JP3622403B2 - 電子部品の部材巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に使用される電子部品を構成する部材などを、各種の加工を行い巻取り素子を形成する電子部品の部材巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
部材に端子接合を行うことを例とした従来の電子部品の部材巻取装置を図面を用いて説明する。
【0003】
図4は従来の1種類(単数)の部材における電子部品の部材巻取装置の構成概念図である。
【0004】
図4において40は回転自在なリールなどや駆動部(図示せず)でなる送出機構、41は電子部品を構成する電気用部材である帯状の金属材や絶縁材などの部材、29は張力発生機構であり、一端に部材41を巻回する回転自在なローラ42を、他端にはサーボモータなどの駆動部(図示せず)を取付けた揺動自在なレバー43でなり、部材41に所定の張力を印加している。
【0005】
30は部材41を規制し案内する回転自在なガイドローラ、33は加工部であり、送入され通過する部材41の所定箇所に機械的あるいは電気的に接続する引き出し用の端子(図示せず)を接合する端子接合機構31と、その部材41における接合箇所や移送長を求めるために部材41に設けた検出マークを検出するセンサや制御回路などでなる認識機構32で構成されている。
【0006】
34は同じく部材41の所定箇所に接合された端子を検出する認識機構、35は部材41の先端部を挟持して保持あるいは移送する開閉自在な先端送出機構、36は部材41を巻取りの所定長さとするために所定箇所で切断するカッターなどでなる切断機構、38はインデックステーブルに搭載された治具や駆動機構(いずれも図示せず)などで構成した巻取機構であり、巻芯37に端子が接合された所定長さの部材41を巻回して電子部品を構成する巻取り素子39を形成する。
【0007】
次に動作について説明する。図4に示すように送出機構40より送出供給され、張力発生機構29やガイドローラ30を経由して適切な張力を印加された部材41は、材料経路上の加工部33を通過する際に、端子の接合箇所や移送長を認識機構32で検出して、部材41の送出機構40での送出と巻取機構38による巻取りを停止させ端子接合機構31で端子の接合を行う。
【0008】
部材41への端子接合終了後、部材41の送出機構40での送出と巻取機構38による巻取りを再開する。そして、前記部材41に接合された端子の有無や、設定された端子数を認識機構34で検出し、巻取りと同時に端子接合された部材41を切断機構36で所定長さに切断し、それを巻芯37に巻回し巻取機構38で巻取りして巻取り素子39を完成させ、インデックステーブルの駆動回転により次の工程に搬送する。
【0009】
同時に切断された部材41の送出側の先端を先端送出機構35により挟持して移送し、次の巻取機構38に送入し供給して次の新規の巻取り動作を行うのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の電子部品の部材巻取装置では、部材41における連続した端子接合箇所の位置ピッチのバラツキを精度よく補正し吸収することが容易ではなく、連続して、かつ、全ての巻取り長さを所定範囲に保証することが困難である。
【0011】
また、巻取り中に認識機構32および34で検出し、その結果により長さ調整のための送出機構や巻取機構の駆動および停止を制御して調整するため巻取り速度を速くすることが困難であるという課題を有していた。
【0012】
本発明は前記課題を解決しようとするものであり、連続した部材の端子接合や加工箇所の位置ピッチのバラツキを補正し吸収して端子接合や各種の加工を行い、加工後に所定長さに切断、巻回して巻取り後の部材における長手方向の加工箇所精度および巻取り長さ寸法が、所定の範囲内に保証される巻取素子を連続して得ることができる電子部品の部材巻取装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の電子部品の部材巻取装置は、電子部品の巻取り素子を形成する単数あるいは複数の長手方向に所定ピッチで配置された加工箇所を有する帯状の部材を供給し送出する送出機構と、部材の経路中に設置した部材に所定の張力の印加を制御する張力発生機構、部材の加工箇所を認識する第1認識機構と端子接合機構でなる加工部、部材を加工箇所に位置補正する位置補正機構、部材の巻取り長さを検知する長さ測定機構、部材の加工済み箇所を認識する第2認識機構、部材の先端部を保持あるいは送出する先端送出機構、部材を所定長さに切断する切断機構、そして第2認識機構の出力により制御される部材の巻取機構、および、位置補正機構と第2認識機構の間に、部材の停止や保持を行うクランプ機構と、部材の送出や加工における緩衝のためのバッファ機構により構成されたものである。
【0014】
本発明により、複数部材を使用する際にも、部材の端子接合や各種加工箇所の位置ピッチのバラツキを補正し吸収し、かつ、巻取り素子の巻取り長さを所定の範囲内にすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、電子部品を構成する長手方向に加工箇所を所定ピッチで配置した単数あるいは複数の帯状の部材を送出し移送して加工する経路中で、前記加工箇所ピッチのバラツキにより生ずる加工箇所と加工動作点の位置ズレ長さを検出、かつ補正動作した上で、前記加工箇所に所定の加工を行った後、加工箇所のピッチバラツキが累積しないように補正吸収し、所定長さに切断し巻回して、巻取り後の部材における長手方向の加工箇所位置精度および巻取り長さ寸法が所定の範囲内である巻取り素子を形成する電子部品の部材巻取装置としたものであり、連続して巻取り素子を所定範囲内に補正して巻取りできるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、帯状の部材を供給し送出する送出機構と、部材の経路中に設置した部材に所定の張力の印加を制御する張力発生機構、部材の加工箇所を認識する第1認識機構と端子接合機構でなる加工部、部材を加工箇所に位置補正する位置補正機構、部材の巻取り長さを検知する長さ測定機構、部材の加工済み箇所を認識する第2認識機構、部材の先端部を保持あるいは送出する先端送出機構、部材を所定長さに切断する切断機構、そして第2認識機構の出力により制御される部材の巻取機構で構成された請求項1に記載の電子部品の部材巻取装置としたものであり、連続して所定加工済み部材を所定長さで巻取りできるという作用を有する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、位置補正機構と第2認識機構の間に、部材の停止や保持を行うクランプ機構と、部材の送出や加工における緩衝のためのバッファ機構を設置した請求項2に記載の電子部品の部材巻取装置としたものであり、巻取り動作のタクトタイムを短縮できるという作用を有する。
【0018】
電子部品を構成する部材の所定加工としては、打抜き、切欠き、成形、個片取付けあるいは接着、トリミング、マーキング、端子あるいはリード線の接合などがあるが、従来例と同じく部材に端子接合を行うことを例として、以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態における電子部品の部材巻取装置の構成概念図である。
【0020】
図1において、1,1a,1b,1cは回転自在なリールや駆動部(図示せず)でなる送出機構、22は電子部品としてコンデンサを構成する電気用部材の銅、黄銅、錫、亜鉛、アルミニウムなどの帯状箔の第1金属電極材、23は同じく第2金属電極材、24はコンデンサを構成する電気用部材の樹脂材などでなる帯状箔の誘電体材、そして25はコンデンサを構成する電気用部材の紙材や樹脂材などでなる帯状箔の絶縁材である。
【0021】
2,2a,2b,2cは張力発生機構であり、一端にそれぞれの材料を巻回する回転自在なローラ28,28a,28b,28cを、他端にはサーボモータなどの駆動部(図示せず)を取付けた揺動自在なレバー3,3a,3b,3cでなり、サーボモータによる所定トルクをレバー3,3a,3b,3cに作用させてそれぞれの部材である第1金属電極材22、第2金属電極材23、誘電体材24、絶縁材25に所定の張力を印加する。
【0022】
そしてそれとともに、必要時には後で説明する位置補正機構7,7a、あるいはバッファ機構10,10aを開放し、レバー3,3a,3b,3cを送出機構の送出速度と同じかあるいはより速くなるように揺動降下させて、第1金属電極材22、第2金属電極材23、誘電体材24、絶縁材25をローラ28,28a,28b,28cの右側を送出移送の停止、あるいは逆方向に戻して調整などを行うのである。
【0023】
21は第1金属電極材22、第2金属電極材23、誘電体材24、絶縁材25を規制し案内する部材経路の所定箇所に複数個設置した回転自在なガイドローラ、そして6,6aは加工部であり送入され通過する第1金属電極材22、第2金属電極材23の所定箇所に機械的あるいは電気的に接続するための引出し用の端子(図示せず)を接合する端子接合機構5,5aと、その第1金属電極材22、第2金属電極材23における接合箇所や位置を検出するセンサや制御回路などでなる第1認識機構4,4aで構成されている。
【0024】
7,7aは位置補正機構であり、金属材などでなるガイド用のレール18,18aに跨り垂直方向に移動自在なスライダー17,17aと、その先端に第1金属電極材22、第2金属電極材23を巻回して回転自在に装着した位置補正ローラ8,8aなどで構成されており、位置補正ローラ8,8aを部材経路の途中から垂直方向に移動させることにより、部材経路の水平部における第1金属電極材22、第2金属電極材23の長さを可変する。
【0025】
9,9aはクランプ機構であり、出入自在な先端の移動突出部により第1金属電極材22、第2金属電極材23をガイドローラ21に押圧挟持して停止させ保持する。
【0026】
10,10aはバッファ機構であり、レール19,19aと垂直方向に移動自在なスライダー20,20aそして、その先端に第1金属電極材22、第2金属電極材23を巻回して回転自在に装着したバッファローラ26,26aなどで構成されており、バッファローラ26,26aを部材経路の途中から垂直方向に移動させることにより、部材経路の水平部における第1金属電極材22、第2金属電極材23を一時的に保持したり移送速度を変化させて、本装置における各々の移送速度の相違や、各種の工程動作における速度、所要時間の相違などを補正して、動作のバランスや円滑な連続動作を行うための緩衝を行うのである。
【0027】
11,11aは前記と同じ構造の第2認識機構であり、第1金属電極材22、第2金属電極材23における端子接合を検出し、それらの位置や長さあるいは時間などの信号を比較し、巻取り素子27を最適に製作するための補正値を演算して、その出力信号を制御部11bに入力して巻取機構14を制御し駆動して、巻取り開始や停止あるいは巻取り長さなどを制御する。
【0028】
12,12aはカッターなどでなる切断機構であり、第1金属電極材22、第2金属電極材23を巻取りにおける所定長さにするために所定箇所で切断する。
【0029】
13,13aは送出された第1金属電極材22、第2金属電極材23の先端部を挟持して保持あるいは移送する開閉自在な先端送出機構、14は巻取機構であり治具や駆動機構(いずれも図示せず)などで構成され、インデックステーブル(図示せず)の円周方向に複数個所定間隔で配設されており、巻取機構14に搭載した巻芯15に所定ピッチで端子を接合した所定長さの第1金属電極材22、第2金属電極材23や、誘電体材24、絶縁材25を積層し巻回してコンデンサを構成する巻取り素子27を形成する。
【0030】
16はエンコーダなどでなる誘電体材24の長さ測定機構であり、誘電体材24を巻回しておりエンコーダの回転量から誘電体材24の巻取り長さなどを計算により求めることができる。
【0031】
以上、それら前記説明の構成部分は図1に示すように配列されているのであり、かつ、加工部6,6aは巻取りが終了して巻取り素子27が形成された時に、次の第1金属電極材22、第2金属電極材23に端子を接合する箇所となるような位置に配置されている。
【0032】
そして第2認識機構11,11aは巻取りが終了した時、残りの後の部材経路上における第1金属電極材22、第2金属電極材23が、次の巻取りが行われる接合された端子の接合箇所の位置で、かつ、加工部6,6aから先の部材経路上で第1金属電極材22、第2金属電極材23における接合端子箇所の位置ピッチの整数倍でなる距離の箇所に配置され、連続加工動作の制御などを可能としているのである。
【0033】
先端送出機構13,13aは巻取りが終了時、第1金属電極材22、第2金属電極材23を挟持して切断機構12,12aにより切断し、次の巻取り開始時に第1金属電極材22、第2金属電極材23の先端を次の巻取機構14に送出する。その送出ストロークは送出速度や切断機構12,12aと巻芯15の距離により決定されるものであり、本実施の形態ではストロークを一定としている。
【0034】
本実施の形態の巻取装置は4種の部材である第1金属電極材22、第2金属電極材23、誘電体材24、絶縁材25を同時に積層し巻回する巻取装置であり、4種の部材の内2種の部材である第1金属電極材22、第2金属電極材23がそれぞれ所定ピッチの端子接合を行った後、それぞれ所定の長さで巻取りを行うために、前記の配置や設定の部材経路としているのである。
【0035】
そして、他の2種の部材である誘電体材24、絶縁材25は端子接合などの加工を行わず、張力発生機構2bと長さ測定機構16、そして張力発生機構2cが配置されている。
【0036】
長さ測定機構16は巻取り素子27の基準となる誘電体材24の部材経路上に配設されており、その所定長さの測定により、あらかじめ他の3種の部材の長さが計算されて設定されており、また、送出機構1,1a,1b,1cを始め他の機構も同期して連続あるいは間欠駆動するため、本実施の形態では他の3種の部材に対して厳密な長さ測定が必要ではなく省略している。
【0037】
なお、図3は端子接合されたコンデンサを構成する部材の部分平面図であり、第1金属電極材22の片面にコーティング材などの塗布部22aと、金属材などでなる端子22cが加工部6で接合される所定ピッチでなる所定幅の接合部22bからなっている。
【0038】
そして図2(a)および(b)は巻取装置で巻取りして構成されたコンデンサを形成する巻取り素子の構成図および完成斜視図であり、内側から順に端子23cを接合した接合部23bとコーティング材などの塗布部23aを片面に設けた第2金属電極材23、その外側に誘電体材24、さらにその外側に前記の第1金属電極材22、そして最外周に絶縁材25を積層して巻回され、巻回終了後に外周に巻止め(図示せず)などを行って巻取り素子27を形成し完成するのである。
【0039】
次に、動作について説明する。
まず、先の巻取りが完了し巻取り素子27が完成した時点で次の第1金属電極材22、第2金属電極材23の端子接合箇所の位置ピッチにバラツキがあった場合には、第1金属電極材22、第2金属電極材23の端子接合箇所の位置は、本巻取装置の加工部6,6aにおける端子接合機構5,5aからバラツキ分だけ前後にずれた位置に来ることになる。
【0040】
第1金属電極材22、第2金属電極材23を、それぞれの先端送出機構13,13aにより挟持して所定長さに切断機構12,12aで切断した後、第1認識機構4,4aにより、第1金属電極材22、第2金属電極材23の端子接合箇所の位置と端子接合機構5,5aの動作点とのずれ量を検出し、比較演算などにより補正すべき量を求めて端子接合箇所の位置の補正を行うのである。
【0041】
端子接合箇所の位置が行き過ぎた時、すなわち、図3における距離tが規定値より小さい場合には、位置補正機構7,7aの位置補正ローラ8,8aを上方向に動作させるとともに張力発生機構2,2aのレバー3,3aを下方向に揺動させて第1金属電極材22、第2金属電極材23を戻し、その端子接合箇所の位置を端子接合機構5,5aの動作点に合致させる。
【0042】
また、端子接合箇所の位置が到達しない時、すなわち、図3における距離tが規定値より大きい場合には、位置補正機構7,7aの位置補正ローラ8,8aを下方向に動作させるとともに張力発生機構2,2aのレバー3,3aを上方向に揺動させて第1金属電極材22、第2金属電極材23を移送し、その端子接合箇所の位置を端子接合機構5,5aに合致させる。
【0043】
前記動作における第1金属電極材22、第2金属電極材23の部材経路での長さの変化がレバー3,3aの稼動範囲内であれば、部材経路上で第1金属電極材22、第2金属電極材23に印加されている張力は端子接合箇所の位置の補正により変化することはない。
【0044】
この後、次の新規の巻取り素子27の巻取りを行うと、その巻取り長さは長さ測定機構16により検出された測定データがフィードバックされて所定長さに巻取られ、送出機構1,1a,1b,1cは、巻取られた長さ分だけ各々の第1金属電極材22、第2金属電極材23、誘電体材24、絶縁材25の送出供給を行うが、位置補正機構7,7aによる前に行った補正分だけ部材経路の長さが変化しているため、第2認識機構11,11aの位置に来る接合端子箇所の位置は前記の補正分だけずれが生じることになる。
【0045】
そして、このずれ量は1ピッチ分では仮に無視できる値であっても、部材経路上における端子接合機構5,5aから巻取機構14までの間に、複数のピッチ数(例えば10〜15ピッチ数)の累積となる後方の巻取りされる分における巻取機構14の部分では無視できなくなる。
【0046】
この累積ずれ量を第2認識機構11,11aにより検出し比較演算などにより求め、巻取り長さのデータを補正して制御部11bに入力し、巻取機構14における巻取り長さを正規の巻取り量となるように規定値より増加あるいは削減補正して巻取りを行うのである。
【0047】
以上の動作により、切断後すなわち巻取り後の部材における長手方向の端子の位置精度も、巻取り長さ寸法も所定の範囲内にすることができる。
【0048】
また、前記動作を第1金属電極材22、第2金属電極材23について、それぞれの部材経路上で連続かつ、繰り返し行うのであるが、第1金属電極材22、第2金属電極材23がそれぞれ異なったピッチの端子接合位置を有している場合には、先に短いピッチの部材をそのピッチ分だけ巻取る本巻取りを行った後、一旦巻取りを停止してその部材のみを切断し、他の部材はこの部材のピッチから前記の短いピッチとの差分だけさらに巻取る残巻取りを行うのであり、2種の部材のそれぞれの巻取り長さに補正が必要な場合には、片方は本巻取り時に、他方は残巻取り時にそれぞれ行うのである。
【0049】
そして、巻芯15に巻取りが完了し第1金属電極材22、第2金属電極材23を所定長さ寸法で切断機構12,12aにより切断した後、インデックステーブルで割り出しを行う。その巻取り素子27は巻芯15に保持されて巻取機構14とともに次の割り出し位置へ移動し、そこで誘電体材24、絶縁材25は所定長さで切断され、巻取りされた巻取り素子27の外周に巻止めなどが行われて完成するのである。
【0050】
以上本発明の実施の形態は、2種の部材のそれぞれの端子接合箇所の位置ピッチのバラツキを補正し吸収し、かつそれぞれの部材の巻取り長さを所定の範囲内に補正することができる。
【0051】
さらに、前記のようにクランプ機構9,9aとバッファ機構10,10aを設置しており、本巻取り終了後、それぞれのクランプ機構9,9aにて第1金属電極材22、第2金属電極材23をそれぞれ低速度移送、停止あるいは保持することにより、残巻取りと次の新規巻取りのための先端送出供給による第1金属電極材22、第2金属電極材23の移動を、バッファ機構10,10aで緩衝し吸収することが可能となり、これらの動作と、第1金属電極材22、第2金属電極材23の端子接合箇所の位置の認識および補正や、端子接合および巻取りの一連の動作を並行して行うことが可能であり、タクトタイムを短縮することができる。
【0052】
なお、本発明の実施の形態では、コンデンサを例に説明したが、他の電子部品でも可能であり、また、長さ測定機構、位置補正機構、クランプ機構、バッファ機構、そして認識機構などを全ての部材経路上に設置していないが、必要に応じて所定箇所に追加設置してもよいことは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明による電子部品の部材巻取装置は、複数の部材のそれぞれの端子接合や各種加工箇所の位置ピッチのバラツキを補正し吸収し、かつそれぞれの部材の巻取り長さを所定の範囲内に容易に補正することが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電子部品の部材巻取装置の構成概念図
【図2】(a)および(b)は同巻取りして形成された巻取り素子の構成図および完成斜視図
【図3】同端子接合された部材の部分平面図
【図4】従来の電子部品の部材巻取装置の構成概念図
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 送出機構
2,2a,2b,2c 張力発生機構
3,3a,3b,3c レバー
4,4a 第1認識機構
5,5a 端子接合機構
6,6a 加工部
7,7a 位置補正機構
8,8a 位置補正ローラ
9,9a クランプ機構
10,10a バッファ機構
11,11a 第2認識機構
11b 制御部
12,12a 切断機構
13,13a 先端送出機構
14 巻取機構
15 巻芯
16 長さ測定機構
17,17a スライダー
18,18a レール
19,19a レール
20,20a スライダー
21 ガイドローラ
22 第1金属電極材
22a 塗布部
22b 接合部
22c 端子
23 第2金属電極材
23a 塗布部
23b 接合部
23c 端子
24 誘電体材
25 絶縁材
26,26a バッファローラ
27 巻取り素子
28,28a,28b,28c ローラ
29 張力発生機構
30 ガイドローラ
31 端子接合機構
32 認識機構
33 加工部
34 認識機構
35 先端送出機構
36 切断機構
37 巻芯
38 巻取機構
39 巻取り素子
40 送出機構
41 部材
42 ローラ
43 レバー

Claims (3)

  1. 電子部品を構成する長手方向に加工箇所を所定ピッチで配置した単数あるいは複数の帯状の部材を送出し移送して加工する経路中で、前記加工箇所ピッチのバラツキにより生ずる加工箇所と加工動作点の位置ズレ長さを検出、かつ補正動作した上で、前記加工箇所に所定の加工を行った後、加工箇所のピッチバラツキが累積しないように補正吸収し、所定長さに切断し巻回して、巻取り後の部材における長手方向の加工箇所位置精度および巻取り長さ寸法が所定の範囲内である巻取り素子を形成する電子部品の部材巻取装置。
  2. 帯状の部材を供給し送出する送出機構と、部材の経路中に設置した部材に所定の張力の印加を制御する張力発生機構、部材の加工箇所を認識する第1認識機構と端子接合機構でなる加工部、部材を加工箇所に位置補正する位置補正機構、部材の巻取り長さを検知する長さ測定機構、部材の加工済み箇所を認識する第2認識機構、部材の先端部を保持あるいは送出する先端送出機構、部材を所定長さに切断する切断機構、そして第2認識機構の出力により制御される部材の巻取機構で構成された請求項1に記載の電子部品の部材巻取装置。
  3. 位置補正機構と第2認識機構の間に、部材の停止や保持を行うクランプ機構と、部材の送出や加工における緩衝のためのバッファ機構を設置した請求項2に記載の電子部品の部材巻取装置。
JP04192897A 1997-02-26 1997-02-26 電子部品の部材巻取装置 Expired - Fee Related JP3622403B2 (ja)

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