のLボード32はカード発行型R/W制御装置31に対して電源供給を行うとともに、CPU311との間でデータの転送を行う。
【0089】
上記の新遊技カードC2およびカード発行型R/W制御装置31から成る構成において、主制御装置1Mから新遊技カードC2に向けてデータを転送する場合は、先ず主制御装置1Mが主制御装置1M側のLボード14内のデュアルポートRAM708,709にそのデータを書き込む。そのデータはカード発行型R/W制御装置31側のLボード32間で転送されてLボード32内のデュアルポートRAM(図示省略)に書き込まれるので、カード発行型R/W制御装置31のCPU311はそのデータを読み取り、変調回路312および送受信平面コイル313を経由して新遊技カードC2側に出力する。
【0090】
逆に新遊技カードC2から主制御装置1Mに向けてデータを転送する場合は、先ずCPU213がそのデータを送信回路204および送受信平面コイル201経由でカード発行型R/W制御装置31に間接的に出力する。カード発行型R/W制御装置31では、受信回路314がそのデータに応じた信号変化を新遊技カードC2からのデータに相当するものとして検出しCPU311に送る。CPU311がLボード32内のデュアルポートRAMにそのデータを書き込むと、そのデータは主制御装置1M側のLボード14間で転送されてLボード14内のデュアルポートRAM708,709に書き込まれ、主制御装置1Mがそのデータを読み取る。
【0091】
なお、上記の送受信平面コイル313および201は電磁的に結合しており、新遊技カードC2はカード発行型R/W制御装置31に対して非接触で情報の送受信を行うことができるので、カード発行型R/W制御装置31との接触による損傷を受けず、また静電気による誤動作も防止することができるので、新遊技カードC2の信頼性も向上させることができる。
【0092】
新遊技カードC2がカード発行型R/W制御装置31に装着されると、新遊技カードC2と主制御装置1Mとの間では上記の構成のもとで情報の送受信が行われるが、上述したようにその情報の送受信時には先ず相手の正当性を認識すべく相互認証を行っている。次に、この相互認証について図11を用いて説明する。
【0093】
なお、この段階、すなわち新遊技カードC2が更新機1から発行される前の段階では上述したように、新遊技カードC2には自分自身のセキュリティコードやカード番号、この新遊技カードC2の制御処理手順を記載した各種プログラム、仮のカード発行機識別番号等が、カード会社74による納入時に予め書き込んである。
一方の主制御装置1Mには仮のカード発行機識別番号、新遊技カードC2のセキュリティコード等が管理装置72からの初期値として書き込んである。
【0094】
図11は遊技カードと更新機の主制御装置との間で行われる相互認証の説明図である。新遊技カードC2がカード発行型R/W制御装置31に装着されると、その装着の通知が主制御装置1Mに送られる。そのとき主制御装置1Mは新遊技カードC2に向けて、図に示すように自分の方から仮のカード発行機識別番号を送信し、同時に新遊技カードC2のセキュリティコードを送ってくるように要求コマンドを送信する。
【0095】
新遊技カードC2では、予め格納してある仮のカード発行機識別番号と主制御装置1Mから送られてきた仮のカード発行機識別番号とを照合(チェック)し、一致するとき相手の更新機1は正当であると認証し、今度は受信した要求コマンドに応答して自分のセキュリティコードを主制御装置1Mに送信する。
【0096】
主制御装置1Mでは、予め格納してある新遊技カードC2のセキュリティコードと新遊技カードC2から送られてきたセキュリティコードとを照合し、一致するとき相手の新遊技カードC2は正当であると認証し、この相互間での認証を完了した上で次の情報を新遊技カードC2に送信する。
すなわち、新遊技カードC2が更新機1のカード発行型R/W制御装置31に装着されると、先ず相手の正当性を互いに認証する相互認証を行い、この相互認証を経た上で新遊技カードC2とその各装置との間の次の送受信を行うようにしている。
【0097】
上記の相互認証は、旧遊技カードC1と主制御装置1Mとの間でも行われるが、旧遊技カードC1が主制御装置1Mからの更新機識別番号に基づいて主制御装置1Mの認証を行う点が相違する以外は、新遊技カードC2と主制御装置1Mとの間での相互認証と同一である。
【0098】
上述したように、この実施例では新遊技カードC2は更新機1を認証し、更新機1は新遊技カードC2を認証し、互いに相手の認証を行った上で新遊技カードC2との情報の送受を行う。また同様に、旧遊技カードC1は更新機1を認証し、更新機1は旧遊技カードC1を認証し、互いに相手の認証を行った上で旧遊技カードC1との情報の送受を行う。この相互認証は、更新機1と新遊技カードC2との間だけで、また更新機1と旧遊技カードC1との間だけで情報の送受を行い、相手から受け取ったその情報を照合すればよいので簡易に行えるが、たとえ簡易であっても双方が相手を確実に認証できるので、遊技カードの高セキュリティ性と相俟ってシステムとしてのセキュリティ性を高度に保持することができ、更新機1としての信頼性を向上させることができる。
【0099】
また、その相互認証において管理装置72のような第3者的な装置は介在しないので、情報の送受を速やかに行うことができ、この更新機1を使用する遊技者も、新遊技カードC2の発行を速やかに受けることができる。
【0100】
次に、新遊技カードC2、旧遊技カードC1および更新機1の主制御装置1Mの各々が行う制御内容について説明する。
【0101】
先ず、新遊技カードC2が実行する制御内容を、図12および図13のフローチャートに基づいて説明する。なお、旧遊技カードC1が実行する制御内容も同様なのでここではその説明を省略する。
図12および図13は新遊技カードC2での処理手順を示すフローチャートである。図において、新遊技カードC2は、先ずステップS1において電力供給信号(電磁波の供給)が有るか否かを判別する。電力供給信号は新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装置31に装着したとき、カード発行型R/W制御装置31から無線によって供給されるものである。
【0102】
ステップS1において電力供給信号が有ると判別したときは、新遊技カードC2がカード発行型R/W制御装置31に装着してある場合であり、この場合は先ずカード発行型R/W制御装置31からの情報を受信する処理を行い(ステップS2)、次いで更新機1からの仮のカード発行機識別番号を確認する処理を行う(ステップS3)。これは、仮のカード発行機識別番号が正規のものであるかどうかを認証し確認するものである。
【0103】
続いてステップS4において仮のカード発行機識別番号がOKであるか否かの判別を行い、OKでなければステップS1に戻って処理を繰り返し、仮のカード発行機識別番号がOKであれば更新機1からセキュリティコードの要求があるか否かの判別を行う(ステップS5)。セキュリティコードの要求があればセキュリティコードを更新機1に送信し、ステップS1に戻る。これにより、新遊技カードC2と更新機1との間で相互認証が行われる。
【0104】
相互認証が終了すると、ステップS5の判別結果はNOとなるので、ステップS6に進み、更新機1から情報の書き込み要求があるか否かの判別を行い、書き込み要求があれば情報の書き込みを行い(ステップS9)、ステップS1に戻る。これにより、更新機1からの情報が新遊技カードC2に書き込まれる。
【0105】
このとき新遊技カードC2には、各装置の識別番号や、詳細は後述するように旧遊技カードC1の球貸し金額、貯球金額および持ち球数の記載データ等が書き込まれる。更新機1から送信してくるカード発行機識別番号は真のカード発行機識別番号であり、カード会社74からの納入時点で新遊技カードC2に予め書き込んであった仮のカード発行機識別番号はこのとき上書きされ真のカード発行機識別番号となる。
【0106】
ステップS6で書き込み要求がなければステップS7に進み、新遊技カードC2が記憶している情報の読み出し要求が有るか否かを判別し、読み出し要求が有れば、要求のあった情報を送信する処理を行い(ステップS10)、ステップS1に戻る。これにより、更新機1から読み出し要求のあった新遊技カードC2内の対応情報が更新機1に送信される。
【0107】
一方、ステップS1において、電力供給信号が存在しないときは、新遊技カードC2が単体で動作する場合であり、先ずキースイッチ217をオンしたか否かを判別し(ステップS13)、キースイッチ217がオンしてなければステップS13に待機し、オンしていればそのオン信号の回数をカウントアップし(ステップS14)、そのカウント値が最大になればそのカウント値をクリアし(ステップS15,S16)、そうでなければカウント値に応じて、「0」であればそのLCD212に球貸し金額(残金)を表示し、「1」であれば持ち球数を表示し、「2」であれば貯球金額を表示し、「3」であればその遊技者の本日の遊技結果に対応した収支状況を表示し、また「4」であればその新遊技カードC2の有効期限を表示するというようにキースイッチ217のオン信号に応じて表示内容を変更させる(ステップS17〜S26)。
【0108】
次に更新機1の主制御装置1Mが実行する制御内容を、図14〜図46のフローチャートに基づいて説明する。
図14および図15は更新機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。このメイン処理は更新機1の電源投入と同時に開始される。
【0109】
メイン処理が開始すると、先ずステップS31でCPU2やPIO12、SIO16等の入出力ポートの初期化を行い、次にステップS32でデータやフラグ等の変数の初期化、周辺装置の初期化、およびワークRAM4やRAM7、Lボード14のデュアルポートRAM708,709等のワークエリアの初期化を行う。
【0110】
続いてステップS33でカード回収型R/W制御装置21およびカード発行型R/W制御装置31の初期化を行い、次にステップS34でネットワークの回線テストパケットを受信したか否かを判別する。これは、ネットワークを管理している管理装置72からの回線テストパケットを受信したか否かを判断するものであり、回線テストパケットを受信していなければ、ステップS41に進んでインターバル処理を実行した後このステップS34に戻り、回線テストパケットを受信するまで待機する。
【0111】
なお、ステップS41や後述するステップS42等におけるインターバル処理は、警告エラーの調査やその処理、小型入力装置43からの受信処理、停電検出時の処理等を行うものであり、その詳細は図46を用いて後述する。ここで、警告エラーとは、回収ボックス23が満杯近くになるようなその後の更新動作が引き続き可能ではあるが警告を要する程度のエラーをいい、回収ボックス23内の旧遊技カードC1を移し替える等によりその警告エラーは解消される。
ステップS34で回線テストパケットを受信すると、ステップS35に進んで回線テスト処理を行う。これは、回線がつながると管理装置72に対して更新機1からOKのACKを返すものである。
【0112】
次に、ステップS36で管理装置72から初期値を受信したか否かを判別する。初期値としては、上述したように更新機識別番号、仮のカード発行機識別番号、真のカード発行機識別番号、その他の装置の識別番号や、セキュリティコード等がある。
初期値を受信していなければ、ステップS42に進んでインターバル処理を実行した後このステップS36に戻り、初期値を受信するまで待機する。初期値を受信すると、ステップS37に進んで初期値処理を行い、受信した初期値を更新機1のメモリに書き込む。そして、この初期値は後述するようにカードデータ書込処理(図43のステップS744)を経て、更新機1から認証済みの新遊技カードC2に書き込まれる。
【0113】
このように、初期値については管理装置72側から送信して更新機1のメモリに記憶する。すなわち、新遊技カードC2に書き込むことになるデータについては管理装置72側から送信するようにしたので、その後の遊技システムにおいて重要となるデータの信頼性を十分に確保することができる。
【0114】
次に、ステップS38で稼働データを設定して管理装置72に送信し、ステップS39に進む。
【0115】
ステップS39では、開店を指示する開店パケットを受信したか否かを判別する。開店パケットを受信していなければ、ステップS43に進んでインターバル処理を実行した後このステップS39に戻り、開店パケットを受信するまで待機する。開店パケットを受信すると、ステップS40に進んで開店処理を行い、これにより更新機1が開店状態となる。
【0116】
続いてステップS44で、後述の各処理で発生するステータスのチェックを行う。そのステータスが閉店でもなくまたエラーでもないときは、更新機1が正常であるとして、ステップS45に進みカード待ち処理を実行する。ここで、エラーとは、例えばカード回収型R/W制御装置21やカード発行型R/W制御装置31にトラブルが発生しその後の更新動作を行えないような動作不能エラーをいう。
【0117】
ステップS45のカード待ち処理は、遊技者または遊技者に代行するオペレータがカード回収口101に旧遊技カードC1を挿入し、その検出があったときに行う処理であり、旧遊技カードC1が正当であることを受けて、更新許可フラグをオンとするまでの各処理を行う。その詳細は図25〜図36を用いて後述する。
【0118】
次のステップS46では、カード待ち処理の実行時に発生したステータスのチェックを行い、その結果、上記のカード待ち処理が正常に実行されエラーは発生していないと判別し、かつステータスが閉店でないと判別したときはステップS47に進み、カード更新処理を実行する。
このカード更新処理では、更新許可フラグがオンとなったことを受けてカードタンク33にある新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装置31まで搬送し、相互認証およびカードデータ等の書き込みを行った上でその新遊技カードC2を発行し、旧遊技カードC1を回収するまでの一連の処理を行う。その詳細は図37〜図45を用いて後述する。
【0119】
ステップS47でのカード更新処理が完了したときは、ステップS44に戻り、ステータスが閉店となるかまたはエラーとなるまでステップS44〜ステップS47を繰り返し実行し、旧遊技カードC1の更新、すなわち新遊技カードC2の発行と旧遊技カードC1の回収とを継続して行う。
【0120】
一方、上記のステップS44,S46でステータスが閉店またはエラーのときは、ステップS48に進む。
【0121】
ステップS48では、ステータスが閉店であるか否かを判別し、閉店でなければステータスがエラーのときなのでステップS50に進みエラー処理を行う。このエラー処理では、管理装置72に対してエラー発生パケットを送信し、その後ステップS34に戻って管理装置72からの回線テストパケットの受信を待つことになる。更新機1でのエラーを解除した後、この回線テストパケットが管理装置72から更新機1へ送られてくることになる。
一方、ステップS48でステータスが閉店であるときは、ステップS49で閉店処理を行う。これにより更新機1は閉店状態となり、その後このメイン処理を終了する。
【0122】
次に、上記のメイン処理ルーチンに対して割り込みで実行する割込処理ルーチンを図16〜図24を用いて説明する。この割込処理は、停電割込処理、16msタイマ割込処理、100msタイマ割込処理、小型入力装置受信割込処理、光受信割込処理、およびL受信割込処理の各処理である。
【0123】
図16は停電割込処理を示すフローチャートである。停電が検出されると、先ずステップS61で停電通知フラグがセットされる。この停電通知フラグはインターバル処理(図46)で使用される。
【0124】
次にステップS62において、ステータスで更新機1の動作状態のチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」、「カード読込中」、「カード書込中」、「カード照合中」、「カード挿入中」のいずれかであるときは、そのまま今回の停電割込処理を終了し復帰する。すなわち、更新機1がこれらの「キャンセル中」、「カード読込中」、「カード書込中」、「カード照合中」、「カード挿入中」の動作状態にあるときは、無停電電源装置32によるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで電源を保っている。一方、ステータスが上記のいずれの動作状態でもないときは、ステップS63に進む。
【0125】
ステップS63では、カード装填フラグがオンであるか否かの判別を行い、カード装填フラグがオン、すなわち旧遊技カードC1がカード回収型R/W制御装置21に装着されているとき、または新遊技カードC2がカード発行型R/W制御装置31に装着されているときは、上記の場合と同様に、無停電電源装置32によるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで電源を保っている。カード装填フラグがオンでないときは、ステップS64に進む。
【0126】
ステップS64では、ワークRAM4にデータをバックアップしその時点での状態を記憶させ、次のステップS65で無停電電源装置32を強制的にオフしてこの停電割込処理を終了する。
【0127】
図17は16msタイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ルーチンに対して16ms毎にタイマ割り込みで実行するものであり、この割込処理では、先ずステップS71で小型入力装置43への送信処理を行う。次に、ステップS72のイベントカウンタ処理を行うことにより他の処理で利用される16ms倍数の時間を作成し、続いてステップS73でエラーランプ56等に対して所定の点滅処理を行い、ステップS74でタイマカウンタのインクリメント処理を行う。その後この16msタイマ割込処理を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0128】
図18は100msタイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ルーチンに対して100ms毎にタイマ割り込みで実行するものであり、この割込処理では、先ずステップS81においてエラー処理を行う。このエラー処理は、エラーの有無やセンサの状態を監視してフラグをセットしたり、モニタランプを点灯させたりするものである。
【0129】
次のステップS82では、時刻カウントが許可されているか否かの判別を行う。この時刻カウントは、管理装置72からの初期値を受信することにより許可されるものである。時刻カウントが許可であれば、次のステップS83に進んで100msカウンタで計数し、続いてステップS84で1秒経過したかの判別を行う。1秒経過であればステップS85に進んで現在時刻を計数し、さらにステップS86で定時としての10秒間が経過したか否かの判別を行い、10秒経過であれば、ステップS87で稼働データ送信依頼フラグをセットし、ステップS88に進む。
【0130】
ステップS86で定時としての10秒が経過していなければステップS87をスキップしてステップS88に進む。
ステップS88では、100msカウンタをリセットする。すなわち、ステップS84で1秒に到達したときは、100msカウンタをリセットした上で次のステップS89に進む。
【0131】
また、上記のステップS82で時刻カウントが許可でないとき、およびステップS84で1秒が経過していないときも、それぞれステップS89に進む。
ステップS89では、イベントカウンタ処理を行うことにより他の処理で利用される100ms倍数の時間を作成し、次にステップS90で稼働データ送信依頼フラグがオンであるか否かの判別を行う。稼働データ送信依頼フラグがオンであれば、ステップS91で通信制御装置送信処理を行う。
【0132】
この通信制御装置送信処理は、稼働データを通信制御装置41のデュアルポートRAMに書き込むことにより、光送受信部1aを経由して赤外線通信により管理装置72に10秒毎の定時データとして送信するものである。また、このとき稼働データ送信依頼フラグはオフされる。この稼働データは、例えば、後述の各処理で発生し更新機1のキャンセル中、閉店中、カード書込中、カード排出中等の状態を示す「更新機状態」や、新遊技カードC2の更新(発行)枚数、不良カードの枚数等である。
このように、更新機1での稼働データを定期的に管理装置72に送信するようにしたので、管理装置72側ではリアルタイムに更新機1の稼働状況を把握することができ、経営上適切な処置を直ちにとれるようになる。
【0133】
ステップS91での通信制御装置送信処理の後、またはステップS90で稼働データ送信フラグがオンでないときは、そのままこの100msタイマ割込処理を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0134】
図19は小型入力装置受信割込処理のフローチャートである。この小型入力装置受信割込処理は小型入力装置43からのデータをRS−422レシーバドライバ15およびSIO16を経由して主制御装置1Mが受信して行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0135】
この割込処理では、先ずステップS101において受信バッファ(RAM7の所定エリア)がFULLの状態であるか否かの判別をバッファポインタのポイント値に基づいて行い、FULLでなければ次のステップS102でSIO16まで送られてきているデータを受信して受信バッファに書き込み、続いてステップS103でバッファポインタによるポイント値をインクリメントし、ステップS104に進む。一方、ステップS101で受信バッファがFULLのときは、ステップS102、ステップS103をスキップしてステップS104に進む。
【0136】
ステップS104では、受信データフラグをセットしてこの小型入力装置割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0137】
図20は光受信割込処理のフローチャートである。この光受信割込処理は管理装置72が更新機1の光送受信部1aにデータを送って来ると、通信制御装置41がそのデータをデュアルポートRAMに書き込むので、そのとき主制御装置1Mがそのデータを読み取って行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0138】
この割込処理では、先ずステップS121において割込コードの解析を行う。これは、割込コードが以下のステップに示すようにパケット、ステータス、コマンドのいずれであるかを解析するものである。なお、パケットは管理装置72からのデータであり、ステータスおよびコマンドは通信制御装置41からのデータである。
【0139】
ステップS122では、割込コードの解析結果からパケットコードであるか否かを判別し、パケットコードのときはステップS123に進んで受信ステータスの読込処理を行う。これは、管理装置72より受信したデータの信頼性を確認するものである。例えば、受信したデータを通信制御装置41でCRCチェックして「OK」あるいは「NG」のデータを内部のデュアルポートRAMに書き込むので、そのチェックデータの確認を行うものである。
【0140】
次にステップS124で、受信したパケットを読み込んでそのパケットの情報をメモリに記憶し、次のステップS125に進む。この受信パケットは、例えば管理装置72からの開店パケット、初期値パケット、閉店パケット、動作中止要求パケット、動作再開要求パケット、稼働データACKパケット等である。
【0141】
一方、上記のステップS122において、割込コードがパケットでないと判別したときは、ステップS126に分岐し、通信制御装置41からのステータス読込要求であるか否かの判別を行う。なお、ステップS126に分岐するのは割込コードがステータスあるいはコマンドの場合に相当し、これらのステータスおよびコマンドは通信制御装置41からのデータである。
ステータス読込要求であれば、次のステップS127で、受信したステータスを読み込んでそのステータスの情報を解析し、その受信ステータスに応じた処理を実行した後、ステップS125に進む。
【0142】
一方、上記のステップS126でステータス読込要求でないと判別したときは、ステップS128に進んで通信制御装置41からのコマンド読込要求であるか否かの判別を行う。コマンド読込要求であれば、次のステップS129で、受信したコマンドを読み込んでそのコマンドの情報を解析し、その受信コマンドに応じた処理を実行した後、ステップS125に進む。また、ステップS128でコマンド読込要求でないと判別したときは、割込コードはパケット、ステータス、コマンドのいずれでもないため、このようなときはエラー発生であるとしてステップS130でステータスを通信エラーとしてセットしステップS125に進む。
【0143】
ステップS125では、管理装置72に対してパケット等を受け取ったことを知らせるべく、メモリの光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に処理確認コードを書き込み、通信制御装置41、光送受信部1aを経由して管理装置72へ送信する。その後この光受信割込処理を終了しメイン処理ルーチンに復帰する。
【0144】
図21、図22、図23および図24はL受信割込処理のフローチャートであり、図22〜図24はそのL受信割込処理中のパケット受信処理サブルーチンを示している。このL受信割込処理は、Lボード14のデュアルポートRAM708,709に書き込まれたカード回収型R/W制御装置21およびカード発行型R/W制御装置31からのデータを主制御装置1Mが読み取って行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込みで実行される。
【0145】
この割込処理では先ずステップS141において、Lボード14のデュアルポートRAM708,709のデータの読み込みを行う。
次に、ステップS142において、カード回収型R/W制御装置21およびカード発行型R/W制御装置31の初期化処理が終了しているか否かの判別を行う。この判別は、各R/W制御装置21,31から初期化の要求があったかどうかで行っている。初期化処理が終了していなければ、ステップS143で各R/W制御装置21,31の初期化処理を実行してステップS144に進む。初期化処理が終了しているときは、ステップS143をスキップしてステップS144に進む。
【0146】
ステップS144では、各R/W制御装置21,31からのR/W状態情報が有るか否かを判別し、R/W状態情報が有るときは状態受信処理を実行してその動作を監視し(ステップS145)、その後各R/W制御装置21,31からのパケットデータ受信に基づくパケット受信処理を行う(ステップS146)。
また、ステップS144でR/W状態情報が無いときはステップS145をスキップして直接ステップS146のパケット受信処理に入る。
【0147】
図22〜図24のパケット受信処理では、先ずステップS170において、パケットデータが有るか否かの判別を行い、パケットデータが無いときはそのままこのL受信割込処理を終了する。パケットデータが有るときはパケットデータの解析を行い(ステップS171)、そのパケットが回線テストACKであるか否かを判別する(ステップS172)。この回線テストACKは、主制御装置1Mから各R/W制御装置21,31に回線テストパケットを送ったとき当該R/W制御装置21,31がその回線テストパケットを正常に受信したことを主制御装置1Mに通知する確認のための情報である。パケットが回線テストACKであれば、その回線テストACKがどちらのR/W制御装置21,31からのものであるかをそのR/Wアドレスから判断して区別するとともに、回線テストACK受信処理を行って回線テストACK受信に対応するフラグをセットし、他の処理での使用に供する(ステップS177)。すなわち、送ってきたR/W制御装置21,31に対応づけて、当該パケットの受信処理を行う。
パケットが回線テストACKでなければ開店ACKであるか否かを判別する(ステップS173)。
【0148】
以下、同様にして、受信したパケットがどちらのR/W制御装置21,31からのものであるかを判断して区別するとともに、そのパケットが開店ACKであれば開店ACK受信処理を行い(ステップS178)、開店ACKでなければ閉店ACKであるか否かを判別する(ステップS174)。閉店ACKであれば閉店ACK受信処理を行い(ステップS179)、閉店ACKでなければ停電復旧ACKであるか否かを判別する(ステップS175)。停電復旧ACKであれば停電復旧ACK受信処理を行い(ステップS180)、停電復旧ACKでなければ停電退避ACKであるか否かを判別する(ステップS176)。
【0149】
受信パケットが停電退避ACKであれば停電退避ACK受信処理を行い(ステップS181)、停電退避ACKでなければ開店準備ACKであるか否かを判別する(ステップS182)。開店準備ACKであれば開店準備ACK受信処理を行い(ステップS190)、開店準備ACKでなければEJECTACKであるか否かを判別する(ステップS183)。ここで、EJECTACKとは旧遊技カードC1のヘッド部分をカード回収口101から出せとの指令に対するACK、または新遊技カードC2のヘッド部分をカード発行口102から出せとの指令に対するACKである。
【0150】
受信パケットがEJECTACKであればEJECTACK受信処理を行い(ステップS191)、EJECTACKでなければカードデータライトACKであるか否かを判別する(ステップS184)。カードデータライトACKであればライトACK受信処理を行い(ステップS192)、カードデータライトACKでなければカードデータリードACKであるか否かを判別する(ステップS185)。
【0151】
カードデータリードACKであればリードACK受信処理を行い(ステップS193)、カードデータリードACKでなければEJECTレスポンスであるか否かを判別する(ステップS186)。ここで、EJECTレスポンスとは、遊技者(またはオペレータ)が更新キャンセル等のために旧遊技カードC1を抜いた状態であることを示すためのカード回収型R/W制御装置21からの応答、あるいは新遊技カードC2を抜いて新遊技カードC2が発行された状態であることを示すためのカード発行型R/W制御装置31からの応答である。
【0152】
EJECTレスポンスであればEJECTレスポンス受信処理を行ってカード発行完了フラグをセットし(ステップS194)、EJECTレスポンスでなければカードIN(旧遊技カードC1または新遊技カードC2が装着された状態)であるか否かを判別する(ステップS187)。カードINであればカードIN受信処理を行ってカード挿入フラグをセットし(ステップS195)、カードINでなければエラーパケット(カード詰まり等のエラーが発生した状態)であるか否かを判別する(ステップS188)。
【0153】
受信パケットがエラーパケットであればエラーパケット受信処理を行い(ステップS196)、エラーパケットでなければR/Wステータス(各R/W制御装置21,31の現在の状態報告:例えば、旧遊技カードC1や新遊技カードC2の搬送中であること、そのデータ読み出し中であること等を示す情報)であるか否かを判別する(ステップS189)。
【0154】
R/WステータスであればR/Wステータス受信処理を行い(ステップS197)、R/WステータスでなければリジェクトACKであるか否かを判別する(ステップS198)。ここで、リジェクトACKとは、カード回収指令に対するACKであり、旧遊技カードC1を正規に回収する場合と、新遊技カードC2が不良であるため回収する場合とがある。
【0155】
リジェクトACKであればリジェクトACK受信を行ってリジェクトACKフラグをセットし(ステップS204)、リジェクトACKでなければリジェクトレスポンスであるか否かを判別する(ステップS199)。ここで、リジェクトレスポンスとは、カード回収完了を知らせる各R/W制御装置21,31からのレスポンスである。
【0156】
受信パケットがリジェクトレスポンスであればリジェクトレスポンス受信処理を行ってリジェクトレスポンスフラグをセットし(ステップS205)、リジェクトレスポンスでなければカードデータリードレスポンス(カードデータリード指令にレスポンスして旧遊技カードC1または新遊技カードC2から読み出したデータ)であるか否かを判別する(ステップS200)。カードデータリードレスポンスであればカードデータリードレスポンス受信処理を行う(ステップS206)。このカードデータリードレスポンス受信処理では、Lボード14のデュアルポートRAM708,709を経由して受け取ったデータを自メモリに書き込み他の処理での使用に供する。
【0157】
受信パケットがカードデータリードレスポンスでなければカードデータライトレスポンス(旧遊技カードC1または新遊技カードC2への書き込み完了応答)であるか否かを判別する(ステップS201)。カードデータライトレスポンスであればカードデータライトレスポンス受信処理を行ってレスポンス受信フラグをセットし(ステップS207)、カードデータライトレスポンスでなければID受信であるか否かを判別する(ステップS202)。ここで、ID受信とは、旧遊技カードC1または新遊技カードC2による当該更新機1の認証後、今度は自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードとカード番号を更新機1に通知してくるので、そのセキュリティコードとカード番号を受信することをいう。
【0158】
ID受信であればID受信処理を行う(ステップS208)。このID受信処理では、ID受信フラグをセットするとともに、旧遊技カードC1や新遊技カードC2からセキュリティコードやカード番号を受信して自メモリに書き込み、更新機1側での認証処理に供する。ID受信でなければ再度パケットデータが有るか否かの判別を行い(ステップS203)、パケットデータが無いときはこのL受信割込処理を終了し、パケットデータが有るときは上記のステップS171に戻る。
【0159】
なお、上記のステップS177〜ステップS181、ステップS190〜ステップS197、ステップS204〜ステップS208ではそれぞれの処理を行った後、さらにステップS203の判別処理を行うようになっている。
【0160】
次に、図14および図15のメイン処理ルーチンに戻ってステップS45でのカード待ち処理サブルーチン、ステップS47でのカード更新処理サブルーチン、およびステップS41等でのインターバル処理サブルーチンについて順に説明する。
【0161】
先ずカード待ち処理サブルーチンから説明する。カード待ち処理サブルーチンは、上述したように遊技者または遊技者に代行するオペレータがカード回収口101に旧遊技カードC1を挿入し、その検出があったときに行う処理であり、旧遊技カードC1が正当であることを受けて、更新許可フラグをオンとするまでの各処理を行う。更新許可フラグがオンとなると、次のカード更新処理サブルーチンに進む。
このカード待ち処理サブルーチンに基づく更新機1の動作は、概略次のようになる。
【0162】
すなわち、更新機1は最初に「普段動作」(旧遊技カードC1の挿入を許可し客待ちをしている状態)を実行し、旧遊技カードC1の挿入を検出したときに、旧遊技カードC1と更新機1との間での相互認証を行い、相互認証が正常(OK)であれば、旧遊技カードC1から読み取ったデータを管理装置72経由でカード会社74に送信し、カード会社74から送られてくる更新許可・不許可の判定結果を受け取り、更新許可であれば更新許可フラグをオンとする。更新許可フラグがオンになると、更新機1は上記のカード更新処理サブルーチンに基づくカード更新(発行)処理に移行する。
相互認証が正常でない(NG)とき、あるいは更新不許可のときは、キャンセル処理を行い、旧遊技カードC1を返却する。
【0163】
図25〜図36はカード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。このカード待ち処理サブルーチンでは、先ず図25のステップS301においてステータスのチェックを行い、ステータスが閉店またはエラーであるときは、そのままこのカード待ち処理を終了する。ステータスが閉店でもなくまたエラーでもないときは、更新機1が正常であるとして、ステップS302に進む。
ステップS302では、再度ステータスのチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」でなければ、次のステップS303に進む。
【0164】
ステップS303ではカード挿入待ち処理を実行し、その後次のステップS304に進む。このカード挿入待ち処理では、詳細は後述するように、旧遊技カードC1の挿入の検出を受けて処理を開始し、更新許可、更新不許可、相互認証NG、エラーのいずれかのステータスを出力する。
【0165】
ステップS304では再度ステータスチェックを行う。このステータスチェックは上記ステップS303でのカード挿入待ち処理の実行時に発生したステータスのチェックであり、ステータスが更新許可、エラーのいずれかであるときは、このカード待ち処理サブルーチンを終了する。
【0166】
一方、ステータスが相互認証NG、更新不許可のいずれかであれば、旧遊技カードC1の回収、更新を行わずに、ステップS305に進む。また、上記のステップS302で、ステータスが「キャンセル中」であれば、ステップS303、S304をスキップしてステップS305に進む。
ステップS305では、詳細は後述するように、旧遊技カードC1を返却するキャンセル処理を実行し、その後ステップS301に戻る。
このように、更新に際して、旧遊技カードC1の相互認証がNGであったり、更新不許可となったりしたときは、キャンセル処理を行って旧遊技カードC1をもとの状態のままで返却するようにしたので、そのような事態になっても何ら遊技者に不都合なことは生じず、遊技者は安心して更新処理を行うことができる。
【0167】
次に、上記ステップS303でのカード挿入待ち処理について図26〜図33を用いて説明する。
図26はカード挿入待ち処理を示すフローチャートである。このカード挿入待ち処理では、先ずステップS321において、カード番号とセキュリティコードのバッファをクリアし、その後ステップS322に進む。
ステップS322ではカード挿入処理を行う。このカード挿入処理について図27を用いて説明する。
【0168】
図27のカード挿入処理において、先ずステップ341ではステータスを「普段動作中」とし、続いてステップS342において普段動作中であることを示すランプ表示をRAM7に書き込んで、更新可ランプ54を点灯するための処理を行う。
続いてステップS343でステータスチェックを行い、ステータスが閉店でもなくエラーでもないときは、更新機1は正常であるとして次のステップS344でインターバル処理を実行し、その後ステップS345に進む。
【0169】
ステップS345では、カード挿入フラグがオンであるか否か、すなわち旧遊技カードC1がカード回収口101に挿入されたか否かの判別を行う。このカード挿入フラグは、上記のL受信割込処理のステップS187でセットされたものである。カード挿入フラグがオンであれば、次のステップS346に進む。カード挿入フラグがオンでなければ、ステップS343に戻り、ステップS343、ステップS344およびステップS345を繰り返し実行し、旧遊技カードC1の挿入があるまで待機する。
【0170】
そして、旧遊技カードC1が挿入され、カード挿入フラグがオンとなれば、ステップS346でカード挿入フラグをクリアし、ステップS347でカード装填フラグ(図30のステップS406でセット)をクリアし、さらにステップS348でカードクリア禁止フラグ(図45のステップS822でセット)をクリアする。その後、このカード挿入処理を終了する。また、上記のステップS343でステータスが閉店またはエラーのときも、このカード挿入処理を終了する。
【0171】
図26に戻り、ステップS322のカード挿入処理が終了すると、次のステップS323において、旧カードのIDチェック処理を実行する。この旧カードのIDチェック処理について図28〜図31を用いて説明する。
【0172】
図28は旧カードのIDチェック処理を示すフローチャートである。この旧カードのIDチェック処理では、カード回収型R/W制御装置21に装着された旧遊技カードC1と更新機1との相互認証を行い、ステータスとして、カード挿入中、認証結果OK、認証結果NG、カード装填フラグオンまたはエラーを出力する。
【0173】
先ずステップS361において、ステータスのチェックを行い、ステータスがエラーであればそのままこの旧カードのIDチェック処理を終了する。一方、ステータスがエラーでなく更新機1が正常であれば、次のステップS362に進む。
【0174】
ステップS362ではステータスを「カード挿入中」とし、続いてステップS363においてカード挿入中であることを示すランプ表示をRAM7に書き込み、更新中ランプ55を点灯するための処理を行う。
【0175】
ステップS364では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)に、カード回収型R/W制御装置21のアドレス、ID(旧遊技カードC1のセキュリティコードとカード番号)要求コマンド、および当該更新機1の更新機識別番号を書き込んで、次のステップS365に進む。これにより、カード回収型R/W制御装置21にID要求コマンドと更新機識別番号とが送信される。
【0176】
ステップS365ではIDチェック処理を行う。このIDチェック処理を図29を用いて説明する。先ずステップS381でIDチェック受信待ち処理を行う。
【0177】
このIDチェック受信待ち処理は、旧遊技カードC1側で当該更新機1が正当なものであるか否かの認証を更新機識別番号に基づいて行い、正当なものであると認証したとき、今度はその旧遊技カードC1が自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードとカード番号を更新機1に送ってくるので、そのセキュリティコードとカード番号の受け取りをチェックする処理である。
【0178】
IDチェック受信待ち処理では、図30に示すように、先ずステップS401においてステータスをチェックし、ステータスがエラーであれば、そのままこのIDチェック受信待ち処理を終了し、ステータスがエラーでなければ正常であるとして次のステップS402に進む。
【0179】
ステップS402では、ID受信フラグがオンであるか否かを判別する。このID受信フラグは、遊技カードC側で当該更新機1が正当であると認証したとき、今度はその遊技カードCが自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードとカード番号を更新機1に送ってくるので、そのセキュリティコードとカード番号を上記のL受信割込処理で取り込んだ場合にセットされるフラグである(図24のステップS208)。
【0180】
ステップS402でID受信フラグがオンであると判別したときは、ID受信フラグをクリアしてステップS406に進む。
ID受信フラグがオンでないときは、ステップS403でインターバル処理を行い、次のステップS404で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS401に戻ってステップS401以降を繰り返し実行し、1秒が経過してもID受信フラグがオンでないときはステップS405においてリトライ要求フラグをセットし、その後ステップS406に進む。
【0181】
ステップS406では、停電発生時の処理(停電割込処理(図16)のステップS63)等で使用すべくカード装填フラグをセットし、そのままこのIDチェック受信待ち処理を終了し、図29のIDチェック処理に復帰する。
【0182】
図29でステップS381のIDチェック受信待ち処理が終了すると、次のステップS382に進む。
ステップS382では、リトライ要求フラグがオンであるか否かを判別する。リトライ要求フラグがオンでないときは、旧遊技カードC1側が更新機1を正当と認証し、旧遊技カードC1のカード番号とセキュリティコードを送ってきたときであり、このときはステップS383でステータスをチェックし、ステータスがエラーであれば、そのままこのIDチェック処理を終了し、ステータスがエラーでなければ正常であるとして次のステップS384に進む。
【0183】
ステップS384では、受信したアドレスがカード発行型R/W制御装置31のものであるかどうかを判別する。ここでは、旧遊技カードC1を認証しようとしている場合であり、受信アドレスはカード回収型R/W制御装置21のものとなっているので、ステップS384の判別は「NO」となり、ステップS387に進む。ステップS387では、旧遊技カードC1から受信したカード番号とセキュリティコードを読み込み、続いてステップS388で旧遊技カードC1のセキュリティコード認証処理を行ってこのIDチェック処理を終了する。
ここで、セキュリティコード認証処理は、更新機1が、旧遊技カードC1から受け取ったセキュリティコードに基づいて当該旧遊技カードC1が正当なものであるか否かの認証を行う処理である。
【0184】
このセキュリティコード認証処理を図31を用いて説明すると、先ずステップS421においてセキュリティコードの先頭文字を読み込み、次にステップS422で認証結果OKをセットし、次のステップS423でセキュリティコード文字列の終端に達したか否かを判別する。セキュリティコード文字列の終端に達していなければ、ステップS424に進み、現時点で読み込んでいる文字が、予め更新機1側で認識している文字と一致するかどうかの認証チェックを行う。認証チェックが正常であれば次のステップS425で次の文字を読み込みステップS423に戻り、ステップS423、S424、S425を繰り返し実行する。そして、ステップS424の認証チェックに異常があれば、ステップS426に進んで認証結果NGをセットしてこのセキュリティコード認証処理を終了し、その後IDチェック処理もそのまま終了する。
【0185】
また、ステップS423で文字列の終端に達したときは、全文字(例えば8バイト)にわたって認証チェックが正常であり、このときは認証結果OKにセットしたままでこのセキュリティコード認証処理を終了し、その後図29のIDチェック処理および図28の旧カードのIDチェック処理もそのまま終了する。
【0186】
図26のカード挿入待ち処理において、ステップS323の旧カードのIDチェック処理が終了すると、次のステップS324に進みステータスをチェックする。ステータスがエラーであれば、そのままこのカード挿入待ち処理を終了し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして次のステップS325に進む。
【0187】
ステップS325では、認証結果OKであるか否かを判別する。認証結果OKであれば次のステップS326に進み、認証結果がOKでない、すなわち認証結果NGのときは、そのままこのカード挿入待ち処理を終了する。
ステップS326では、ステータスを「カード照合中」とし、ステップS327に進んで更新許可の照合を行う。
【0188】
ステップS327ではデータリード処理を行う。このデータリード処理は、旧遊技カードC1からカードデータを読み取り管理装置72に送信することにより、管理装置72経由でカード会社74に対して更新許可の照合を行う処理であり、ステータスとして更新許可または更新不許可を出力する。
【0189】
図32は上記データリード処理を示すフローチャートである。このデータリード処理では、先ずステップS441において、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にカード回収型R/W制御装置21のアドレスとカードデータリードコマンドを書き込んで、次のステップS442に進む。これにより、カード回収型R/W制御装置21にカードデータリードコマンドが送信される。
【0190】
ステップS442ではタイマをスタートさせ、次のステップS443で、ステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、次のステップS444に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS445で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別する。
【0191】
タイムアウトでないときは、ステップS446に進んでレスポンス受信フラグがオンとなったか否かの判別を行い、カードデータリードコマンドにレスポンスして旧遊技カードC1からカードデータが送られてきたか否かを判別する。レスポンス受信フラグがオンとなれば、次のステップS447に進み、そうでなければステップS443に戻って、ステップS443以降を繰り返し実行する。
【0192】
ステップS447ではレスポンス受信フラグをクリアし、続いてステップS448において、旧遊技カードC1から読み取ったカードデータをメモリに書き込んでバックアップし、その後、ステップS449に進んでタイマをクリアする。なお、上記のステップS443でステータスがエラーであるとき、また、上記のステップS445でタイムアウトになったときはステップS452でエラーをセットした後、それぞれこのステップS449に進みタイマをクリアする。
【0193】
続いてステップS450でステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、次のステップS451に進んで更新許可待ち処理を行う。ステップS450でステータスがエラーのときは、ステップS451をスキップしてそのままこのデータリード処理を終了する。
【0194】
次に、上記更新許可待ち処理を図33を用いて説明する。先ずステップS461において、光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に旧遊技カードC1から読み取ったカードデータおよび更新確認コマンドを書き込む。これにより、カードデータおよび更新確認コマンドが管理装置72に送信される。管理装置72に向けて送信されるカードデータは、旧遊技カードC1のカード番号、球貸し残額、貯球残額、持ち球数、使用有効期限、テンポラリカウンタ(旧遊技カードC1への書込エラー回数)等である。
【0195】
管理装置72では、受信したカードデータをさらにカード会社74に送信する。カード会社74では、それらのカードデータを照合し、例えば使用有効期限が切れているかどうか、テンポラリカウンタが所定回数を越えているかどうかなどで更新許可を判断し、その照合結果を管理装置72に送り返すことになる。
【0196】
このように、カード会社74で旧遊技カードC1の更新許可を判断するようにしたのは、遊技カードCはカード会社74で製造され納入されるものなので、その遊技カードCの動作保証および重要度は、遊技店側、すなわち遊技店70の管理装置72が独断で判断できるものではなく、また遊技店側での不正も考えられるので、カード会社74で更新の審査、照合を行うようにしたものである。
上記の更新に際して、その更新許可の判断を使用有効期限に基づいて行うようにしたので、旧い遊技カードCはすべて新しいものに交換されることになり、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊技者に提供することができる。また、テンポラリカウンタに基づいて、書込エラー回数が所定回数を越えているものは、使用有効期限内であっても更新するようにしたので、この点からも、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊技者に提供することができる。
【0197】
次のステップS462では、管理装置72が更新確認コマンドを正常に受信したときに通知してくる管理装置72からの更新確認ACKを受信したか否かを判別する。更新確認ACKがオンでないときは、ステップS463で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過しても更新確認ACKを受信しないときは管理装置72への送信が不良であるとしてステップS464でエラーをセットし、その後ステップS465に進む。
【0198】
一方、ステップS462で更新確認ACKを受信したと判別したときは、ステップS470に進んで更新確認ACKをクリアし、次のステップS471でエラー発生であるか否かを判別する。エラー発生であれば上記のステップS464でエラーをセットし、その後ステップS465に進む。ステップS471でエラー発生でなければ、ステップS472に進み、更新確認情報が有るか否かを判別する。この更新確認情報は、カード会社74がカードデータに基づいて更新を許可してよいかどうかを判断し、その結果を管理装置72が受けて更新機1に伝えてきたときの情報である。
更新確認情報が有るときはステップS465に進み、更新確認情報が無いときはステップS471に戻って待機する。
【0199】
ステップS465では、ステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ正常であるとして、次のステップS466に進む。ステータスがエラーのときはそのままこの更新許可待ち処理を終了する。
ステップS466では、管理装置72からの更新確認情報が更新許可であるかどうかを判別し、更新許可であればステップS467に進み、更新許可でなければステップS473に進む。
【0200】
ステップS467ではステータスを更新許可にセットした後、ステップS468で旧遊技カードC1内のカードデータの消去処理を行い、その後この更新許可待ち処理を終了する。このように、旧遊技カードC1に対して更新許可が出たときには、旧遊技カードC1内のカードデータを消去するので、更新により同一内容のデータを持つ2枚の遊技カードCが存在するようになることを確実に防止することができる。なお、この時点で旧遊技カードC1内のカードデータを消去しても、そのカードデータはすでにメモリにバックアップしてあり、新遊技カードC2へのデータ移転は何ら差し支えなく行うことができる。
ステップS473ではステータスを更新不許可にセットし、その後この更新許可待ち処理を終了する。
【0201】
図33の更新許可待ち処理を終了することにより図32のデータリード処理も終了し、図26のカード挿入待ち処理に戻る。
【0202】
図26に戻り、ステップS327のデータリード処理が終了すると、次のステップS328において、ステータスをチェックし、ステータスがエラーおよび更新不許可のどちらでもでなければ正常で更新許可であるとして、次のステップS329に進む。ステータスがエラーまたは更新不許可のときはそのままこのカード挿入待ち処理を終了する。
【0203】
ステップS329では、更新許可の状態となったことを報せるランプ表示をRAM7に書き込んで、更新中ランプ55を所定のパターンで点滅させるための処理を行い、その後このカード挿入待ち処理を終了する。
【0204】
次に、図25のカード待ち処理におけるキャンセル処理(ステップS305)について、図34〜図36を用いて説明する。
【0205】
図34はキャンセル処理を示すフローチャートである。このキャンセル処理では、先ずステップS481において、不良カード確認処理を行う。
【0206】
図35は不良カード確認処理を示すフローチャートである。不良カード確認処理では、先ずステップS521においてステータスのチェックを行い、ステータスがキャンセルであれば、ステップS522に進む。
【0207】
ステップS522では、キャンセルであることを報知すべくキャンセルランプ表示をRAM7に書き込んで、更新中ランプ55を所定のパターンで点滅させるための処理を行い、その後ステップS523に進む。ステップS523では、小型入力装置43の送信バッファ(RS−422レシーバドライバ15)にキャンセルコマンドを書き込み、そのキャンセル情報を小型入力装置43に表示し、オペレータに報知できるようにする。
【0208】
続いてステップS524に進み、旧カード書込処理を行う。この旧カード書込処理は、旧遊技カードC1に対して再度カードデータを書き込む処理である。旧遊技カードC1に対して更新許可が出ると旧遊技カードC1に書き込んであるカードデータは、その時点で消去することになっているため(図33のステップS468)、その後の処理でステータスがキャンセルになると、旧遊技カードC1に再度カードデータを書き込んで返却しなければならなくなる。この旧カード書込処理はそのための処理である。
【0209】
図36は旧カード書込処理を示すフローチャートである。先ずステップS561でバックアップしている旧遊技カードC1のカードデータを読み込み、次のステップS562に進む。
ステップS562では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)に、カードデータライトコマンドと、上記の読み取った旧遊技カードC1のカードデータと、カード回収型R/W制御装置21のアドレスとを書き込み、次のステップS563に進む。これにより、カード回収型R/W制御装置21にカードデータが送信され、旧遊技カードC1に書き込まれる。
【0210】
ステップS563ではタイマをスタートさせ、次のステップS564で、ステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、次のステップS565に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS566で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別する。
【0211】
タイムアウトでないときは、ステップS567に進んでレスポンス受信フラグがオンとなったか否かの判別を行い、カードデータライトコマンドにレスポンスして旧遊技カードC1にカードデータが書き込まれたか否かを判別する。レスポンス受信フラグがオンとなれば、次のステップS568に進み、そうでなければステップS564に戻って、ステップS564以降を繰り返し実行する。
ステップS568ではレスポンス受信フラグをクリアし、続いてステップS569において、バックアップしている旧遊技カードC1のカードデータをクリアし、その後、ステップS570に進んでタイマをクリアした後、この旧カード書込処理を終了する。
なお、上記のステップS564でステータスがエラーであるとき、また、上記のステップS566でタイムアウトになったときはステップS573でエラーをセットした後、それぞれ上記のステップS570に進みタイマをクリアする。
【0212】
図35の不良カード確認処理に戻って、ステップS524の旧カード書込処理を終了すると、次のステップS528に進む。
【0213】
一方、ステップS521でステータスがキャンセル以外のもの、すなわち認証結果NGか更新不許可のとき、ステップS525に分岐し、ステップS525で再度ステータスのチェックを行う。
【0214】
ステップS525でステータスが認証結果NGであればステップS526に進む。ステップS526では、データNGランプ表示をRAM7に書き込んで、エラーランプ56を所定のパターンで点滅させるための処理を行い、続いてステップS527で小型入力装置43の送信バッファ(RS−422レシーバドライバ15)にデータNGコマンドを書き込み、そのデータNG情報を小型入力装置43に表示し、オペレータに報知できるようにし、その後ステップS528に進む。
【0215】
一方、ステップS525でステータスが認証結果NGでなく更新不許可のときは、ステップS531に分岐する。ステップS531では、更新NGランプ表示をRAM7に書き込んで、エラーランプ56を所定のパターンで点滅させるための処理を行い、続いてステップS532で小型入力装置43の送信バッファ(RS−422レシーバドライバ15)に更新NGコマンドを書き込み、その更新NG情報を小型入力装置43に表示し、オペレータに報知できるようにし、その後ステップS528に進む。
【0216】
ステップS528では、ステータスのチェックを行い、ステータスがキャンセルまたはエラーであるときは、ステップS533に進んでステータスのキャンセルをクリアした後、この不良カード確認処理を終了し、図34のキャンセル処理に戻る。
【0217】
一方、ステップS528でのステータスが正常のときは、ステップS529に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS530でエラー解除スイッチ51がオンとなったかどうかの判別を行う。エラー解除スイッチ51がオンでなければ、ステップS528に戻ってステップS528以降を繰り返し実行し、エラー解除スイッチ51がオンとなるまで待機する。
ステップS530でエラー解除スイッチ51がオンとなれば、そのままこの不良カード確認処理を終了し、図34のキャンセル処理に戻る。
【0218】
図34のキャンセル処理に戻って、ステップS481の不良カード確認処理を終了すると、次のステップS482に進む。ステップS482では、動作ステータスを「キャンセル中」とした後、次のステップS483に進む。
ステップS483では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にEJECTコマンドとカード回収型R/W制御装置21のアドレスとを書き込み、次のステップS484に進む。これにより、カード回収型R/W制御装置21にEJECTコマンドが送信され、旧遊技カードC1がカード回収口101からEJECTされる。
【0219】
ステップS484ではタイマをスタートさせ、次のステップS485で、ステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、次のステップS486に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS487で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別する。
【0220】
タイムアウトでないときは、ステップS488に進んでカード発行完了フラグがオンとなったか否かの判別を行い、旧遊技カードC1がカード回収口101からEJECTされたか否かを判別する。カード発行完了フラグがオンとなれば、次のステップS489に進み、そうでなければステップS485に戻って、ステップS485以降を繰り返し実行する。
【0221】
ステップS489ではカード発行完了フラグをクリアし、続いてステップS490において、カード装填フラグをクリアし、その後、ステップS491に進んでタイマをストップさせた後、このキャンセル処理を終了する。
【0222】
なお、上記のステップS485でステータスがエラーであるとき、また、上記のステップS487でタイムアウトになったときはステップS492でエラーをセットした後、それぞれ上記のステップS491に進みタイマをクリアし、その後キャンセル処理を終了する。
【0223】
次に、図15のステップS47のカード更新処理サブルーチンについて図37〜図45を用いて説明する。このカード更新処理サブルーチンでは、上述したように、カード待ち処理サブルーチンにおいて更新許可フラグがオンとなったことを受けて、カードタンク33にある新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装置31まで搬送し、相互認証およびカードデータ等の書き込みを行った上でその新遊技カードC2を発行し、旧遊技カードC1を回収するまでの一連の処理を行う。
【0224】
図37〜図45はカード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。このカード更新処理サブルーチンでは、先ず図37のステップS601において更新中ランプ表示をRAM7に書き込み、続いてステップS602においてリジェクトカウンタをクリアし、その後ステップS603のカード搬送処理に進む。
【0225】
カード搬送処理では、図38に示すように、先ずステップS621においてL送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)に、カード搬送コマンドとカード発行型R/W制御装置31のアドレスとを書き込み、次のステップS622に進む。これにより、カード搬送コマンドがカード発行型R/W制御装置31に送信される。
【0226】
ステップS622では、カード挿入フラグがオンであるか否かを判別する。このカード挿入フラグは、上記のL受信割込処理のステップS187でセットされたものであり、ここでのカード挿入フラグは、主制御装置1Mからのカード搬送コマンドに応じて新遊技カードC2の搬送装着を行い、それが正常に完了したことをカード発行型R/W制御装置31が主制御装置1Mに知らせてきたときにセットされるものである。
【0227】
カード挿入フラグがオンでないときは、ステップS623で待機時間としての10秒が経過したか否かを判別し、10秒が経過してもカード挿入フラグがオンでないときはカード発行型R/W制御装置31側の不良であるとしてステップS624でステータスにキャンセルをセットし、その後このカード搬送処理を終了し、図37のカード更新処理に戻る。
【0228】
一方、ステップS622でカード挿入フラグがオンであると判別したときは、ステップS625に進み、カード挿入フラグをクリアしてこのカード搬送処理を終了し、図37のカード更新処理に戻る。
【0229】
図37に戻って、ステップS603のカード搬送処理が終了すると、次のステップS604に進み、ステータスのチェックを行う。ステータスがエラーおよびキャンセルのいずれでもないときは、ステップS605に進み、ステータスがエラーまたはキャンセルのいずれかのときは、そのままこのカード更新処理を終了する。
【0230】
ステップS605では発行準備処理を行う。この発行準備処理は、新遊技カードC2の認証を行って新遊技カードC2の発行に備える処理であり、図39に示すように、先ずステップS641においてL送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)に、カード発行型R/W制御装置31のアドレス、ID要求コマンド、および仮のカード発行機識別番号とを書き込み、次のステップS642に進む。これにより、カード発行型R/W制御装置31にID要求コマンドと、仮のカード発行機識別番号とが送信される。
【0231】
ステップS642ではIDチェック処理を行う。
このIDチェック処理は、新遊技カードC2側で当該更新機1が正当なものであるか否かの認証を仮のカード発行機識別番号に基づいて行い、正当なものであると認証したとき、今度は新遊技カードC2が自分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコードとカード番号を更新機1に送ってくるので、そのセキュリティコードとカード番号を受け取り認証し、認証結果OKまたは認証結果NGのいずれかを出力する処理であり、その詳細は図29〜図31を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。なお、今回のIDチェック処理では、図29のステップS384における受信アドレスは、カード発行型R/W制御装置31のアドレスとなるので、ステップS385およびステップS386に進み、新遊技カードC2のセキュリティコードを認証することになる。
【0232】
上記のIDチェック処理を終了すると、次のステップS643に進み、ステータスのチェックを行う。ステータスがエラーであれば、そのままこの発行準備処理を終了し、ステータスがエラーでなければ正常であるとして次のステップS644に進む。
【0233】
ステップS644では、認証結果OKであるか否かを判別する。認証結果OKであればそのままこの発行準備処理を終了し、認証結果がOKでない、すなわち認証結果NGのときは、次のステップS645に進む。
【0234】
ステップS645では、光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)にカード不良コマンドを書き込んで管理装置72に不良カード発生のパケットを送信するための処理を行い、次のステップS646に進む。
ステップS646では、R/Wアドレスとしてカード発行型R/W制御装置31のアドレスを設定し、次のステップS647に進む。
【0235】
ステップS647ではカードリジェクト処理を行う。このカードリジェクト処理により、カード発行型R/W制御装置31に装着されて不良であると認証された新遊技カードC2の回収が行われる。
【0236】
図40は上記ステップS647のカードリジェクト処理を示すフローチャートである。先ずステップS661でR/Wアドレスがカード発行型R/W制御装置31のアドレスであるかどうかの判別を行う。ここでは、カード発行型R/W制御装置31に装着した新遊技カードC2を回収しようとしている場合であり、R/Wアドレスはカード発行型R/W制御装置31のアドレスとなっているので、ステップS662に進む。
【0237】
ステップS662では、不良カード枚数のインクリメントを行い、その後ステップS663に進む。なお、この不良カード枚数は、上記の100msタイマ割込処理のステップS90において管理装置72に送信される。
【0238】
ステップS663では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にリジェクトコマンドとカード発行型R/W制御装置31のアドレスとを書き込み、その後ステップS664に進む。これにより、カード発行型R/W制御装置31にリジェクトコマンドが送信される。
【0239】
一方、ステップS661で、R/Wアドレスがカード発行型R/W制御装置31のアドレスでなく、カード回収型R/W制御装置21のアドレスであれば、ステップS670に進み、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にリジェクトコマンドとカード回収型R/W制御装置21のアドレスとを書き込み、その後ステップS664に進む。これにより、カード回収型R/W制御装置21にリジェクトコマンドが送信される。
【0240】
ステップS664ではタイマをスタートさせ、次のステップS665で、ステータスをチェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、ステップS666に進み、ステータスがエラーであればステップS673にスキップする。
【0241】
ステップS666では、リジェクト完了フラグがオンしているか否かの判別を行い、新遊技カードC2のカード発行型R/W制御装置31からのリジェクトが完了してリジェクト完了フラグがオンしていれば、ステップS671に進む。
ステップS671ではリジェクト完了フラグをクリアし、続いてステップS672において、カード装填フラグをクリアし、その後、ステップS673に進む。
【0242】
一方、ステップS666で、リジェクト完了フラグがオンしていなければ、ステップS667に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS668で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別する。タイムアウトでないときは、ステップS665に戻って、ステップS665以降を繰り返し実行し、タイムアウトであれば、カード発行型R/W制御装置31からのリジェクトに異常があるとしてステップS669でエラーをセットし、その後ステップS673に進む。
【0243】
ステップS673ではタイマをクリアし、そのままこのカードリジェクト処理を終了して図39の発行準備処理に戻り、ステップS648に進む。
ステップS648では、ステータスのチェックを行い、カードリジェクト処理でステータスがエラーになっておればそのままこの発行準備処理を終了し、ステータスがエラーでなければ次のステップS649に進む。
ステップS649では、今回の新遊技カードC2は正当なものでなかったため、次の新遊技カードC2を発行するべく再発行フラグをセットし、その後この発行準備処理を終了して図37のカード更新処理に戻り、ステップS606に進む。
【0244】
ステップS606では、再発行フラグがオンであるかどうかの判別を行い、再発行フラグがオンであればステップS610に分岐して、再発行フラグをクリアする。その後、上記ステップS603のカード搬送処理に戻って、ステップS603以降を実行し、次の新遊技カードC2に対して搬送、装着、認証等を行う。
【0245】
一方、ステップS606で、再発行フラグがオンでないときは、発行準備処理が正常に完了しているとして、次のステップS607に進み、カードデータ書込処理を行う。
【0246】
図41および図42はカードデータ書込処理を示すフローチャートである。このカードデータ書込処理では、先ずステップS701でステータスを「カード書込中」とし、続いてステップS702においてステータスのチェックを行い、ステータスがエラーのときはそのままこのカードデータ処理を終了する。ステータスがエラーでなければ正常であるとして次のステップS703に進み、カード書込処理を行う。
【0247】
図43は上記ステップS703のカード書込処理を示すフローチャートである。このカード書込処理では、先ずステップS741で、バックアップしてあるカードデータから持ち球数、貯球金額、球貸し金額、本日収支を読み込み、次のステップS742に進む。ステップS742では、発行することになる新遊技カードC2の使用年月日および有効期限を設定し、その後ステップS744に進む。
【0248】
ステップS744では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にカードデータライトコマンド、カード発行型R/W制御装置31のアドレス、並びに「使用年月日」、「有効期限」、「更新機識別番号」、「カード発行機識別番号」、「大型金額付加機識別番号」、「遊技機識別番号」、「景品POS識別番号」、「最終ホール名」、「最終ホールの識別番号」、および上記ステップS741で読み取った持ち球数、貯球金額、球貸し金額、本日収支を書き込み、次のステップS745に進む。これにより、これらの「使用年月日」等のデータがカード発行型R/W制御装置31に送信され、新遊技カードC2に書き込まれる。
このように、更新に際しては、旧遊技カードC1に書き込まれていたカードデータを新遊技カードC2に書き込み、持ち球数、貯球金額、球貸し金額、本日収支等のその遊技者に固有の遊技データもそのまま書き込むので、遊技者は同一内容のデータに基づいて遊技を継続して行うことができ、更新によって遊技者に不都合を与えるようなことはない。
【0249】
この新遊技カードC2への書き込みは、相互認証を完了し正当と判断された新遊技カードC2にのみ行い、正当でない新遊技カードC2には書き込まないので、情報が不用意に流出するのを防止することができる。
【0250】
ステップS745では、カードデータライトレスポンス(新遊技カードC2への書き込み完了応答)を受けてセットされるレスポンス受信フラグが有るか否かを判別する。
レスポンス受信フラグが有るときは、新遊技カードC2への書き込みが正常に行われた場合であり、この場合はステップS750でレスポンス受信フラグをクリアし、そのままこのカード書込処理を終了する。
【0251】
一方、ステップS745でレスポンス受信フラグが無いときは、ステップS746でインターバル処理を行い、続いてステップS747でステータスをチェックし、ステータスがエラーのときは、ステップS749に進む。ステータスがエラーでなく正常なときは、ステップS748で待機時間としての1秒が経過したか否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS745に戻ってステップS745以降を繰り返し実行し、1秒が経過してもレスポンス受信フラグが無いときは、ステップS749に進む。
ステップS749では、リトライ要求フラグをセットし、そのままこのカード書込処理を終了する。
カード書込処理を終了した後は、図41のカードデータ書込処理に戻り、ステップS704に進む。
【0252】
ステップS704では、リトライ要求フラグがオンであるか否かを判別する。リトライ要求フラグがオンでないときは、新遊技カードC2への書き込みが正常に行われた場合であり、この場合はステップS705に進み、ICカード排出処理を行う。
このICカード排出処理では、新遊技カードC2への書き込み完了を受けて、新遊技カードC2をカード発行口102からEJECTし発行する処理を行う。
【0253】
図44はICカード排出処理を示すフローチャートである。先ずステップS801で、ステータスをチェックし、ステータスがエラーであればそのままこのICカード排出処理を終了し、ステータスがエラーでなく正常であれば、ステップS802に進む。
【0254】
ステップS802では、ステータスを「カード排出中」とし、次のステップS803に進む。ステップS803では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にEJECTコマンドとカード発行型R/W制御装置31のアドレスとを書き込み、次のステップS804に進む。これにより、EJECTコマンドがカード発行型R/W制御装置31に送信され、新遊技カードC2がカード発行口102からEJECTされる。
【0255】
ステップS804ではタイマをスタートさせ、次のステップS805でステータスをチェックする。ステータスがエラーであればそのままこのICカード排出処理を終了し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であるとして、次のステップS806に進む。
【0256】
ステップS806では、カード発行完了フラグがオンであるか否かの判別を行い、新遊技カードC2がカード発行口102からEJECTされたか否かを判別する。カード発行完了フラグがオンであればステップS810に進んでカード発行完了フラグをクリアし、続いてステップS811において、カード装填フラグをクリアし、その後、ステップS812において更新カード枚数のインクリメントを行い、その後ステップS813に進む。なお、この更新カード枚数は、上記の100msタイマ割込処理のステップS90において管理装置72に送信される。
【0257】
一方、ステップS806でカード発行完了フラグがオンでなければ、ステップS807に進んでインターバル処理を行い、その後ステップS808で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別する。タイムアウトでないときは、ステップS805に戻って、ステップS805以降を繰り返し実行する。
【0258】
ステップS808でタイムアウトになったと判別したときは、所定のタイマ設定時間が経過しても新遊技カードC2がEJECTされないとして、ステップS809においてエラーをセットし、その後ステップS813に進む。
ステップS813ではタイマをクリアし、その後このICカード排出処理を終了する。
【0259】
ICカード排出処理を終了した後は、図41のカードデータ書込処理に戻り、ステップS706に進む。
【0260】
ステップS706ではステータスをチェックし、ステータスがエラーであればそのままこのカードデータ書込処理を終了し、ステータスがエラーでなく正常であれば、ステップS707に進み、カードデータ消去処理を行う。
このカードデータ消去処理は、上記ステップS703のカード書込処理で新遊技カードC2にカードデータを書き込んだので、旧遊技カードC1を再使用不可とし、同一の遊技カードが存在することになるのを防止するためのものである。
【0261】
図45はカードデータ消去処理を示すフローチャートである。このカードデータ消去処理では、先ずステップS821において、カードクリア禁止フラグがオンであるかどうかの判別を行い、カードクリア禁止フラグがオンであればそのままこのカードデータ消去処理を終了する。一方、カードクリア禁止フラグがオンでなければ、ステップS822に進んでカードクリア禁止フラグをセットし、その後ステップS823に進む。
【0262】
ステップS823では、その時点でカード回収型R/W制御装置21に装着してある旧遊技カードC1に再使用が不可能となるような処理、例えば旧遊技カードC1に書き込んである各装置の識別番号に特定値(例えば「0」)を一律に設定する処理を行い、次のステップS824に進む。
【0263】
ステップS824では、L送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)にカードデータライトコマンドと、カード回収型R/W制御装置21のアドレスを書き込み、その後ステップS825に進む。これにより、旧遊技カードC1に書き込んである各装置の識別番号には、特定値が書き込まれる。この旧遊技カードC1は、その後の処理で回収されるとともに、このように識別番号に特定値が書き込まれるので、この点からも旧遊技カードC1の再使用は不可能の状態となり、更新後の旧遊技カードC1の再使用を確実に防止するようにしている。なお、電気的に旧遊技カードC1のメモリを破壊したり、物理的にパンチングを行うなどして再使用不可としてもよい。
【0264】
ステップS825では、ステータスをチェックし、ステータスがエラーのときはそのままこのカードデータ消去処理を終了する。ステータスがエラーでなければ正常であるとして次のステップS826に進み、インターバル処理を行った後、ステップS827に進む。
【0265】
ステップS827では、カードデータライトレスポンス(旧遊技カードC1への特定値書き込み完了応答)を受けてセットされるレスポンス受信フラグが有るか否かを判別する。レスポンス受信フラグが無いときは、ステップS825に戻ってステップS825,S826,S827を繰り返し実行して待機し、レスポンス受信フラグが有りとなったときは、旧遊技カードC1への特定値書き込みが正常に行われた場合であり、この場合はステップS828でレスポンス受信フラグをクリアする。その後、ステップS829に進んでR/Wアドレスをカード回収型R/W制御装置21のアドレスに設定し、そのままこのカードデータ消去処理を終了する。そして、カードデータ消去処理の終了後は、図41のカードデータ書込処理に戻り、ステップS708に進む。
【0266】
ステップS708では、カードリジェクト処理を行い、その後ステップS709に進む。このカードリジェクト処理は、カード回収型R/W制御装置21に装着されて更新許可であって、再使用不可となった旧遊技カードC1の回収を行う処理であり、その詳細は図40を用いて説明したので、ここではその説明を省略する。なお、今回のカードリジェクト処理では、図40のステップS661におけるR/Wアドレスの判別は、カード回収型R/W制御装置21のアドレスとなるので、ステップS670に進み、カード回収型R/W制御装置21へのリジェクトコマンド送信となり、これにより旧遊技カードC1の回収が行われる。
【0267】
このように、ステップS705のICカード排出処理が完了した後、すなわち遊技者またはオペレータが、新遊技カードC2をカード発行口102から抜き取って取得したのち、旧遊技カードC1の回収処理を行うようにしたので、更新処理の最終段階で異常が発生し、新遊技カードC2の発行が不可能となるようなときでも、その時点では旧遊技カードC1の回収には着手していないため、後述のように旧遊技カードC1は遊技者の手元に確実に返却できることとなる。
【0268】
次のステップS709では、光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に更新終了送信データを書き込んで管理装置72に更新終了パケットを送信するための処理を行い、その後ステップS710に進む。なお、管理装置72に送信する更新終了送信データには、カード番号、球貸可能残額、貯球残額、持ち球数等がある。
ステップS710では、メモリをクリアして更新後の後処理を行い、その後このカードデータ書込処理を終了する。
【0269】
一方、上記ステップS704において、リトライ要求フラグがオンのときは、新遊技カードC2への書き込みが正常に行われなかった場合であり、このような場合は、ステップS711に進んでリトライカウンタに「1」を加算し、その後ステップS712でリトライ要求フラグをクリアした後、ステップS713に進む。
【0270】
ステップS713では、R/Wアドレスをカード発行型R/W制御装置31のアドレスに設定し、その後ステップS714に進んでカードリジェクト処理を行い、さらにステップS715に進む。このカードリジェクト処理では、カード発行型R/W制御装置31に装着されても書き込みができなかった新遊技カードC2の回収が行われる。今回のカードリジェクト処理では、図40のステップS661におけるR/Wアドレスの判別は、カード発行型R/W制御装置31のアドレスとなるので、ステップS663に進み、カード発行型R/W制御装置31へのリジェクトコマンド送信となり、これにより新遊技カードC2の回収が行われる。
【0271】
ステップS715では、リトライカウンタでのカウント値が「3」を越えたか否かを判別する。リトライカウンタでのカウント値が「3」を越えていないときは、次の新遊技カードC2の搬送、装着を行うべく、ステップS717に進んで、再度カード搬送処理(図38)を行い、その後ステップS721(図42)に進む。
ステップS721では、ステータスをチェックし、ステータスがキャンセルでなければ次のステップS722に進み、新たに装着された新遊技カードC2の認証を行うことで発行に備える発行準備処理(図39)を実行し、その後ステップS723に進む。
【0272】
ステップS723では、再発行フラグがオンであるかどうかの判別を行い、再発行フラグがオンであれば、今回の新遊技カードC2も認証結果がNGで回収した場合に相当するので、再度次の新遊技カードC2に搬送、装着、認証等を行うべく、ステップS717に戻り、ステップS717以降を実行する。
ステップS723で、再発行フラグがオンでないときは、発行準備処理が正常に完了したとして、カード書込処理等を行うべくステップS702に戻り、ステップS702以降を実行する。
【0273】
一方、上記ステップS721でのステータスがキャンセルであれば、新遊技カードC2への書き込み異常、回収を実行した後の次のカード搬送処理に異常がありキャンセルをセットした場合であり、この場合は、そのままこのカードデータ書込処理を終了する。
また、ステップS715でリトライカウンタでのカウント値が「3」を越えた場合は、新遊技カードC2への書き込み異常と回収が4回発生しており、この場合も何らかの異常が発生しているとしてステップS716でステータスに「キャンセル」をセットしてそのままこのカードデータ書込処理を終了する。
【0274】
上記カードデータ書込処理を終了した後は、図37のカード更新処理に戻り、ステップS608に進む。
ステップS608では、ステータスのチェックを行い、ステータスがキャンセルであればそのままこのカード更新処理を終了し、そうでなければステップS609に進んで、ステータスを更新不許可にセットし、その後このカード更新処理を終了する。
【0275】
上記のカード更新処理では、更新処理の最終段階で、新遊技カードC2に旧遊技カードC1のカードデータ等を書き込むことができなかった場合、例えば、図41において、新遊技カードC2への書き込み異常、回収を実行した後の次のカード搬送処理に異常が発生し、新遊技カードC2を遊技者に渡せなくなったような場合は、キャンセル処理(図34)を実行することとなり、旧遊技カードC1のメモリから一旦消去(図33のステップS468)したカードデータを再度旧遊技カードC1に書き込み、カード回収口101からその旧遊技カードC1を排出して遊技者に返却する。
このように、更新処理の最終段階で異常が発生し、新遊技カードC2の発行が不可能となり、旧遊技カードC1を返却する場合は、バックアップしておいたカードデータを旧遊技カードC1に再度書き込んで返却するので、そのような異常事態であっても遊技者に不都合となるようなことを確実に防止することができ、る。
【0276】
カード更新処理を終了した後は、図15のメイン処理ルーチンにおいてステップS44に戻り、上記のカード待ち処理、カード更新処理を実行して、カード回収口101に新たに挿入される旧遊技カードC1の更新を順次行っていく。
【0277】
次に、メイン処理ルーチン(図14、図15)におけるステップS41,S42,S43やその他の各ステップS344,S403,S444,S486,S529,S565,S667,S746,S807,S826で実行されるインターバル処理について説明する。
【0278】
図46はインターバル処理を示すフローチャートである。このインターバル処理は、警告エラーの調査や小型入力装置43からの受信処理、停電検出時の処理等を行うものであり、先ずステップS841で警告エラーの調査・処理を行う。すなわち、カード回収型R/W制御装置21やカード発行型R/W制御装置31等の各端末装置での警告エラーの発生を監視し、警告エラー発生のときはステータスを変更する等の処理を行う。
【0279】
次のステップS842では、小型入力装置43からデータを受信したときの受信処理を行い、続いてステップS843では、停電割込処理(図16)のステップS61でセットした停電通知フラグがオンであるか否かを判別する。
【0280】
停電通知フラグがオンでなければ、ステップS847に進み、押しボタンスイッチがオンされたときの読込処理、すなわち、エラー解除スイッチ51またはモードスイッチ53が押されていればそれに対応した所定の処理を行った後、インターバル処理を終了する。
【0281】
一方、停電通知フラグがオンであれば、ステップS844においてステータスのチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」、「カード読込中」、「カード書込中」、「カード照合中」、「カード挿入中」のいずれかであるときは、上記のステップS847での押しボタンスイッチ読込処理を行い、その後このインターバル処理を終了する。すなわち、停電時には、更新機1がこれらの「キャンセル中」、「カード読込中」、「カード書込中」、「カード照合中」、「カード挿入中」の動作状態にあるときは、無停電電源装置57によるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで電源を保つとともに、その際にエラー解除スイッチ51またはモードスイッチ53が押されていればそれに対応した所定の処理を行った後、インターバル処理を終了する。
【0282】
また、ステップS844でステータスが上記のいずれの動作状態でもないときは、ステップS845でワークRAM4にデータをバックアップしその時点での状態を記憶させ、その後ステップS846で無停電電源装置32を強制的にオフしてこのインターバル処理を終了する。このときは、このインターバル処理だけでなく、メイン処理ルーチンその他のすべての処理が終了することになる。
【0283】
上述したように、この実施例では、遊技カードCを更新可能としたので、遊技カードCの機能の劣化により発生するトラブルを防止することができ、遊技カードCの動作保証を遊技者に対して常時十分に行うことができる。また、遊技カードCの高セキュリティ性も長期間にわたって十分に維持し、確保することができる。
【0284】
その更新に際しては、旧遊技カードC1に書き込まれていたカードデータを新遊技カードC2に書き込むので、遊技者は同一内容のデータに基づいて遊技を継続して行うことができ、更新によって遊技者に不都合を与えるようなことはない。
【0285】
上記の更新に際して、その更新許可の判断を例えば使用有効期限に基づいて行うようにしたので、旧い遊技カードCはすべて新しいものに交換されることになり、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊技者に提供することができる。また、テンポラリカウンタに基づいて、書込エラー回数が所定回数を越えているものは、有効期限内であっても更新するようにしたので、この点からも、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊技者に提供することができる。
【0286】
さらに、旧遊技カードC1の更新許可の判断を、その遊技カードCを製造し納入しているカード会社74で行うようにしたので、遊技店側が独断で判断する場合に比べて、遊技カードCの重要性を考慮した的確な更新許可の判断を行うことで、信頼性の高い更新処理を行うことができる。また、カード会社74は、遊技店70にとっては管轄の及ばない第3者機関であるので、遊技店サイドでの不正行為も入り込む余地はなく、更新処理に伴う不正の発生を未然に防止することができる。
【0287】
また、更新に際して、旧遊技カードC1の認証結果がNGであったり、更新不許可となったりしたときは、キャンセル処理を行って旧遊技カードC1をもとの状態のままで返却するようにしたので、そのような事態になっても何ら遊技者に不都合なことは生じず、遊技者は安心して更新処理を行うことができる。
【0288】
さらに、旧遊技カードC1に対して更新許可が出たときには、旧遊技カードC1内のカードデータを消去するようにしたので、事前にバックアップしておいたカードデータをその後新遊技カードC2に書き込んでも、更新により同一内容のデータを持つ2枚の遊技カードCが存在するようになることはなく、そのような事態の発生を確実に防止することができる。
【0289】
また、遊技者またはオペレータが、新遊技カードC2をカード発行口102から抜き取って取得したのち、旧遊技カードC1の回収処理を行うようにしたので、更新処理の最終段階で異常が発生し、新遊技カードC2の発行が不可能となるようなときでも、その時点で旧遊技カードC1の回収は行っておらず、少なくとも、旧遊技カードC1は遊技者の手元に返却することができる。その旧遊技カードC1の返却に際しては、バックアップしておいたカードデータを旧遊技カードC1に再度書き込むので、そのような異常事態であっても遊技者に不都合となるようなことを確実に防止することができる。
【0290】
次に、更新機1の第2の実施例として上記図11の相互認証を暗号化のもとで行う場合について、図47を用いて説明する。
【0291】
図47は図11での相互認証を暗号化処理および復号化処理に基づいて行う場合の説明図である。先ず主制御装置1Mは新遊技カードC2に向けて、カード発行機1の仮のカード発行機識別番号および新遊技カードC2のセキュリティコードの要求コマンドを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化し送信する。
【0292】
新遊技カードC2では、受信した情報(仮のカード発行機識別番号および要求コマンド)を暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで復号化して解析し、予め更新機1に格納してある仮のカード発行機識別番号と復号化した仮のカード発行機識別番号とを照合し、一致するとき相手の更新機1は正当であると認証し、要求コマンドに応答して自分のセキュリティコードを暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで暗号化して主制御装置1Mに送信する。
【0293】
主制御装置1Mでは、受信した情報(セキュリティコード)を暗号化情報に基づき所定のアルゴリズムで復号化して解析し、予め格納してある新遊技カードC2のセキュリティコードと復号化したセキュリティコードとを照合し、一致するとき相手の新遊技カードC2は正当であると認証し、この相互間での認証を完了した上で次の情報を新遊技カードC2に送信する。
【0294】
上記図47での暗号化処理および復号化処理において、所定のアルゴリズムとして例えば排他的論理和演算を用いる場合は、送信するときは送信情報と暗号化情報(暗号鍵)との排他的論理和を求めることにより暗号情報を作成して送信し、その暗号情報を受信したときは暗号情報と暗号化情報との排他的論理和を求めて復号化することにより元の送信情報を得るようにする。アルゴリズムとして排他的論理和演算を用いると、暗号化および復号化を簡単な構成で行うことができるが、安全性や信頼性の要求度合いに応じてより高度のアルゴリズムを用いるようにしてもよい。
【0295】
このように、この第2の実施例では相互認証を暗号に基づいて行うようにしたので、新遊技カードC2の偽造や記載データの改竄はほとんど不可能となり、それによって更新機1の信頼性をより向上させることができる。
【0296】
上記の説明では、更新機1は、遊技カードC(旧遊技カードC1、新遊技カードC2)との間での相互認証を経た後に、更新を行うようにしたが、相互認証でなく、更新機1側だけが遊技カードCの真偽を判定し遊技カードCが正当なものであると判定(認証)したとき更新および回収を行うようにしてもよい。このようにすることにより、より簡易な構成の下で更新および回収を行うことができる。
また、旧遊技カードC1の更新許可の判定をカード会社74で行うようにしたが、カード会社74に限らず、例えば遊技店70の管理装置72に設けることもできるし、また当該更新機1自身がその判定を行うように構成してもよい。
【0297】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の更新装置によれば、遊技情報媒体を更新可能としたので、その遊技情報媒体の動作保証を遊技者に対して常時十分に行うことができ、それにより遊技情報媒体の高セキュリティ性も十分に維持し確保することができる。
【0298】
その更新に際しては、旧遊技情報媒体に記憶されている情報を新遊技情報媒体に書き込むので、遊技者は同一内容のデータに基づいて遊技を継続して行うことができ、更新によって遊技者に不都合を与えるようなことはない。
【0299】
さらに、更新処理の最終段階で新遊技情報媒体に旧遊技情報媒体のカードデータを書き込むことができずに新遊技情報媒体の発行が不可能となった場合でも、カードデータを旧遊技情報媒体に再度書き込んで返却するので、遊技者に不都合となるようなことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の更新装置の原理ブロック図である。
【図2】この発明が適用される通信システムにおける遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。
【図3】遊技店内でのデータ通信系を示す図である。
【図4】この発明が適用される通信システム全体の構成を示すブロック図である。
【図5】更新機の正面操作盤の構成を示す図である。
【図6】更新機の側面側内部構成を示す図である。
【図7】更新機の裏面側内部構成を示す図である。
【図8】更新機の動作を制御する制御機構の全体構成を示すブロック図である。
【図9】LON対応のLボードの構成を示すブロック図である。
【図10】遊技カードおよびカード発行型R/W制御装置の構成を示すブロック図である。
【図11】遊技カードと更新機の主制御装置との間で行われる相互認証の説明図である。
【図12】遊技カードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】遊技カードでの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】更新機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】更新機の主制御装置でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】停電割込処理を示すフローチャートである。
【図17】16msタイマ割込処理のフローチャートである。
【図18】100msタイマ割込処理のフローチャートである。
【図19】小型入力装置受信割込処理のフローチャートである。
【図20】光受信割込処理のフローチャートである。
【図21】L受信割込処理のフローチャートである。
【図22】L受信割込処理のフローチャートである。
【図23】L受信割込処理のフローチャートである。
【図24】L受信割込処理のフローチャートである。
【図25】メイン処理中のカード待ち処理のフローチャートである。
【図26】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図27】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図28】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図29】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図30】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図31】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図32】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図33】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図34】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図35】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図36】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図37】メイン処理中のカード更新処理のフローチャートである。
【図38】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図39】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図40】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図41】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図42】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図43】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図44】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図45】カード更新処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【図46】メイン処理中のインターバル処理のフローチャートである。
【図47】図11の相互認証を暗号に基づいて行うときの説明図である。
【符号の説明】
1A 更新装置
1B 遊技情報媒体
1C 新遊技情報媒体
1D 旧媒体認証手段
1E 読取手段
1F 更新判定手段
1G 新媒体認証手段
1H 発行手段
1 更新機
1a,82a,85a,87a,90a,91a,92a 光送受信部
1M 主制御装置
2 CPU
3 電源切替回路
4 ワークRAM
5 タイマ
6 割込コントローラ
7 RAM
8 ROM
9 クロック
10 リアルタイムクロック
11 システムバス
12 PIO
13 ドライバ
14,22,32 Lボード
15 RS−422レシーバドライバ
16 SIO
20 カード回収部
21 カード回収型R/W制御装置
23 回収ボックス
24 搬送路
30 カード発行部
31 カード発行型R/W制御装置
33 カードタンク
34 搬送路
41 通信制御装置
43 小型入力装置
51 エラー解除スイッチ
52 更新機番号スイッチ
53 モードスイッチ
54 更新可ランプ
55 更新中ランプ
56 エラーランプ
57 無停電電源装置
58 電源回路
70,75 遊技店
70a 光ファイバ伝送路
70b 電話回線
71 経営分析装置
72 管理装置
73 ATM交換機
74 カード会社
76 景品POS
80 島設備
82 遊技機
85 カード発行機
86 台間金額付加機
87 大型金額付加機
90,91,92 光中継器
100 筐体
101 カード回収口
102 カード発行口
103 状態表示部
110 正面操作盤
111 側面の開閉扉
112 裏面の開閉扉
121,122 施錠装置
201 遊技カードの送受信平面コイル
202 クロック抽出回路
203 直流化回路
204 送信回路
205 復調回路 205
206 クロック
207 クロック切替回路
208 電力切替回路
209 太陽電池
211 ドライバ
212 LCD
213 CPU
214 ROM
215 RAM
216 EEPROM
217 キースイッチ
311 CPU
312 変調回路
313 カード発行型R/W制御装置の送受信平面コイル
314 受信回路
701 ニューロンチップ
712 ネットワークCPU
708,709 デュアルポートRAM
C 遊技カード
C1 旧遊技カード
C2 新遊技カード

Claims (1)

  1. 遊技情報媒体の更新を行う更新装置において、
    装置本体に装着された遊技情報媒体が、その装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段と、
    上記装置本体が、上記装着された遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段と、
    上記第1の認証および第2の認証による相互認証を経た上で、上記遊技情報媒体に記憶されている情報を読み取りその読取情報を記憶する読取手段と、
    上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を判定する更新判定手段と、
    上記更新判定手段から更新許可が出たとき、上記装置本体に予め収納してあって装着された新遊技情報媒体が、その装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なものであるか否かの第3の認証を行う第3の認証手段と、
    上記装置本体が、上記装着された新遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて当該新遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第4の認証を行う第4の認証手段と、
    上記第3の認証および第4の認証による相互認証を経た上で、当該新遊技情報媒体に上記読取情報を書き込みその新遊技情報媒体を発行する発行手段と、
    上記新遊技情報媒体の発行に際し、その発行過程で異常が発生し発行を行えないときに、上記読取情報を再度上記遊技情報媒体に書き込みその遊技情報媒体を返却する緊急返却手段と、
    を備えたことを特徴とする更新装置。
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