JP3724348B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に係り、特に低電圧での作動を可能にする電子機器に関する。
【背景技術】
従来より、腕時計や携帯電話、PDA等の携帯型電子機器においては、動作電源として必要な電源電圧は一般に1〜3Vないしはそれ以上であった。すなわち、従来、携帯型電子機器の電源としてはボタン型電池が多く利用されており、このボタン型電池の電圧は、酸化銀電池の場合で1.55V、リチウム電池の場合は3.0V(いずれも初期電圧)であった。
【0002】
また、ボタン型二次電池を用いる場合もあったが、マンガンとチタンを電極材料として使用しているもの(MT)で安定時の電圧が約1.4V、その他のボタン型二次電池も一次電池に準じて3V以下で使用するように製造されている。
【0003】
このため、各携帯型電子機器のIC(集積回路)の動作電圧は、これらのボタン型電池の電圧を前提として設計されており、CMOSプロセスを用いた場合でもICの最低動作電圧は1V程度であった。
【0004】
ところで、近年、クリーンエネルギーである太陽電池(ソーラセル)を用いて二次電池を充電する電子機器も広く利用されている。ここで、太陽電池の1つのセルの起電圧は、一般に開放電圧で約0.6〜0.7V(at10,000ルクス)であり、各携帯型電子機器の最低動作電圧(1V)に達しないため、ソーラーセル(パネル)を3〜5段に直列接続して発電電圧を上げていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電子機器は、携帯型の低電圧タイプであっても、1V以上の動作電圧を前提に設計されていた。
【0006】
しかしながら、近年の省エネルギ化の要請に伴い、電子機器の消費電力を抑えるため、集積回路の動作電圧は低く、また、動作電流は高くするという、電力供給の低電圧・大電流化が望まれていた。
【0007】
本発明の目的は、低電圧、大電流化に適した回路構成の電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、太陽電池と、この太陽電池によって充電される電気二重層キャパシタと、この電気二重層キャパシタからの電気エネルギによって作動される集積回路とを備える電子機器であって、前記太陽電池は直列方向には1段のみに制限され、前記集積回路は、DT−MOS型の集積回路であり、前記電気二重層キャパシタは、水系電解液を用いたものであると共に、耐電圧が1.2V以下であることを特徴とする。
【0009】
このような本発明では、太陽電池が1段のみであるため、限られたスペースであってもソーラーセルの面積を大きくでき、発電電流量を大きくすることができる。また、1段のソーラーセルの起電圧は0.6〜0.7V程度であるため、従来の複数段のセルによって1〜3Vの起電圧を出力していた太陽電池に比べて低電圧にすることができる。
【0010】
さらに、蓄電装置として用いた水系電解液の電気二重層キャパシタは、各種の二次電池や、有機系電解液を用いた電気二重層キャパシタに比べて内部抵抗が小さいため、ソーラーセルからの大電流を用いて急速な充放電が可能であり、充電時間を一層短縮することができる。従って、低電圧、大電流化に適した回路構成の電子機器とすることができる。
【0011】
その上、水系電解液を用いた電気二重層キャパシタは、電解液の耐電圧が単一セルの場合には1.2Vと低いが、1段の太陽電池の起電圧は0.6〜0.7V程度であり、電気二重層キャパシタの耐電圧を越えることがない。このため、充電用の特別な回路も不要にできる。さらに、キャパシタや二次電池は、一般に充電電圧が高いと漏液特性が悪くなるが、本発明では、充電電圧が0.6〜0.7V程度つまり約1V以下の低電圧であるため、電気二重層キャパシタの漏液特性を格段に向上できる。
【0012】
また、二次電池の代わりに、充放電に化学変化を伴わず、材料劣化がない電気二重層キャパシタを利用しているので、充放電の繰り返し寿命を長くでき、メンテナンス作業も殆ど不要にできて、非常に容易にできる。
【0013】
さらに、水系電解液を用いているため、有機電解液を用いた電気二重層キャパシタに比べて安全性を高くでき、かつ製造が容易なためにコストを低減できる。
【0024】
さらに、DT−MOS(Dynamic Threshold Metal Oxide Semiconductor)型は、しきい値が動的に動くため、高速動作に最適なICである。但し、動作電圧が寄生ダイオードの順方向電圧Vf(約0.7V)以上になるとリーク電流が増大してしまうため、動作電圧をVf以下に押さえる必要がある。
【0025】
従って、DT−MOS型の集積回路は低電圧で駆動する回路構成の電子機器においては、非常に有効な集積回路であり、これにより電子機器の高速動作が可能となる。
【0026】
なお、この際、電源として1段の太陽電池を用いれば、起電圧が0.6〜0.7V(通常は最大起電圧は0.67V)であり、DT−MOS型を用いた場合でもその印加電圧を0.7V以下に確実に抑えることができ、その際に、特別な回路も不要であるため、安価にかつ効率的な回路を構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子機器の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の電子機器の実施形態であるクオーツアナログ時計1を示す回路図である。
【0029】
クオーツアナログ時計1は、1段のソーラーセル(太陽電池)10と、SOIプロセスを用いたIC20と、電源(蓄電装置)となる水系の電気二重層キャパシタ30と、IC20で駆動されるステップモータ40と、ステップモータ40で駆動される指針45と、電気二重層キャパシタ30からソーラーセル(太陽電池)10への逆流を防止する逆流防止ダイオード15とを備えている。
【0030】
ソーラーセル10は、1段のみで設けられている。このソーラーセル10としては、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等のシリコン系の太陽電池を利用してもよいし、化合物半導体太陽電池を利用してもよい。特に、屋内で利用する場合には、アモルファスシリコン太陽電池や化合物半導体太陽電池が好ましく、屋外で利用する場合には、単結晶シリコン太陽電池や多結晶シリコン太陽電池が好ましい。
【0031】
本実施形態では、図2に示すような電圧−電流特性を有するアモルファスシリコン太陽電池をソーラーセル10として用いている。すなわち、太陽光が1万ルクスのときの開放電圧は約0.67Vであり、ショート時の電流は約1mAである。なお、一般的なアナログ時計では、負荷が300〜400nAであり、安定動作時におけるソーラセルの動作点を求めると十分充電された状態では定常的にほぼ開放電圧に等しい点が動作点になるといえる。
【0032】
IC20は、SOI(Silicon On Insulator=絶縁層上シリコン薄膜)プロセスを用いて製造されたICであり、より具体的には、図3(A)に示す回路および図3(B)に示す構造のDT−MOS(Dynamic Threshold Metal Oxide Semiconductor)型のIC21を用いている。
【0033】
ここで、図3(A)の回路は、P型のDT−MOS型IC(トランジスタ)21Aと、N型のDT−MOS型IC(トランジスタ)21Bとを直列に接続し、共通接続したゲートと拡散層をそれぞれ入力端子、出力端子とした回路(インバータ)である。
【0034】
DT−MOS型IC21は、図3(B)に示すNチャンネル(N型)のDT−MOS型IC(トランジスタ)21Bを例に説明すると、シリコン基板22上に、SiO2からなる絶縁層23を設け、さらにP型半導体からなるボディ(基板)24、N型半導体からなるソース25、ドレイン26を絶縁層23上に配置し、ボディ24上にSiO2からなるゲート絶縁層27を介してゲート電極28を配置して構成されたものである。この際、一般的には、ボディ24とゲート電極28とは同電位にされている。
【0035】
なお、DT−MOS型IC21は、図3(A)に示すように、ボディ24とゲート電極28とを接続して同電位に制御しているため、スレショルド電圧(Vth)の制御が可能であり、トランジスタのOFF時にはVthを高く、ON時にはVthを低くすることができ、OFF時のリークを最小にできる。
【0036】
但し、その構造上、電源電圧VDDが約0.7V(Vf:寄生ダイオード21Cの順方向電圧)よりも大きくなると、トランジスタの入力と出力とが寄生ダイオード21Cを介してショートするため、電源電圧が0.7Vを越えないようにして使用しなければならない制約がある。
【0037】
このDT−MOS型IC21のようなSOIプロセスで製造されたIC20により、図1に示す発振回路51、分周回路52、モータ駆動回路53、電源制御回路54等の各回路が構成されている。
【0038】
発振回路51は時間標準源である水晶振動子51Aを駆動して発振信号(32768Hz)を出力する。この発振信号は、フリップフロップ等からなる分周回路52によってある一定周期まで分周される。分周回路52からは、所定周期の基準信号が出力され、この信号はモータ駆動回路53に入力される。モータ駆動回路53は、基準信号に応じてステップモータ40を駆動し、指針45を作動させる。
【0039】
電源制御回路54は、例えば、電気二重層キャパシタ30から各回路51〜53への電力供給を、電気二重層キャパシタ30の電圧値等に応じてコントロールするなど電源関係の制御を行っている。
【0040】
電気二重層キャパシタ30は、水系の電解液、より具体的には、溶媒として水、溶質として硫酸、水酸化カリウムなどが用いられた水系の電気二重層キャパシタ30である。
【0041】
このような本実施形態では、ソーラーセル10で発電した電流は、電気二重層キャパシタ30に供給されて蓄積される。この際、ソーラーセル10は1段のみであり、複数段が直列接続されたものではないため、その電圧値は最大で0.67(開放電圧)Vである。従って、電気二重層キャパシタ30も0.67V以上に電圧が上がることはない。
【0042】
そして、電気二重層キャパシタ30の電圧値が、IC20の駆動電圧(0.4〜0.5V)を越えると、IC20が駆動され、水晶振動子51Aやステップモータ40が駆動される。このIC20への印加電圧も、電気二重層キャパシタ30の最大充電電圧である0.67Vを越えることはない。
【0043】
このような本実施形態によれば次のような効果がある。
【0044】
(1)1段のソーラーセル10を用いたので、従来の複数のセルを直列接続した場合に比べ、発電電圧は低下するが、発電電流を大きくしたり、必要な発電電流を確保するためのソーラーセル10の面積を小さくできる。すなわち、ソーラーセルの電流量は、1セル当たりの面積に比例するため、限定されたスペースに直列接続された複数段のセルを配置すると、各セルの面積が小さくなり、電流量が小さくなる。これに対し、1段のセルをそのスペースに配置すれば、セルの面積を大きくできるため、発電電流量を大きくすることができる。このため、電気二重層キャパシタ30の充電電圧や、IC20への印加電圧の低下を防ぐことができ、動作安定性を高めることができる。
【0045】
また、複数段のソーラーセルを直列接続する場合と同じ発電電流を確保する場合には、ソーラーセル10を配置するのに必要な面積を小さくできるため、ソーラーセル10を組み込んだ電子機器をより小型化できる。
【0046】
(2)IC20として、SOIプロセスで製造されたICを用いているので、ICの寄生容量(接合容量)を小さくでき、素子間電流リークを小さくできて消費電力を低減することができる。さらに、スイッチング特性を良好にでき、高速動作を実現できる。
【0047】
また、基板バイアス効果が小さいため、駆動電圧を低くできる。例えば、最低駆動電圧は、0.4〜0.5V程度に低減でき、低電圧動作が可能となる。このため、1段のソーラーセル10による発電電圧(0.67V)であっても十分に動作可能となる。
【0048】
さらに、絶縁層によって素子が完全に分離された構造となるため、放射線などによるソフトエラーを防止でき、ラッチアップや基板干渉ノイズも抑制できる。
【0049】
(3)前記実施形態では、SOIプロセスで製造されたIC20として、DT−MOS型IC21を用いたので、スレショルド電圧(Vth)を制御でき、ON時(ゲート電圧印加時)にバックゲート効果で動作電圧Vthを最も低くできる。また、トランジスタのOFF時にはVthを高くでき、OFF時のリークを最小にできる。従って、DT−MOS型IC21を用いれば高速動作に最適な構成にできる。また、ボディ24への電荷蓄積も防止できる。
【0050】
(4)蓄電装置として電気二重層キャパシタ30を用いているので、従来の2次電池を用いた場合に比べて充放電の繰り返し寿命が長く、長期間利用できる。また、2次電池のように、充放電に化学変化を伴わないため、材料の劣化がなく、この点でも長期間利用できる。また、充電用の特別な回路を不要にでき、かつ内部抵抗が小さいために充放電電流の制限がないというメリットがある。さらに、有害な物質を含まないため、二次電池は勿論のこと、有機系の電気二重層キャパシタに比べても安全性が高く、低環境負荷のデバイスにできる。
【0051】
さらに、有機系の電気二重層キャパシタに比べて、静電容量の密度が高く、内部抵抗が小さいため、エネルギーロスを抑えることができる。その上、有機電解液を用いる場合には、水などの不純物の混入を防止するのが難しいため、製造が困難であるが、水系電解液を利用した場合には製造が容易であり、その分コストも低減できる。
【0052】
(5)さらに、1段のソーラーセル10と水系電気二重層キャパシタ30とを組み合わせて電源としているので、低電圧の電源ではあるが、ソーラーセル10の充電電流が大きく、水系電気二重層キャパシタ30の内部抵抗が小さいために、充電時間を非常に短くでき、IC20を即座に駆動することができる。その上、水系電気二重層キャパシタ30には耐電圧が1.2Vと低いデメリットがあるが、1段のソーラーセル10では発電電圧が最大でも開放電圧の0.67Vであり、耐電圧を越えることがないため、特別な充電回路(リミッタ)等も不要にでき、シンプルで効率的な電源とすることができる。
【0053】
(6)また、水系電気二重層キャパシタ30で駆動されるIC20として、SOIプロセスで製造された低電圧(0.4〜0.5V)で駆動可能なIC20を組み合わせているので、水系電気二重層キャパシタ30の充電電圧をその耐電圧(1.2V)に比べて非常に低い値(0.67V程度)に抑えても、十分にIC20を駆動できる。このため、キャパシタ30の充電電圧を低電圧に容易に維持しておくことができ、かつその電圧を昇圧などする必要もなく、シンプルな回路構成にすることができる。
【0054】
(7)さらに、1段のソーラーセル10と、水系電気二重層キャパシタ30と、SOIプロセスのIC20とを組み合わせることで、低電圧(0.7V程度)で駆動する電子回路を非常に効率的に構成することができ、特に小型で携帯可能な腕時計などの電子機器に非常に適したパッケージにすることができる。
【0055】
(8)また、水系電気二重層キャパシタ30は、1V以下の低電圧で使用されるため、漏液特性を向上でき、この点でも長寿命化を実現することができる。
【0056】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0057】
例えば、図4に示すように、本発明の電子機器としては、メインの蓄電装置としての水系電気二重層キャパシタ30の他に、サブの蓄電装置として補助コンデンサ70を設け、この補助コンデンサ70への充電電流や接続回路のON、OFF等を電源制御回路54で制御するように構成したものでもよい。このような補助コンデンサ70を有する電子機器とすれば、例えば、電子機器が停止した際に、補助コンデンサ70を電源制御回路54でIC20側から切り離して充電電圧を維持し、電子機器が再度作動される際に、補助コンデンサ70から電力を供給してソーラーセル10の発電電圧が高まる前にIC20を即座にスタートさせたり、電源の昇圧供給機能を実現することができる。
【0058】
また、IC20としては、前記実施形態のDT−MOS型IC21に限らず、図5に示すような他のSOIプロセスのICを用いてもよい。例えば、図5(A)に示すようなボディ24がゲート電極28と同電位とはされておらず、浮いているフローティングボディ(Floating−Body)タイプのIC81を用いてもよい。このIC81は、構造が簡単なために製造(プロセス)を簡単にでき、寄生容量も最小にできる。さらに、既存ライブラリの使用も可能である。但し、ボディ24に電荷が蓄積されてしまうデメリットもある。
【0059】
また、ICとしては、図5(B)に示すボディ24とソース25とが同電位のソースタイ(Source−Tie )タイプのIC82を用いてもよい。このIC82は、ボディ24のコントロールはしない。また、構造は従来のMOSトランジスタと同様だが、素子を絶縁層で分離しているので、従来のMOSトランジスタよりもスレショルド電圧を下げることができる。
【0060】
さらに、ICとしては、図5(C)に示すボディ24に任意のバイアスを加えたボディ固定タイプのIC83を用いてもよい。このIC83は、すべてのボディ24を同時にコントロールする必要がある。また、既存ライブラリも使用可能である。
【0061】
また、本発明の電子機器においては、1段のソーラーセル10と水系電気二重層キャパシタ30とを組み合わせた電源を用いる際に、その負荷となるIC20としては、SOI構造のものに限らず、通常のシリコン基板上にN型半導体やP型半導体を構成する構造のものを用いてもよい。但し、SOI構造のほうがより低電圧で駆動できる点で有利である。
【0062】
さらに、SOI構造のIC20と水系電気二重層キャパシタ30とを組み合わせた回路における発電機構としては、太陽電池に限らず、浮遊電波を電気エネルギに変換する浮遊電波発電装置や、温度差を電気エネルギに変換する熱発電素子、さらには回転錘等の機械的エネルギを電気エネルギに変換する発電装置、圧電素子等の各種発電装置が利用できる。
【0063】
さらに、1段のソーラーセル10やSOI構造のIC20と組み合わされる蓄電装置としては、水系電気二重層キャパシタ30に限らず、有機系電解液を用いた電気二重層キャパシタでもよい。さらに、蓄電装置としては、各種構造、材質のキャパシタや二次電池を用いてもよく、特に、1V程度の充電電圧を有する各種のキャパシタや二次電池を利用できる。要するに、1段のソーラーセル10やSOI構造のIC20と組み合わされる蓄電装置としては、1V程度の充電電圧を有するものであればよく、その具体的な構成は限定されない。そして、このような、1V程度の充電電圧を有する蓄電装置を用いれば、蓄電装置の漏液特性を格段に向上できる。
【0064】
また、本発明の電子機器としては、ステップモータ40および指針45等を有するアナログ時計に限らず、デジタル時計等でもよい。さらに、腕時計以外の置き時計、クロック等の各種時計に組み込んでもよい。また、本発明は、時計以外の携帯電話機、ページャ、電卓、携帯用パーソナルコンピュータ、携帯ラジオ、歩数計、ひげ剃り、携帯型血圧計、電子手帳、PDA(小型情報端末、「Personal Digital Assistant」)、玩具、ICカード、自動車や家屋用のキー等の各種の電子機器に適用できる。特に、本発明では、低電圧、大電流によって省エネルギ化が図れ、携帯用に小型化された各種電子機器に最適である。このような携帯用等の各種電子機器では、従来、電源として乾電池や充電器が用いられていたが、本発明の電子機器を用いれば、電池が無くても電子機器内の電子回路や機構系等の処理装置を動作させることができ、電池交換を不要にでき、環境にも配慮できる。その上、太陽電池を用いれば、充電器のような充電作業を不要にでき、災害時やアウトドア、外出時等でも電子機器を作動させることができる。
【0065】
さらに、本発明は、携帯用でない電子機器にも当然適用することができ、屋外等の商用電源からの電力を確保できない場所に設置される時計等の各種電子機器に適用できる。
【0066】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の電子機器によれば、低電圧、大電流化に適した回路構成の電子機器にでき、省エネルギ化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における電子機器の構成を示す回路図である。
【図2】本実施形態の太陽電池の特性を示すグラフである。
【図3】図3(A)は本実施形態の絶縁層上シリコン薄膜(SOI)構造のトランジスタを用いた電子回路を示す回路図であり、図3(B)は絶縁層上シリコン薄膜構造の集積回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の変形例の電子機器の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の絶縁層上シリコン薄膜(SOI)構造の集積回路の変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電子機器であるクオーツアナログ時計
10 太陽電池(ソーラーセル)
15 逆流防止ダイオード
20,81,82,83 IC(SOI−IC)
21 DT−MOS型IC21
21C 寄生ダイオード
22 シリコン基板
23 絶縁層
24 ボディ
25 ソース
26 ドレイン
27 ゲート絶縁層
28 ゲート電極
30 水系電気二重層キャパシタ
40 ステップモータ
45 指針
51 発振回路
51A 水晶振動子
52 分周回路
53 モータ駆動回路
54 電源制御回路
70 補助コンデンサ

Claims (1)

  1. 太陽電池と、この太陽電池によって充電される電気二重層キャパシタと、この電気二重層キャパシタからの電気エネルギによって作動される集積回路とを備える電子機器であって、
    前記太陽電池は直列方向には1段のみに制限され、
    前記集積回路は、DT−MOS型の集積回路であり、
    前記電気二重層キャパシタは、水系電解液を用いたものであると共に、耐電圧が1.2V以下であることを特徴とする電子機器。
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