JP3722787B2 - 情報を提供する方法および処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、行動スケジュールに従って行動を実行するユーザに情報を提供する方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スケジュールに従って行動するユーザに情報を提供するシステムとして、国際公開番号WO96/17315公報に開示される技術が知られている。この従来技術では、ユーザが複数の地点を訪問するためのスケジュールが自動的に作成される。また、ユーザが運転する車両をそのスケジュールに従って誘導するシステムが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術では、ユーザが運転する車両と、予め定められたスケジュールとが、車両の位置の情報に基づいて照合される。この従来技術は、ユーザが移動することを前提とした技術である。この従来技術では、ユーザがスケジュールの実行中に移動するか移動しないかに関わらず、ユーザの行動に合わせて適時に(適切なタイミングで)情報を提供することは考えられていなかった。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、ユーザの行動に合わせて適時に情報を提供することが可能な方法および処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の処理装置は、携帯端末装置にネットワークを介して接続されて、前記携帯端末装置のユーザに情報を提供するために使用される処理装置であって、前記ネットワークを介して前記携帯端末装置と通信するネットワーク通信部と、前記ユーザの行動に関連する関連情報が予め記録されたデータベースと、前記携帯端末装置の任意のユーザによって、複数の行動を予定の順序で実行することを示す行動スケジュールが登録されると、該登録された行動スケジュールを記憶する記憶部と、前記データベースと、前記ネットワーク通信部と、前記記憶部とをそれぞれ制御する処理部とを備え、前記処理部は、売買取引の決済に関する決済情報が前記携帯端末装置から送信されて、前記ネットワーク通信部に受信されると、該決済情報に伴う行動の後に前記ユーザが実行する予定の行動があるかを、前記記憶部に記憶された前記行動スケジュールに基づいて判定する判定手段と、該判定手段によって前記予定の行動があると判定されると、該予定の行動を、後行動として特定する特定手段と、該特定手段にて特定された後行動に関連する関連情報を前記データベースから取得する取得手段を備え、前記ネットワーク通信部が、前記取得手段にて取得された前記関連情報を前記決済情報を送信した前記携帯端末装置に送信することを特徴とする。
【0006】
前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動記録を作成する手段をさらに有してもよい。
【0007】
前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動に伴う支出の記録を作成する手段をさらに有してもよい。
【0008】
前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動に伴う支出の記録を含む行動記録を作成する手段をさらに有してもよい。
【0009】
本発明の情報提供方法は、請求項1に記載の処理装置によって、前記携帯端末装置のユーザに情報を提供する方法であって、売買取引の決済に関する決済情報が前記携帯端末装置から送信されると、該決済情報を、前記ネットワーク通信部によって受信する工程と、前記処理装置の前記判定手段によって、前記ネットワーク通信部に受信された決済情報に伴う行動の後に前記ユーザが実行する予定の行動があるかを、前記記憶部に記憶された前記行動スケジュールに基づいて判定する判定工程と、該判定工程によって前記予定の行動があると判定されると、前記処理装置の前記特定手段によって、該予定の行動を、後行動として特定する特定工程と、前記処理装置の前記取得手段によって、該特定手段にて特定された後行動に関連する関連情報を前記データベースから取得する取得工程と、前記取得手段にて取得された前記関連情報を、前記ネットワーク通信部によって、前記決済情報を送信した前記携帯端末装置に送信する送信工程と、を包含する。
【0010】
前記関連情報は、前記ユーザが前記後行動を実行する予定の場所の地図に関する情報、前記場所の混雑状況を示す情報、前記後行動を実行する予定の商業施設において前記ユーザが選択することが可能なサービスの一覧に関する情報、前記商業施設の営業時間に関する情報の少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0011】
前記行動スケジュールの前記複数の行動は、電車による移動、映画の鑑賞、レストランでの食事、遊園地への入場および遊園地におけるアトラクションへの入場の少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る、行動スケジュール支援サービスシステム100の全体の構成を示す。行動スケジュール支援サービスシステム100は、サービスセンタ1と、携帯端末装置21とを含む。サービスセンタ1と、携帯端末装置21とは、ネットワーク40を介して互いに接続されている。ネットワーク40は、無線基地局41を含む。無線基地局41と携帯端末装置21との間で無線通信が行われることによって、ネットワーク40と携帯端末装置21とが無線式に接続される。図1において、参照番号20は、携帯端末装置21のユーザを示す。ネットワーク40は、さらに、ユーザ20が取引している(すなわち、ユーザ20の口座が設けられている)取引銀行51と、ユーザの家庭60のパーソナルコンピュータ(PC)61に接続されている。
【0014】
携帯端末装置21は、決済機能を備えている。決済機能とは、商業施設31における決済装置32の決済情報送受信部33と通信することにより、携帯端末装置21のユーザ20が商業施設31においてする売買取引の決済を現金を介さずに行う機能である。携帯端末装置21は、例えば、携帯電話機であり得る。
【0015】
ネットワーク40は、無線LANを含む各種のLAN、WAN、電話回線等を含み得る。また、ネットワーク40は、インターネットを含み得る。携帯端末装置21が携帯電話機である場合には、ネットワーク40は、その携帯電話機に通話サービスを提供するための無線電話回線を含むことは言うまでもない。
【0016】
ユーザ20は、行動スケジュールに従って行動を実行する際に、商業施設31において売買取引を行う。図1には、1つの商業施設31が示されているが、ユーザ20が行動スケジュールに従って行動を実行する際に売買取引を行う商業施設31の数は2以上の任意の整数であり得る。ユーザ20は、行動スケジュールに従って行動を実行する際に、任意の数の商業施設31と売買取引を行い得る。売買取引は、物品の売買に限定されず、任意のサービスの売買を含む。商業施設31は、例えば、映画館、遊園地、レストラン、鉄道の駅であり得る。決済装置32は、例えば、映画館または遊園地の入場券の販売機、レストランのレジスタ、鉄道の駅の自動改札機等であり得る。
【0017】
サービスセンタ1は、ネットワーク40を介して携帯端末装置21と通信するネットワーク通信部6と、CPU(処理部)4と、記憶部5と、表示部3とを含む。サービスセンタ1は、任意の処理装置であり得、例えば、サーバコンピュータであり得る。記憶部5は、例えば、ハードディスクまたは任意のメモリであり得る。表示部3は、サービスセンタ1の状態を監視するための任意の表示デバイスであり得る。サービスセンタ1は、データベース7にアクセスすることが可能である。
【0018】
行動スケジュール支援サービスシステム100は、行動スケジュールに従って行動するユーザ20に適時に情報を提供することによって、ユーザ20が行動スケジュールに従って行動することを支援するサービス(行動スケジュール支援サービス)を提供する。
【0019】
以下、ユーザ20が行動スケジュール支援サービスを利用する手順(1.〜3.)を説明する。
1.行動スケジュールをサービスセンタ1に登録する。
【0020】
ユーザ20は、行動スケジュールに従って行動を実行する前(例えば、外出前)に、その行動スケジュールをサービスセンタ1に登録する。この登録は、例えば、ユーザの家庭60のPC61から、サービスセンタ1にアクセスすることによってなされ得る。登録された行動スケジュールは、記憶部5に記憶される。行動スケジュールの具体例は、図3を参照して後述される。
2.行動スケジュールに従って行動する。
【0021】
ユーザ20は、次いで、携帯端末装置21を携帯して、その行動スケジュールに従って行動を実行する(例えば、外出する)。
3.携帯端末装置21を用いて売買取引の決済を行う。
【0022】
ユーザ20は、行動スケジュールに従って行動を実行する際に商業施設31において携帯端末装置21を用いて売買取引の決済を行う。携帯端末装置21は、この決済に関する情報(決済情報121)をネットワーク40を介して取引銀行51に送信する。取引銀行51は、決済情報121に基づいて、ユーザ20の口座からその売買取引にかかる金額を引き落とし、商業施設31に送金する。このようにして、ユーザ20は商業施設31における売買取引の決済を現金を介さずに行うことができる。携帯端末装置21を用いたこのような売買取引の決済は、今後普及するものと考えられるが、決済の仕組みそのものを図1に示される形態に限定することを出願人は意図していない。
【0023】
取引銀行51は、サービスセンタ1により提供される行動スケジュール支援サービスを利用する対価をユーザ20に課金するために用いられてもよい。また、携帯端末装置21が携帯電話機である場合には、サービスセンタ1により提供される行動スケジュール支援サービスを利用する対価は、携帯電話機を用いた通話サービスに係る対価と合わせて課金されてもよい。
【0024】
決済情報121はまた、サービスセンタ1にも送信される。サービスセンタ1では、決済情報121と記憶部5に記憶された行動スケジュールとを照合することにより、ユーザ20が次に実行する予定の行動(次行動)を特定し、その次行動に関連する情報(関連情報122)を携帯端末装置21に送信する。関連情報122は、サービスセンタ1がデータベース7にアクセスすることによって取得され得る。関連情報122は、携帯端末装置21の表示画面23に表示される。
【0025】
このようにして、ユーザ20は、次に実行する予定の行動に関連する情報を適時に得ることができる。
【0026】
図2は、データベース7の構造の一例を示す。データベース7は、定形行動スケジュールデータベース(DB)7aと、レストラン情報データベース7bと、地図情報データベース7cと、映画館情報データベース7dと、遊園地情報データベース7eとを含む。
【0027】
定形行動スケジュールデータベース7aは、行動スケジュール支援サービスの提供者(例えば、サービスセンタ1の管理者)によって用意された行動スケジュールの雛型(定形行動スケジュール)を格納する。このような定形行動スケジュールは、例えば、京都市内の著名な観光スポットを所定のコースに従って1日で周遊するための行動スケジュールであり得る。定形行動スケジュールは、日帰りの行動スケジュールであってもよいし、泊りがけの行動スケジュールであってもよい。
【0028】
ユーザ20は、図1を参照して上述した行動スケジュール支援サービスの利用手順1.において、所望の定形行動スケジュールを選択することにより、あるいは、定形行動スケジュールを改変して所望の行動スケジュールとすることにより、ユーザ20の要望を反映した態様で行動スケジュールを決定することができる。もちろん、ユーザ20は、定形行動スケジュールと無関係に、所望の行動スケジュールを作成してもよい。
【0029】
レストラン情報データベース7b、地図情報データベース7c、映画館情報データベース7dおよび遊園地情報データベース7eのそれぞれは、図1を参照して上述した行動スケジュール支援サービスの利用手順3.において、ユーザが次行動を実行する商業施設31(図1)の種類(例えば、「映画館」であるか「遊園地」であるか)に応じて、サービスセンタ1によってアクセスされ得る。
【0030】
レストラン情報データベース7bは、レストラン情報(例えば、レストランのメニュー、そのレストランの営業時間に関する情報等)を格納している。レストラン情報データベース7bは、ユーザ20が実行する予定の次行動が「レストランでの食事(例えば、夕食)」である場合に、サービスセンタ1によってアクセスされ得る。
【0031】
地図情報データベース7cは、地図情報(例えば、商業施設31の地図に関する情報等)を格納している。地図情報データベース7cは、ユーザ20が実行する予定の次行動の種類に関わりなく、サービスセンタ1によってアクセスされ得る。
【0032】
映画館情報データベース7dは、映画館情報(例えば、映画館で上映される映画のタイトル、その映画館の営業時間に関する情報等)を格納している。映画館情報データベース7dは、ユーザ20が実行する予定の次行動が「映画の鑑賞」である場合に、サービスセンタ1によってアクセスされ得る。
【0033】
遊園地情報データベース7eは、遊園地情報(例えば、遊園地に設けられているアトラクションの種類、その遊園地の営業時間に関する情報等)を格納している。遊園地情報データベース7eは、ユーザ20が実行する予定の次行動が「遊園地の入場」である場合に、サービスセンタ1によってアクセスされ得る。
【0034】
図3は、行動スケジュールの一例を示す。
【0035】
行動スケジュールは、ユーザ20が複数の行動を実行する予定の順序を示す。図3に示される例では、行動1(電車による移動)、行動2(映画鑑賞)、行動3(夕食)および行動4(電車による移動)が、この順序で行なわれる予定であることを示す。図3に示される行動スケジュールは、日帰りの行動スケジュールの例である。
【0036】
なお、以下の説明では、特に断らない限り、ユーザ20は複数の行動のそれぞれを1つの商業施設において実行し、複数の行動のそれぞれの実行は、商業施設に対する売買取引を伴うものとする。その行動の「実行中」とは、その商業施設を利用している間(例えば、その行動の種類が「レストランでの食事」である場合、レストランに入ってから出るまでの間)をいう。
【0037】
図4は、サービスセンタ1が、行動スケジュールに従って行動するユーザ20に情報を提供する処理(情報提供処理)の手順を示す。情報提供処理は、例えば、図1を参照して上述した行動スケジュール支援サービスの利用手順1.において、ユーザが行動スケジュールをサービスセンタ1に登録した後に、サービスセンタ1のCPU4(図1)が所定のプログラムを実行することによってなされる。情報提供処理が実行される時点において、ユーザ20が複数の行動を実行する予定の順序は、その登録された行動スケジュールによって予め定められている。
【0038】
ステップST1:ネットワーク通信部6は、記憶部5に記憶された行動スケジュールを携帯端末装置21に送信する。これにより、携帯端末装置21にその行動スケジュールが表示される。このような行動スケジュールの表示は、ユーザ20が行動スケジュールを確認するために好都合である。なお、ステップST1は、省略されてもよい。
【0039】
ステップST2:ネットワーク通信部6は、ユーザ20が実行する行動に伴う売買取引の決済に関する決済情報121を受信する。ユーザ20は、行動が実行される商業施設31において(商業施設31を利用している間に)携帯端末装置21を用いて売買取引の決済を行う。
【0040】
ステップST3:CPU4は、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動の次にユーザ20が実行する予定の行動(次行動)があるか否かを判定する。
【0041】
ステップST3の判定の結果が「Yes」である場合には、処理はステップST4に進む。この場合には、ステップST3は、決済情報121により示される行動の次にユーザ20が実行する予定の行動を次行動として特定するステップとして機能する。
【0042】
ステップST3の判定の結果が「No」である場合には、処理は終了する。
【0043】
ステップST4:CPU4は、次行動に関連する関連情報122(図1)を取得する。この取得は、CPU4がデータベース7にアクセスすることによってなされ得る。
【0044】
ステップST5:ネットワーク通信部6は、関連情報122を携帯端末装置21に送信する。
なお、ステップST2において、ネットワーク通信部6は、ユーザ20が実行するすべての行動について決済情報121(実行情報)を受信する必要はない。例えば、ユーザ20が実行する行動が売買取引の決済を伴わない場合(例えば、公園の散歩)には、携帯端末装置21は決済情報121を送信しない。このため、サービスセンタ1が決済情報121を携帯端末装置21から受信することもない。また、ユーザ20が手動で携帯端末装置21をトリガする(例えば、携帯端末装置21に設けられた「1」〜「9」の数字キーとファンクションキーとを押下する)ことにより実行情報をサービスセンタ1に送信する場合において、ユーザ20がうっかり携帯端末装置21をトリガすることを忘れた場合には、携帯端末装置21は実行情報を送信しない。このため、サービスセンタ1が実行情報を携帯端末装置21から受信することもない。
しかし、ユーザ20が実行する行動の中に実行情報をサービスセンタ1に送信しない行動があったとしても、サービスセンタ1側の処理に支障が生じることはない。サービスセンタ1は、携帯端末装置21から送信されてきた実行情報を参照することにより、その実行情報と行動スケジュールに含まれるどの行動とを照合させるべきかを決定することができるからである。あるいは、ユーザ20が手動で携帯端末装置21をトリガする場合には、行動番号とともに必要な情報が携帯端末装置21に入力するようにしてもよい。この場合、サービスセンタ1は、携帯端末装置21から送信されてきた行動番号を参照することにより、その行動番号と行動スケジュールに含まれるどの行動とを照合させるべきかを決定することができる。
また、ステップST3において、CPU4は、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動の後にユーザ20が実行する予定の行動(後行動)があるか否かを判定するようにしてもよい。ここで、後行動とは、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動の次にユーザ20が実行する予定の行動(次行動)であってもよいし、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動の次の次にユーザ20が実行する予定の行動(次々行動)であってもよいし、それ以降の行動であってもよい。この場合には、ステップST3は、決済情報121(実行情報)により示される行動の後にユーザ20が実行する予定の行動を後行動として特定するステップとして機能する。ステップST4では、後行動に関連する関連情報122(図1)が取得され、ステップST5では、関連情報122が携帯端末装置21に送信される。
例えば、ユーザ20の次行動が「ユーザ20がよく知っている近所の公園の散歩」である場合のように次行動に関連する関連情報としてユーザ20にとって取得すべき有用な情報がない場合には、次行動に関連する関連情報122を取得することおよびその関連情報122を携帯端末装置21に送信することは省略され得る。この場合には、次行動に関連する関連情報122を取得する代わりに、次々行動(または、それ以降の行動)に関連する関連情報122を取得し、その関連情報122を携帯端末装置21に送信するようにすればよい。
【0045】
図5は、サービスセンタ1の記憶部5に格納される行動スケジュールを表すデータ510の構造の一例を示す。データ510は、図3に示される行動スケジュールを表している。
【0046】
データ510は、4つのレコード#1〜#4を含む。4つのレコード#1〜#4のそれぞれは、図3に示される行動1〜行動4に対応している。4つのレコード#1〜#4のそれぞれは、「行動番号」フィールド511と、「行動の種類」フィールド512と、「事業者」フィールド513と、「場所」フィールド514と、「予定時刻」フィールド515とを含む。
【0047】
「行動番号」フィールド511には、ユーザ20が複数の行動を実行する予定の順序を示す数が格納される。「行動の種類」フィールド512には、行動の種類が格納される。「事業者」フィールド513には、その行動が行なわれる商業施設を運営する事業者名が格納される。「場所」フィールド514には、その行動が行なわれる場所が格納される。「予定時刻」フィールド515には、ユーザ20がその行動を実行する予定の時刻(開始時刻と終了時刻)が格納される。
【0048】
なお、複数の場所にまたがる行動については、「場所」フィールド514にはその複数の場所が格納される。例えば、レコード#1およびレコード#4には、「場所」フィールド514に乗車駅(矢印の左側)と降車駅(矢印の右側)との2つが格納されている。
【0049】
図6Aは、図1に示される決済情報121を表すデータの構造の一例を示す。図6Aに示される例は、ユーザ20が図3に示される行動スケジュールの行動1(電車による移動)を実行する際に、携帯端末装置21がサービスセンタ1(図1)および取引銀行51へと送信する決済情報121の例である。
【0050】
決済情報121は、「決済日時」フィールド611と、「事業者」フィールド612と、「場所」フィールド613と、「決済金額」フィールド614と、「内容」フィールド615とを含む。
【0051】
決済情報121は、ユーザ20が乗車駅(新田辺駅)から降車駅(京都駅)までの輸送サービスを受ける対価として、事業者「○○鉄道」に390円の鉄道運賃を支払うという取引(売買取引)の決済に関する情報である。
【0052】
決済情報121は、以下に説明するようにして携帯端末装置21において生成される。
【0053】
ユーザ20が図3に示される行動スケジュールの行動1(電車による移動)を実行する際に、ユーザ20は、乗車駅(新田辺駅)の自動改札機を通る。この時に、その自動改札機の決済情報送受信部33(図1)はユーザ20が携帯している携帯端末装置21に、ユーザ20が新田辺駅から乗車したことを示す情報を無線通信を介して書き込む。ユーザ20が、降車駅(京都駅)の自動改札機(決済装置)を通過する際には、その自動改札機の決済情報送受信部33と携帯端末装置21との間で無線通信が行なわれる。決済情報送受信部33は、乗車駅において携帯端末装置21に書き込まれた情報を読み取ることにより、ユーザ20が新田辺駅から京都駅まで乗車したことを知ることができる。決済情報送受信部33は、次いで、新田辺駅から京都駅までの鉄道運賃を所定のテーブルに基づいて検索し、その検索された鉄道運賃(390円)を示す情報を携帯端末装置21に送信する。携帯端末装置21は、この情報に基づいて、決済情報121を生成する。決済情報121の「決済日時」フィールド611には、決済が行なわれた時刻(この例では、降車駅の自動改札機を通過した時刻)が格納される。
【0054】
決済情報121は、ユーザ20の口座から事業者「○○鉄道」への送金処理を行うためにネットワーク40を介して取引銀行51に送信されると同時に、行動スケジュールに含まれる複数の行動の1つを特定する実行情報としてネットワーク40を介してサービスセンタ1にも送信される。
【0055】
このような、同一の情報の2箇所への送信は、例えば、決済情報121を担持するパケットのヘッダに、そのバケットの宛先としてサービスセンタ1のアドレスと取引銀行51のアドレスとを指定することによって行なわれ得る。
【0056】
携帯端末装置21における決済情報121の生成と送信とは、携帯端末装置21に組み込まれたプログラムによって自動的に行なわれ得る。あるいは、携帯端末装置21からサービスセンタ1への決済情報121の送信は、ユーザ20が手動で携帯端末装置21をトリガする(例えば、携帯端末装置21に設けられた所定のボタンを押す)ことに応答して行なわれてもよい。
【0057】
決済情報121は、ユーザが実行する行動に伴う売買取引の決済を示す。従って、そのような決済が行動の開始時に行われる場合(いわゆる、「先払い」の場合)には、決済情報121は、ユーザ20が開始しようとしている行動を示す。同様に、決済が、行動の終了時に行われる場合(いわゆる、「後払い」の場合)には、決済情報121は、ユーザ20が最近に終了した行動を示す。決済が、行動の実行中に行われる場合には、現在実行中の行動を示す。このように、決済情報121は、行動スケジュールに含まれる複数の行動の1つ(決済された売買取引を伴う行動)を特定する。
【0058】
行動が「電車による移動」であり、その決済が着駅の自動改札機を通過する時点で行われる例は、後払いの一例である。行動が「レストランでの食事」であり、その決済が食事の終了時に行われる例も、後払いの一例である。行動が「レストランでの食事」であり、食事に先だって食券を購入する例は先払いの一例である。売買取引の決済のタイミング(例えば、先払いであるか後払いであるか)は、事業者ごとに予め定められている。
【0059】
決済情報121は、情報提供処理のステップST2(図4)において、サービスセンタ1によって受信される。サービスセンタ1は、記憶部5に格納された行動スケジュール510(図5)と、決済情報121(図6A)との照合を行うことにより、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動を特定することができる。この照合は、例えば、行動スケジュール510の特定のレコードの「事業者」フィールド513および「場所」フィールド514を決済情報121の「事業者」フィールド612および「場所」フィールド613とそれぞれ比較することによって行なわれ得る。行動スケジュール510の特定のレコードの「事業者」フィールド513が決済情報121の「事業者」フィールド612に一致し、行動スケジュール510の特定のレコードの「場所」フィールド514が決済情報121の「場所」フィールド613に一致すれば、その特定のレコードに対応する行動が、ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動として特定される。ただし、「場所」フィールド514に複数の場所が含まれているレコードについては、その複数の場所のうち、決済が行われる場所が決済情報121の「場所」フィールド613の内容と比較される。例えば、図5に示されるレコード#1およびレコード#4には、「場所」フィールド514に乗車駅と降車駅との2つが格納されている。複数の場所のうちのいずれが決済が行われる場所であるかは、例えば、その事業者について予め定められた決済のタイミングを参照して定められ得る。事業者「○○鉄道」における決済が後払いである場合には、降車駅において決済が行われる。従って、降車駅が決済情報121の「場所」フィールド613の内容と比較される。
【0060】
ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動を特定するために、行動スケジュール510の特定のレコードの「予定時刻」フィールド515と決済情報121の「決済日時」フィールド611とが比較されてもよいが、この比較は必須ではない。あるいは、決済情報121の「決済日時」フィールド611の代わりに、携帯端末装置21が決済情報121を送信した時刻またはサービスセンタ1が決済情報121を受信した時刻が用いられてもよい。
【0061】
図6Aに示される決済情報121により示される行動は、行動番号「1」を有するレコード#1に対応する行動であることが特定される。
【0062】
このように、本発明の実施の形態では、決済情報121に基づいて、ユーザ20の行動と予め定められたスケジュールとが照合される。これにより、ユーザ20が実行する複数の行動の場所が同じであるか、きわめて接近している場合であっても、それらの行動は区別され得る。例えば、行動「映画鑑賞」が実行される場所と、行動「夕食」が実行される場所とが、それぞれ同じビルの3階と2階とである場合であっても、決済情報121に基づいた照合により、それらの行動は区別され得る。
【0063】
決済情報121により示される行動の次にユーザ20が実行する行動があるか否かの判定(図4のST3)は、決済情報121により示される行動の行動番号に「1」を加えた行動番号を有するレコードが行動スケジュール510(図5)の中にあるか否かを判定することによって行なわれ得る。そのようなレコードがある場合には、そのレコード(この例では、図5のレコード#2)に対応する行動が次行動として特定される。
【0064】
サービスセンタ1では、レコード#2の「場所」フィールド514(図5)を参照することにより、ユーザ20が次行動を実行する場所が「京都○○シアター」であることが分かる。そこで、サービスセンタ1は、情報提供処理のステップST4(図4)において、地図情報データベース7c(図2)にアクセスすることによって、「京都○○シアター」の周辺の地図に関する情報(地図情報)を次行動に関連する関連情報122として取得する。
【0065】
図7は、次行動が行なわれる場所の周辺の地図を表す画面701を示す。画面701は、携帯端末装置21(図1)が関連情報122を受信することによって、携帯端末装置21の表示画面23に表示される。このように、ユーザ20がこれから向かおうとしている映画館「京都○○シアター」の周辺の地図を携帯端末装置21に表示することによって、ユーザ20の行動に合わせて適時に情報が提供される。関連情報122(この例では、ユーザ20が次行動を実行する予定の場所「京都○○シアター」の地図に関する情報)は、ユーザ20による明示的な送信の要求を伴わずに携帯端末装置21によって受信される、すなわち、関連情報122が携帯端末装置21に「プッシュ」されることが好ましい。これにより、ユーザ20は、次行動に関連する情報を検索してその送信を要求する手間から開放される。
【0066】
ユーザ20は、携帯端末装置21の表示画面23に表示される画面701を頼りに、次行動(映画鑑賞)を実行する場所である「京都○○シアター」に容易にたどり着くことができる。
【0067】
サービスセンタ1は、行動スケジュール510(図5)のうち、決済情報121によって特定される行動(ユーザ20が決済を行った売買取引を伴う行動)に対応するレコードの「予定時刻」フィールド515を決済情報121(図6A)の「決済日時」フィールド611と比較することにより、その行動が、行動スケジュール510に対して遅れているか否かを判定してもよい。その行動が行動スケジュール510に対して遅れている場合には、次行動を実行する場所への移動を急がせるメッセージが携帯端末装置21の表示画面23に表示されるようにしてもよい。その行動が行動スケジュール510に対して遅れているか否かの判定の際には、その行動に伴う売買取引の決済のタイミング(例えば、先払いであるか後払いであるか)が参照され得る。
【0068】
関連情報122は、次行動が実行される場所(この例では、「京都○○シアター」)の地図情報に限定されない。関連情報122は、映画館情報(映画館「京都○○シアター」で上映される映画のタイトル、その映画館の営業時間等)であってもよい。行動スケジュールに、ユーザ20が鑑賞する予定の映画のタイトルが既に指定されている場合には、映画館情報は、そのタイトルの映画の上映時刻を含み得る。映画館情報は、例えば、上述した地図情報とともに携帯端末装置21に「プッシュ」されており、ユーザ20が領域711の指示に従って携帯端末装置21に設けられた「1」のボタン(図7には示されていない、図1参照)を押下することによって、携帯端末装置21に表示され得る。あるいは、映画館情報は、携帯端末装置21に設けられた「1」のボタンが押下されたことに応答して、携帯端末装置21がサービスセンタ1に対して送信を要求するようにしてもよい(すなわち、携帯端末装置21がサービスセンタ1から「プル」してもよい)。サービスセンタ1は、映画館情報データベース7dにアクセスすることによって映画館情報を取得し得る。
【0069】
関連情報122は、次行動に関する適切なアドバイスであると言うことができる。関連情報122は、ユーザ20が次行動を実行する予定の商業施設(例えば、レストラン)においてユーザ20が選択することが可能なサービスの一覧(例えば、料理メニュー)に関する情報であってもよい。
【0070】
図8Aは、次行動が行なわれるレストランのメニューを表す画面801を示す。画面801は、関連情報122が、ユーザ20が次行動を実行する予定のレストランの料理メニューである場合に、携帯端末装置21(図1)が関連情報122を受信することによって、携帯端末装置21の表示画面23に表示される。このような形態でユーザ20にレストランの料理メニューを提供することの1つの利点は、ユーザ20に最新の情報(例えば、日替わりのメニュー)を提供することができることである。
【0071】
関連情報122はまた、ユーザ20が次行動を実行する予定の場所の混雑状況を示す情報であってもよい。
【0072】
図8Bは、次行動が行なわれるレストランの混雑状況を表す画面811を示す。画面811は、関連情報122が、ユーザ20が次行動を実行する予定の場所の混雑状況を示す情報である場合に、携帯端末装置21(図1)が関連情報122を受信することによって、携帯端末装置21の表示画面23に表示される。図8Bに示されるようなリアルタイムの混雑状況は、次行動に関する適切なアドバイスの好適な一例である。
【0073】
このように、次行動に関する適切なアドバイスを適時にユーザ20に提供することにより、ユーザ20は、予定した行動スケジュールを円滑に、快適に進めることができ、その結果、満足感を得ることができる。特に、ユーザ20が未体験の行動をする場合(例えば、見知らぬ場所に出かける場合)には、適切なアドバイスを適時に提供することの効果は大きい。
【0074】
画面811は、ユーザ20がレストランに入るためには30分待たなければならないことを示す。領域812は、ユーザ20がそのレストランを利用することをあきらめ、他の店舗(レストラン)を利用するために検索を行うことを所望する場合には、携帯端末装置21に設けられた「2」のボタン(図示せず)を押下し得ることを示す。「2」のボタンの押下に応答して、携帯端末装置21は、サービスセンタ1に他のレストランの検索を要求し得る。サービスセンタ1は、レストラン情報データベース7b(図2)にアクセスすることによって、他のレストランを検索することができる。この検索によって所望のレストランが見つかった場合には、次行動「夕食」が行なわれる場所はその所望のレストランに変更される。
【0075】
このようにして、ユーザ20は次行動を容易に変更する(すなわち、行動スケジュールを変更する)ことができる。これにより、例えば、デートの際にレストランを予約していない場合であっても、混雑のために待たされて楽しいデートができなくなるという好ましくない事態が避けられ得る。変更後の次行動に関連する情報(例えば、変更後の次行動を実行する場所の地図に関する情報、料理メニューに関する情報等)もまた、携帯端末装置21に送信されることが好ましい。
【0076】
もちろん、ユーザ20がレストランを既に予約していることがサービスセンタ1に知らされている場合(例えば、行動スケジュールを参照することによって、ユーザ20がレストランを既に予約していることをサービスセンタ1が知り得る場合)には、サービスセンタ1は、レストランの混雑状況を示す情報を携帯端末装置21に送信しなくてもよい。また、次行動の変更は、次行動を行う予定の場所が混雑している(待ち時間が発生している)場合に限らず、任意の時点で行うことが可能であってもよい。
【0077】
常に最新のメニュー情報および混雑情報がユーザ20に提供されるためには、図2に示されるデータベース7の内容が適切なタイミングで更新されることが好ましい。データベース7の内容の更新は、サービスセンタ1の管理者によって行なわれてもよいし、関連する商業施設31(図1)の管理者(例えば、経営者)によって行なわれてもよい。商業施設31がデータベース7の内容を更新することは、商業施設31に、最新の情報をユーザ20に提供することによって商業施設31の来客数が増加するというメリットをもたらし得る。
【0078】
なお、スケジュール支援サービスシステム100の全体の構成は、図1に示される構成に限定されない。例えば、サービスセンタ1は、行動スケジュールを記憶する記憶部5を備えておらず、行動スケジュールは、ユーザ20の家庭60に置かれたPC61に記憶されていてもよい。サービスセンタ1は、ネットワーク40を介して、PC61に記憶された行動スケジュールにアクセスすることができる。
【0079】
行動スケジュールの起点および終点は、任意に設定され得る。行動スケジュールの起点および終点は、例えば、著名な観光地(例えば、京都、奈良等)の中心となる駅であってもよく、観光客がその駅を訪れた後に行動スケジュールを決定してもよい。行動スケジュール支援サービスのこのような利用形態においては、図1に示されるPC61に代えて、行動スケジュールをサービスセンタ1に登録するためのコンピュータがその駅に設けられていることが好ましい。あるいは、ユーザ20は、携帯端末装置21を用いて行動スケジュールをサービスセンタ1に登録することが可能であってもよい。観光客が観光地の中心となる駅を訪れた後に行動スケジュールを決定するような利用形態は、その観光地に不慣れな観光客(例えば、外国人観光客)にとって特に好ましい。なぜなら、その駅を訪れた時点の状況(例えば、天候や滞在時間)に応じて、定形行動スケジュールの中から適切な行動スケジュールを選択することができるからである。
【0080】
ユーザ20による行動スケジュールのサービスセンタ1への登録は、インターネットのウェブサイトを介して行われてもよい。そのようなウェブサイトは、サービスセンタ1によって予め用意された定形行動スケジュールを掲載し得、旅行代理店としてのサービスを提供し得る。ユーザ20は、そのようなウェブサイトにアクセスし得、ユーザ20の要望を反映した態様で行動スケジュールを決定することができる。ユーザ20は、世界中の任意の場所からインターネットを介してそのようなウェブサイトにアクセスし得るので、ユーザ20は、旅行の出発の前に、その旅行先での行動スケジュール(その旅行の目的地を起点および終点とする行動スケジュール)を決定し、サービスセンタ1に登録することができる。
【0081】
上述したように、ユーザ20は、行動スケジュールのサービスセンタ1への登録の際に、定形行動スケジュールを改変して所望の行動スケジュールを作成することができる。あるいは、ユーザ20は、定形行動スケジュールと無関係に、所望の行動スケジュールを作成することができる。ユーザによって作成されたこのような行動スケジュールが、新たに定形行動スケジュールとしてサービスセンタ1の定形行動スケジュールデータベース7a(図2)に追加されてもよい。あるいは、ユーザ20が行動スケジュールに従って行動を実行する際に混雑等に起因してユーザ20によって変更された変更後の行動スケジュールが、新たに定形行動スケジュールとして定形行動スケジュールデータベース7aに追加されてもよい。このようにして定形行動スケジュールデータベース7aを更新することにより、定形行動スケジュールを利用するユーザがとり得る行動スケジュールの選択肢が広がってゆく。
【0082】
上述した実施の形態では、複数の行動のそれぞれの実行は、商業施設に対する売買取引を伴うものとした。しかし、本発明はこれに限定されない。行動が売買取引を伴わない場合には、決済情報はサービスセンタ1に送信されないが、この場合でも、行動スケジュールに含まれる複数の行動の1つを特定する情報(実行情報)がサービスセンタ1に送信されれば、サービスセンタ1においてユーザ20の行動と行動スケジュールとの照合を行うことができる。携帯端末装置21からサービスセンタ1へのこのような実行情報の送信は、ユーザ20が手動で携帯端末装置21をトリガする(例えば、携帯端末装置21に設けられた所定のボタンを押す)ことに応答して行なわれ得る。ユーザ20による携帯端末装置21のトリガは、行動の開始時(例えば、行動が「遊園地におけるアトラクションの入場」である場合に、そのアトラクションの施設に入場する前)に行われてもよいし、行動の終了後(例えば、アトラクションの施設から出場した後)に行われてもよい。あるいは、トリガは、行動の実行中(例えば、アトラクションの施設に入場中)に行われてもよい。
【0083】
トリガが行動の開始時に行われる場合には、そのトリガに応答して送信される実行情報は、ユーザ20が開始しようとしている行動を示す。トリガが行動の終了時に行われる場合には、実行情報は、ユーザ20が最近に終了した行動を示す。トリガが行動の実行中に行われる場合には、実行情報は、ユーザ20が実行中の行動を示す。
【0084】
実行情報は、サービスセンタ1が行動スケジュールに含まれる複数の行動の1つを特定することが可能である限り、任意のデータ構造を有し得る。例えば、実行情報は、行動スケジュール510の「行動番号」フィールド511(図5)に示される行動番号のみを含んでいてもよい。サービスセンタ1は、その行動番号に基づいて、複数の行動のうち、その行動番号を有するレコードに対応する行動を特定し得る。
【0085】
ユーザ20が遊園地(例えば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の複数のアトラクションを効率的に回りたい場合にも、本発明の行動スケジュール支援サービスが適用され得る。この場合には、遊園地の中に設けられている1つのアトラクションへの入場を1つの行動とみなして、遊園地の入口と出口とをそれぞれ行動スケジュールの起点と終点とする行動スケジュールを立てることができる。ユーザ20は、各アトラクションの地図に関する情報に基づいて各アトラクションの間の移動を効率的に行うことができるし、各アトラクションの混雑状況に関する情報に基づいて、行動スケジュールを変更することが容易にできる。これにより、例えば、家族で遊園地に行く際に、遊園地内の地理に不慣れであることと混雑とに起因して、お気に入りのアトラクションを多く回るために事前に考えていたコースを回ることができなくなるという好ましくない事態が避けられ得る。
【0086】
ユーザ20が自動車で移動する場合にも、本発明の行動スケジュール支援サービスが適用され得る。この場合には、例えば、有料道路の利用または有料駐車場の利用等を1つの行動とみなして行動スケジュールを立てることができる。
【0087】
データベース7の構造は、図2に示される構造に限定されない。サービスセンタ1は、図2に示される構造のデータベース7にアクセスすることに代えて、ネットワーク40を介して接続された任意のコンピュータにアクセスすることにより、レストラン情報、地図情報、映画館情報および遊園地情報を取得することができる。もちろん、サービスセンタ1が取得することが可能な情報の種類はこれらに限定されない。
【0088】
上述したように、サービスセンタ1には、ユーザ20の携帯端末装置21から実行情報(例えば、図1に示される決済情報121)が送信される。サービスセンタ1は、この実行情報に基づいて、ユーザ20の行動記録を作成する処理を実行してもよい。行動記録は、例えば、複数の行動のそれぞれを示す実行情報を、その実行情報をサービスセンタ1が受信した時刻の順に並べることによって作成され得る。そのような行動記録をユーザ20に提供する(例えば、ユーザ20からのリクエストに応答してユーザ20のPC61に行動記録を送信する)ことにより、ユーザ20は、その行動記録を日誌として活用することができる。ユーザ20は、その行動記録を旅の記録として写真とともに保管するようにしてもよい。行動記録のユーザ20への提供は、有償であってもよいし、無償であってもよい。
図6Bは、行動記録を表すデータの構造の一例を示す。図6Bに示される例は、図5に示される行動スケジュールに従ってユーザ20が行動した場合の行動記録の例である。行動記録は、例えば、サービスセンタ1の記憶部5に記憶される。
【0089】
サービスセンタ1に決済情報121が送信される場合には、サービスセンタ1は、決済情報121に基づいて前記ユーザの行動に伴う支出の記録を作成する処理を実行してもよい。支出の記録は、例えば、複数の行動のそれぞれを示す決済情報121を、その「内容」フィールド615(図6A)に関して分類して並べることによって作成され得る。そのような支出の記録をユーザ20に提供する(例えば、ユーザ20のPC61に支出の記録を送信する)ことにより、ユーザ20は、その支出の記録を家計簿として活用することができる。
【0090】
もちろん、サービスセンタ1は、支出の記録を含む行動記録を作成する処理を実行してもよい。支出の記録を含む行動記録をユーザに提供した場合には、ユーザ20は、その行動記録を見て行動スケジュールを振り返ることができる。その行動スケジュールが楽しかった旅行の行動スケジュールである場合には、ユーザ20は、その旅行の楽しい思い出をその旅行の際の支出の記録とともに詳細に思い出すことができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、処理装置が、ユーザの端末装置から実行情報を受信する。この実行情報は、行動スケジュールに含まれる複数の行動のうちの1つを特定する。処理装置は、その特定された行動の後にユーザによって実行される行動を後行動として特定し、後行動に関連する関連情報をユーザに送信する。これにより、ユーザには、後に実行すべき行動に関連する情報が適時に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る、行動スケジュール支援サービスシステム100の全体の構成を示す図
【図2】データベース7の構造の一例を示す図
【図3】行動スケジュールの一例を示す図
【図4】サービスセンタ1が、行動スケジュールに従って行動するユーザ20に情報を提供する処理(情報提供処理)の手順を示すフローチャート
【図5】サービスセンタ1の記憶部5に格納される行動スケジュールを表すデータ510の構造の一例を示す図
【図6A】図1に示される決済情報121を表すデータの構造の一例を示す図
【図6B】行動記録を表すデータの構造の一例を示す図
【図7】次行動が行なわれる場所の周辺の地図を表す画面701を示す図
【図8A】次行動が行なわれるレストランのメニューを表す画面801を示す図
【図8B】次行動が行なわれるレストランの混雑状況を表す画面811を示す図
【符号の説明】
1 サービスセンタ
3 表示部
4 CPU
5 記憶部
6 ネットワーク通信部
7 データベース
20 ユーザ
21 携帯端末装置
31 商業施設
32 決済装置
33 決済情報送受信部
61 PC
121 決済情報
122 関連情報
Claims (7)
- 携帯端末装置にネットワークを介して接続されて、前記携帯端末装置のユーザに情報を提供するために使用される処理装置であって、
前記ネットワークを介して前記携帯端末装置と通信するネットワーク通信部と、
前記ユーザの行動に関連する関連情報が予め記録されたデータベースと、
前記携帯端末装置の任意のユーザによって、複数の行動を予定の順序で実行することを示す行動スケジュールが登録されると、該登録された行動スケジュールを記憶する記憶部と、
前記データベースと、前記ネットワーク通信部と、前記記憶部とをそれぞれ制御する処理部とを備え、
前記処理部は、
売買取引の決済に関する決済情報が前記携帯端末装置から送信されて、前記ネットワーク通信部に受信されると、該決済情報に伴う行動の後に前記ユーザが実行する予定の行動があるかを、前記記憶部に記憶された前記行動スケジュールに基づいて判定する判定手段と、
該判定手段によって前記予定の行動があると判定されると、該予定の行動を、後行動として特定する特定手段と、
該特定手段にて特定された後行動に関連する関連情報を前記データベースから取得する取得手段を備え、
前記ネットワーク通信部が、前記取得手段にて取得された前記関連情報を前記決済情報を送信した前記携帯端末装置に送信することを特徴とする処理装置。 - 前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動記録を作成する手段をさらに有する、請求項1に記載の処理装置。
- 前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動に伴う支出の記録を作成する手段をさらに有する、請求項1に記載の処理装置。
- 前記処理部は、前記決済情報に基づいて、前記ユーザの行動に伴う支出の記録を含む行動記録を作成する手段をさらに有する、請求項1に記載の処理装置。
- 請求項1に記載の処理装置によって、前記携帯端末装置のユーザに情報を提供する方法であって、
売買取引の決済に関する決済情報が前記携帯端末装置から送信されると、該決済情報を、前記ネットワーク通信部によって受信する工程と、
前記処理装置の前記判定手段によって、前記ネットワーク通信部に受信された決済情報に伴う行動の後に前記ユーザが実行する予定の行動があるかを、前記記憶部に記憶された前記行動スケジュールに基づいて判定する判定工程と、
該判定工程によって前記予定の行動があると判定されると、前記処理装置の前記特定手段によって、該予定の行動を、後行動として特定する特定工程と、
前記処理装置の前記取得手段によって、該特定手段にて特定された後行動に関連する関連情報を前記データベースから取得する取得工程と、
前記取得手段にて取得された前記関連情報を、前記ネットワーク通信部によって、前記決済情報を送信した前記携帯端末装置に送信する送信工程と、
を包含する情報提供方法。 - 前記関連情報は、前記ユーザが前記後行動を実行する予定の場所の地図に関する情報、前記場所の混雑状況を示す情報、前記後行動を実行する予定の商業施設において前記ユーザが選択することが可能なサービスの一覧に関する情報、前記商業施設の営業時間に関する情報の少なくとも1つを含む、請求項5に記載の情報提供方法。
- 前記行動スケジュールの前記複数の行動は、電車による移動、映画の鑑賞、レストランでの食事、遊園地への入場および遊園地におけるアトラクションへの入場の少なくとも1つを含む、請求項5に記載の情報提供方法。
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