JP3724331B2 - グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ - Google Patents
グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3724331B2 JP3724331B2 JP2000151438A JP2000151438A JP3724331B2 JP 3724331 B2 JP3724331 B2 JP 3724331B2 JP 2000151438 A JP2000151438 A JP 2000151438A JP 2000151438 A JP2000151438 A JP 2000151438A JP 3724331 B2 JP3724331 B2 JP 3724331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- lid
- holding frame
- cylinder
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M3/00—Investigating fluid-tightness of structures
- G01M3/02—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
- G01M3/26—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by measuring rate of loss or gain of fluid, e.g. by pressure-responsive devices, by flow detectors
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電線の束が挿通されたグロメットの線間止水状態を検査するグロメットの止水検査具及び仮保持ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルームと室内との境界において、その仕切壁に穿設した貫孔を介して電線の束を引き通す場合には、ゴム管にフランジを設けたグロメットに電線を挿通し、このフランジを前記貫孔の周縁に係合させ、グロメット内で電線間に樹脂等を詰めて止水する。この線間止水状態を検査する手段は、現在のところ実用化されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、グロメットの先端側と後端側との間で止水効果が得られているか確認する検査具を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、電線の束が挿通されたグロメットの線間止水状態を検査するグロメットの止水検査具であって、グロメットの先端から突出した電線が挿入される筒体と、この筒体の封止手段とを備え、前記筒体内に空気を、流動の有無を検出しつつ供給し、筒体内が加圧されて空気の供給が停止したとき、合格と判定するグロメットの止水検査具を提供する。
【0005】
これは、筒体内の空気圧が定常状態に達したとき、線間が確実に封止されていれば、それ以上は空気は筒体内に流入せず、線間に隙間があれば、空気の流入が続くことを利用したものである。
【0006】
さらに本発明に係る止水検査具は、前記筒体の封止手段を、電線挿通孔を有する蓋と、グロメットの先端部に嵌めるグロメット保持枠とから構成し、前記グロメット保持枠を引寄具で筒体に引き寄せ、グロメットのフランジ先端面を前記蓋に押しつけるようにしている。このため本発明では、蓋を開けることにより、筒体を大きく開口させることができるので、電線の先端にコネクタを取リ付けたまま筒体に電線を挿入することができ、蓋を閉じてグロメット保持枠をセットすると、筒体からの空気漏れを防止することができる。
【0007】
ここで、前記蓋を二分割し、前記電線挿通孔が各蓋に跨がるようにすると、蓋を開いたとき、電線挿通孔が閉放されるので、コネクタ付きの電線を電線挿通孔に容易に挿入することができる。
【0008】
また、前記筒体の開口部の周囲にパッキンを設け、このパッキンが嵌まる溝を前記蓋に形成すると、筒体の密閉性はさらに高まる。
【0009】
また、上記グロメット保持枠と蓋との間に弾性体を介在させている場合には、検査後のグロメットが蓋やグロメット保持枠にくっつくのを阻止し、取り外し作業を容易に行うことができる。
【0010】
また、上記グロメット保持枠が、グロメットの前端側外周部に形成された環状溝に嵌入して、この溝の前側に形成された前端口部を上記蓋との間で挟圧する挟圧リブを有するものであれば、前端側外周部に環状溝が形成されて、その溝に区画される前端口部を有する形式のグロメットを検査する際においても、この前端口部を挟圧リブと蓋との間で確実に挟圧し、封止することができる。
【0011】
また、上記蓋及び上記グロメット保持枠が、筒体に対して着脱可能なユニット体として連結されているものであれば、グロメットの電線にコネクタ等が接続されている場合においても、グロメットを筒体に装着する際に封止手段の着脱を容易に行うことができる。
【0012】
本発明の別の態様は、上記ユニット体としての蓋及びグロメット保持枠を挿抜可能な収容口を有し、この収容口に収容されたグロメット保持枠に検査対象となるグロメットの着脱作業を行うように該ユニット体を仮保持するものであることを特徴とする仮保持ホルダである。
【0013】
この発明では、グロメットを筒体に装着する作業が一層容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、この例では、図6に示すように、エルボ型のゴム管1の先端部にフランジ2を設けたグロメット3に、電線4の束を挿通し、その電線4の先端にコネクタ5を取り付けたものを検査対象物とする。
【0015】
図1乃至図3に示すように、この発明に係る検査具は、グロメット3の先端から突出した電線4が挿入される筒体10と、その封止手段11とを備えている。
【0016】
筒体10は、四角筒容器12に後壁13を設け、四角筒容器12の前部外周に前枠14を取リ付けたものである。前枠14の開口部の周囲にはパッキン15が設けられ、その開口縁には、面取りによるテーパ16が形成されている。後壁13には、筒体10内に空気を注入するホース17が接読されている。
【0017】
封止手段11は、前枠14に蝶番18を介して連結された一対の蓋19と、グロメット3の先端部に嵌めるグロメット保持枠20とから成る。各蓋19の先端には、これらを突合させたとき重なり合う斜面21が形成され、その突合部には電線挿通孔22が設けられている、各蓋19の裏面には、蓋19を閉止した状態でパッキン15が嵌まる溝23が形成されている。
【0018】
グロメット保持枠20は、グロメット3のフランジ2が上方から挿入される枠板24と、これにピン25を介して回動自在に取リ付けられる押圧棒26とから成る。枠板24の一側上部にはフック27が、押圧棒26の先端にはキャッチクリップ28が設けられ、キャッチクリップ28をフック27に引っ掛けることにより、グロメット3は枠板24に保持される。このとき、フランジ2は、グロメット3がグロメット保持枠20から後方へ抜けないように、枠板24及び押圧棒26に係合する。
【0019】
枠板24の背面には一対のガイド棒29が突設され、一方の蓋19の両側部には、蓋19を閉止した状態でガイド棒29が挿入されるガイド孔30が設けられている。この挿入により、グロメット保持枠20は、蓋19の所定位置に案内されて位置決めされる。また、枠板24の両側面にはフック31が、前枠14の外側面には引寄具としてスプリング付きキャッチクリップ32が設けられ、このキャッチクリップ32をフック31に引っ掛けることにより、グロメット保持枠20は筒体10に装着される。
【0020】
ホース17には、流量計33を介して圧力源からの空気圧を調整するレギュレータ34が接続され、流量計33には合否判定ボックス35が電気的に接続されている。流量計33は、流量に応じてフロート36が上下するものであり、合否判定ボックス35はフロ一ト36が最下位に位置するとき合格ランプ37が点灯し、それ以外のときは不合格ランプ38が点灯するものである。
【0021】
上記のような検査具を使用してグロメット3の線間止水状態を確認するには、図2に示すように、グロメット3の先端部に予めグロメット保持枠20を嵌め、筒体10の蓋19を開けた状態で、グロメット3の先端から突出した電線4を筒体10内に挿入する。この状態では、筒体10は大きく開口しているので、電線4にコネクタ5が取り付けられていても、電線4を筒体10内に容易に挿入することができる。
【0022】
次に、図3に示すように、電線4の束が電線挿通孔22を通るように蓋19を閉じ、グロメット保持枠20を筒体10に装着する。このとき、グロメット保持枠20は図1に示すキャッチクリップ32で筒体10に引き寄せられ、図3に示すように、グロメット3の先端面が蓋19に押しつけられるとともに、溝23に嵌まったパッキン15が圧縮されるので、筒体10は確実に密閉される。
【0023】
そして、上記のようにグロメット3をセットした状態で、レギュレータ34からホース17を介して筒体10内に空気を流量計33で流量測定しつつ供給すると、電線4間が確実に封止されていれば、筒体10内の空気が加圧され、空気圧が定常状態に達して、それ以上は空気は筒体10内に流入しないので、流量計33が流量ゼロを示して合否判定ボックス35の合格ランプ37が点灯する。一方、電線4間に隙間があれば、筒体10への空気の流入が続き、不合格ランプ38が点灯したままとなる。
【0024】
このように、上記検査具によると、筒体10の封止部からの空気漏れが防止されるので、電線4間の隙間を精度よく検出することができ、グロメット3の先端側と後端側との間の止水効果を確認することができる。
【0025】
なお、図4に示すように、蓋19を硬質ゴム製の一枚のみとし、筒体10の端面の片側のみが大きく開くようにしてもよい。この場合、前枠14に差込孔39を形成しておき、ガイド棒29を差込孔39にガイド孔30を介して挿入し、前枠14と枠板24とで挟み込むことにより蓋19を支持する。
【0026】
また、図5に示すように、蓋19を省略し、グロメット保持枠20を前枠14に直接装着するようにしてもよい。この場合、前枠14に電線挿通孔22を形成し、その周縁にグロメット3のフランジ2を嵌め込むようにする。
【0027】
図7は本発明を適用可能な別のグロメットを示す斜視図である。
【0028】
同図に示すように、図示のグロメット3は、その前方に環状の溝2aを有しており、この溝2aによって分離された前端口部2bを有している。この前端口部2bは、上記溝2aによって比較的大きな可撓性を有することになるので、このような形式のグロメット3を検査する際には、図8以下の実施態様を用いることになる。なお図示の例において、電線4はテープ4aによって束ねられている。
【0029】
図8は本発明のさらに別の実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【0030】
同図に示すように、図示の態様では、作業台(載置台)101の上に、筒体100と、封止手段11を構成するユニット体200と、このユニット体200を仮保持するための仮保持ホルダ300とを設けている。
【0031】
図9は、図8の実施形態に係る筒体100の斜視図である。
【0032】
同図を参照して、筒体100は、その四角筒容器12の底部に面取り部12aを形成し、この面取り部12aを上記作業台101(図8参照)の上面に沿わせることにより、開口部12bを斜め上向きに開いた状態で設置されている。
【0033】
この筒体100の前枠14の底部及び一側部には、それぞれ位置決め板111、112が取り付けられており、後述するユニット体200を当該前枠14の前面に位置決めすることができるようになっているとともに、位置決めされた上記ユニット体200を上記底部側の位置決め板111との間でクランプするトグルクランプ114が上記前枠14の上面に固定されている。
【0034】
トグルクランプ114は、一対のステー114aと、各ステー114aに軸支されているレバー114bと、レバー114bに取り付けられた連結部材114cと、連結部材114cを介してレバー114bの回動動作により回動する回動アーム114dと、この回動アーム114dの自由端に固定された押圧子114eとを有している。そして、ステー114a、レバー114b、連結部材114c、及び押圧子114eと、これらの各回動軸P1〜P4とによって、押圧子114eと上記位置決め板111との間でユニット体200を解放する解放姿勢(図16参照)と、クランプするクランプ姿勢(図17参照)との間で変位可能なトグルユニットを構成している。また、図示の実施形態においては、上記前枠14の両側部に取り付けられた一対のキャッチクリップ32を操作するためのL字型レバー32aが設けられている。
【0035】
次に図10は図8の実施形態に係るユニット体200の分解斜視図である。
【0036】
同図を参照して、図示の実施形態に係るユニット体200は、半割状に二分割されてヒンジ18aにより開閉可能に連結された蓋19とグロメット保持枠20とが、連結ピン29aによって連結されることにより、上記筒体100に対して着脱可能に構成されている。
【0037】
このユニット体200の連結ピン29aは、その基端部が上記蓋19に片持ち状に突設されており、自由端部には、Cリング201を係止させるための周溝29bが形成されている。そして、この連結ピン29aをグロメット保持枠20に形成された挿通孔24aに挿通し、上記Cリング201を周溝29bに係止することにより、蓋19の下部分と連結ピン29aの長手方向に相対変位可能な状態で連結される。ここで図示の実施形態では、上記各連結ピン29aの外周に配置されるコイルばね202を上記蓋19とグロメット保持枠20との間に介在させており、通常は両者が離反する方向に付勢している。これにより、検査後のグロメット3が蓋19やグロメット保持枠20にくっつくのを阻止し、取り外し作業を容易に行うことができるようになっている。
【0038】
図示の構成では、蓋19が下部材19aと上部材19bとに分割され、一側部に設けたヒンジ18aで連結する構成を採用しているので、下部材19aの接合部分にシール部材19cを設け、より高い気密性を得ることができるように構成されている。また、下部材19aの他側部には、切欠19dを設けるとともに、上部材19bの対応部位には接合時にこの切欠19dに嵌合する突起19eを設けている。
【0039】
さらにグロメット保持枠20には、上記グロメット3(図7参照)に装着される際に、当該グロメット3の上記環状溝2aに嵌入する半円形の挟圧リブ210が形成されており、封止時には、この挟圧リブ210と上記蓋19との間でグロメット3の前端口部2bを挟圧し、高い気密性を保持することができるようになっている。また、図示の実施形態では、グロメット3のフランジ2の起伏に沿う半円形のリブ211を上記挟圧リブ210の後ろ側に設けて、グロメット装着時にグロメット3がグロメット保持枠20の後ろ側に離脱するのを阻止するようにしている。
【0040】
図11は図8の実施形態に係る仮保持ホルダ300の斜視図である。
【0041】
同図を参照して、仮保持ホルダ300は、上記ユニット体200を仮保持し、グロメット3の着脱作業を行うためのものである。仮保持ホルダ300は、概ね長方形の本体部301を有している。本体部301は樹脂成型品で、その上面に収容凹部302を有している。収容凹部302は、ユニット体200の下部を収容するのに必要十分な幅寸法L1及び深さHに設定されているとともに、その長手寸法L2については、上記ユニット体200の幅寸法よりも幾分長く形成されている。これにより、上記ユニット体200を若干長手方向に移動可能な状態で収容することができるようになっている。
【0042】
上記収容凹部302の底部には、ユニット体200の蓋19とグロメット保持枠20とを仕分けるリブ303が形成されている。図示の例において、リブ303の所定位置には、当該ユニット体200の連結ピン29aおよびコイルばね202との干渉を避けるための切欠304が形成されている。さらに本体部301の両側壁には、これら切欠304に対応して、収容されたユニット体200の連結ピン29aを開放する半円形の凹部305が形成されている。
【0043】
これら切欠304、凹部305は、図示の例において、本体部301の左右両側に対称形に形成されており、蓋19とグロメット保持枠20の厚さが略同一寸法に設定されていることと相俟って、ユニット体200を表裏いずれの方向からも装着することができるようになっている。
【0044】
さらに、本体部301の一方の端壁には、係止金具306が固定されている。係止金具306は、本体部301の上方に突出する立設部306aと、この立設部306aの頂部から収容凹部302の方へ屈曲する屈曲部306bとを一体に有する金属部材である。この係止金具306の屈曲部306bは、ユニット体200を収容凹部302に収容する際、当該係止金具306の反対側(以下、「着脱側」という)ではユニット体200の挿抜を許容するとともに、ユニット体200を収容凹部302に収容してから係止金具306の方(以下、「金具側」という)に寄せることにより、グロメット保持枠20のフック31の上方に臨んで、ユニット体200がみだりに上方に離脱しないようにするためのものである。
【0045】
図12から図17は図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【0046】
まず図12を参照して、上述した実施形態では、最初に載置面(図8の作業台101)に固定された仮保持ホルダ300に対し、ユニット体200を仮保持する作業を行う。この作業では、図12の矢印A、Bで示すように、収容凹部302の着脱側からユニット体200を収容凹部302の中に導入し、金具側に引き寄せてフック31を係止金具306の屈曲部306b下方に臨ませ、みだりに上方へ離脱しない状態に仮保持する。
【0047】
次いで、図13に示すように、仮保持されたユニット体200に対して、コネクタ5が電線4に接続されたグロメット3のフランジ2をグロメット保持枠20に嵌める。この際、グロメット保持枠20の上記挟圧リブ210を当該グロメット3のフランジ2に形成された周溝2a内に嵌入させる。
【0048】
次に、図14を参照して、グロメット3をグロメット保持枠20に装着した後は、図示のように、まず蓋19の上部材19bを回動させて電線4を囲繞し、次いで押圧棒26をピン25回りに回動させ、フック27にキャッチクリップ28を係止してグロメット3にグロメット保持枠20をロックする。
【0049】
これによりユニット体200は、蓋19、グロメット保持枠20ともにグロメット3と一体化され組付体AYを構成する。
【0050】
次に、図15の矢印C、Dで示すように、まず上記グロメット3及びユニット体200の組付体AYを仮保持ホルダ300の着脱側にずらした後、上方に引き抜くことにより容易に組付体AYを仮保持ホルダ300から取り外すことができる。
【0051】
この状態で、図16に示すように、組付体AYを筒体100に搬送し、コネクタ5、電線4をこの順で筒体100の四角筒容器12内に導入しつつ、組付体AYのユニット体200を位置決め板111、112によって位置決めする。
【0052】
そして、図17に示すように、まず、トグルクランプ114で組付体AYのユニット体200の蓋19を位置決め板111との間で挟み込み、蓋19を筒体100に対して位置決めしながら仮止めする。次いで、両側のレバー32a、32aを操作して、キャッチクリップ32、32を組付体AYのグロメット保持枠20に設けたフック32に引っ掛け、グロメット保持枠20を介して組付体AY全体を筒体100に引き付ける。これにより、図1以下の実施形態と同様に、組付体AYは、全体として筒体100に固着されるのであるが、図示の例では、グロメット保持枠20が、コイルばね202(図10参照)の付勢力に抗して蓋19の方へ引き寄せられるので、蓋19との間で気密性を保持した状態でグロメット3のフランジ2をシールすることができる。
【0053】
その後は、図1の実施形態と同様に、検査作業が行われ、空気圧の変化の有無によって合否を判別することができる。
【0054】
さらに本実施形態では、上記検査後にグロメット3の組付体AYを上記と逆の操作によって筒体10から取り外すのであるが、この取り外しによって上記蓋19とグロメット保持枠20の間に介装されたコイルばね202(図10参照)によって、両者が離反される方向に付勢されるので、グロメット3のフランジ2と蓋19とが剥離しやすくなり、その後の取り外し操作が容易になる。
【0055】
また、組付体AYの分解作業(すなわちグロメット3からユニット体200を取り外す作業)を行う際にも、組付体AYを仮保持ホルダ300に仮保持した状態で行うことができる。さらに、この分解作業においても、組付体AYを金具側に引き寄せた状態で行うことにより、グロメット3をグロメット保持枠20から引き抜く際、グロメット保持枠20が係止金具306によって上方に抜けるのを規制されているので、グロメット3を簡単に取り外すことが可能になる。
【0056】
なお上述した実施形態以外にも、種々の変更が可能である例えば、上述した弾性体としてのコイルばね202は、図1の実施形態におけるガイドピン29の間に介装されていてもよい。ただし、図10で示したようなユニット体200に組み付けた場合には、取り扱いが容易になる。
【0057】
その他、特許請求の範囲内で更なる変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、この発明の検査具は、グロメットの先端から突出した電線が挿入される筒体を封止手段で封止し、この筒体内に空気を、流動の有無を検出しつつ供給し、筒体内が加圧されて空気の供給が停止したとき、合格と判定するように構成したので、電線間の隙間を精度よく検出することができ、グロメットの先端側と後端側との間の止水効果を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る検査具の第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 同上の蓋を開けた状態を示す縦断側面図である。
【図3】 同上のグロメット保持枠をセットした状態を示す縦断側面図である。
【図4】 この発明に係る検査具の第2実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】 この発明に係る検査具の第3実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】 検査対象のグロメットを示す斜視図である。
【図7】 本発明を適用可能な別のグロメットを示す斜視図である。
【図8】 本発明のさらに別の実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【図9】 図8の実施形態に係る筒体の斜視図である。
【図10】 図8の実施形態に係る封止手段の分解斜視図である。
【図11】 図8の実施形態に係る仮保持ホルダの斜視図である。
【図12】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【図13】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【図14】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【図15】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【図16】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【図17】 図8の実施形態に係るグロメットの検査手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ゴム管
2 フランジ
2a 環状溝
2b 前端口部
3 グロメット
4 電線
5 コネクタ
10、100 筒体
11 封止手段
12b 開口部
15 パッキン
19 蓋
20 グロメット保持枠
22 電線挿通孔
23 溝
32 キャッチクリップ(引き寄せ具)
200 ユニット体(封止手段)
202 コイルばね(弾性体)
210 挟圧リブ
300 仮保持ホルダ
306 係止金具
Claims (7)
- 電線の束が挿通されたグロメットの線間止水状態を検査するグロメットの止水検査具であって、グロメットの先端から突出した電線が挿入される筒体と、この筒体の封止手段とを備え、前記筒体内に空気を、流動の有無を検出しつつ供給し、筒体内が加圧されて空気の供給が停止したとき、合格と判定するよう構成し、
前記筒体の封止手段を、電線挿通孔を有する蓋と、グロメットの先端部に嵌めるグロメット保持枠とから構成し、前記グロメット保持枠を引寄具で筒体に引き寄せ、グロメットの先端面を前記蓋に押しつけるようにしたことを特徴とするグロメットの止水検査具。 - 前記蓋を二分割し、前記電線挿通孔が各蓋に跨がるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のグロメットの止水検査具。
- 前記筒体の開口部の周囲にパッキンを設け、このパッキンが嵌まる溝を前記蓋に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のグロメットの止水検査具。
- 上記グロメット保持枠と蓋との間に弾性体を介在させていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のグロメットの止水検査具。
- 上記グロメット保持枠は、グロメットの前端側外周部に形成された環状溝に嵌入して、この溝の前側に形成された前端口部を上記蓋との間で挟圧する挟圧リブを有するものであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のグロメットの止水検査具。
- 上記蓋及び上記グロメット保持枠は、筒体に対して着脱可能なユニット体として連結されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のグロメットの止水検査具。
- 請求項6記載のグロメットの止水検査具に併用される仮保持ホルダであって、
上記ユニット体としての蓋及びグロメット保持枠を挿抜可能な収容口を有し、この収容口に収容されたグロメット保持枠に検査対象となるグロメットの着脱作業を行うように該ユニット体を仮保持するものであることを特徴とする仮保持ホルダ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000151438A JP3724331B2 (ja) | 1999-06-21 | 2000-05-23 | グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ |
US09/732,594 US6382016B1 (en) | 1999-06-21 | 2000-12-08 | Water cut-off inspection device for grommet |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17390399 | 1999-06-21 | ||
JP11-173903 | 1999-06-21 | ||
JP2000151438A JP3724331B2 (ja) | 1999-06-21 | 2000-05-23 | グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001065693A JP2001065693A (ja) | 2001-03-16 |
JP3724331B2 true JP3724331B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=26495699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000151438A Expired - Fee Related JP3724331B2 (ja) | 1999-06-21 | 2000-05-23 | グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6382016B1 (ja) |
JP (1) | JP3724331B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4678519B2 (ja) * | 2006-02-16 | 2011-04-27 | 株式会社ジェイテクト | 組立体の製造方法 |
AT509488B1 (de) * | 2010-04-07 | 2011-09-15 | Kwb Kraft Und Waerme Aus Biomasse Gmbh | Heizvorrichtung |
US8651460B2 (en) * | 2011-06-01 | 2014-02-18 | The Wiremold Company | Wall grommet for power connection |
JP2015102484A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス検査装置およびワイヤハーネス検査方法 |
CZ307770B6 (cs) * | 2016-12-15 | 2019-04-24 | Vysoká Škola Báňská - Technická Univerzita Ostrava | Zkušební zařízení pro diagnostiku netěsností prostupů stavebními konstrukcemi a způsob diagnostiky netěsností prostupů stavebními konstrukcemi pomocí tohoto zařízení |
DE102022122386B3 (de) | 2022-09-05 | 2023-11-09 | Lisa Dräxlmaier GmbH | Vorrichtung, kabelbaumprüfstation und verfahren zur dichtigkeitsprüfung |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0817542A (ja) | 1994-07-01 | 1996-01-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 防水型コネクタの気密検査装置 |
US5889343A (en) * | 1997-08-01 | 1999-03-30 | Reliance Electric Industrial Company | Electromechanical machine having improved lead wire sealing arrangement |
-
2000
- 2000-05-23 JP JP2000151438A patent/JP3724331B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-08 US US09/732,594 patent/US6382016B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001065693A (ja) | 2001-03-16 |
US6382016B1 (en) | 2002-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR200473913Y1 (ko) | 파이프용 클램프 | |
JP3724331B2 (ja) | グロメットの止水検査具及び仮保持ホルダ | |
JP2004242478A (ja) | ケーブルクランプ | |
US20050242581A1 (en) | Coupler | |
KR101891943B1 (ko) | 수중모터펌프 탈착장치 | |
JP2000325712A (ja) | フィルタハウジング装置 | |
US6564617B1 (en) | Water cutoff tester for grommets | |
JPH10151592A (ja) | 搬送ロボットのハンド自動交換システムと装置 | |
JP2019085862A (ja) | 自動洗浄装置の改装方法、および該方法に用いられる固定用プレート、固定リング、延長枠部材、前面プレート | |
JP4856871B2 (ja) | 検圧プラグ用工具セット | |
JP4125051B2 (ja) | コネクタ装置のシール構造 | |
KR102097523B1 (ko) | 누출검사용 오토어댑터 | |
CN218823018U (zh) | 注液组件检漏检具 | |
KR20150135575A (ko) | 파이프 연결장치 | |
CN212070954U (zh) | 一种易于管道精准对接的固定安装装置 | |
CN210800243U (zh) | 卡扣式双管夹 | |
CN210800251U (zh) | 一体式双管夹 | |
JP3239037U (ja) | クイックプラグインターフェース付きの封止蓋 | |
CN220708715U (zh) | 一种塑件测试夹具及测试设备 | |
KR101426206B1 (ko) | 자동차용 에어클리너 | |
CN214701184U (zh) | 一种送风口无吊筋安装结构 | |
JP2002181607A (ja) | 配管器具の着脱における2管固定装置 | |
CN212158920U (zh) | 一种用于检测模板两路真空路的治具 | |
US7806145B1 (en) | Housing for a flow conditioner | |
KR20180086707A (ko) | 수도계량기함용 배관 지지대 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050830 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |