JP3720712B2 - 内燃機関の回転電機取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関に使用される回転電機の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、内燃機関には回転電機が取り付けられており、この回転電機は機関始動時に固定子巻線、若しくは固定子巻線及び固定子界磁巻線に電流が流れて駆動力を発生する電動機として使用され、機関動作時に機関の回転力を電力に変換する発電機として使用される。従って、機関始動時に回転電機から回転力が機関に伝達されるのに対し、機関動作時に機関から回転力が回転電機に伝達される。これら回転力は動力伝達手段であるベルトにより伝達され、このベルトが回転電機及び機関の間で回転力のやり取りを行う。
【0003】
図5は従来の回転電機の取付状態を示す概略図である。図5において、回転軸に電機プーリ2(第1の回転体)を有した回転電機1はクランクプーリ3(第2の回転体)を有した機関4に取り付けられており、この電機プーリ2及びこのクランクプーリ3に連結されたベルト5(動力伝達部材)が回転電機1又は機関4の動力を伝達する。この回転電機1が機関4に取り付けられる取付構造は、回転電機1の位置を移動させて電機プーリ2及びクランクプーリ3の間の距離を調整する調整手段7と、この調整手段7によって移動させた回転電機1の位置を固定する固定手段8とを備えている。
【0004】
回転電機1は、機関始動時に電力が供給され駆動力を発生することにより電機プーリ2に回転力を伝達しベルト5を通じて機関を始動させる。一方、この回転電機1は機関動作中には逆に機関4のクランクプーリ3からベルト5を通じて回転力が伝達され、回転軸が回転することにより発電しバッテリ等の機器にこの発生した電力を供給する。
【0005】
クランクプーリ3は機関4の動力発生部に連結されており、機関始動時に機関4はクランクプーリ3を通じて回転電機1の回転力を受け取り、機関動作中にクランクプーリ3を通じて回転電機1に回転力を与える。
【0006】
ベルト5(動力伝達部材)は回転電機1の電機プーリ2と機関4のクランクプーリ3との間に巻き掛けされており、このベルト5は電機プーリ2及びクランクプーリ3との摩擦によりこれらプーリ2、3に対して滑りを発生しないように各プーリ2、3が互いに引っ張り合い張力を生じさせている。従って、電機プーリ2が回転駆動すればこのベルト5が移動し、この移動に伴ってクランクプーリ3が回転して電機プーリ2の回転力をクランクプーリ3に伝達する。逆にクランクプーリ3が回転駆動するとベルト5の移動により、電機プーリ2が回転してクランクプーリ3の回転力を電機プーリ2に伝達する。
【0007】
固定手段8は、回転電機1に固着された回転電機固定部9と、機関4に固定された機関固定部10と、回転電機固定部9及びこの機関固定部10を一緒に固定するボルト11、12とを有している。回転電機固定部9は穴部9aを有する部材である。機関固定部10は回転電機1の両側に配置され機関に固定された湾曲ステー13及び支持ステー14であり、湾曲ステー13は長穴13aを有し、支持ステー14は丸穴14aを有している。この長穴13aは回転電機固定部9の穴部9aとともにボルト11及びナットで締着され、丸穴14aは反対側の回転電機固定部9の穴部9aとともにボルト12及びナットで締着されている。従って、ボルト11及び12を緩めるとボルト11は長穴13a内を移動可能になり、ボルト12は丸穴14a内を回転可能になるので、ボルト11が長穴13a内を移動することにより回転電機固定部9もこの移動に応じて移動する。即ち、ボルト11はボルト12を支点として円弧状に移動し、このボルト11の移動に伴って電機プーリ2もボルト12を支点としてボルト11よりも小さな円弧を描きながら移動する。
【0008】
調整手段7は湾曲ステー13に設けられた支持ナット15と、この支持ナット15に螺合され長穴13aの長手方向に往復移動し得る調整ボルト16とを有し、この調整ボルト16を支持ナット15にねじ込んで移動させることにより、回転電機固定部9にこの調整ボルト16が当接して回転電機1を移動させる構成となっている。
【0009】
このように構成された内燃機関の回転電機取付構造では、ベルト5が緩んだ状態ではこのベルト5と電機プーリ2及びクランクプーリ3との摩擦力が十分に発生しないため、ベルト5とこれらプーリ2及び3との間に滑りを生じ動力を伝達することができなくなる。この状態を回避するために調整手段7で回転電機1を移動させて電機プーリ2とクランクプーリ3との間の距離を調整することにより、ベルト5に張力を発生させて回転電機1及び機関4の間での動力を伝達し得るだけの摩擦力をプーリ2及び3とベルト5との間に発生させている。
【0010】
調整手段7による電機プーリ2及びクランクプーリ3の間の距離の調整は、固定手段8の2つのボルト11、12を緩め、ボルト11が長穴13a内を移動できるようにし、また、丸穴14a内でもボルト12が回転できるようにする。その後、緩んだベルト5に張力を発生させるために調整ボルト16を支持ナット15にねじ込んで回転電機固定部9の調整ボルト16の当接部分をクランクプーリ3から離れる方向に移動させる。この時、支持ステー14の丸穴14a側では穴部9aがボルト12に対して回転自在になり、結果としてこの丸穴14aに挿入されたボルト11を支点として回転電機1及び電機プーリ2が円弧状に移動する。この円弧状の移動により電機プーリ2及びクランクプーリ3の間の距離を調整し、ベルト5に十分張力が発生したところでボルト11、12をナットとともに締着し、回転電機1を固定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の内燃機関の回転電機取付構造では、固定手段8の2つのボルト11、12の間に電機プーリ2が配置され、一方のボルト12を支点として他方のボルト11が移動する構造であるので、調整ボルト16の移動距離に比べて電機プーリ2の移動距離は小さくしかも円弧状に移動する。従って、正確に電機プーリ2及びクランクプーリ3の間の距離を把握することが困難であり、またこの取付構造を設計する際に、電機プーリ2の移動距離をベルト5等の状態による余裕度を考慮して設定すると、調整ボルト16の移動距離は電機プーリ2の余裕度より大きくなり、湾曲ステー13及び長穴13aも大きくしなければならず、回転電機1が機関4の外側へボルト12を支点として倒れることも考慮すると、この取付構造が大型化する問題点があった。
【0012】
そこでこの発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするもので、回転電機の固定手段をコンパクトにし、ベルトの張力調整をする調整ボルトの移動距離が回転電機の移動距離となるようにして設計上の余裕度が取付構造に増幅しない構成にすることにより小型化した内燃機関の回転電機取付構造を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る内燃機関の回転電機取付構造は、回転電機の第1の回転体と機関の第2の回転体との間に回転動力を伝達する動力伝達部材が巻き掛けされ、前記回転電機が前記機関に取り付けられる内燃機関の回転電機取付構造であって、前記回転電機の位置を移動させて前記第1の回転体及び前記第2の回転体の間の距離を調整する調整手段と、前記調整手段によって移動させた前記回転電機の位置を固定する固定手段とを備え、前記固定手段は、前記回転電機に固定された一対の回転電機固定部と、前記機関に固定され、前記回転電機固定部が固定される機関固定部とを有し、前記調整手段は、各前記回転電機固定部間に配置され前記機関に対して往復移動可能な調整ボルトを有し、前記調整ボルトの先端を前記回転電機に当接させることにより、前記調整ボルトの移動距離が直接前記回転電機の移動距離となるようにしたものである。
【0014】
また、前記固定手段は、前記機関に設けられ、前記回転電機が前記機関に投影された範囲内にあるものである。
【0015】
また、前記調整ボルトは、前記機関固定部に移動可能に螺設されている
【0018】
また、前記固定手段は、複数の固定箇所を有し、前記固定箇所の少なくとも1箇所は前記伝達部材の平面に対してほぼ垂直な平面に配置されているものである。
【0019】
また、前記第2の回転体は、多段である。
【0020】
また、前記第2の回転体は、前記第1の回転体より径が大きいものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る内燃機関の回転電機取付構造の要部断面図である。図1において、回転軸に電機プーリ2(第1の回転体)を有した回転電機1はクランクプーリ3(第2の回転体)を有した機関4に取り付けられ、この電機プーリ2及びこのクランクプーリ3に巻き掛けされたベルト5(動力伝達部材)により回転電機1又は機関4の動力を伝達する。この回転電機1を機関4に取り付ける取付構造は、回転電機1の位置を移動させて電機プーリ2及びクランクプーリ3の間の距離を調整する調整手段20と、この調整手段20によって移動させた回転電機1の位置を固定する固定手段21とを備えている。なお、従来例と同一の構成要素は同一符号を付している。
【0022】
回転電機1は、機関始動時に電力が供給され駆動力を発生することにより電機プーリ2に回転力を伝達しベルト5を通じて機関を始動させる。一方、この回転電機1は機関動作中には逆に機関4のクランクプーリ3からベルト5を通じて回転力が伝達され、回転軸が回転することにより発電しバッテリ等の機器にこの発生した電力を供給する。
【0023】
クランクプーリ3は機関4の動力発生部に連結されており、機関始動時には機関4はクランクプーリ3を通じて回転電機1の回転力を受け取り、機関動作中にはクランクプーリ3を通じて回転電機1に回転力を与える。
【0024】
ベルト5(動力伝達部材)は回転電機1の電機プーリ2と機関4のクランクプーリ3との間に巻き掛けされており、このベルト5は電機プーリ2及びクランクプーリ3との摩擦によりこれらプーリ2、3に対して滑りを発生しないように各プーリ2、3間の距離を離してプーリ2、3が互いにベルト5を介して引っ張り合うように構成することによりベルト5に張力を生じさせている。従って、電機プーリ2が回転駆動すればこのベルト5が移動し、この移動に伴ってクランクプーリ3が回転して電機プーリ2の回転力をクランクプーリ3に伝達する。逆にクランクプーリ3が回転駆動するとベルト5の移動により、電機プーリ2が回転してクランクプーリ3の回転力を電機プーリ2に伝達する。
【0025】
固定手段21は、回転電機1に固着された回転電機固定部22と、機関4に固定された機関固定部23と、回転電機固定部22及び機関固定部23を共に固定するボルト24とを有している。回転電機固定部22は回転電機1が機関4に投影された範囲内で配置された2枚のプレートで、それぞれ一端部は回転電機1の側面に固着され、他端部は調整手段20によって回転電機1が移動し得る方向に長穴22aが設けられている。機関固定部23は機関4に固定されており、回転電機固定部22をボルト24により固定するためのボルト穴23aが設けられている。また、この機関固定部23には回転電機固定部22の2つのプレートの間に調整手段20が設けられており、この調整手段20も回転電機1が機関4に投影された範囲内に配置されている。また、回転電機固定部22は長穴22aにボルト24を挿通し、このボルト24をボルト穴23aに螺着することにより機関4に固定される。
【0026】
調整手段20は機関固定部23に設けられた調整ボルト穴23bに調整部材である調整ボルト25が螺合され、このボルト25の先端が回転電機1の側面に垂直に当接するように構成されている。また、ボルト25は移動可能に機関固定部23に設けられており、ボルト25を締め込むことにより回転電機1を押圧し、ボルト25の移動方向に回転電機1を移動させ得る構成となっている。
【0027】
このような内燃機関の回転電機取付構造におけるベルト5の張力の調整は以下のように行う。まずボルト24を緩めて機関4に対して回転電機1及び回転電機固定部22を移動可能にする。次に、調整ボルト25を締め込んで回転電機1を押圧して電機プーリ2をクランクプーリ3から離れる方向に回転電機1及び回転電機固定部22をともに移動させる。その後、ベルト5の張力が発生したところで、ボルト24を締め込み回転電機固定部22を機関固定部23に固定させる。この張力はベルト5と各プーリ2、3との摩擦力が回転電機1又は機関4で発生した動力を互いに伝達するのに耐え得る程度に確保され、かつ、ベルト5の許容引張り強度より小さく、ベルト5がこの張力により切断しない程度の大きさでなければならない。
【0028】
このように構成された内燃機関の回転電機取付構造では、固定手段21及び調整手段20が回転電機1が機関4に投影された範囲内にあり、また調整ボルト25の移動距離が直接回転電機1の移動距離となるので、回転電機取付部分がコンパクトになり、回転電機1の周囲に配置される機器類の配置設計を容易にし、内燃機関全体を小型にすることができる。
【0029】
なお、機関固定部23に設けられた調整ボルト25は1本である必要はなく、複数であっても回転電機1の位置調整が可能なので構わない。
【0030】
また、固定手段21の回転電機固定部22は機関固定部23に2箇所固定されているが、2箇所である必要はなく、1箇所あるいは3箇所以上であっても回転電機1を機関固定部23に固定できるので構わない。
【0031】
また、調整手段20の調整部材である調整ボルト25の移動距離が直接回転電機1の移動距離となる構成であれば、電機プーリ2を移動させるのに調整ボルトがこのプーリ2の移動距離より大きな移動を必要とする従来例より調整部分の小型化が図れるので、回転電機1が機関4に投影された範囲内に固定手段21がなくてもよい。
【0032】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2に係る内燃機関の回転電機取付構造の概略図である。図2において、調整手段31は回転電機固定部22に第1取付ボルト32によって取り付けられた第1取付部材33と、機関固定部23に第2取付ボルト34によって取り付けられた第2取付部材35と(第1取付部材33及び第2取付部材35で一対の取付部材)、端部が第2取付部材35に固定され、第1取付部材33に調整部材であるナット36を移動可能に螺合したまま貫装された長ボルト37とを有し、第1取付部材33は長ボルト37に対して移動可能であり、ナット36は第1取付部材33及び第2取付部材35の間に配置されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0033】
このような構成でのベルト5の張力の調整は、まず、固定手段21のボルト24を緩め、回転電機1及び回転電機固定部22を移動可能な状態にする。次に、調整手段31のナット36を締め込んでいき、このナット36が第1取付部材33を電機プーリ2がクランクプーリ3から離れる方向に押圧する。第1取付部材33は回転電機1に固着された回転電機固定部22に固定されているので、ナット36の移動により回転電機1もこのナット36の移動方向へと移動する。その後、ベルト5の張力が回転電機1及び機関4の動力を伝達し得る程度になると、緩めていたボルト24を締め込んで、機関固定部23に回転電機固定部22を固定する。この状態では回転電機1は固定手段21によって機関4に固定されているので、調整手段31は第1取付ボルト32及び第2取付ボルト34を外して取り外すことができ、図3に示すように、機関使用中は回転電機1を機関4に固定する固定手段21のみが残るので、取付構造がコンパクトになり、回転電機1の周囲のスペースを有効に活用することができる。
【0034】
なお、調整手段31は1箇所である必要はなく、固定手段21の両側の2箇所であっても回転電機1の位置調整が可能なので構わない。
【0035】
また、第1取付部材33及び第2取付部材35がそれぞれ回転電機固定部22及び機関固定部23に脱着可能でなくても調整部材であるナット36の移動距離がそのまま回転電機1の移動距離となって調整手段を小さくできるので、構わない。
【0036】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3に係る内燃機関の回転電機取付構造の要部断面図である。図4は図1の矢印の方向に見た図に固定手段41を付加した図であり、固定手段41は実施の形態1と同様の回転電機固定部22と機関固定部23とボルト24とに加え、回転電機固定部22のプレートに設けられた長穴22aと同一の長穴42aを有した固定部材42を備えている。この固定部材42は機関固定部23に固着され、さらにボルト43が長穴42aを挿通して回転電機1のプーリ2と反対側の面(背面)に螺着して締着されている。また、クランクプーリ44は多段になっており、最も大きな径の部分44aと回転電機1の電機プーリ2との間でベルト5が巻き掛けされている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0037】
このような構成によれば、回転電機1の背面にボルト43で固定された固定部材42により回転電機1の固定は安定する。よって、電機プーリ2にかかるベルト5の引っ張り力によって回転電機固定部22に発生する曲げ応力を抑え、回転電機固定部22の負担を軽減することができる。
【0038】
また、クランクプーリ44が多段プーリであり、しかも電機プーリ2より大きい最大径部分44aにベルト5が巻き掛けされているので、回転電機1で発生するトルクが小さくても回転速度を大きくすることにより機関4のクランクプーリ3が必要とするトルクを確保することができる。回転電機の体格はトルクの大きさで決まるので、同等の出力を確保しつつトルクを小さくするために回転速度を大きくすれば、その結果、回転電機1の大きさを小型化することができる。
さらに、多段であるので、機関4に関わる他の機器との回転力の伝達もこのクランクプーリ44のみで対応することができる。
【0039】
なお、ベルト5はクランクプーリ44の最大径部分44aに巻き掛けされているが、電機プーリ2の径より大きな径であれば回転電機1のトルクを小さくできるので、他の段でも構わない。
【0040】
なお、上記実施の形態では、プーリ間にベルトを巻き掛けして動力伝達をしているが、スプロケット間にチェーンを巻き掛けして動力伝達する構成としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、この発明によれば、回転電機の第1の回転体と機関の第2の回転体との間に回転動力を伝達する動力伝達部材が巻き掛けされ、前記回転電機が前記機関に取り付けられる内燃機関の回転電機取付構造であって、前記回転電機の位置を移動させて前記第1の回転体及び前記第2の回転体の間の距離を調整する調整手段と、前記調整手段によって移動させた前記回転電機の位置を固定する固定手段とを備え、前記固定手段は、前記回転電機に固定された一対の回転電機固定部と、前記機関に固定され、前記回転電機固定部が固定される機関固定部とを有し、前記調整手段は、各前記回転電機固定部間に配置され前記機関に対して往復移動可能な調整ボルトを有し、前記調整ボルトの先端を前記回転電機に当接させることにより、前記調整ボルトの移動距離が直接前記回転電機の移動距離となるようにしたので、前記調整ボルトの移動距離が最小限になり、この調整手段の大きさも最小限にすることができる。
【0042】
また、前記固定手段は、前記機関に設けられ、前記回転電機が前記機関に投影された範囲内にあるので、前記回転電機の周囲のスペースを有効に活用することができる。
【0043】
また、前記調整ボルトは、前記機関固定部に移動可能に螺設されているので、前記回転電機の周囲に影響を及ぼすことはない。
【0046】
また、前記固定手段は、複数の固定箇所を有し、前記固定箇所は前記動力伝達部材の平面に対してはぼ垂直な平面に置されているので、前記回転電機の固定が安定し、前記固定手段の信頼性が向上する。
【0047】
また、前記第2の回転体は、多段であるので、前記機関に関与する他の機器の回転力の伝達をこの第2の回転体のみで行うことができる。
【0048】
また、前記第2の回転体は、前記第1の回転体より径が大きいので、始動時においては前記回転電機の回転速度を減速してクランクプーリでのトルクを大きくでき、発電時においてはクランクプーリに対して回転電機の回転速度を増速して前記回転電機の出力電力を大きくでき、前述と同様に回転電機の体格を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の回転電機取付構造の要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る内燃機関の回転電機取付構造の構成を示す概略図である。
【図3】 図2の調整手段31を取り外した状態の概略図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る内燃機関の回転電機取付構造の要部断面図である。
【図5】 従来の内燃機関の回転電機取付構造の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 回転電機、2 電機プーリ、3 クランクプーリ、4 機関、5 ベルト(動力伝達部材)、7 調整手段、8 固定手段、9 回転電機固定部、10 機関固定部、16 ボルト(調整ボルト)、21 固定手段、22 回転電機固定部、23 機関固定部、25 ボルト(調整ボルト)、31 調整手段、33,35 一対の取付部材(33 第1取付部材、35 第2の取付部材)、36ナット、37 長ボルト、41 固定手段、42 固定部材、44 クランクプーリ(多段)。

Claims (6)

  1. 回転電機の第1の回転体と機関の第2の回転体との間に回転動力を伝達する動力伝達部材が巻き掛けされ、前記回転電機が前記機関に取り付けられる内燃機関の回転電機取付構造であって、
    前記回転電機の位置を移動させて前記第1の回転体及び前記第2の回転体の間の距離を調整する調整手段と、前記調整手段によって移動させた前記回転電機の位置を固定する固定手段とを備え、
    前記固定手段は、前記回転電機に固定された一対の回転電機固定部と、前記機関に固定され、前記回転電機固定部が固定される機関固定部とを有し、
    前記調整手段は、各前記回転電機固定部間に配置され前記機関に対して往復移動可能な調整ボルトを有し、
    前記調整ボルトの先端を前記回転電機に当接させることにより、前記調整ボルトの移動距離が直接前記回転電機の移動距離となるようにしたことを特徴とする内燃機関の回転電機取付構造。
  2. 前記固定手段は、前記機関に設けられ、前記回転電機が前記機関に投影された範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転電機取付構造。
  3. 前記調整ボルトは、前記機関固定部に移動可能に螺設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の回転電機取付構造。
  4. 前記固定手段は、複数の固定箇所を有し、前記固定箇所の少なくとも1箇所は前記伝達部材に対してほぼ垂直な平面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の内燃機関の回転電機取付構造。
  5. 前記第2の回転体は、多段であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関の回転電機取付構造。
  6. 前記第2の回転体は、前記第1の回転体より径が大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の内燃機関の回転電機取付構造。
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