JP3726561B2 - テープ電線の整形方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導体を絶縁テープで被覆したテープ電線の製造に係り、特に、絶縁テープの側縁から導体までの距離が許容値の範囲内になるテープ電線の整形方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明による整形の対象となるテープ電線を片面の上から見た形状を図6に、長手方向に沿った断面、即ち、図6のAA´断面の形状を図7に示す。これらに図示されたテープ電線1は、複数本の帯状の導体2が一平面に並べて配置され、その導体2が形成する平面の裏面の全面に亘って絶縁テープ3が設けられ、表面には絶縁テープ4が設けられた被覆部と絶縁テープ4が設けられない非被覆部とが長手方向に一定のパターンで繰り返されている。言い換えると、導体2の表裏両面が絶縁テープで被覆された両面被覆部5と、導体の片面のみ(図示例では裏面)が絶縁テープで被覆された片面被覆部6とが長手方向に交互に形成されている。片面被覆部6において、絶縁テープ4のない面では導体2が露出するため、上から見ると裏面の絶縁テープ3と導体2とがテープ電線短手方向に一定のピッチで交互に並んでいる。
【0003】
この種のテープ電線では、導体2に絶縁テープ3,4を貼り付けた後の工程で、片面被覆部6のテープ電線長手方向中央を切断する。このテープ電線を片面の上から見た形状を図8に、長手方向に沿った断面、即ち、図8のBB´断面の形状を図9に示す。このようにして分離された短尺のテープ電線1は、テープ電線長手方向両端の片面被覆部6,6がそれぞれコネクタへの嵌合部となる。
【0004】
テープ電線1の両面被覆部5の最大厚みは非常に薄く、50〜400μm程度である。そのため、片面被覆部6の裏面、即ち、絶縁テープ3貼付面の補強を目的として、例えば、厚み200μm程度のプラスチック板等の補強板7を絶縁テープに貼り付けてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
テープ電線を製造する際には、まず、図6のテープ電線1が複数本平行に並んだ幅広のテープ電線を製造し、その後、薄いカミソリ状の刃を持つスリッタで切り別ける方法等を用いて1本ずつのテープ電線1に切り分ける。
【0006】
この場合、片面被覆部6のテープ電線短手方向両側において、絶縁テープ3,4の側縁から最外側の導体2のセンタまでの距離、即ち、図8における距離e1及び距離e2が、製造ラインでのテープ電線1の蛇行等により、許容値から外れてしまう現象が多発し、製品不良率が高くなるという問題がある。
【0007】
テープ電線1は、片面被覆部6の両側のエッジ面8,9、即ち、最外側導体2のセンタから距離e1又は距離e2にある面8,9を基準としてコネクタに嵌合する。従って、製造したテープ電線1の距離e1及び距離e2が理想とする距離E1又は距離E2に対する許容値から外れてしまうと、コネクタ内部の金属接触部が導体に接触せず、導通不良となる。よって、距離e1及び距離e2が許容値から外れた製品は不良である。
【0008】
テープ電線1の製造ラインでは、生産性向上のためにライン速度をできるだけ速くしようとするので、テープ電線1の蛇行を抑えることは大変難しい。この蛇行を抑えるためにライン速度を下げると、生産性の低下が製品価格を押し上げてしまい、市場競争力が低下してしまう。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、絶縁テープの側縁から導体までの距離が許容値の範囲内になるテープ電線の整形方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の方法は、導体の両面が絶縁テープで被覆された両面被覆部と導体の片面のみが絶縁テープで被覆された片面被覆部とが長手方向に交互に形成されたテープ電線を金型を用いて規定寸法に整形する際に、予め絶縁テープの短手方向寸法が規定寸法より大きいテープ電線を長手方向に走行させ、前記両面被覆部と前記片面被覆部との境界を検出するための検出センサによりその境界が検出されてから前記テープ電線を所定の距離だけ走行させることで、前記テープ電線の所望の長手方向部分を前記テープ電線の走行途中に設けた金型打ち抜きを行う場所に導き、前記金型打ち抜きを行う場所で前記テープ電線を撮影し、その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定し、この設定に応じて前記金型をテープ電線の短手方向に移動し、前記テープ電線を前記金型で打ち抜くことにより、絶縁テープの短手方向余分を切除するものである。
【0011】
前記テープ電線を前記金型打ち抜きを行う場所で撮影し、その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定し、この切除ラインに前記金型を合わせて打ち抜きを行ってもよい。
【0012】
前記テープ電線の導体露出面を撮影し、その画像からテープ電線短手方向の導体位置を抽出し、この導体位置から所定の距離に絶縁テープの切除ラインを設定してもよい。
【0013】
前記テープ電線をその背景中の固定点とともに撮影し、この固定点を基準として絶縁テープの切除ライン位置を設定し、この切除ライン位置まで前記金型を固定の原点位置から移動するものでもよい。
【0014】
また、本発明の装置は、導体の両面が絶縁テープで被覆された両面被覆部と導体の片面のみが絶縁テープで被覆された片面被覆部とが長手方向に交互に形成されたテープ電線を金型を用いて規定寸法に整形する整形装置において、予め絶縁テープの短手方向寸法が規定寸法より大きく形成されたテープ電線を長手方向に走行させる走行手段と、 前記両面被覆部と前記片面被覆部との境界を検出するための検出センサによりその境界が検出されてから前記テープ電線を所定の距離だけ走行させることで、前記テープ電線の所望の長手方向部分を前記テープ電線の走行途中に設けた金型打ち抜きを行う場所に導く走行制御手段と、前記金型打ち抜きを行う場所で前記テープ電線を撮影する撮影手段と、その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定する設定手段と、この設定に応じて前記金型をテープ電線の短手方向に移動させる金型移動手段とを設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】
図1に示されるように、本発明の整形方法では、予め絶縁テープ3,4の短手方向寸法が規定寸法より若干大きいテープ電線1aを形成しておき、このテープ電線1aを金型で打ち抜いて絶縁テープ3,4の短手方向余分を切除する。具体的には、絶縁テープ3,4の短手方向寸法が規定寸法より大きく形成されたテープ電線1aの導体露出面を背景中の固定点10,11とともに金型打ち抜きを行う場所で撮影し、その画像からテープ電線短手方向の導体センタ位置12,13を抽出し、この導体センタ位置12,13から所定の距離E1,E2に絶縁テープの切除ライン14,15を設定し、固定点10,11を基準として絶縁テープの切除ライン位置を表し、この切除ライン位置まで金型(図示せず)を固定の原点位置(図示せず)から移動させることにより、切除ライン14,15に金型を合わせ、打ち抜きを行う。この方法により、例えば、片面被覆部6のテープ電線短手方向両側における絶縁テープ3,4の短手方向余分(図中ハッチング部分)16,17を切除する。
【0018】
これにより、絶縁テープの側縁から導体までの距離は理想的な距離E1又は距離E2に対する許容値の範囲内に確実に収まる。従って、製品不良率が低く抑えられると共に、これらの距離を管理することができるので、製造ラインのライン速度を高めることも可能になる。
【0019】
次に、本発明の整形方法で連続的に整形を行う整形装置を説明する。
【0020】
図2に示されるように、この整形装置は、導体2の両面が絶縁テープ3,4で被覆された両面被覆部5と導体2の片面のみが絶縁テープ3で被覆された片面被覆部6とが長手方向に交互に形成された長尺のテープ電線1を所望の長手方向部分毎に連続的に規定寸法に整形する整形装置であって、予め絶縁テープ3,4の短手方向寸法が規定寸法より大きく形成されたテープ電線1aを長手方向に走行させる走行手段(図4参照)と、この走行途中に設けた金型打ち抜き場所21でテープ電線1aを撮影する撮影手段22と、その画像を処理することにより絶縁テープ3,4の切除ライン(図1参照)を設定する設定手段と、この設定に応じて金型23をテープ電線1aの短手方向に移動させる金型移動手段24と、両面被覆部5と片面被覆部6との境界25を検出する境界センサ26と、境界25が検出されてからテープ電線1aを所定の距離lp(図4参照)だけ走行させることにより、テープ電線1aの所望の長手方向部分を金型打ち抜き場所21に導く走行制御手段とを備える。設定手段及び走行制御手段は、コンピュータで実現することができる。
【0021】
図3に示されるように、金型移動手段24は、テープ電線1aの短手方向に移動する一軸移動テーブル31で実現することができる。この一軸移動テーブル31は、走行されるテープ電線1aに交差させてテープ電線1aの下方に設けられている。この一軸移動テーブル31には、金型23を含む打ち抜き装置32と撮影手段22を構成するITVカメラ33と図示されないITVカメラ用照明装置とが搭載されている。打ち抜き装置32とITVカメラ33とはテープ電線1aを両側から挟むように配置されている。ITVカメラ33は、支柱34に支持されて下方に臨ませてあり、テープ電線1aを真上から撮影することができる。テープ電線1aは、導体露出面を上にして走行されるので、ITVカメラ33は、導体露出面を撮影することができる。
【0022】
図4に示されるように、テープ電線1aの走行手段は、送出機41、送出ダンサロール42、引取ピンチローラ43、巻取ダンサロール44、巻取機45及び符号のないいくつかのローラから構成されている。46は、金型23及び撮影手段22を設置した金型設置部であり、金型打ち抜き場所21は、この金型設置部46内に含まれる。境界センサ26は、金型設置部46の直ぐ上流に設置されている。47は、画像処理装置である。48は、コンピュータである。また、図示しないがテープ電線1aの走行距離を検出する走行センサが、例えば、引取ピンチローラ43に取り付けられて設けられている。
【0023】
次に、この整形装置の動作を説明する。
【0024】
テープ電線1aは、送出機41より送出ダンサロール42を経由して送り出される。テープ電線1aは、非常に薄いために、張力が強すぎたり張力の変動があったりすると皺が生じたり蛇行したりする。そこで、送出ダンサロール42にて適度で安定した張力が与えられる。引取ピンチローラ43によりテープ電線1aを引き取りながら、走行センサにより走行距離を検出する。境界センサ26により両面被覆部5と片面被覆部6との境界25が検出されると、この境界センサ26から金型打ち抜き場所21までの距離lpだけ走行させて、テープ電線1aの片面被覆部6を金型打ち抜き場所21内の正確な位置に導き、テープ電線1aを停止させる。
【0025】
次いで、一軸移動テーブル31によりITVカメラ33を金型打ち抜き場所21まで移動させる。ITVカメラ33が金型打ち抜き場所21にあるとき、金型23は原点位置にあるものとする。ITVカメラ33により片面被覆部6の導体露出面を撮影する。画像処理装置47は、撮影された画像を処理して形状測定を行う。この形状測定により切除ライン14,15が設定される。この形状測定結果に基づいて一軸移動テーブル31により打ち抜き装置32を金型打ち抜き場所21まで移動させる。このとき、テープ電線1aは打ち抜き装置32内に挿入される。金型23を切除ライン14,15に位置合わせし、打ち抜きを行うと、片面被覆部6のテープ電線短手方向両側が規定寸法に整形される。打ち抜きによって生じる打ち抜きカスは、図示されない除去装置によって吸い取られる。
【0026】
その後、一軸移動テーブル31が元に戻される。整形が終わったテープ電線1aは巻取ダンサロール44を経由して巻取機45に巻き取られる。
【0027】
以上の動作の中で、境界センサ26は、テープ電線長手方向の位置合わせに重要な役割を持つ。既に説明したように、両面被覆部5と片面被覆部6とは一定の長さで繰り返し形成されるが、実際にはばらつきがあり、この誤差に対する許容値が設けられている。例えば、両面被覆部5の長さが100mmのとき、両面被覆部5の長さの許容値は±1mm程度である。これに対し、片面被覆部6の長さは、例えば、10mmしかなく、許容値を±1mmにすると精度がよくないことになる。従って、境界を検出しないでテープ電線1aの走行距離だけで走行制御を行うと、片面被覆部6が金型打ち抜き場所21内の正確な位置に導かれず、誤差が生じる。誤差が最大許容値−1.0mmに達する両面被覆部5が3回連続すると、合計3mmの誤差が累積し、この累積誤差は片面被覆部6の長さ10mmに対して大きな値となり、不具合が生じる。そこで、本発明では境界センサ26で検出した境界25に基づき位置合わせを行う。
【0028】
テープ電線1aの両面被覆部5の長さが許容値の範囲内にあったとしても、規定値との誤差が大きい場合には、テープ電線1aを走行させる度に毎回、境界センサ26を用いて境界25を検出し、位置合わせを行うことになる。両面被覆部5の長さと規定値との誤差が小さい場合には、境界25を検出して行う位置合わせは毎回でなくてもよく、n回に1回の割合で行えばよい。
【0029】
金型23の位置合わせを詳しく説明すると、画像処理装置47は、ITVカメラ33により撮影された画像から、図1に示されるように、片面被覆部6の一方の側における最外側導体2の導体センタ位置12と固定点10との距離e1´を測定し、もう一方の側における最外側導体2の導体センタ位置13と固定点11との距離e2´を測定する。なお、固定点10(11)は、固定点10,10a(11,11a)のように2箇所設けてもよい。これらの固定点は、金型原点位置から所定の距離をもって配置されている。従って、距離e1´,e2´を測定することにより、図示されない金型原点位置から導体センタ位置12,13までの距離を測定することができる。これら距離e1´,e2´を用いて金型23を原点位置からまで移動させる距離lkを計算し、この距離lkに基づいて一軸移動テーブル31を移動させる。金型23を切除ライン14,15に合わせて打ち抜きを行うことにより、絶縁テープ3,4の短手方向余分16,17を切除する。その結果、導体センタ位置12,13からの距離が理想とする距離E1,E2に対する許容値から外れない位置に絶縁テープ3,4の側縁が形成される。なお、金型移動距離lkは、導体センタ位置12,13から切除ライン14,15までの距離が互いに等しく、かつ許容値から外れないように計算する。
【0030】
次に、金型23の具体例を説明する。
【0031】
図5に、金型23の凹側を示す。この金型23には平坦面の所定の位置に凹部50及び凹部51が形成されている。凹部50及び凹部51は、矩形の角部を直線カットした形状を有する。図示しないが金型23の凸側には対応する凸部が形成されている。この金型23は、図1に示した台形状の短手方向余分16,17を切除するためのものである。
【0032】
次に、本発明の他の実施形態を、これまで説明した図2〜4の整形装置との対比で説明する。
【0033】
撮影手段22を構成するITVカメラ33は、金型移動手段24を構成する一軸移動テーブル31には搭載せず、金型23の移動の障害にならない場所に固定し、常に、金型打ち抜き場所21に臨ませてもよい。
【0034】
送出ダンサロール42又は巻取ダンサロール44を省略してもよい。
【0035】
最外側導体2の導体センタ位置12,13の精度が良い場合、距離測定は片方の側における距離、例えば、距離e1´のみ行ってもよい。
【0036】
金型打ち抜きは、2箇所の切除部分を同時に打ち抜く必要はなく、時間差をあけて打ち抜いてもよい。また、切除部分毎に金型を設けず、1個の金型で両方の切除部分を片方ずつ打ち抜いてもよい。
【0037】
ITVカメラ33及び金型23をテープ電線1aの長手方向に移動させてもよい。この場合、テープ電線1aを停止させずに、走行しているテープ電線1aに対して撮影と打ち抜きを行うことができる。
【0038】
固定点10(11)の個数は、各々1個でも2個でも3個以上でもよい。
【0039】
固定点10と反対側の最外側導体2の導体センタ位置13との距離を距離e2´の代わりに測定してもよい。
【0040】
金型原点位置からITVカメラ33までの距離、ITVカメラ33の撮影視野・撮影角度・倍率等を正確に設定しておくことにより、画像に撮影された対象の実際の位置、画像内の距離に対応する実際の距離を求めることができる。これにより、固定点10,11を省略しても金型原点位置から導体センタ位置12,13までの距離を求めることができる。
【0041】
金型の打ち抜き形状は、矩形或いはその他の形状でもよい。
【0042】
ITVカメラ33の代わりに一次元のカメラ(一次元イメージセンサ)等を使用してもよい。
【0043】
金型の打ち抜きを行った後における導体センタ位置12,13から絶縁テープ3,4の側縁までの距離をITVカメラ33及び画像処理装置47によって測定することにより、仕上がり検査を行ってもよい。この検査は、全数検査でも抜き取り検査でもよい。
【0044】
図2〜4の整形装置をインライン化、即ち、テープ電線の製造ライン中に設置してもよい。
【0045】
金型23における凹部50と凹部51との距離を固定にせず、金型23を2分割して凹部50と凹部51との距離を可変にしてもよい。これにより導体2の本数が異なるテープ電線に対して共通の金型23を使用し、凹部間距離を調整して対応することができる。従って、導体本数の異なる複数の品種を製造する際に、品種毎に金型を用意する必要がなくなり、品種数より少ない個数の金型を用意すればよいことになる。
【0046】
金型打ち抜き場所21の直ぐ上流及び直ぐ下流に1乃至複数のガイドローラを設けてもよい。
【0047】
テープ電線1aの走行距離を走行センサで検出する代わりに、引取ピンチローラ43のモータに、パルスモータあるいはサーボモータを使用し、走行指令パルス数から換算して走行距離を計算してもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0049】
(1)両面被覆部と片面被覆部との境界を検出するための検出センサによりその境界が検出されてからテープ電線を所定の距離だけ走行させることで、テープ電線の所望の長手方向部分をテープ電線の走行途中に設けた金型打ち抜きを行う場所に導くこととしたため、テープ電線長手方向の位置合わせを精度よく行うことができ、片面被覆部を金型打ち抜き場所内の正確な位置に導くことができる。
【0050】
(2)テープ電線をその背景中の固定点とともに撮影し、この固定点を基準として絶縁テープの切除ライン位置を設定し、この切除ライン位置まで金型を固定の原点位置から移動してテープ電線を金型で打ち抜くことにより、絶縁テープの側縁から導体までの距離が理想的な距離E1又は距離E2に対する許容値の範囲内に確実に収まる。即ち、製造精度が向上する。従って、製品不良率が低く抑えられる。また、絶縁テープの側縁から導体までの距離を管理することができるようになり、製造ラインのライン速度を高めることも期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示したテープ電線の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す整形装置の平面図である。
【図3】図2の整形装置の立体図である。
【図4】図2の整形装置における走行手段の構成図である。
【図5】本発明に使用する金型の平面図である。
【図6】テープ電線の平面図である。
【図7】テープ電線の断面図である。
【図8】定長カットされたテープ電線の平面図である。
【図9】定長カットされたテープ電線の断面図である。
【符号の説明】
1,1a テープ電線
2 導体
3,4 絶縁テープ
5 両面被覆部
6 片面被覆部
10,11 固定点
12,13 導体センタ位置
14,15 切除ライン
16,17 短手方向余分
21 金型打ち抜き場所
22 撮影手段
23 金型
24 金型移動手段
25 境界
26 境界センサ
47 画像処理装置
48 コンピュータ

Claims (5)

  1. 導体の両面が絶縁テープで被覆された両面被覆部と導体の片面のみが絶縁テープで被覆された片面被覆部とが長手方向に交互に形成されたテープ電線を金型を用いて規定寸法に整形する際に、
    予め絶縁テープの短手方向寸法が規定寸法より大きく形成された前記テープ電線を長手方向に走行させ、
    前記両面被覆部と前記片面被覆部との境界を検出するための検出センサによりその境界が検出されてから前記テープ電線を所定の距離だけ走行させることで、前記テープ電線の所望の長手方向部分を前記テープ電線の走行途中に設けた金型打ち抜きを行う場所に導き、
    前記金型打ち抜きを行う場所で前記テープ電線を撮影し、
    その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定し、
    この設定に応じて前記金型をテープ電線の短手方向に移動し、
    前記テープ電線を前記金型で打ち抜くことにより、絶縁テープの短手方向余分を切除することを特徴とするテープ電線の整形方法。
  2. 前記テープ電線を、前記金型打ち抜きを行う場所で撮影し、その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定し、この切除ラインに前記金型を合わせて打ち抜きを行うことを特徴とする請求項1記載のテープ電線の整形方法。
  3. 前記テープ電線の導体露出面を撮影し、その画像からテープ電線短手方向の導体位置を抽出し、この導体位置から所定の距離に絶縁テープの切除ラインを設定することを特徴とする請求項1又は2記載のテープ電線の整形方法。
  4. 前記テープ電線をその背景中の固定点とともに撮影し、この固定点を基準として絶縁テープの切除ライン位置を設定し、この切除ライン位置まで前記金型を固定の原点位置から移動して前記テープ電線を前記金型で打ち抜くことを特徴とする請求項1乃至3記載のテープ電線の整形方法。
  5. 導体の両面が絶縁テープで被覆された両面被覆部と導体の片面のみが絶縁テープで被覆された片面被覆部とが長手方向に交互に形成されたテープ電線を金型を用いて規定寸法に整形する整形装置において、
    予め絶縁テープの短手方向寸法が規定寸法より大きく形成されたテープ電線を長手方向に走行させる走行手段と、
    前記両面被覆部と前記片面被覆部との境界を検出するための検出センサによりその境界が検出されてから前記テープ電線を所定の距離だけ走行させることで、前記テープ電線の所望の長手方向部分を前記テープ電線の走行途中に設けた金型打ち抜きを行う場所に導く走行制御手段と、
    前記金型打ち抜きを行う場所で前記テープ電線を撮影する撮影手段と、
    その画像を処理することにより絶縁テープの切除ラインを設定する設定手段と、
    この設定に応じて前記金型をテープ電線の短手方向に移動させる金型移動手段とを設けたことを特徴とするテープ電線の整形装置。
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