JP3720005B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3720005B2
JP3720005B2 JP2002228209A JP2002228209A JP3720005B2 JP 3720005 B2 JP3720005 B2 JP 3720005B2 JP 2002228209 A JP2002228209 A JP 2002228209A JP 2002228209 A JP2002228209 A JP 2002228209A JP 3720005 B2 JP3720005 B2 JP 3720005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
plasma processing
antenna
processing chamber
electromagnetic waves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002228209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003332320A (ja
Inventor
仁 田村
成一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2002228209A priority Critical patent/JP3720005B2/ja
Publication of JP2003332320A publication Critical patent/JP2003332320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3720005B2 publication Critical patent/JP3720005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直径200mmから300mm程度またはこれを越える直径を持つ被処理基板に均一にプラズマ処理を施すためのプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として特開平11−260594号公報に開示されたエッチング装置がある。この従来技術では円盤状アンテナおよびここに設けたスロットアンテナにより処理室内の電磁界分布を調整することで均一性のよいプラズマ分布を実現する。円盤状アンテナは誘電体窓を介してプラズマ処理室に電磁波を供給する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決しようとする課題として、前記従来技術では中心付近でプラズマ発生用に投入した電磁波の電界集中が起き、処理条件によってはプラズマ密度分布の均一性が悪化する場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題は中心付近に電界が集中しないモードで電磁波を処理室に投入することで解決できる。前記、従来技術では円形導波管のTM01、TM02、TM03等のモードが誘電体窓中に励振され、これらのモードが主体でプラズマを形成すると考えられる。これらのモードは中心付近に導波管管軸方向の電界を持ち、これが中心付近の電界集中をもたらす。一方、TM21、TM31、TM41等のモードは導波管中心軸上で電界を持たないため、中心軸付近で電界集中を起こしにくい。またTM11等のモードは中心付近で導波管間軸方向の電界成分を持たないため、同様の問題を生じることがない。これらのモードを用いることで上記課題は解決できる。
【0005】
円形導波管のTM21、TM31、TM41等のモードは円形導波管の中心軸上で電界を持たず、中心への電界集中が原理的に発生しない。またTM11等のモードは導波管間軸方向の電界成分を中心軸上で持たない。このため装置中心軸上で特異な現象が起きず、均一性の良いプラズマを発生することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
図1から図4を用いて本発明の一実施例を説明する。図1に本発明を用いたエッチング装置を示す。周波数450MHzの高周波電源0101による電磁波は自動整合機0102を介して同軸線路0103で位相調整回路0104に伝送される。位相調整回路0104には円盤状のアンテナ0113およびアンテナ0114が接続され、誘電体窓0105、シャワープレート0106を介して処理室0112に電磁波を放射している。放射された電磁波により処理室0112内にプラズマを発生させる。処理室0112内には被処理基板0108を設置するための基板電極0109が設けられ、さらに基板電極0109には整合機0110を介して高周波バイアス電源0111が接続されている。高周波バイアス電源0111により被処理基板0108にバイアス電位を与え、プラズマ中のイオンを被処理基板0108に引き込むことでエッチング処理の高速化、形状制御などを行うことができる。処理室0112には図示しない真空排気系、ガス導入系が接続され、処理室内をエッチング処理に適した圧力、雰囲気に保持している。ガスはシャワープレート0106と誘電体窓0105の間に設けた間隙を介して、シャワープレート0106に多数設けたガス導入口から処理室0112に導入される。誘電体窓、シャワープレートの材質として、電磁波に対して損失が小さく、プラズマ処理に悪影響を与えない材質、例えば石英、アルミナセラミック等を用いることができる。本実施例では石英を誘電体窓、シャワープレートの材質として用いた。また、本実施例は高周波バイアス電源により被処理基板にバイアス電位を与え、エッチング処理する事例で説明したが、本願発明はこれに限定されるものではない、つまり、CVD装置等ではバイアス電源による被処理基板へのバイアス電位は不要である。
【0007】
位相調整回路0104付近の詳細構造を図2、図3に示す。図2は図1の拡大図、図3は図2に示す線AAでの断面図を示す。同軸線路0103は金属板0201に接続している。金属板0201は誘電体0115の上に配置され、アンテナ0113、アンテナ0114に450MHz電磁波を分岐して伝送する。アンテナ0113、アンテナ0114はそれぞれ同軸線路の内部導体を構成している。アンテナ0114と同軸線路0103の内部導体間の距離d1、アンテナ0113と同軸線路0103の内部導体間の距離d2の差が金属板0201を伝わる450MHz電磁波の半波長となるよう調整されている。従って同軸線路0103から伝わった電磁波は分岐された後、半波長の経路差を持ってアンテナ0113、アンテナ0114を励振する。そのため両アンテナは互いに180度の位相差を持って励振される。
【0008】
図4に誘電体0115、金属板0201等で構成される導波路の断面形状を示す。一般にマイクロストリップ線路と呼ばれる構造である。導電率の高い金属で構成された断面が長方形の外部導体内部に誘電体0115が装荷されている。金属板0201が内部導体として動作する。誘電体0115をアルミナセラミック(比誘電率9.8)とし、各部のサイズを図4に示す様に定め、図4に示す空気層厚さに対し、本導波路中を伝播する450MHzの電磁波の波長を計算した結果を図5に示す。ただし空気層部分の比誘電率を1とした。例えば空気層厚さ10mmの時、管内波長は291mmとなり、この場合、半波長の経路差はその1/2の146mmとなる事が分かる。空気層厚さを変化させることで管内波長が変化するため、管内波長が計算で求めた値と真の値が異なる場合、空気層厚さで微調整することができる。管内波長が計算値と異なる要因として計算誤差、比誘電率の違い等があげられる。図4に示すサイズで空気層厚さを10mmに設定した場合、図2に示すd1、d2の差を146mmとすればよいことがわかる。同様にd1、d2の差を設定することで位相差を任意に調整することができる。
【0009】
本実施例では位相差調整用導波路としてマイクロストリップ線路を用いたが、本願発明はこれに限定されるものではない、つまり、マイクロストリップ線路は比較的小型で構造も単純であり製作上有利であるが、他の線路として例えば同軸線路等を用いてもよい。
【0010】
図6に円形導波管断面TM11モード電界ベクトルを示す。円形導波管断面の2点から放射状に電界が出たような分布となっている。図1に示す誘電体窓0105内部にこのような分布の電磁界を励振するには放射状に電界を発生させるアンテナを2個用意し、これらを互いに逆位相で励振し、TM11モードの電界が放射状に発生した位置付近に、2つのアンテナを配置すればよい。アンテナ間の距離を300mmとした場合、図2におけるd1、d2は両者の差が146mm、両者の和が300mmとなるのでそれぞれd1を223mm、d2を77mmとすればよいことがわかる。同様に管内波長と両アンテナ間の距離が決まれば図2のd1、d2が定まり、同様の方法で各部のサイズを決定することができる。
【0011】
図7にシャワープレートとプラズマ界面での電界分布をシミュレーションした結果を示す。処理室内に均一なプラズマがあるとした場合の電界分布を計算した。計算量削減のため、1/2モデルで計算した。円形導波管のTM11モードと同様の分布がプラズマに投入されることがわかった。
【0012】
図8にアンテナ0113、0114に置き換えて使用できる各種アンテナを示す。図8(a)では図7に示す実施例で用いた円盤状アンテナを示す。円盤の中心に給電している。図8(b)に示す例では円盤状アンテナに偏心して給電しており、アンテナの配置に自由度が増す、アンテナから放射される電磁界分布が中心給電のものと比べ異なるなどの効果がある。また同図(c)に示すように円盤状アンテナの個数は2個に限らず、さらに多くても良い。またアンテナの形状は円盤に限らず、楕円、線状、円弧状等他の形状であってもよい。(c)では2点の給電線をそれぞれ2個に分岐する回路を設け、4個のアンテナを励振している。(d)ではさらに分岐点からアンテナまでの距離に経路差を設け、各アンテナを励振する位相を調整している。4つのアンテナを90度づつ異なる位相で給電することで、4つのアンテナ全体から放射される電磁界が回転する円偏波を発生することができる。静磁界を加えたプラズマ中で運動する電子は静磁界に垂直方向のローレンツ力を受け、磁力線に巻き付くようなサイクロトロン運動を行う。このサイクロトロン運動を加速する方向に回転する円偏波をプラズマに投入すると、プラズマに対する電磁波の吸収特性を改善できるほか、軸対称性が良いプラズマ密度分布を得ることができる。また(a)〜(d)の例は複数個のアンテナを励振しているが、例えば(e)、(f)、(g)に示すように1個のアンテナでも良い。(e)は円盤、(f)は中心に穴を設けた円盤、(g)は楕円である。(f)、(g)ではそれぞれ楕円の穴、楕円の円盤とすることで、TM11モードの持つ非軸対称性を緩和することができる。また円盤を基本とした形態を説明したが、アンテナ形状は円盤に限らず、(h)、(i)に示すように線状のアンテナや平板、螺旋など種々の形状を用いることができる。
【0013】
本実施例では2つの給電点に180度の位相差を与えるために、長さの異なる導波路を用いたが、位相差を与える他の方法として、コンデンサ、コイルなどの受動電気回路素子を用いてもよい。図15に回路図を示す。高周波電源1501にインピーダンスがそれぞれRa1+jXa1Ω、Ra2+jXa2Ωのアンテナが、それぞれインピーダンスがR+jXΩ、R+jXΩの受動回路素子1502、1503を介して接続されているものとする。各アンテナに発生する電圧Va1、Va2はオームの法則により
a1=(Ra1+jXa1)/(R+jX+Ra1+jXa1)V
a2=(Ra2+jXa2)/(R+jX+Ra2+jXa2)V
となる。仮にXa1=Xa2=0、R=R=0とすると高周波電源1401との位相差はそれぞれ
―tan−1(X/Ra1
―tan−1(X/Ra2
となり、受動回路素子1502、1503を調整することでアンテナに供給する位相差を調整することが可能となる。また位相制御された複数の高周波電源を用いても、同様に位相調整が可能であり、これらを用いることもできる。
【0014】
本実施例ではプラズマ発生用電磁波の周波数として450MHzを用いた。一般に閉じた空間内での電磁波の電磁界分布は、周波数を高めると様々な分布をとりうるようになり、逆に周波数を下げるととりうる分布は限られてくる。プラズマ処理装置の場合、周波数が高くとりうる電磁界分布のパターンが多いと、プラズマ密度等のパラメータ変動により電磁界分布が変化し、生成されるプラズマ処理特性が大きく変化することにつながる。従ってプラズマ処理の均一性を広いプロセス条件範囲で保つことが難しくなる傾向がある。一方、周波数が低すぎるとパラメータ変動に対する安定性は高まるが、プラズマの制御性が乏しくなり、プラズマ処理特性の制御が困難となる。上記観点からプラズマ発生用電磁波の周波数に最適範囲があると考える。
【0015】
均一なプラズマ処理を行うには被処理基板直上のプラズマを概略均一に生成する必要がある。電磁波は概略波長のオーダーで変化するパターンを空間内で取る傾向にあり、変化するパターンがプラズマ分布の不均一となり現われやすい。この観点から均一なプラズマを得るには被処理基板のサイズと同程度以上の波長を持つ電磁波を使用するか、あるいは被処理基板のサイズに比べ波長の極端に短い電磁波を使用するかのどちらかが望ましい。超LSIなどの半導体装置製造において直径300mmの被処理基板が今後の主流となる。波長が300mmの電磁波の周波数は1GHzとなる。例えば2.45GHzの周波数で発生したプラズマは比較的プロセスパラメータに敏感であり、先のプラズマ制御性の議論において高い周波数に相当すると考える。プラズマの制御性、プラズマの均一性両面から考えてプラズマ発生用周波数として1GHz以下が適していると考える。
【0016】
また位相制御の観点から波長が非常に長いと実質的に装置内のどの場所も同一の位相で励振される傾向にあることから、装置内で位相差を設けることが困難となる。周波数10MHz以上で位相制御の効果が現われると考える。
【0017】
〔実施例2〕
図9、10に90度づつ位相の異なる4つのアンテナを給電する本発明の他の実施例を示す。図8(d)に示す例では位相制御のための導波路構造とアンテナ部の電磁的な分離が十分でなく、プラズマ発生条件により位相差を4つのアンテナに明確に与えることができない場合があるが、この点に改良を加えたものである。アンテナ部以外の部分は図1に示す実施例と同様であるため、共通する部分の説明を省略する。図9(a)は、(b)、(c)はそれぞれ装置の断面図であり、図9(a)は図9(c)のAA断面を、図9(b)は図9(c)のBB断面を、図9(c)は図9(a)、(b)のCC断面をそれぞれ示す。位相調整回路以外の部分については図1に示す実施例と同一であるので、説明を省略する。電磁波の導入ポート0901から投入された450MHzの電磁波は第1の分岐部0902で分岐され、それぞれ相対的にプラス90度、マイナス90度の位相で、さらに分岐部0903a、0903bに電磁波が供給される。分岐部0903a、0903bはそれぞれ相対的にプラス45度、マイナス45度の位相で電磁波を分岐し、それぞれ給電部0904a、0904b、0904c、0904dに電磁波を伝送する。最終的にそれぞれ隣り合う各給電部は90度位相の異なる電磁波で励振される。各給電部にはそれぞれアンテナ0905が接続され、それぞれ90度異なる位相で電磁波をプラズマ処理室に放射する。これにより円偏波を発生し、プラズマ分布の均一性を高める。さらに前述のように静磁界と組み合わせた場合に、電界の回転方向を電子のサイクロトロン運動を加速する方向にすることで、電磁波のプラズマに対する吸収を効率よく行うことができる等の効果がある。
【0018】
本実施例ではアンテナ0905が4つの部分に分割された例を示したが1つの部品であってもよい。
【0019】
図9に示す実施例では分岐部0902と0903a、0903bは同じ構造を用いており、1段目の分岐と2段目の分岐で2層の構造となっている。これを分岐部0903a、0903bをいわゆるT型の分岐とし、1層の構造とすることもでき、図10にこの方法で簡略化した装置の断面図を示す。図10(a)は図10(b)のAA断面を、図10(b)は図10(a)のBB断面を示す。1層構造とすることで装置の小型化、部品点数の削減ができる。
【0020】
〔実施例3〕
図11に回転電界を実現する本発明の他の実施例を示す。実施例2で示した例は長さの異なる導波路を用いることで位相差を与えたが、図11の実施例では共振条件に摂動(perturbation)を与えたアンテナを用いることで位相差を与え、回転電界を実現する。
【0021】
図1に示す実施例とアンテナ部分のみが異なるので共通する部分の説明を省略する。180度の位相差で励振された2点の給電点で給電されたアンテナ板1101が設置され、アンテナ板1101上にアルミナセラミックなどの誘電体が装荷されたスロットアンテナ1102がある。アンテナ板1101、スロットアンテナ1102の詳細を図12に示す。
【0022】
アンテナ板1101の中央付近にアルミナセラミックが装荷された2つのスロット1202、1203が配置されている。スロット1203は共振長さに対し長め、スロット1202は短めの長さとなっている。給電点1201(a)、1202(b)は互いに180度の位相差を持って励振された電磁波が供給されている。スロット1202と1203は互いに直行する。さらに給電点1201(a)、1201(b)とスロット1202、1203はスロット1202、1203のそれぞれの長軸と給電点1201(a)と1201(b)を結ぶ線が互いに45度の角度を持って交差する関係にある。
【0023】
スロット1202と1203はそれぞれスロットアンテナとして動作する。スロットアンテナはその長さが電磁波の半波長、およびその整数倍となったとき共振し、効率よく電磁波を放射する。スロット内に装荷する誘電体の比誘電率を調整することにより、共振するスロット長さを調整することができる。本実施例ではアルミナセラミックにより、スロットアンテナを小型化している。スロット長さを共振する長さから若干長く、または短くした場合、スロットから放射される電磁波の位相がずれる。互いに直行するスロットからは互いに直行する方向の電界が放射されるが、これらの電磁波に位相差を与えると回転する成分を生じさせることができる。直行する電界を放射する2つのスロットで同電力の電磁波を放射する場合、90度の位相差で効率よく回転する電磁波を励振することができる。この効果を用いて回転する電界成分を持つ電磁波を放射することができ、実施例2と同様の効果を上げることができる。
【0024】
本実施例では互いに直行する1組のスロットアンテナで説明したが、同様の効果はスロットアンテナの個数をさらに増やしても得られる。給電点、スロットアンテナの角度関係も本実施例にあげた数値に限定されるものでなく、各スロットアンテナから放射される電力、給電点の位相差などに応じて調整してもよい。また本実施例は90度の位相差を持ち、互いに電界の角度が90度となる2つの電磁波の合成で回転する電磁波を作る方法を説明したが、同様に例えば互いに60度の位相差、電界の角度が互いに60度となる3つの電磁波の合成でも回転する電磁界を作ることができる。
【0025】
図13にアンテナ板1101に置き換えて使用できる他のアンテナ例を示す。概略円形の導体板に切りかき1301(a)、1301(b)を設けている。これにより切りかきのある方向とこれに直行する方向で共振点をずらし、図12に示すスロットと同様の効果を与えることができる。
【0026】
〔実施例4〕
実施例1,2,3ではいずれもアンテナ部分が誘電体窓の大気側に設置されていたが、アンテナ部をプラズマ処理室側に配置することもできる。装置構造が複雑になるが、誘電体窓等を介さず直接プラズマに電磁波を供給できるため、プラズマの制御性が増す、プラズマ密度の増大が容易になる、等の利点がある。図14にアンテナをプラズマ処理室側に配置した本発明の他の実施例を示す。図11に示す実施例とはアンテナ付近の構造が異なるのみであるので、共通する部分の説明を省略する。図14に示す実施例ではアンテナ板1401にほぼ接するようにシリコンなどのプラズマ処理に悪影響を与えない材質で構成されたシャワープレート1402が設けられている。アンテナ板1301は図8または図12または図13に示す構造を用いることができる。シャワープレート1402からは図示しないガス供給系により供給された処理ガスをプラズマ処理室に供給する。アンテナ板1401により中心軸付近に静磁界と垂直方向の電界成分を発生でき、中心付近での密度向上や、プラズマ密度均一化に利点がある。また回転電界を発生させることでさらにプラズマ均一性の向上を図ることができる。またアンテナ板を介してシャワープレート1402に例えば13.56MHzのバイアス電源を接続し、バイアス電位を与えることもできる。これにより例えば過剰に発生したプラズマ中の活性種をシャワープレート1402表面で反応させ、活性種の量を調整する等の効果を上げることができる。
【0027】
図14に示す実施例では回転電界をスロットアンテナ等で発生させる例を示したが、同様に実施例1,2,3で示した経路差を用いた方法を使用することもできる。
【0028】
〔実施例5〕
図16から図19を用いて本発明の他の実施例を説明する。図16に本発明を用いたエッチング装置を示す。本実施例は図1に示す第1の実施例とUHFの分岐回路部および分岐回路に接続されたアンテナの構造が異なり、処理室に投入するUHFのモードが異なる以外は同一であるので共通する部分の説明を省略する。450MHzのUHF電力が自動整合機、同軸線路を介して位相調整回路1601に伝送される。位相調整回路1601は図17で説明するように同軸線路から入力された電磁波を4つの出力ポートに出力する。4つの出力ポートにはそれぞれ円盤状のアンテナ1602、1603、1604、1605が接続され、誘電体窓、シャワープレートを介して処理室に電磁波を放射している。放射された電磁波により処理室内にプラズマを発生させ、これにより処理室内に設置された被処理基板にエッチング処理を行う。
【0029】
位相調整回路1601付近の詳細構造を図17に示す。図17は位相調整回路1601を図16に示す方向と直角の方向から見た図である。位相調整回路は主に図4に示すいわゆるマイクロストリップ線路と呼ばれる導波路とこれを用いた分岐回路で構成されており、1つの入力ポートから最終的に4つの出力ポートに電磁波を決まった位相差で分岐する働きをする。
【0030】
装置中心軸上に配置された同軸線路1701はマイクロストリップ線路で構成された第1の分岐部1707に接続され、マイクロストリップ線路に変換するとともに2方向に電磁波を分岐する。それぞれ分岐されたマイクロストリップ線路は第2の分岐部1702a、1702bでさらにそれぞれ2方向に分岐される。最終的に同軸線路1701から入力された電磁波は4つの出力ポート1703、1704、1705、1706に分岐される。分岐部1702aから出力ポート1703、1704への距離D1、D2はその径路差の絶対値|D2−D1|がマイクロストリップ線路内での電磁波の波長λに対し、λ/2となるように調整されている。そのため出力ポート1703と1704に出力される電磁波の位相差は180度となる。出力ポート1705、1706についても同様の構造となっており、出力される電磁波の位相差は180度となる。そこで最終的に出力ポート1703と1705には同位相の電磁波が出力され、1704と1706にはこれと180度位相の異なる電磁波が出力される。また各出力ポート1703、1704、1705、1706はそれぞれの中心位置が正方形の頂点になるよう配置されている。各出力ポート1703、1704、1705、1706には円盤状アンテナ1602、1603、1604、1605が接続されている。
【0031】
一般に導波路内を伝播する電磁波について導波路にインピーダンスの不整合部があるとその場所で反射波が生じる。図17に示す位相調整回路の内部では分岐部等でUHF電力の反射波が生じる。反射波が生じると投入した電力が有効にプラズマ処理室まで伝送されなくなる。そこで分岐部等での反射を防止するために位相調整回路内にインピーダンス整合部を設けてもよい。構造として、例えばマイクロストリップ線路内部導体の幅や高さを変えた構造、外部導体の高さ、幅を変えた構造等が使用できる。
【0032】
マイクロストリップ線路は実施例1で用いた導波路と同一の構造であり説明を省略する。本実施例でも実施例1と同様に位相調整用導波路としてはマイクロストリップ線路に限定されるものではなく、他の導波路たとえば同軸線路等を用いてもよい。また経路差を持った導波路でなく、インダクタ、キャパシタ等の回路素子を用いた位相調整回路を用いてもよい。
【0033】
図18に円形導波管TM21モードの電界ベクトルを模式的に示す。円形導波管内の2点から放射状に電界が出て、他の2点に吸い込まれるような分布となっている。前述の位相調整回路1601を用いて、互いに隣り合う2点間に180度位相の異なる電磁波を供給することで図18に示すTM21モードを励振することができる。
【0034】
上記の実施例では位相調整回路1601の4つの出力ポート1703、1704、1705、1706にそれぞれ円盤状のアンテナ1602、1603、1604、1605を接続してUHF電力を放射した。しかし、出力ポートに接続するアンテナの形状は円盤状に限定されるものではなく、他の形状であっても良い。図19に出力ポートに接続できるアンテナ形状を示す。図19(a)は4つの円盤状アンテナの中心にそれぞれ出力ポートの内部導体を接続して給電した場合であり、(b)は各円盤状アンテナの給電点を中心から偏芯した位置に接続した例である。(b)に示すアンテナにより出力ポートの位置を変えないで円盤状アンテナ間の距離を近づけることができ、アンテナ配置に自由度が増す効果がある。(c)は(b)の円盤状アンテナを方形アンテナに変形した例である。各アンテナ間の中心位置をある程度以上に近づけるには、円盤状アンテナでは各円盤アンテナの直径を小さくする必要がある。アンテナのUHF導入窓への投影面積が小さいとプラズマの着火性が悪化する場合があるが、方形アンテナ形状では前記投影面積をある程度確保できるため、着火性の悪化を防止することができる等の効果がある。(d)は各出力ポートの内部導体に2つの棒状アンテナを接続した例であり、さらに(e)は2つの棒状アンテナに至る経路に差を与えた例である。(d)では合計8つの励振点でUHF電力を供給するため、プラズマの分布をなだらかにする効果がある。さらに(e)では各出力ポートに接続された2つの棒状アンテナに至る経路に経路差を与えており、この経路差を位相差で90度付近になるよう調整することで、電界分布を回転させることができる。電界分布が回転により平均化されるため、さらにプラズマ分布を平坦にすることができる。(f)、(g)は各出力ポートの内部導体に円弧状アンテナを接続した例である。(f)は各円弧の中央で給電した場合、(g)は円弧の端で給電した場合である。円弧状アンテナとすることで円弧に沿ってUHFが伝播しながらプラズマに吸収されるため発生するプラズマの分布を平準化する効果がある。また(h)は(f)、(g)に示す円弧をつないでリング状とした場合である。リング状とすることで(f)、(g)に示す円弧の場合よりプラズマと相互作用する面積またはUHF導入窓への投影面積を大きくし、プラズマの着火性等を改善する効果がある。
【0035】
一般に図17に示すような径路差を用いた位相調整回路では、負荷と出力ポートの接合面で反射波が生じると、この反射波の影響で位相調整回路内に定在波が生じるため、負荷に所望の位相差で電磁波を供給することができなくなる場合がある。そこで負荷と出力ポートの間にインピーダンス整合回路を設けてインピーダンス整合をとることで、反射波を防止する場合が多い。しかし図16に示す構成で誘電体窓内にTM21モードを励振する場合には誘電体窓自身がこのモードの電磁界分布を取り易い性質を持つため、反射波防止用のインピーダンス整合回路を必ずしも設ける必要が無い。同様に位相調整回路0104内で設ける径路差D1−D2を正確に半波長にする必要がなく、径路差に多少のずれが生じてもTM21モードを誘電体窓内に励振することができる。このように誘電体窓自身をモードの選択に用いることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明により従来技術で起きた中心付近への電界集中を防止することができ、均一なプラズマ処理をより容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図2】位相調整部の断面図。
【図3】位相調整部の断面図。
【図4】位相調整導波路の断面図。
【図5】位相調整導波路の管内波長を示すグラフ。
【図6】円形導波管内のTM11モードの電界分布を示す図。
【図7】本発明を用いたエッチング装置により励振される高周波電界分布を示す図。
【図8】使用可能なアンテナ構造図。
【図9】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図10】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図11】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図12】アンテナ部の詳細断面図。
【図13】アンテナ部の詳細断面図。
【図14】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図15】受動回路素子を用いた位相制御を説明する回路図。
【図16】本発明を用いたエッチング装置を示す断面図。
【図17】位相調整回路の構造説明図。
【図18】電界分布を示す模式図。
【図19】アンテナ構造図。
【符号の説明】
0101 高周波電源
0102 自動整合機
0103 同軸線路
0104 位相調整回路
0105 誘電体窓
0106 シャワープレート
0108 被処理基板
0109 基板電極
0110 整合機
0111 バイアス電源
0112 処理室
0113 アンテナ
0114 アンテナ
0115 誘電体
0201 金属板
1401 高周波電源
1402 受動回路素子
1403 受動回路素子
1404 アンテナ
1405 アンテナ
0901 電磁波の導入ポート
0902 分岐部
0903a 分岐部
0903b 分岐部
0904a 給電部
0904b 給電部
0904c 給電部
0904d 給電部
0905 アンテナ
1101 アンテナ板
1102 スロットアンテナ
1201(a) 給電点
1201(b) 給電点
1202 スロット
1203 スロット
1301(a) 切りかき
1301(b) 切りかき
1401 アンテナ板
1402 シャワープレート
1501 高周波電源
1502 受動回路素子
1503 受動回路素子
1504 アンテナ
1505 アンテナ
1601 位相調整回路
1602 円盤状アンテナ
1603 円盤状アンテナ
1604 円盤状アンテナ
1605 円盤状アンテナ
1701 同軸線路
1707 分岐部
1702a 分岐部
1702b 分岐部
1703 出力ポート
1704 出力ポート
1705 出力ポート
1706 出力ポート

Claims (2)

  1. 電磁波によりプラズマを発生するプラズマ処理装置において、
    プラズマ発生に使用する電磁波の周波数が1GHz以下、10MHz以上であるプラズマ発生用電磁波の発生装置と、
    プラズマ処理室と、
    プラズマ処理室に電磁波を投入するための電磁波放射機構と、
    プラズマ処理室に電磁波を投入するための誘電体窓と、
    該プラズマ処理室内に被処理基板を戴置するための基板電極と、
    プラズマ処理室を所定の圧力、ガス雰囲気に制御するための真空排気系およびガス導入系と、
    を備え、
    前記電磁波放射機構は、プラズマ発生用電磁波が4つの出力ポートから出力され、前記出力ポートが略正方形状に配置され、該正方形の中心軸とプラズマ処理室の中心軸が略同心に配置され、互いに隣り合う出力ポートから出力される電磁波の位相差が180度であり、該正方形の中心軸に対し互いに対称な位置にある出力ポートから同位相で電磁波が出力され、前記出力ポートに接続された略平板状アンテナからなり、
    前記略平板状アンテナを用いて前記プラズマ発生用電磁波をプラズマ処理室に投入するように構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 電磁波によりプラズマを発生し該発生したプラズマにより被処理基板を処理するプラズマ処理方法において、
    プラズマの発生に使用する電磁波の周波数が1GHz以下、10MHz以上であり、プラズマ発生用電磁波をプラズマ処理室の中心軸と同軸に、かつ略正方形状に配置された4つの出力ポートから出力する工程と、
    互いに隣り合う出力ポートから出力される電磁波の位相差を略180度とし、プラズマ処理室の中心軸に対し互いに対称な位置にある出力ポートから同位相で電磁波が出力される工程と、
    前記出力ポートに接続されたアンテナを用いて前記プラズマ発生用電磁波をプラズマ処理室に投入する工程とを有し、
    被処理基板を処理することを特徴とするプラズマ処理方法。
JP2002228209A 2002-03-07 2002-08-06 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Expired - Fee Related JP3720005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002228209A JP3720005B2 (ja) 2002-03-07 2002-08-06 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061329 2002-03-07
JP2002-61329 2002-03-07
JP2002228209A JP3720005B2 (ja) 2002-03-07 2002-08-06 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003332320A JP2003332320A (ja) 2003-11-21
JP3720005B2 true JP3720005B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=29713819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002228209A Expired - Fee Related JP3720005B2 (ja) 2002-03-07 2002-08-06 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3720005B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4727377B2 (ja) * 2005-10-06 2011-07-20 三菱重工業株式会社 真空処理装置、真空処理装置における高周波電力供給方法
JP2009021220A (ja) * 2007-06-11 2009-01-29 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置、アンテナおよびプラズマ処理装置の使用方法
JP5103223B2 (ja) * 2008-02-27 2012-12-19 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波プラズマ処理装置およびマイクロ波プラズマ処理装置の使用方法
JP5421551B2 (ja) * 2008-06-11 2014-02-19 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP5705290B2 (ja) * 2009-01-15 2015-04-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
JP7233348B2 (ja) * 2019-09-13 2023-03-06 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2022072152A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003332320A (ja) 2003-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030168012A1 (en) Plasma processing device and plasma processing method
KR101322361B1 (ko) 플라즈마 반응기내의 이온 밀도, 이온 에너지 분포 및 이온해리의 독립적 제어 방법
KR100472582B1 (ko) 플라즈마처리장치
TWI573167B (zh) Microwave radiation mechanism and surface wave plasma processing device
TWI685015B (zh) 微波電漿源及電漿處理裝置
US10211032B2 (en) Microwave plasma source and plasma processing apparatus
WO2003077299A1 (fr) Dispositif a plasma
JP6478748B2 (ja) マイクロ波プラズマ源およびプラズマ処理装置
JP2004532506A (ja) 誘導結合プラズマにおいてプラズマ分布と性能とを改良するための装置および方法
US20030178143A1 (en) Plasma reactor with plural independently driven concentric coaxial waveguides
US8216420B2 (en) Plasma processing apparatus
JP3720005B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2003188152A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ生成方法
JP7139528B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2012190899A (ja) プラズマ処理装置
JP4678905B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4598253B2 (ja) プラズマ装置
JP2007035411A (ja) プラズマ処理装置
JP7253985B2 (ja) マイクロ波供給機構、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP4658309B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5916467B2 (ja) マイクロ波放射アンテナ、マイクロ波プラズマ源およびプラズマ処理装置
KR20200140711A (ko) 플라스마 전계 모니터, 플라스마 처리 장치, 및 플라스마 처리 방법
JPH09293599A (ja) プラズマ処理方法および装置
JP3823001B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2004363247A (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees