JP3726243B2 - フルオロピリミジン反応性染料 - Google Patents
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Description
本発明は、ジフルオロピリミジン基を含有している反応性染料類に関するものである。
【0002】
この型の反応性染料類はこれまでにドイツ公告明細書1,644,204(米国出願3,669,951)およびドイツ公告明細書2,114,158(米国出願4,065,446)中に開示されているが、それらのあるものは実用的用途では依然として問題を有している。
【0003】
さらに、他の反応性基および種々の発色団を含有している反応性染料類もすでにヨーロッパ特許出願45,278およびヨーロッパ特許出願65,479並びにドイツ公開明細書2,817,780中に開示されている。これらの染料類は依然として改良の必要がある。
【0004】
本発明は、F.ルアーのダイズ・アンド・ピグメンツ(Dyes + Pigments)、14(1990)、239−63に記載されている化合物15および16
【0005】
【化22】
【0006】
【化23】
【0007】
以外の、遊離酸の形で式(1)
【0008】
【化24】
【0009】
〔式中、
Aは下記の構造
【0010】
【化25】
【0011】
【化26】
【0012】
【化27】
【0013】
【化28】
【0014】
【化29】
【0015】
【化30】
【0016】
【化31】
【0017】
【化32】
【0018】
もしくは
【0019】
【化33】
【0020】
のうちの1種の発色基、または式(8)−(11)
【0021】
【化34】
【0022】
【化35】
【0023】
【化36】
【0024】
【化37】
【0025】
の染料類の金属錯体であり、ここで
発色基Aと4−ピリミジニル基との間の結合は環C原子およびA上のアミノ
またはアミノメチル官能基により行われており、ここで
RはH、C1−C6-アルキル基、C1−C6-アルコキシ基を示し、
R1はH、CH3、C2H5を示し、
R2はNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルコキシを示し、
R3は未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基を示し、
Dはさらにアルキル、アルコキシ、カルボキシルまたはハロゲン原子により置換されていてもよいベンゼン、ナフタレンまたはヘタリール系からのジアゾ成分のスルホ−またはカルボキシ−含有基を表すが、式(6)においては2個の基Dのうちの1個が任意に置換されていてもよい2,6−ジフルオロ−4−ピリミジニルアミノ、−メチルアミノまたは−エチルアミノ置換基を含有しており、この場合にはDはスルホ基を含まなくてもよくまたはスルホ基を含有していてもよく、
Kはカップリング成分、好適にはピリドン類、ピラゾロン類、バルビツール酸およびシトラジン酸誘導体類、を表す〕
を有する反応性染料類に関するものである。
【0026】
好適態様では、金属錯体染料類の場合には、Cu(1:1錯体)またはCrおよびCo(1:2錯体)が好ましい。Cr錯体およびCo錯体は上記式のアゾ化合物を1個または2個含有しており、すなわちそれらは対称性構造を有することもでき、または希望する他の配位子と一緒になって非対称性構造を有することもできる。
【0027】
別の好適態様では、染料類は塩類として、特にアルカリ金属塩類またはアンモニウム塩類として、存在することができる。
【0028】
式(2)−(14)は、遊離酸類の形のスルホ−含有染料を示している。製造中には、塩類、特にアルカリ金属塩類、例えばナトリウム塩類、カリウム塩類またはリチウム塩類、が一般的に得られる。しかしながら、染料類を濃縮溶液として使用することもできる。
【0029】
Aが式(2)−(12)の基であり、ここで
RがH、CH3、OCH3、OC2H5であり、
R1がH、CH3であり、
R2がNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキルであり、
R3がCH3、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基である
式(1)の染料類が好適である。
【0030】
a) Aが式(2)の基であり、ここで
RがHであり、
R1がH、CH3であり、
R2がNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基であり、そして
Dが
【0031】
【化38】
【0032】
または
【0033】
【化39】
【0034】
である、
式(1)の染料類、
b) Aが式(3)の基であり、ここで
RがH、CH3、OC2H5であり、
R1がH、CH3である、
式(1)の染料類、
c) Aが式(4)−(5)の基であり、ここで
R1がH、CH3であり、
R3がCH3、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基である、
式(1)の染料類、
d) Aが式
【0035】
【化40】
【0036】
の基であり、ここで
Dが
【0037】
【化41】
【0038】
であり、
D1が
【0039】
【化42】
【0040】
であり、
R1がH、CH3であり、
n=mが0または1であるが、n+mが1である、
式(1)の染料類、
e) Aが式
【0041】
【化43】
【0042】
の基であり、ここで
RがH、CH3、OCH3であり、
R1がHである、
式(1)の染料類、
f) Aが式(8)−(11)の基であり、ここで
RがHである、
式(1)の染料類、
g) Aが式(12)の基であり、ここで
RがHであり、そして
Kが上記の意味を有する、
式(1)の染料類
が特に非常に好適である。
【0043】
染料類(1)の製造は、例えば下記の方法:
1) 式
【0044】
【化44】
【0045】
の反応性成分と対応する染料基質との縮合、
2) 一般式
【0046】
【化45】
【0047】
〔式中、
RおよびR1は上記の意味を有する〕
のアミン類から一般的方法で得られたジアゾニウム化合物を用いる式
【0048】
【化46】
【0049】
【化47】
【0050】
の縮合生成物のアゾカップリング、または
3) 2,4,6−トリフルオロピリミジンと縮合された一般式
【0051】
【化48】
【0052】
のアミンのジアゾ化および式
【0053】
【化49】
【0054】
〔式中、
Dは上記の意味を有する〕
のカップリング成分上でのカップリング、
により、実施される。
【0055】
反応性成分である2,4,6−トリフルオロピリミジンはドイツ公告明細書2,114,158(米国出願4,065,446)から公知であり、そして例えば2,4,6−トリクロロピリミジンから非プロトン性溶媒中でのHFまたはアルカリ金属弗化物を用いる弗化物交換により得られる。
【0056】
本発明に従う染料類は天然もしくは合成のOH−および/またはアミド−含有物質、特にセルロースおよびポリアミド製のもの、の染色および捺染用に非常に適している。それらは吸尽および冷パッド−バッチ方法によるセルロース物質の染色用並びに例えば木綿またはステープルビスコースの如きセルロース物質の捺染用に特に適している。
【0057】
他の染料類と混合される時には、染料類を三色染色用に使用することができる。
【0058】
良好な堅牢性、特に湿潤堅牢性、を良好な強度性質および高い固着収率と共に有する染色が得られる。
【0059】
【実施例】
実施例1
23.6gの7−アミノ−1,3−ナフタレンジスルホン酸モノナトリウム塩を150mlの水/30gの氷および20mlの濃塩酸中で撹拌し、そして17
mlの亜硝酸ナトリウム水溶液(300gのNaNO2/l)を5−10℃において滴々添加した。5−10℃における1時間の撹拌後に、過剰の亜硝酸をスルファミン酸を用いて除去した。
【0060】
このクリーム色の懸濁液を次に、13.5gのN−(3−アミノフェニル)−アセトアミド塩酸塩、50mlの水、50gの氷および30mlの10%強度水酸化リチウム水溶液から製造されたカップリング成分の中性溶液中に30分間にわたって計量添加した。この添加中に、反応混合物のpHは20%強度炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて6.0−6.5に一定に保たれていた。できるだけ、温度は10℃を越えてはならなかった。添加が完了した後に、撹拌をさらに30分間続け、その間にpHは依然として一定に保たれていた。
【0061】
カップリング溶液を40℃に暖め、そして12gの2,4,6−トリフルオロピリミジンを加えた。縮合反応中に、pHは水酸化リチウム溶液を用いて5.8−6.2に一定に保たれていた。3時間後に、もはやpHの変化は観察できず、そしてTLC分析によると縮合が完了した。例えば弗化リチウムの如き不溶性成分類を分離するために染料溶液を濾過し、そして50gの塩化ナトリウムを用いて塩析した。沈澱した染料を吸引濾別し、そして乾燥すると、40gの橙赤色の粉末(λ最大=395.2nm(H2O))を与え、それは構造
【0062】
【化50】
【0063】
を有しておりそして木綿を優れた堅牢性を有する金黄色の色調に染色した。
【0064】
ジアゾ成分D−NH2およびR、R1およびR2を含有しているカップリング成分を変えることにより、実施例1と同様にして下表に挙げられている式
【0065】
【化51】
【0066】
の別の価値ある金黄色の反応性染料類が得られた。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
実施例40
10.4gの7−アミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレンスルホン酸を150mlの水中に水酸化リチウムを用いる7のpHにおいて溶解させた。7.6gの2,4,6−トリフルオロピリミジンを加え、反応混合物を40℃に加熱し、そして同時にpHを炭酸リチウムを用いて6.5に保った。3時間撹拌した後に、混合物を10℃に冷却し、そして炭酸リチウム溶液を用いてpHを6.5に保ちながら14.1gのジアゾ化された1,5−ナフタレンスルホン酸を加えた。1時間後に、アゾカップリングが完了し、そして染料を塩析し、単離し、そして乾燥した。それは式
【0071】
【化52】
【0072】
(λ最大=485nm(H2O))を有しており、そして木綿を非常に良好な湿潤堅牢性を有する明るい橙色の色調に染色した。
【0073】
実施例40からの染料を製造するための別の方法は、6.5−7.5のpHにおける式
【0074】
【化53】
【0075】
のアゾ染料と2,4,6−トリフルオロピリミジンとの縮合を含んでいた。
【0076】
ジアゾ成分D−NH2およびカップリング成分K1H2を変えることにより、実施例40と同様にして下表に挙げられている一般式
【0077】
【化54】
【0078】
の染料類を製造することができ、それらは木綿を記載されている色調に染色した。
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】
【表7】
【0083】
実施例60
29.6gの1,3−ジアミノベンゼン−6−スルホン酸を250mlの水中にpH6.5において溶解させた。0.75gの燐酸二水素ナトリウム×2H2Oおよび0.75gの燐酸水素二ナトリウム×12H2Oの添加後に、15mlの2,4,6−トリフルオロピリミジンを滴々添加した。混合物を50℃において6時間撹拌し、その間にpHを炭酸水素ナトリウム溶液を用いて6.5に保った。活性炭を用いる濾過後に、染料中間生成物を0℃において7mlの濃塩酸および9mlの30%強度亜硝酸ナトリウム溶液を用いてジアゾ化し、そしてジアゾ化された生成物をあらかじめ加えられている31.2gの1−ベンゾイルアミノ−8−ヒドロキシ−ナフタレン−3,6−ジスルホン酸の溶液に加え、その間にpHを炭酸ナトリウム溶液を用いて7に保った。1時間後に、染料を与えるためのカップリング反応が完了し、染料を塩析し、吸引濾別し、洗浄し、そして50℃において真空中で乾燥した。それは下記の構造
【0084】
【化55】
【0085】
を有しており、そしてセルロース物質を透明な青色がかった赤色の色調に染色した。
【0086】
別の製造方法は、pH6−7および50℃における構造
【0087】
【化56】
【0088】
の染料基質と2,4,6−トリフルオロピリミジンとの縮合を含んでいた。
【0089】
ジアゾ成分HD2NH2およびカップリング成分KHを変えることにより、実施例60と同様にして下表に挙げられている一般式
【0090】
【化57】
【0091】
の染料類を製造することができ、それらは木綿を赤色ないし青色がかった赤色の色調に染色した。
【0092】
【表8】
【0093】
【表9】
【0094】
【表10】
【0095】
【表11】
【0096】
ジアゾ成分D−NH2およびカップリング成分K1H2を変えることにより、実施例60と同様にして下表に挙げられている一般式
【0097】
【化58】
【0098】
の染料類を製造することができた。それらは木綿を赤色ないし青色がかった赤色の色調に染色した。
【0099】
【表12】
【0100】
【表13】
【0101】
実施例82
49.2gの実施例60からのジアゾ化された溶液を82.5gの式
【0102】
【化59】
【0103】
のモノアゾ化合物の500mlの水中溶液に7のpHにおいて15−20分間にわたり計量添加し、その間に20%強度炭酸ナトリウム溶液の添加によりpHを6−8の間に保った。カップリング反応を完了させるために、混合物の撹拌を7−8のpHにおいて1時間続け、そして次に70gの食塩の添加により染料を塩析させた。単離しそして乾燥すると、約150gの塩を含有している黒色染料粉末を与え、それは構造
【0104】
【化60】
【0105】
を有しておりそして木綿を反応性染料用に一般的な染色または捺染方法により濃紺色ないし黒色の色調に染色した。
【0106】
この反応性染料はまた、133.4gの式
【0107】
【化61】
【0108】
のジアゾ染料基質の750mlの水中溶液を50℃および6−7の一定pH(炭酸ナトリウム溶液の添加)において24gの2,4,6−トリフルオロピリミジンと縮合させ、そして染料を20−25℃において上記の如くして単離することにより、製造することもできた。
【0109】
実施例82と同様にして、ジアゾ成分を下記の如く変えることにより、別の価値ある染料類が得られた。
【0110】
【表14】
【0111】
【表15】
【0112】
【表16】
【0113】
【表17】
【0114】
【表18】
【0115】
【表19】
【0116】
実施例107−130
実施例82−105においてカップリング成分である1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸の代わりに1−アミノ−8−ヒドロキシ−4,6−ナフタレンジスルホン酸を使用することにより、これらの実施例の染料類が得られた。例えば、実施例107は式:
【0117】
【化62】
【0118】
の形で示される。
【0119】
実施例131
52.6gの1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸二ナトリウム塩の250mlの水中溶液を49.2gの実施例60からのジアゾ化溶液のジアゾニウム塩懸濁液中に15分間にわたり計量添加した。混合物を1.5−2.5のpHおよび5−10℃の温度において1時間撹拌した。次に20%強度酢酸ナトリウム溶液のゆっくりした添加によりpHを3.5に高め、そして混合物をこのpHにおいて10−20℃でさらに3時間撹拌した。カップリングが完了した後に、20%強度炭酸ナトリウム溶液を用いてpHを7.5にした。
【0120】
47.1gの2−アミノ−1,5−ナフタレンジスルホン酸モノナトリウム塩のジアゾ化により得られたジアゾニウム塩の混合物をこの赤色のカップリング溶液に30分間にわたり加え、その間に20%強度炭酸ナトリウム溶液の添加によりpHを6.5−8.0の間に保った。混合物を7−8のpHにおいてさらに2時間撹拌し、そして生成物を充分量の塩化カリウムを用いて塩析した。沈澱した染料を吸引濾別により単離し、そして乾燥した。構造
【0121】
【化63】
【0122】
を有する黒色の染料粉末は木綿を濃紺色ないし黒色の色調に染色した。
【0123】
2,4,6−トリフルオロピリミジンと式
【0124】
【化64】
【0125】
のジアゾ染料基質との縮合により、反応性染料を製造することもできた。
【0126】
繊維−反応性および非−繊維−反応性ジアゾ成分を変えることにより、実施例131と同様にして別の興味ある反応性染料を合成することができた。
【0127】
【表20】
【0128】
【表21】
【0129】
【表22】
【0130】
【表23】
【0131】
【表24】
【0132】
【表25】
【0133】
【表26】
【0134】
【表27】
【0135】
実施例161−190
実施例131−160においてカップリング成分である1−アミノ−8−ヒドロキシ−3,6−ナフタレンジスルホン酸の代わりに1−アミノ−8−ヒドロキシ−4,6−ナフタレンジスルホン酸を使用することにより、これらの実施例の染料類が得られた。木綿上での実施例161−190の色調の全てが同様な染料類131−160より幾分赤色がかっていた。例えば実施例161:
【0136】
【化65】
【0137】
(実施例131より幾分赤色がかっている)。
【0138】
実施例191
15.4gの2,4,6−トリフルオロピリミジンを41.9gの1−アミノ−4−(3′−アミノ−2′−メチル−5′−スルホフェニルアミノ)−アントラキノンの500mlの水中の中和された溶液中に加えた。炭酸ナトリウム溶液を用いてpHを6−7に保ちながら、縮合が完了するまで混合物を40−50℃において撹拌した。染料を塩化ナトリウムを用いて塩析し、吸引濾別し、そして10%強度塩化ナトリウム溶液で洗浄した。40℃における真空中での乾燥後に得られた青色粉末は式:
【0139】
【化66】
【0140】
を有しており、そして木綿を中程度の青色の色調に染色した(λ最大592nm(H2O))。
【0141】
実施例192
21gの1−アミノ−4−(3′−アミノ−4′−スルホフェニルアミノ)−アントラキノン−2−スルホン酸を用いて実施例191の工程を繰り返すと、式
【0142】
【化67】
【0143】
の染料を与え、それは木綿を青色の色調に染色した(λ最大=596nm(H2O))。
【0144】
実施例193−211
下表6に挙げられているアミノアゾ化合物をpH5−8および40−60℃の温度において2,4,6−トリフルオロピリミジンと反応させるなら、木綿を示されている色調に染色する染料類が得られた。
【0145】
【表28】
【0146】
【表29】
【0147】
【表30】
【0148】
【表31】
【0149】
【表32】
【0150】
実施例212−217
下表7に挙げられているアミノアゾ化合物を公知の方法で等モル量の過酸化水素および硫酸銅と反応させ、そして生成した染料基質をpH5−8および40−60℃において2,4,6−トリフルオロピリミジンと縮合させるなら、木綿を示されている色調に染色する銅錯体染料類が得られた。例えば実施例212からのアミノアゾ化合物から式
【0151】
【化68】
【0152】
の染料が得られた。
【0153】
【表33】
【0154】
【表34】
【0155】
実施例218−222
対応する染料基質をpH5−8および40−60℃において2,4,6−トリフルオロピリミジンと反応させるなら、木綿を示されて色調に染色する下記の染料類が得られた。
【0156】
218
【0157】
【化69】
【0158】
黄色、λ最大=415nm(H2O)
219
【0159】
【化70】
【0160】
黄色、λ最大=443nm(H2O)
220
【0161】
【化71】
【0162】
黄色、λ最大=432nm(H2O)
221
【0163】
【化72】
【0164】
金黄色、λ最大=448nm(H2O)
222
【0165】
【化73】
【0166】
橙色、λ最大=399nm(H2O)
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0167】
1.F.ルアーのダイズ・アンド・ピグメンツ、14(1990)、239−63に記載されている化合物15および16
【0168】
【化74】
【0169】
【化75】
【0170】
以外の、遊離酸の形で式(1)
【0171】
【化76】
【0172】
〔式中、
Aは下記の構造
【0173】
【化77】
【0174】
【化78】
【0175】
【化79】
【0176】
【化80】
【0177】
【化81】
【0178】
【化82】
【0179】
のうちの1種の発色基、または式(8)−(11)
【0180】
【化83】
【0181】
【化84】
【0182】
【化85】
【0183】
【化86】
【0184】
の染料類の金属錯体、
【0185】
【化87】
【0186】
【化88】
【0187】
または
【0188】
【化89】
【0189】
であり、ここで
発色基Aと4−ピリミジニル基との間の結合は環C原子およびA上のアミノ
またはアミノメチル官能基により行われており、ここで
RはH、C1−C6-アルキル基、C1−C6-アルコキシ基を示し、
R1はH、CH3、C2H5を示し、
R2はNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルコキシを示し、
R3は未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基を示し、
Dはさらにアルキル、アルコキシ、カルボキシルまたはハロゲン原子により置換されていてもよいベンゼン、ナフタレンまたはヘタリール系からのジアゾ成分のスルホ−またはカルボキシ−含有基を表し、式(6)においては2個の基Dのうちの1個が任意に置換されていてもよい2,6−ジフルオロ−4−ピリミジニルアミノ、−メチルアミノまたは−エチルアミノ置換基を含有しており、この場合にはDはスルホ基を含まなくてもよくまたはスルホ基を含有していてもよく、
Kはカップリング成分を表す〕
を有する反応性染料。
【0190】
2.Kがピリドン、ピラゾロン、バルビツール酸またはシトラジン酸誘導体であることを特徴とする、上記1の反応性染料。
【0191】
3.Aが式2−12の基であり、ここで
RがH、CH3、OCH3、OC2H5であり、
R1がH、CH3であり、
R2がNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキルであり、
R3がCH3、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基である
ことを特徴とする、前記態様の少なくとも1項に記載の反応性染料。
【0192】
4.それらが下記の構造、すなわち
a) Aが式(2)の基であり、ここで
RがHであり、
R1がH、CH3であり、
R2がNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基であり、そして
Dが
【0193】
【化90】
【0194】
である、
式(1)の染料、
b) Aが式(3)の基であり、ここで
RがH、CH3、OC2H5であり、
R1がH、CH3である、
式(1)の染料、
c) Aが式(4)−(5)の基であり、ここで
R1がH、CH3であり、
R3がCH3、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくは
SO3Hにより置換されたフェニル基である、
式(1)の染料、
d) Aが式
【0195】
【化91】
【0196】
の基であり、ここで
Dが
【0197】
【化92】
【0198】
であり、
D1が
【0199】
【化93】
【0200】
であり、
R1がH、CH3であり、
n=mが0または1であるが、n+mが1である、
式(1)の染料、
e) Aが式
【0201】
【化94】
【0202】
の基であり、ここで
RがH、CH3、OCH3であり、
R1がHである、
式(1)の染料、
f) Aが式(8)−(11)の基であり、ここで
RがHである、
式(1)の染料、
g) Aが式(12)の基であり、ここで
RがHであり、そして
Kが上記の意味を有する、
式(1)の染料、
を有することを特徴とする、前記態様の少なくとも1項に記載の反応性染料。
【0203】
5.それらが下記の特定式
【0204】
【化95】
【0205】
【化96】
【0206】
【化97】
【0207】
を有することを特徴とする、前記態様の少なくとも1項に記載の反応性染料。
【0208】
6.下記の方法、すなわち
1) 式
【0209】
【化98】
【0210】
の反応性成分と対応する染料基質との縮合、
2) ジアゾニウム化合物を用いる式
【0211】
【化99】
【0212】
【化100】
【0213】
の縮合生成物のアゾカップリング、または
3)2,4,6−トリフルオロピリミジンと縮合された一般式
【0214】
【化101】
【0215】
のアミンのジアゾ化および式
【0216】
【化102】
【0217】
〔式中、
Dは上記の意味を有する〕
のカップリング成分上でのカップリング、
の少なくとも1種による、上記1の反応性染料の製造方法。
【0218】
7.少なくとも1種の反応性染料を使用する天然もしくは合成のOH−またはアミド−含有物質の染色および捺染方法において、前記態様の少なくとも1項に記載の反応性染料を使用することを特徴とする方法。
Claims (2)
- F.ルアーのダイズ・アンド・ピグメンツ、14(1990)、239−63に記載されている化合物15および16
Aは下記の構造
発色基Aと4−ピリミジニル基との間の結合は環C原子およびA上のアミノ
またはアミノメチル官能基により行われており、ここで
RはH、C1−C6-アルキル基、C1−C6-アルコキシ基を示し、
R1はH、CH3、C2H5を示し、
R2はNH2、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルコキシを示し、
R3は未置換であるかまたはOH、SO3H、OSO3HもしくはCO2Hにより置換されたC1−C4-アルキル基、未置換であるかまたはC1−C4-アルキル、ハロゲンもしくはSO3Hにより置換されたフェニル基を示し、
Dはさらにアルキル、アルコキシ、カルボキシルまたはハロゲン原子により置換されていてもよいベンゼン、ナフタレンまたはヘタリール系からのジアゾ成分のスルホ−またはカルボキシ−含有基を表し、式(6)においては2個の基Dのうちの1個が任意に置換されていてもよい2,6−ジフルオロ−4−ピリミジニルアミノ、−メチルアミノまたは−エチルアミノ置換基を含有しており、この場合にはDはスルホ基を含まなくてもよくまたはスルホ基を含有していてもよく、
Kはカップリング成分を表す〕
を有する反応性染料。 - 少なくとも1種の反応性染料を使用する天然もしくは合成のOH−またはアミド−含有物質の染色および捺染方法において、前記請求項1に記載の反応性染料を使用することを特徴とする方法。
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