JP3724089B2 - ロータリエンコーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の回転体において、回転位置や回転速度などを検出するロータリエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータリエンコーダは、例えば図4に示すように構成されている。
すなわち、1は回転ディスクで、中央に設けられた中空円筒状のボス11により回転軸12に取り付けられている。13は位置表示部で、回転ディスク1の外周に設けられ、円周方向に交互に異極になるように着磁した多数の磁極磁気ドラムで構成している。
2は円環状のブラケット、21はブラケットの中央に設けられた中空円筒状のハウジング部、22はハウジング部21の内側に装着された軸受である。軸受22は回転ディスク1のボス11を回転自在に支持し、回転ディスク1をブラケット2の側面に空隙を介して平行に配置させている。
3は位置センサで、前記位置表示部13の磁気ドラムに空隙を介して対向するようにホルダ31を介してブラケット2に固定され、回転ディスク1の回転にともなって磁気ドラムにより生じる磁気変化を検出する磁気センサで構成されている。
4はプリント配線用の基板で、位置センサ3の出力を処理する電子部品41をそなえており、支持枠42を介してブラケット2に取り付けられている。
6は基板4の配線と外部の制御装置とを接続するリード線で、回転ディスク1と接触しないように基板4の回転ディスク1とは反対側、すなわち外側に軸方向に引き出すように取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来のエンコーダは、回転ディスク1がブラケット2の側面から突出して取り付けられ、磁気センサ3や支持枠42の取付部分を除いて回転ディスク1の外周が露出されているため、組立作業の途中において回転ディスク1に作業者や工具等による接触などで傷を発生させたり、組立中や組立後に異物が入り易いだけでなく、リード線6を回転ディスク1と接触させないように基板4の外側に取り付けねばならないため、リード線6の占めるスペースが軸方向に長くなり、ロータリエンコーダ全体の軸方向の長さを短くすることができない欠点があった。
本発明は、回転ディスクを他の部材との接触から保護し、コンパクトなロータリエンコーダを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明は、ロータリエンコーダを構成するブラケットに、回転ディスクの外周を空隙を介して囲み、かつ回転ディスクの外側面位置より軸方向に突出させて、位置センサの出力を処理するプリント配線用の基板に空隙を介して対向させ、あるいは接触する保護壁をそなえ、基板からのリード線を前記保護壁より外側の位置で基板からブラケット側に引き出し、保護壁外側でブラケットに設けられた引き出し位置に導くようにしている。
【0005】
【発明の実施の形態】
このため、円周方向に所定のピッチで位置表示部を設けた円板状の回転ディスクと、前記回転ディスクを空隙を介して配置させ、軸受を介してこの回転ディスクを回転自由に支持するブラケットと、前記ブラケットに取り付けられ、前記位置表示部の回転位置を検出する位置センサと、前記ブラケットに取り付けられたプリント配線用の基板と、前記基板に取り付けられたリード線とをそなえたロータリエンコーダにおいて、前記ブラケットに、回転ディスクの外周を空隙を介して囲み、かつ回転ディスクの外側面より突出する高さをそなえた保護壁を設け、リード線を基板の前記保護壁より外側の位置でブラケット側に引き出し、保護壁外側の空間を利用してブラケットに設けられた引き出し位置に導くようにしている。
保護壁は、位置センサを設けた部分を除く円弧状に回転ディスクを囲むようにすることが望ましく、またリード線は、ブラケットに設けられた引き出し位置が基板のリード線取付位置から離れているときは、取付位置から保護壁の外周に沿って引き出し位置へ導くように配線する。
なお本発明は、前記位置表示部が円周方向に交互に異極になるように着磁された磁極をそなえた磁気ドラムで構成され、磁気センサによって位置を検出する磁気式ロータリエンコーダでもよく、また、円周方向に所定のピッチで複数の透光部と非透光部を交互にそなえたスリット部分を設け、このスリット部分を挟んで一方側に設けられた発光素子と、他方側に設けられた受光素子からなる位置センサによって位置検出をする光学式ロータリエンコーダにも適用される。
【0006】
【実施例】
以下、本発明を図1および図2に示す実施例について説明する。
1は回転ディスクで、ボス11で回転軸12に取り付けられている。13は回転ディスク1に設けた位置表示部で、この実施例では、円周方向に交互に極性が異なるように着磁された多数の磁極をそなえた磁気ドラムで構成され、回転ディスク1の外周に設けられている。
2は円環状のブラケット、21はブラケットの中央に設けられた中空円筒状のハウジング部で、軸受22を介して前記回転ディスク1のボス11を回転自由に支持している。
3は位置センサで、前記位置表示部13に空隙を介して対向するようにホルダ31を介してブラケット2に固定されており、回転ディスク1の回転にともなって、位置表示部13を構成する磁気ドラムの磁極による磁気変化を検出するようにしてある。
4はプリント配線用の基板で、位置センサ3の出力を処理する電子部品41をそなえており、ブラケット2の取付孔23にスペーサ24を介して取付ねじ25で所定の位置に取り付けている。
5はブラケット2の回転ディスク1側に設け、位置センサ3の部分を除いた円弧状の保護壁で、回転ディスク1の外周を空隙を介して囲み、かつ回転ディスク1の外側面aから長さeだけ突出するようにしてある。
したがって、回転ディスク1はブラケット2の側面と保護壁5および基板4で囲まれた空間の中に収納されている。
6は基板4と外部の制御装置とを接続するリード線で、回転ディスク1に接触しないように、保護壁5の外側位置で、基板4とブラケット2の間の空間へ引き出すように取り付けられている。
なお、図2ではリード線6を図下方の基板との取付位置61から左側の引き出し位置62へ配線した場合の状態を示している。
また、図に示す実施例では、基板4をブラケット2に設けた取付孔23に、スペーサ24を介して取付ねじ25で取り付けているが、保護壁5の上部から外側に取付耳を設けて、この耳に取付孔を設けてもよく、また、保護壁5の回転ディスク1からの突出長さeが十分であれば、基板4を保護壁5の上面に接触させて取り付けることもできる。
【0007】
このような構成であるから、回転ディスク1は、外周をブラケットの保護壁5で囲まれ、基板4を取り付けるなどの組立作業の途中工程や組立後に、他の部品や工具などとの接触によって位置表示部13に損傷を与えたり、異物が入ることがなく、回転ディスク1の外側面aより保護壁5が長さeだけ突出しているので、基板4を取り付ける場合も、回転ディスク1との接触を生じないで組み立て取り付けを行うことができる。
また、リード線6を基板4からブラケット2側に引き出すようにしても、回転ディスク1が保護壁5で囲まれているので、リード線6と回転ディスク1との接触を生じることがなく、回転部分とくに位置表示部13を損傷することがないとともに、エンコーダ全体の軸方向長さが短くなる。
【0008】
なお、上記の実施例では、回転ディスク1の位置表示部13を磁気ドラムで構成し、この磁気ドラムに対向する位置センサ3を磁気センサとした磁気式ロータリエンコーダについて説明したが、図3に示すように、光学式ロータリエンコーダにも適用することができる。
すなわち、位置表示部13を、磁気式ロータリエンコーダの回転ディスク1の磁気ドラムの代わりに、薄くした回転ディスク1の外周縁部分に、円周方向に所定のピッチで複数の透光部と非透光部を交互に配置したスリット部分14で構成し、位置センサ3は、ブラケット2に固定したホルダ32を介して、前記回転ディスク1を挟んでスリット部分の両側に対向させた発光素子33と受光素子34をそなえており、このホルダ32の部分を除いて回転ディスク1の外周を囲み、回転ディスク1の外側面から軸方向に長さeだけ突出させた円弧状の保護壁5を設けている。
したがって、前述の磁気式ロータリエンコーダの場合と同様に、回転ディスク1を保護し、リード線6を基板4からブラケット2の方へ引き出して軸方向長さを短くすることができる。
【0009】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、回転ディスクを支持するブラケットに、回転ディスクの外周を囲み、回転ディスクの外側面より突出する保護壁を形成しているので、回転ディスクを十分に保護し、組立作業の途中工程や組立後に他の部材と接触して損傷を受けることがなく、ごみや異物の侵入も防止でき、組立作業を容易にし、組立後の信頼性を向上させることができる。
また、リード線を基板のブラケット側に引き出すことができ、ロータリエンコーダ全体の軸方向の寸法を短くできるとともに、リード線を基板との取付位置から保護壁の外周に沿って必要な引き出し位置へ導くことができ、基板におけるリード線の取付位置をロータリエンコーダからの引き出し位置を考慮せずに適宜に選定でき、基板の設計に融通性が得られる利点があり、コンパクトなロータリエンコーダを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】 本発明実施例の平面図で、基板の一部を欠いである。
【図3】 本発明の他の実施例を示す側断面図である。
【図4】 従来の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 回転ディスク
13 位置表示部
2 ブラケット
21 ハウジング部
23 取付孔
24 スペーサ
25 取付ねじ
3 位置センサ
31 ホルダ
4 基板
42 支持枠
5 保護壁
6 リード線
61 取付位置
62 引き出し位置
a 回転ディスクの外側面
e 突出長さ
Claims (5)
- 円周方向に所定のピッチで位置表示部を設けた回転ディスクと、前記回転ディスクを空隙を介して回転自由に支持するブラケットと、前記ブラケットに取り付けられ、前記位置表示部の位置を検出する位置センサと、前記ブラケットに支持され回転ディスクの外側に取り付けられたプリント配線用の基板と、前記基板に取り付けられたリード線をそなえたロータリエンコーダにおいて、前記ブラケットに回転ディスクの外周を空隙を介して囲み、かつ回転ディスクの外側面より基板に向けて軸方向に突出させた保護壁を設け、前記リード線を基板のブラケット側から引き出し、前記保護壁の外側でブラケットに設けられた引き出し位置に導くようにしたことを特徴とするロータリエンコーダ。
- 前記保護壁が、軸方向に突出させた上面を基板に空隙を介して対向させている請求項1のロータリエンコーダ。
- 前記保護壁が、軸方向に突出させた上面を基板に接触させている請求項1のロータリエンコーダ。
- 前記保護壁が、位置センサのホルダ部分を除く円弧状に形成されている請求項1のロータリエンコーダ。
- 前記リード線が、基板の取付位置から保護壁の外周に沿ってブラケットの引き出し位置へ導かれている請求項1または2のロータリエンコーダ。
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JP33165696A JP3724089B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ロータリエンコーダ |
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1996
- 1996-11-26 JP JP33165696A patent/JP3724089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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