JP3726921B2 - 放射線画像読取方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートから放射線画像を表す画像信号を読み取る放射線画像読取方法に関し、とくに詳細には得られる画像信号の水平方向の同期を安定して取ることができる放射線画像読取方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート状の蓄積性蛍光体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の光ビームで走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づいて被写体の放射線画像情報を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線情報記録再生システムがすでに提案されている。
【0003】
また、このように光ビームを用いて放射線画像の読取りを行う放射線画像読取装置が種々開発されている。このような装置においては、光源から発せられた光ビームはポリゴンミラー、ガルバノメータミラー等の光偏向器によって反射偏向されて、蓄積性蛍光体シート上において、一定速度で光ビームに対して相対的に偏向方向と垂直な方向に送られる(副走査される)走査面上を略一定の走査幅で主走査するようになっている。そしてこのような光ビームの走査により記録媒体から発せられる輝尽発光光等の光を光電的に検出して記録媒体に記録されている画像情報を表す画像信号を得るものである。
【0004】
このような読取装置においては、光ビームの1ラインの走査ごとに、走査の基準となる始点信号を検出し、その始点信号を検出後、蓄積性蛍光体シートの側端部までの走査時間に対応する予め定められた所定時間経過後に蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像の読取りを開始するようにしている。したがって、光ビームと蓄積性蛍光体シートとの相対的な位置関係を常に一定に保つ必要があり、このため副走査方向に搬送される蓄積性蛍光体シートの主走査方向の読取り位置を規定するためにガイドなどの幅寄せ手段を設け、これによりシートの読取り位置を規定してシートの水平同期を取るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓄積性蛍光体シートを幅寄せするためのガイドなどの手段を設けると、装置が大型化し、また装置のコストが上昇するという問題がある。また、得られた画像信号において画像のエッジを認識してシートの水平方向の同期を取ることも考えられるが、シートの端部に放射線が照射されていないと、水平同期を取ることができないという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、読取装置を大型化することなく、安価に蓄積性蛍光体シートの主走査方向の読取り位置を規定して、シートの水平同期を取ることができる放射線画像読取方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の放射線画像読取方法は、上述したような放射線画像の読取り方法において、蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を励起光により主走査し、励起光の1走査ラインの走査開始を表す始点信号を検出し、各走査ラインを表すライン信号において、始点信号を検出後、所定の時間すなわち始点信号を検出後所定の距離内に放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出し、エッジ信号がある場合は、各走査ラインにおける始点信号とエッジ信号との間の時間を測定し、各走査ラインにおける時間の代表値を算出し、各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出し、
エッジ信号がない場合は、予め定められた所定値を代表値とし、各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による第2の放射線画像読取方法は、蓄積性蛍光体シートの励起光により主走査が開始される側の端部にアンチストークスタイプの蛍光体が端部に沿って設けられてなるものであり、蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を励起光により主走査し、各走査ラインを表すライン信号において、始点信号を検出後、アンチストークスタイプの蛍光体から得られる信号の時間を測定し、各走査ラインにおける時間の代表値を算出し、各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とするものである。
【0009】
さらに、本発明による第3の放射線画像読取方法は、蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を励起光により主走査し、蓄積性蛍光体シートの先端および後端の所定範囲における励起光の1走査ラインの走査開始を表す始点信号を検出し、この始点信号を検出後、所定の時間内に放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出し、エッジ信号がある場合は、各走査ラインにおける始点信号からエッジ信号までの時間を測定し、各走査ラインにおけるこの時間の代表値を算出し、算出された代表値に基づいてシートの先端および後端の所定範囲以外の範囲における各走査ラインの始点信号からエッジ信号検出までの時間を算出し、その後シート全体の各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出し、
エッジ信号がない場合は、予め定められた所定値を代表値とし、各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明による第1の放射線画像読取方法においては、蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を励起光により走査し、始点信号を検出した後所定の時間すなわち所定の距離内に放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出する。エッジ信号がある場合は、励起光の各走査において、始点信号検出からエッジ信号検出までの時間を測定し、この時間の平均値、最も小さい値、メジアン値等の代表値を算出し、各走査ラインにおける代表値以降の所定の信号範囲を、画像を表す有効な画像信号として検出するようにしたものである。また、始点信号を検出した後所定の範囲内にエッジ信号がない場合は、予め定められた所定値を代表値とし、この代表値を各走査ラインにおける画像の開始点の見送り時間とみなして各走査ラインにおける代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出するようにしたものである。このため、検出される有効画像信号は主走査方向の画像が始まる位置が規定されたものとなり、これにより放射線画像の読み取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シートを幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は規定されて、シートの水平同期を取ることができることとなる。したがって、装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【0011】
また、本発明による第2の放射線画像読取方法は、使用する蓄積性蛍光体シートの主走査が開始される側の端部に沿ってアンチストークスタイプの蛍光体を設けるようにしたため、蓄積性蛍光体シートを励起光により主走査すると、始点信号の検出後、アンチストークスタイプの蛍光体から発せられる発光光により得られる信号が検出される。そしてこの信号をエッジ信号として、各走査ラインにおける始点信号検出からエッジ信号検出までの時間以降の信号範囲を有効画像信号としたものである。このため、上記第1の放射線画像読取方法と同様に、放射線画像の読み取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シートを幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は規定されて、シートの水平同期を取ることができることとなる。したがって、装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明による第3の放射線画像読取方法は、蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を励起光により主走査し、画像信号を一旦取り込み、蓄積性蛍光体シートの先端および後端の所定範囲における励起光の1走査ラインの走査開始を表す始点信号を検出し、この始点信号を検出後、所定の時間内に放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出する。そして、エッジ信号がある場合は、各走査ラインにおける始点信号からエッジ信号までの時間を測定し、各走査ラインにおけるこの時間の平均値、最も小さい値、メジアン値などの代表値を算出し、この代表値を各走査ラインにおける画像の開始点の見送り時間とみなして各走査ラインにおけるこの代表値に基づいて、補間演算などの方法により、シートの先端および後端の所定範囲以外の範囲における各走査ラインの始点信号からエッジ信号までの時間を算出し、その後シート全体の各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出するようにしたものである。また、エッジ信号がない場合は、予め定められた所定値を代表値とし、各ライン信号における代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出するようにしたものである。このため、検出される有効画像信号は主走査方向の画像が始まる位置が規定されたものとなり、これにより放射線画像の読み取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シートを幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は規定されて、シートの水平方向の同期を取ることができることとなる。したがって、装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は本発明による放射線画像読取方法を実施するための放射線画像読取装置を表す図である。図1に示すように、放射線画像情報読取装置1において、図示しない放射線画像記録装置により放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート11は、読取手段100 の所定位置にセットされる。この所定位置にセットされた蓄積性蛍光体シート11は、図示しない駆動手段により駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送手段15により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レーザー光源16から発せられた光ビーム17はモータ24により駆動され矢印方向に高速回転する回転多面鏡18によって反射偏向され、fθレンズ等の集束レンズ19を通過した後、ミラー20により光路を変えて前記シート11に入射し副走査の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。また主走査位置にはシート上を走査する光ビーム17を検出するための後述する光センサ40が設けられている。光センサ40は光ビーム17の各主走査ごとに光ビーム17が照射されて始点信号SB を出力して、後述する画像処理手段29に入力する。光ビーム17が照射されたシート11の箇所からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光21が発光され、この輝尽発光光21は光ガイド22によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)23によって光電的に検出される。上記光ガイド22はアクリル板等の導光性材料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射端面22a が蓄積性蛍光体シート11上の主走査線に沿って延びるように配され、円環状に形成された出射端面22b にフォトマルチプライヤ23の受光面が結合されている。入射端面22a から光ガイド22内に入射した輝尽発光光21は、該光ガイド22の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面22b から出射してフォトマルチプライヤ23に受光され、放射線画像を表す輝尽発光光21の光量がフォトマルチプライヤ23によって電気信号に変換される。
【0015】
フォトマルチプライヤ23から出力されたアナログ出力信号Sはログアンプ26で対数的に増幅され、A/D変換器27でデジタル化され、画像信号S′が得られる。得られた画像信号S′は一旦記憶手段28に記憶された後、画像処理手段29によって読み出される。画像処理手段29においては以下の処理がなされる。
【0016】
図2は画像処理手段29において行われる処理を表すフローチャート、図3は読取手段100 により得られた主走査方向における各走査ラインごとの放射線画像を表す画像信号S′のプロフィールを表す図である。図2および図3に示すように、まずステップS1において、画像信号S′の主走査方向の各ラインごとに、まず始点信号SB から所定の範囲L内に蓄積性蛍光体シート11に記録された画像の各エッジを表すエッジ信号が存在するか否かを検出する。この所定区間L内にエッジ信号が存在する場合は、ステップS2において各走査ラインにおける始点信号SB とエッジ信号との間の区間SMk(k=1〜N)を測定する。そして各走査ラインにおける区間SMkの代表値を算出する。ここで、区間SMkの代表値としては、各区間SMkの平均値、メジアン値、あるいは各区間における最小値などを用いる。そしてこの代表値が算出されると、ステップS3において、画像信号S′の各走査ラインにおける信号において、始点信号SB から代表値の時間以降の予め定められた範囲の信号のみを有効画像信号として検出する。
【0017】
一方、始点信号SB から所定の範囲L内にエッジ信号が存在しない場合は、ステップS4において予め定められた所定の範囲L′を代表値として算出し、画像信号S′の各走査ラインにおける信号において、始点信号SB から代表値の時間以降の予め定められた範囲の信号のみを有効画像信号として検出する。
【0018】
そしてこのようにして検出された有効画像信号に対して階調処理などの画像処理が施され、画像処理が施された有効画像信号は、レーザプリンタ、CRT等の再生手段30に送られ、再生手段30ではこの有効画像信号に基づく放射線画像が再生記録される。
【0019】
このように、本発明による放射線画像読取方法においては、検出される有効画像信号は主走査方向の画像が始まる位置が各走査ラインにおいて常に規定されたものとなるため、放射線画像の読取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シート11を幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は常に規定され、シートの水平方向の同期を取ることができることとなる。したがって、蓄積性蛍光体シートのためのガイドにより装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【0020】
次いで本発明の第2実施の形態について説明する。図4は本発明の第2実施の形態による放射線画像読取方法を内包する放射線画像読取装置を表す図である。本発明の第2の実施の形態においては、使用する蓄積性蛍光体シート11の主走査が開始される側の端縁に、放射線画像を蓄積記録しなくとも励起光の照射により発光するアンチストークスタイプの蛍光体11Aをこの端縁に沿って設け、このアンチストークスタイプの蛍光体11Aを設けた蓄積性蛍光体シート11に記録された放射線画像の読み取りを行うようにしたものである。そして、上述した第1の実施の形態と同様に放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート11から画像信号S′を得、この画像信号S′を画像処理手段29に入力して処理を行うものである。画像処理手段29においては以下のような処理が行われる。
【0021】
図5はアンチストークスタイプの蛍光体11Aを設けた蓄積性蛍光体シート11から得られた主走査方向における各走査ラインごと放射線画像を表す画像信号S′のプロフィールを表す図である。図5に示すように画像信号S′の各走査ラインにおけるプロフィールにはアンチストークスタイプの蛍光体による信号のピークPが現れている。そして画像信号S′の主走査方向の各ラインごとに、まず始点信号SB からアンチストークスタイプの蛍光体による信号のピークPの開始までの区間SMk(k=1〜N)を測定する。そして各走査ラインにおける区間SMkの代表値を算出する。ここで、区間SMkの代表値としては、各区間SMkの平均値、メジアン値、あるいは各区間における最小値などを用いる。そしてこの代表値が算出されると、画像信号S′の各走査ラインにおける信号において、始点信号SB から代表値の時間以降の予め定められた範囲の信号のみを有効画像信号として検出する。
【0022】
そしてこのようにして検出された有効画像信号に対して階調処理などの画像処理が施され、画像処理が施された有効画像信号は、レーザプリンタ、CRT等の再生手段30に送られ、再生手段30ではこの有効画像信号に基づく放射線画像が再生記録される。
【0023】
このように、本発明による放射線画像読取方法においては、検出される有効画像信号は主走査方向の画像が始まる位置が、アンチストークスタイプの蛍光体により各走査ラインにおいて常に規定されたものとなるため、放射線画像の読取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シート11を幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は常に規定されることとなる。したがって、上述した第1の実施の形態と同様に蓄積性蛍光体シートのためのガイドにより装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【0024】
次いで本発明の第3実施の形態について説明する。図6は本発明の第3の実施の形態において行われる処理を表すフローチャートである。
【0025】
本発明の第3実施の形態は本発明の第1実施の形態において、代表値の算出の方法が異なるものである。すなわち、上記第1の実施の形態においては、ステップS1において、すべての走査ラインにおいて、始点信号SB とエッジ信号との間の区間SMk(k=1〜N)を測定して、区間SMkの代表値を算出するようにしていたが、第3の実施の形態においては、ステップS5およびS6において、蓄積性蛍光体シート11の副走査方向における先端および後端の所定範囲内(例えば先端および後端から50mm以内)における区間SMkの最小区間をそれぞれ代表値として算出し、ステップS7において、この代表値に基づいて蓄積性蛍光体シート11の先端および後端から所定範囲以外の部分の代表値を補間により算出するものである。すなわち、図7に示すように、蓄積性蛍光体シート11の先端から所定範囲内における代表値をTS、代表値TSを算出した走査ラインの、シート11の先端からの距離をLS、蓄積性蛍光体シート11の後端から所定範囲内における代表値をTE、代表値TEを算出した走査ラインの、シート11の先端からの距離をLE、算出すべき代表値をTN、この代表値TNを算出する走査ラインのシート11の先端からの距離をLNとすると、代表値TNは下記の式(1)により算出される。
【0026】
TN=TS+{(TE−TS)/(LE−LS)}×(LN−LS) …(1)
そして式(1)に基づいてすべての走査ラインにおける区間を算出する。そして、ステップS8において、各走査ラインにおいて、始点信号SB から代表値の時間以降の予め定められた範囲の信号のみを有効画像信号として検出する。
【0027】
一方、始点信号SB から所定の範囲L内にエッジ信号が存在しない場合は、ステップS9において、予め定められた所定の範囲L′を代表値とし、画像信号S′の各走査ラインにおける信号において、始点信号SB から代表値の範囲の信号以外の信号のみを有効画像信号として検出する。
【0028】
そしてこのようにして検出された有効画像信号に対して階調処理などの画像処理が施され、画像処理が施された有効画像信号は、レーザプリンタ、CRT等の再生手段30に送られ、再生手段30ではこの有効画像信号に基づく放射線画像が再生記録される。
【0029】
このように、本発明による放射線画像読取方法においては、検出される有効画像信号は、蓄積性蛍光体シートが傾いて搬送されたようなときも主走査方向の画像が始まる位置が各走査ラインにおいて常に規定されたものとなるため、放射線画像の読取りを行う装置に、蓄積性蛍光体シート11を幅寄せするためのガイドなどを設けなくとも、得られる再生画像の主走査方向の画像の開始点は常に規定されて、シートの水平方向の同期を取ることができることとなる。したがって、蓄積性蛍光体シートのためのガイドにより装置を大型化することがなくなり、また装置のコストも低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線画像読取方法を内包する放射線画像読取装置の第1の実施の形態を表す図
【図2】第1の実施の形態の画像処理手段において行われる処理を表すフローチャート
【図3】各走査ラインごとの画像信号のプロフィールを表す図
【図4】本発明による放射線画像読取方法を内包する放射線画像読取装置の第2の実施の形態を表す図
【図5】各走査ラインごとの画像信号のプロフィールを表す図
【図6】第3の実施の形態の画像処理手段において行われる処理を表すフローチャート
【図7】区間を算出するための補間演算を説明するための図
【符号の説明】
11 蓄積性蛍光体シート
16 光源
17 光ビーム
18 ポリゴンミラー
19 レンズ
20 ミラー
21 輝尽発光光
22 光ガイド
23 フォトマルチプライヤ
29 画像処理手段
40 光センサ

Claims (3)

  1. 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起光に対して副走査方向に相対的に移動させることにより該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担持する輝尽発光光を光電的に検出することにより、前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取方法において、
    前記蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を前記励起光により主走査し、
    該励起光の1走査ラインの走査開始を表す始点信号を検出し、
    該各走査ラインを表すライン信号において、該始点信号を検出後、所定の時間範囲内に前記放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出し、
    該エッジ信号がある場合は、前記各走査ラインにおける前記始点信号から前記エッジ信号までの時間を測定し、該各走査ラインにおける該時間の代表値を算出し、前記各ライン信号における該代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出し、
    前記エッジ信号がない場合は、予め定められた所定値を前記代表値とし、前記各ライン信号における該代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とする放射線画像読取方法。
  2. 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起光に対して副走査方向に相対的に移動させることにより該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担持する輝尽発光光を光電的に検出することにより、前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取方法において、
    前記蓄積性蛍光体シートの前記励起光により主走査が開始される側の端部にアンチストークスタイプの蛍光体が該端部に沿って設けられてなるものであり、
    前記蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を前記励起光により主走査し、
    該各走査ラインを表すライン信号において、該始点信号を検出後、前記アンチストークスタイプの蛍光体から得られる信号の時間を測定し、該各走査ラインにおける該時間の代表値を算出し、前記各ライン信号における該代表値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とする放射線画像読取方法。
  3. 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起光に対して副走査方向に相対的に移動させることにより該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担持する輝尽発光光を光電的に検出することにより、前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取方法において、
    前記蓄積性蛍光体シートの幅よりも大きい範囲を前記励起光により主走査し、
    該蓄積性蛍光体シートの先端および後端の所定範囲における該励起光の1走査ラインの走査開始を表す始点信号を検出し、
    該始点信号を検出後、所定の時間範囲内に前記放射線画像のエッジを表すエッジ信号があるか否かを検出し、
    該エッジ信号がある場合は、前記所定範囲の前記各走査ラインにおける前記始点信号から前記エッジ信号までの時間を測定し、該各走査ラインにおける該時間の代表値を算出し、該代表値に基づいて前記シートの先端および後端の所定範囲以外の範囲における各走査ラインの前記始点信号から前記エッジ信号までの時間を算出し、該シート全体の前記各ライン信号における該代表値および第代表値に基づいて算出した時間以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出し、
    前記エッジ信号がない場合は、前記各ライン信号における予め定められた所定値以降の所定の信号範囲を有効画像信号として検出することを特徴とする放射線画像読取方法。
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