JPH09167212A - 更新装置 - Google Patents

更新装置

Info

Publication number
JPH09167212A
JPH09167212A JP7347178A JP34717895A JPH09167212A JP H09167212 A JPH09167212 A JP H09167212A JP 7347178 A JP7347178 A JP 7347178A JP 34717895 A JP34717895 A JP 34717895A JP H09167212 A JPH09167212 A JP H09167212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
update
game information
information medium
authentication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7347178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3727394B2 (ja
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP34717895A priority Critical patent/JP3727394B2/ja
Publication of JPH09167212A publication Critical patent/JPH09167212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3727394B2 publication Critical patent/JP3727394B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技情報媒体(例えばICカード)を更新す
る更新装置に関し、遊技情報媒体の動作保証を遊技者に
対して十分に行うことができ、また遊技情報媒体の高セ
キュリティ性を十分に確保し維持できるようにする。 【解決手段】 この更新装置1Aは、装着された遊技情
報媒体1Bから受け取った情報に基づいて当該遊技情報
媒体1Bが正当なものであるか否かの第1の認証を行う
第1の認証手段1Dと、第1の認証を経た上で、その遊
技情報媒体1Bに記憶されている情報を読み取り記憶す
る読取手段1Eと、その読取情報に基づいて遊技情報媒
体1Bの更新許可を判定する更新判定手段1Fと、更新
判定手段1Fから更新許可が出たとき、予め収納してあ
る新遊技情報媒体1Cが正当なものであるか否かの第2
の認証を行う第2の認証手段1Gと、第2の認証を経た
上で、当該新遊技情報媒体1Cに上記読取情報を書き込
みその新遊技情報媒体1Cを発行する発行手段1Hと、
を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技情報媒体
(例えばICカード)を更新する更新装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、金額データ、遊技データ(遊技球
数データや遊技コイン数データ)等の各種情報の記憶お
よびその書き換えが可能なICカードを用い、そのIC
カードに記憶の金額データの範囲内で変換した遊技デー
タに基づいて、またはそのICカードに予め記憶されて
いる遊技データに基づいて遊技を行い、遊技の結果獲得
した特典(賞球数データ、賞コインデータすなわち遊技
データ)を当該ICカードに反映し、ICカードの遊技
データを更新するようにした遊技システムが提案されて
いる。このような遊技システムにおいて、遊技者は上記
のICカードをカード発行機で購入し、そのICカード
を、当該遊技システムでの各種装置のカード挿入口、例
えば遊技機等のカード挿入口に差し入れて使用する。そ
して、遊技の際には、必ずこのICカードを使用するこ
とになるので、その使用頻度は非常に高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ICカード
は、情報を記憶する不揮発性メモリへの書き込み回数に
限度があるため、上記のように使用頻度が高くなると、
その限度に達してしまい、それ以上の書き込みは保証で
きなくなる。このような事態が、例えば遊技中に発生す
るとそれまでに獲得した特典データがICカードに反映
されなくなる等、遊技者に対してICカードの動作保証
を行えなくなり、遊技者に多大な迷惑をかけるととも
に、遊技店と遊技者との間での重大なトラブルとなる場
合もある。また、セキュリティ性の高いICカードを遊
技システムに導入した意義も半減してしまう。
【0004】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
ICカードの動作保証を遊技者に対して十分に行うこと
ができ、またICカードの高セキュリティ性を十分に確
保し維持することができる更新装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の更新装置は、遊技情報媒体の更新を行う
更新装置において、装着された遊技情報媒体から受け取
った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なものであ
るか否かの第1の認証を行う第1の認証手段と、上記第
1の認証を経た上で、上記遊技情報媒体に記憶されてい
る情報を読み取りその読取情報を記憶する読取手段と、
上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を
判定する更新判定手段と、上記更新判定手段から更新許
可が出たとき、予め収納してある新遊技情報媒体が正当
なものであるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段
と、上記第2の認証を経た上で、当該新遊技情報媒体に
上記読取情報を書き込みその新遊技情報媒体を発行する
発行手段と、を備えるようにした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の更新装
置の原理ブロック図である。図1において、この発明の
更新装置1Aは、装着された遊技情報媒体1Bから受け
取った情報に基づいて当該遊技情報媒体1Bが正当なも
のであるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段1D
と、上記第1の認証を経た上で、上記遊技情報媒体1B
に記憶されている情報を読み取りその読取情報を記憶す
る読取手段1Eと、上記読取情報に基づいて上記遊技情
報媒体1Bの更新許可を判定する更新判定手段1Fと、
上記更新判定手段1Fから更新許可が出たとき、予め収
納してある新遊技情報媒体1Cが正当なものであるか否
かの第2の認証を行う第2の認証手段1Gと、上記第2
の認証を経た上で、当該新遊技情報媒体1Cに上記読取
情報を書き込みその新遊技情報媒体1Cを発行する発行
手段1Hと、を備えるようにした。
【0007】上記の更新装置1Aによれば、装着された
遊技情報媒体1Bに対して例えば有効期限切れであるこ
とを理由に更新許可が出ると、その遊技情報媒体1Bに
代えて新遊技情報媒体1Cを発行するので、遊技者が使
用する遊技情報媒体は更新され、遊技者に対して遊技情
報媒体の動作保証を十分に行うことができ、また遊技情
報媒体の高セキュリティ性を、長期間にわたって確保し
維持することができる。
【0008】図2はこの発明が適用される通信システム
における遊技店とカード会社とのデータ通信系を示す図
である。図において、遊技店70に設置した経営分析装
置71および管理装置72は、同様に店内に設置してあ
るATM交換機73との間を光ファイバ伝送路70aで
それぞれ接続してあり、遊技店70全体には、店内に設
置してあるその他の各種装置(図3)も含めて、このA
TM交換機73を経由して情報の送受を行うATM(as
ynchronous transfer mode,非同期転送モード)通信に
よるネットワークが構成してある。
【0009】また、経営分析装置71および管理装置7
2は、ATM交換機73を介して店外のカード会社74
に電話回線70bで接続してある。この電話回線70b
には例えば広帯域ISDNのディジタル回線が使用され
る。カード会社74は、当該遊技店70だけでなく他の
遊技店75とも電話回線70bでATM交換機を介して
結ばれており、ATM通信で複数の遊技店70,75等
をネットワーク化している。
【0010】上記のATM通信は広帯域ISDNの基盤
技術として導入され普及しつつある通信方式であり、回
線帯域を効率よく利用できるパケット交換と、高速交換
が可能な回線交換(時分割多重)との双方の利点を備
え、送りたい情報をディジタル化して短い固定長ブロッ
ク(セル)に分割し、その先頭に宛先等を示すヘッダを
付けて順次送り出すようになっている。上記のATM交
換機73では、送り出されてきたセルのヘッダを参照し
高速にセルを振り分けそれぞれの宛先に送り届ける。こ
のATM通信では、情報の取り扱い単位を固定長として
網内のプロトコル処理を簡素化したため、155Mbp
sといった高速、広帯域通信が可能となり、音声、デー
タ、画像等すべてのメディアを同一種類のセルとして交
換・転送可能としている。
【0011】図3は遊技店内でのデータ通信系を示す図
である。遊技店70内の全体も、上述したようにATM
通信でネットワーク化してあり、ATM交換機73には
上記の経営分析装置71および管理装置72の他に、景
品POS(point of sales)76および光中継器90が
それぞれ光ファイバ伝送路70aで接続してある。
【0012】光中継器90には、光通信が可能な位置で
その光中継器90に対しては2番目の階層に相当する位
置に、2つの光中継器91および92が配置してあり、
遊技店70の全域を光通信でカバーできるようになって
いる。光中継器90は光中継器91に送信可能であり、
その光中継器91は光中継器92に送信可能であり、さ
らに光中継器92は光中継器90に送信可能となってい
る。すなわち、情報は光中継器90→光中継器91→光
中継器92→光中継器90の一方向に伝送される。この
ように、トークンリングを使うことにより、各光中継器
90,91,92間の伝送制御を行え、一定期間内にデ
ータを伝送する機会が保証されることにより、確実なデ
ータ伝送が行われることになる。
【0013】光中継器91には、その下方でやはり光通
信で互いに送受信が可能となる位置に島設備80に設け
てある各遊技機82…およびその島設備80の一端側に
設けてある大型金額付加機87が配置してあり、一方の
光中継器92には、その下方で同様に光通信で互いに送
受信が可能となる位置に、更新機1およびカード発行機
85が配置してある。
【0014】上記の光通信は例えば赤外線による光通信
であり、その赤外線の送受信は、光中継器90,91お
よび92の各下端側に設けた光送受信部90a,91
a,92a、並びにカード発行機85、更新機1、大型
金額付加機87、遊技機82…の各上端側に設けた光送
受信部1a,85a,87aおよび82a…を経由して
行われる。
【0015】このような構成において、島設備80の遊
技機82…および大型金額付加機87が管理装置72に
情報を送信するときは、その情報は光中継器91→光中
継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送ら
れ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報は
ATM交換機73→光中継器90→光中継器91の順で
送られてくる。
【0016】また、カード発行機85および更新機1が
管理装置72に情報を送信するときは、その情報は光中
継器92→光中継器90→ATM交換機73の順で送ら
れ、逆に管理装置72から受信するときは、その情報は
ATM交換機73→光中継器90→光中継器91→光中
継器92の順で送られてくる。
【0017】遊技店70内の上記の各装置は、ATM交
換機73を経由して相互にアクセス可能となるととも
に、電話回線70bを使って遊技店70外のカード会社
74に対してもアクセス可能となる。
【0018】図4はこの発明が適用される通信システム
全体の構成を示すブロック図である。この通信システム
では、遊技店70内では光によるATM通信を用いるこ
とにより高速、広帯域通信が可能であり、例えばATM
交換機73と管理装置72や光中継器90との間では、
光ファイバ伝送路70aを経由して155Mbpsとい
う大容量情報の通信が可能であり、またATM交換機7
3と経営分析装置71や景品POS76との間では10
0Mbpsの情報量がやはり光ファイバ伝送路70aを
経由して通信可能となる。さらに、光中継器90と2番
目の階層に相当する位置の光中継器91や光中継器92
との間では光信号によって16Mbpsの情報量が、そ
の光中継器91,92と更新機1等の最下層の各装置と
の間では同様に光信号によって1Mbpsの情報量が、
それぞれ通信可能となるように構成してある。
【0019】このように構築した通信システムにおい
て、カード会社74と遊技店70との間、また遊技店7
0内の各装置間では、後述するような遊技カード使用に
伴う各種情報や遊技機82…での遊技情報等の送受を高
速にリアルタイムで行うことができ、各装置間での情報
伝達が密接に行われている。
【0020】上記の図2、図3および図4に示す通信シ
ステムにおいて、カード会社74は遊技情報媒体1Bの
一例としての遊技カード(例えばICカード)Cを遊技
店70に発行するものであり、カード会社74のオペレ
ータは遊技カードCを遊技店70に納入し遊技店70に
備えてあるカード発行機85のカードタンクに装填す
る。カード会社74が納入するこの遊技カードCのメモ
リ部分には、この遊技カードCの制御処理手順を記載し
た各種プログラムやカード番号、セキュリティコード、
仮のカード発行機識別番号等が予め記憶してある。この
仮のカード発行機識別番号については後述する。
【0021】遊技店70に設置してあるカード発行機8
5は、遊技カードCを所持していない遊技者に遊技カー
ドCを発行するためのものであり、遊技者が遊技カード
Cを購入すべくカード発行機85に所定の金額を投入
し、かつ発行のための最終確認の操作を行ったとき、カ
ード発行機85ではカードタンクから一枚の遊技カード
Cを取り出し、所定の手順を経た上で遊技者に発行す
る。
【0022】大型金額付加機87は、遊技者が購入した
遊技カードCに所望の金額を付加するためのものであ
り、遊技者がこの大型金額付加機87に遊技カードCを
装着すると、遊技者が投入した金額の範囲内で選択した
金額を遊技カードCに付加しその遊技カードCを遊技者
に返却する。
【0023】遊技機82は、パチンコ球を遊技媒体とす
るパチンコ機やメダルを遊技媒体とするパチスロ等であ
り、遊技者が当該遊技機82に遊技カードCを装着した
ときその遊技カードCに記憶してある有価価値を読み取
ってその有価価値の範囲内で変換して得られた遊技媒体
に基づいて遊技者に所定の遊技を行わせるものであり、
その遊技の結果として獲得した遊技媒体は持ち球数とし
て遊技カードCに記憶される。ここで、有価価値とは例
えば球貸し金額や貯球金額であり、球貸し金額は上記の
大型金額付加機87を用いて遊技カードCに付加した金
額で遊技媒体に変換されていないものをいい、貯球金額
は持ち球数のうちから所望数量の遊技媒体を金額に変換
したものをいう。遊技カードCには、これらの球貸し金
額、貯球金額、および持ち球数が記憶され表示されるよ
うになっている。
【0024】この遊技機82…の各々には隣接する遊技
機との間に台間金額付加機86…(図3)が備えてあ
り、遊技者はこの台間金額付加機86…に遊技カードC
を装着することにより、遊技カードCに所望の金額を付
加でき、遊技中には大型金額付加機87まで行かなくて
もその場で簡易に金額を付加できるようになっている。
なお、設置スペース等の関係で台間金額付加機86で使
用できる貨幣は千円紙幣に限られている。
【0025】景品POS76は、遊技店70のカウンタ
に配置してあり遊技カードCに記憶してある持ち球数情
報に基づいて遊技媒体を現金や景品に変換したり、所定
の交換率で貯球金額に変換したりする操作を、遊技者の
希望に応じて行うものである。
【0026】更新機1は遊技カードCを支障なく使用す
るために、例えば使用有効期限を過ぎている遊技カード
Cを新しい遊技カードCに交換するためのもので、遊技
者が更新機1に更新したい遊技カードCを挿入すると、
その遊技カードCが正規のものであり、かつ更新許可に
該当するものであるかどうかを判別した上でその遊技カ
ードCを回収し、自動的に新しい遊技カードCを発行す
るようにしている。このように、更新機1は、旧の遊技
カードCを回収する回収機能と、新しい遊技カードCを
発行する発行機能の双方を併せ持っている。この更新機
1により、遊技カードCの機能の劣化により発生するト
ラブルを未然に防止することができ、遊技カードCの高
い安全性を維持することができる。この更新機1につい
ては詳細に後述する。
【0027】管理装置72は、図2に示すように、コン
ピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリンタ、大容
量記憶装置等から構成され、遊技店70内の上記各装置
を管理したり監視したりするものである。例えば、多数
の遊技機82…から必要なデータを収集し各種遊技状態
でのデータを整理して各遊技機82…の動作状態を管理
し監視している。
【0028】この管理装置72は、カード会社74から
上記の電話回線70bを経由してカード発行機85、大
型金額付加機87、遊技機82…、景品POS76、お
よび更新機1の各識別番号や、遊技カードCのセキュリ
ティコード等を受け取り、これらの受信情報を光中継器
90、光中継器91および光中継器92を経由してカー
ド発行機85に初期値として送信する。
【0029】なお、この場合、カード発行機85に送信
する初期値のうち、自分自身の識別番号となるカード発
行機識別番号にはこの時点では仮のカード発行機識別番
号と真のカード発行機識別番号の2つが設定されてい
る。
【0030】また、管理装置72は、これらのカード会
社74からの受信情報を更新機1にも同様に初期値とし
て送信する。これは、更新機1の発行機能を担保するた
めである。したがって、管理装置72から更新機1へ
は、更新機1の識別番号(以下、「更新機識別番号」と
いう)、カード発行機識別番号(仮のカード発行機識別
番号、真のカード発行機識別番号)、大型金額付加機8
7、遊技機82…、景品POS76の各識別番号、遊技
カードCのセキュリティコード等が送信される。
【0031】さらに、管理装置72は、カード発行機8
5および更新機1以外のその他の各装置に対しては当該
装置の識別番号と遊技カードCのセキュリティコード等
を初期値として送信する。
【0032】カード発行機85は、カードタンクから取
り出した一枚の遊技カードCとの間で次のような処理を
経てその遊技カードCを発行する。すなわち、先ず管理
装置72から送られてきて記憶している自分自身のカー
ド発行機85の仮のカード発行機識別番号を遊技カード
Cに送る。遊技カードCは、送られてきた仮のカード発
行機識別番号と、遊技カードCに予め記憶してある仮の
カード発行機識別番号とを照合し、一致するとカード発
行機85は正当なものであると認証し、今度はカード発
行機85に自分のセキュリティコードを送る。カード発
行機85は、送られてきたセキュリティコードと、管理
装置72から送られてきて記憶している遊技カードCの
セキュリティコードとを照合し、一致すると遊技カード
Cは正当なものであると認証する。
【0033】カード発行機85では、このような遊技カ
ードCとの間での相互認証を行った上で、正当であると
判定した遊技カードCに各装置の識別番号等を書き込ま
せる。その際に、納入時点で遊技カードCに予め書き込
んであった仮のカード発行機識別番号には真のカード発
行機識別番号が上書きされる。
【0034】以後、遊技者が上記の通信システム(遊技
システム)において遊技カードCを大型金額付加機87
や遊技機82…、更新機1その他の各装置に装着したと
き、遊技カードCには各装置の識別番号や遊技カードC
のセキュリティコードが記憶してあり、各装置には自分
自身の識別番号と遊技カードCのセキュリティコードと
が初期値として記憶してあるので、遊技カードCとその
各装置との間でもそれらの情報を用いて相互認証を行
い、この相互認証を経た上で遊技カードCとその各装置
との間の送受信を行うようにしている。この遊技カード
Cと各装置との間での相互認証については、遊技カード
Cと更新機1との間での相互認証を例に挙げて詳細に後
述する。
【0035】経営分析装置71は、管理装置72と同様
にコンピュータ、ディスプレィ、キーボード、プリン
タ、大容量記憶装置等から構成され、管理装置72、遊
技機82…等から収集したデータに基づき演算等を行っ
て営業情報、遊技情報、景品の交換情報等を割り出す処
理を実行し、またそれらの情報の画面表示や印刷を行
う。
【0036】次に、この発明の更新装置の一例としての
更新機の構成について図5〜図9を用いて説明する。
【0037】図5は更新機1の正面操作盤の構成を示す
図、図6は更新機1の側面内部構成を示す図、図7は更
新機1の裏面内部構成を示す図である。更新機1は、ス
タンドボックスタイプのものであり、その筐体100に
は後述する主要機器が収納してあり、その筐体100前
面には正面操作盤110が設けてある。
【0038】正面操作盤110には、図5に示すよう
に、その中央左にカード回収口101が、またその右下
部にはカード発行口102がそれぞれ設けてあり、遊技
者が更新したい遊技カード(以下、「旧遊技カード」と
いう)C1を、その遊技者または遊技者に代行するオペ
レータがカード回収口101に挿入すると、更新機1は
所定のカード待ち処理とカード更新処理を実行し、新ら
しい遊技カード(以下、「新遊技カード」という)C2
をカード発行口102から発行し、旧遊技カードC1は
そのまま回収する。このカード待ち処理およびカード更
新処理の詳細は後述する。
【0039】正面操作盤110の中央上部には、エラー
発生時に点灯するエラーランプ56、カード更新実行中
に点灯する更新中ランプ55、および更新のための旧遊
技カードC1の受け入れが可能であることを示す更新可
ランプ54の3つのランプが並べて配置してあり、遊技
者またはオペレータに報知するようになっている。更新
可ランプ54の少し下方には状態表示部103が設けて
あり、更新機1のより詳細な動作状態を表示できるよう
になっている。
【0040】正面操作盤110の右上部には、エラー解
除スイッチ51およびモードスイッチ53が設けてあ
る。エラー解除スイッチ51は、異常発生後オペレータ
がその対応処置を施したときにエラー解除を行うための
スイッチであり、モードスイッチ53は、例えばこの更
新機1を遊技店70に導入した際の導入テスト時に各種
機器の動作確認を行うためのスイッチである。
【0041】筐体100の内部には各種機器が収納して
ある。図6に示すように、筐体100側面の開閉扉11
1をその施錠装置121で開けると、その内部には、上
段側にカード回収部20が、下段側にカード発行部30
が配置してある。
【0042】カード回収部20は、後述する主制御装置
1M(図8)からの指令を受けて旧遊技カードC1の回
収を行うものであり、カード回収口101に挿入され回
収された旧遊技カードC1を保管する回収ボックス2
3、カード回収口101から挿入され装着された旧遊技
カードC1からデータを読み取ったりその旧遊技カード
Cにデータを書き込んだりするカード回収型R/W制御
装置21、およびカード回収型R/W制御装置21から
回収ボックス23まで旧遊技カードC1を搬送する搬送
路24から構成されている。
【0043】カード発行部30は、主制御装置1Mから
の指令を受けて新遊技カードC2の発行をカード発行口
102から行うものであり、カード会社74から納入さ
れた新遊技カードC2を保管するカードタンク33、そ
のカードタンク33から取り出し装着した1枚の新遊技
カードC2からデータを読み取ったりその新遊技カード
C2にデータを書き込んだりするカード発行型R/W制
御装置31、カードタンク33からカード発行型R/W
制御装置31まで新遊技カードC2を搬送する搬送路3
4から構成されている。
【0044】筐体100裏面の開閉扉112をその施錠
装置122で開けると、その正面に更新機1全体の動作
を制御する主制御装置1Mが配置してある。この主制御
装置1Mの構成および制御内容については詳細に後述す
る。
【0045】裏面下部には、更新機1に電源を供給する
電源装置(電源回路)58と無停電電源装置(UPS)
57とが設けてある。電源回路58は、電源スイッチ5
80をオンすることにより商用100ボルトの電源供給
を無停電電源装置57を介して受け取り、所定の直流電
圧に変換した後その直流電圧を更新機1の各部に供給す
る。そして、商用電源の停電時には、無停電電源装置5
7は単独で作動して電源回路58に電力供給を行い、主
制御装置1Mにより電源をオフできる状態に移行した時
点でシャットダウンする。
【0046】開閉扉112の裏面には、管理装置72等
の他の装置との間での通信制御を行う通信制御装置41
が設けてある。この通信制御装置41は、筐体100の
上端部分に突出して設けた光送受信部1aを経由して、
他の装置との間での情報の送受信を行っている。
【0047】通信制御装置41の近傍に更新機番号スイ
ッチ52が設けてある。この更新機番号スイッチ52は
例えばディップスイッチタイプのもので、管理装置72
に対して当該更新機1のアドレスを認識させるためのも
のである。
【0048】また開閉扉112裏面に、小型入力装置4
3が懸架して配備してある。この小型入力装置43は、
更新機1専用のデータ端末器であり、接続コードで主制
御装置1Mに接続してあり、オペレータが取り出して使
用できるようになっている。小型入力装置43には入力
キーと16桁のLCD表示器が備えてあり、例えば入力
キーに割り付けてある「エラー内容確認」キーを押す
と、その時点で検出されているエラーの内容をLCD表
示器に表示する。
【0049】図8は更新機の動作を制御する制御機構の
全体構成を示すブロック図である。図において、更新機
1の動作を制御する制御機構は、主制御装置1Mを主要
部とし、上記のカード回収型R/W制御装置21やカー
ド発行型R/W制御装置31その他の各種機器を周辺端
末として構成される。
【0050】主制御装置1MはCPU2を中心に構成さ
れ、このCPU2と他の部位とは、データバス、アドレ
スバス、制御バスを含むシステムバス11を介して相互
に接続してあり、システムバス11を経由して互いに必
要な情報の転送を行っている。
【0051】CPU2は、電源投入時あるいはリセット
時に、所定のプログラムを記憶するROM8から適宜に
プログラムを読み出すと共に、制御に必要な情報等をワ
ークRAM4から読み出す等して所定の初期化処理を行
う。そして、クロック9からの基準クロック信号や割込
コントローラ6からの割込信号を受け、これらの制御信
号の入力タイミングに基づいて所定のプログラムを順次
実行し、その実行時には必要に応じて随時RAM7に対
する情報の書き込みや読取りを行う。
【0052】主制御装置1Mには、上述したように無停
電電源装置57が接続してあり、電源スイッチ580の
オンにより無停電電源装置57から電源回路58を介し
て所定の電圧(例えば5V、12V、24V)がCPU
2等に印加される。
【0053】停電発生時には無停電電源装置57が作動
して一時的に電力を供給するとともに、無停電電源装置
57はCPU2に割込信号を出力し、CPU2はその割
込信号に基づいて保存すべき諸データをワークRAM4
に退避させバックアップを行う。このワークRAM4は
バックアップ電源の供給を受けてデータを常時保存可能
なメモリであり、通常は電源回路58からの電源を電源
切替回路3を介してバックアップ電源としているが、電
源オフ時や停電発生時にはCPU2からの制御信号を電
源切替回路3が受けてワークRAM4専用に設けてある
電池に切り替えその電池をバックアップ電源として用い
ている。
【0054】上記のシステムバス11にはPIO(パラ
レル入出力ポート)12が接続してあり、このPIO1
2には下記の各装置が接続してある。すなわち、PIO
12にはエラー解除スイッチ51、更新機番号スイッチ
52およびモードスイッチ53が接続してあり、これら
のスイッチ51,52および53がオンしたときのオン
信号がPIO12を経由してCPU2に送られ、そのオ
ン信号に応じてそれぞれエラーの解除、管理装置72へ
のアドレス設定、および各端末装置の動作確認を行う。
【0055】また、PIO12にはドライバ13を介し
て更新可ランプ54、更新中ランプ55、エラーランプ
56および状態表示部103が接続してあり、これらの
ランプ54,55,56や状態表示部103はCPU2
からの指令を受けて点滅や表示を行う。
【0056】さらに、システムバス11にはLボード
(ネットワークボード)14が接続してある。このLボ
ード14はカード回収型R/W制御装置21側に設けた
Lボード22とともに、通信インターフェイスとしての
機能を果たしており、CPU2とカード回収型R/W制
御装置21とは、このLボード14および22を経由し
て互いに情報の送受信を行っている。
【0057】このカード回収型R/W制御装置21は、
上述したようにカード回収部20に内蔵してあり、カー
ド回収口101から挿入された旧遊技カードC1が、こ
のカード回収型R/W制御装置21に装着されると、カ
ード回収型R/W制御装置21は、CPU2からの指令
を受けて、装着された旧遊技カードC1の情報の読取り
や旧遊技カードC1への情報の書き込み、また、読み取
った情報のCPU2への伝達等を行う。
【0058】また、同様にLボード14はカード発行型
R/W制御装置31側に設けたLボード32とともに、
通信インターフェイスとしての機能を果たしており、C
PU2とカード発行型R/W制御装置31とは、このL
ボード14および32を経由して互いに情報の送受信を
行っている。
【0059】このカード発行型R/W制御装置31は、
上述したようにカード発行部30に内蔵してあり、カー
ドタンク33に収納してある新遊技カードC2が、この
カード発行型R/W制御装置31に装着されると、カー
ド発行型R/W制御装置31は、CPU2からの指令を
受けて、装着された新遊技カードC2への情報の書き込
みや、新遊技カードC2の情報の読取り、また、その読
み取った情報のCPU2への伝達等を行っている。
【0060】上述したLボード14,22,32は、い
ずれも同様の構成であり、代表として図9に更新機1側
に設けたLボード14の構成を示して説明する。その他
のLボードの詳細なブロック構成も同様であるため、そ
れらの説明は省略する。
【0061】ここで、各Lボード(ネットワークボー
ド)に使用されるLANは、米国エシェロン社によって
開発されたLON(Local Operating Network :エシェ
ロン社登録商標)という技術に基づいている。以下、各
Lボードに使用されるLANをLONとして説明する。
一般的に、LON技術は各種センサと、各種アクチュエ
ータとの通信(例えば、最大32385ノード)により
検知、監視、制御その他のアプリケーションを容易に、
高信頼度をもって、かつ低コストで実現できるというイ
ンテリジェント分散型ネットワークシステム技術であ
る。この実施例では、このLON技術を更新機1に適用
している。
【0062】図9はLON対応のLボード14の構成を
示すブロック図である。図9において、Lボード14は
分散型知的制御ネットワークLONシステム用のニュー
ロンチップ701、クロック回路702、トランシーバ
703、カップリング回路704、バス705、ROM
706、RAM707、デュアルポートRAM(DPR
AM)708,709を有している。ニューロンチップ
701は複数のCPUによりLONシステムの通信管理
を行うもので、MACCPU711、ネットワークCP
U712、アプリケーションCPU713、RAM71
4、EEPROM715、ネットワーク通信ポート71
6、I/Oポート717およびバス718により構成さ
れる。
【0063】MACCPU711はメディアアクセスコ
ントロール用で、7層あるLONTALKプロトコルの
第1層と第2層の処理を行う。ネットワークCPU71
2はネットワーク用で、LONTALKプロトコルの第
3層から第6層までの処理を行う。アプリケーションC
PU713はユーザーが書いたコードと、オペレーティ
ングシステム(アプリケーションコードで呼び出したオ
ペレーティングシステム)とを同時に実行し、アプリケ
ーションプログラムに使用するプログラム言語は「NE
URON C」である。RAM714はワークエリアと
して使用され、EEPROM715はネットワーク構成
およびアドレス指定情報、ニューロンチップ識別コー
ド、ユーザー作成のアプリケーションコードおよび読み
出し主体データ等のデータを記憶する。ネットワーク通
信ポート716は、ネットワーク通信のインターフェイ
ス処理を行い、I/Oポート717はニューロンチップ
701を外部ハードウエアと接続する。
【0064】クロック回路702はニューロンチップ7
01の処理に必要なクロック信号を生成する。ROM7
06はニューロンチップ701の制御プログラムやネッ
トワーク通信を行うときに必要なデータを格納してい
る。RAM707はネットワーク通信を行うときの必要
なデータを一時的に格納するワークエリアとして用いら
れる。
【0065】トランシーバ703はニューロンチップ7
01とカップリング回路704の間に配置されており、
LONネットワークを構成する各ノードと通信メディア
間の物理的な接続を行うモジュールで、データの変調お
よび復調を行う。カップリング回路704はAC24V
の電源ラインに介挿され、電源ラインに重畳するデータ
を変調/復調するトランシーバ703に接続される。
【0066】デュアルポートRAM(DPRAM)70
8,709は更新機1におけるLボード14上のバス7
05と、カード発行型R/W制御装置31側およびカー
ド回収型R/W制御装置21との何れからでも、内部の
メモリ(双方向メモリ)へのデータの書き込み、メモリ
からのデータの読み出しが可能であり、この双方向メモ
リを経由してLボード14とカード発行型R/W制御装
置31、カード回収型R/W制御装置21との間で相互
にデータ転送が行われる。
【0067】このようなLONネットワークを構成する
Lボード14を使用することにより、AC24Vの電源
ラインの上に重畳してデータの転送を行うことが可能
で、したがって、特にデータ転送用の信号線を設けなく
ても、電源供給ラインを使用してデータ転送ができると
いう利点がある。なお、カップリング回路704の前段
で付設する電源供給ラインより、カード発行型R/W制
御装置31、カード回収型R/W制御装置21等に対し
て電源が供給される。
【0068】図8に戻って、システムバス11にはさら
に通信制御装置41が接続してある。通信制御装置41
はシステムバス11を介してCPU2との間で情報転送
を行うとともに、光送受信部1aの行う通信を制御す
る。光送受信部1aは、上記のように更新機1の上部に
配置され、光中継器92との間でデータ転送のための赤
外線通信を行うもので、赤外線を発光する光送信部と赤
外線を受信する光受信部とを有する。
【0069】通信制御装置41は、例えば通信インター
フェイス回路、通信ドライバ/レシーバ、通信コントロ
ーラ、メモリ、マイクロプロセッサ、クロック回路、メ
モリ、デュアルポートRAM(双方向メモリ)を有して
構成され、光送受信部1aに送信されてきた管理装置7
2等の外部装置からの情報をメモリに一時的に格納しそ
の格納した情報を読み出してデュアルポートRAMに書
き込んだり、あるいはCPU2がデュアルポートRAM
に書き込んだ情報を読み出してメモリに格納することに
より、すなわちデュアルポートRAMを介して更新機1
と外部装置との双方からの情報の書き込みを可能にする
ことにより、情報の転送を通信(光送信)タイミングの
制約を受けずにスムーズに行えるようになっている。
【0070】上記システムバス11にはSIO(シリア
ル入出力ポート)16およびRS−422レシーバドラ
イバ15を介して小型入力装置43が接続してあり、小
型入力装置43とCPU2との間での情報の送受信を行
えるようになっている。
【0071】リアルタイムクロック(R.T.C)10
は、小型入力装置43の時刻表示に利用される。
【0072】この実施例では、新遊技カードC2はカー
ドタンク33から取り出されてカード発行型R/W制御
装置31に装着され、CPU2との間での情報の授受等
の所定の手順を経た上で発行される。また、旧遊技カー
ドC1はカード回収型R/W制御装置21に装着され、
CPU2との間での情報の授受等の所定の手順を経た上
で回収される。
【0073】以下に新遊技カードC2およびカード発行
型R/W制御装置31の構成、並びに新遊技カードC2
をカード発行型R/W制御装置31に装着したときの作
用を図10を用いて説明する。旧遊技カードC1および
カード回収型R/W制御装置21の構成並びにその作用
は、新遊技カードC2およびカード発行型R/W制御装
置31の構成並びにその作用と同様であるので、その説
明は省略する。
【0074】図10は新遊技カードおよびカード発行型
R/W制御装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、新遊技カードC2は、CPU213とROM21
4、RAM215、EEPROM216の各メモリとを
内蔵しデータの記憶およびデータ処理機能を有するIC
カードとして構成され、例えば薄いプラスチックカード
内に一体的に形成してあるため、データのセキュリティ
性は極めて高いものとなっている。なお、新遊技カード
C2として、ICカードでなく、同様にセキュリティ保
護が十分になされている光カードを用いるようにしても
よい。その場合には、カード発行型R/W制御装置31
等の必要部分は光カードに対応したものが使用される。
【0075】ROM214には、所定の制御処理手順を
記載した各種プログラムが格納してある。
【0076】不揮発性で書き換え可能なEEPROM2
16は電源供給が断たれてもデータを保持可能であり、
このEEPROM216には、新遊技カードC2のセキ
ュリティコードや各端末装置の識別番号、球貸し金額、
貯球金額、持ち球数等の保持する必要のある各種情報が
格納してある。
【0077】新遊技カードC2が単体で動作するときに
は、CPU213は、クロック206からの基準クロッ
ク信号をクロック切替回路207を介して受信し、その
基準クロック信号の入力タイミングに基づいて、ROM
214に記憶してある所定のプログラムを実行する。そ
の実行時には必要に応じて随時RAM215やEEPR
OM216に対する情報の書き込みや読み取りを行って
いる。
【0078】CPU213は遊技者がキースイッチ21
7をオンしたときのそのオン信号を検出すると、LCD
ドライバ211を介してLCD(液晶ディスプレイ)2
12に所定の情報を表示する。例えば、キースイッチ2
17から最初のオン信号を検出すると球貸し金額(残
金)を表示し、次のオン信号で持ち球数を表示し、さら
に次のオン信号で貯球金額を表示するというようにオン
信号を検出する度に表示内容を変更する。
【0079】LCD212は、小型で細長い液晶ディス
プレイであり、複数の数字や記号等を使用して1行で必
要な情報(例えば球貸し金額、持ち球数、貯球金額等)
を表示可能なモノクロタイプのものが用いられる。カラ
ータイプの液晶ディスプレイを用いてもよい。
【0080】太陽電池209は外部の太陽光や室内光を
受けて直流電力を発生し、新遊技カードC2が単体で動
作するときに必要な電力を各部に供給するものであり、
より高い制御電圧を要するLCD212には特に昇圧回
路210で一旦昇圧した上でLCDドライバ211を介
して供給している。
【0081】新遊技カードC2がカードタンク33から
搬送路34を運ばれてカード発行型R/W制御装置31
に装着されると、新遊技カードC2の送受信平面コイル
201は、電磁波による電磁結合でカード発行型R/W
制御装置31との間で信号の送受を行うとともに、カー
ド発行型R/W制御装置31から電力の供給を受け、そ
の電磁波に基づく電力をクロック取出回路202、直流
化回路203および復調回路205に出力する。
【0082】クロック取出回路202は、送受信平面コ
イル201を介して捕捉したカード発行型R/W制御装
置31からの電磁波に含まれる信号から基準クロック信
号を抽出し、その基準クロック信号でCPU213を動
作させるべくクロック切替回路207にクロック信号の
切り替えを行わせる。
【0083】また、直流化回路203は送受信平面コイ
ル201を介して捕捉したカード発行型R/W制御装置
31からの電磁波から、新遊技カードC2への供給電力
になる電磁エネルギーを取り出して直流変換し、電力切
替回路208および送信回路204に供給する。
【0084】電力切替回路208は、新遊技カードC2
への電力供給を直流化回路203あるいは太陽電池20
9に切り替えるもので、新遊技カードC2がカード発行
型R/W制御装置31に装着されて送受信平面コイル3
13および201が電磁結合しているときは、直流化回
路203からの直流電力をCPU213等に供給し、一
方カード発行型R/W制御装置31に装着されずに単体
で動作するときは、太陽電池209からの直流電力をC
PU213等に供給する。
【0085】送信回路204は、CPU213の出力信
号に基づいて直流化回路203から供給される直流電力
を消費することで、間接的にカード発行型R/W制御装
置31側に新遊技カードC2からの信号を伝達する。復
調回路205は、送受信平面コイル201を介して捕捉
したカード発行型R/W制御装置31からの電磁波に含
まれる信号を復調して必要なデータを取り出す処理を行
い、取り出したデータをCPU213に出力する。
【0086】カード発行型R/W制御装置31は、CP
U311、変調回路312、受信回路314、送受信平
面コイル313およびLボード32を有している。CP
U311は、新遊技カードC2からのデータの読み出し
や新遊技カードC2へのデータの書き込みに必要なデー
タ処理を行い、カード発行型R/W制御装置31の動作
を制御している。
【0087】変調回路312は送受信平面コイル313
に向けて、電力供給信号に制御信号とデータとを重畳し
た変調信号をCPU311の出力信号に基づき送ってい
る。すなわち、新遊技カードC2の動作電力となる電源
の供給や、基準クロック信号等の制御信号の送信および
データの送信を、内蔵した電力増幅器(図示省略)で増
幅して行っている。
【0088】送受信平面コイル313は変調回路312
の出力に基づいて駆動し、新遊技カードC2側の送受信
平面コイル201に対して電磁結合により新遊技カード
C2の動作電力、制御信号およびデータを送信する。受
信回路314は送受信平面コイル313に向けて供給さ
れる変調回路312の出力がどのように変化するか、す
なわち電磁的に結合した送受信平面コイル313および
送受信平面コイル201間では、新遊技カードC2の送
信回路204によって送信すべきデータに応じて電磁波
が変化するので、それに対応して変調回路312の出力
電圧波形がどのように変化するかを監視することによ
り、間接的に新遊技カードC2からのデータに対応した
信号変化を検出する。この信号変化の検出は新遊技カー
ドC2からのデータを受信することに相当する。付属の
Lボード32はカード発行型R/W制御装置31に対し
て電源供給を行うとともに、CPU311との間でデー
タの転送を行う。
【0089】上記の新遊技カードC2およびカード発行
型R/W制御装置31から成る構成において、主制御装
置1Mから新遊技カードC2に向けてデータを転送する
場合は、先ず主制御装置1Mが主制御装置1M側のLボ
ード14内のデュアルポートRAM708,709にそ
のデータを書き込む。そのデータはカード発行型R/W
制御装置31側のLボード32間で転送されてLボード
32内のデュアルポートRAM(図示省略)に書き込ま
れるので、カード発行型R/W制御装置31のCPU3
11はそのデータを読み取り、変調回路312および送
受信平面コイル313を経由して新遊技カードC2側に
出力する。
【0090】逆に新遊技カードC2から主制御装置1M
に向けてデータを転送する場合は、先ずCPU213が
そのデータを送信回路204および送受信平面コイル2
01経由でカード発行型R/W制御装置31に間接的に
出力する。カード発行型R/W制御装置31では、受信
回路314がそのデータに応じた信号変化を新遊技カー
ドC2からのデータに相当するものとして検出しCPU
311に送る。CPU311がLボード32内のデュア
ルポートRAMにそのデータを書き込むと、そのデータ
は主制御装置1M側のLボード14間で転送されてLボ
ード14内のデュアルポートRAM708,709に書
き込まれ、主制御装置1Mがそのデータを読み取る。
【0091】なお、上記の送受信平面コイル313およ
び201は電磁的に結合しており、新遊技カードC2は
カード発行型R/W制御装置31に対して非接触で情報
の送受信を行うことができるので、カード発行型R/W
制御装置31との接触による損傷を受けず、また静電気
による誤動作も防止することができるので、新遊技カー
ドC2の信頼性も向上させることができる。
【0092】新遊技カードC2がカード発行型R/W制
御装置31に装着されると、新遊技カードC2と主制御
装置1Mとの間では上記の構成のもとで情報の送受信が
行われるが、上述したようにその情報の送受信時には先
ず相手の正当性を認識すべく相互認証を行っている。次
に、この相互認証について図11を用いて説明する。
【0093】なお、この段階、すなわち新遊技カードC
2が更新機1から発行される前の段階では上述したよう
に、新遊技カードC2には自分自身のセキュリティコー
ドやカード番号、この新遊技カードC2の制御処理手順
を記載した各種プログラム、仮のカード発行機識別番号
等が、カード会社74による納入時に予め書き込んであ
る。一方の主制御装置1Mには仮のカード発行機識別番
号、新遊技カードC2のセキュリティコード等が管理装
置72からの初期値として書き込んである。
【0094】図11は遊技カードと更新機の主制御装置
との間で行われる相互認証の説明図である。新遊技カー
ドC2がカード発行型R/W制御装置31に装着される
と、その装着の通知が主制御装置1Mに送られる。その
とき主制御装置1Mは新遊技カードC2に向けて、図に
示すように自分の方から仮のカード発行機識別番号を送
信し、同時に新遊技カードC2のセキュリティコードを
送ってくるように要求コマンドを送信する。
【0095】新遊技カードC2では、予め格納してある
仮のカード発行機識別番号と主制御装置1Mから送られ
てきた仮のカード発行機識別番号とを照合(チェック)
し、一致するとき相手の更新機1は正当であると認証
し、今度は受信した要求コマンドに応答して自分のセキ
ュリティコードを主制御装置1Mに送信する。
【0096】主制御装置1Mでは、予め格納してある新
遊技カードC2のセキュリティコードと新遊技カードC
2から送られてきたセキュリティコードとを照合し、一
致するとき相手の新遊技カードC2は正当であると認証
し、この相互間での認証を完了した上で次の情報を新遊
技カードC2に送信する。すなわち、新遊技カードC2
が更新機1のカード発行型R/W制御装置31に装着さ
れると、先ず相手の正当性を互いに認証する相互認証を
行い、この相互認証を経た上で新遊技カードC2とその
各装置との間の次の送受信を行うようにしている。
【0097】上記の相互認証は、旧遊技カードC1と主
制御装置1Mとの間でも行われるが、旧遊技カードC1
が主制御装置1Mからの更新機識別番号に基づいて主制
御装置1Mの認証を行う点が相違する以外は、新遊技カ
ードC2と主制御装置1Mとの間での相互認証と同一で
ある。
【0098】上述したように、この実施例では新遊技カ
ードC2は更新機1を認証し、更新機1は新遊技カード
C2を認証し、互いに相手の認証を行った上で新遊技カ
ードC2との情報の送受を行う。また同様に、旧遊技カ
ードC1は更新機1を認証し、更新機1は旧遊技カード
C1を認証し、互いに相手の認証を行った上で旧遊技カ
ードC1との情報の送受を行う。この相互認証は、更新
機1と新遊技カードC2との間だけで、また更新機1と
旧遊技カードC1との間だけで情報の送受を行い、相手
から受け取ったその情報を照合すればよいので簡易に行
えるが、たとえ簡易であっても双方が相手を確実に認証
できるので、遊技カードの高セキュリティ性と相俟って
システムとしてのセキュリティ性を高度に保持すること
ができ、更新機1としての信頼性を向上させることがで
きる。
【0099】また、その相互認証において管理装置72
のような第3者的な装置は介在しないので、情報の送受
を速やかに行うことができ、この更新機1を使用する遊
技者も、新遊技カードC2の発行を速やかに受けること
ができる。
【0100】次に、新遊技カードC2、旧遊技カードC
1および更新機1の主制御装置1Mの各々が行う制御内
容について説明する。
【0101】先ず、新遊技カードC2が実行する制御内
容を、図12および図13のフローチャートに基づいて
説明する。なお、旧遊技カードC1が実行する制御内容
も同様なのでここではその説明を省略する。図12およ
び図13は新遊技カードC2での処理手順を示すフロー
チャートである。図において、新遊技カードC2は、先
ずステップS1において電力供給信号(電磁波の供給)
が有るか否かを判別する。電力供給信号は新遊技カード
C2をカード発行型R/W制御装置31に装着したと
き、カード発行型R/W制御装置31から無線によって
供給されるものである。
【0102】ステップS1において電力供給信号が有る
と判別したときは、新遊技カードC2がカード発行型R
/W制御装置31に装着してある場合であり、この場合
は先ずカード発行型R/W制御装置31からの情報を受
信する処理を行い(ステップS2)、次いで更新機1か
らの仮のカード発行機識別番号を確認する処理を行う
(ステップS3)。これは、仮のカード発行機識別番号
が正規のものであるかどうかを認証し確認するものであ
る。
【0103】続いてステップS4において仮のカード発
行機識別番号がOKであるか否かの判別を行い、OKで
なければステップS1に戻って処理を繰り返し、仮のカ
ード発行機識別番号がOKであれば更新機1からセキュ
リティコードの要求があるか否かの判別を行う(ステッ
プS5)。セキュリティコードの要求があればセキュリ
ティコードを更新機1に送信し、ステップS1に戻る。
これにより、新遊技カードC2と更新機1との間で相互
認証が行われる。
【0104】相互認証が終了すると、ステップS5の判
別結果はNOとなるので、ステップS6に進み、更新機
1から情報の書き込み要求があるか否かの判別を行い、
書き込み要求があれば情報の書き込みを行い(ステップ
S9)、ステップS1に戻る。これにより、更新機1か
らの情報が新遊技カードC2に書き込まれる。
【0105】このとき新遊技カードC2には、各装置の
識別番号や、詳細は後述するように旧遊技カードC1の
球貸し金額、貯球金額および持ち球数の記載データ等が
書き込まれる。更新機1から送信してくるカード発行機
識別番号は真のカード発行機識別番号であり、カード会
社74からの納入時点で新遊技カードC2に予め書き込
んであった仮のカード発行機識別番号はこのとき上書き
され真のカード発行機識別番号となる。
【0106】ステップS6で書き込み要求がなければス
テップS7に進み、新遊技カードC2が記憶している情
報の読み出し要求が有るか否かを判別し、読み出し要求
が有れば、要求のあった情報を送信する処理を行い(ス
テップS10)、ステップS1に戻る。これにより、更
新機1から読み出し要求のあった新遊技カードC2内の
対応情報が更新機1に送信される。
【0107】一方、ステップS1において、電力供給信
号が存在しないときは、新遊技カードC2が単体で動作
する場合であり、先ずキースイッチ217をオンしたか
否かを判別し(ステップS13)、キースイッチ217
がオンしてなければステップS13に待機し、オンして
いればそのオン信号の回数をカウントアップし(ステッ
プS14)、そのカウント値が最大になればそのカウン
ト値をクリアし(ステップS15,S16)、そうでな
ければカウント値に応じて、「0」であればそのLCD
212に球貸し金額(残金)を表示し、「1」であれば
持ち球数を表示し、「2」であれば貯球金額を表示し、
「3」であればその遊技者の本日の遊技結果に対応した
収支状況を表示し、また「4」であればその新遊技カー
ドC2の有効期限を表示するというようにキースイッチ
217のオン信号に応じて表示内容を変更させる(ステ
ップS17〜S26)。
【0108】次に更新機1の主制御装置1Mが実行する
制御内容を、図14〜図46のフローチャートに基づい
て説明する。図14および図15は更新機の主制御装置
でのメイン処理の手順を示すフローチャートである。こ
のメイン処理は更新機1の電源投入と同時に開始され
る。
【0109】メイン処理が開始すると、先ずステップS
31でCPU2やPIO12、SIO16等の入出力ポ
ートの初期化を行い、次にステップS32でデータやフ
ラグ等の変数の初期化、周辺装置の初期化、およびワー
クRAM4やRAM7、Lボード14のデュアルポート
RAM708,709等のワークエリアの初期化を行
う。
【0110】続いてステップS33でカード回収型R/
W制御装置21およびカード発行型R/W制御装置31
の初期化を行い、次にステップS34でネットワークの
回線テストパケットを受信したか否かを判別する。これ
は、ネットワークを管理している管理装置72からの回
線テストパケットを受信したか否かを判断するものであ
り、回線テストパケットを受信していなければ、ステッ
プS41に進んでインターバル処理を実行した後このス
テップS34に戻り、回線テストパケットを受信するま
で待機する。
【0111】なお、ステップS41や後述するステップ
S42等におけるインターバル処理は、警告エラーの調
査やその処理、小型入力装置43からの受信処理、停電
検出時の処理等を行うものであり、その詳細は図46を
用いて後述する。ここで、警告エラーとは、回収ボック
ス23が満杯近くになるようなその後の更新動作が引き
続き可能ではあるが警告を要する程度のエラーをいい、
回収ボックス23内の旧遊技カードC1を移し替える等
によりその警告エラーは解消される。ステップS34で
回線テストパケットを受信すると、ステップS35に進
んで回線テスト処理を行う。これは、回線がつながると
管理装置72に対して更新機1からOKのACKを返す
ものである。
【0112】次に、ステップS36で管理装置72から
初期値を受信したか否かを判別する。初期値としては、
上述したように更新機識別番号、仮のカード発行機識別
番号、真のカード発行機識別番号、その他の装置の識別
番号や、セキュリティコード等がある。初期値を受信し
ていなければ、ステップS42に進んでインターバル処
理を実行した後このステップS36に戻り、初期値を受
信するまで待機する。初期値を受信すると、ステップS
37に進んで初期値処理を行い、受信した初期値を更新
機1のメモリに書き込む。そして、この初期値は後述す
るようにカードデータ書込処理(図43のステップS7
44)を経て、更新機1から認証済みの新遊技カードC
2に書き込まれる。
【0113】このように、初期値については管理装置7
2側から送信して更新機1のメモリに記憶する。すなわ
ち、新遊技カードC2に書き込むことになるデータにつ
いては管理装置72側から送信するようにしたので、そ
の後の遊技システムにおいて重要となるデータの信頼性
を十分に確保することができる。
【0114】次に、ステップS38で稼働データを設定
して管理装置72に送信し、ステップS39に進む。
【0115】ステップS39では、開店を指示する開店
パケットを受信したか否かを判別する。開店パケットを
受信していなければ、ステップS43に進んでインター
バル処理を実行した後このステップS39に戻り、開店
パケットを受信するまで待機する。開店パケットを受信
すると、ステップS40に進んで開店処理を行い、これ
により更新機1が開店状態となる。
【0116】続いてステップS44で、後述の各処理で
発生するステータスのチェックを行う。そのステータス
が閉店でもなくまたエラーでもないときは、更新機1が
正常であるとして、ステップS45に進みカード待ち処
理を実行する。ここで、エラーとは、例えばカード回収
型R/W制御装置21やカード発行型R/W制御装置3
1にトラブルが発生しその後の更新動作を行えないよう
な動作不能エラーをいう。
【0117】ステップS45のカード待ち処理は、遊技
者または遊技者に代行するオペレータがカード回収口1
01に旧遊技カードC1を挿入し、その検出があったと
きに行う処理であり、旧遊技カードC1が正当であるこ
とを受けて、更新許可フラグをオンとするまでの各処理
を行う。その詳細は図25〜図36を用いて後述する。
【0118】次のステップS46では、カード待ち処理
の実行時に発生したステータスのチェックを行い、その
結果、上記のカード待ち処理が正常に実行されエラーは
発生していないと判別し、かつステータスが閉店でない
と判別したときはステップS47に進み、カード更新処
理を実行する。このカード更新処理では、更新許可フラ
グがオンとなったことを受けてカードタンク33にある
新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装置31ま
で搬送し、相互認証およびカードデータ等の書き込みを
行った上でその新遊技カードC2を発行し、旧遊技カー
ドC1を回収するまでの一連の処理を行う。その詳細は
図37〜図45を用いて後述する。
【0119】ステップS47でのカード更新処理が完了
したときは、ステップS44に戻り、ステータスが閉店
となるかまたはエラーとなるまでステップS44〜ステ
ップS47を繰り返し実行し、旧遊技カードC1の更
新、すなわち新遊技カードC2の発行と旧遊技カードC
1の回収とを継続して行う。
【0120】一方、上記のステップS44,S46でス
テータスが閉店またはエラーのときは、ステップS48
に進む。
【0121】ステップS48では、ステータスが閉店で
あるか否かを判別し、閉店でなければステータスがエラ
ーのときなのでステップS50に進みエラー処理を行
う。このエラー処理では、管理装置72に対してエラー
発生パケットを送信し、その後ステップS34に戻って
管理装置72からの回線テストパケットの受信を待つこ
とになる。更新機1でのエラーを解除した後、この回線
テストパケットが管理装置72から更新機1へ送られて
くることになる。一方、ステップS48でステータスが
閉店であるときは、ステップS49で閉店処理を行う。
これにより更新機1は閉店状態となり、その後このメイ
ン処理を終了する。
【0122】次に、上記のメイン処理ルーチンに対して
割り込みで実行する割込処理ルーチンを図16〜図24
を用いて説明する。この割込処理は、停電割込処理、1
6msタイマ割込処理、100msタイマ割込処理、小
型入力装置受信割込処理、光受信割込処理、およびL受
信割込処理の各処理である。
【0123】図16は停電割込処理を示すフローチャー
トである。停電が検出されると、先ずステップS61で
停電通知フラグがセットされる。この停電通知フラグは
インターバル処理(図46)で使用される。
【0124】次にステップS62において、ステータス
で更新機1の動作状態のチェックを行い、ステータスが
「キャンセル中」、「カード読込中」、「カード書込
中」、「カード照合中」、「カード挿入中」のいずれか
であるときは、そのまま今回の停電割込処理を終了し復
帰する。すなわち、更新機1がこれらの「キャンセル
中」、「カード読込中」、「カード書込中」、「カード
照合中」、「カード挿入中」の動作状態にあるときは、
無停電電源装置32によるバックアップに入り、その動
作状態が終了するまで電源を保っている。一方、ステー
タスが上記のいずれの動作状態でもないときは、ステッ
プS63に進む。
【0125】ステップS63では、カード装填フラグが
オンであるか否かの判別を行い、カード装填フラグがオ
ン、すなわち旧遊技カードC1がカード回収型R/W制
御装置21に装着されているとき、または新遊技カード
C2がカード発行型R/W制御装置31に装着されてい
るときは、上記の場合と同様に、無停電電源装置32に
よるバックアップに入り、その動作状態が終了するまで
電源を保っている。カード装填フラグがオンでないとき
は、ステップS64に進む。
【0126】ステップS64では、ワークRAM4にデ
ータをバックアップしその時点での状態を記憶させ、次
のステップS65で無停電電源装置32を強制的にオフ
してこの停電割込処理を終了する。
【0127】図17は16msタイマ割込処理のフロー
チャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ルー
チンに対して16ms毎にタイマ割り込みで実行するも
のであり、この割込処理では、先ずステップS71で小
型入力装置43への送信処理を行う。次に、ステップS
72のイベントカウンタ処理を行うことにより他の処理
で利用される16ms倍数の時間を作成し、続いてステ
ップS73でエラーランプ56等に対して所定の点滅処
理を行い、ステップS74でタイマカウンタのインクリ
メント処理を行う。その後この16msタイマ割込処理
を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0128】図18は100msタイマ割込処理のフロ
ーチャートである。このタイマ割込処理はメイン処理ル
ーチンに対して100ms毎にタイマ割り込みで実行す
るものであり、この割込処理では、先ずステップS81
においてエラー処理を行う。このエラー処理は、エラー
の有無やセンサの状態を監視してフラグをセットした
り、モニタランプを点灯させたりするものである。
【0129】次のステップS82では、時刻カウントが
許可されているか否かの判別を行う。この時刻カウント
は、管理装置72からの初期値を受信することにより許
可されるものである。時刻カウントが許可であれば、次
のステップS83に進んで100msカウンタで計数
し、続いてステップS84で1秒経過したかの判別を行
う。1秒経過であればステップS85に進んで現在時刻
を計数し、さらにステップS86で定時としての10秒
間が経過したか否かの判別を行い、10秒経過であれ
ば、ステップS87で稼働データ送信依頼フラグをセッ
トし、ステップS88に進む。
【0130】ステップS86で定時としての10秒が経
過していなければステップS87をスキップしてステッ
プS88に進む。ステップS88では、100msカウ
ンタをリセットする。すなわち、ステップS84で1秒
に到達したときは、100msカウンタをリセットした
上で次のステップS89に進む。
【0131】また、上記のステップS82で時刻カウン
トが許可でないとき、およびステップS84で1秒が経
過していないときも、それぞれステップS89に進む。
ステップS89では、イベントカウンタ処理を行うこと
により他の処理で利用される100ms倍数の時間を作
成し、次にステップS90で稼働データ送信依頼フラグ
がオンであるか否かの判別を行う。稼働データ送信依頼
フラグがオンであれば、ステップS91で通信制御装置
送信処理を行う。
【0132】この通信制御装置送信処理は、稼働データ
を通信制御装置41のデュアルポートRAMに書き込む
ことにより、光送受信部1aを経由して赤外線通信によ
り管理装置72に10秒毎の定時データとして送信する
ものである。また、このとき稼働データ送信依頼フラグ
はオフされる。この稼働データは、例えば、後述の各処
理で発生し更新機1のキャンセル中、閉店中、カード書
込中、カード排出中等の状態を示す「更新機状態」や、
新遊技カードC2の更新(発行)枚数、不良カードの枚
数等である。このように、更新機1での稼働データを定
期的に管理装置72に送信するようにしたので、管理装
置72側ではリアルタイムに更新機1の稼働状況を把握
することができ、経営上適切な処置を直ちにとれるよう
になる。
【0133】ステップS91での通信制御装置送信処理
の後、またはステップS90で稼働データ送信フラグが
オンでないときは、そのままこの100msタイマ割込
処理を終了してメイン処理ルーチンに復帰する。
【0134】図19は小型入力装置受信割込処理のフロ
ーチャートである。この小型入力装置受信割込処理は小
型入力装置43からのデータをRS−422レシーバド
ライバ15およびSIO16を経由して主制御装置1M
が受信して行う処理であり、メイン処理ルーチンに対し
て割り込みで実行される。
【0135】この割込処理では、先ずステップS101
において受信バッファ(RAM7の所定エリア)がFU
LLの状態であるか否かの判別をバッファポインタのポ
イント値に基づいて行い、FULLでなければ次のステ
ップS102でSIO16まで送られてきているデータ
を受信して受信バッファに書き込み、続いてステップS
103でバッファポインタによるポイント値をインクリ
メントし、ステップS104に進む。一方、ステップS
101で受信バッファがFULLのときは、ステップS
102、ステップS103をスキップしてステップS1
04に進む。
【0136】ステップS104では、受信データフラグ
をセットしてこの小型入力装置割込処理を終了しメイン
処理ルーチンに復帰する。
【0137】図20は光受信割込処理のフローチャート
である。この光受信割込処理は管理装置72が更新機1
の光送受信部1aにデータを送って来ると、通信制御装
置41がそのデータをデュアルポートRAMに書き込む
ので、そのとき主制御装置1Mがそのデータを読み取っ
て行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割り込
みで実行される。
【0138】この割込処理では、先ずステップS121
において割込コードの解析を行う。これは、割込コード
が以下のステップに示すようにパケット、ステータス、
コマンドのいずれであるかを解析するものである。な
お、パケットは管理装置72からのデータであり、ステ
ータスおよびコマンドは通信制御装置41からのデータ
である。
【0139】ステップS122では、割込コードの解析
結果からパケットコードであるか否かを判別し、パケッ
トコードのときはステップS123に進んで受信ステー
タスの読込処理を行う。これは、管理装置72より受信
したデータの信頼性を確認するものである。例えば、受
信したデータを通信制御装置41でCRCチェックして
「OK」あるいは「NG」のデータを内部のデュアルポ
ートRAMに書き込むので、そのチェックデータの確認
を行うものである。
【0140】次にステップS124で、受信したパケッ
トを読み込んでそのパケットの情報をメモリに記憶し、
次のステップS125に進む。この受信パケットは、例
えば管理装置72からの開店パケット、初期値パケッ
ト、閉店パケット、動作中止要求パケット、動作再開要
求パケット、稼働データACKパケット等である。
【0141】一方、上記のステップS122において、
割込コードがパケットでないと判別したときは、ステッ
プS126に分岐し、通信制御装置41からのステータ
ス読込要求であるか否かの判別を行う。なお、ステップ
S126に分岐するのは割込コードがステータスあるい
はコマンドの場合に相当し、これらのステータスおよび
コマンドは通信制御装置41からのデータである。ステ
ータス読込要求であれば、次のステップS127で、受
信したステータスを読み込んでそのステータスの情報を
解析し、その受信ステータスに応じた処理を実行した
後、ステップS125に進む。
【0142】一方、上記のステップS126でステータ
ス読込要求でないと判別したときは、ステップS128
に進んで通信制御装置41からのコマンド読込要求であ
るか否かの判別を行う。コマンド読込要求であれば、次
のステップS129で、受信したコマンドを読み込んで
そのコマンドの情報を解析し、その受信コマンドに応じ
た処理を実行した後、ステップS125に進む。また、
ステップS128でコマンド読込要求でないと判別した
ときは、割込コードはパケット、ステータス、コマンド
のいずれでもないため、このようなときはエラー発生で
あるとしてステップS130でステータスを通信エラー
としてセットしステップS125に進む。
【0143】ステップS125では、管理装置72に対
してパケット等を受け取ったことを知らせるべく、メモ
リの光送信エリア(通信制御装置41のデュアルポート
RAM)に処理確認コードを書き込み、通信制御装置4
1、光送受信部1aを経由して管理装置72へ送信す
る。その後この光受信割込処理を終了しメイン処理ルー
チンに復帰する。
【0144】図21、図22、図23および図24はL
受信割込処理のフローチャートであり、図22〜図24
はそのL受信割込処理中のパケット受信処理サブルーチ
ンを示している。このL受信割込処理は、Lボード14
のデュアルポートRAM708,709に書き込まれた
カード回収型R/W制御装置21およびカード発行型R
/W制御装置31からのデータを主制御装置1Mが読み
取って行う処理であり、メイン処理ルーチンに対して割
り込みで実行される。
【0145】この割込処理では先ずステップS141に
おいて、Lボード14のデュアルポートRAM708,
709のデータの読み込みを行う。次に、ステップS1
42において、カード回収型R/W制御装置21および
カード発行型R/W制御装置31の初期化処理が終了し
ているか否かの判別を行う。この判別は、各R/W制御
装置21,31から初期化の要求があったかどうかで行
っている。初期化処理が終了していなければ、ステップ
S143で各R/W制御装置21,31の初期化処理を
実行してステップS144に進む。初期化処理が終了し
ているときは、ステップS143をスキップしてステッ
プS144に進む。
【0146】ステップS144では、各R/W制御装置
21,31からのR/W状態情報が有るか否かを判別
し、R/W状態情報が有るときは状態受信処理を実行し
てその動作を監視し(ステップS145)、その後各R
/W制御装置21,31からのパケットデータ受信に基
づくパケット受信処理を行う(ステップS146)。ま
た、ステップS144でR/W状態情報が無いときはス
テップS145をスキップして直接ステップS146の
パケット受信処理に入る。
【0147】図22〜図24のパケット受信処理では、
先ずステップS170において、パケットデータが有る
か否かの判別を行い、パケットデータが無いときはその
ままこのL受信割込処理を終了する。パケットデータが
有るときはパケットデータの解析を行い(ステップS1
71)、そのパケットが回線テストACKであるか否か
を判別する(ステップS172)。この回線テストAC
Kは、主制御装置1Mから各R/W制御装置21,31
に回線テストパケットを送ったとき当該R/W制御装置
21,31がその回線テストパケットを正常に受信した
ことを主制御装置1Mに通知する確認のための情報であ
る。パケットが回線テストACKであれば、その回線テ
ストACKがどちらのR/W制御装置21,31からの
ものであるかをそのR/Wアドレスから判断して区別す
るとともに、回線テストACK受信処理を行って回線テ
ストACK受信に対応するフラグをセットし、他の処理
での使用に供する(ステップS177)。すなわち、送
ってきたR/W制御装置21,31に対応づけて、当該
パケットの受信処理を行う。パケットが回線テストAC
Kでなければ開店ACKであるか否かを判別する(ステ
ップS173)。
【0148】以下、同様にして、受信したパケットがど
ちらのR/W制御装置21,31からのものであるかを
判断して区別するとともに、そのパケットが開店ACK
であれば開店ACK受信処理を行い(ステップS17
8)、開店ACKでなければ閉店ACKであるか否かを
判別する(ステップS174)。閉店ACKであれば閉
店ACK受信処理を行い(ステップS179)、閉店A
CKでなければ停電復旧ACKであるか否かを判別する
(ステップS175)。停電復旧ACKであれば停電復
旧ACK受信処理を行い(ステップS180)、停電復
旧ACKでなければ停電退避ACKであるか否かを判別
する(ステップS176)。
【0149】受信パケットが停電退避ACKであれば停
電退避ACK受信処理を行い(ステップS181)、停
電退避ACKでなければ開店準備ACKであるか否かを
判別する(ステップS182)。開店準備ACKであれ
ば開店準備ACK受信処理を行い(ステップS19
0)、開店準備ACKでなければEJECTACKであ
るか否かを判別する(ステップS183)。ここで、E
JECTACKとは旧遊技カードC1のヘッド部分をカ
ード回収口101から出せとの指令に対するACK、ま
たは新遊技カードC2のヘッド部分をカード発行口10
2から出せとの指令に対するACKである。
【0150】受信パケットがEJECTACKであれば
EJECTACK受信処理を行い(ステップS19
1)、EJECTACKでなければカードデータライト
ACKであるか否かを判別する(ステップS184)。
カードデータライトACKであればライトACK受信処
理を行い(ステップS192)、カードデータライトA
CKでなければカードデータリードACKであるか否か
を判別する(ステップS185)。
【0151】カードデータリードACKであればリード
ACK受信処理を行い(ステップS193)、カードデ
ータリードACKでなければEJECTレスポンスであ
るか否かを判別する(ステップS186)。ここで、E
JECTレスポンスとは、遊技者(またはオペレータ)
が更新キャンセル等のために旧遊技カードC1を抜いた
状態であることを示すためのカード回収型R/W制御装
置21からの応答、あるいは新遊技カードC2を抜いて
新遊技カードC2が発行された状態であることを示すた
めのカード発行型R/W制御装置31からの応答であ
る。
【0152】EJECTレスポンスであればEJECT
レスポンス受信処理を行ってカード発行完了フラグをセ
ットし(ステップS194)、EJECTレスポンスで
なければカードIN(旧遊技カードC1または新遊技カ
ードC2が装着された状態)であるか否かを判別する
(ステップS187)。カードINであればカードIN
受信処理を行ってカード挿入フラグをセットし(ステッ
プS195)、カードINでなければエラーパケット
(カード詰まり等のエラーが発生した状態)であるか否
かを判別する(ステップS188)。
【0153】受信パケットがエラーパケットであればエ
ラーパケット受信処理を行い(ステップS196)、エ
ラーパケットでなければR/Wステータス(各R/W制
御装置21,31の現在の状態報告:例えば、旧遊技カ
ードC1や新遊技カードC2の搬送中であること、その
データ読み出し中であること等を示す情報)であるか否
かを判別する(ステップS189)。
【0154】R/WステータスであればR/Wステータ
ス受信処理を行い(ステップS197)、R/Wステー
タスでなければリジェクトACKであるか否かを判別す
る(ステップS198)。ここで、リジェクトACKと
は、カード回収指令に対するACKであり、旧遊技カー
ドC1を正規に回収する場合と、新遊技カードC2が不
良であるため回収する場合とがある。
【0155】リジェクトACKであればリジェクトAC
K受信を行ってリジェクトACKフラグをセットし(ス
テップS204)、リジェクトACKでなければリジェ
クトレスポンスであるか否かを判別する(ステップS1
99)。ここで、リジェクトレスポンスとは、カード回
収完了を知らせる各R/W制御装置21,31からのレ
スポンスである。
【0156】受信パケットがリジェクトレスポンスであ
ればリジェクトレスポンス受信処理を行ってリジェクト
レスポンスフラグをセットし(ステップS205)、リ
ジェクトレスポンスでなければカードデータリードレス
ポンス(カードデータリード指令にレスポンスして旧遊
技カードC1または新遊技カードC2から読み出したデ
ータ)であるか否かを判別する(ステップS200)。
カードデータリードレスポンスであればカードデータリ
ードレスポンス受信処理を行う(ステップS206)。
このカードデータリードレスポンス受信処理では、Lボ
ード14のデュアルポートRAM708,709を経由
して受け取ったデータを自メモリに書き込み他の処理で
の使用に供する。
【0157】受信パケットがカードデータリードレスポ
ンスでなければカードデータライトレスポンス(旧遊技
カードC1または新遊技カードC2への書き込み完了応
答)であるか否かを判別する(ステップS201)。カ
ードデータライトレスポンスであればカードデータライ
トレスポンス受信処理を行ってレスポンス受信フラグを
セットし(ステップS207)、カードデータライトレ
スポンスでなければID受信であるか否かを判別する
(ステップS202)。ここで、ID受信とは、旧遊技
カードC1または新遊技カードC2による当該更新機1
の認証後、今度は自分の正当性を判別してもらうために
セキュリティコードとカード番号を更新機1に通知して
くるので、そのセキュリティコードとカード番号を受信
することをいう。
【0158】ID受信であればID受信処理を行う(ス
テップS208)。このID受信処理では、ID受信フ
ラグをセットするとともに、旧遊技カードC1や新遊技
カードC2からセキュリティコードやカード番号を受信
して自メモリに書き込み、更新機1側での認証処理に供
する。ID受信でなければ再度パケットデータが有るか
否かの判別を行い(ステップS203)、パケットデー
タが無いときはこのL受信割込処理を終了し、パケット
データが有るときは上記のステップS171に戻る。
【0159】なお、上記のステップS177〜ステップ
S181、ステップS190〜ステップS197、ステ
ップS204〜ステップS208ではそれぞれの処理を
行った後、さらにステップS203の判別処理を行うよ
うになっている。
【0160】次に、図14および図15のメイン処理ル
ーチンに戻ってステップS45でのカード待ち処理サブ
ルーチン、ステップS47でのカード更新処理サブルー
チン、およびステップS41等でのインターバル処理サ
ブルーチンについて順に説明する。
【0161】先ずカード待ち処理サブルーチンから説明
する。カード待ち処理サブルーチンは、上述したように
遊技者または遊技者に代行するオペレータがカード回収
口101に旧遊技カードC1を挿入し、その検出があっ
たときに行う処理であり、旧遊技カードC1が正当であ
ることを受けて、更新許可フラグをオンとするまでの各
処理を行う。更新許可フラグがオンとなると、次のカー
ド更新処理サブルーチンに進む。このカード待ち処理サ
ブルーチンに基づく更新機1の動作は、概略次のように
なる。
【0162】すなわち、更新機1は最初に「普段動作」
(旧遊技カードC1の挿入を許可し客待ちをしている状
態)を実行し、旧遊技カードC1の挿入を検出したとき
に、旧遊技カードC1と更新機1との間での相互認証を
行い、相互認証が正常(OK)であれば、旧遊技カード
C1から読み取ったデータを管理装置72経由でカード
会社74に送信し、カード会社74から送られてくる更
新許可・不許可の判定結果を受け取り、更新許可であれ
ば更新許可フラグをオンとする。更新許可フラグがオン
になると、更新機1は上記のカード更新処理サブルーチ
ンに基づくカード更新(発行)処理に移行する。相互認
証が正常でない(NG)とき、あるいは更新不許可のと
きは、キャンセル処理を行い、旧遊技カードC1を返却
する。
【0163】図25〜図36はカード待ち処理サブルー
チンを示すフローチャートである。このカード待ち処理
サブルーチンでは、先ず図25のステップS301にお
いてステータスのチェックを行い、ステータスが閉店ま
たはエラーであるときは、そのままこのカード待ち処理
を終了する。ステータスが閉店でもなくまたエラーでも
ないときは、更新機1が正常であるとして、ステップS
302に進む。ステップS302では、再度ステータス
のチェックを行い、ステータスが「キャンセル中」でな
ければ、次のステップS303に進む。
【0164】ステップS303ではカード挿入待ち処理
を実行し、その後次のステップS304に進む。このカ
ード挿入待ち処理では、詳細は後述するように、旧遊技
カードC1の挿入の検出を受けて処理を開始し、更新許
可、更新不許可、相互認証NG、エラーのいずれかのス
テータスを出力する。
【0165】ステップS304では再度ステータスチェ
ックを行う。このステータスチェックは上記ステップS
303でのカード挿入待ち処理の実行時に発生したステ
ータスのチェックであり、ステータスが更新許可、エラ
ーのいずれかであるときは、このカード待ち処理サブル
ーチンを終了する。
【0166】一方、ステータスが相互認証NG、更新不
許可のいずれかであれば、旧遊技カードC1の回収、更
新を行わずに、ステップS305に進む。また、上記の
ステップS302で、ステータスが「キャンセル中」で
あれば、ステップS303、S304をスキップしてス
テップS305に進む。ステップS305では、詳細は
後述するように、旧遊技カードC1を返却するキャンセ
ル処理を実行し、その後ステップS301に戻る。この
ように、更新に際して、旧遊技カードC1の相互認証が
NGであったり、更新不許可となったりしたときは、キ
ャンセル処理を行って旧遊技カードC1をもとの状態の
ままで返却するようにしたので、そのような事態になっ
ても何ら遊技者に不都合なことは生じず、遊技者は安心
して更新処理を行うことができる。
【0167】次に、上記ステップS303でのカード挿
入待ち処理について図26〜図33を用いて説明する。
図26はカード挿入待ち処理を示すフローチャートであ
る。このカード挿入待ち処理では、先ずステップS32
1において、カード番号とセキュリティコードのバッフ
ァをクリアし、その後ステップS322に進む。ステッ
プS322ではカード挿入処理を行う。このカード挿入
処理について図27を用いて説明する。
【0168】図27のカード挿入処理において、先ずス
テップ341ではステータスを「普段動作中」とし、続
いてステップS342において普段動作中であることを
示すランプ表示をRAM7に書き込んで、更新可ランプ
54を点灯するための処理を行う。続いてステップS3
43でステータスチェックを行い、ステータスが閉店で
もなくエラーでもないときは、更新機1は正常であると
して次のステップS344でインターバル処理を実行
し、その後ステップS345に進む。
【0169】ステップS345では、カード挿入フラグ
がオンであるか否か、すなわち旧遊技カードC1がカー
ド回収口101に挿入されたか否かの判別を行う。この
カード挿入フラグは、上記のL受信割込処理のステップ
S187でセットされたものである。カード挿入フラグ
がオンであれば、次のステップS346に進む。カード
挿入フラグがオンでなければ、ステップS343に戻
り、ステップS343、ステップS344およびステッ
プS345を繰り返し実行し、旧遊技カードC1の挿入
があるまで待機する。
【0170】そして、旧遊技カードC1が挿入され、カ
ード挿入フラグがオンとなれば、ステップS346でカ
ード挿入フラグをクリアし、ステップS347でカード
装填フラグ(図30のステップS406でセット)をク
リアし、さらにステップS348でカードクリア禁止フ
ラグ(図45のステップS822でセット)をクリアす
る。その後、このカード挿入処理を終了する。また、上
記のステップS343でステータスが閉店またはエラー
のときも、このカード挿入処理を終了する。
【0171】図26に戻り、ステップS322のカード
挿入処理が終了すると、次のステップS323におい
て、旧カードのIDチェック処理を実行する。この旧カ
ードのIDチェック処理について図28〜図31を用い
て説明する。
【0172】図28は旧カードのIDチェック処理を示
すフローチャートである。この旧カードのIDチェック
処理では、カード回収型R/W制御装置21に装着され
た旧遊技カードC1と更新機1との相互認証を行い、ス
テータスとして、カード挿入中、認証結果OK、認証結
果NG、カード装填フラグオンまたはエラーを出力す
る。
【0173】先ずステップS361において、ステータ
スのチェックを行い、ステータスがエラーであればその
ままこの旧カードのIDチェック処理を終了する。一
方、ステータスがエラーでなく更新機1が正常であれ
ば、次のステップS362に進む。
【0174】ステップS362ではステータスを「カー
ド挿入中」とし、続いてステップS363においてカー
ド挿入中であることを示すランプ表示をRAM7に書き
込み、更新中ランプ55を点灯するための処理を行う。
【0175】ステップS364では、L送信エリア(L
ボード14のデュアルポートRAM)に、カード回収型
R/W制御装置21のアドレス、ID(旧遊技カードC
1のセキュリティコードとカード番号)要求コマンド、
および当該更新機1の更新機識別番号を書き込んで、次
のステップS365に進む。これにより、カード回収型
R/W制御装置21にID要求コマンドと更新機識別番
号とが送信される。
【0176】ステップS365ではIDチェック処理を
行う。このIDチェック処理を図29を用いて説明す
る。先ずステップS381でIDチェック受信待ち処理
を行う。
【0177】このIDチェック受信待ち処理は、旧遊技
カードC1側で当該更新機1が正当なものであるか否か
の認証を更新機識別番号に基づいて行い、正当なもので
あると認証したとき、今度はその旧遊技カードC1が自
分の正当性を判別してもらうためにセキュリティコード
とカード番号を更新機1に送ってくるので、そのセキュ
リティコードとカード番号の受け取りをチェックする処
理である。
【0178】IDチェック受信待ち処理では、図30に
示すように、先ずステップS401においてステータス
をチェックし、ステータスがエラーであれば、そのまま
このIDチェック受信待ち処理を終了し、ステータスが
エラーでなければ正常であるとして次のステップS40
2に進む。
【0179】ステップS402では、ID受信フラグが
オンであるか否かを判別する。このID受信フラグは、
遊技カードC側で当該更新機1が正当であると認証した
とき、今度はその遊技カードCが自分の正当性を判別し
てもらうためにセキュリティコードとカード番号を更新
機1に送ってくるので、そのセキュリティコードとカー
ド番号を上記のL受信割込処理で取り込んだ場合にセッ
トされるフラグである(図24のステップS208)。
【0180】ステップS402でID受信フラグがオン
であると判別したときは、ID受信フラグをクリアして
ステップS406に進む。ID受信フラグがオンでない
ときは、ステップS403でインターバル処理を行い、
次のステップS404で待機時間としての1秒が経過し
たか否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS
401に戻ってステップS401以降を繰り返し実行
し、1秒が経過してもID受信フラグがオンでないとき
はステップS405においてリトライ要求フラグをセッ
トし、その後ステップS406に進む。
【0181】ステップS406では、停電発生時の処理
(停電割込処理(図16)のステップS63)等で使用
すべくカード装填フラグをセットし、そのままこのID
チェック受信待ち処理を終了し、図29のIDチェック
処理に復帰する。
【0182】図29でステップS381のIDチェック
受信待ち処理が終了すると、次のステップS382に進
む。ステップS382では、リトライ要求フラグがオン
であるか否かを判別する。リトライ要求フラグがオンで
ないときは、旧遊技カードC1側が更新機1を正当と認
証し、旧遊技カードC1のカード番号とセキュリティコ
ードを送ってきたときであり、このときはステップS3
83でステータスをチェックし、ステータスがエラーで
あれば、そのままこのIDチェック処理を終了し、ステ
ータスがエラーでなければ正常であるとして次のステッ
プS384に進む。
【0183】ステップS384では、受信したアドレス
がカード発行型R/W制御装置31のものであるかどう
かを判別する。ここでは、旧遊技カードC1を認証しよ
うとしている場合であり、受信アドレスはカード回収型
R/W制御装置21のものとなっているので、ステップ
S384の判別は「NO」となり、ステップS387に
進む。ステップS387では、旧遊技カードC1から受
信したカード番号とセキュリティコードを読み込み、続
いてステップS388で旧遊技カードC1のセキュリテ
ィコード認証処理を行ってこのIDチェック処理を終了
する。ここで、セキュリティコード認証処理は、更新機
1が、旧遊技カードC1から受け取ったセキュリティコ
ードに基づいて当該旧遊技カードC1が正当なものであ
るか否かの認証を行う処理である。
【0184】このセキュリティコード認証処理を図31
を用いて説明すると、先ずステップS421においてセ
キュリティコードの先頭文字を読み込み、次にステップ
S422で認証結果OKをセットし、次のステップS4
23でセキュリティコード文字列の終端に達したか否か
を判別する。セキュリティコード文字列の終端に達して
いなければ、ステップS424に進み、現時点で読み込
んでいる文字が、予め更新機1側で認識している文字と
一致するかどうかの認証チェックを行う。認証チェック
が正常であれば次のステップS425で次の文字を読み
込みステップS423に戻り、ステップS423、S4
24、S425を繰り返し実行する。そして、ステップ
S424の認証チェックに異常があれば、ステップS4
26に進んで認証結果NGをセットしてこのセキュリテ
ィコード認証処理を終了し、その後IDチェック処理も
そのまま終了する。
【0185】また、ステップS423で文字列の終端に
達したときは、全文字(例えば8バイト)にわたって認
証チェックが正常であり、このときは認証結果OKにセ
ットしたままでこのセキュリティコード認証処理を終了
し、その後図29のIDチェック処理および図28の旧
カードのIDチェック処理もそのまま終了する。
【0186】図26のカード挿入待ち処理において、ス
テップS323の旧カードのIDチェック処理が終了す
ると、次のステップS324に進みステータスをチェッ
クする。ステータスがエラーであれば、そのままこのカ
ード挿入待ち処理を終了し、ステータスがエラーでなけ
れば更新機1は正常であるとして次のステップS325
に進む。
【0187】ステップS325では、認証結果OKであ
るか否かを判別する。認証結果OKであれば次のステッ
プS326に進み、認証結果がOKでない、すなわち認
証結果NGのときは、そのままこのカード挿入待ち処理
を終了する。ステップS326では、ステータスを「カ
ード照合中」とし、ステップS327に進んで更新許可
の照合を行う。
【0188】ステップS327ではデータリード処理を
行う。このデータリード処理は、旧遊技カードC1から
カードデータを読み取り管理装置72に送信することに
より、管理装置72経由でカード会社74に対して更新
許可の照合を行う処理であり、ステータスとして更新許
可または更新不許可を出力する。
【0189】図32は上記データリード処理を示すフロ
ーチャートである。このデータリード処理では、先ずス
テップS441において、L送信エリア(Lボード14
のデュアルポートRAM)にカード回収型R/W制御装
置21のアドレスとカードデータリードコマンドを書き
込んで、次のステップS442に進む。これにより、カ
ード回収型R/W制御装置21にカードデータリードコ
マンドが送信される。
【0190】ステップS442ではタイマをスタートさ
せ、次のステップS443で、ステータスをチェック
し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であ
るとして、次のステップS444に進んでインターバル
処理を行い、その後ステップS445で所定のタイマ設
定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別
する。
【0191】タイムアウトでないときは、ステップS4
46に進んでレスポンス受信フラグがオンとなったか否
かの判別を行い、カードデータリードコマンドにレスポ
ンスして旧遊技カードC1からカードデータが送られて
きたか否かを判別する。レスポンス受信フラグがオンと
なれば、次のステップS447に進み、そうでなければ
ステップS443に戻って、ステップS443以降を繰
り返し実行する。
【0192】ステップS447ではレスポンス受信フラ
グをクリアし、続いてステップS448において、旧遊
技カードC1から読み取ったカードデータをメモリに書
き込んでバックアップし、その後、ステップS449に
進んでタイマをクリアする。なお、上記のステップS4
43でステータスがエラーであるとき、また、上記のス
テップS445でタイムアウトになったときはステップ
S452でエラーをセットした後、それぞれこのステッ
プS449に進みタイマをクリアする。
【0193】続いてステップS450でステータスをチ
ェックし、ステータスがエラーでなければ更新機1は正
常であるとして、次のステップS451に進んで更新許
可待ち処理を行う。ステップS450でステータスがエ
ラーのときは、ステップS451をスキップしてそのま
まこのデータリード処理を終了する。
【0194】次に、上記更新許可待ち処理を図33を用
いて説明する。先ずステップS461において、光送信
エリア(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に
旧遊技カードC1から読み取ったカードデータおよび更
新確認コマンドを書き込む。これにより、カードデータ
および更新確認コマンドが管理装置72に送信される。
管理装置72に向けて送信されるカードデータは、旧遊
技カードC1のカード番号、球貸し残額、貯球残額、持
ち球数、使用有効期限、テンポラリカウンタ(旧遊技カ
ードC1への書込エラー回数)等である。
【0195】管理装置72では、受信したカードデータ
をさらにカード会社74に送信する。カード会社74で
は、それらのカードデータを照合し、例えば使用有効期
限が切れているかどうか、テンポラリカウンタが所定回
数を越えているかどうかなどで更新許可を判断し、その
照合結果を管理装置72に送り返すことになる。
【0196】このように、カード会社74で旧遊技カー
ドC1の更新許可を判断するようにしたのは、遊技カー
ドCはカード会社74で製造され納入されるものなの
で、その遊技カードCの動作保証および重要度は、遊技
店側、すなわち遊技店70の管理装置72が独断で判断
できるものではなく、また遊技店側での不正も考えられ
るので、カード会社74で更新の審査、照合を行うよう
にしたものである。上記の更新に際して、その更新許可
の判断を使用有効期限に基づいて行うようにしたので、
旧い遊技カードCはすべて新しいものに交換されること
になり、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊
技者に提供することができる。また、テンポラリカウン
タに基づいて、書込エラー回数が所定回数を越えている
ものは、使用有効期限内であっても更新するようにした
ので、この点からも、動作を確実に保証できる遊技カー
ドCを常に遊技者に提供することができる。
【0197】次のステップS462では、管理装置72
が更新確認コマンドを正常に受信したときに通知してく
る管理装置72からの更新確認ACKを受信したか否か
を判別する。更新確認ACKがオンでないときは、ステ
ップS463で待機時間としての1秒が経過したか否か
を判別し、1秒が経過しても更新確認ACKを受信しな
いときは管理装置72への送信が不良であるとしてステ
ップS464でエラーをセットし、その後ステップS4
65に進む。
【0198】一方、ステップS462で更新確認ACK
を受信したと判別したときは、ステップS470に進ん
で更新確認ACKをクリアし、次のステップS471で
エラー発生であるか否かを判別する。エラー発生であれ
ば上記のステップS464でエラーをセットし、その後
ステップS465に進む。ステップS471でエラー発
生でなければ、ステップS472に進み、更新確認情報
が有るか否かを判別する。この更新確認情報は、カード
会社74がカードデータに基づいて更新を許可してよい
かどうかを判断し、その結果を管理装置72が受けて更
新機1に伝えてきたときの情報である。更新確認情報が
有るときはステップS465に進み、更新確認情報が無
いときはステップS471に戻って待機する。
【0199】ステップS465では、ステータスをチェ
ックし、ステータスがエラーでなければ正常であるとし
て、次のステップS466に進む。ステータスがエラー
のときはそのままこの更新許可待ち処理を終了する。ス
テップS466では、管理装置72からの更新確認情報
が更新許可であるかどうかを判別し、更新許可であれば
ステップS467に進み、更新許可でなければステップ
S473に進む。
【0200】ステップS467ではステータスを更新許
可にセットした後、ステップS468で旧遊技カードC
1内のカードデータの消去処理を行い、その後この更新
許可待ち処理を終了する。このように、旧遊技カードC
1に対して更新許可が出たときには、旧遊技カードC1
内のカードデータを消去するので、更新により同一内容
のデータを持つ2枚の遊技カードCが存在するようにな
ることを確実に防止することができる。なお、この時点
で旧遊技カードC1内のカードデータを消去しても、そ
のカードデータはすでにメモリにバックアップしてあ
り、新遊技カードC2へのデータ移転は何ら差し支えな
く行うことができる。ステップS473ではステータス
を更新不許可にセットし、その後この更新許可待ち処理
を終了する。
【0201】図33の更新許可待ち処理を終了すること
により図32のデータリード処理も終了し、図26のカ
ード挿入待ち処理に戻る。
【0202】図26に戻り、ステップS327のデータ
リード処理が終了すると、次のステップS328におい
て、ステータスをチェックし、ステータスがエラーおよ
び更新不許可のどちらでもでなければ正常で更新許可で
あるとして、次のステップS329に進む。ステータス
がエラーまたは更新不許可のときはそのままこのカード
挿入待ち処理を終了する。
【0203】ステップS329では、更新許可の状態と
なったことを報せるランプ表示をRAM7に書き込ん
で、更新中ランプ55を所定のパターンで点滅させるた
めの処理を行い、その後このカード挿入待ち処理を終了
する。
【0204】次に、図25のカード待ち処理におけるキ
ャンセル処理(ステップS305)について、図34〜
図36を用いて説明する。
【0205】図34はキャンセル処理を示すフローチャ
ートである。このキャンセル処理では、先ずステップS
481において、不良カード確認処理を行う。
【0206】図35は不良カード確認処理を示すフロー
チャートである。不良カード確認処理では、先ずステッ
プS521においてステータスのチェックを行い、ステ
ータスがキャンセルであれば、ステップS522に進
む。
【0207】ステップS522では、キャンセルである
ことを報知すべくキャンセルランプ表示をRAM7に書
き込んで、更新中ランプ55を所定のパターンで点滅さ
せるための処理を行い、その後ステップS523に進
む。ステップS523では、小型入力装置43の送信バ
ッファ(RS−422レシーバドライバ15)にキャン
セルコマンドを書き込み、そのキャンセル情報を小型入
力装置43に表示し、オペレータに報知できるようにす
る。
【0208】続いてステップS524に進み、旧カード
書込処理を行う。この旧カード書込処理は、旧遊技カー
ドC1に対して再度カードデータを書き込む処理であ
る。旧遊技カードC1に対して更新許可が出ると旧遊技
カードC1に書き込んであるカードデータは、その時点
で消去することになっているため(図33のステップS
468)、その後の処理でステータスがキャンセルにな
ると、旧遊技カードC1に再度カードデータを書き込ん
で返却しなければならなくなる。この旧カード書込処理
はそのための処理である。
【0209】図36は旧カード書込処理を示すフローチ
ャートである。先ずステップS561でバックアップし
ている旧遊技カードC1のカードデータを読み込み、次
のステップS562に進む。ステップS562では、L
送信エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)
に、カードデータライトコマンドと、上記の読み取った
旧遊技カードC1のカードデータと、カード回収型R/
W制御装置21のアドレスとを書き込み、次のステップ
S563に進む。これにより、カード回収型R/W制御
装置21にカードデータが送信され、旧遊技カードC1
に書き込まれる。
【0210】ステップS563ではタイマをスタートさ
せ、次のステップS564で、ステータスをチェック
し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であ
るとして、次のステップS565に進んでインターバル
処理を行い、その後ステップS566で所定のタイマ設
定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別
する。
【0211】タイムアウトでないときは、ステップS5
67に進んでレスポンス受信フラグがオンとなったか否
かの判別を行い、カードデータライトコマンドにレスポ
ンスして旧遊技カードC1にカードデータが書き込まれ
たか否かを判別する。レスポンス受信フラグがオンとな
れば、次のステップS568に進み、そうでなければス
テップS564に戻って、ステップS564以降を繰り
返し実行する。ステップS568ではレスポンス受信フ
ラグをクリアし、続いてステップS569において、バ
ックアップしている旧遊技カードC1のカードデータを
クリアし、その後、ステップS570に進んでタイマを
クリアした後、この旧カード書込処理を終了する。な
お、上記のステップS564でステータスがエラーであ
るとき、また、上記のステップS566でタイムアウト
になったときはステップS573でエラーをセットした
後、それぞれ上記のステップS570に進みタイマをク
リアする。
【0212】図35の不良カード確認処理に戻って、ス
テップS524の旧カード書込処理を終了すると、次の
ステップS528に進む。
【0213】一方、ステップS521でステータスがキ
ャンセル以外のもの、すなわち認証結果NGか更新不許
可のとき、ステップS525に分岐し、ステップS52
5で再度ステータスのチェックを行う。
【0214】ステップS525でステータスが認証結果
NGであればステップS526に進む。ステップS52
6では、データNGランプ表示をRAM7に書き込ん
で、エラーランプ56を所定のパターンで点滅させるた
めの処理を行い、続いてステップS527で小型入力装
置43の送信バッファ(RS−422レシーバドライバ
15)にデータNGコマンドを書き込み、そのデータN
G情報を小型入力装置43に表示し、オペレータに報知
できるようにし、その後ステップS528に進む。
【0215】一方、ステップS525でステータスが認
証結果NGでなく更新不許可のときは、ステップS53
1に分岐する。ステップS531では、更新NGランプ
表示をRAM7に書き込んで、エラーランプ56を所定
のパターンで点滅させるための処理を行い、続いてステ
ップS532で小型入力装置43の送信バッファ(RS
−422レシーバドライバ15)に更新NGコマンドを
書き込み、その更新NG情報を小型入力装置43に表示
し、オペレータに報知できるようにし、その後ステップ
S528に進む。
【0216】ステップS528では、ステータスのチェ
ックを行い、ステータスがキャンセルまたはエラーであ
るときは、ステップS533に進んでステータスのキャ
ンセルをクリアした後、この不良カード確認処理を終了
し、図34のキャンセル処理に戻る。
【0217】一方、ステップS528でのステータスが
正常のときは、ステップS529に進んでインターバル
処理を行い、その後ステップS530でエラー解除スイ
ッチ51がオンとなったかどうかの判別を行う。エラー
解除スイッチ51がオンでなければ、ステップS528
に戻ってステップS528以降を繰り返し実行し、エラ
ー解除スイッチ51がオンとなるまで待機する。ステッ
プS530でエラー解除スイッチ51がオンとなれば、
そのままこの不良カード確認処理を終了し、図34のキ
ャンセル処理に戻る。
【0218】図34のキャンセル処理に戻って、ステッ
プS481の不良カード確認処理を終了すると、次のス
テップS482に進む。ステップS482では、動作ス
テータスを「キャンセル中」とした後、次のステップS
483に進む。ステップS483では、L送信エリア
(Lボード14のデュアルポートRAM)にEJECT
コマンドとカード回収型R/W制御装置21のアドレス
とを書き込み、次のステップS484に進む。これによ
り、カード回収型R/W制御装置21にEJECTコマ
ンドが送信され、旧遊技カードC1がカード回収口10
1からEJECTされる。
【0219】ステップS484ではタイマをスタートさ
せ、次のステップS485で、ステータスをチェック
し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であ
るとして、次のステップS486に進んでインターバル
処理を行い、その後ステップS487で所定のタイマ設
定時間が経過してタイムアウトになったかどうかを判別
する。
【0220】タイムアウトでないときは、ステップS4
88に進んでカード発行完了フラグがオンとなったか否
かの判別を行い、旧遊技カードC1がカード回収口10
1からEJECTされたか否かを判別する。カード発行
完了フラグがオンとなれば、次のステップS489に進
み、そうでなければステップS485に戻って、ステッ
プS485以降を繰り返し実行する。
【0221】ステップS489ではカード発行完了フラ
グをクリアし、続いてステップS490において、カー
ド装填フラグをクリアし、その後、ステップS491に
進んでタイマをストップさせた後、このキャンセル処理
を終了する。
【0222】なお、上記のステップS485でステータ
スがエラーであるとき、また、上記のステップS487
でタイムアウトになったときはステップS492でエラ
ーをセットした後、それぞれ上記のステップS491に
進みタイマをクリアし、その後キャンセル処理を終了す
る。
【0223】次に、図15のステップS47のカード更
新処理サブルーチンについて図37〜図45を用いて説
明する。このカード更新処理サブルーチンでは、上述し
たように、カード待ち処理サブルーチンにおいて更新許
可フラグがオンとなったことを受けて、カードタンク3
3にある新遊技カードC2をカード発行型R/W制御装
置31まで搬送し、相互認証およびカードデータ等の書
き込みを行った上でその新遊技カードC2を発行し、旧
遊技カードC1を回収するまでの一連の処理を行う。
【0224】図37〜図45はカード更新処理サブルー
チンを示すフローチャートである。このカード更新処理
サブルーチンでは、先ず図37のステップS601にお
いて更新中ランプ表示をRAM7に書き込み、続いてス
テップS602においてリジェクトカウンタをクリア
し、その後ステップS603のカード搬送処理に進む。
【0225】カード搬送処理では、図38に示すよう
に、先ずステップS621においてL送信エリア(Lボ
ード14のデュアルポートRAM)に、カード搬送コマ
ンドとカード発行型R/W制御装置31のアドレスとを
書き込み、次のステップS622に進む。これにより、
カード搬送コマンドがカード発行型R/W制御装置31
に送信される。
【0226】ステップS622では、カード挿入フラグ
がオンであるか否かを判別する。このカード挿入フラグ
は、上記のL受信割込処理のステップS187でセット
されたものであり、ここでのカード挿入フラグは、主制
御装置1Mからのカード搬送コマンドに応じて新遊技カ
ードC2の搬送装着を行い、それが正常に完了したこと
をカード発行型R/W制御装置31が主制御装置1Mに
知らせてきたときにセットされるものである。
【0227】カード挿入フラグがオンでないときは、ス
テップS623で待機時間としての10秒が経過したか
否かを判別し、10秒が経過してもカード挿入フラグが
オンでないときはカード発行型R/W制御装置31側の
不良であるとしてステップS624でステータスにキャ
ンセルをセットし、その後このカード搬送処理を終了
し、図37のカード更新処理に戻る。
【0228】一方、ステップS622でカード挿入フラ
グがオンであると判別したときは、ステップS625に
進み、カード挿入フラグをクリアしてこのカード搬送処
理を終了し、図37のカード更新処理に戻る。
【0229】図37に戻って、ステップS603のカー
ド搬送処理が終了すると、次のステップS604に進
み、ステータスのチェックを行う。ステータスがエラー
およびキャンセルのいずれでもないときは、ステップS
605に進み、ステータスがエラーまたはキャンセルの
いずれかのときは、そのままこのカード更新処理を終了
する。
【0230】ステップS605では発行準備処理を行
う。この発行準備処理は、新遊技カードC2の認証を行
って新遊技カードC2の発行に備える処理であり、図3
9に示すように、先ずステップS641においてL送信
エリア(Lボード14のデュアルポートRAM)に、カ
ード発行型R/W制御装置31のアドレス、ID要求コ
マンド、および仮のカード発行機識別番号とを書き込
み、次のステップS642に進む。これにより、カード
発行型R/W制御装置31にID要求コマンドと、仮の
カード発行機識別番号とが送信される。
【0231】ステップS642ではIDチェック処理を
行う。このIDチェック処理は、新遊技カードC2側で
当該更新機1が正当なものであるか否かの認証を仮のカ
ード発行機識別番号に基づいて行い、正当なものである
と認証したとき、今度は新遊技カードC2が自分の正当
性を判別してもらうためにセキュリティコードとカード
番号を更新機1に送ってくるので、そのセキュリティコ
ードとカード番号を受け取り認証し、認証結果OKまた
は認証結果NGのいずれかを出力する処理であり、その
詳細は図29〜図31を用いて説明したので、ここでは
その説明を省略する。なお、今回のIDチェック処理で
は、図29のステップS384における受信アドレス
は、カード発行型R/W制御装置31のアドレスとなる
ので、ステップS385およびステップS386に進
み、新遊技カードC2のセキュリティコードを認証する
ことになる。
【0232】上記のIDチェック処理を終了すると、次
のステップS643に進み、ステータスのチェックを行
う。ステータスがエラーであれば、そのままこの発行準
備処理を終了し、ステータスがエラーでなければ正常で
あるとして次のステップS644に進む。
【0233】ステップS644では、認証結果OKであ
るか否かを判別する。認証結果OKであればそのままこ
の発行準備処理を終了し、認証結果がOKでない、すな
わち認証結果NGのときは、次のステップS645に進
む。
【0234】ステップS645では、光送信エリア(通
信制御装置41のデュアルポートRAM)にカード不良
コマンドを書き込んで管理装置72に不良カード発生の
パケットを送信するための処理を行い、次のステップS
646に進む。ステップS646では、R/Wアドレス
としてカード発行型R/W制御装置31のアドレスを設
定し、次のステップS647に進む。
【0235】ステップS647ではカードリジェクト処
理を行う。このカードリジェクト処理により、カード発
行型R/W制御装置31に装着されて不良であると認証
された新遊技カードC2の回収が行われる。
【0236】図40は上記ステップS647のカードリ
ジェクト処理を示すフローチャートである。先ずステッ
プS661でR/Wアドレスがカード発行型R/W制御
装置31のアドレスであるかどうかの判別を行う。ここ
では、カード発行型R/W制御装置31に装着した新遊
技カードC2を回収しようとしている場合であり、R/
Wアドレスはカード発行型R/W制御装置31のアドレ
スとなっているので、ステップS662に進む。
【0237】ステップS662では、不良カード枚数の
インクリメントを行い、その後ステップS663に進
む。なお、この不良カード枚数は、上記の100msタ
イマ割込処理のステップS90において管理装置72に
送信される。
【0238】ステップS663では、L送信エリア(L
ボード14のデュアルポートRAM)にリジェクトコマ
ンドとカード発行型R/W制御装置31のアドレスとを
書き込み、その後ステップS664に進む。これによ
り、カード発行型R/W制御装置31にリジェクトコマ
ンドが送信される。
【0239】一方、ステップS661で、R/Wアドレ
スがカード発行型R/W制御装置31のアドレスでな
く、カード回収型R/W制御装置21のアドレスであれ
ば、ステップS670に進み、L送信エリア(Lボード
14のデュアルポートRAM)にリジェクトコマンドと
カード回収型R/W制御装置21のアドレスとを書き込
み、その後ステップS664に進む。これにより、カー
ド回収型R/W制御装置21にリジェクトコマンドが送
信される。
【0240】ステップS664ではタイマをスタートさ
せ、次のステップS665で、ステータスをチェック
し、ステータスがエラーでなければ更新機1は正常であ
るとして、ステップS666に進み、ステータスがエラ
ーであればステップS673にスキップする。
【0241】ステップS666では、リジェクト完了フ
ラグがオンしているか否かの判別を行い、新遊技カード
C2のカード発行型R/W制御装置31からのリジェク
トが完了してリジェクト完了フラグがオンしていれば、
ステップS671に進む。ステップS671ではリジェ
クト完了フラグをクリアし、続いてステップS672に
おいて、カード装填フラグをクリアし、その後、ステッ
プS673に進む。
【0242】一方、ステップS666で、リジェクト完
了フラグがオンしていなければ、ステップS667に進
んでインターバル処理を行い、その後ステップS668
で所定のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになっ
たかどうかを判別する。タイムアウトでないときは、ス
テップS665に戻って、ステップS665以降を繰り
返し実行し、タイムアウトであれば、カード発行型R/
W制御装置31からのリジェクトに異常があるとしてス
テップS669でエラーをセットし、その後ステップS
673に進む。
【0243】ステップS673ではタイマをクリアし、
そのままこのカードリジェクト処理を終了して図39の
発行準備処理に戻り、ステップS648に進む。ステッ
プS648では、ステータスのチェックを行い、カード
リジェクト処理でステータスがエラーになっておればそ
のままこの発行準備処理を終了し、ステータスがエラー
でなければ次のステップS649に進む。ステップS6
49では、今回の新遊技カードC2は正当なものでなか
ったため、次の新遊技カードC2を発行するべく再発行
フラグをセットし、その後この発行準備処理を終了して
図37のカード更新処理に戻り、ステップS606に進
む。
【0244】ステップS606では、再発行フラグがオ
ンであるかどうかの判別を行い、再発行フラグがオンで
あればステップS610に分岐して、再発行フラグをク
リアする。その後、上記ステップS603のカード搬送
処理に戻って、ステップS603以降を実行し、次の新
遊技カードC2に対して搬送、装着、認証等を行う。
【0245】一方、ステップS606で、再発行フラグ
がオンでないときは、発行準備処理が正常に完了してい
るとして、次のステップS607に進み、カードデータ
書込処理を行う。
【0246】図41および図42はカードデータ書込処
理を示すフローチャートである。このカードデータ書込
処理では、先ずステップS701でステータスを「カー
ド書込中」とし、続いてステップS702においてステ
ータスのチェックを行い、ステータスがエラーのときは
そのままこのカードデータ処理を終了する。ステータス
がエラーでなければ正常であるとして次のステップS7
03に進み、カード書込処理を行う。
【0247】図43は上記ステップS703のカード書
込処理を示すフローチャートである。このカード書込処
理では、先ずステップS741で、バックアップしてあ
るカードデータから持ち球数、貯球金額、球貸し金額、
本日収支を読み込み、次のステップS742に進む。ス
テップS742では、発行することになる新遊技カード
C2の使用年月日および有効期限を設定し、その後ステ
ップS744に進む。
【0248】ステップS744では、L送信エリア(L
ボード14のデュアルポートRAM)にカードデータラ
イトコマンド、カード発行型R/W制御装置31のアド
レス、並びに「使用年月日」、「有効期限」、「更新機
識別番号」、「カード発行機識別番号」、「大型金額付
加機識別番号」、「遊技機識別番号」、「景品POS識
別番号」、「最終ホール名」、「最終ホールの識別番
号」、および上記ステップS741で読み取った持ち球
数、貯球金額、球貸し金額、本日収支を書き込み、次の
ステップS745に進む。これにより、これらの「使用
年月日」等のデータがカード発行型R/W制御装置31
に送信され、新遊技カードC2に書き込まれる。このよ
うに、更新に際しては、旧遊技カードC1に書き込まれ
ていたカードデータを新遊技カードC2に書き込み、持
ち球数、貯球金額、球貸し金額、本日収支等のその遊技
者に固有の遊技データもそのまま書き込むので、遊技者
は同一内容のデータに基づいて遊技を継続して行うこと
ができ、更新によって遊技者に不都合を与えるようなこ
とはない。
【0249】この新遊技カードC2への書き込みは、相
互認証を完了し正当と判断された新遊技カードC2にの
み行い、正当でない新遊技カードC2には書き込まない
ので、情報が不用意に流出するのを防止することができ
る。
【0250】ステップS745では、カードデータライ
トレスポンス(新遊技カードC2への書き込み完了応
答)を受けてセットされるレスポンス受信フラグが有る
か否かを判別する。レスポンス受信フラグが有るとき
は、新遊技カードC2への書き込みが正常に行われた場
合であり、この場合はステップS750でレスポンス受
信フラグをクリアし、そのままこのカード書込処理を終
了する。
【0251】一方、ステップS745でレスポンス受信
フラグが無いときは、ステップS746でインターバル
処理を行い、続いてステップS747でステータスをチ
ェックし、ステータスがエラーのときは、ステップS7
49に進む。ステータスがエラーでなく正常なときは、
ステップS748で待機時間としての1秒が経過したか
否かを判別し、1秒が経過しないときはステップS74
5に戻ってステップS745以降を繰り返し実行し、1
秒が経過してもレスポンス受信フラグが無いときは、ス
テップS749に進む。ステップS749では、リトラ
イ要求フラグをセットし、そのままこのカード書込処理
を終了する。カード書込処理を終了した後は、図41の
カードデータ書込処理に戻り、ステップS704に進
む。
【0252】ステップS704では、リトライ要求フラ
グがオンであるか否かを判別する。リトライ要求フラグ
がオンでないときは、新遊技カードC2への書き込みが
正常に行われた場合であり、この場合はステップS70
5に進み、ICカード排出処理を行う。このICカード
排出処理では、新遊技カードC2への書き込み完了を受
けて、新遊技カードC2をカード発行口102からEJ
ECTし発行する処理を行う。
【0253】図44はICカード排出処理を示すフロー
チャートである。先ずステップS801で、ステータス
をチェックし、ステータスがエラーであればそのままこ
のICカード排出処理を終了し、ステータスがエラーで
なく正常であれば、ステップS802に進む。
【0254】ステップS802では、ステータスを「カ
ード排出中」とし、次のステップS803に進む。ステ
ップS803では、L送信エリア(Lボード14のデュ
アルポートRAM)にEJECTコマンドとカード発行
型R/W制御装置31のアドレスとを書き込み、次のス
テップS804に進む。これにより、EJECTコマン
ドがカード発行型R/W制御装置31に送信され、新遊
技カードC2がカード発行口102からEJECTされ
る。
【0255】ステップS804ではタイマをスタートさ
せ、次のステップS805でステータスをチェックす
る。ステータスがエラーであればそのままこのICカー
ド排出処理を終了し、ステータスがエラーでなければ更
新機1は正常であるとして、次のステップS806に進
む。
【0256】ステップS806では、カード発行完了フ
ラグがオンであるか否かの判別を行い、新遊技カードC
2がカード発行口102からEJECTされたか否かを
判別する。カード発行完了フラグがオンであればステッ
プS810に進んでカード発行完了フラグをクリアし、
続いてステップS811において、カード装填フラグを
クリアし、その後、ステップS812において更新カー
ド枚数のインクリメントを行い、その後ステップS81
3に進む。なお、この更新カード枚数は、上記の100
msタイマ割込処理のステップS90において管理装置
72に送信される。
【0257】一方、ステップS806でカード発行完了
フラグがオンでなければ、ステップS807に進んでイ
ンターバル処理を行い、その後ステップS808で所定
のタイマ設定時間が経過してタイムアウトになったかど
うかを判別する。タイムアウトでないときは、ステップ
S805に戻って、ステップS805以降を繰り返し実
行する。
【0258】ステップS808でタイムアウトになった
と判別したときは、所定のタイマ設定時間が経過しても
新遊技カードC2がEJECTされないとして、ステッ
プS809においてエラーをセットし、その後ステップ
S813に進む。ステップS813ではタイマをクリア
し、その後このICカード排出処理を終了する。
【0259】ICカード排出処理を終了した後は、図4
1のカードデータ書込処理に戻り、ステップS706に
進む。
【0260】ステップS706ではステータスをチェッ
クし、ステータスがエラーであればそのままこのカード
データ書込処理を終了し、ステータスがエラーでなく正
常であれば、ステップS707に進み、カードデータ消
去処理を行う。このカードデータ消去処理は、上記ステ
ップS703のカード書込処理で新遊技カードC2にカ
ードデータを書き込んだので、旧遊技カードC1を再使
用不可とし、同一の遊技カードが存在することになるの
を防止するためのものである。
【0261】図45はカードデータ消去処理を示すフロ
ーチャートである。このカードデータ消去処理では、先
ずステップS821において、カードクリア禁止フラグ
がオンであるかどうかの判別を行い、カードクリア禁止
フラグがオンであればそのままこのカードデータ消去処
理を終了する。一方、カードクリア禁止フラグがオンで
なければ、ステップS822に進んでカードクリア禁止
フラグをセットし、その後ステップS823に進む。
【0262】ステップS823では、その時点でカード
回収型R/W制御装置21に装着してある旧遊技カード
C1に再使用が不可能となるような処理、例えば旧遊技
カードC1に書き込んである各装置の識別番号に特定値
(例えば「0」)を一律に設定する処理を行い、次のス
テップS824に進む。
【0263】ステップS824では、L送信エリア(L
ボード14のデュアルポートRAM)にカードデータラ
イトコマンドと、カード回収型R/W制御装置21のア
ドレスを書き込み、その後ステップS825に進む。こ
れにより、旧遊技カードC1に書き込んである各装置の
識別番号には、特定値が書き込まれる。この旧遊技カー
ドC1は、その後の処理で回収されるとともに、このよ
うに識別番号に特定値が書き込まれるので、この点から
も旧遊技カードC1の再使用は不可能の状態となり、更
新後の旧遊技カードC1の再使用を確実に防止するよう
にしている。なお、電気的に旧遊技カードC1のメモリ
を破壊したり、物理的にパンチングを行うなどして再使
用不可としてもよい。
【0264】ステップS825では、ステータスをチェ
ックし、ステータスがエラーのときはそのままこのカー
ドデータ消去処理を終了する。ステータスがエラーでな
ければ正常であるとして次のステップS826に進み、
インターバル処理を行った後、ステップS827に進
む。
【0265】ステップS827では、カードデータライ
トレスポンス(旧遊技カードC1への特定値書き込み完
了応答)を受けてセットされるレスポンス受信フラグが
有るか否かを判別する。レスポンス受信フラグが無いと
きは、ステップS825に戻ってステップS825,S
826,S827を繰り返し実行して待機し、レスポン
ス受信フラグが有りとなったときは、旧遊技カードC1
への特定値書き込みが正常に行われた場合であり、この
場合はステップS828でレスポンス受信フラグをクリ
アする。その後、ステップS829に進んでR/Wアド
レスをカード回収型R/W制御装置21のアドレスに設
定し、そのままこのカードデータ消去処理を終了する。
そして、カードデータ消去処理の終了後は、図41のカ
ードデータ書込処理に戻り、ステップS708に進む。
【0266】ステップS708では、カードリジェクト
処理を行い、その後ステップS709に進む。このカー
ドリジェクト処理は、カード回収型R/W制御装置21
に装着されて更新許可であって、再使用不可となった旧
遊技カードC1の回収を行う処理であり、その詳細は図
40を用いて説明したので、ここではその説明を省略す
る。なお、今回のカードリジェクト処理では、図40の
ステップS661におけるR/Wアドレスの判別は、カ
ード回収型R/W制御装置21のアドレスとなるので、
ステップS670に進み、カード回収型R/W制御装置
21へのリジェクトコマンド送信となり、これにより旧
遊技カードC1の回収が行われる。
【0267】このように、ステップS705のICカー
ド排出処理が完了した後、すなわち遊技者またはオペレ
ータが、新遊技カードC2をカード発行口102から抜
き取って取得したのち、旧遊技カードC1の回収処理を
行うようにしたので、更新処理の最終段階で異常が発生
し、新遊技カードC2の発行が不可能となるようなとき
でも、その時点では旧遊技カードC1の回収には着手し
ていないため、後述のように旧遊技カードC1は遊技者
の手元に確実に返却できることとなる。
【0268】次のステップS709では、光送信エリア
(通信制御装置41のデュアルポートRAM)に更新終
了送信データを書き込んで管理装置72に更新終了パケ
ットを送信するための処理を行い、その後ステップS7
10に進む。なお、管理装置72に送信する更新終了送
信データには、カード番号、球貸可能残額、貯球残額、
持ち球数等がある。ステップS710では、メモリをク
リアして更新後の後処理を行い、その後このカードデー
タ書込処理を終了する。
【0269】一方、上記ステップS704において、リ
トライ要求フラグがオンのときは、新遊技カードC2へ
の書き込みが正常に行われなかった場合であり、このよ
うな場合は、ステップS711に進んでリトライカウン
タに「1」を加算し、その後ステップS712でリトラ
イ要求フラグをクリアした後、ステップS713に進
む。
【0270】ステップS713では、R/Wアドレスを
カード発行型R/W制御装置31のアドレスに設定し、
その後ステップS714に進んでカードリジェクト処理
を行い、さらにステップS715に進む。このカードリ
ジェクト処理では、カード発行型R/W制御装置31に
装着されても書き込みができなかった新遊技カードC2
の回収が行われる。今回のカードリジェクト処理では、
図40のステップS661におけるR/Wアドレスの判
別は、カード発行型R/W制御装置31のアドレスとな
るので、ステップS663に進み、カード発行型R/W
制御装置31へのリジェクトコマンド送信となり、これ
により新遊技カードC2の回収が行われる。
【0271】ステップS715では、リトライカウンタ
でのカウント値が「3」を越えたか否かを判別する。リ
トライカウンタでのカウント値が「3」を越えていない
ときは、次の新遊技カードC2の搬送、装着を行うべ
く、ステップS717に進んで、再度カード搬送処理
(図38)を行い、その後ステップS721(図42)
に進む。ステップS721では、ステータスをチェック
し、ステータスがキャンセルでなければ次のステップS
722に進み、新たに装着された新遊技カードC2の認
証を行うことで発行に備える発行準備処理(図39)を
実行し、その後ステップS723に進む。
【0272】ステップS723では、再発行フラグがオ
ンであるかどうかの判別を行い、再発行フラグがオンで
あれば、今回の新遊技カードC2も認証結果がNGで回
収した場合に相当するので、再度次の新遊技カードC2
に搬送、装着、認証等を行うべく、ステップS717に
戻り、ステップS717以降を実行する。ステップS7
23で、再発行フラグがオンでないときは、発行準備処
理が正常に完了したとして、カード書込処理等を行うべ
くステップS702に戻り、ステップS702以降を実
行する。
【0273】一方、上記ステップS721でのステータ
スがキャンセルであれば、新遊技カードC2への書き込
み異常、回収を実行した後の次のカード搬送処理に異常
がありキャンセルをセットした場合であり、この場合
は、そのままこのカードデータ書込処理を終了する。ま
た、ステップS715でリトライカウンタでのカウント
値が「3」を越えた場合は、新遊技カードC2への書き
込み異常と回収が4回発生しており、この場合も何らか
の異常が発生しているとしてステップS716でステー
タスに「キャンセル」をセットしてそのままこのカード
データ書込処理を終了する。
【0274】上記カードデータ書込処理を終了した後
は、図37のカード更新処理に戻り、ステップS608
に進む。ステップS608では、ステータスのチェック
を行い、ステータスがキャンセルであればそのままこの
カード更新処理を終了し、そうでなければステップS6
09に進んで、ステータスを更新不許可にセットし、そ
の後このカード更新処理を終了する。
【0275】上記のカード更新処理では、更新処理の最
終段階で、新遊技カードC2に旧遊技カードC1のカー
ドデータ等を書き込むことができなかった場合、例え
ば、図41において、新遊技カードC2への書き込み異
常、回収を実行した後の次のカード搬送処理に異常が発
生し、新遊技カードC2を遊技者に渡せなくなったよう
な場合は、キャンセル処理(図34)を実行することと
なり、旧遊技カードC1のメモリから一旦消去(図33
のステップS468)したカードデータを再度旧遊技カ
ードC1に書き込み、カード回収口101からその旧遊
技カードC1を排出して遊技者に返却する。このよう
に、更新処理の最終段階で異常が発生し、新遊技カード
C2の発行が不可能となり、旧遊技カードC1を返却す
る場合は、バックアップしておいたカードデータを旧遊
技カードC1に再度書き込んで返却するので、そのよう
な異常事態であっても遊技者に不都合となるようなこと
を確実に防止することができ、る。
【0276】カード更新処理を終了した後は、図15の
メイン処理ルーチンにおいてステップS44に戻り、上
記のカード待ち処理、カード更新処理を実行して、カー
ド回収口101に新たに挿入される旧遊技カードC1の
更新を順次行っていく。
【0277】次に、メイン処理ルーチン(図14、図1
5)におけるステップS41,S42,S43やその他
の各ステップS344,S403,S444,S48
6,S529,S565,S667,S746,S80
7,S826で実行されるインターバル処理について説
明する。
【0278】図46はインターバル処理を示すフローチ
ャートである。このインターバル処理は、警告エラーの
調査や小型入力装置43からの受信処理、停電検出時の
処理等を行うものであり、先ずステップS841で警告
エラーの調査・処理を行う。すなわち、カード回収型R
/W制御装置21やカード発行型R/W制御装置31等
の各端末装置での警告エラーの発生を監視し、警告エラ
ー発生のときはステータスを変更する等の処理を行う。
【0279】次のステップS842では、小型入力装置
43からデータを受信したときの受信処理を行い、続い
てステップS843では、停電割込処理(図16)のス
テップS61でセットした停電通知フラグがオンである
か否かを判別する。
【0280】停電通知フラグがオンでなければ、ステッ
プS847に進み、押しボタンスイッチがオンされたと
きの読込処理、すなわち、エラー解除スイッチ51また
はモードスイッチ53が押されていればそれに対応した
所定の処理を行った後、インターバル処理を終了する。
【0281】一方、停電通知フラグがオンであれば、ス
テップS844においてステータスのチェックを行い、
ステータスが「キャンセル中」、「カード読込中」、
「カード書込中」、「カード照合中」、「カード挿入
中」のいずれかであるときは、上記のステップS847
での押しボタンスイッチ読込処理を行い、その後このイ
ンターバル処理を終了する。すなわち、停電時には、更
新機1がこれらの「キャンセル中」、「カード読込
中」、「カード書込中」、「カード照合中」、「カード
挿入中」の動作状態にあるときは、無停電電源装置57
によるバックアップに入り、その動作状態が終了するま
で電源を保つとともに、その際にエラー解除スイッチ5
1またはモードスイッチ53が押されていればそれに対
応した所定の処理を行った後、インターバル処理を終了
する。
【0282】また、ステップS844でステータスが上
記のいずれの動作状態でもないときは、ステップS84
5でワークRAM4にデータをバックアップしその時点
での状態を記憶させ、その後ステップS846で無停電
電源装置32を強制的にオフしてこのインターバル処理
を終了する。このときは、このインターバル処理だけで
なく、メイン処理ルーチンその他のすべての処理が終了
することになる。
【0283】上述したように、この実施例では、遊技カ
ードCを更新可能としたので、遊技カードCの機能の劣
化により発生するトラブルを防止することができ、遊技
カードCの動作保証を遊技者に対して常時十分に行うこ
とができる。また、遊技カードCの高セキュリティ性も
長期間にわたって十分に維持し、確保することができ
る。
【0284】その更新に際しては、旧遊技カードC1に
書き込まれていたカードデータを新遊技カードC2に書
き込むので、遊技者は同一内容のデータに基づいて遊技
を継続して行うことができ、更新によって遊技者に不都
合を与えるようなことはない。
【0285】上記の更新に際して、その更新許可の判断
を例えば使用有効期限に基づいて行うようにしたので、
旧い遊技カードCはすべて新しいものに交換されること
になり、動作を確実に保証できる遊技カードCを常に遊
技者に提供することができる。また、テンポラリカウン
タに基づいて、書込エラー回数が所定回数を越えている
ものは、有効期限内であっても更新するようにしたの
で、この点からも、動作を確実に保証できる遊技カード
Cを常に遊技者に提供することができる。
【0286】さらに、旧遊技カードC1の更新許可の判
断を、その遊技カードCを製造し納入しているカード会
社74で行うようにしたので、遊技店側が独断で判断す
る場合に比べて、遊技カードCの重要性を考慮した的確
な更新許可の判断を行うことで、信頼性の高い更新処理
を行うことができる。また、カード会社74は、遊技店
70にとっては管轄の及ばない第3者機関であるので、
遊技店サイドでの不正行為も入り込む余地はなく、更新
処理に伴う不正の発生を未然に防止することができる。
【0287】また、更新に際して、旧遊技カードC1の
認証結果がNGであったり、更新不許可となったりした
ときは、キャンセル処理を行って旧遊技カードC1をも
との状態のままで返却するようにしたので、そのような
事態になっても何ら遊技者に不都合なことは生じず、遊
技者は安心して更新処理を行うことができる。
【0288】さらに、旧遊技カードC1に対して更新許
可が出たときには、旧遊技カードC1内のカードデータ
を消去するようにしたので、事前にバックアップしてお
いたカードデータをその後新遊技カードC2に書き込ん
でも、更新により同一内容のデータを持つ2枚の遊技カ
ードCが存在するようになることはなく、そのような事
態の発生を確実に防止することができる。
【0289】また、遊技者またはオペレータが、新遊技
カードC2をカード発行口102から抜き取って取得し
たのち、旧遊技カードC1の回収処理を行うようにした
ので、更新処理の最終段階で異常が発生し、新遊技カー
ドC2の発行が不可能となるようなときでも、その時点
で旧遊技カードC1の回収は行っておらず、少なくと
も、旧遊技カードC1は遊技者の手元に返却することが
できる。その旧遊技カードC1の返却に際しては、バッ
クアップしておいたカードデータを旧遊技カードC1に
再度書き込むので、そのような異常事態であっても遊技
者に不都合となるようなことを確実に防止することがで
きる。
【0290】次に、更新機1の第2の実施例として上記
図11の相互認証を暗号化のもとで行う場合について、
図47を用いて説明する。
【0291】図47は図11での相互認証を暗号化処理
および復号化処理に基づいて行う場合の説明図である。
先ず主制御装置1Mは新遊技カードC2に向けて、カー
ド発行機1の仮のカード発行機識別番号および新遊技カ
ードC2のセキュリティコードの要求コマンドを暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化し送信す
る。
【0292】新遊技カードC2では、受信した情報(仮
のカード発行機識別番号および要求コマンド)を暗号化
情報に基づき所定のアルゴリズムで復号化して解析し、
予め更新機1に格納してある仮のカード発行機識別番号
と復号化した仮のカード発行機識別番号とを照合し、一
致するとき相手の更新機1は正当であると認証し、要求
コマンドに応答して自分のセキュリティコードを暗号化
情報に基づき所定のアルゴリズムで暗号化して主制御装
置1Mに送信する。
【0293】主制御装置1Mでは、受信した情報(セキ
ュリティコード)を暗号化情報に基づき所定のアルゴリ
ズムで復号化して解析し、予め格納してある新遊技カー
ドC2のセキュリティコードと復号化したセキュリティ
コードとを照合し、一致するとき相手の新遊技カードC
2は正当であると認証し、この相互間での認証を完了し
た上で次の情報を新遊技カードC2に送信する。
【0294】上記図47での暗号化処理および復号化処
理において、所定のアルゴリズムとして例えば排他的論
理和演算を用いる場合は、送信するときは送信情報と暗
号化情報(暗号鍵)との排他的論理和を求めることによ
り暗号情報を作成して送信し、その暗号情報を受信した
ときは暗号情報と暗号化情報との排他的論理和を求めて
復号化することにより元の送信情報を得るようにする。
アルゴリズムとして排他的論理和演算を用いると、暗号
化および復号化を簡単な構成で行うことができるが、安
全性や信頼性の要求度合いに応じてより高度のアルゴリ
ズムを用いるようにしてもよい。
【0295】このように、この第2の実施例では相互認
証を暗号に基づいて行うようにしたので、新遊技カード
C2の偽造や記載データの改竄はほとんど不可能とな
り、それによって更新機1の信頼性をより向上させるこ
とができる。
【0296】上記の説明では、更新機1は、遊技カード
C(旧遊技カードC1、新遊技カードC2)との間での
相互認証を経た後に、更新を行うようにしたが、相互認
証でなく、更新機1側だけが遊技カードCの真偽を判定
し遊技カードCが正当なものであると判定(認証)した
とき更新および回収を行うようにしてもよい。このよう
にすることにより、より簡易な構成の下で更新および回
収を行うことができる。また、旧遊技カードC1の更新
許可の判定をカード会社74で行うようにしたが、カー
ド会社74に限らず、例えば遊技店70の管理装置72
に設けることもできるし、また当該更新機1自身がその
判定を行うように構成してもよい。
【0297】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の更新装置
によれば、遊技情報媒体を更新可能としたので、その遊
技情報媒体の動作保証を遊技者に対して常時十分に行う
ことができ、それにより遊技情報媒体の高セキュリティ
性も十分に維持し確保することができる。
【0298】その更新に際しては、旧遊技情報媒体に記
憶されている情報を新遊技情報媒体に書き込むので、遊
技者は同一内容のデータに基づいて遊技を継続して行う
ことができ、更新によって遊技者に不都合を与えるよう
なことはない。
【0299】さらに、旧遊技情報媒体の更新許可の判断
を、第3者機関で行うようにしたので、遊技店側が独断
で判断する場合に比べて、遊技情報媒体の重要性を考慮
した的確な更新許可の判断を行うことで、信頼性の高い
更新処理を行うことができる。また、第3者機関は、遊
技店にとっては管轄の及ばない領域であるため、遊技店
サイドでの不正行為も入り込む余地はなく、更新処理に
伴う不正の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の更新装置の原理ブロック図である。
【図2】この発明が適用される通信システムにおける遊
技店とカード会社とのデータ通信系を示す図である。
【図3】遊技店内でのデータ通信系を示す図である。
【図4】この発明が適用される通信システム全体の構成
を示すブロック図である。
【図5】更新機の正面操作盤の構成を示す図である。
【図6】更新機の側面側内部構成を示す図である。
【図7】更新機の裏面側内部構成を示す図である。
【図8】更新機の動作を制御する制御機構の全体構成を
示すブロック図である。
【図9】LON対応のLボードの構成を示すブロック図
である。
【図10】遊技カードおよびカード発行型R/W制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図11】遊技カードと更新機の主制御装置との間で行
われる相互認証の説明図である。
【図12】遊技カードでの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図13】遊技カードでの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図14】更新機の主制御装置でのメイン処理の手順を
示すフローチャートである。
【図15】更新機の主制御装置でのメイン処理の手順を
示すフローチャートである。
【図16】停電割込処理を示すフローチャートである。
【図17】16msタイマ割込処理のフローチャートで
ある。
【図18】100msタイマ割込処理のフローチャート
である。
【図19】小型入力装置受信割込処理のフローチャート
である。
【図20】光受信割込処理のフローチャートである。
【図21】L受信割込処理のフローチャートである。
【図22】L受信割込処理のフローチャートである。
【図23】L受信割込処理のフローチャートである。
【図24】L受信割込処理のフローチャートである。
【図25】メイン処理中のカード待ち処理のフローチャ
ートである。
【図26】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図27】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図28】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図29】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図30】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図31】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図32】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図33】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図34】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図35】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図36】カード待ち処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図37】メイン処理中のカード更新処理のフローチャ
ートである。
【図38】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図39】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図40】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図41】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図42】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図43】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図44】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図45】カード更新処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図46】メイン処理中のインターバル処理のフローチ
ャートである。
【図47】図11の相互認証を暗号に基づいて行うとき
の説明図である。
【符号の説明】
1A 更新装置 1B 遊技情報媒体 1C 新遊技情報媒体 1D 第1の認証手段 1E 読取手段 1F 更新判定手段 1G 第2の認証手段 1H 発行手段 1 更新機 1a,82a,85a,87a,90a,91a,92
a 光送受信部 1M 主制御装置 2 CPU 3 電源切替回路 4 ワークRAM 5 タイマ 6 割込コントローラ 7 RAM 8 ROM 9 クロック 10 リアルタイムクロック 11 システムバス 12 PIO 13 ドライバ 14,22,32 Lボード 15 RS−422レシーバドライバ 16 SIO 20 カード回収部 21 カード回収型R/W制御装置 23 回収ボックス 24 搬送路 30 カード発行部 31 カード発行型R/W制御装置 33 カードタンク 34 搬送路 41 通信制御装置 43 小型入力装置 51 エラー解除スイッチ 52 更新機番号スイッチ 53 モードスイッチ 54 更新可ランプ 55 更新中ランプ 56 エラーランプ 57 無停電電源装置 58 電源回路 70,75 遊技店 70a 光ファイバ伝送路 70b 電話回線 71 経営分析装置 72 管理装置 73 ATM交換機 74 カード会社 76 景品POS 80 島設備 82 遊技機 85 カード発行機 86 台間金額付加機 87 大型金額付加機 90,91,92 光中継器 100 筐体 101 カード回収口 102 カード発行口 103 状態表示部 110 正面操作盤 111 側面の開閉扉 112 裏面の開閉扉 121,122 施錠装置 201 遊技カードの送受信平面コイル 202 クロック抽出回路 203 直流化回路 204 送信回路 205 復調回路 205 206 クロック 207 クロック切替回路 208 電力切替回路 209 太陽電池 211 ドライバ 212 LCD 213 CPU 214 ROM 215 RAM 216 EEPROM 217 キースイッチ 311 CPU 312 変調回路 313 カード発行型R/W制御装置の送受信平面コイ
ル 314 受信回路 701 ニューロンチップ 712 ネットワークCPU 708,709 デュアルポートRAM C 遊技カード C1 旧遊技カード C2 新遊技カード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技情報媒体の更新を行う更新装置にお
    いて、 装着された遊技情報媒体から受け取った情報に基づいて
    当該遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第1の認
    証を行う第1の認証手段と、 上記第1の認証を経た上で、上記遊技情報媒体に記憶さ
    れている情報を読み取りその読取情報を記憶する読取手
    段と、 上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を
    判定する更新判定手段と、 上記更新判定手段から更新許可が出たとき、予め収納し
    てある新遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2
    の認証を行う第2の認証手段と、 上記第2の認証を経た上で、当該新遊技情報媒体に上記
    読取情報を書き込みその新遊技情報媒体を発行する発行
    手段と、 を備えたことを特徴とする更新装置。
  2. 【請求項2】 遊技情報媒体の更新を行う更新装置にお
    いて、 装置本体に装着された遊技情報媒体が、その装置本体か
    ら受け取った情報に基づいて当該装置本体が正当なもの
    であるか否かの第1の認証を行う第1の認証手段と、 上記装置本体が、上記装着された遊技情報媒体から受け
    取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当なもので
    あるか否かの第2の認証を行う第2の認証手段と、 上記第1の認証および第2の認証による相互認証を経た
    上で、上記遊技情報媒体に記憶されている情報を読み取
    りその読取情報を記憶する読取手段と、 上記読取情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を
    判定する更新判定手段と、 上記更新判定手段から更新許可が出たとき、上記装置本
    体に予め収納してあって装着された新遊技情報媒体が、
    その装置本体から受け取った情報に基づいて当該装置本
    体が正当なものであるか否かの第3の認証を行う第3の
    認証手段と、 上記装置本体が、上記装着された新遊技情報媒体から受
    け取った情報に基づいて当該新遊技情報媒体が正当なも
    のであるか否かの第4の認証を行う第4の認証手段と、 上記第3の認証および第4の認証による相互認証を経た
    上で、当該新遊技情報媒体に上記読取情報を書き込みそ
    の新遊技情報媒体を発行する発行手段と、 を備えたことを特徴とする更新装置。
  3. 【請求項3】 上記読取情報を第3者機関の管理装置に
    送信する情報送信手段を備え、 上記第3者機関の管理装置に上記更新判定手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の更新装置。
  4. 【請求項4】 上記読取情報は、当該更新装置を管理す
    る管理装置を経由して上記第3者機関の管理装置に送信
    されることを特徴とする請求項3に記載の更新装置。
  5. 【請求項5】 上記更新判定手段から更新不許可が出た
    とき、上記装着された遊技情報媒体を返却する返却手段
    を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載の更新装置。
  6. 【請求項6】 上記遊技情報媒体に記憶されている情報
    の消去を行う消去手段を有し、 上記発行手段は、上記遊技情報媒体の情報の消去の後、
    上記新遊技情報媒体への読取情報の書き込みを行うこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の更新装
    置。
  7. 【請求項7】 上記新遊技情報媒体の発行に際してその
    新遊技情報媒体を遊技者が取得したか否かの確認を行う
    取得確認手段と、 上記取得の確認の後、上記遊技情報媒体の回収を行う回
    収手段と、 を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の更新装置。
  8. 【請求項8】 上記新遊技情報媒体の発行に際し、その
    発行過程で異常が発生し発行を行えないときに、上記読
    取情報を再度上記遊技情報媒体に書き込みその遊技情報
    媒体を返却する緊急返却手段を備えたことを特徴とする
    請求項1から7のいずれかに記載の更新装置。
  9. 【請求項9】 上記更新判定手段は、上記読取情報のう
    ちの有効期限情報に基づいて更新許可の判定を行うこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の更新装
    置。
  10. 【請求項10】 上記更新判定手段は、上記読取情報の
    うちの異常来歴回数情報に基づいて更新許可の判定を行
    うことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の
    更新装置。
  11. 【請求項11】 遊技情報媒体の更新を行う遊技情報媒
    体の更新方法において、 装着された遊技情報媒体から当該遊技情報媒体の情報を
    受け取り、 その受け取った情報に基づいて当該遊技情報媒体が正当
    なものであるか否かの第1の認証を行い、 上記第1の認証を経た上で、上記遊技情報媒体に記憶さ
    れている所定情報を読み取り、 上記所定情報に基づいて上記遊技情報媒体の更新許可を
    判定し、 上記判定の結果、更新許可が出たとき予め収納してある
    新遊技情報媒体が正当なものであるか否かの第2の認証
    を行い、 上記第2の認証を経た上で、当該新遊技情報媒体に上記
    所定情報を書き込みその新遊技情報媒体を発行すること
    を特徴とする遊技情報媒体の更新方法。
JP34717895A 1995-12-15 1995-12-15 更新装置 Expired - Fee Related JP3727394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34717895A JP3727394B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 更新装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34717895A JP3727394B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 更新装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09167212A true JPH09167212A (ja) 1997-06-24
JP3727394B2 JP3727394B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=18388454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34717895A Expired - Fee Related JP3727394B2 (ja) 1995-12-15 1995-12-15 更新装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3727394B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310778A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Oki Electric Ind Co Ltd 生体認証icカード対応自動化機器
JP2014069313A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd Idカード作成プリンタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310778A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Oki Electric Ind Co Ltd 生体認証icカード対応自動化機器
JP2014069313A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd Idカード作成プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3727394B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5496948B2 (ja) 遊技機
JP5369139B2 (ja) 遊技用システムおよび遊技機
JP4325945B2 (ja) 有価価値付加装置
JP3727394B2 (ja) 更新装置
JP4446413B2 (ja) 遊技システム
JP5774380B2 (ja) 遊技用システム、遊技機
JP3543037B2 (ja) 発行装置
JP3795937B2 (ja) 有価価値付加装置
JP3766121B2 (ja) 有価価値付加装置
JPH0950504A (ja) 遊技情報媒体
JP3761226B2 (ja) 発行装置
JP3856490B2 (ja) 有価価値付加装置
JP5832148B2 (ja) 遊技用装置
JP5362773B2 (ja) 遊技用システムおよび遊技機
JP5300919B2 (ja) 遊技用システムおよび遊技用装置
JP2016093653A (ja) 遊技機
JP4252581B2 (ja) 発行装置
JP3832881B2 (ja) 発行装置
JP2015213773A (ja) 遊技用システム、遊技機
JPH09265516A (ja) プリペイド用icカード処理装置
JP5751597B2 (ja) 遊技用システムおよび遊技用装置
JP5848525B2 (ja) 遊技用システム、遊技機
JP5848526B2 (ja) 遊技用システム
JP2012249661A (ja) 遊技用システム、遊技機
JPH0938305A (ja) 遊技情報媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121007

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131007

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees