JP3724042B2 - ヒンジ開閉式の紙箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒状菓子類や顆粒状飲料や粉末洗剤などを収容する、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、粒状菓子類や顆粒状飲料や粉末洗剤などを収容する、図4に示すような、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と底面板群70・70・70・70などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、蓋面板20と蓋面板20の後部を谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62と後面上板52などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続した、ヒンジ開閉式の紙箱が一般に用いられている。
【0003】
また従来から、特に小型濃縮洗剤と通称される粉末洗剤などを収容する、図5に示すような、下方を開放した偏平直方体状のプラスチック製の蓋面体80と、封緘紙を貼着した長方形枠状のプラスチック製の枠状体81と、適宜の前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と底面板70などとを連設した、上方を開放した直方体状の板紙製の容器本体82とを、このプラスチック製の蓋面体80とプラスチック製の枠状体81とをヒンジ構造83・83を介して一体成形して、またプラスチック製の枠状体81と板紙製の容器本体82の上端部とを強固に接着した、ヒンジ開閉式の包装容器が広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、図4に示すヒンジ開閉式の紙箱については、紙箱蓋体の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aを介してのヒンジ構造であるために、この谷折り線aの元に戻ろうとする反発力が問題であって、紙箱蓋体を開蓋した時に、谷折りしていない谷折り線aの元に戻ろうとする反発力によって、紙箱蓋体の開放状態をそのまま保持できないことが多くて、また紙箱蓋体を閉蓋した時に、一旦谷折りした谷折り線aの元に戻ろうとする反発力によって、紙箱蓋体の閉止状態をそのまま保持できないことが多くて、決して使い易いヒンジ開閉式の紙箱ではなかった。
【0005】
また従来の、図5に示すヒンジ開閉式の包装容器については、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易い包装容器であるものの、プラスチック製の蓋面体80とプラスチック製の枠状体81と板紙製の容器本体82とから成るヒンジ開閉式の包装容器であるために、作製工程・費用などに問題があって、また使用後のプラスチック材料の廃棄処理にも問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的とするところは、粒状菓子類や顆粒状飲料や粉末洗剤などを収容する、作製工程・費用などが廉価で使用後の廃棄処理にも問題がない板紙製の、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のヒンジ開閉式の紙箱は、図1・図2・図3に示すように、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と底面板群70・70・70・70などとを、それぞれ折り目線(符号がない1点鎖線;以下同じ)を介して連設して、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、蓋面板20と蓋面板20の後部を谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62と後面上板52などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱において、蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、深さが1mm程度のU字状(図2A・図2Bでは逆U字状)の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設けたヒンジ開閉式の紙箱である。
【0008】
また、本発明のヒンジ開閉式の紙箱は、図2Bに示すように、前記の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの中央部に、適宜の切れ目線bを設けたヒンジ開閉式の紙箱である。
【0009】
加えて、本発明のヒンジ開閉式の紙箱は、図2Cに示すように、前記の紙箱本体の前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上辺に、折込み片31・41・61・51をそれぞれ折り目線を介して連設して、これらの折込み片31・41・61・51を前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との内面側にそれぞれ折込んで貼着したヒンジ開閉式の紙箱である。
【0010】
また加えて、本発明のヒンジ開閉式の紙箱は、図2Bに示すように、前記の紙箱蓋体の前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との下辺に、折込み片33・43・63をそれぞれ折り目線を介して連設して、これらの折込み片33・43・63を前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との内面側にそれぞれ折込んで貼着するなどしたヒンジ開閉式の紙箱である。
【0011】
【作用】
本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、前述した従来と同様の、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱において、蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、深さが1mm程度のU字状の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設けたことによって、図3A・図3Bに示すように、紙箱蓋体の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aを介してのヒンジ構造において、この谷折り線aの元に戻ろうとする反発力があっても、深さが1mm程度のU字状の開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体を繋止して板バネのように作用するものであって、紙箱蓋体を完全に開蓋した時に、開閉繋止突起11・11が開蓋方向に作用して、紙箱蓋体の開放状態をそのまま保持できるものであって、また紙箱蓋体を再び閉蓋した時に、開閉繋止突起11・11が閉蓋方向に作用して、紙箱蓋体の閉止状態をそのまま保持できるものであって、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0012】
なお、本発明のヒンジ開閉式の紙箱における、U字状の開閉繋止突起11・11の深さについては、1mm程度が適切であって、紙箱蓋体を開蓋・閉蓋する時に、深さが0.5mm以下であると、開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺に届かない恐れがあって、また深さが1.5mm以上であると、開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺に押されて曲ってしまう恐れがあって、またU字状の開閉繋止突起11・11の幅については、左右の側面板40・60の上端辺を押えるために、2〜4mm程度が適切である。
【0013】
また、本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、前記の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの中央部に、適宜の切れ目線bを設けたことによって、前述した谷折り線aを介してのヒンジ構造において、この谷折り線aの元に戻ろうとする反発力を弱めたものであって、さらに開蓋や閉蓋などが容易で確実な、使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0014】
加えて、本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、前記の紙箱本体の前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上辺に、折込み片31・41・61・51をそれぞれ折り目線を介して連設して、これらの折込み片31・41・61・51を前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との内面側にそれぞれ折込んで貼着したことによって、図3A・図3Bに示すように、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体の、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上部を二重にして強化したものであって、紙箱本体の保形性などが優れた、使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0015】
また加えて、本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、前記の紙箱蓋体の前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との下辺に、折込み片33・43・63をそれぞれ折り目線を介して連設して、これらの折込み片33・43・63を前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との内面側にそれぞれ折込んで貼着するなどしたことによって、図3A・図3Bに示すように、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体の、前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62とを二重にして強化したものであって、紙箱蓋体の保形性などが優れた、使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、後述する実施例に示すように、通常の印刷をした適宜のコートボール紙などの板紙を用いて、打抜型を用いた通常の打抜工程で、無駄がない長方形状の紙箱本体のブランクと紙箱蓋体のブランクとを作製して、次に従来の機械的な製箱工程で、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを作製して、続いて従来と同様の機械的な充填工程で、内容物を収容した後に、同時に紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続できる、作製工程・費用などが廉価であって、使用後の廃棄処理にも問題がない板紙製のヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0017】
【実施例】
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1における、ヒンジ開閉式の紙箱の斜視図である。
また図2Aは、実施例1のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体のブランクの平面図であって、図2Cは、紙箱本体のブランクの平面図である。
【0018】
すなわち、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と糊代片65と貼着式の底面板群70・70・70・70とを、それぞれ折り目線を介して連設して、この前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上辺に、折込み片31・41・61・51をそれぞれ折り目線を介して連設した、図2Cに示す紙箱本体のブランクであって、また蓋面板20と蓋面板20の後部を谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と製箱片35・35と左右の側面蓋板42・62と後面上板52と製箱片55・55とを、それぞれ折り目線を介して連設して、蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、深さが1mmで幅が3mmのU字状(図2Aでは逆U字状)の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設けた、図2Aに示す紙箱蓋体のブランクであって、中間層に30μmのポリエチレン層を積層した450g/m2 のコートボール紙(ポリサンド紙;大昭和製紙株式会社製)を用いて、表面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常の打抜工程で、実施例1のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱本体のブランクと紙箱蓋体のブランクとを作製した。
【0019】
次に、図2Cに示す紙箱本体のブランクの、全ての符号がない1点鎖線で示す折り目線を山折り(印刷をした表面側が山になる;以下同じ)して、従来の機械的な製箱工程で、まず糊代片65を後面板50に貼着して、また貼着式の底面板群70・70・70・70をそれぞれ貼着して、さらに折込み片31・41・61・51を前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との内面側にそれぞれ折込んで貼着して、縦・横・高さが135×78×96mmの、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体を作製した。
【0020】
また、図2Aに示す紙箱蓋体のブランクの、全ての符号がない1点鎖線で示す折り目線を山折りして、同様に従来の機械的な製箱工程で、製箱片35・35を左右の側面蓋板42・62にそれぞれ貼着して、また製箱片55・55を左右の側面接続片22・22にそれぞれ貼着して、縦・横・高さが137×80×20mmの、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体を作製した。
【0021】
続いて、従来と同様の機械的な充填工程で、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体に、内容物である小型濃縮洗剤を収容して、防湿性を有する図示しない封緘紙を貼着するなどした後に、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体を被せながら、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の予め感熱接着剤を塗布した左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ熱圧着して強固に接続して、本発明の実施例1における、図1に示すヒンジ開閉式の紙箱を作製した。
【0022】
本実施例の、図1に示すヒンジ開閉式の紙箱において、後述する図3Bに示すように、紙箱蓋体を持上げて完全に開蓋したところ、深さが1mmのU字状の開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の重量だけで開放状態をそのまま保持できるものであって、また後述する図3Aに示すように、紙箱蓋体を押えつけて再び閉蓋したところ、同様に開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の戻りがなく閉止状態をそのまま保持できるものであって、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱が得られた。
【0023】
<実施例2>
図2Bは、実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体のブランクの平面図であって、図2Cは、紙箱本体のブランクの平面図である。
また図3Aは、実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体を開蓋する前と再び閉蓋した時との状態を示す断面図であって、図3Bは、紙箱蓋体を完全に開蓋した時の状態を示す断面図である。
【0024】
すなわち、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と糊代片65と貼着式の底面板群70・70・70・70とを、それぞれ折り目線を介して連設して、この前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上辺に、折込み片31・41・61・51をそれぞれ折り目線を介して連設した、実施例1と同一の、図2Cに示す紙箱本体のブランクであって、また蓋面板20と蓋面板20の後部を谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と斜めの谷折り線dを有する製箱片35・35と左右の側面蓋板42・62と後面上板52と製箱片55・55とを、それぞれ折り目線を介して連設して、この前面蓋板32の下辺に、繋止突起e・eを有する折込み片33と蓋面内板34とを折り目線と谷折り線fとを介して順に連設して、また左右の側面蓋板42・62の下辺(図2Bでは左右辺)に、繋止切欠きgを有する折込み片43・63をそれぞれ折り目線を介して連設して、蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部と中央部とに、深さが1mmで幅が3mmのU字状(図2Bでは逆U字状)の開閉繋止突起11・11と長さが30mmの切れ目線bとをそれぞれ設けた、図2Bに示す紙箱蓋体のブランクであって、実施例1と同様に、中間層に30μmのポリエチレン層を積層した450g/m2 のコートボール紙(ポリサンド紙;大昭和製紙株式会社製)を用いて、表面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常の打抜工程で、実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱本体のブランクと紙箱蓋体のブランクとを作製した。
【0025】
次に、図2Cに示す紙箱本体のブランクの、全ての符号がない1点鎖線で示す折り目線を山折りして、従来の機械的な製箱工程で、まず糊代片65を後面板50に貼着して、また貼着式の底面板群70・70・70・70をそれぞれ貼着して、さらに折込み片31・41・61・51を前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との内面側にそれぞれ折込んで貼着して、縦・横・高さが135×78×96mmの、実施例1と同一の上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体を作製した。
【0026】
また、図2Bに示す紙箱蓋体のブランクの、全ての符号がない1点鎖線で示す折り目線を山折りして、谷折り線d・dと谷折り線fとを谷折り(印刷をした表面側が谷になる、以下同じ)して、同様に従来の機械的な製箱工程で、まず折込み片43・63を左右の側面蓋板42・62の内面側にそれぞれ折込んで貼着して、また製箱片55・55を左右の側面接続片22・22にそれぞれ貼着して、さらに折込み片33を、谷折りした製箱片35・35を巻込みながら、前面蓋板32の内面側にそれぞれ折込んで、蓋面内板34の繋止突起e・eを折込み片43・63の繋止切欠きg・gにそれぞれ繋止して、縦・横・高さが139×81×20mmの、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体を作製した。
【0027】
続いて、従来と同様の機械的な充填工程で、実施例1と同一の上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体に、内容物である小型濃縮洗剤を収容して、防湿性を有する図示しない封緘紙を貼着するなどした後に、実施例1と同様に、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体を被せながら、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の予め感熱接着剤を塗布した左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ熱圧着して強固に接続して、本発明の実施例2における、図3Aに示すヒンジ開閉式の紙箱を作製した。
【0028】
本実施例の、図3Aに示すヒンジ開閉式の紙箱において、図3Bに示すように、紙箱蓋体を持上げて完全に開蓋したところ、深さが1mmのU字状の開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の重量だけで開放状態をそのまま保持できるものであって、また図3Aに示すように、紙箱蓋体を押えつけて再び閉蓋したところ、同様に開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の戻りがなく閉止状態をそのまま保持できるものであった。
【0029】
すなわち、本実施例のヒンジ開閉式の紙箱においては、蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、深さが1mmのU字状の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設けたことによって、図3A・図3Bに示すように、紙箱蓋体の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aを介してのヒンジ構造において、この谷折り線aの元に戻ろうとする反発力があっても、深さが1mmのU字状の開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体を繋止して板バネのように作用するものであって、図3Bに示す紙箱蓋体を完全に開蓋した時に、開閉繋止突起11・11が開蓋方向に作用して、紙箱蓋体の重量だけで開放状態をそのまま保持できるものであって、また図3Aに示す紙箱蓋体を再び閉蓋した時に、開閉繋止突起11・11が閉蓋方向に作用して、紙箱蓋体の戻りがなく閉止状態をそのまま保持できるものであって、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱が得られた。
【0030】
また、本実施例のヒンジ開閉式の紙箱においては、前記の蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの中央部に、長さが30mmの切れ目線bを設けたことによって、前述した谷折り線aを介してのヒンジ構造において、この谷折り線aの元に戻ろうとする反発力を弱めたものであって、さらに開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱が得られた。
【0031】
加えて、本実施例のヒンジ開閉式の紙箱においては、折込み片31・41・61・51を前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との内面側にそれぞれ折込んで貼着したことによって、また折込み片33・43・63を前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との内面側にそれぞれ折込んで貼着するなどしたことによって、図3A・図3Bに示すように、実施例1と同一の上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体の、前面板30と左右の側面板40・60と後面板50との上部を二重にして強化したものであって、また下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体の、前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62とを二重にして強化したものであって、紙箱本体と紙箱蓋体との保形性などが優れた、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱が得られた。
【0032】
【発明の効果】
以上、作用及び実施例に示すとおり、本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱において、蓋面板の後部を区画した谷折り線の両端部に、深さが1mm程度のU字状の開閉繋止突起をそれぞれ設けたことによって、紙箱蓋体の蓋面板の後部を区画した谷折り線を介してのヒンジ構造において、この谷折り線の元に戻ろうとする反発力があっても、深さが1mm程度のU字状の開閉繋止突起が左右の側面板の上端辺を押えて、紙箱蓋体を繋止して板バネのように作用するものであって、紙箱蓋体を完全に開蓋した時に、紙箱蓋体の重量だけで開放状態をそのまま保持できるものであって、また紙箱蓋体を再び閉蓋した時に、紙箱蓋体の戻りがなく閉止状態をそのまま保持できるものであって、粒状菓子類や顆粒状飲料や粉末洗剤などを収容する、作製工程・費用などが廉価で使用後の廃棄処理にも問題がない板紙製の、開蓋や閉蓋などが容易で確実な、体裁が良くて使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【0033】
また、本発明のヒンジ開閉式の紙箱においては、前記の蓋面板の後部を区画した谷折り線の中央部に、適宜の切れ目線を設けたことによって、前述した谷折り線を介してのヒンジ構造において、この谷折り線の元に戻ろうとする反発力を弱めたものであって、さらに開蓋や閉蓋などが容易で確実な、使い易いヒンジ開閉式の紙箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、ヒンジ開閉式の紙箱の斜視図である。
【図2】図2Aは、実施例1のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体のブランクの平面図であって、図2Bは、実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体のブランクの平面図であって、図2Cは、実施例1・実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱本体のブランクの平面図である。
【図3】図3Aは、実施例2のヒンジ開閉式の紙箱における、紙箱蓋体を開蓋する前と再び閉蓋した時との状態を示す断面図であって、図3Bは、紙箱蓋体を完全に開蓋した時の状態を示す断面図である。
【図4】従来の、ヒンジ開閉式の紙箱の斜視図である。
【図5】従来の、ヒンジ開閉式の包装容器の斜視図である。
【符号の説明】
11 …開閉繋止突起
20 …蓋面板
21 …上面板
22 …左右の側面接続片
30 …前面板
31・41・51・61 …折込み片
32 …前面蓋板
33・43・63 …折込み片
34 …蓋面内板
35・55 …製箱片
40・60 …左右の側面板
42・62 …左右の側面蓋板
50 …後面板
52 …後面上板
65 …糊代片
70 …底面板群・底面板
80 …プラスチック製の蓋面体
81 …プラスチック製の枠状体
82 …板紙製の容器本体
83 …ヒンジ構造
a・d・f …谷折り線
b …切れ目線
e …繋止突起
g …繋止切欠き

Claims (3)

  1. 前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と底面板群70・70・70・70などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、蓋面板20と蓋面板20の後部をヒンジ部を構成する谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱において、
    蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、U字状の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設け、紙箱蓋体を完全に開蓋したときに前記開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の開放状態をそのまま保持できることを特徴とするヒンジ開閉式の紙箱。
  2. 前面板30と左右の側面板40・60と後面板50と底面板群70・70・70・70などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、上方を開放した直方体状に製箱した紙箱本体と、蓋面板20と蓋面板20の後部をヒンジ部を構成する谷折り線aで区画した上面板21と左右の側面接続片22・22と前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62と後面上板52などとを、それぞれ折り目線を介して連設して、下方を開放した偏平直方体状に製箱した紙箱蓋体とを、紙箱本体の左右の側面板40・60の後上部表面に、紙箱蓋体の左右の側面接続片22・22の裏面をそれぞれ貼着して接続したヒンジ開閉式の紙箱において、
    蓋面板20の後部を区画した谷折り線aの両端部に、U字状の開閉繋止突起11・11をそれぞれ設け、紙箱蓋体を完全に開蓋したときに前記開閉繋止突起11・11が左右の側面板40・60の上端辺を押えて、紙箱蓋体の開放状態をそのまま保持できることを特徴とするヒンジ開閉式の紙箱。
  3. 前記の紙箱蓋体の前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との下辺に、折込み片33・43・63をそれぞれ折り目線を介して連設して、これらの折込み片33・43・63を前面蓋板32と左右の側面蓋板42・62との内面側にそれぞれ折込んで貼着するなどしたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のヒンジ開閉式の紙箱。
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